JP2014162489A - ガゼット包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】固形物を収納する包装袋において、容易に開封できるガゼット包装袋を提供するものである。
【解決手段】一枚の積層フィルムの両端縁部の内面同士を対向させシールした側シール部11と、該側シール部の相対向する端部を内側に折り込み、前記側シール部と直交する端縁の内面同士をシールし、天シール部10および地シール部12を形成したガゼット包装袋であって、
前記積層フィルムが、少なくとも、基材フィルム層と接着層とイージーピール性を有するシーラント層からなり、
前記側シール部11の外側に未シール部からなる掴み部13が形成され、
該掴み部の前記シーラント層にシボが形成されていることを特徴とするガゼット包装袋30である。
【選択図】図1

Description

本発明は、チーズやサラミソーセージなどの固形物を収納する包装袋に関する。更に詳しくは、開封する際、滑り難く、容易に開封できるガゼット包装袋に関するものである。
チーズやサラミソーセージなどの固形物を収納した包装袋は、開封を容易にするために、一方向に直進カット性を有するフィルムを積層して、シール部に開封用のノッチ部を介して直進カットするものがある。この開封方法は、容易に開封できる特徴を有しているが、包装材の一部を取り除き開封するために、廃棄物を散らかせてしまう問題がある。またノッチ部を加工する際には、切れ端が、静電気で吸着し包装袋に付着したり、また包装袋内に混入する恐れがあり、品質管理を十分に行う必要性から、生産コストを高める要因になる。
別の開封方法として、表裏フィルムの一部を未接着状態にしておき、該未接着部分の表裏フィルムを引っ張ることで、接着部分を剥離し開封する包装袋がある(特許文献1)。
しかし、表裏フィルムの未接着部分において疑似接着が生じ、手指で掴むことに手間どり、また滑り易く、容易に開封できない問題がある。
疑似接着を生じさない方法としては、未接着部分の内面に離型性を有するニスを塗布したりすることも考えられるが、製造工程が増え、作業が煩雑になり、コスト面でも高くなる。さらに、塗布されたニス層がずれて接着部分に悪影響を及ぼしたり、また使用中や輸送中に剥がれて、効果を失ったり、不要な箇所に付着するという恐れがある。
よって、固形物を収納する包装袋において、容易に開封できる包装袋の要望がある。
実開平1−96845号公報
本発明は、このような問題を鑑みて、固形物を収納する包装袋において、容易に開封できるガゼット包装袋を提供するものである。
上記の課題を解決するために、発明者は鋭意検討を行い、本発明を完成した。
本発明の請求項1に係る発明は、一枚の積層フィルムの両端縁部の内面同士を対向させシールした側シール部と、該側シール部の相対向する端部を内側に折り込み、前記側シール部と直交する端縁の内面同士をシールし、天シール部および地シール部を形成したガゼット包装袋であって、
前記積層フィルムが、少なくとも、基材フィルム層と接着層とイージーピール性を有するシーラント層からなり、
前記側シール部の外側に未シール部からなる掴み部が形成され、
該掴み部の前記シーラント層にシボが形成されていることを特徴とするガゼット包装袋である。
本発明のガゼット包装袋は、側シール部の外側に未シール部からなる掴み部を有し、該掴み部の内面に配されているシーラント層にシボ(エンボス)が形成されていることにより、掴み部が擬似接着せず、掴み易く、容易に開封できるものである。
本発明の請求項1によれば、一枚の積層フィルムの両端縁部の内面同士を対向させシールした側シール部と、該側シール部の相対向する端部を内側に折り込み、前記側シール部と直交する端縁の内面同士をシールし、天シール部および地シール部を形成したガゼット包装袋であって、
前記積層フィルムが、少なくとも、基材フィルム層と接着層とイージーピール性を有するシーラント層からなり、前記側シール部の外側に未シール部からなる掴み部が形成され、該掴み部の前記シーラント層にシボが形成されていることにより、
掴み部が擬似接着せず掴み易くすることができる。また手指で掴み部を掴んでも滑り難くなっていることから、しっかりと掴むことができる。よって開封する力を側シール部に集中して掛けられるために、安定して開封できる。即ち、両端縁の積層フィルムをそれぞれ反対方向に引っ張ることで、側シール部、天シール部および地シールをそれぞれ剥離して開封することができる。
またシーラント層が、イージーピール性を有しているために、開封される力により安定してシール部を剥離することができる。
本発明のガゼット包装袋は、包装袋の一部を取り除き開封する方法とは異なり、包装袋全体を開封して一枚のフィルムとするために、残した内容物を再包装したり、また廃棄する際には、散らかさず廃棄をすることができる。
本発明のガゼット包装袋の一例を示す説明図である。 図1のガゼット包装袋に内容物を収納した状態の一例を示す説明図である。 図2のガゼット包装袋のL−L´線の断面の一例を示す説明図である。 図3の掴み部を拡大した一例を示す説明図である。 図4の摘み部を開封している状態の一例を示す説明図である。 図2のガゼット包装袋を開封した状態の一例を示す説明図である。 積層フィルムの層構成の一例を示す説明図である。 積層フィルムの他の層構成の一例を示す説明図である。
以下に、本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は、本発明のガゼット包装袋の一例を示す説明図である。一枚の積層フィルムの両端縁部の内面同士を対向させシールした側シール部11と、該側シール部の相対する端部を内側に折り込んで折り込み部14とを形成し、該側シール部と直交する端縁の内面同士をシールし、天シール部10、地シール部12をそれぞれ形成したガゼット包装袋30である。側シール部11の外側には未シール部からなる掴み部13が形成され、掴み部13の内面に配されるシーラント層にシボ(エンボス)が形成されている。
図2は、図1のガゼット包装袋に内容物を収納した状態の一例を示す説明図である。
ガゼット包装袋に棒状の固形物15を収納した一例を示している。包装袋の側シール部11に外側には、未シール部からなる掴み部13が形成され、該掴み部の内面に配されたシーラント層にシボ(エンボス)が形成されているために、擬似接着しないようになっている。摘み部が開き易く、掴み易くなっている。また側シール部11の相対向した端部は、内側に折り込まれた折り込み部14が形成され、ガゼット包装袋30が形成されている。
図3は、図2のガゼット包装袋のL−L´線の断面の一例を示す説明図である。包装袋には、棒状の固形物15が収納され、側シール部11の外側には未シール部からなる掴み部13が形成されている。また側シール部の相対向した端部には、内側に折り込んだ折り込み部14が形成されている。
図4は、図3の掴み部を拡大した一例を示す説明図である。流通時や保管時での状態を示している。掴み部13を形成する二枚の積層フィルム6,6の内面にはシボ(エンボス)が形成されている。即ち、シーラント層にシボ(エンボス)7が形成されている。よって掴み部が擬似接着せず、掴み易くかつ滑り難くなっている。
図5は、図4の摘み部を開封している状態の一例を示す説明図である。手指(図に示していない)により掴み部を掴み、それぞれを反対方向に引っ張り開封している状態の一例を示している。シーラント層にはシボ(エンボス)7が形成されていることにより、滑り難く、しっかりと手指で掴むことができる。それぞれの積層フィルム6,6を反対方向(開封方向A)に引っ張ることで、開封する力が側シール部11に集中的して掛かり、側シール部を剥離し、次いで、天シール部および地シール部をそれぞれ剥離して包装袋を開封することができる。
図6は、図2のガゼット包装袋を開封した状態の一例を示す説明図である。掴み部を掴み、開封した後の状態の一例を示している。開封された包装袋は、一枚の積層フィルムのなり、例えば、残した棒状の固形物15を再包装して有効に使用することができる。また廃棄する際には、散らかさず廃棄することができる。符号20は開封後の天シール部、21は開封後の側シール部、22は、開封後の地シール部を示している。
図7は、積層フィルムの層構成の一例を示す説明図である。積層フィルム6は、外側から、基材フィルム層1、接着層2、イージーピール性を有するシーラント層3が順に積層された層構成からなっている。シーラント層3には、掴み部での擬似接着を防ぐ、また滑り難くするためのシボ(エンボス)7が形成されている。
図8は、積層フィルムの他の層構成の一例を示す説明図である。積層フィルムに中間層4を設けたものである。中間層4は、例えば、酸素ガスや水蒸気バリア性などのガスバリア性、遮光性、突き刺し性などの諸物性を向上させる必要がある場合に設けることができる。例えば、図8に示すような層構成になる。積層フィルム6は、外側から、基材フィルム1/接着層2/中間層4/接着層5/シーラント層3の層構成になる。中間層4には、酸化珪素などの無機酸化物を蒸着したフィルムやアルミニウム箔、また突き刺し性を向上させるナイロンフィルム、ポリエステルフィルムなどを積層することができる。シーラント層4には、掴み部での擬似接着を防ぐ、また滑り難くするためのシボ(エンボス)7が形成されている。
また、本発明のガゼット包装袋は、図に示していないが、端部を内側に折り込んだ折り込み部を底にして立置くことができる。自立性包装袋として可能である。差別化された陳列が可能になる。
以下に、本発明の実施するための形態につき、さらに詳しく説明する。
基材フィルム層1としては、耐熱性を有するフィルムが使用できる。例えば、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ナイロンフィルム、ポ
リスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリイミドフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルムなどが挙げられる。機械的強度や寸法安定性を有するものであれば、特に限定されない。基材フィルムの厚みとしては、加工性を考慮すると、10〜60μmの範囲であることが好ましく、10〜30μmの範囲であればより好ましい。
シーラント層3としては、包装袋を形成するための適切なシール性を有し、かつイージーピール可能な樹脂を任意に選択できる。例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などのオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂などと、熱可塑性エラストマーが配合された樹脂組成物を押出し機により製膜することにより可能である。これらの樹脂を用いて単層または二層以上の複層でも使用できる。フィルム厚みとしては10〜80μmの範囲であることが好ましく、15〜40μmの範囲であればより好ましい。押出し機(Tダイ法)による押出し法、インフレーション法でも可能である。
また熱可塑性エラストマーとしては、例えば、変性エチレン・α−オレフィン共重合体、ポリブテンー1、ポリメチルー1ペンテン、ポリへキセン1、ポリオクテン1などのポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン・イソブレン共重合体、スチレン・イソブレン共重合体とその水素添加物などのポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリマー系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマーなどが使用できる。これらの中で、製膜性、シール強度、イージーピール性などから変性エチレン・α−オレフィン共重合体、ポリブテンー1が好ましい。
また、シーラント層にシボ(エンボス)7を形成する方法としては、製膜時に、エンボスロールまたはエンボス板にてシボ加工することで可能である。例えば、所望のシボ形状(エンボスパターン)が刻線されたエンボスロールを用いて、常温下もしくは加熱下、該シボ形状をシーラントフィルムに転写することにより、所望の形状のエンボスを施すことができる。製膜は、Tダイ成形法やインフレーション成形法などで可能であり、その製膜時においてシボ(エンボス)を施すことができる。
また、シボ(エンボス)の形状の限定はしないが、擬似接着性を防ぎ、滑り難くする効果を発現するものでればよい。例えば、凸部の平面形状が、円形状、矩形状、その他の多角形状、直線状、折れ線状、曲線状、波形状などが挙げられる。また、高さもしくは深さは、特に限定されず、擬似接着性を防ぎ、滑り難くする効果を発現するものでればよい。
接着層2としては、ポリエチレン樹脂によるサンドポリラミネート法や、接着剤を用いてドライラミネート法により可能である。またはこれらの併用によっても可能である。接着剤としては、二液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、エポキシ系接着剤などを使用することができる。
また、積層フィルムに中間層4を設けることができる。例えば、酸素ガス、水蒸気などのガスバリア性、また遮光性、耐突刺性などの向上が必要な場合に設けることができる。
ガスバリア層としては、エチレン・ビニルアルコール共重合体フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリアクリロニトリルフィルムなどの各種フィルム、アルミニウム箔、あるいは、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどの無機酸化物の蒸着層やポリ塩化ビニリデン樹脂の塗膜層を設けたポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、プロピレンフィルムなどを使用することができる。
遮光層としては、アルミニウム箔や、例えば、ポリエステルフィルムやポリプロピレンフィルムなどに黒インキや白インキを用いて遮光インキ層を形成したものを使用することができる。
また、耐突刺性としては、ナイロンフィルムやポリエステルフィルムなどを用いることができる。
中間層とシーラント層を接着させる接着層5としては、ポリエチレン樹脂によるサンドポリラミネート法や、接着剤を用いてドライラミネート法により可能である。またこれらを併用してもよい。接着剤としては、二液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、エポキシ系接着剤などを使用することができる。
また、基材フィルム層に、必要に応じて適宜印刷層を設けることができる。印刷層としては、溶剤と、ウレタン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴム系などのバインダー樹脂と、各種顔料、体質顔料および可塑剤、乾燥剤、安定剤などを添加してなるインキにより形成される層である。この印刷層により、文字、絵柄などを形成することができる。印刷方法としては、例えば、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷などの公知の印刷方法を用いることができる。また基材フィルム層の印刷する面を、予め前処理としてコロナ処理またはオゾン処理を施すことにより、印刷層の密着性を向上させることができる。通常は、基材フィルム層の内面に印刷層を設ける。
また、基材フィルム層に、本発明の課題達成を阻害しない範囲で必要に応じて、例えば、充填剤、可塑剤、酸化防止剤(老化防止剤)、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤などの各種添加剤の一種類もしくは二種類以上が添加されていてもよい。
本発明のガゼット包装袋は、側シール部と相対向する端部が内側に折り込まれた折り込み部を有したガゼット包装袋である。内容物には、例えば、チーズ、サラミソーセージ、ハム、カマボコ、羊羹、菓子などの棒状の固形物が挙げられる。また、脱気包装も可能である。
以下に、本発明の具体的製造方法について一例を説明する。
基材フィルム層として、ポリエステルフィルムを使用する。該ポリエステルフィルムの片面にウレタン系樹脂をバインダーとしたグラビアインキを用いてグラビア印刷を行い、印刷層を設ける。
次に印刷層の面に、中間層である、酸化アルミニウムを蒸着したポリエステルフィルムを、二液硬化型ウレタン系接着剤を介してを貼り合わせる。貼り合わせ方法は、ドライラミネート法にて可能である。貼り合わせ面はポリエステルフィルム面にする。
次に、シーラント層として、エンボス加工を施したポリエチレンフィルムを用いる。この場合、エンボスが製袋後に掴み部に配されるように加工したものを用いる。またエンボスが、側シール部と掴み部とに跨るように配されて形成されていてもよい。側シール部に配されたシボ(エンボス)は、シール時の熱・圧により消滅し、シールされるためである。
次に、酸化アルミニウム蒸着面に、ウレタン系接着剤をアンカーコートしながら、ポリ
エチレンフィルムを押し出し機により押し出しながら貼り合わせる。サンドポリラミネート法にて可能である。このようにして積層フィルムを作成することができる。なお、エンボス加工が、シーラント層の全面に施されてもよいが、積層フィルムの透過性に悪影響(曇り性が上昇)が生じる恐れがあるので好ましくない。
次に、シーラント層を相対向させ、掴み部と側シール部を形成し、側シール部に相対向する端部を内側に折り込みながら、側シール部と直交する端縁の内面同士をシールし、地シール部を形成、次いで内容物を充填した後、天シール部を形成する。この場合、地シール部および天シール部は、側シール部に跨ぐようにシールする。形成されたガゼット包装袋には、内容物が収納され、側シール部の外側には掴み部が形成されている。
形成されたガゼット包装袋は、掴み部には擬似接着がなく、開き易く、かつ、手指で掴んでも滑り難く、しっかりと掴むことができる。よって、開封する力を側シール部に集中して掛けることができる。容易に開封できる。また、本発明のガゼット包装袋は、折り込み部を有しているために、折り込み部を底にして自立性を持たせることもできる。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
ポリエステルフィルム12μmの片面にグラビアインキを用い、グラビア印刷し印刷層を設けた。
次に、印刷層の面に、酸化アルミニウムを30nm蒸着したポリエステルフィルム12μmを、接着剤を介して貼り合わせた。接着剤はウレタン系接着剤を用い、ドライラミネート法により行った。なお、貼り合わせ面は、ポリエステルフィルム面とした。
次に、イージーピール性を有するシーラント層を形成するために、ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂と、エチレン・ポリプロピレン共重合体樹脂と、を重量比(60/10/30)で配合した樹脂組成物を押し出し機により押し出し、シーラントフィルム25μmを形成した。このシーラントフィルムに凸部の平面形状が円形状で、凸部の高さが最大部で1mmにランダムにエンボスを形成した。なお、エンボスが施された領域は、包装袋が形成された際に、掴み部に配されるように形成した。
次に、エンボスが施されたシーラントフィルムを、上記酸化アルミニウム蒸着面に接着剤を塗布しながら、ポリエチレンフィルム15μmを押し出し機により押し出し、サンドポリラミネート法により貼り合せた。接着剤はウレタン系接着剤を用いた。積層フィルムを作成した。なお、エンボスが施された領域は、包装袋が形成された際に、掴み部に配されるように形成した。
次に、製袋機にて、積層フィルムの両端縁部の内面同士を対向させ側シール部と掴み部を形成し、該側シール部と相対向する端部を内側に折り込みながら地シール部を形成し、棒状のチーズを充填し、天シール部を形成して密封されたガゼット包装袋を作成した。
以下に、本発明の比較例について説明する。
<比較例>
エンボスが施されていないポリエチレンフィルム25μmを使用した以外は、実施例と同様に行い、ガゼット包装袋を作成した。
実施例のガゼット包装袋は、掴み部が擬似接着せず、開き易く、手指でしっかりと掴む
ことができた。よって開封する力を側シール部に集中して掛けることができ、容易に開封できた。また、比較例のガゼット包装袋は、掴み部が擬似接着して、開き難く、手指で掴もうとしても滑り易く、しっかりと掴むことができなかった。開封するのに手間が掛かった。
1・・・・基材フィルム層
2・・・・接着層
3・・・・シーラント層
4・・・・中間層
5・・・・接着層
6・・・・積層フィルム
7・・・・シボ(エンボス)
10・・・天シール部
11・・・側シール部
12・・・地シール部
13・・・掴み部
14・・・折り込み部
15・・・棒状の固形物
20・・・開封後の天シール部
21・・・開封後の側シール部
22・・・開封後の地シール部
30・・・本発明のガゼット包装袋
A・・・・開封方向

Claims (1)

  1. 一枚の積層フィルムの両端縁部の内面同士を対向させシールした側シール部と、該側シール部の相対向する端部を内側に折り込み、前記側シール部と直交する端縁の内面同士をシールし、天シール部および地シール部を形成したガゼット包装袋であって、
    前記積層フィルムが、少なくとも、基材フィルム層と接着層とイージーピール性を有するシーラント層からなり、
    前記側シール部の外側に未シール部からなる掴み部が形成され、
    該掴み部の前記シーラント層にシボが形成されていることを特徴とするガゼット包装袋。
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