JP2015013683A - 自立性包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】自立性を向上させながら、かつ、注出時や、内容物を使用して中身が少なくなった場合でも、空気が注出口から進入するのを防ぐ自立性包装袋を提供することにある。【解決手段】キャップと、注出口とからなる口栓を有し、対向配置された胴部シートの両サイドをシールしサイドシール部を形成するとともに、底部シートが内側に折り畳まれ、胴部シートとシールし底部シール部が形成され、底部シートを拡開して自立可能とした自立性包装袋であって、前記サイドシール部5に、長手方向に未シール部からなる空隙部が形成され、前記空隙部に空気を圧入してなる空気封入部7を備え、前記口栓20に逆止弁構造を具備したことを特徴とする自立性包装袋1である。【選択図】図1

Description

本発明は、自立性を有する包装袋に関するものである。
従来より、液体や粉体などの内容物を収納した自立性包装袋としては、スタンディングパウチが一般的に知られている。この自立性包装袋は、通常、可撓性シートからなる胴部シートの下部に、底部シートを折り畳みながら挟み込んで加熱接着して底シール部、胴部シートの両サイドを加熱接着してサイドシール部をそれぞれ形成して構成される。これらの胴部シートおよび底部シートにて形成される空間内に、上記液体や粉体を充填し、その後、自立性包装袋の天部が加熱接着されて封緘される。底部シートは、充填時に拡開されて自立性包装袋になる。また上隅部には、キャップと注出口からなる口栓が形成されている。
しかし、自立性包装袋は、内容物が液体や粉体であることが多いために、外力の作用で、サイドシール部が折れ曲がり、包装袋の形がくずれて美観が低下する、また、内容物を使用して中身が少なくなった場合、その自立性が失われ、包装袋の形がくずれてしまう欠点がある。
このような問題を改善するために、包装袋自体の自立性を向上させるために種々の提案がある。包装袋を構成する胴部シートの一方を、熱融着性を備えた剛性の高い紙シートを用いて自立性を高めた提案(特許文献1)、包装袋のサイドシール部を幅広に形成して、包装袋の剛性を高め、自立性を向上させた提案(特許文献2)、自立性包装袋のサイドシール部に、該シール部の長手方向に全長に亘ってリブを設けた提案(特許文献3)、サイドシール部の端部を包装袋の胴部側に折り曲げ、その一部が胴部と粘着テープなどを用いて固着され空洞の筒状にし、空気を充填封入した提案(特許文献4)、などがある。
また、これらの他に、図7に示す自立性包装袋70がある。別部材の粘着テープなどを使用せず自立性を向上させたものである。包装袋は、左側のサイドシール部5と天シール部6からなる上隅部に口栓60を備えた包装袋で、右側サイドシール部5に空気封入部7を形成した一例である。自立性を向上させたものである。
このような提案は、自立性を向上させ、包装袋の変形を防止することができるが、逆に、自立性を向上させると、注出時や、内容物を使用して中身が少なくなった場合に、空気が注出口から進入し易くなり、内容物が食品などの場合では、酸化劣化する時間を速めてしまう問題がある。
よって、自立性を向上させながら、かつ、注出時や、内容物を使用して中身が少なくなった場合でも、空気が注出口から侵入するのを防ぐ自立性包装袋の要望がある。
実開平6−85243号公報 特開平6−122456号公報 特開平11−193038号公報 特開2001−270533号公報
本発明は、上述のような背景技術の問題を鑑みて、自立性を向上させながら、かつ、注出時や、内容物を使用して中身が少なくなった場合でも、空気が注出口から侵入するのを防ぐ自立性包装袋を提供することにある。
上記の課題を解決するために、発明者は鋭意検討を行い、本発明を完成した。
本発明の請求項1に係る発明は、キャップと、注出口とからなる口栓を有し、
対向配置された胴部シートの両サイドをシールしサイドシール部を形成するとともに、底部シートが内側に折り畳まれ、胴部シートとシールし底部シール部が形成され、底部シートを拡開して自立可能とした自立性包装袋であって、
前記サイドシール部に、長手方向に未シール部からなる空隙部が形成され、
前記空隙部に空気を圧入してなる空気封入部を備え、
前記口栓に逆止弁構造を具備したことを特徴とする自立性包装袋である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記胴部シートおよび底部シートが、アルミニウム箔または無機酸化物を蒸着したポリエステルフィルムを積層していることを特徴とする請求項1記載の自立性包装袋である。
本発明の自立性包装袋は、サイドシール部に、空気封入部を形成し自立性を向上させることにより、外力の作用で、サイドシール部が折れ曲がり、形がくずれて美観が低下することがない。また、口栓に逆止弁構造を具備したことにより、注出時や、内容物を使用して中身が少なくなった場合でも、空気が侵入するのを防ぎ、内容物の酸化劣化する時間を延ばすことができる。
本発明によれば、サイドシール部に、長手方向に未シール部からなる空隙部が形成され、該空隙部に空気を圧入してなる空気封入部を備え、かつ、口栓に逆止弁構造を具備したことにより、包装袋に自立性を向上させ、かつ注出時や、内容物を使用して中身が少なくなった場合でも、空気が侵入するのを防ぎ、内容物の酸化劣化する時間を延ばすことができる。
また、自立性包装袋の口栓は、包装袋の上隅部に形成される場合がある。口栓と対向するサイドシール部に空気封入部を備えることで、例えば、内容物を注出する際には、空気封入部分が把握部になり、片手で安定して注出することができる。
また、胴部シートおよび底部シートが、アルミニウム箔または無機酸化物を蒸着したポリエステルフィルムを積層していることにより、酸素バリア性を向上させ、内容物の保存性を向上させることができ、かつ、開封されて後でも、注出時や、内容物を使用して中身が少なくなった場合でも、空気の侵入を防ぐために、内容物の酸化劣化する時間を延ばすことができる。
本発明の自立性包装袋は、サイドシール部に長手方向に形成した空気封入部により、自立性を向上させながら、口栓に逆止弁構造を具備することで、注出時や、中身が少なくなった場合でも、空気が侵入するのを防ぐために、内容物の酸化劣化する時間を延ばすことができる。
本発明の自立性包装袋の一例を示す説明図である。 逆止弁構造の一例を示す説明図である。 図2の逆止弁の機能の一例を示す説明図である。 逆止弁の他の一例を示す説明図である。 胴部シートおよび底部シートの層構成の一例を示す説明図である。 実施例および比較例の評価結果を示す図である。 従来の自立性包装の一例を示す説明図である。
以下に、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の自立性包装袋の一例を示す説明図である。図1にその一例を示す。本発明の自立性包装袋1は、表裏二枚の胴部シート2、2と底部シート3からなっている。胴部シート2および底部シート3は、可撓性を有したシートである。胴部シート2の下部の間に底部シート3を折り畳み挟み込んで、底部をシールし底部シール部4、両サイドをシールしサイドシール部5,5をそれぞれ形成したものである。内容物が充填する際、底部シート3が拡開し自立性包装袋になる。包装袋の上隅部に、逆止弁構造を具備した口栓20が装着され、該口栓20と対向するサイドシール部5に長手方向に一本の空気封入部7が形成されている一例を示している。空気封入部分7が支柱の役目をし、収納部のヘッドスペースで折り曲がりや、外力の作用で、サイドシール部が折れ曲がって変形し、美観の低下を起こすのを防ぐのである。
また、空気封入部7のサイズは、包装袋のサイズ、内容物の容量などで適宜設計して形成することができる。さらに、注出する際に、空気封入部分を持ち易くする握持性まで考慮して決めればよい。
包装袋の自立性を向上させることで、逆に、開封後、注出口から空気が侵入し易くなる。よって、空気の侵入を防ぐために、口栓に逆止弁構造を具備させたものである。
図2は、逆止弁構造の一例を示している。口栓20は、図2−1に示すキャップ40と、図2−2に示す注出口21と、からなっている。注出口21に逆止弁22が具備されている。逆止弁22は、その外周にフランジ部23を一体に設けており、フランジ部23は、注出口に設けた支持用突起24で落下不能に支持され、シーリング25で上から押さえられている。シーリング25は、注出口に設けた抜け止め用突起26で抜け不能に保持されている。逆止弁22とシーリング26とは、上から(外側から)の挿入によって、注出口21に取り付けられている。注出口21は、表裏胴部シート2の間にシールされ装着されている。
図3は、図2の逆止弁の機能の一例を示す説明図である。逆止弁22は、エラストマーなどの軟質弾性体27からなっている。通常は、切れ目線28が設けられ閉じられた状態である。図3−2は、注出するときの状態を示している。外側から加圧すると、包装袋の収容部の内圧が高くなり、軟質弾性体27は内容物で押し拡げられ、切れ目線28から開口部29が形成され内容物を注出する。矢印Aは、内圧の方向を示している。矢印Bは、内容物の注出方向を示している。図3−3は、収納部の加圧が解除された状態を示している。解除されると、軟質弾性体27が、弾性にて元の状態に閉じて空気の侵入を防ぐのである。このようにして、逆止弁は、空気の侵入を防ぐことができる。
図4は、逆止弁の他の一例を示す説明図である。逆止弁22は、装着部25の外周に形成された環状の軟質弾性体27が設けられて形成され、この逆止弁22が、注出口に装着する注出具(図に示していない)に形成されているものである。図4−1は、軟質弾性体27の下側、即ち収容部側には、内容物を注出させるための開口部31が設けられている
。開口部31を軟質弾性体27が覆い閉じている状態を示している。図4−2は、注出するときの状態を示している。外側から加圧すると、包装袋の収容部の内圧が高くなって、軟質弾性体27が内容物で押し拡げられ、内容物を注出する。矢印Aは、内圧の方向を示している。矢印Bは、内容物の注出方向を示している。図4−3は、収納部の加圧が解除された状態を示している。収納部の加圧が解除されると、軟質弾性体27が弾性にて元の状態になり、開口部31を閉じて空気の侵入を防ぐのである。このようにして、逆止弁は、空気の侵入を防ぐことができる。
口栓の逆止弁構造は、特に限定されるものでなく、内容物を注出することができ、かつ、注出時や、内容物を使用して中身が少なくなった場合でも、空気の侵入を防ぐことができるものであればよい。
さらに、本発明を実施するための形態について詳しく説明する。
図5は、胴部シートおよび底部シートの層構成の一例を示す説明図である。胴部シート2および底部シート3は、可撓性を有するシートで、次の層構成が一例として挙げられる。図5−1に示す、少なくとも、基材フィルム層51と熱融着性を有するシーラント層53が接着層52を介して積層された積層シート50からなる。積層シート50は、基材フィルム層51/接着層52/シーラント層53の層構成になる。
基材フィルム層51としては、耐熱性を有するプラスチックフィルムが使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステルフィルム、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィンフィルム、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミドフィルム(PA)、ポリスチレンフィルム(PS)、ポリカーボネートフィルム(PC)、ポリアクリロニトリルフィルム(PAN)、ポリイミドフィルム(PI)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)などが挙げられる。支持体として、機械的強度や寸法安定性を有するものであれば、特に限定されない。特に二軸延伸されたフィルムが好ましい。基材フィルムの厚みとしては、加工性を考慮すると、10〜50μmの範囲であることが好ましく、10〜30μmの範囲であればより好ましい。
シーラント層53としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EAA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、アイオノマー、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン系樹脂からなるフィルムが使用できる。これらの樹脂を押出し機により製膜して使用することができる。上記の樹脂を用いて単層または複層にて使用できる。フィルム厚みとしては10〜100μmの範囲であることが好ましく、15〜70μmの範囲であればより好ましい。
接着層52としては、ドライラミネート用接着剤が使用できる。例えば、二液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、エポキシ系接着剤などが使用することができる。貼り合わせ方法としては、ドライラミネート法にて可能である。また、シーラント層を押出し機により押出しながら、アンカー剤(接着剤)を介して貼り合わせることもできる。
また、基材フィルム層51には、必要に応じて適宜印刷層を設けることができる。印刷層としては、溶剤と、ウレタン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴム系などのバイ
ンダー樹脂と、各種顔料、体質顔料および可塑剤、乾燥剤、安定剤などを添加してなるインキにより形成される層である。この印刷層により、文字、絵柄などを形成することができる。印刷方法としては、例えば、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷などの公知の印刷方法を用いることができる。また基材フィルム層の表面を、予め前処理としてコロナ処理またはオゾン処理を施すことにより、印刷層の密着性を向上させることができる。通常は、基材フィルム層の内面に印刷層を設ける。
また、積層シート50の諸物性を向上する必要があれば、積層シートに中間層54を設けることも可能である。例えば、積層シートの剛性、落下強度や突き刺し強度などの向上、また内容物が食品の場合は、酸素ガスバリア、水蒸気バリアを向上させる、などの場合に中間層を積層することができる。層構成としては、図5−2に示す、積層シート50は、基材フィルム層51/接着層52/中間層54/接着層52/シーラント層53の層構成になる。
中間層54としては、例えば、落下強度や突き刺し強度などを向上させるには、延伸ポリアミド樹脂フィルムや、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどを使用することができ、また酸素ガスバリア、水蒸気バリアを向上させるには、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、無機酸化物蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、無機酸化物蒸着延伸ポリアミド樹脂フィルムなどが使用できる。また、中間層54を積層するには、接着層52を介してドライラミネート法にて貼り合わせることができる。
無機酸化物としては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、カルシュウム、カリウム、錫、ナトリウム、ホウ素、チタン、鉛、ジルコニウム、イットリウムなどの金属の酸化物が使用できる。中でも生産性、価格面から酸化珪素、酸化マグネシウムなどが好ましい。
以下に、本発明の自立性包装袋の具体的製造方法について一例を説明する。
基材フィルム層として、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、必要に応じて、該フィルムの片面にウレタン系樹脂をバインダーとしたグラビアインキを用いてグラビア印刷を行う。
上記印刷面に、中間層として延伸ポリアミド樹脂フィルムを用い、二液硬化型ウレタン系接着剤を介してドライラミネート法にて貼り合わせを行う。この場合、接着剤は、印刷面の全面に塗布し、貼り合わすことができる。
次に、延伸ポリアミド樹脂フィルム面に直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)を、二液硬化型ウレタン系接着剤を用い、ドライラミネート法にて貼り合わせ、積層シートを形成する。積層シートは、ポリエチレンテレフタレートフィルム/印刷層/接着層/延伸ポリアミド樹脂フィルム/接着層/直鎖状低密度ポリエチレンフィルムの積層シートになる。
次に、自立性包装袋を形成するために、上記積層シートを所定の幅にスリットし、胴部シート、底部シートを形成する。スリットは、通常のスリッター機を用いて行うことができる。
底部シートを表裏二枚の胴部シートの下部の間に折り畳みながら挟み込んで、底部と左右側辺をシールし、それぞれ底部シール部、左右サイドシール部を形成し、また天部をシ
ールし天部を形成する。
この際に、左右サイドシール部のいずれか一方と天シール部との上隅部に逆止弁構造を有する口栓を装着する。また、天シール部には、内容物を充填するための開口口を形成する。また、口栓と対向するサイドシール部に、長手方向にシール部に囲まれた未シール部からなる空隙部を形成する。
次に、空隙部に空気を圧入する。空気封入部を形成する方法を簡単に説明する。
形成された空隙部の長手方向端部に、空気を圧入するための圧入孔を形成する。この圧入孔は、胴部シートを貫通する孔であればよい。圧入孔から空気を圧入するために、圧入ノズルを圧入孔に当接し、空隙部に空気を圧入しながら、目的の空気量に到達したら、圧入孔よりずらした位置で、シールし空気封入部を形成する。その後、圧入孔をシールする。即ち、シーラント層により、圧入孔が塞がれ空気封入部が形成される。
次に、天シール部に形成された開口口から内容物を充填し、包装袋の底部シートを拡開し、その後、開口口をシールして天シール部を完全に密封する。本発明の自立性包装袋が形成される。
また、空気封入部は一方のサイドシール部に形成したが、両方のサイドシール部に形成しても構わない。自立性をさらに向上させることができる。
このように形成された自立性包装袋は、自立性を向上させ、サイドシールの折れや包装袋の腰砕けなどによる変形を生じ難くしたものであり、また、注出時や、内容物が使用されて中身が少なくなった場合でも、空気の侵入を防ぎ、内容物の酸化劣化する時間を延ばすことができる。
以下、本発明の具体的実施例について説明する。
基材フィルム層としてポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)12μm、中間層として、延伸ポリアミドフィルム(ONy)15μmを、二液硬化型ウレタン接着剤を介してドライラミネート法にて貼り合わせた。
次にシーラント層として、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)60μmを、上記延伸ポリアミドフィルム面に二液型ウレタン接着剤を介してドライラミネート法にて貼り合わせ積層シートを作成した。
次に、自立性包装袋を形成すべく、積層シートを、胴部シートと底部シートの所定の幅にスリットした。
次に、上記底部シートを表裏二枚の胴部シートの下部の間に折り畳みながら挟み込んで、底部と左右サイドをシールし、底シール部、左右サイドシール部を形成した。また天部をシールして天シール部を形成した。左側上隅部には、逆止弁構造(図2に示す)を具備した口栓を装着した。なお、天部シール部の一部には、内容物を充填するための開口口を形成した自立性包装袋を形成した。自立性包装袋のサイズを横170mm×縦250mmに形成した。また包装袋の右側のサイドシール部に空気封入部を幅7mm×長さ150mm、長手方向に形成した。
次に、上記自立性包装袋に、蒸留水を内容量500ml充填して開口口をシールし自立
性包装袋を作成した。
以下に、本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
従来の口栓(逆止弁構造を具備しない)を装着した以外は、実施例1と同様に行い自立性包装袋を形成した。
<比較例2>
従来の口栓(逆止弁構造を具備しない)を装着し、空気封入部を形成しない以外は、実施例1と同様に行い自立性包装袋を形成した。
<評価方法>
内容物の蒸留水を100mlずつ注出したときに、包装袋内に侵入した空気の量(ml)を測定した。
評価結果を図6に示す。
実施例1の自立性包装袋は、逆止弁構造を具備する口栓を装着したことにより、注出量に関係なく、比較例1、比較例2に比べて空気侵入量が少なかった。また、比較例1の自立性包装袋は、自立性を向上させることで、比較例2と比べて空気侵入量が多くなった。また、実施例1、比較例1の包装袋は、自立性を向上させたものであり、サイドシール部の折れや変形が生じ難くいものであった。
実施例1の包装袋は、外部からの要因で、サイドシール部の折れや、変形が生じ難く、かつ注出時や、内容物を使用して中身が少なくなった場合でも、空気の侵入を防ぐ結果となった。内容物の酸化劣化する時間を延ばすことができることが判った。
また、本発明の自立性包装袋は、サイドシール部に、空気封入部を設けることで、注出する際に、滑ることなく、空気封入部分を握持しながら注出することができる、利便性を有したものである。
1 本発明の自立性包装袋
2 胴部シート
3 底部シート
4 底部シール部
5 サイドシール部
6 天シール部
7 空気封入部
9 収納部
20 口栓(逆止弁構造を具備する)
21 注出口
22 逆止弁
23 フランジ部
24 支持用突起
25 シーリング
26 抜け止め用突起
27 軟質弾性体
28 切れ目線
29 開口部
30 装着部
31 注出開口部
32 軟質弾性体取付け片
40 キャップ
50 積層シート
51 基材フィルム層
52 接着層
53 シーラント層
54 中間層
60 従来の口栓(逆止弁構造を具備しない)
70 従来の自立性包装袋
A 内圧の方向
B 内容物の注出方向

Claims (2)

  1. キャップと、注出口とからなる口栓を有し、
    対向配置された胴部シートの両サイドをシールしサイドシール部を形成するとともに、底部シートが内側に折り畳まれ、胴部シートとシールし底部シール部が形成され、底部シートを拡開して自立可能とした自立性包装袋であって、
    前記サイドシール部に、長手方向に未シール部からなる空隙部が形成され、
    前記空隙部に空気を圧入してなる空気封入部を備え、
    前記口栓に逆止弁構造を具備したことを特徴とする自立性包装袋。
  2. 前記胴部シートおよび底部シートが、アルミニウム箔または無機酸化物を蒸着したポリエステルフィルムを積層していることを特徴とする請求項1記載の自立性包装袋。
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