JPH10338239A - 空気の混入を防止した自立型容器 - Google Patents
空気の混入を防止した自立型容器Info
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- JPH10338239A JPH10338239A JP9147589A JP14758997A JPH10338239A JP H10338239 A JPH10338239 A JP H10338239A JP 9147589 A JP9147589 A JP 9147589A JP 14758997 A JP14758997 A JP 14758997A JP H10338239 A JPH10338239 A JP H10338239A
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Abstract
引防止)型容器を提供するとともに、柔軟性および高い
容積効率という従来のスタンドパウチ様の容器の長所を
維持しつつ、従来のスタンドパウチ様の容器にはなかっ
た内容物減少時の自立性を備えたスタンドパウチ様の容
器を提供することを目的とするものである。 【解決手段】軟質シートで壁面を形成し、内容物を充填
することにより底部が展張して自立可能となる自立型容
器と、軟質シートで形成した自立型容器の端部に設けた
注出口と、この注出口に付設した逆止弁とを備えてお
り、上記逆止弁が注出方向に圧力がかかると内容物の移
動を許容し、充填方向に圧力がかかると閉じるようにな
っており、軟質シートで形成した自立型容器に内容物の
重みでかかる負圧を受けて空気の混入を防止するよう構
成したことを特徴とする。
Description
面を形成し、内容物を充填することにより底部が展張し
て自立可能となるいわゆるスタンドパウチ様の自立型容
器に関し、逆止弁で空気等の流入を阻止することにより
空気の混入を防止した自立型容器に関するものである。
らず、果汁飲料、野菜ジュース、その他の酸化等により
風味が低下する飲料等の保管に際しては、大型のコルク
栓等で密閉したガラス瓶等が使用されている。しかしな
がら、このようなガラス瓶は重かったり割れやすかった
りするために、取扱いが非常に面倒であり、プラスチッ
ク製のPETボトルがガラス瓶に代わって使用されてい
るのが現状である。
は、内容物の減少にともない容器自体の容積が減少する
ことがない。したがって容器としての定置性が高く、ま
た形状によっては耐圧容器となるので、炭酸飲料等の耐
圧容器としても使用され得るのが特徴である。
ボトル等の硬質容器はガラス瓶等と同様に、内容物が減
少すると容器内に空きが生じ、通常はそこに空気が入り
込んでしまう。したがって、内容物が空気に触れて酸化
してしまうので、空気との接触を嫌うワインや清酒、ウ
イスキーのみならず、果汁飲料、野菜ジュース、その他
の飲料等の保存には不向きである。
あり、内容物の有無に関らず容器自体は常に一定の空間
を専有する。このことは、例えば容器に飲料を入れて冷
蔵庫で保存する場合を想定すれば、それがいかに無駄で
あるかがわかる。すなわち、1リットルの容器に200
CCの水を入れて冷蔵庫に入れた場合には、800CC
分の容積が冷蔵庫内で無駄に専有されていることにな
る。
にともない、使い捨て容器からの脱却を目的として、家
庭用洗剤等を中心としてPETボトルの詰め替え用に、
より安価な袋状容器が使用されるようになっている。こ
れに使用される袋状容器は、店頭における陳列のし易さ
等の理由から、そのほとんどがスタンドパウチと称する
自立型容器である。
ETボトルに代えて使用できるようにすることを思い付
いて種々検討を加えたところ、スタンドパウチ様の容器
に注出口を取り付けるとともに、この注出口に逆止弁を
付設することにより、逆止弁は注出方向に圧力がかかる
と内容物の移動を許容し、充填方向に圧力がかかると逆
止弁は閉じることが判明した。
は内容物の重みで自動的に負圧を受けている。そしてこ
の負圧により、上記自立型容器の充填方向に圧力がかか
ると逆止弁が閉じ、空気の混入を防止できる自立型容器
となる。いいかえるとこの自立型容器は常時空気の進入
を防止する、いわゆる真空型容器(負圧時の吸引防止機
能を備えた)であるということもできる。
のは、内容物が一杯に充填されている状態に限られ、内
容物が減少すると容積が減少して自立性を失い、図9に
示すように剛性を失った袋状容器200は途中で折れて
頭部が倒伏するため、袋状容器全体が倒れたりして非常
に扱いづらいという問題のあることが判明した。
は、常時空気の進入を防止する、いわゆる真空型容器を
提供するとともに、柔軟性および高い容積効率という従
来のスタンドパウチ様の容器の長所を維持しつつ、従来
のスタンドパウチ様の容器にはなかった内容物減少時の
自立性を備えたスタンドパウチ様の容器を提供すること
を目的とするものである。
の混入を防止した自立型容器は、軟質シートで壁面を形
成し、内容物を充填することにより底部が展張して自立
可能となる自立型容器と、軟質シートで形成した自立型
容器の端部に設けた注出口と、この注出口に付設した逆
止弁とを備えており、上記逆止弁が注出方向に圧力がか
かると内容物の移動を許容し、充填方向に圧力がかかる
と閉じるようになっており、軟質シートで形成した自立
型容器に内容物の重みでかかる負圧を受けて空気の混入
を防止するよう構成したことを特徴とするものである。
器は、上記逆止弁が、ドーム状の頭部に切り込みが設け
られた構造からなっており、注出方向に圧力がかかると
切り込みが開いて内容物の移動を許容し、充填方向に圧
力がかかると切り込みが閉じて空気等の流入を防止する
よう構成したことをも特徴とするものである。
器は、上記注出口から軟質シートで形成した自立型容器
の下方に向けて、外向きの折り目を設けたことをも特徴
とするものである。
施の形態について説明する。
斜視図である。この発明の自立型容器1は常法により軟
質シートで形成されたスタンドパウチ様をなし、軟質シ
ート部分の容器本体2の上端に注出口3を設けることに
より構成されている。また、4はこの容器本体2に外向
きに突出するよう、かつ注出口3を起点に下向きに形成
された折り目である。
プラスチックシート、金属シート、あるいはこれらを構
成材料とする複合シートから選ぶことができる。プラス
チックシートの例としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエステル、ポリカーボネート、ナイロン樹脂
等が挙げられる。これらの軟質シートあるいは複合シー
トを素材とし、2枚の素材シート(本体側壁シート部
材)を貼り合わせてその周囲を所定の幅でヒートシール
することにより、加熱溶着して容器本体2が形成され
る。
に下向きに折り返した底部シート部材6を介在させて溶
着してある。したがって内容物が容器本体2内に充填さ
れると、上記底部の折り返し部5が開き、底部シート部
材6が広がって容器の底を形成する。したがって、容器
本体2をその状態でテーブル上等に載置すると、何らの
支えがなくても自立する。
の内部に逆止弁7が備えられている。この逆止弁7は筒
状で、ドーム状に形成した頭部に筒状の側壁にまで伸び
る切り込み8が設けられた構造からなっている。そし
て、図2(b)に示すように容器本体2を手で挟んで腹
部を押して内圧をかけた場合には、注出方向に圧力がか
かって切り込み8が開けられ、内容物が流通して放出さ
れる。
込み8が閉じて空気の流入を防止する。その際、自立型
容器1には内容物の重みで負圧がかかるため、この負圧
を受けて逆止弁7が密閉され、空気の混入を完全に遮断
することができる。このように逆止弁7を備えることに
より、自立型容器1内の内容物が空気に触れて酸化する
ことを確実に防止することができる。
は、図3および図4に示す通りである。
の底部に向かって折り目4を形成する。この折り目4は
予め素材シートを折り曲げて形成しておくことが望まし
い。そして上記方法により予め上端の開口21のみ残し
て容器本体2を袋状に形成した後、熱収縮チューブ9の
下端内側に、内側に熱溶着しない素材を配置し外側に熱
溶着する素材を配置してなる2層の樹脂チューブ10
を、熱収縮チューブ9の下端からこの樹脂チューブ10
が所望量突出する状態でEの方向に溶着してジョイント
チューブ11を形成する。
体2とを溶着する。その際、容器本体2の上端開口21
にジョイントチューブ11の下部を挿入し、容器本体2
とジョイントチューブ11の熱収縮チューブ9と、そし
て容器本体2とジョイントチューブ11の樹脂チューブ
10とをそれぞれ別にF、Gで溶着する。このとき、ジ
ョイントチューブ11は薄肉のチューブから構成されて
いるので、挟着したときに平坦になり易く、そのため、
ジョイントチューブ11と容器本体2との接合部(図4
(b)の矢印部)は必要十分な溶着強度が得られる。
部12を備えており、接合部12には適宜数(図では2
本)の条溝13が設けられている。そしてこの接合部1
2をジョイントチューブ11に挿入し、ジョイントチュ
ーブ11を加熱する。するとジョイントチューブ11の
熱収縮チューブ9が収縮して、注出口3の接合部12に
締付けられる。この際に収縮した熱収縮チューブ9が、
接合部12の条溝13に入り込み、確実な抜け止め作用
を果たす。したがって、この条溝13は適宜多くまた、
深い方が抜け止めの効果は高い。
いては、図4に示すように仮に注出口3を把手として使
用するような場合に、上方への引き上げ力(内容物を充
填した容器本体にかかる重力)Hは、主として注出口3
の接合部12と熱収縮チューブ9とで受け、さらに熱収
縮チューブ9および樹脂チューブ10から容器本体2の
溶着部に力が分散される。
筒状部との接合手段においては、十分な接合強度が得ら
れていない状態であるにもかかわらず、当該接合部に応
力が集中するために当該接合部が破損し易かった。従来
の構造では大きい容量を持つ容器があまりなかったのは
このような問題点があったからにほかならないが、この
発明の自立型容器における接合構造によれば、応力が分
散されるためにこの接合部における破損が確実に防止で
きる。
物(例えば、水等の液体)を充填した場合の図1のB−
B、C−C、D−Dにおける容器本体2の各部位の横断
面は、それぞれ図5(a)、(b)、(c)のようにな
る。そして、図2(b)に示す要領で容器本体2を押し
て内容物を注出した後に容器本体2を押す力を解放する
と、内容物が自重で底部に下がるとともに、逆止弁7の
作用によって空気が容器本体2内に流入しないので、内
容物と容器本体2内面とが密着した状態となり、容器本
体2内は負圧となる。
は図6(a)および(b)のように上部から細って行
き、例えば約50%排出した場合の図6のB−B、C−
C、D−Dにおける容器本体2の各部位の横断面は、図
7(a)、(b)、(c)に示す通りになる。すなわち
注出口3の下端から容器本体2に設けられている折り目
4によってほぼ4角柱の水柱が形成されている。内容物
の量が少ない容器本体2の上部ほど折り目4による四角
柱が明確に形成されており、容器の厚さ方向の屈折を防
止している。したがって、この折り目4による四角柱で
容器本体2の倒伏が妨げられる。
の他の構成例を示すものである。すなわち、上記実施例
においては注出口3は、逆止弁7の収納部14と接合部
12との結合はネジに依るものとしているが、同図
(a)ではこれをはめ殺し式にしたものである。また、
同図(b)は接合部12の下部を四角形断面にしたもの
である。このように四角断面にすることにより、熱収縮
チューブ9または樹脂チューブ10と容器本体2との接
合部(図中矢印部)の開角が鈍角となり、より破損し難
くなる。さらには容器本体2の折り目4の作用を助長す
る効果が期待できるものである。
形、四角形のみならず、楕円形、楕円形の長手方向の両
端を鋭角とした形状、その他の形状であってもよく、容
器のサイズや用途等に応じて適宜決定することができ
る。
タンドパウチ様の容器同様、内容物が充填されていない
状態では折り畳んで収納することができるので、収納時
に無駄に空間を専有しない。また洗浄すれば何度でも使
用可能である。
器は以上のように構成したので、内容物が空気に触れて
酸化してしまうような空気との接触を嫌うワインや清
酒、ウイスキーのみならず、果汁飲料、野菜ジュース、
その他の飲料等の保存には最適で、内容物が減少しても
自立性を失うことなく安定して自立する真空型容器を提
供することができる。
る使い捨て容器としてではなく、注出口を備え、再利用
可能なびん型容器に代わる自立型容器として使用するこ
とができる。すなわち、内容物の多少にかかわらず自立
型容器として使用する場合には、底部を展張した状態で
直立状態を維持でき、また、不使用時には底部を折り畳
むことにより平面的な袋状にすることができるので収納
も容易である。
1実施例を示す斜視図である。
明図、(b)はその縦断面図である。
図である。
時の容器本体の各部位の横断面図である。
自立型容器の正面図および側面図である。
本体の各部位の断面図である。
面図である。
面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 軟質シートで壁面を形成し、内容物を充
填することにより底部が展張して自立可能となる自立型
容器と、軟質シートで形成した自立型容器の端部に設け
た注出口と、この注出口に付設した逆止弁とを備えてお
り、上記逆止弁が注出方向に圧力がかかると内容物の移
動を許容し、充填方向に圧力がかかると閉じるようにな
っており、軟質シートで形成した自立型容器に内容物の
重みでかかる負圧を受けて空気の混入を防止するよう構
成したことを特徴とする空気の混入を防止した自立型容
器。 - 【請求項2】 逆止弁が、ドーム状の頭部に切り込みが
設けられた構造からなっており、注出方向に圧力がかか
ると切り込みが開いて内容物の移動を許容し、充填方向
に圧力がかかると切り込みが閉じて空気等の流入を防止
するよう構成してなる請求項1に記載の空気の混入を防
止した自立型容器。 - 【請求項3】 注出口から軟質シートで形成した自立型
容器の下方に向けて、外向きの折り目を設けてなる請求
項1または2に記載の空気の混入を防止した自立型容
器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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