JP2015127804A - トナー - Google Patents

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Abstract

【課題】耐熱保存性と低温定着性をより高いレベルで両立した上で、さらに、帯電性や耐久性にも優れたトナーを提供すること。
【解決手段】スチレンアクリル樹脂およびブロックポリマーを含有する結着樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーであって、ブロックポリマーが、ポリエステル部位およびビニルポリマー部位を有し、ポリエステル部位が、特定のモノマー群Aからなるグループから選択されるモノマー(a)と、特定のモノマー群Bからなるグループから選択されるモノマー(b)とを縮合重合させて得られ、ポリエステル部位は、下記式から算出される該モノマー(b)に由来する部分構造の含有率が1.0モル%以上30.0モル%以下であることを特徴とするトナー。{モノマー(b)[モル]/〔モノマー(a)[モル]+モノマー(b)[モル]〕}×100
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真法、静電記録法、およびトナージェット法のような画像形成方法に用いられるトナーに関する。
近年、プリンターや複写機において高速化や低消費電力化が求められており、耐熱保存性と低温定着性を両立するトナーの開発が求められている。
これに対して、結晶性樹脂を含む結着樹脂を用いたトナーが多数検討されている。結晶性樹脂は融点より低い温度範囲においては固体として高い粘弾性を示し、融点を超えると急激に粘弾性が低下するため、この性質を利用することで耐熱保存性と低温定着性の両立が期待できる。
しかしながら、実際は結晶性樹脂を含む結着樹脂を用いたトナーにおいては、結晶性樹脂の結晶性は低下し、一部の結晶化しきれなかった結晶性樹脂が結着樹脂を可塑し、耐熱保存性が悪化してしまうといった問題がある。
これに対して、特許文献1および特許文献2では、結晶性樹脂を含む結着樹脂に結晶核剤を添加することで結晶性樹脂の結晶性低下を抑制し耐熱保存性を向上させる発明が提案されている。
上記発明により結晶性低下は抑制され耐熱保存性は向上するものの、結晶核剤により結晶性樹脂の結晶化を促進した場合、トナー中で生成した結晶が偏在する傾向にあり、トナー内部に偏在してしまうと低温定着性が低下し、トナー表面に偏在してしまうと帯電性や耐久性が低下してしまうという課題があった。
特開2006−113473号公報 特開2011−141489号公報
本発明の目的は、耐熱保存性と低温定着性をより高いレベルで両立した上で、さらに、帯電性や耐久性にも優れたトナーを提供することである。
スチレンアクリル樹脂およびブロックポリマーを含有する結着樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該ブロックポリマーは、ポリエステル部位およびビニルポリマー部位を有し、
該ポリエステル部位は、
下記モノマー群Aからなるグループから選択されるモノマー(a)と、
下記モノマー群Bからなるグループから選択されるモノマー(b)と、
を縮合重合させて得られ、
該ポリエステル部位は、下記式から算出される該モノマー(b)に由来する部分構造の含有率が1.0モル%以上30.0モル%以下であることを特徴とするトナー。
{モノマー(b)[モル]/〔モノマー(a)[モル]+モノマー(b)[モル]〕}×100
モノマー群A:炭素数2以上11以下のα,ω−直鎖脂肪族ジオール、炭素数2以上13以下のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸、および炭素数2以上12以下のα,ω−直鎖脂肪族モノヒドロキシモノカルボン酸、ならびにこれらの化合物のカルボキシル基が酸無水
物化した化合物、アルキルエステル化した化合物、およびラクトン化した化合物
モノマー群B:炭素数14以上24以下のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸、炭素数12以上22以下のα,ω−直鎖脂肪族ジオール、炭素数13以上23以下のα,ω−直鎖脂肪族モノヒドロキシモノカルボン酸、炭素数13以上23以下の直鎖脂肪族1級モノカルボン酸、および炭素数12以上22以下の直鎖脂肪族1級モノアルコール、ならびにこれらの化合物のカルボキシル基が酸無水物化した化合物、アルキルエステル化した化合物、およびラクトン化した化合物
本発明により、耐熱保存性と低温定着性をより高いレベルで両立した上で、さらに、帯電性や耐久性にも優れたトナーを提供することができる。
以下に、本発明のトナーについて、さらに詳しく説明する。
本発明者らは、前記した従来技術の課題を解決すべく鋭意検討の結果、スチレンアクリル樹脂および特定構造のブロックポリマーを含有する結着樹脂を含有するトナー粒子を有することで、耐熱保存性と低温定着性をより高いレベルで両立した上で、さらに、帯電性や耐久性にも優れたトナーが得られることを見出して、本発明に至った。
すなわち、本発明のトナーは、
スチレンアクリル樹脂およびブロックポリマーを含有する結着樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該ブロックポリマーは、ポリエステル部位およびビニルポリマー部位を有し、
該ポリエステル部位は、
下記モノマー群Aからなるグループから選択されるモノマー(a)と、
下記モノマー群Bからなるグループから選択されるモノマー(b)と、
を縮合重合させて得られ、
該ポリエステル部位は、下記式から算出される該モノマー(b)に由来する部分構造の含有率が1.0モル%以上30.0モル%以下であることを特徴とする。
{モノマー(b)[モル]/〔モノマー(a)[モル]+モノマー(b)[モル]〕}×100
モノマー群A:炭素数2以上11以下のα,ω−直鎖脂肪族ジオール、炭素数2以上13以下のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸、および炭素数2以上12以下のα,ω−直鎖脂肪族モノヒドロキシモノカルボン酸、ならびにこれらの化合物のカルボキシル基が酸無水物化した化合物、アルキルエステル化した化合物、およびラクトン化した化合物
モノマー群B:炭素数14以上24以下のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸、炭素数12以上22以下のα,ω−直鎖脂肪族ジオール、炭素数13以上23以下のα,ω−直鎖脂肪族モノヒドロキシモノカルボン酸、炭素数13以上23以下の直鎖脂肪族1級モノカルボン酸、および炭素数12以上22以下の直鎖脂肪族1級モノアルコール、ならびにこれらの化合物のカルボキシル基が酸無水物化した化合物、アルキルエステル化した化合物、およびラクトン化した化合物
本発明者らは、本発明のトナーが前記効果を発現したメカニズムを以下のように考えている。
該ブロックポリマーは、ポリエステル部位を有しているにもかかわらず、ビニルポリマー部位を有することで、結着樹脂としてスチレンアクリル系樹脂を含有するトナー中でポリエステル部位の偏在が抑制され、良好な分散状態をとる。
また、該ポリエステル部位において、モノマー(a)[モル]およびモノマー(b)[モル]の総量に対するモノマー(b)[モル]の含有率(すなわち、{モノマー(b)[モル]/〔モノマー(a)[モル]+モノマー(b)[モル]〕}×100)が1.0モル%以上であることによって、ブロックポリマーの結晶性が大きく向上する。すなわち十
分に結晶化したポリエステル部位が良好に分散したトナーを与える。これにより、優れた帯電性、耐久性、耐熱保存性が達成される。
一方、トナー中に良好に分散した該ポリエステル部位において、モノマー(a)[モル]およびモノマー(b)[モル]の総量に対するモノマー(b)[モル]の含有率が30.0モル%以下であることによって、溶融時にブロックポリマーがスチレンアクリル樹脂を可塑する効果が損なわれることがなく、低温定着性が大きく向上する。
なお、ブロックポリマーの定義としては、線状に連結した複数のブロックで構成されたポリマー(高分子学会 国際純正応用化学連合高分子命名法委員会による高分子科学の基本的術語の用語集)とあり、本発明もその定義に従う。
モノマー群Aにおける炭素数2以上11以下のα,ω−直鎖脂肪族ジオールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオールなどが挙げられる。これらは混合して用いてもよい。
モノマー群Aにおける炭素数2以上13以下のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸としては、蓚酸、マロン酸、琥珀酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,9−ノナンジカルボン酸、1,10−デカンジカルボン酸、1,11−ウンデカンジカルボン酸などが挙げられる。これらは混合して用いてもよい。これらは反応において、カルボキシル基が酸無水物化した化合物またはアルキルエステル化した化合物の形で用いてもよい。
モノマー群Aにおける炭素数2以上12以下のα,ω−直鎖脂肪族モノヒドロキシモノカルボン酸としては、ヒドロキシ酢酸、3−ヒドロキシプロピオン酸、4−ヒドロキシブタン酸、5−ヒドロキシペンタン酸、6−ヒドロキシヘキサン酸、7−ヒドロキシヘプタン酸、8−ヒドロキシオクタン酸、9−ヒドロキシノナン酸、10−ヒドロキシデカン酸、11−ヒドロキシウンデカン酸、12−ヒドロキシドデカン酸などが挙げられる。これらは混合して用いてもよい。これらは反応において、カルボキシル基がラクトン化した化合物またはアルキルエステル化した化合物の形で用いてもよい。
モノマー群Bにおける炭素数12以上22以下のα,ω−直鎖脂肪族ジオールとしては、1,12−ドデカンジオール、1,13−トリデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、1,15−ペンタデカンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、1,17−ヘプタデカンジオール、1,18−オクタデカンジオール、1,19−ノナデカンジオール、1,20−イコサンジオール、1,21−ヘンイコサンジオール、1,22−ドコサンジオールなどが挙げられる。これらは混合して用いてもよい。
モノマー群Bにおける炭素数14以上24以下のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸としては、1,12−ドデカンジカルボン酸、1,13−トリデカンジカルボン酸、1,14−テトラデカンジカルボン酸、1,15−ペンタデカンジカルボン酸、1,16−ヘキサデカンジカルボン酸、1,17−ヘプタデカンジカルボン酸、1,18−オクタデカンジカルボン酸、1,19−ノナデカンジカルボン酸、1,20−イコサンジカルボン酸、1,21−ヘンイコサンジカルボン酸、1,22−ドコサンジカルボン酸などが挙げられる。これらは混合して用いてもよい。これらは反応において、カルボキシル基が酸無水物化した化合物またはアルキルエステル化した化合物の形で用いてもよい。
モノマー群Bにおける炭素数13以上23以下のα,ω−直鎖脂肪族モノヒドロキシモノカルボン酸としては、13−ヒドロキシトリデカン酸、14−ヒドロキシテトラデカン酸、15−ヒドロキシペンタデカン酸、16−ヒドロキシヘキサデカン酸、17−ヒドロキシヘプタデカン酸、18−ヒドロキシオクタデカン酸、19−ヒドロキシノナデカン酸、20−ヒドロキシイコサン酸、21−ヒドロキシヘンイコサン酸、22−ヒドロキシドコサン酸、23−ヒドロキシトリコサン酸などが挙げられる。これらは混合して用いても
よい。これらは反応において、カルボキシル基がラクトン化した化合物またはアルキルエステル化した化合物の形で用いてもよい。
モノマー群Bにおける炭素数13以上23以下の直鎖脂肪族1級モノカルボン酸としては、n−トリデカン酸、n−テトラデカン酸、n−ペンタデカン酸、n−ヘキサデカン酸、n−ヘプタデカン酸、n−オクタデカン酸、n−ノナデカン酸、n−イコサン酸、n−ヘンイコサン酸、n−ドコサン酸、n−トリコサン酸などが挙げられる。これらは混合して用いてもよい。これらは反応において、カルボキシル基が酸無水物化した化合物またはアルキルエステル化した化合物の形で用いてもよい。
モノマー群Bにおける炭素数12以上22以下の直鎖脂肪族1級モノアルコールとしては、n−ドデカノール、n−トリデカノール、n−テトラデカノール、n−ペンタデカノール、n−ヘキサデカノール、n−ヘプタデカノール、n−オクタデカノール、n−ノナデカノール、n−イコサノール、n−ヘンイコサノール、n−ドコサノールなどが挙げられる。これらは混合して用いてもよい。
本発明におけるブロックポリマー中のポリエステル部位は、本発明の目的を損なわない範囲で、上記モノマー群Aまたはモノマー群Bから選択されるモノマーの他に、さらにモノマーを反応させてもよい。例えば、芳香族ジカルボン酸、分岐脂肪族ジカルボン酸、環式脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジオール、分岐脂肪族ジオール、環式脂肪族ジオールなどが挙げられる。
具体的には、芳香族ジカルボン酸としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸などが挙げられる。分岐脂肪族ジカルボン酸としては、ジメチルマロン酸、イソプロピルマロン酸、ジエチルマロン酸、1−メチルブチルマロン酸、ジプロピルマロン酸、ジイソブチルマロン酸などが挙げられる。
環式脂肪族ジカルボン酸としては、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−アダマンタンジカルボン酸などが挙げられる。
芳香族ジオールとしては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのポリオキシプロピレン付加物、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのポリオキシエチレン付加物などが挙げられる。
分岐脂肪族ジオールとしては、3−メチル−1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ピナコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、3,5−ジメチル−2,4−ドコサンジオールなどが挙げられる。
環式脂肪族ジオールとしては、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパンなどが挙げられる。
モノマー群Bから選択されるモノマーとしては、ポリマー1分子鎖中に複数個のユニットを導入できるα,ω−直鎖脂肪族ジオール、α,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸、またはα,ω−直鎖脂肪族モノヒドロキシモノカルボン酸が、より結晶性が向上するという点で好ましい。
上記モノマー(b)に由来する部分構造の含有率は、より好ましくは4.0モル%以上20.0モル%以下であり、さらに好ましくは8.0モル%以上15.0モル%以下である。
本発明において、トナー粒子に含有される結着樹脂中のブロックポリマーの含有量は、2.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましく、6.0質量%以上50.0質量%以下であることがより好ましい。結着樹脂中のブロックポリマーの含有量が2.0質量%以上であれば(より好ましくは6.0質量%以上であれば)、トナー溶融時にブロックポリマーがスチレンアクリル樹脂を可塑する効果やブロックポリマー自身の結着効果が得られやすく、低温定着性が向上する。一方、結着樹脂中のブロックポリマーの含有量
が50.0質量%以下であれば、ブロックポリマー中のポリエステル部位由来の電荷リークが起きにくく、帯電性が低下しにくく、カブリが発生しにくくなる。また、機械的強度が低下しにくいため、耐久性が低下しにくく、現像スジなどの画像弊害が発生しにくくなる。結着樹脂中のブロックポリマーの含有量は、より好ましくは10.0質量%以上45.0質量%以下であり、さらに好ましくは20.0質量%以上40.0質量%以下である。
本発明において、ブロックポリマーにおける、ポリエステル部位とビニルポリマー部位の質量基準の比率(C/A比)は40:60〜80:20であることが好ましい。
ビニルポリマー部位の比率が20質量%以上であれば、ビニルポリマー部位の特性がより良く発現され、耐熱保存性、耐久性、帯電性が向上する。一方、ビニルポリマー部位の比率が60質量%以下であれば、ポリエステル部位の特性がより良く発現され、低温定着性が向上する。ブロックポリマーにおける、ポリエステル部位とビニルポリマー部位の質量基準の比率(C/A比)は、より好ましくは50:50〜70:30である。
本発明において、ブロックポリマーにおけるビニルポリマー部位の重量平均分子量(Mw)は3000以上14000以下であることが好ましい。ビニルポリマー部位の重量平均分子量が3000以上であれば、トナー凝固時におけるトナー粒子中のブロックポリマーの分散状態が向上したり、トナー溶融時におけるブロックポリマーがスチレンアクリル樹脂を可塑する効果が向上したりするため、耐久性、耐熱保存性、低温定着性が向上する。一方、ビニルポリマー部位の重量平均分子量が14000以下であれば、ブロックポリマー自身の溶融時の粘度低下が大きいため、低温定着性が向上する。
なお、ブロックポリマーにおけるビニルポリマー部位の重量平均分子量(Mw)は、開始剤の量、添加タイミング、反応温度などにより上記範囲に制御することができる。
上記ビニルポリマー部位は、好ましくは、以下の群から選択される1または2以上の重合性単量体から生成される。該重合性単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、および、p−フェニルスチレンなどのスチレン系重合性単量体;
メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、iso−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、iso−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、n−アミルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、n−ノニルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、ジメチルフォスフェートエチルアクリレート、ジエチルフォスフェートエチルアクリレート、ジブチルフォスフェートエチルアクリレート、および、2−ベンゾイルオキシエチルアクリレートのようなアクリル系重合性単量体類;
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、iso−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート、n−アミルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−ノニルメタクリレート、ジエチルフォスフェートエチルメタクリレート、および、ジブチルフォスフェートエチルメタクリレートのようなメタクリル系重合性単量体類;などが挙げられるが、原料入手容易性、ブロックポリマー製造容易性の観点からスチレンが好ましい。
本発明において、ブロックポリマーの重量平均分子量(Mw)は、15000以上45000以下であることが好ましく、20000以上45000以下であることがより好ま
しい。ブロックポリマーの重量平均分子量(Mw)が15000以上であれば(より好ましくは20000以上であれば)、ブロックポリマーの結晶性が向上したり、機械的強度が向上したりするため、耐熱保存性や耐久性が向上する。一方、ブロックポリマーの重量平均分子量(Mw)が45000以下であれば、分子の動きが緩慢となりにくく、トナー溶融時におけるブロックポリマーがスチレンアクリル樹脂を可塑する効果が向上するため、低温定着性が向上する。
なお、ブロックポリマーの重量平均分子量(Mw)は、開始剤の量、添加タイミング、反応温度などにより上記範囲に制御することができる。
本発明において、ブロックポリマーの融点は、低温定着性と耐熱保存性の両立の観点から、55℃以上80℃以下であることが好ましい。
なお、ブロックポリマーの融点は、ポリエステル部位を構成するモノマーやブロックポリマーにおける、ポリエステル部位とビニルポリマー部位の質量基準の比率(C/A比)により上記範囲に制御することができる。
本発明において、スチレンアクリル樹脂を構成する重合性単量体としては、ラジカル重合が可能なビニル系重合性単量体を用いることが可能である。該ビニル系重合性単量体としては、単官能性重合性単量体あるいは多官能性重合性単量体を使用することができる。
前記単官能性重合性単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、および、p−フェニルスチレンのようなスチレン誘導体類;
メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、iso−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、iso−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、n−アミルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、n−ノニルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、ジメチルフォスフェートエチルアクリレート、ジエチルフォスフェートエチルアクリレート、ジブチルフォスフェートエチルアクリレート、および、2−ベンゾイルオキシエチルアクリレートのようなアクリル系重合性単量体類;
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、iso−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート、n−アミルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−ノニルメタクリレート、ジエチルフォスフェートエチルメタクリレート、および、ジブチルフォスフェートエチルメタクリレートのようなメタクリル系重合性単量体類が挙げられる。
多官能性重合性単量体としては、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、2,2’−ビス(4−(アクリロキシジエトキシ)フェニル)プロパン、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、2,2’−ビス(4−(メタ
クリロキシジエトキシ)フェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−(メタクリロキシポリエトキシ)フェニル)プロパン、トリメチロールプロパントリメタクリレート、テトラメチロールメタンテトラメタクリレート、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタリン、および、ジビニルエーテルが挙げられる。
単官能性重合性単量体を単独で、あるいは二種以上組み合わせて、または、単官能性重合性単量体と多官能性重合性単量体とを組み合わせて、または、多官能性重合性単量体を単独で、あるいは、二種以上を組み合わせて使用する。重合性単量体の中でも、スチレンまたはスチレン誘導体を単独もしくは混合し、それらとアクリル系重合性単量体とを混合してスチレンアクリル樹脂とすることが、トナーの現像特性および耐久性の観点から好ましい。
本発明において、スチレンアクリル樹脂とブロックポリマー中のポリエステル部位のソルビリティパラメータ(SP)値の差の絶対値(ΔSP値)が0.00以上0.30以下であることが好ましい。スチレンアクリル樹脂とブロックポリマーに関して、該範囲となるように選択することで、トナー凝固時の相分離状態とトナー溶融時の可塑状態のバランスが取りやすくなり、本発明の効果をより高いレベルで並立させることができる。
本発明において、トナー粒子の製造方法は、特に限定されないが、懸濁重合法、乳化重合法、懸濁造粒法のように水系媒体中で重合性単量体組成物を造粒するトナー粒子の製造方法によって得ることが好ましい。
以下、本発明に用いられるトナー粒子の製造方法の中で最も好適な懸濁重合法を用いて、トナー粒子の製造方法を説明する。
上述したスチレンアクリル樹脂を構成する重合性単量体、特定のブロックポリマーおよび必要に応じて、着色剤、ワックスなどその他の添加物を、ホモジナイザー、ボールミル、コロイドミル、超音波分散機のような分散機を用いて均一に溶解または分散させ、これに重合開始剤を溶解し、重合性単量体組成物を調製する。次に、該重合性単量体組成物を分散安定剤含有の水系媒体中に懸濁して重合を行なうことによってトナー粒子は製造される。
重合開始剤は、重合性単量体中に他の添加剤を添加する時に同時に加えてもよいし、水系媒体中に懸濁する直前に混合してもよい。また、造粒直後、重合反応を開始する前に重合性単量体あるいは溶媒に溶解した重合開始剤を加えてもよい。
懸濁重合法のように水系媒体を用いる重合法の場合には、上記重合性単量体組成物に極性樹脂を添加することが好ましい。極性樹脂を添加することにより、ブロックポリマーやワックスの内包化の促進を図ることができる。
水系媒体に懸濁した重合性単量体組成物中に極性樹脂が存在する場合、水に対する親和性の違いから、極性樹脂が水系媒体と重合性単量体組成物との界面付近に移行しやすいため、トナー粒子の表面に極性樹脂が偏在することになる。その結果、トナー粒子はコア−シェル構造を有する。
また、シェルに用いる極性樹脂に、溶融温度の高いものを選択すれば、低温定着を目的として結着樹脂をより低温で溶融するような設計とした場合でも、トナーの保存中におけるブロッキングの発生を抑制することができる。
極性樹脂としては、ポリエステル系樹脂またはカルボキシル含有スチレン系樹脂が好ましい。極性樹脂としてポリエステル系樹脂またはカルボキシル含有スチレン系樹脂を用いることで、当該樹脂がトナー粒子の表面に偏在してシェルを形成した際に、当該樹脂自身のもつ潤滑性が期待できる。
極性樹脂に係るポリエステル系樹脂としては、下記に挙げる酸成分単量体とアルコール成分単量体とを縮合重合した樹脂を用いることができる。酸成分単量体としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、しょうのう酸、シクロヘキサンジカルボン酸、および、トリメリット酸が挙げられる。
アルコール成分単量体としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンのアルキレングリコール類およびポリアルキレングリコール類、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物、グリセリン、トリメチロールプロパン、およびペンタエリスリトールが挙げられる。
極性樹脂に係るカルボキシル基含有スチレン系樹脂としては、スチレン系のアクリル酸共重合体、スチレン系のメタクリル酸共重合体、スチレン系のマレイン酸共重合体などが好ましく、特にスチレン−アクリル酸エステル−アクリル酸系共重合体が帯電量を制御し易く好ましい。
また、カルボキシル基含有スチレン系樹脂は1級または2級の水酸基を有するモノマーを含有していることがより好ましい。具体的な重合体組成物としては、スチレン−2−ヒドロキシエチルメタクリレート−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−n−ブチルアクリレート−2−ヒドロキシエチルメタクリレート−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−2−ヒドロキシエチルメタクリレート−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体などを挙げることができる。1級または2級の水酸基を有するモノマーを含有した樹脂は極性が大きく、長期放置安定性がより良好となる。
上記極性樹脂の含有量は、結着樹脂100.0質量部に対して1.0質量部以上20.0質量部以下であることが好ましく、より好ましくは2.0質量部以上10.0質量部以下である。
本発明において、公知のワックスを用いることができる。具体的には、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタムに代表される石油系ワックスおよびその誘導体、モンタンワックスおよびその誘導体、フィッシャートロプシュ法による炭化水素ワックスおよびその誘導体、ポリエチレンに代表されるポリオレフィンワックスおよびその誘導体、カルナバワックス、キャンデリラワックスに代表される天然ワックスおよびそれらの誘導体が挙げられ、誘導体には酸化物や、ビニルモノマーとのブロック共重合物、グラフト変性物も含まれる。また、高級脂肪族アルコールなどのアルコール;ステアリン酸、パルミチン酸などの脂肪酸およびその酸アミド、エステル、ケトン;硬化ヒマシ油およびその誘導体、植物ワックス、動物ワックスが挙げられる。これらは単独、もしくは併用して用いることができる。
これらの中でも、ポリオレフィン、フィッシャートロプシュ法による炭化水素ワックス、もししくは、石油系ワックスを使用した場合に、現像性や転写性が向上する傾向があり好ましい。なお、これらのワックスには、トナーの帯電性に影響を与えない範囲で酸化防止剤が添加されていてもよい。また、これらのワックスは、結着樹脂100.0質量部に対して1.0質量部以上30.0質量部以下使用するのが好ましい。
本発明に用いられるワックスの融点は30℃以上120℃以下であることが好ましく、より好ましくは60℃以上100℃以下である。
上記のような熱特性を呈するワックスを用いることにより、離型効果が効率良く発現され、十分な定着領域が確保される。
本発明において、公知の着色剤を用いることができる。該着色剤としては、以下の有機顔料、有機染料、および、無機顔料が挙げられる。
シアン系着色剤としては、銅フタロシアニン化合物およびその誘導体、アントラキノン化合物、および、塩基染料レーキ化合物が挙げられる。具体的には、以下のものが挙げられる。C.I.ピグメントブルー1、C.I.ピグメントブルー7、C.I.ピグメント
ブルー15、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントブルー62、および、C.I.ピグメントブルー66。
マゼンタ系着色剤としては、以下のものが挙げられる。縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン化合物、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、および、ペリレン化合物。具体的には、以下のものが挙げられる。C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントレッド23、C.I.ピグメントレッド48:2、C.I.ピグメントレッド48:3、C.I.ピグメントレッド48:4、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド81:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド146、C.I.ピグメントレッド150、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド169、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド184、C.I.ピグメントレッド185、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド206、C.I.ピグメントレッド220、C.I.ピグメントレッド221、および、C.I.ピグメントレッド254。
イエロー系着色剤としては、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、および、アリルアミド化合物が挙げられる。具体的には、以下のものが挙げられる。C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー62、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー95、C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピグメントイエロー109、C.I.ピグメントイエロー110、C.I.ピグメントイエロー111、C.I.ピグメントイエロー120、C.I.ピグメントイエロー127、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー129、C.I.ピグメントイエロー147、C.I.ピグメントイエロー151、C.I.ピグメントイエロー154、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー168、C.I.ピグメントイエロー174、C.I.ピグメントイエロー175、C.I.ピグメントイエロー176、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー181、C.I.ピグメントイエロー185、C.I.ピグメントイエロー191、および、C.I.ピグメントイエロー194。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、および、上記イエロー系着色剤、マゼンタ系着色剤、およびシアン系着色剤を用いて黒色に調色されたものが挙げられる。
これらの着色剤は、単独または混合しさらには固溶体の状態で用いることができる。本発明に用いられる着色剤は、色相角、彩度、明度、耐光性、OHP透明性、および、トナー粒子中の分散性の点から選択される。
該着色剤は、結着樹脂100.0質量部に対して1.0質量部以上20.0質量部以下用いることが好ましい。
懸濁重合法を用いてトナー粒子を得る場合には、着色剤の持つ重合阻害性や水相移行性を考慮し、重合阻害のない物質による疎水化処理を施した着色剤を用いることが好ましい。染料を疎水化処理する好ましい方法としては、あらかじめこれら染料の存在下に重合性単量体を重合せしめて着色重合体を得る方法が挙げられ、この得られた着色重合体を重合性単量体組成物に添加する。
また、カーボンブラックについては、上記染料と同様の疎水化処理の他、カーボンブラックの表面官能基と反応する物質(ポリオルガノシロキサン)で処理を行ってもよい。
本発明において、荷電制御剤または荷電制御樹脂を用いてもよい。
該荷電制御剤としては、公知のものが利用でき、特に摩擦帯電スピードが速く、かつ、一定の摩擦帯電量を安定して維持できる荷電制御剤が好ましい。さらに、トナー粒子を懸濁重合法により製造する場合には、重合阻害性が低く、水系媒体への可溶化物が実質的にない荷電制御剤が特に好ましい。
荷電制御剤としてはトナーを負荷電性に制御するものと正荷電性に制御するものがある。トナーを負荷電性に制御するものとしては、モノアゾ金属化合物、アセチルアセトン金属化合物、芳香族オキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸、オキシカルボン酸およびジカルボン酸系の金属化合物、芳香族オキシカルボン酸、芳香族モノおよびポリカルボン酸およびその金属塩、無水物、エステル類、ビスフェノールのようなフェノール誘導体類、尿素誘導体、含金属サリチル酸系化合物、含金属ナフトエ酸系化合物、ホウ素化合物、4級アンモニウム塩、カリックスアレーン、および、荷電制御樹脂などが挙げられる。
トナーを正荷電性に制御する荷電制御剤としては、以下のものが挙げられる。グアニジン化合物;イミダゾール化合物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレートのような4級アンモニウム塩、およびこれらの類似体であるホスホニウム塩のようなオニウム塩およびこれらのレーキ顔料;トリフェニルメタン染料およびこれらのレーキ顔料(レーキ化剤としては、リンタングステン酸、リンモリブデン酸、リンタングステンモリブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェリシアン化物、および、フェロシアン化物);高級脂肪酸の金属塩;荷電制御樹脂。
これら荷電制御剤または荷電制御樹脂は、単独であるいは2種類以上組み合わせて添加してもよい。
これら荷電制御剤の中でも、含金属サリチル酸系化合物が好ましく、特にその金属がアルミニウムもしくはジルコニウムであるものが好ましい。
荷電制御剤または荷電制御樹脂の添加量は、結着樹脂100.0質量部に対して0.01質量部以上20.0質量部以下であることが好ましく、より好ましくは0.5質量部以上10.0質量部以下である。
一方、荷電制御樹脂として、スルホン酸基、スルホン酸塩基またはスルホン酸エステル基を有する重合体または共重合体を用いることができる。スルホン酸基、スルホン酸塩基またはスルホン酸エステル基を有する重合体としては、特にスルホン酸基含有アクリルアミド系モノマーまたはスルホン酸基含有メタクリルアミド系モノマーを共重合比で2質量%以上含有することが好ましく、より好ましくは5質量%以上含有することである。
荷電制御樹脂は、ガラス転移温度(Tg)が35℃以上90℃以下であり、ピーク分子量(Mp)が10,000以上30,000以下であり、重量平均分子量(Mw)が25,000以上50,000以下であることが好ましい。これを用いた場合、トナー粒子に求められる熱特性に影響を及ぼすことなく、好ましい摩擦帯電特性を付与することができる。さらに、荷電制御樹脂がスルホン酸基を含有している為、例えば重合性単量体組成物中における荷電制御樹脂自身の分散性や、着色剤などの分散性が向上し、着色力、透明性、および、摩擦帯電特性をより向上させることができる。
上記重合開始剤としては、有機過酸化物系開始剤やアゾ系重合開始剤が挙げられる。有機過酸化物系開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ジ−α−クミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、t−ブチルパーオキシマレイン酸、ビス(t−ブチルパーオキシ)イソフタレート、メチルエチルケトンパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジイソプロピルパーオキシカーボネート、クメンヒドロパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、および、tert−ブチル−パーオキシピバレートなどが挙げられる。
アゾ系重合開始剤としては、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスメチルブチロニトリル、および、2,2’−アゾビス−(イソ酪酸メチル)などが挙げられる。
また、重合開始剤として、酸化性物質と還元性物質とを組み合わせたレドックス系開始剤を用いることもできる。酸化性物質としては、過酸化水素、過硫酸塩(ナトリウム塩、カリウム塩、および、アンモニウム塩)の無機過酸化物、および、4価のセリウム塩の酸化性金属塩が挙げられる。還元性物質としては還元性金属塩(2価の鉄塩、1価の銅塩、および、3価のクロム塩)、アンモニア、低級アミン(メチルアミン、および、エチルアミンのような炭素数1以上6以下程度のアミン)、ヒドロキシルアミンのようなアミノ化合物、チオ硫酸ナトリウム、ナトリウムハイドロサルファイト、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、および、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレートの還元性硫黄化合物、低級アルコール(炭素数1以上6以下)、アスコルビン酸またはその塩、および低級アルデヒド(炭素数1以上6以下)が挙げられる。
重合開始剤は、10時間半減期温度を参考に選択され、単独または混合して利用される。前記重合開始剤の添加量は、目的とする重合度により変化するが、一般的には重合性単量体100.0質量部に対し0.5質量部以上20.0質量部以下が添加される。
また、重合度を制御するため公知の連鎖移動剤、および、重合禁止剤をさらに添加することも可能である。
重合性単量体を重合させる場合に各種架橋剤を用いることもできる。架橋剤としては、ジビニルベンゼン、4,4’−ジビニルビフェニル、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、および、トリメチロールプロパントリメタクリレートのような多官能性化合物が挙げられる。
水系媒体を調製する時に使用する分散安定剤としては、公知の無機化合物の分散安定剤、および、有機化合物の分散安定剤を用いることができる。無機化合物の分散安定剤としては、リン酸三カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、メタケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ベントナイト、シリカ、および、アルミナが挙げられる。一方、有機化合物の分散安定剤としては、ポリビニルアルコール、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、ポリアクリル酸およびその塩、および、デンプンが挙げられる。これら分散安定剤の使用量は、重合性単量体100.0質量部に対して0.2質量部以上20.0質量部以下であることが好ましい。
これら分散安定剤の中で、無機化合物の分散安定剤を用いる場合、市販のものをそのまま用いてもよいが、より細かい粒径の分散安定剤を得るために、水系媒体中で該無機化合物を生成させてもよい。例えば、リン酸三カルシウムの場合、高撹拌下において、リン酸ナトリウム水溶液と塩化カルシウム水溶液を混合することで得られる。
トナー粒子には、トナーへの各種特性を付与するために外添剤を外添してもよい。トナーの流動性を向上させるための外添剤としては、シリカ微粒子、酸化チタン微粒子、および、それらの複酸化物微粒子のような無機微粒子が挙げられる。無機微粒子の中でもシリカ微粒子および酸化チタン微粒子が好ましい。
例えば、トナー粒子に、無機微粒子を外添混合してトナー粒子の表面に付着させることで、本発明のトナーを得ることができる。無機微粒子の外添方法は公知の方法を採用すればよい。例えば、ヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株))を用いて混合処理を行う
方法が挙げられる。
シリカ微粒子としては、ケイ素ハロゲン化物の蒸気相酸化により生成された乾式シリカまたはヒュームドシリカ、および水ガラスから製造される湿式シリカが挙げられる。無機微粒子としては、表面およびシリカ微粒子の内部にあるシラノール基が少なく、またNaO、SO 2−の少ない乾式シリカの方が好ましい。また、乾式シリカは、製造工程において、塩化アルミニウム、塩化チタン他のような金属ハロゲン化合物をケイ素ハロゲン化合物と共に用いることによって、シリカと他の金属酸化物の複合微粒子であってもよい。
無機微粒子は、その表面を処理剤によって疎水化処理することによって、トナーの摩擦帯電量の調整、環境安定性の向上、および、高温高湿下での流動性の向上を達成することができるので、疎水化処理された無機微粒子を用いることが好ましい。トナーに外添された無機微粒子が吸湿すると、トナーの摩擦帯電量、および、流動性が低下し、現像性や転写性の低下が生じ易くなる。
無機微粒子を疎水化処理するための処理剤としては、未変性のシリコーンワニス、各種変性シリコーンワニス、未変性のシリコーンオイル、各種変性シリコーンオイル、シラン化合物、シランカップリング剤、その他有機ケイ素化合物、および、有機チタン化合物が挙げられる。その中でも、シリコーンオイルが好ましい。これらの処理剤は単独で用いてもあるいは併用してもよい。
無機微粒子の総添加量は、トナー粒子100.0質量部に対して1.0質量部以上5.0質量部以下であることが好ましく、より好ましくは1.0質量部以上2.5質量部以下である。外添剤は、トナーの耐久性の点から、トナー粒子の平均粒径の1/10以下の粒径であることが好ましい。
以下、本発明に係る各種物性の測定方法について説明する。
<SP値の計算方法>
本発明におけるSP値は、Fedorsの式(3)を用いて求めた。ここでのΔei、およびΔviの値は著「コーティングの基礎科学」54〜57頁、1986年(槇書店)の表3〜9による原子および原子団の蒸発エネルギーとモル体積(25℃)」を参照にした。
式(3):δi=[Ev/V]^(1/2)=[Δei/Δvi]^(1/2)
Ev:蒸発エネルギー
V:モル体積
Δei:i成分の原子または原子団の蒸発エネルギー
Δvi:i成分の原子または原子団のモル体積
例えば、ヘキサンジオールは、原子団(−OH)×2+(−CH−)×6から構成され、計算SP値は下記式で求められる。
δi=[Δei/Δvi]^(1/2)=[{(5220)×2+(1180)×6}/{(13)×2+(16.1)×6}]^(1/2)
SP値(δi)は11.95となる。
<分子量の測定方法>
ブロックポリマーの重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、以下のようにして測定する。
まず、室温で、ブロックポリマーをテトラヒドロフラン(THF)に溶解する。そして、得られた溶液を、ポア径が0.2μmの耐溶剤性メンブランフィルター「マエショリディスク」(東ソー社製)で濾過してサンプル溶液を得る。なお、サンプル溶液は、THFに可溶な成分の濃度が0.8質量%となるように調整する。このサンプル溶液を用いて、以下の条件で測定する。
装置:高速GPC装置「HLC−8220GPC」[東ソー(株)製]
カラム:LF−604の2連[昭和電工(株)製]
溶離液:THF
流速:0.6ml/min
オーブン温度:40℃
試料注入量 :0.020ml
試料の分子量の算出にあたっては、標準ポリスチレン樹脂(例えば、商品名「TSKスタンダード ポリスチレン F−850、F−450、F−288、F−128、F−80、F−40、F−20、F−10、F−4、F−2、F−1、A−5000、A−2500、A−1000、A−500」、東ソ−社製)を用いて作成した分子量校正曲線を使用する。
なお、ブロックポリマーにおけるビニルポリマー部位の分子量の測定は、ブロックポリマーのポリエステル部位を加水分解させて測定を行う。
具体的な方法は、ブロックポリマー30mgにジオキサン5ml、10質量%の水酸化カリウム水溶液1mlを加え、温度70℃で6時間振とうさせてポリエステル部位を加水分解させる。その後、溶液を乾燥させて、ビニルポリマー部位の分子量の測定用試料を作成する。その後の操作は、ブロックポリマーと同様に行う。
<ブロックポリマーのポリエステル部位とビニルポリマー部位の質量基準の比率(C/A比)の測定方法>
ブロックポリマーのポリエステル部位とビニルポリマー部位の質量基準の比率(C/A比)は核磁気共鳴分光分析(H−NMR)[400MHz、CDCl、室温(25℃)]を用いて行った。
測定装置:FT NMR装置 JNM−EX400(日本電子社製)
測定周波数:400MHz
パルス条件:5.0μs
周波数範囲:10500Hz
積算回数:64回
得られたスペクトルの積分値からポリエステル部位とビニルポリマー部位の質量基準の比率(C/A比)を算出した。
<融点の測定方法>
ブロックポリマーの融点(Tm)は、示差走査熱量分析装置「Q1000」(TA Instruments社製)を用いてASTM D3418−82に準じて測定する。
装置検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の補正についてはインジウムの融解熱を用いる。
具体的には、ブロックポリマー5mgを精秤し、これをアルミニウム製のパンの中に入れ、リファレンスとして空のアルミニウム製のパンを用い、測定温度範囲30℃以上200℃以下の間で、昇温速度10℃/minで測定を行う。なお、測定においては、一度200℃まで昇温させ、続いて30℃まで降温し、その後に再度昇温を行う。この2度目の昇温過程での温度30℃以上200℃以下の範囲におけるDSC曲線の最大の吸熱ピークを、ブロックポリマーのDSC測定における融点(Tm)とする。
<トナーからのスチレンアクリル樹脂およびブロックポリマーの分離>
トナーからの、スチレンアクリル樹脂およびブロックポリマーを分離する方法は、下記方法を用いるとよい。以下の方法で分離を行い、さらに構造の特定およびSP値の算出など各物性の特定を行う。
(分取ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるトナーからの結着樹脂およびワックスの分離)
トナーをテトラヒドロフラン(THF)に溶解し、得られた可溶分から溶媒を減圧留去して、トナーのテトラヒドロフラン(THF)可溶成分を得る。
得られたトナーのテトラヒドロフラン(THF)可溶成分をクロロホルムに溶解し、濃度25mg/mlの試料溶液を調製する。
得られた試料溶液3.5mlを、下記装置に注入し、下記条件で、分子量2000未満のワックス由来の低分子量成分と、分子量2000以上の樹脂由来の高分子量成分とを分取する。
分取GPC装置:日本分析工業(株)製 分取HPLC LC−980型
分取用カラム:JAIGEL 3H、JAIGEL 5H(日本分析工業(株)社製)
溶離液:クロロホルム
流速:3.5ml/min
樹脂由来の高分子量成分を分取した後、溶媒を減圧留去し、さらに90℃雰囲気中、減圧下で24時間乾燥する。該樹脂成分が100mg程度得られるまで上記操作を繰り返す。
(スチレンアクリル樹脂およびブロックポリマーの分離)
上記作業で得られた樹脂100mgにアセトン500mlを加え、70℃に加熱し完全に溶解させた後、徐々に25℃まで冷却してブロックポリマーを再結晶させる。ブロックポリマーを吸引ろ過して、結晶性のブロックポリマーとろ液に分離する。
次いで、分離したろ液をメタノール500mlへ徐々に加えて、スチレンアクリル樹脂を再沈殿させる。その後、吸引ろ過器でスチレンアクリル樹脂を取り出す。
得られたスチレンアクリル樹脂およびブロックポリマーを40℃で24時間減圧乾燥する。
<スチレンアクリル樹脂およびブロックポリマーの構造の特定>
スチレンアクリル樹脂およびブロックポリマーの構造は核磁気共鳴分光分析(H−NMR)[400MHz、CDCl、室温(25℃)]を用いて特定する。
測定装置:FT NMR装置 JNM−EX400(日本電子社製)
測定周波数:400MHz
パルス条件:5.0μs
周波数範囲:10500Hz
積算回数:64回
<ポリエステル部位におけるモノマー(b)に由来する部分構造の含有率の測定>
ブロックポリマーのポリエステル部位におけるモノマー(b)に由来する部分構造の含有率は、ブロックポリマーの核磁気共鳴分光分析(H−NMR)スペクトル積分値から算出する。
測定装置:FT NMR装置 JNM−EX400(日本電子社製)
測定周波数:400MHz
パルス条件:5.0μs
周波数範囲:10500Hz
積算回数:64回
<トナーからの結着樹脂中のブロックポリマーの含有量の測定>
ブロックポリマーの含有量は、スチレンアクリル樹脂およびブロックポリマー各々の核磁気共鳴分光分析(H−NMR)スペクトルを基にトナーの核磁気共鳴分光分析(H−NMR)スペクトルの積分値から算出する。
測定装置:FT NMR装置 JNM−EX400(日本電子社製)
測定周波数:400MHz
パルス条件:5.0μs
周波数範囲:10500Hz
積算回数:64回
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。本発明は以下の実施例によって制限されるものではない。なお、実施例および比較例の部数および%は特に断りが無い場合、すべて質量基準である。
<ブロックポリマー1の製造>
撹拌機、温度計、窒素導入管、脱水管、および、減圧装置を備えた反応容器に、モノマー群Aから選択されるモノマーとして1,10−デカンジカルボン酸100.0質量部、1,6−ヘキサンジオール44.5質量部、モノマー群Bから選択されるモノマーとして1,12−ドデカンジオール17.6質量部、エステル化触媒としてチタン(IV)イソプロポキシド0.7質量部を加えて、窒素雰囲気下、160℃で5時間反応させた。その後、180℃で4時間反応させ、さらに180℃、1hPaで所望の分子量となるまで反応させてポリエステル(1)を得た。ポリエステル(1)の重量平均分子量(Mw)は19000であった。
次いで、撹拌機、温度計、および、窒素導入管を備えた反応容器にポリエステル(1)100.0質量部、脱水クロロホルム400.0質量部を添加して完全に溶解させた後、トリエチルアミン18.0質量部を加え、氷冷させながら、2−ブロモイソブチリルブロミド34.0質量部を徐々に加えた。その後、室温(25℃)で一昼夜撹拌した。
メタノール800.0質量部で再沈殿させた後、濾過、乾燥させてポリエステル(2)を得た。
次いで、撹拌機、温度計、および、窒素導入管を備えた反応容器に上記で得られたポリエステル(2)100.0質量部、ビニルポリマー部位を生成するモノマーとしてスチレン300.0質量部、臭化銅(I)4.0質量部、および、ペンタメチルジエチレントリアミン9.5質量部を添加して撹拌しながら、温度100℃で重合反応を行った。所望の分子量となったところで反応を停止して、メタノール250.0質量部で再沈殿、濾過、乾燥させてポリエステル部位とビニルポリマー部位を有するブロックポリマー1を得た。得られたブロックポリマー1の物性を表3に示す。
<ブロックポリマー2〜17の製造>
表1に示すような原料に変更すること以外はブロックポリマー1の製造と同様にしてブロックポリマー2〜17を得た。得られたブロックポリマー2〜17の物性を表3に示す。
<ブロックポリマー18の製造>
撹拌機、温度計、窒素導入管、および、減圧装置を備えた反応容器に、窒素雰囲気下、キシレン50.0質量部を140℃で還流させた。そこにスチレン100.0質量部、2,2’−アゾビス(イソ酪酸メチル)8.6質量部を混合したものを3時間かけて滴下し、滴下終了後、さらに3時間反応させた。その後、160℃、1hPaにて、キシレンおよび残存スチレンを留去しビニルポリマー(1)を得た。
次いで、撹拌機、温度計、窒素導入管、脱水管、および、減圧装置を備えた反応容器に上記で得られたビニルポリマー(1)100.0質量部、有機溶媒としてキシレン50.0部、モノマー群Aから選択されるモノマーとして1,10−デカンジカルボン酸121.9質量部、1,6−ヘキサンジオール59.3質量部、モノマー群Bから選択されるモノマーとして1,12−ドデカンジオール22.5質量部、エステル化触媒としてチタン(IV)イソプロポキシド0.7質量部を加えて、窒素雰囲気下、160℃で5時間反応させた。その後、180℃で4時間反応させ、さらに180℃、1hPaで所望の分子量となるまで反応させてブロックポリマー18を得た。
<ブロックポリマー19〜35の製造>
表2に示すような原料に変更すること以外はブロックポリマー18の製造と同様にしてブロックポリマー19〜35を得た。得られたブロックポリマー19〜35の物性を表3
に示す。
<比較ポリマー1および2の製造>
表1に示すような原料に変更すること以外はブロックポリマー1の製造と同様にして比較ポリマー1および2を得た。得られた比較ポリマー1および2の物性を表3に示す。
<比較ポリマー3の製造>
撹拌機、温度計、窒素導入管、脱水管、および、減圧装置を備えた反応容器に、フマル酸100.0質量部、1,6−ヘキサンジオール101.0質量部、酸化ジブチル錫0.5質量部、ヒドロキノン0.1質量部を加えて、窒素雰囲気下、160℃で5時間反応させた。その後、200℃で1時間反応させ、さらに200℃、1hPaで所望の分子量となるまで反応させて比較ポリマー3を得た。得られた比較ポリマー3の重量平均分子量(Mw)は18000であった。
Figure 2015127804
Figure 2015127804
Figure 2015127804
<トナー1の製造>
温度60℃に加温したイオン交換水1300.0質量部に、リン酸三カルシウム9.0質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、撹拌速度15,000rpmにて撹拌し、水系媒体を調製した。
また、下記の結着樹脂材料をプロペラ式攪拌装置にて撹拌速度100rpmで撹拌しながら、混合して混合液を調製した。
・スチレン 50.7質量部
・n−ブチルアクリレート 14.3質量部
・ブロックポリマー1 35.0質量部
次に上記溶解液に、
・シアン着色剤(C.I.ピグメントブルー15:3) 6.5質量部
・負荷電制御剤(ボントロンE−88、オリエント化学社製) 0.5質量部
・炭化水素ワックス(融点=78℃) 9.0質量部
・負荷電性制御樹脂1 0.7質量部
(スチレン/アクリル酸2−エチルヘキシル/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体、酸価14.5mgKOH/g、Tg=83℃、Mw=33,000)
・極性樹脂 5.0質量部
(スチレン/2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸/メタクリル酸メチル共重合体、酸価10mgKOH/g、Tg=80℃、Mw=15,000)
を加え、その後、混合液を温度65℃に加温した後にTK式ホモミキサー(特殊機化工業製)にて、撹拌速度10,000rpmにて攪拌し、溶解、分散し、重合性単量体組成物を調製した。
続いて、上記水系媒体中に上記重合性単量体組成物を投入し、重合開始剤として
・パーブチルPV(10時間半減期温度54.6℃(日本油脂製)) 6.0質量部
を加え、温度70℃にてTK式ホモミキサーを用いて、撹拌速度15,000rpmで20分間攪拌し、造粒した。
プロペラ式攪拌装置に移して撹拌速度200rpmで攪拌しつつ、温度85℃で5時間、重合性単量体組成物中の重合性単量体であるスチレンおよびn−ブチルアクリレートを重合反応させ、トナー粒子を含むスラリーを製造した。重合反応終了後、該スラリーを冷却した。冷却されたスラリーに塩酸を加えpHを1.4にし、1時間撹拌することでリン酸カルシウム塩を溶解させた。その後、スラリーの10倍の水量で洗浄し、ろ過、乾燥の後、分級によって粒子径を調整してトナー粒子を得た。トナー粒子中には、スチレンアクリル樹脂が65.0質量部、ブロックポリマーが35.0質量部、シアン着色剤が6.5質量部、ワックスが9.0質量部、負荷電性制御剤が0.5質量部、負荷電性制御樹脂1が0.7質量部、極性樹脂5.0質量部含まれていた。
上記トナー粒子100.0質量部に対して、外添剤として、シリカ微粒子に対して20質量%のジメチルシリコーンオイルで処理された疎水性シリカ微粒子(1次粒子径:7nm、BET比表面積:130m/g)1.5質量部を、ヘンシェルミキサー(三井三池社製)を用い、撹拌速度3000rpmで15分間混合して、トナー1を得た。トナー1の物性を表4に示す。なお、D1は数平均粒径であり、D4は重量平均粒径である。
<トナー2〜39および43〜46の製造>
表4に示す原材料および添加部数に変更すること以外はトナー1と同様の製造方法でトナー2〜39および43〜46を得た。トナー2〜39および43〜46の物性を表4に示す。
Figure 2015127804
<トナー40の製造>
・スチレンアクリル樹脂 65.0質量部
(スチレン:n−ブチルアクリレート=80:20(質量比)の共重合物)(Mw=30,000、Tg=55℃)
・ブロックポリマー1 35.0質量部
・メチルエチルケトン 100.0質量部
・酢酸エチル 100.0質量部
・炭化水素ワックス(融点=78℃) 9.0質量部
・シアン着色剤(C.I.ピグメントブルー15:3) 6.5質量部
・負荷電性制御樹脂1 1.0質量部
(スチレン/アクリル酸2−エチルヘキシル/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体、酸価14.5mgKOH/g、Tg=83℃、Mw=33,000)
上記材料を、アトライター(三井金属社製)を用いて3時間分散し、着色剤分散液を得た。
一方、温度60℃に加温したイオン交換水3000.0質量部にリン酸カルシウム27.0質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、撹拌速度10,000rpmにて撹拌し、水系媒体を調製した。上記水系媒体へ上記着色剤分散液を投入し、温度65℃、N雰囲気下において、TK式ホモミキサーにて撹拌速度12,000rpmで15分間撹拌し、着色剤粒子を造粒した。その後、TK式ホモミキサーから通常のプロペラ撹拌装置に変更し、撹拌装置の撹拌速度を150rpmに維持し、内温を温度95℃に昇温して3時間保持して分散液から溶剤を除去し、トナー粒子の分散液を調製した。
得られたトナー粒子の分散液に塩酸を加えpHを1.4にし、1時間撹拌することでリン酸カルシウム塩を溶解させた。上記分散液を加圧ろ過器にて、ろ過・洗浄をしてトナー凝集物を得た。その後、トナー凝集物を破砕、乾燥してトナー粒子を得た。トナー粒子には、スチレンアクリル樹脂が65.0質量部、ブロックポリマーが35.0質量部、シアン着色剤が6.5質量部、ワックスが9.0質量部、負荷電性制御樹脂1が1.0質量部含まれていた。得られたトナー粒子100.0質量部に対して、外添剤として、シリカ微粒子に対して20質量%のジメチルシリコーンオイルで処理された疎水性シリカ微粒子(1次粒子径:7nm、BET比表面積:130m/g)1.5質量部をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で、撹拌速度3000rpmで15分間混合してトナー40を得た。トナー40における、ΔSP値=0.18、D1=3.9μm、D4=6.3μmであった。
<トナー41の製造>
(樹脂粒子分散液1の調製)
・スチレン 75.0質量部
・n−ブチルアクリレート 25.0質量部
以上を混合し、溶解したものを、非イオン性界面活性剤(三洋化成(株)製:ノニポール400)1.5質量部およびアニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製:ネオゲンSC)2.2質量部をイオン交換水120.0質量部に溶解したものに、分散、乳化し、10分間ゆっくりと混合しながら、これに重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.5質量部を溶解したイオン交換水10.0質量部を投入し、窒素置換を行った後、撹拌しながら内容物が温度70℃になるまで加熱し、4時間そのまま乳化重合を継続し、平均粒径が0.29μmである樹脂粒子を分散させてなる樹脂粒子分散液1を調製した。
(樹脂粒子分散液2の調製)
・ブロックポリマー1 100.0質量部
を溶解したものを、非イオン性界面活性剤(三洋化成(株)製:ノニポール400)1.5質量部およびアニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製:ネオゲンSC)2.2質量部をイオン交換水120質量部に溶解したものに、分散、乳化した。平均粒径が0.36μmである樹脂粒子を分散させてなる樹脂粒子分散液2を調製した。
(着色剤粒子分散液の調製)
・シアン着色剤(C.I.ピグメントブルー15:3) 20.0質量部
・アニオン性界面活性剤 3.0質量部
(第一工業製薬(株)製:ネオゲンSC)
・イオン交換水 78.0質量部
以上を混合し、サンドグラインダーミルを用いて分散した。この着色剤粒子分散液における粒度分布を、粒度測定装置(堀場製作所製、LA−700)を用いて測定したところ、含まれる着色剤粒子の平均粒径は、0.20μmであり、また1μmを超える粗大粒子は観察されなかった。
(ワックス粒子分散液の調製)
・炭化水素ワックス(融点=78℃) 50.0質量部
・アニオン性界面活性剤 7.0質量部
(第一工業製薬(株)製:ネオゲンSC)
・イオン交換水 200.0質量部
以上を温度95℃に加熱して、ホモジナイザー(IKA社製:ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、平均粒径が0.50μmであるワックスを分散させてなるワックス粒子分散液を調製した。
(荷電制御粒子分散液の調製)
・ジ−アルキル−サリチル酸の金属化合物 5.0質量部
(負荷電性制御剤、ボントロンE−84、オリエント化学工業社製)
・アニオン性界面活性剤 3.0質量部
(第一工業製薬(株)製:ネオゲンSC)
・イオン交換水 78.0質量部
以上を混合し、サンドグラインダーミルを用いて分散した。
(混合液の調製)
・樹脂粒子分散液1 150.0質量部
・樹脂粒子分散液2 77.5質量部
・着色剤粒子分散液 27.5質量部
・ワックス粒子分散液 45.0質量部
以上を、撹拌装置、冷却管、温度計を装着した1リットルのセパラブルフラスコに投入し撹拌した。この混合液を1モル/L−水酸化カリウムを用いてpH=5.2に調整した。
この混合液に凝集剤として、8%塩化ナトリウム水溶液120.0質量部を滴下し、撹拌しながら温度55℃まで加熱した。この温度の時、荷電制御粒子分散液を10.0質量部加えた。温度55℃で2時間保持した後、光学顕微鏡にて観察すると平均粒径が3.2μmである凝集粒子が形成されていることが確認された。
その後、ここにアニオン製界面活性剤(第一工業製薬(株)製:ネオゲンSC)3.0質量部を追加した後、撹拌を継続しながら温度95℃まで加熱し、4.5時間保持した。そして、冷却後、反応生成物をろ過し、イオン交換水で十分に洗浄した後、温度45℃で流動層乾燥を行い、トナー粒子を得た。トナー粒子には、スチレンアクリル樹脂が65.0質量部、ブロックポリマーが35.0質量部、シアン着色剤が5.5質量部、ワックスが9.0質量部、負荷電性制御剤が0.6質量部含まれていた。
得られたトナー粒子100.0質量部に対して、外添剤として、シリカ微粒子に対して20.0質量%のジメチルシリコーンオイルで処理された疎水性シリカ微粒子(1次粒子径:7nm、BET比表面積:130m/g)1.5質量部を、ヘンシェルミキサー(三井三池社製)を用い、撹拌速度3000rpmで15分間混合してトナー41を得た。トナー41における、ΔSP値=0.18、D1=4.5μm、D4=6.2μmであった。
<トナー42の製造>
下記材料を予め混合物し、二軸エクストルーダーで溶融混練し、冷却した混練物をハンマーミルで粉砕し、得られた粉砕物を分級してトナー粒子を得た。
・結着樹脂 65.0質量部
[スチレン−n−ブチルアクリレート共重合樹脂(Mw=30,000、Tg=50℃)

・ブロックポリマー1 35.0質量部
・C.I.Pigment Blue15:3 5.5質量部
・ジ−アルキル−サリチル酸の金属化合物 3.0質量部
〔オリエント化学工業社製:ボントロンE88〕
・炭化水素ワックス(融点=78℃) 6.0質量部
得られたトナー粒子100.0質量部に対して、外添剤として、シリカ微粒子に対して20.0質量%のジメチルシリコーンオイルで処理された疎水性シリカ微粒子(1次粒子径:7nm、BET比表面積:130m/g)1.5質量部を、ヘンシェルミキサー(三井三池社製)を用い、撹拌速度3000rpmで15分間混合してトナー42を得た。トナー42における、ΔSP値=0.18、D1=4.4μm、D4=5.9μmであった。
<比較トナー1の製造>
トナー1の製造において、ブロックポリマー1(35.0質量部)を比較ポリマー1(35.0質量部)に変更すること以外はトナー1と同様の製造方法で比較トナー1を得た。比較トナー1における、ΔSP値=0.05、D1=4.1μm、D4=5.9μmであった。
<比較トナー2の製造>
トナー1の製造において、ブロックポリマー1(35.0質量部)を比較ポリマー2(35.0質量部)に変更すること以外はトナー1と同様の製造方法で比較トナー2を得た。比較トナー2における、ΔSP値=0.43、D1=4.2μm、D4=5.9μmであった。
<比較トナー3の製造>
トナー1の製造において、ブロックポリマー1(35.0質量部)を比較ポリマー3(20.0質量部)およびビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトール(1.0質量部)に変更すること以外はトナー1と同様の製造方法で比較トナー3を得た。比較トナー3は、D1=4.2μm、D4=5.9μmであった。
<画像評価>
画像評価は、市販のカラーレーザープリンタ〔HP Color LaserJet 3525dn]を一部改造して評価を行った。改造は一色のプロセスカートリッジだけの装着でも作動するよう改造した。また、定着器を任意の温度に変更できるように改造した。
このカラーレーザープリンタに搭載されていたブラックトナー用のプロセスカートリッジから中に入っているトナーを抜き取り、エアーブローにて内部を清掃した後、プロセスカートリッジに各トナー(300g)を導入し、トナーを詰め替えたプロセスカートリッジをカラーレーザープリンタに装着し、以下の画像評価を行った。具体的な画像評価項目は下記の通りである。
〔低温定着性〕
転写材にベタ画像(トナーの載り量:0.9mg/cm)の画像を、定着温度を変えて評価した。なお、定着温度は定着ローラー表面を非接触の温度計を用いて測定した値である。転写材は、LETTERサイズの普通紙(XEROX 4200用紙、XEROX社製、75g/m)を用いた。本発明では、C以上が許容できるレベルである。(評価基準)
A:100℃でオフセットせず
B:100℃でオフセット発生
C:110℃でオフセット発生
D:120℃でオフセット発生
〔グロス〕
定着温度170℃でベタ画像(トナーの載り量:0.6mg/cm)をPG−3D(日本電色工業製)を用いてグロス値の測定を行った。転写材としては、LETTERサイズの普通紙(XEROX 4200用紙、XEROX社製、75g/m)を用いた。(評価基準)
A:グロス値が30以上
B:グロス値が20以上30未満
C:グロス値が15以上20未満
D:グロス値が15未満
〔高温定着性〕
転写材にベタ画像(トナーの載り量:0.9mg/cm)の画像を、定着温度を変えて(190℃以上210℃以下)評価した。なお、定着温度は定着ローラー表面を非接触の温度計を用いて測定した値である。転写材は、LETTERサイズの普通紙(XEROX 4200用紙、XEROX社製、75g/m)を用いた。本発明では、C以上が許容できるレベルである。
(評価基準)
A:210℃でオフセットせず
B:210℃でオフセット発生
C:200℃でオフセット発生
D:190℃でオフセット発生
〔現像スジ〕
常温常湿環境下(温度23℃/湿度60%RH)、および、高温高湿環境下(温度33℃/湿度85%RH)において、横線で1%の印字率の画像を25000枚プリントアウト試験終了後、LETTERサイズの普通紙(XEROX 4200用紙、XEROX社製、75g/m)にハーフトーン(トナーの載り量:0.6mg/cm)の画像をプリントアウトし、現像スジの評価をした。本発明では、C以上が許容できるレベルである。
(評価基準)
A:未発生
B:現像スジが1カ所以上3カ所以下発生
C:現像スジが4カ所以上6カ所以下発生
D:現像スジが7カ所以上発生、あるいは、幅0.5mm以上発生
〔カブリ〕
常温常湿環境下(温度23℃/湿度60%RH)、および、高温高湿環境下(温度33℃/湿度85%RH)において、横線で1%の印字率の画像を25000枚プリントアウト試験終了後、48時間放置してからさらにプリントアウトした画像の非画像部の反射率(%)を「REFLECTOMETER MODEL TC−6DS」(東京電色社製)で測定した。得られた反射率を、同様にして測定した未使用のプリントアウト用紙(普通紙)の反射率(%)から差し引いた数値(%)を用いて評価した。数値が小さい程、画像カブリが抑制されていることになる。評価は、グロス紙モードで、普通紙(HP Brochure Paper 200g 、 Glossy、HP社製、200g/m)を用いて行った。本発明では、C以上が許容できるレベルである。
(評価基準)
A:0.5%未満
B:0.5%以上1.5%未満
C:1.5%以上3.0%未満
D:3.0%以上
〔耐熱保存性(ブロッキング)〕
各トナー5gを50ccポリカップに取り、温度55℃/湿度10%RHで3日間放置し、凝集塊の有無を調べて評価した。本発明では、C以上が許容できるレベルである。
(評価基準)
A:凝集塊発生せず
B:軽微な凝集塊が発生、軽く指で押すと崩れる
C:凝集塊が発生、軽く指で押しても崩れない
D:完全に凝集
〔実施例1〜46〕
実施例1〜46では、トナーとして、トナー1〜46をそれぞれ用いて上記評価を行った。その評価結果を表5に示す。
〔比較例1〜3〕
比較例1〜3では、トナーとして比較トナー1〜3をそれぞれ用いて上記評価を行った。その評価結果を表5に示す。
Figure 2015127804

Claims (10)

  1. スチレンアクリル樹脂およびブロックポリマーを含有する結着樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
    該ブロックポリマーが、ポリエステル部位およびビニルポリマー部位を有し、
    該ポリエステル部位が、
    下記モノマー群Aからなるグループから選択されるモノマー(a)と、
    下記モノマー群Bからなるグループから選択されるモノマー(b)と、
    を縮合重合させて得られ、
    該ポリエステル部位は、下記式から算出される該モノマー(b)に由来する部分構造の含有率が1.0モル%以上30.0モル%以下であることを特徴とするトナー。
    {モノマー(b)[モル]/〔モノマー(a)[モル]+モノマー(b)[モル]〕}×100
    モノマー群A:炭素数2以上11以下のα,ω−直鎖脂肪族ジオール、炭素数2以上13以下のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸、および炭素数2以上12以下のα,ω−直鎖脂肪族モノヒドロキシモノカルボン酸、ならびにこれらの化合物のカルボキシル基が酸無水物化した化合物、アルキルエステル化した化合物、およびラクトン化した化合物
    モノマー群B:炭素数14以上24以下のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸、炭素数12以上22以下のα,ω−直鎖脂肪族ジオール、炭素数13以上23以下のα,ω−直鎖脂肪族モノヒドロキシモノカルボン酸、炭素数13以上23以下の直鎖脂肪族1級モノカルボン酸、および炭素数12以上22以下の直鎖脂肪族1級モノアルコール、ならびにこれらの化合物のカルボキシル基が酸無水物化した化合物、アルキルエステル化した化合物、およびラクトン化した化合物
  2. 前記結着樹脂中の前記ブロックポリマーの含有量が、2.0質量%以上50.0質量%以下である請求項1に記載のトナー。
  3. 前記結着樹脂中の前記ブロックポリマーの含有量が、6.0質量%以上50.0質量%以下である請求項2に記載のトナー。
  4. 前記ブロックポリマーにおける、前記ポリエステル部位と前記ビニルポリマー部位の質量基準の比率(C/A比)が、40:60〜80:20である請求項1〜3のいずれか1項に記載のトナー。
  5. 前記ブロックポリマーにおける前記ビニルポリマー部位の重量平均分子量(Mw)が、3000以上14000以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載のトナー。
  6. 前記ブロックポリマーの重量平均分子量(Mw)が、15000以上45000以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載のトナー。
  7. 前記ブロックポリマーの重量平均分子量(Mw)が、20000以上45000以下である請求項6に記載のトナー。
  8. 前記スチレンアクリル樹脂と前記ブロックポリマー中の前記ポリエステル部位のソルビリティパラメータ(SP)値の差の絶対値(ΔSP値)が、0.00以上0.30以下である請求項1〜7のいずれか1項に記載のトナー。
  9. 前記ブロックポリマーの融点が、55℃以上80℃以下である請求項1〜8のいずれか1項に記載のトナー。
  10. 前記トナー粒子が、懸濁重合法で製造されたトナー粒子である請求項1〜9のいずれか1項に記載のトナー。
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