JP2015051786A - 自立性包装袋 - Google Patents

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公一 桃川
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【課題】内容物を注出する際に、滑り難く、握持し易い自立性包装袋を提供することにある。【解決手段】上隅部に注出口を有し、対向配置された胴部シートの両サイドをシールしサイドシール部を形成するとともに、底部シートが内側に折り畳まれ、胴部シートとシールし底部シール部が形成され、底部シートを拡開して自立可能とした自立性包装袋でおいて、前記サイドシール部5に、長手方向に未シール部からなる空隙部が形成され、前記空隙部に空気を圧入してなる空気封入部7を備えた自立性包装袋であって、前記空気封入部7の表面に複数の凹凸が形成されていることを特徴とする自立性包装袋1である。【選択図】図1

Description

本発明は、自立性を有する包装袋に関するものである。
従来より、液体や粉体などの内容物を収納した自立性包装袋としては、スタンディングパウチが一般的に知られている。例えば、シャンプー、リンスなどの詰め替え用、コーヒー、乳飲料などの飲料、お酒、ワイン、スープ、調味料の他、菓子類など広い分野で使用されている。
この自立性包装袋は、可撓性シートからなる胴部シートおよび底部シートが使用されている。胴部シートの下部に、底部シートを折り畳みながら挟み込んで加熱接着して底シール部、胴部シートの両サイドを加熱接着してサイドシール部をそれぞれ形成して構成される。これらの胴部シートおよび底部シートにて形成される空間内に、液体や粉体を充填し、その後、自立性包装袋の天部が加熱接着されて封緘される。底部シートは、充填時に拡開されて自立性包装袋になる。また上隅部には、注出口が形成され内容物を注出するようになっている。
しかし、胴部シートおよび底部シートは、可撓性を有しているために、包装袋を持って内容物を注出する際に、包装袋の握持においてその腰が弱く、安定性に欠けるため、内容物を注ぎ難く、外部にこぼれるという欠点があった。
このような問題を改善するために、柔軟なプラスチックパウチ本体のシール側の1側縁に握持手段を設けた包装袋の提案がある(特許文献1)。
握持手段は、シール部に板紙、紙管やストローなどの棒状物、空気を封入したものである。確かに、握持手段により握持性は向上するが、プラスチックパウチの表面、即ち、握持手段の表面が滑り易いために、内容物を注出する際に、滑り易く、外部にこぼれたり、包装袋自体を落下させてしまう問題がある。
よって、内容物を注出する際に、滑り難く、握持し易い自立性包装袋の要望がある。
特開平6−122459号公報
本発明は、上述のような背景技術の問題を鑑みて、内容物を注出する際に、滑り難く、握持し易い自立性包装袋を提供することにある。
上記の課題を解決するために、発明者らは鋭意検討を行い、本発明を完成した。
本発明の請求項1に係る発明は、上隅部に注出口を有し、
対向配置された胴部シートの両サイドをシールしサイドシール部を形成するとともに、底部シートが内側に折り畳まれ、胴部シートとシールし底部シール部が形成され、底部シートを拡開して自立可能とした自立性包装袋において、
前記サイドシール部に、長手方向に未シール部からなる空隙部が形成され、
前記空隙部に空気を圧入してなる空気封入部を備え、
前記空気封入部の表面に複数の凹凸が形成されていることを特徴とする自立性包装袋である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記凹凸が、前記胴部シートの表面にエンボス加工により形成されてなることを特徴とする請求項1記載の自立性包装袋である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記凹凸が、前記胴部シートの表面にバインダーを主成分とするインキをパターン塗布してなることを特徴とする請求項1記載の自立性包装袋である。
本発明の請求項4に係る発明は、前記凹凸が、前記胴部シートにエンボス加工を施し、かつ前記胴部シートの表面に形成されたインキ塗布膜からなることを特徴とする請求項1記載の自立性包装袋である。
本発明の自立性包装袋は、空気封入部の表面を凹凸にすることで滑り難くしたものである。注出する際に、空気封入部を滑らないで握持することができ、安定して内容物を注出することができる。
本発明によれば、サイドシール部に、長手方向に未シール部からなる空隙部が形成され、
空隙部に空気を圧入してなる空気封入部を備えた自立性包装袋であり、該空気封入部の表面に複数の凹凸を形成することで、注出する際には、空気封入部分を、滑らないで把握することができ、安定して内容物を注出することができる。
また、空気封入部の表面の凹凸が、胴部シートの表面にエンボス加工により形成されてなることにより、滑り難くし、握持し易くすることができる。
また、空気封入部の表面の凹凸が、バインダーを主成分とするインキをパターン塗布してなることで、滑り難くし、握持し易くすることができる。
また、空気封入部の表面の凹凸が、エンボス加工された凹凸面に、バインダーを主成分とするインキをパターン塗布することで、一層、滑り難くし、握持し易くすることができる。空気封入部を滑らないで、しっかりと握持することができる。
本発明の自立性包装袋は、サイドシール部に形成された空気封入部を、しっかりと握持することができ、内容物を注出する際、安定して注出することができる。
本発明の自立性包装袋の一例を示す説明図である。 図1のL−L´線の断面を示す説明図である。 凹凸(シボ)の形状の一例を示す説明図である。 凹凸(パターン塗布)の形状の一例を示す説明図である。 凹凸の断面の一例を示す説明図である。 内容物を注出している状態の一例を示す説明図である。 胴部シートおよび底部シートの層構成の一例を示す説明図である。
以下に、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の自立性包装袋の一例を示す説明図である。図1−1は、上隅部に注出口を有する自立性包装袋の一例である。本発明の自立性包装袋1は、表裏二枚の胴部シート2、2と底部シート3からなっている。胴部シート2および底部シート3は、可撓性を有したシートである。胴部シート2の下部の間に底部シート3を折り畳み挟み込んで、底部をシールし、底シール部4、両サイドをシールしサイドシール部5,5をそれぞれ形成したものである。内容物が充填する際、底部シート3が拡開し自立性包装袋になる。包装袋の上隅部に、注出口8が形成され、注出口8と対向するサイドシール部5に長手方向に一本の空気封入部7が形成されている。空気封入部分7は、注出する際、握持部となり、その空気封入部の表面は、凹凸に形成され滑り難くされている。図1−2は、上隅部に注出するための口栓9を備えた自立性包装袋の一例を示している。
図2は、図1のL−L´線の断面を示す説明図である。表裏二枚の胴部シート2,2の両サイドをシールしサイドシール部5を形成し、注出口と対向するサイドシール部5に空気封入部7が形成され、その空気封入部の表面11,11が凹凸に形成されている。収納部10には、内容物が収納されている。
図3は、空気封入部の表面の凹凸の形状の一例を示す説明図である。空気封入部7の表面の凹凸の形状20の一例を示している。空気封入部7の表面にエンボス加工した一例である。図3−1は、複数の円形21の凹凸が形成されている一例である。図3−2は、複数の四角形22の凹凸が形成されている一例である。図3−3は、曲線23の凹凸が形成されている一例である。
図4は、空気封入部の表面の凹凸(パターン塗布)の形状の一例を示す説明図である。空気封入部7の表面にインキをパターン塗布25して凹凸にした一例を示している。空気封入部7の表面がパターン塗布25され、凹凸に形成されている。
また、図5は凹凸の断面の一例を示す説明図である。図5−1および図5−2は、凹凸24の断面を示している。図5−1は、図3−1のM−M´線の断面を示す説明図である。凹凸の高さは、上端部27と下端部28との距離Aで示している。凹凸の高さを1mm以上することで滑り難くすることができる。
図5−2は、図3−3のN−N´線の断面を示す説明図である。凹凸の高さは、上端部27と下端部28との距離Aを示している。凹凸の高さを1mm以上することで滑り難くすることができる。
凹凸24の高さを1mm以上にすることで、滑り難くすることができ、空気封入部をしっかりと握持することができる。
図5−3は、インキ塗布膜26の厚みを示している。インキの膜厚Bは1μm以上とし、好ましくは10μm以上とする。特に凹凸の形成は、少なくとも、1mm×1mm四方内にパターン塗布がされ配置するようにし、そのインキの膜厚Bを1μm以上とすることで、滑り難くすることができる。
インキをパターン塗布する方法としては、グラビア印刷方式やシルク印刷方式、インクジェット印刷方式などの公知の方法で可能である。特に10μm以上の厚みを設ける場合は、シルク印刷方式が好ましい。インキのパターン塗布で、握持する際に、引っ掛かる効果を生み出し滑り難くすることができる。
図6は、内容物をボトルに注出している状態の一例を示す説明図である。手32で空気封入部7を握持しながら内容物を、開口部31を通じてボトル30に注いでいる状態を示している。滑らずに安定して注ぐことができる。矢印Cは内容物の流れ方向を示している。
さらに、本発明を実施するための形態について詳しく説明する。
空気封入部の表面に凹凸を形成するには、胴部シートにエンボスロールまたはエンボス板にてエンボス加工することで可能である。例えば、胴部シートの所定の位置に、所望のエンボスパターンが刻線されたエンボスロールを用いて常温下または加熱下、その凹凸を胴部シートに転写することにより、所望の形状の凹凸を施すことができる。予め所定の位置に凹凸を施しした胴部シートを、製袋し、空気封入部の表面に凹凸部分が配置されるようにすることで可能である。また、別の方法として、製袋時において、サイドシール時に未シール部を形成する際に、エンボス加工を施してもよい。これにより、空気封入部の表面に凹凸が形成されたものが得られる。どちらの方法で形成しても可能である。また空気封入部表面にエンボス加工を施し凹凸を形成してもよい。
また、凹凸を形成するインキとしては、バインダーを主成分としたインキにて可能である。バインダーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、セルロースエーテル、澱粉およびその誘導体、ゼラチン、アラビアゴムアルキネート類、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、アルキド系合成樹脂、ウレタン系樹脂、あるいはこれらの混合物をあげることができる。胴部シートの表面に密着するものであれば使用できる。
溶剤は、バインダー樹脂および必要に応じて用いられる着色剤、分散剤、流動調整剤やワックスなどの各種添加剤を溶解あるいは安定に分散するもので、溶剤は、グラビア印刷またはシルク印刷の際に適正であるものがよい。溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、n−へプタン、シクロヘキサン、テレピン油などの炭化水素、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコールなどのアルコール系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸・エチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸・エチレングリコールモノエチルエーテルなどのエーテル系溶剤、テトラヒドラン、などが挙げられ、これらの1種または2種以上が使用される。複数の溶剤からなる混合溶媒の場合は、混合溶媒として上述の特性を有していればよい。
また、インキの中にマット剤を混合してもよい。マット剤としては、例えば、シリカ、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミナ、酸性白土、クレー、炭酸マグネシウム、カーボンブラック、酸化スズ、チタンホワイトマイカまどの無機粒子、または、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂などの樹脂やこれらの変性樹脂からなる微粒子を混合してもよい。
このようにして処方されたインキを、グラビア印刷やシルクスクリーン印刷を用いてパターン塗布する。また、エポキシ変性アクリレート樹脂、ウレタン変性アクリレート樹脂、シリコーン変性アクリレート樹脂などの紫外線硬化樹脂を用いて、紫外線硬化させパターン塗布してもよい。
図7は、胴部シートおよび底部シートの層構成の一例を示す説明図である。胴部シート2および底部シート3は、可撓性を有するシートで、次の層構成が一例として挙げられる。図7−1に示す、少なくとも、基材フィルム層41と熱融着性を有するシーラント層43が接着層42を介して積層された積層シート40からなる。積層シート40は、基材フィルム層41/接着層42/シーラント層43の層構成になる。
基材フィルム層41としては、耐熱性を有するプラスチックフィルムが使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステルフィルム、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィンフィルム、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミドフィルム(PA)、ポリスチレンフィルム(PS)、ポリカーボネートフィルム(PC)、ポリアクリロニトリルフィルム(PAN)、ポリイミドフィルム(PI)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)などが挙げられる。機械的強度や寸法安定性を有するものであれば、特に限定されない。特に二軸延伸されたフィルムが好ましい。基材フィルムの厚みとしては、加工性を考慮すると、10〜50μmの範囲であることが好ましく、10〜30μmの範囲であればより好ましい。
シーラント層43としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EAA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、アイオノマー、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン系樹脂からなるフィルムが使用できる。これらの樹脂を押出し機により製膜して使用することができる。上記の樹脂を用いて単層または複層にて使用できる。フィルム厚みとしては10〜120μmの範囲であることが好ましく、15〜100μmの範囲であればより好ましい。
接着層42としては、ドライラミネート用接着剤が使用できる。例えば、二液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、エポキシ系接着剤などが使用することができる。貼り合わせ方法としては、ドライラミネート法にて可能である。また、シーラント層を押出し機により押出しながら、アンカー剤(接着剤)を介して貼り合わせることもできる。
また、基材フィルム層41には、必要に応じて適宜印刷層を設けることができる。印刷層としては、溶剤と、ウレタン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴム系などのバインダー樹脂と、各種顔料、体質顔料および可塑剤、乾燥剤、安定剤などを添加してなるインキにより形成される層である。この印刷層により、文字、絵柄などを形成することができる。印刷方法としては、例えば、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷などの公知の印刷方法を用いることができる。また基材フィルム層の表面を、予め前処理としてコロナ処理またはオゾン処理を施すことにより、印刷層の密着性を向上させることができる。通常は、基材フィルム層の内面に印刷層を設ける。
また、積層シート40の諸物性を向上する必要があれば、積層シートに中間層44を設けることも可能である。例えば、積層シートの剛性、落下強度や突き刺し強度などの向上、また、内容物が食品の場合は、酸素ガスバリアや水蒸気バリアの向上、などの場合に中間層を積層することができる。層構成としては、図7−2に示す、積層シート40は、基材フィルム層41/接着層42/中間層44/接着層42/シーラント層43の層構成になる。
中間層44としては、落下強度や突き刺し強度などの向上には、延伸ポリアミド樹脂フィルムや、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどを使用することができ、また、酸素ガスバリアや水蒸気バリアなどの向上には、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、無機酸化物蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、無機酸化物蒸着延伸ポリアミド樹脂フィルムなどが使用できる。また、中間層44を積層するには、接着層42を介してドライラミネート法にて貼り合わせることができる。
無機酸化物としては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシュウム、酸化カリウム、酸化錫、酸化ナトリウム、酸化ホウ素、酸化チタン、酸化鉛、酸化ジルコニウム、酸化イットリウムなどの金属酸化物が使用できる。中でも生産性、価格面から酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどが好ましい。
本発明の自立性包装袋の具体的製造方法について一例を説明する。
基材フィルム層として、ポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、中間層として延伸ポリアミド樹脂フィルムを用い、二液硬化型ウレタン系接着剤を介してドライラミネート法にて貼り合わせを行う。
次に、延伸ポリアミド樹脂フィルム面に直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)を、二液硬化型ウレタン系接着剤を用い、ドライラミネート法にて貼り合わせ、積層シートを形成する。積層シートは、ポリエチレンテレフタレートフィルム/接着層/延伸ポリアミド樹脂フィルム/接着層/直鎖状低密度ポリエチレンフィルムの積層シートになる。
次に、自立性包装袋を形成するために、上記積層シートを所定の幅にスリットし、胴部シート、底部シートを形成する。スリットは、通常のスリッター機を用いて行うことができる。
胴部シートの所定の位置に、所望の形状に刻線されたロールエンボス機によりエンボスを行う。また、別の方法として、製袋時において、サイドシール時、未シール部にエンボスを形成してもよい。
底部シートを表裏二枚の胴部シートの下部の間に折り畳みながら挟み込んで、底部と左右側辺をシールし、それぞれ底シール部、左右サイドシール部を形成し、また天部をシールし天部を形成する。
この際に、上隅部に注出口を形成する。また、天シール部には、内容物を充填するための開口口を形成する。また、注出口と対向するサイドシール部に、長手方向にシール部に囲まれた未シール部からなる空隙部を形成する。この空隙部の表面には複数の凹凸が形成されている。
次に、空隙部に空気を圧入する。空気封入部を形成する方法を簡単に説明する。
図示しないが、形成された空隙部の長手方向端部に、空気を圧入するための圧入孔を形成する。この圧入孔は、胴部シートを貫通する孔であればよい。圧入孔から空気を圧入するために、圧入ノズルを圧入孔に当接し、空隙部に空気を圧入しながら、目的の空気量に到達したら、圧入孔よりずらした位置で、シールし空気封入部を形成する。その後、圧入孔をシールする。即ち、シーラント層により、圧入孔が塞がれ空気封入部が形成される。空気封入部の表面には、複数の凹凸が形成されている。
次に、天シール部に形成された開口部から内容物を充填し、包装袋の底部シートを拡開し、その後、開口部をシールして天シール部を完全に密封する。本発明の自立性包装袋が
形成される。
また、空気封入部は一方のサイドシール部に形成しても、両方のサイドシール部に形成しても構わない。
このように形成された自立性包装袋は、内容物を注出させる際、空気封入部を滑ることなく、しっかりと握持することができ、安定して注出することができる。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
まず、中間層を形成する。延伸ポリアミドフィルム(ONy)15μmとアルミニウム9μmを二液硬化型ウレタン接着剤を介してドライラミネート法にて貼り合わせた。次いでアルミニウム面にポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)12μmを二液硬化型ウレタン接着剤を介してドライラミネート法にて貼り合わせた。
基材フィルム層としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)12μmと上記中間層の延伸ポリアミドフィルムを、二液硬化型ウレタン接着剤を介してドライラミネート法にて貼り合わせた。
次にシーラント層として、低密度ポリエチレンフィルム(LDPE)100μmを、上記中間層のポリエチレンテレフタレートフィルム面に二液型ウレタン接着剤を介してドライラミネート法にて貼り合わせ積層シートを作成した。以上から、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)12μm/延伸ポリアミドフィルム(ONy)15μm/アルミニウム9μm/ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)12μm/低密度ポリエチレンフィルム(LDPE)100μmの層構成の積層シートを形成した。
次に、自立性包装袋を形成すべく、積層シートを、胴部シートと底部シートの所定の幅にスリットした。
胴部シートの空気封入部を形成すべく所定の位置に、エンボスロールにて、図3−1に示すようなエンボスパターン、即ち、円(Φ5mmの円形)を複数形成した。凹凸の高さを上端部から下端部までの距離を1.0mmとした。
次に、底部シートを表裏二枚の胴部シートの下部の間に折り畳みながら挿入し、底部と左右サイドをシールし、底シール部、左右サイドシール部を形成した。また天部をシールして天シール部を形成した。左側上隅部には、注出口としての口栓を装着した。なお、天部シール部の一部には、内容物を充填するための開口部を形成した。自立性包装袋のサイズを横180mm×縦280mmに形成した。また包装袋の右側のサイドシール部に空気封入部を幅7mm×長さ150mmを長手方向に形成し、かつ表面には複数の円形の凹凸が形成された自立性包装袋を形成した。
実施例1のエンボスパターンを図3−3に示すような曲線に形成した。凹凸の高さを上端部から下端部までの距離を1.5mmとした以外は、実施例1と同様に行い空気封入部の表面に曲線の凹凸が形成された自立性包装袋を作成した。
胴部シートの空気封入部が 形成される所定に位置に、図4に示すように、ウレタン樹脂を主成分としたインキを、少なくとも1mm×1mm四方内にパターン塗布され配置さ
れるようにしたものをシルク印刷により形成した。インキの膜厚を10μmとした以外は、実施例1と同様に行い、空気封入部の表面に凹凸が形成された自立性包装袋を作成した。
実施例1の胴部シートの凹凸面に、図4に示すように、ウレタン樹脂を主成分としたインキを、少なくとも1mm×1mm四方内にパターン塗布され配置されるようにしたものをシルク印刷により形成した。インキの膜厚を10μmとした以外は、実施例1と同様に行い、空気封入部の表面に凹凸が形成された自立性包装袋を作成した。
以下に、本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
胴部シートにエンボスを形成しない以外は、実施例1と同様に行い、空気封入部の表面に凹凸がない自立性包装袋を形成した。
<評価方法>
自立性包装袋に、蒸留水を内容量500ml充填して開口部をシールし自立性包装袋を作成した。この自立性方法袋を、それぞれ10袋ずつ、別のコップに注ぎ、注ぎ易く感じたもの、即ち、滑り難く感じたものを○、注ぎ難い、即ち滑り易く感じたものを×とした。評価者は、20〜40歳の成人3人、70〜80歳の老人3人で評価した。計6人で評価した。
評価結果を表1で示す。
Figure 2015051786
成人では、実施例1〜4および比較例1の自立性包装袋を注ぎ易く感じているが、老人では、握持力が弱いため、実施例1〜4の包装袋ではよいが、比較例1の包装袋では注ぎ難く、即ち滑り易く感じていた。よって、空気封入部の表面に凹凸を設けることにより、滑り難くする効果を発現していることが判った。老人でも、安定して注ぐことができるのを確認した。
1 本発明の自立性包装袋
2 胴部シート
3 底部シート
4 底シール部
5 サイドシール部
6 天シール部
7 空気封入部
8 注出口
9 口栓
10 収納部
11 空気封入部の表面
20 凹凸の形状
21 円形
22 四角形
23 曲線
24 凹凸
25 パターン塗布
26 インキ塗布膜
27 上端部
28 下端部
30 ボトル
31 開口部
32 手
40 積層シート
41 基材フィルム層
42 接着層
43 シーラント層
44 中間層
A 上端部と下端部との距離
B インキの膜厚
C 流れ方向

Claims (4)

  1. 上隅部に注出口を有し、
    対向配置された胴部シートの両サイドをシールしサイドシール部を形成するとともに、底部シートが内側に折り畳まれ、胴部シートとシールし底部シール部が形成され、底部シートを拡開して自立可能とした自立性包装袋において、
    前記サイドシール部に、長手方向に未シール部からなる空隙部が形成され、
    前記空隙部に空気を圧入してなる空気封入部を備え、
    前記空気封入部の表面に複数の凹凸が形成されていることを特徴とする自立性包装袋。
  2. 前記凹凸が、前記胴部シートの表面にエンボス加工により形成されてなることを特徴とする請求項1記載の自立性包装袋。
  3. 前記凹凸が、前記胴部シートの表面にバインダーを主成分とするインキをパターン塗布してなることを特徴とする請求項1記載の自立性包装袋。
  4. 前記凹凸が、前記胴部シートにエンボス加工を施し、かつ前記胴部シートの表面に形成されたインキ塗布膜からなることを特徴とする請求項1記載の自立性包装袋。
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