JP2015101381A - 背貼り包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】片手で滑ることがなく容易に開封でき、かつ開封片がゴミにならない背貼り包装袋を提供することにある。【解決手段】少なくとも、基材フィルム層/接着層/シーラント層からなる積層シートの両端縁の内面同士をシールし背貼り部を形成して筒状にし、前記背貼り部と直交する端縁の内面同士をシールし天地シール部を形成し、固形状の内容物を収納する筒部が形成された背貼り包装袋において、前記筒部8の前記内容物が占有していない部分41に、前記筒部8の周方向に沿って前記背貼り部5を除き、弱化部10が形成されており、前記弱化部10の周辺の前記基材フィルム層の表面に、防滑部20が形成されていることを特徴とする背貼り包装袋1である。【選択図】図3

Description

本発明は、背貼り部を有する背貼り包装袋に関するもので、特に易開封性を有する背貼り包装袋に関するものである。
従来から、固形状の内容物を収納する背貼り包装袋は、携帯性やハンドリング性などから広く使用されている。この包装袋は、一般的に、一枚のフィルムの両端縁の内面同士を合掌状に合わせシールし筒状にし、次いで下端をシールし地シール部を形成した後、上端の開口口から固体状の内容物を充填し、上端をシールし天シール部を形成してなるものである。
従来、このような包装袋を開封するために、例えば、少なくとも、基材フィルム層とイージーピール性を有するシーラント層からなる積層シートを用いた包装袋がある。
また、基材フィルム層に一軸延伸フィルムを用いて、易カット性を有し、かつ背貼り部に開封開始部であるノッチを設けたものがある。またノッチを設けず、天シール部や地シール部の形状を鋸刃状の凹凸にし、天地方向へ易カットするものがある。
また、例えば、図10−1に示すように、背貼り部5に開封開始部である第一易開封線70を形成し、該第一易開封線に連続して胴部の周方向に第二開封線71を形成した背貼り包装袋80がある。図10−2に示すように、背貼り部の第一開封線70を引き裂き、次いで第二開封線71を周方向に切り裂いて開封するものである。開封した後には、開封片31が生じてしまう。
しかし、このような包装袋は、両手で開封しなければならないため、片手が塞がっていて、両手で開封できない場合や、片手が不自由な人には開封することができなかった。また、切り裂いた開封片が、ゴミとなってしまう問題がある。
また、片手で開封でき、開封片がゴミとならない背貼り包装袋の提案がある。これは、包装袋の内容物が占有していない領域に弱化部を設けるものである(特許文献1)。
しかし、片手で弱化部を切り裂くには、親指が包装袋の表面で滑ってしまい、うまく開封できない問題がある。
よって、片手で滑ることがなく容易に開封でき、かつ開封片がゴミにならない背貼り包装袋の要望がある。
WO2009/090930号公報
上記の問題を鑑みて、片手で滑ることがなく容易に開封でき、かつ開封片がゴミにならない背貼り包装袋を提供することにある。
上記の課題を解決するために、発明者は鋭意検討を行い、本発明を完成した。
本発明の請求項1に係る発明は、少なくとも、基材フィルム層/接着層/シーラント層からなる積層シートの両端縁の内面同士をシールし背貼り部を形成して筒状にし、前記背貼り部と直交する端縁の内面同士をシールし天地シール部を形成し、固形状の内容物を収納する筒部が形成された背貼り包装袋において、
前記筒部の前記内容物が占有していない部分に、前記筒部の周方向に沿って前記背貼り部を除き、弱化部が形成されており、
前記弱化部の周辺の前記基材フィルム層の表面に、防滑部が形成されていることを特徴とする背貼り包装袋である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記弱化部が、前記筒部の下端方向に向かって形成された凸形状部と、該凸形状部の両端から斜め上周方向に延びる直線形成部または曲線形成部と、から形成されていることを特徴とする特徴とする請求項1記載の背貼り包装袋である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記シーラント層の前記弱化部に対応する位置に、傷痕部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の背貼り包装袋である。
本発明の請求項4に係る発明は、前記シーラント層の前記防滑部に対する位置に、凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の背貼り包装袋である。
本発明の背貼り包装袋は、片手で滑ることなく容易に開封でき、かつ開封片がゴミにならないものである。
本発明の背貼り包装袋は、筒部の内容物が占有していない部分に、筒部の周方向に沿って、背貼り部を除き、弱化部が形成されているものである。弱化部の周辺部分の基材フィルム層の表面に防滑部を設けることで、片手で滑ることなく、弱化部にせん断力を集中させ切り裂くことができる。即ち、防滑部を親指の腹で、防滑部に対応する裏側(背シール形成部分)を人差し指、中指、薬指などの腹で挟み、フィンガースナップすることで、弱化部にせん断力を集中させ切り裂き開封することができるのである。
また、弱化部が、筒部の下端方向に向かって形成された凸形状部と、該凸形状部の両端から、斜め上周方向に延びる直線形成部または曲線形成部とから形成されていることにより、せん断力を凸形状部に集中させ、次いで該凸形状部の両端から斜め上方向に向かって延びる直線形成部または曲線形成部へとせん断力が伝達され、筒部を周方向に切り裂き、開口口を形成させることができる。弱化部は、背シール部には形成されていないために、切り裂かれた開封片は、包装袋と繋がっており分離されない。即ち、開封片がゴミにならない。
また、弱化部に対応するシーラント層に、傷痕部が形成されていることより、フィンガースナップしたときに、さらに切り裂き易くすることができる。
また、防滑部に対応するシーラント層に、凹凸部が形成されていることにより、フィンガースナップしたときに、弱化部が切り裂き易くなり、開口口を形成し易くすることができる。
本発明の背貼り包装袋を形成する前の積層シート(表面)の一例を示す説明図である。 図1の積層シートを筒状にした状態の一例を示す説明図である。 本発明の背貼り包装袋の一実施形態を示す説明図である。 弱化部の形状の一例を示す説明図である。 積層シートの弱化部周辺の層構成の一例を示す断面図である。 積層シートの他の層構成の一例を示す断面図である。 図3の背貼り包装袋を片手で開封する状態を示した説明図である。 図7の背貼り包装袋を片手で開封する状態を示した説明図である。 図8の背貼り包装袋を開封した状態を示した説明図である。 従来の背貼り包装袋の一例を示す説明図である。
以下に、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の背貼り包装袋を形成する前の積層シート(表面)の一例を示す説明図である。積層シート60には、背貼り部を形成する端部2、2がそれぞれ形成され、中央上部には、下端4方向に向かって凸形状の弱化部10が形成されている。また。弱化部10の上部には、防滑性を有する防滑部20が形成されている。
図2は、図1の積層シートを筒状にした状態の一例を示す説明図である。積層シートの端部2,2を、同一面を合わせて合掌状にすることにより筒状にし、その合わせた端部をヒートシールすることにより、背貼り部5を筒部8の側部に形成した包装袋である。弱化部10および防滑部20は、内容物が占有されない部分に配されて形成されている。筒部正面には、弱化部10があり、該弱化部の上側には防滑部20が配されている。
図3は、本発明の背貼り包装袋の一実施形態を示す説明図である。筒部の下端4をシールし地シール部7を形成し、次いで上端の開口口から固形状の内容物を充填した後、上端をシールして天シール部6を形成したものである。包装袋の筒部8には、内容物が占有された部分40と、内容物が占有されていない部分41が形成されている。弱化部10および防滑部20は、内容物が占有されていない部分41に形成されている。防滑部20は、弱化部10の上側に配されている。
防滑部20を親指の腹で圧着され筒部内部へと押込むように力が加える。これにより弱化部にせん断力が集中し切断が生じる。さらに親指の腹で防滑部を上側に押込むようにして弱化部にせん断力が集中させ切断を生じさせる。直線形成部は、背貼り部を除き形成されているので、背貼り部は切り裂かれることはなく、切り裂かれた開封片は、ゴミにならないのである。
図4は、弱化部の形状の一例を示す説明図である。弱化部10は、筒部下端方向に向かって形成された凸形状部11と、該凸形状部11の両端から、斜め上周方向に延びる直線形成部12とから形成されている。凸形状部11は、開封時に応力が集中する部分であることが好ましい。凸形状部11にせん断力が集中され切断が生じ、その力が凸形状部11の両端から、斜め上周方向に延びる直線形成部12へと伝わり、筒部の周方向が切り裂かれていくのである。
また、凸形状部11の形状としては、せん断力が集中できる部分を有する形状が好ましい。特に開封性が容易な、筒部下端方向に向かって形成された凸形状部が好ましい。図4−1には円弧状の一例を示す。また、図4−2に示すような1つの角を形成するように屈曲した折れ線形状である凸形状部の一例、図4−3に示すような二つの角を形成するよう
に屈曲した凸形状部の一例、などが挙げられる。凸形状部11の両端から、斜め上周方向に延びる直線形状部12の形状は、直線や曲線でもよいが、直線が応力の伝達性から好ましい。
特に、図4−1に示す、凸形成部の幅Wは、20〜80mm、高さHは、10〜40mmの範囲が望ましい(試験例1を参照)。また凸形状部の両端から、斜め上周方向に延びる直線形成部は、周方向Xに対する傾斜角度θが、15〜45°の範囲が好ましい(試験例2を参照)。この範囲内であれば、凸形状部にせん断力が集中し易くなり、包装袋の開封が容易になる。片手により直線形成部が容易に切断されるため、包装袋の開封が容易にできる。試験例1および試験例2は、後で記述する実施例1と同様に行い、後に記述する評価方法で試験したものである。試験例1を表1、試験例2を表2、に記す。
Figure 2015101381
Figure 2015101381
図5は、積層シートの弱化部周辺の層構成の一例を示す断面図である。積層シート50は、少なくとも、基材フィルム層51/接着層52/シーラント層53からなっている。図5−1は、基材フィルム層51を貫通する弱化部10が形成されている。また弱化部10の周辺の基材フィルム層51の表面には防滑部20が形成されている。図5−2は、図5−1の弱化部20に対応するシーラント層53に傷痕部13が形成されている。傷痕部13を形成することで弱化部10を切り裂き易くすることができる。また、図5−3は、図5−2の防滑部20に対応するシーラント層53に凹凸部14を形成したものである。シーラント層53に凹凸部を形成することにより、防滑部20を筒部内部へと押込んだ時に、弱化部をずらし易くなり、開口部を形成し易くすることができる。
本発明の背貼り包装袋の開封方法について説明する。
図7は、図3の背貼り包装袋を片手で開封する状態を示した説明図である。防滑部20を手60の親指61の腹で、防滑部に対応する裏側(背シール形成部分)を人差し指、中指、薬指などの腹で挟み、フィンガースナップすることで、凸形状部11にせん断力Aを加え、弱化部10を切り裂き、開封することができるのである。
図8は、手60の親指61で防滑部20を圧着し、凸形状部11を切り裂き、かつ凸形状部の両端から斜め上周方向に延びる直線形成部12が切り裂かれている状態を示している。このようにすることで、開口部30が形成される。
図9は、開口部30が形成された背貼り包装袋1を示している。片手で容易に開封され、開口部30が形成されている。切り裂かれた開封片31は、包装袋に繋がった状態でありゴミにならない。
さらに、発明を実施するための形態につき詳しく説明する。
弱化部の凸形状部11および直線形成部12は、不連続な切れ目を有する破線状または切れ目を連続させた実線で形成される。破線状は、ミシン目線である。ミシン目線を形成するには、レーザー加工や金属刃などによる機械的な加工などにより形成できる。レーザーとしては、例えば、連続またはパルス発振型の炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、エキシマレーザーなどが挙げられるが、中でも炭酸ガスレーザーが好適に使用できる。
また、傷痕部13は、例えば、レーザー加工、金属製などの刃、サンドペーパーなどで形成することができる。
また、凹凸部14は、例えば、エンボス板やエンボスロールにて、シーラント層に凹凸を転写して形成することができる。
防滑部20は、ウレタン樹脂、アクリル樹脂やポリエステル樹脂などの樹脂で形成できる。また、これら樹脂の中にアクリル樹脂ビーズ、ポリエチレン樹脂ビーズなど混入したり、シリカなどを混入して形成することもできる。防滑部は、これらの樹脂を溶剤に溶解または分散させた溶液を、グラビア印刷、オフセット印刷、インクジェット印刷、シルクスクリーン印刷などで形成できる。防滑部の形状は、円、楕円、四角、三角などの形状が可能である。また防滑部を、1箇所または複数箇所設けてもよい。防滑性が効率よくできれば、特に形状に限定されない。防滑部の滑り角度としては、14度以上が好ましい(試験例3参照)。試験例3は、後に記述する実施例1と同様に行い試験したものである。後に記述する評価方法で試験したものである。試験例3を表3に記す。
Figure 2015101381
背貼り包装袋を形成する積層シート50は、図6に示したように、少なくとも、基材フィルム層51/接着層52/シーラント層53からなる。
基材フィルム層51としては、耐熱性を有するプラスチックフィルムが使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステルフィルム、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィンフィルム、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミドフィルム(PA)、ポリスチレンフィルム(PS)、ポリカーボネートフィルム(PC)、ポリアクリロニトリルフィルム(PAN)、ポリイミドフィルム(PI)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)などが挙げられる。機械的強度や寸法安定性を有するものであれば、特に限定されない。特に二軸延伸されたフィルムが好ましい。基材フィルム層の厚みとしては、加工性を考慮すると、10〜50μmの範囲であることが好ましく、10〜30μmの範囲であればより好ましい。
シーラント層53としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EAA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、アイオノマー、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン系樹脂からなるフィルムが使用できる。これらの樹脂を押出し機により製膜して使用することができる。上記の樹脂を用いて単層または複層にて使用できる。シーラント層の厚みとしては30〜60μmの範囲であることが好ましい(試験例4参照)。試験例4は、後で記述する実施例1と同様に行い、後に記述する評価方法で試験したものである。試験例4を表4に記す。
Figure 2015101381
接着層52としては、ドライラミネート用接着剤が使用できる。例えば、二液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、エポキシ系接着剤などが使用することができる。貼り合わせ方法としては、ドライラミネート法にて可能である。また、シーラント層を押出し機により押出しながら、アンカー剤(接着剤)を介して貼り合わせることもできる。
また、積層シート50の諸物性を向上する必要があれば、中間層54を積層することができる。例えば、積層シート50の剛性、落下強度や突き刺し強度などの向上、また、内
容物が食品の場合は、酸素ガスバリアや水蒸気バリアの向上、などの場合に設けることができる。層構成としては、図6に示す層構成になる。積層シート50は、基材フィルム層51/接着層52/中間層54/接着層52/シーラント層53の層構成になる。基材フィルム層51には、弱化部10が形成され、また表面には防滑部20が形成されている。シーラント層53には、弱化部と対応する位置に傷痕部が、また防滑部と対応する位置に凹凸部14が形成されている。特に弱化部10および傷痕部13は中間層54まで到達しないように形成されている。
中間フィルム54としては、落下強度や突き刺し強度などの向上には、ポリアミドフィルムや、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどを使用することができ、また、酸素ガスバリアや水蒸気バリアなどの向上には、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着フィルム、無機酸化物蒸着フィルム、無機酸化物蒸着フィルム、エチレン・ビニルアルコール共重合体フィルム(EVOH)、塩化ビニリデンフィルム(PVDC)などを用いることができる。また、中間層を積層するには、接着層を介してドライラミネート法にて貼り合わせることができる。
無機酸化物としては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシュウム、酸化カリウム、酸化錫、酸化ナトリウム、酸化ホウ素、酸化チタン、酸化鉛、酸化ジルコニウム、酸化イットリウムなどの金属酸化物が使用できる。中でも生産性、価格面から酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどが好ましい。
また、基材フィルム層51には、必要に応じて適宜印刷層を設けることができる。印刷層としては、溶剤と、ウレタン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴム系などのバインダー樹脂と、各種顔料、体質顔料および可塑剤、乾燥剤、安定剤などを添加してなるインキにより形成される層である。この印刷層により、文字、絵柄などを形成することができる。印刷方法としては、例えば、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷などの公知の印刷方法を用いることができる。また基材フィルム層の表面を、予め前処理としてコロナ処理またはオゾン処理を施すことにより、印刷層の密着性を向上させることができる。通常は、基材フィルム層の内面に印刷層を設ける。
以下、背貼り包装袋の製造方法について簡単に説明する。
基材フィルム層とシーラント層および必要に応じてガスバリア層を有する中間層を用い、接着層を介してドライラミネート法や押出しラミネート法により積層シートを作成する。
次いで、積層シートを裁断することにより、図1に示すような帯状の積層シートを作成する。その後、レーザー加工または金属製などの刃による機械加工により、所定の位置の基材フィルム層に弱化部を形成する。弱化部は、下端方向に向けて凸形成部、該凸形成部の両端から斜め上周方向に延びる直線形成部とからなる。背貼り部を形成する端部には、弱化部を設けないようにする。またこの弱化部の上側の所定の位置に、防滑性を有する樹脂を用いて塗布し防滑部を形成する。また、防滑部を形成した後、弱化部を形成してもよい。
次いで、積層シートの両端部を、シーラント層を内側にして重ね合わせ、シールして背貼り部を形成し筒部を作成する。該筒部の下端をシールして地シール部を形成し、次いで上端の開口口から固形状の内容物を充填し、上端をシールして天シール部を形成し、内容物が充填された背貼り包装袋を作成することができる。背貼り包装袋は、内容物が占有された部分と占有されていない部分とに分かれ、内容物が占有されていない部分に弱化部お
よび防滑部が配されるようにする。
このようにして形成された背貼り包装袋は、片手であっても滑ることもなく、容易に
開封できるため、携帯性に優れるものである。また、開封片も包装袋に留まり、ゴミにならず利便性に優れているものである。
以下、本発明の具体的実施例について説明する。
基材フィルム層として、ポエステルフィルム12μmの表面に、防滑部を、弱化部を形成する所定の位置の周辺に直径20mmの円形状に形成した。この際に裏面には絵柄印刷を行った。防滑部は、ポリウレタン樹脂{東洋インキ(株):リオアルファRメジウム)}を用い、グラビア印刷を行い形成した。絵柄印刷は、グラビアインキを用いグラビア印刷にて同様に行った。防滑部は、塗布量1.5/m(dry)で、滑り角度が14度とした。滑り角度の測定は、テスター産業(株)製、AB−502摩擦角測定機使用したものである。
次いで、絵柄印刷面に、ポリエチレン樹脂を介してアルミニウム箔7μmをサンドポリエチレンにてラミネートした。
次いで、アルミニウム箔面にポリエチレン樹脂を押出し、シーラント層を形成し、積層シートを形成した。積層シートは、防滑部/ポリエステルフィルム/印刷層/接着層/ポリエチレン樹脂/アルミニウム箔/接着層/シーラント層(ポリエチレン樹脂)の層構成になる。
次に、連続した積層シートを裁断し、帯状の積層シートを作成する。この積層シートの所定の位置に炭酸ガスレーザー加工にて弱化部を形成した。弱化部は、基材フィルム層だけを貫通させて形成した。弱化部は、包装袋とした際に、筒部下端方向に向かって円弧状の凸形状部を、弱化部の幅W50mm、弱化部の高さH30mmで切れ目を連続させた実線で形成した。
次いで、凸形成部の両端から斜め上周方向に延びる直線形成部を、切れ目を連続させた実線で形成した。直線形成部は、周方向に対する傾斜角度θを30°にし、長さを形成する包装袋の背貼り部に掛からないように形成した。
次いで、積層シートの両端部を、シーラント層を内側にして重ね合わせ、シールして背貼り部を形成し筒部にし、この筒部の下端をシールして地シール部を形成し、次いで上端の開口口からピーナッツを充填し、上端をシールして天シール部を形成し、ピーナッツが充填された背貼り包装袋を作成した。この際に、内容物が占有された部分と占有されていない部分があり、該内容物が占有されていない部分に、弱化部と該弱化部の上側に防滑部が形成された、図3に示すような背貼り包装袋を形成した。
滑り角度を15度とした以外は、実施例1と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
滑り角度を16度とした以外は、実施例1と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
滑り角度を18度とした以外は、実施例1と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
滑り角度を20度とした以外は、実施例1と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
滑り角度を16度、傾斜角度θを15°、弱化部の幅W50mm、弱化部の高さH30mmで形成した以外は、実施例1と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
傾斜角度θを20°にした以外は、実施例6と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
傾斜角度θを25°にした以外は、実施例6と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
傾斜角度θを30°にした以外は、実施例6と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
傾斜角度θを35°にした以外は、実施例6と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
傾斜角度θを40°にした以外は、実施例6と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
傾斜角度θを45°にした以外は、実施例6と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
滑り角度を16度、傾斜角度θを30°、弱化部の幅W20mm、弱化部の高さH30mmで形成した以外は、実施例1と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
弱化部の幅Wを30mmにした以外は、実施例13と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
弱化部の幅Wを40mmにした以外は、実施例13と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
弱化部の幅Wを50mmにした以外は、実施例13と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
弱化部の幅Wを60mmにした以外は、実施例13と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
弱化部の幅Wを70mmにした以外は、実施例13と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
弱化部の幅Wを80mmにした以外は、実施例13と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
滑り角度を16度、傾斜角度θを30°、弱化部の幅W50mm、弱化部の高さH10mmで形成した以外は、実施例1と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
弱化部の高さHを20mmで形成した以外は、実施例20と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
弱化部の高さHを30mmで形成した以外は、実施例20と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
弱化部の高さHを40mmで形成した以外は、実施例20と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
以下に、本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
滑り角度を12度にした以外は、実施例1と同様に行い、背貼り包装袋を作成した。
<比較例2>
傾斜角度θを10°にした以外は、実施例6と同様に行い、背貼り包装袋を作成した。
<比較例3>
傾斜角度θを50°にした以外は、実施例6と同様に行い、背貼り包装袋を作成した。
<比較例4>
傾斜角度θを55°にした以外は、実施例6と同様に行い、背貼り包装袋を作成した。
<比較例5>
弱化部の幅Wを10mmにした以外は、実施例13と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
<比較例6>
弱化部の幅Wを90mmにした以外は、実施例13と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
<比較例7>
弱化部の高さHを5mmで形成した以外は、実施例20と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
<比較例8>
弱化部の高さHを50mmにした以外は、実施例20と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
<比較例9>
弱化部の高さHを60mmにした以外は、実施例20と同様に行い、背貼り包装袋を形成した。
<評価方法>
実施例1〜23および比較例1〜9の背貼り包装袋の防滑部を親指の腹で圧着し、包装袋の裏側(背貼り部のある面)を人差し指、中指、薬指で挟み、親指を上方向、他の指を下方向にフィンガースナップし、開封性を評価した。開封性の評価を、○は良好、△はやや悪い、とした。
<評価結果>
表5に示す。
Figure 2015101381
実施例1〜23の背貼り包装袋は、開封が容易にできた。しかし、比較例1〜9の背貼り包装袋は、親指の腹と基材フィルム層表面との間で滑り、フィンガースナップがし難く、開封がし難かった。
本発明の背貼り包装袋は、片手であっても容易に開封することができ、携帯性に優れた包装袋である。また、開封片がゴミにならない利便性を有したものである。
1 本発明の背貼り包装袋
2 端部(背貼り形成部)
3 上端
4 下端
5 背貼り部
6 天シール部
7 地シール部
8 筒部
10 弱化部
11 凸形成部
12 直線形成部
13 傷痕部
14 凹凸部
20 防滑部
30 開口部
31 開封片
40 内容物が占有されている部分
41 内容物が占有されていない部分
50 積層シート
51 基材フィルム層
52 接着層
53 シーラント層
54 中間層
60 手
61 親指
70 易開封線
80 従来の背貼り包装袋
81 従来の背貼り包装袋を開封した後の状態
A せん断力

Claims (4)

  1. 少なくとも、基材フィルム層/接着層/シーラント層からなる積層シートの両端縁の内面同士をシールし背貼り部を形成して筒状にし、前記背貼り部と直交する端縁の内面同士をシールし天地シール部を形成し、固形状の内容物を収納する筒部が形成された背貼り包装袋において、
    前記筒部の前記内容物が占有していない部分に、前記筒部の周方向に沿って前記背貼り部を除き、弱化部が形成されており、
    前記弱化部の周辺の前記基材フィルム層の表面に、防滑部が形成されていることを特徴とする背貼り包装袋。
  2. 前記弱化部が、前記筒部の下端方向に向かって形成された凸形状部と、該凸形状部の両端から斜め上周方向に延びる直線形成部または曲線形成部と、から形成されていることを特徴とする特徴とする請求項1記載の背貼り包装袋。
  3. 前記シーラント層の前記弱化部に対応する位置に、傷痕部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の背貼り包装袋。
  4. 前記シーラント層の前記防滑部に対する位置に、凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の背貼り包装袋。
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