JP6111367B1 - 包装袋の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、バイオマス由来のシーラント層を包装袋の最内層として用いる場合に、所望とする領域以外が接着してしまうという問題を防ぐことのできる、包装袋の製造方法を提供する。【解決手段】本発明の包装袋の製造方法は、バイオマス由来のポリオレフィン系樹脂を含み、シーラントフィルムのうち包装袋の内側となる内側シーラント層を一方の面に有する前記シーラントフィルムと、前記シーラントフィルムの前記内側シーラント層とは反対側の面に積層した前記基材フィルムと、をラミネートすることによって積層体を得る工程と、前記積層体の前記内側シーラント層の表面に凹凸構造を形成する工程と、一対の前記積層体を、互いの前記内側シーラント層を対向させて重ね合せた状態で所望の領域をシールすることで包装袋を得る工程と、をこの順で行う。【選択図】図4

Description

本発明は、包装袋の製造方法に関するものである。
近年、食品や、洗剤などの詰め替え用の内容物を収容する包装袋として、基材とシーラント層とを含む積層体を用いた包装袋が使用されている(例えば、特許文献1)。シーラント層の材料における石油資源の使用量を低減することを目的として、ポリ乳酸、ポリヒドロキシ酪酸、ポリカプロラクトン、ポリプチレンサクシネート等の脂肪族ポリエステルが開発されている。さらに、バイオマスポリエチレン(植物由来ポリエチレン)は、石油由来のポリエチレンと比べると、原料モノマーのエチレンがバイオマスから得られるため環境にやさしく、また石油のポリエチレンと近しい品質を有することから注目されている。
特開2014−213937号公報
バイオマス由来のシーラント層を包装袋の最内層に用いた場合、バイオマス由来のポリエチレンに含まれる低分子成分により、対向するシーラント層同士がくっつきやすく、所望とする領域以外の領域(例えば、充填口付近)が弱い接着力でシールされてしまう問題があることが分かった。これにより、内容物を充填させる際に充填口を十分に開口させることができず、充填不良が生じる要因となっていた。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、バイオマス由来のシーラント層を包装袋の最内層として用いる場合に、所望とする領域以外が接着してしまうという問題を防ぐことのできる、包装袋の製造方法を提供することを目的の一つとしている。
本発明の一態様における包装袋の製造方法は、シーラントフィルムと基材フィルムとを少なくとも積層させた積層体を用いた包装袋の製造方法であって、シーラントフィルムと基材フィルムとを少なくとも積層させた積層体を用いた包装袋の製造方法であって、前記シーラントフィルムが包装袋の内側となる内側シーラント層と、中間シーラント層と、基材側シーラント層と、をこの順で有する3層構造をなし、前記内側シーラント層が、バイオマス由来のポリオレフィン系樹脂を含み、記シーラントフィルムの前記基材側シーラント層と、前記基材フィルムと、をラミネートすることによって積層体を得る工程と、前記積層体の前記内側シーラント層の表面のみに凹凸構造を形成する工程と、一対の前記積層体を、互いの前記内側シーラント層を対向させて重ね合せた状態で所望の領域をシールすることで包装袋を得る工程と、をこの順で行う製造方法としてもよい。
また、本発明の一態様における包装袋の製造方法において、前記内側シーラント層は、前記バイオマス由来のポリオレフィン系樹脂を20%以上90%以下含む製造方法としてもよい。
また、本発明の一態様における包装袋の製造方法において、前記凹凸構造を構成する複数の凹凸の高さが5μm以上40μm以下である製造方法としてもよい。
また、本発明の一態様における包装袋の製造方法において、前記複数の凹凸の高低差のばらつきが10%以内である製造方法としてもよい。
また、本発明の一態様における包装袋の製造方法において、前記積層体を得る工程の後、得られた前記積層体をロール状に巻き取ることなく前記包装袋を得る工程を実施する製造方法としてもよい。
また、本発明の一態様における包装袋の製造方法において、前記シーラントフィルムは、前記基材フィルムラミネートにより積層される側の前記反対側の面に石油由来のポリオレフィンからなる基材側シーラント層を有している製造方法としてもよい。
また、本発明の一態様における包装袋の製造方法において、前記シーラントフィルムは、前記内側シーラント層と前記基材側シーラント層との間に、バイオマス由来のポリオレフィン及び石油由来のポリオレフィンを含む中間シーラント層を有している製造方法としてもよい。
本発明によれば、バイオマス由来のポリエチレンを含むシーラントフィルムを有する包装袋の製造方法において、シーラントフィルムの接着時に所望とする領域の周辺の接着が必要のない部分までが接着してしまうのを防ぐことのできる、包装袋の製造方法を提供することができる。
製袋装置の構成を示す図であって、(a)はラミネート部、(b)は製袋部。 エンボスローラーの構成を示す図。 包装袋の製造方法を説明するためのフローチャート。 包装袋の製造方法における凹凸形成工程を示す工程図。 積層体の構成を示す断面図。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
[製袋装置]
まず、包装袋を連続的に製造するための製袋装置の一実施形態について説明する。
図1(a),(b)は、製袋装置の構成を示す図であって、図1(a)はラミネート部、(b)は製袋部である。図2は、エンボスローラーの構成を示す図である。
図1(a),(b)に示す製袋機10は、スタンディングパウチとなる包装袋5を製造するための製造装置である。製袋機10は、胴部基材2となる積層体20を作製するための包装材作製部11と、作製した積層体20を用いて包装袋5を作製する製袋部12と、を有して構成されている。
(包装材作製部)
包装材作製部11は、シーラントフィルム供給部13、基材フィルム供給部14、繰り出しローラー21,21、一対の合わせロール15,15、ラミネート部16及びエンボス加工部17を有し、包装袋5の材料となる積層体20を得る領域である。
シーラントフィルム供給部13及び基材フィルム供給部14は、製袋機10の一端側に位置し、互いの軸部13a,14aが平行とされ上下方向に位置をずらして配置されている。
シーラントフィルム供給部13は、軸部13aにロール状に巻回されたシーラントフィルム18を繰り出すリールである。基材フィルム供給部14は、軸部14aにロール状に巻回された基材フィルム19を繰り出すリールである。これらシーラントフィルム供給部13及び基材フィルム供給部14は、繰り出しローラー21,21の駆動により、連続的にシーラントフィルム18及び基材フィルム19を繰り出すことができる。
シーラントフィルム18及び基材フィルム19は、それぞれ長尺のフィルムからなり、シーラントフィルム供給部13及び基材フィルム供給部14の各々から同一の搬送方向へ繰り出される。
本実施形態において用いるシーラントフィルム18は、図4に示すように、包装袋5の内側となる内側シーラント層18Aと、中間シーラント層18Bと、基材フィルム19に接する層である基材側シーラント層18Cと、をこの順に積層してなる3層構造の積層フィルムである。
内側シーラント層18Aには、バイオマス由来のポリオレフィン系樹脂が20%以上100%以下含まれており、層全体の50%以上含まれていることがより好ましい。内側シーラント層18Aは、密度が0.91〜0.96kg/mとすることができ、例えば0.91〜0.94kg/mである。内側シーラント層18Aの厚さは15〜70μmとすることができる。環境観点からはバイオマス由来のポリオレフィンが50%以上であることが好ましい。
中間シーラント層18Bは、バイオマス由来のポリオレフィン系樹脂が20%以上100%以下含んでおり、密度0.91〜0.96kg/mとすることができ、例えば0.91〜0.94kg/mである。中間シーラント層18Bの厚さは20〜90μmとすることができる。環境観点からはバイオマス由来のポリオレフィンの割合が50%以上であることが好ましく、中間シーラント層18Bの厚さは、内側シーラント層18A及の厚さと同じであるか厚いことが好ましく、また、基材側シーラント層18C及の厚さと同じであるか厚いことが好ましい。
基材側シーラント層18Cは、バイオマス由来のポリオレフィン系樹脂を含まず、石油由来のポリオレフィン系樹脂を主成分とすることが好ましいが、バイオマス由来のポリオレフィンも1%以上20%以下含むこともでき、密度0.91〜0.96kg/mとすることができ、例えば0.91〜0.94kg/mである。基材側シーラント層18Cの厚さは15〜40μmとすることができる。基材側シーラント層18Cは基材フィルム19との接着性の観点から、接着剤を使う場合であっても使わない場合であっても、バイオマス由来のポリエチレンの割合が20%以下であることが好ましく、10%以下であることがさらに好ましい。
シーラントフィルム18に含まれるバイオマス由来のポリオレフィン系樹脂の量は、フィルム全体に対する配合率として、20%以上90%以下である。
以下に、本発明の包装袋の製造方法に用いるシーラントフィルムの具体的な実施例についていくつか述べる。
<シーラントフィルム>
基材側シーラント層18C:石油由来のポリオレフィン系樹脂100質量部の層(厚さ20〜32μm)
中間シーラント層18B:植物由来のポリオレフィン系樹脂100質量部に対して石油由来のポリオレフィン系樹脂が2.9質量部の割合で混合されてなる層(厚さ50〜80μm)
内側シーラント層18A:植物由来のポリオレフィン系樹脂100質量部に対して石油由来のポリオレフィン系樹脂が4.4質量部の割合で混合されてなる層(厚さ30〜48μm)
<シーラントフィルム>
基材側シーラント層18C:石油由来のポリオレフィン系樹脂100質量部の層(厚さ27〜37μm)
中間シーラント層18B:植物由来のポリオレフィン系樹脂80質量部に対して石油由来のポリオレフィン系樹脂が23.9質量部の割合で混合されてなる層(厚さ27〜37μm)
内側シーラント層18A:植物由来のポリオレフィン系樹脂100質量部からなる層(厚さ27〜37μm)
<シーラントフィルム>
基材側シーラント層18C:石油由来のポリオレフィン系樹脂100質量部の層(厚さ20〜32μm)
中間シーラント層18B:植物由来のポリオレフィン系樹脂100質量部に対して石油由来のポリオレフィン系樹脂が3.9質量部の割合で混合されてなる層(厚さ50〜80μm)
内側シーラント層18A:植物由来のポリオレフィン系樹脂100質量部に対して石油由来のポリオレフィン系樹脂が5.7質量部の割合で混合されてなる層(厚さ30〜48μm)
図1に示す一対の合わせロール15,15は、シーラントフィルム供給部13及び基材フィルム供給部14よりも搬送方向下流側に配置され、双方の間に、シーラントフィルム供給部13及び基材フィルム供給部14のそれぞれから供給されたシーラントフィルム18及び基材フィルム19を挟み込む。合わせロール15,15は、各フィルム18,19どうしの前後左右の位置が正確に重ね合わさるように、シーラントフィルム18及び基材フィルム19の幅方向に移動可能とされている。これら一対の合わせロール15,15によって、シーラントフィルム18及び基材フィルム19の送り方向及び幅方向に沿った位置ずれが補正される。基材フィルム19は、シーラントフィルム18の内側シーラント層18Aとは反対側の基材側シーラント層18C側に積層される。
ラミネート部16は、所定温度に加熱された加熱ロール16A及びバックロール16Bを有している。加熱ロール16Aとバックロール16Bとの間に、積層されたシーラントフィルム18及び基材フィルム19を挟み込み、所定の加熱温度、加圧力で熱圧着を行うことでラミネートし、積層体20とする。
ヒートシール温度は、シーラントフィルム18に貼合する基材フィルム19の融点よりも低い温度で行う必要がある。シーラントフィルム18に貼合する基材フィルム19の融点よりも高い温度で熱圧着すると、基材フィルム19が加熱ロール16Aに付着して樹脂の表面が荒れてしまうという問題がある。熱接着の工程では、熱圧着温度及び加圧力を選定して行うことが好ましい。接着力は熱圧着温度・時間・圧力を上げることで向上する。ここでは、目標とする接着強度が得られる条件を適宜選定すればよい。
図1に示すエンボス加工部17は、図2に示すような帯状パターンとされた複数の凹部7aと複数の凸部7bとが周方向に交互に存在するエンボスロール17Aを有している。エンボスロール17Aは、積層体20の内側シーラント層18Aに対向する側に配置され、積層体20の幅方向に延在している。
本実施形態では、図2に示すように、複数の凸部7bの高さH17(複数の凹部7aの深さU17)が5μm以上40μm以下であることが好ましく、各凸部7bの高さH17(各凹部7aの深さU17)のばらつきが10%以内の構成とされたエンボスロール17Aを用いている。
なお、本実施形態では、エンボスロール17Aの延在方向に交差する方向における凸部7bの断面形状が三角形状をなしているが、これに限らない。凸部7bの断面形状は、半円形状、矩形状等でもよく、積層体20の内側シーラント層18A側に凹凸構造を形成することができれば特に問わない。
<基材フィルム>
基材フィルム19は、単層でも積層体でもよく、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルム、ポリアミド(PA)樹脂フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂フィルム、ポリアクリロニトリル(PAN)樹脂フィルム、ポリカーボネート(PC)樹脂フィルム、ポリイミド(PI)樹脂フィルムなどが使用できる。また、蒸着層、金属箔、印刷層、機能層を含むことができる。基材フィルム19の厚さは10〜200μmとすることができる。
(製袋部)
製袋部12は、積層体複葉化手段42、バッファ手段41,41、底部基材挿入手段22,22、シール手段45,46、間欠駆動手段43,48、カッター42a,47a及びギロチンカッター47bを有し、長尺の積層体20から複数の包装袋を2面取りで作製する領域である。
積層体複葉化手段42は、一面側に複数の凹凸が形成された積層体20を幅方向中央で2枚に切断(半裁)して複数の胴部基材2,2とするカッター42aを有している。
バッファ手段41,41は、積層体複葉化手段42から連続送りにて供給された胴部基材2,2に可変量のバッファを形成する手段であって、例えば上下一対又は複数対をなすダンサーロール41aを備えている。
底部基材挿入手段22,22は、複葉の胴部基材2,2の間に底部基材3を挿入する手段である。本実施形態の製袋機10は2面取りのため、胴部基材2,2の幅方向両側に底部基材挿入手段22,22がそれぞれ設けられている。なお、底部基材挿入手段22は底部を有する包装袋5の製造時に必要となる手段であり、底部の無い包装体の製造時には必要がない。
間欠駆動手段43は、バッファ手段41,41の後方に設けられており、一対の胴部基材2,2と、底部基材挿入手段22によって各胴部基材2,2の幅方向両側端部間に挿入された底部基材3と、を重ね合せて搬送する。
間欠駆動手段48は、間欠駆動手段43よりもさらに後方で、縦シール手段45及び横シール手段46を介して設けられている。間欠駆動手段43,48としては、例えばサーボモータが用いられる。
縦シール手段45は、胴部基材2,2の幅方向両側にそれぞれ設けられた一対のヒーター45a,45aと、一対の冷却部45b,45bと、を有しており、ヒーター45aと冷却部45bとがそれぞれ1つずつ胴部基材2,2の搬送方向に沿って配置されている。縦シール手段45は、ヒーター45aによる加熱とその後の冷却部45bによる冷却により、胴部基材2,2の包装袋5の底部5aとなる領域をヒートシールする装置である。
横シール手段46は、胴部基材2,2の搬送方向に所定の間隔をおいてそれぞれ配置された一対のヒーター46a,46aと、一対の冷却部46b,46bと、を有し、それぞれが胴部基材2,2の幅方向に沿って延在するよう配置されている。横シール手段46は、ヒーター46aによる加熱とその後の冷却部46bによる冷却により、胴部基材2,2の両側部5b、5bとなる領域をヒートシールする装置である。
縦シール手段45及び横シール手段46で複葉の胴部基材2,2をシールする領域では、複葉の胴部基材2,2は間欠的に搬送されており、搬送の運転を停止が周期的に繰り返すように制御されている。縦シール手段45及び横シール手段46の動作は、胴部基材2,2の搬送と同期して搬送の停止時にシールを行うように制御されている。この停止時における胴部基材2,2の位置決めは正確であり、ヒートシールに必要な位置精度が確保されている。ここで、上述した間欠駆動手段43,48は、シール手段45,46における複葉の胴部基材2,2の間欠送りと同期した間欠送りをすべく制御可能とされている。
カッター47aは、縦シール手段45及び横シール手段46よりも後方における胴部基材2,2の幅方向中央に配置され、胴部基材2,2をその長手方向に沿って切断する。
ギロチンカッター47bは、間欠駆動手段48を介してカッター47aよりもさらに後方に配置され、長尺の胴部基材2,2を幅方向に切断し、個々の包装袋5、5、…に分離する。本実施形態は、2面取りのため、同時に2つの包装袋5,5を製造できる。
[包装袋の製造方法]
次に、上述した製袋装置を用いた、本発明に係る包装袋の製造方法の一実施形態について説明する。
図3は、包装袋の製造方法を説明するためのフローチャートである。図4は、包装袋の製造方法における凹凸形成工程を示す工程図である。図5は、積層体の構成を示す断面図である。
図3に示すように、本実施形態における包装袋の製造方法は、ラミネート工程S1、凹凸形成工程S2、シール工程S3及び分離工程S4を主に備えている。
(1)ラミネート工程S1
先ず、繰り出しローラー21,21によって、シーラントフィルム供給部13及び基材フィルム供給部14から連続的に繰り出されたシーラントフィルム18と基材フィルム19とを互いに積層し、ラミネートする。ラミネート工程S1において接着剤を使う場合は周知のラミネート用接着剤を使い接着することができ、基材側シーラント層18Cの上に接着剤を塗工して、ラミネートを行い、積層することができる。また、接着剤を使わない場合はシーラントフィルム18の基材側シーラント層18Cに基材フィルム19を重ねて、加熱して基材側シーラント層18Cを溶融させることにより、基材側シーラント層18Cを基材フィルム19との接着層として、シーラントフィルム18と基材フィルム19との接着を行う。
所定温度に保持された加熱ロール25及びバックアップロール26による熱圧着によって貼合して積層体20を得ており、上下方向一方のみ加熱ロールとしているが、必要に応じて、両方のロールを加熱ロールとしてもよい。
(2)凹凸形成工程S2
次に、エンボス加工部17において、得られた積層体20の内側シーラント層18Aの表面に、所定温度に加熱したエンボスロール17Aの凹凸面17Bを押し当てることによって、積層体20の一面側に複数の凸部8及び複数の凹部6を形成する(図4)。図4に示すように、積層体20の搬送方向(長手方向)に凸部8と凹部6とが交互に形成される。これにより、内側シーラント層18Aの表面18aに凹凸構造9を有する積層体20が得られる。複数の凸部8は凹凸形成の精度の観点から内側シーラント層18Aのみ形成されることが好ましい。つまり、積層体20の中間シーラント層18Bにまで凹凸構造9が到達していないことが好ましい。
本工程では、上述した構成のエンボスロール17Aを用いることにより、得られる各凸部8の高さH20(凹部6の深さU20)は、5μm以上40μm以下、それぞれの高さh20(深さU20)のばらつきは10%以内となる。
ここで、内側シーラント層18Aの表面18aには、エンボスロール17Aの凹凸面17Bの凹凸形状を反映した凹凸構造9が形成される。そのため、エンボスロール17Aの凹凸面17Bの凹凸構造を変えることで、所望とする凹凸構造を内側シーラント層18Aに形成することができる。また、所望の凹凸を均一に形成するために、エンボスロール17Aとバックロールで積層体20を挟むように、エンボスロール17Aに対向するバックロールを設けることもできる。
本実施形態では、凹凸形成工程S2の後に凹凸構造9が形成された積層体20を巻き取ることなく搬送し、次の工程を実施することができる。この場合、連続して、凹凸形成工程S2、シール工程S3の各工程が実施できるため、積層体20がブロッキングを起こしたりせず、またシーラントフィルム18に加熱及び冷却の熱履歴も大きくかからないので好ましい。
また、凹凸形成工程S2の後に一度巻き取った後に、シール工程S3を実施することもできる。この場合、ラミネート工程S1及び凹凸形成工程S2とそれ以降の工程を別々の設備で実施することができるため、設備面の融通が利く観点から好ましい。
(3)シール工程S3
次に、積層体複葉化手段42のカッター42aにより、積層体20を幅方向中央で切断して2枚の胴部基材2,2とする。その後、凹凸構造9が形成された内側シーラント層18A側を互いに対向させた各胴部基材2,2と、底部基材挿入手段22によって各胴部基材2,2の幅方向両側端部間に挿入された底部基材3と、を重ね合せて搬送し、各基材2,2,3の所望とする領域をシールする。具体的には、製造する包装袋5の周縁となる領域であって、後に内容物を充填させるための充填口(不図示)を除く領域をシールする。
まず、胴部基材2,2及び底部基材3の搬送方向に沿ってこれらの積層部分の縦シールを行う。具体的には、ヒーター45aによる加熱とその後の冷却部45bによる冷却により、胴部基材2,2の包装袋5の底部5aとなる領域をヒートシールする。
続けて、胴部基材2,2の幅方向に沿って横シールを行う。具体的には、ヒーター46aによる加熱とその後の冷却部46bによる冷却により、胴部基材2,2の両側部5b、5bとなる領域をヒートシールする。
(4)分離工程S4
次に、ヒートシールされた胴部基材2,2の幅方向中央部分をカッター47aによって半裁するとともに、胴部基材2,2の幅方向に沿って切断することによって2つの包装袋5,5に分離する。このようにして複数の包装袋5を製造する。
従来から、シーラント層を有するバイオマス由来の積層フィルムは知られているが、シーラント層に含まれる低分子成分の粘つきによって、滑り性が悪く、加工適正には優れない。また、積層フィルムどうしのブロッキング性も悪い。このため、バイオマス由来の内側シーラント層18Aを有する積層体20を用いる場合、対向する胴部基材2,2の各内側シーラント層18Aの低分子成分によって、シール工程S3の際に、所望とするシール領域以外の領域の内面どうしが極めて弱い力で接着されてくっついてしまうという問題があった。つまり、上述したシール手段45,46によってシールされない領域であるにもかかわらず、包装袋5となる領域の中央部分や充填口付近が極めて弱い力で接着されてくっついてしまい、内容物を充填させる際に充填口を十分に開口させることができないことがあった。
これに対し、本実施形態では、製袋を行う前に、積層体20の一面側となる内側シーラント層18Aの表面18aに予め凹凸構造9を形成しておくことにした。これにより、胴部基材2,2の内面(内側シーラント層18A)どうしの接触面積が低下し、所望とする領域以外のシール性が弱くなる。そのため、シール工程において、胴部基材2,2及び底部基材3のうち所望のシール領域をヒートシールする際に、所望のシール領域以外の意図しない部分がくっついてしまうのを抑制することができる。
このように、積層体20の内側シーラント層18Aに予め複数の凹凸構造9を付与しておくことによって、バイオマス由来の内側シーラント層18Aを包装袋5の最内層として用いる場合に、例えば、シール工程S3において、所望とするシール領域の周辺の接着が必要のない部分までが接着してしまうのを防ぐことができ、胴部基材2,2どうしのブロッキングを防ぐことができる。このため、包装袋5の充填口付近が必要以上に狭くならず、後の工程において包装袋5内に内容物を充填させるための充填口を十分に開口させることができる。
本実施形態の製造方法を用いることで、充填口の開口不良を緩和できて内容物の充填不良を減らすことが可能な包装袋5を得ることができる。
さらに、シール工程S3において、所望とするシール領域の周辺の接着が必要のない部分までが接着してしまうのを防ぐことで、包装袋5の生産性の向上につながり、廃棄する包装体5の数を削減できるという省資源効果も奏する。
また、本実施形態では、シール工程S3の直前に凹凸形成工程S2を実行する構成であれば、積層体20にかかる温度履歴が少なくて済む。一度、温度履歴がかかると、内側シーラント層18Aにおけるポリオレフィンの官能基が酸化してしまい、接着性が低下したり、製造した包装袋5に蛇行が生じたりしやすいが、本実施形態では、凹凸構造9を形成した積層体20を巻き取ることなく、凹凸形成工程S2の後に連続してシール工程S3を行うことで、積層体20の温度変化を抑えることができる。これにより、外表面に蛇行などのないフラットな見栄えの良い包装袋5を製造することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上述した実施形態では、凹凸形成工程においてエンボスローラーを用いる方法について述べたが、これに限られず、内側シーラント層18Aの表面18aに所望とする凹凸構造を付与することができれば、他の方法を用いてもよい。例えば、押出の冷却ロールを用いて内側シーラント層18Aを押圧する方法や、凹凸型でプレス加工する方法などが挙げられる。
2…基材、5…包装袋、8…凸部、9…凹凸構造、15…ロール、18…シーラントフィルム、18A…内側シーラント層、18a…表面、18B…中間シーラント層、18C…基材側シーラント層、19…基材フィルム、20…積層体、H20…凸部の高さ

Claims (7)

  1. シーラントフィルムと基材フィルムとを少なくとも積層させた積層体を用いた包装袋の製造方法であって、
    前記シーラントフィルムが包装袋の内側となる内側シーラント層と、中間シーラント層と、基材側シーラント層と、をこの順で有する3層構造をなし、
    前記内側シーラント層が、バイオマス由来のポリオレフィン系樹脂を含み、
    記シーラントフィルムの前記基材側シーラント層と、前記基材フィルムと、をラミネートすることによって積層体を得る工程と、
    前記積層体の前記内側シーラント層の表面のみに凹凸構造を形成する工程と、
    一対の前記積層体を、互いの前記内側シーラント層を対向させて重ね合せた状態で所望の領域をシールすることで包装袋を得る工程と、をこの順で行う、包装袋の製造方法。
  2. 前記内側シーラント層は、前記バイオマス由来のポリオレフィン系樹脂を20%以上90%以下含む、
    請求項1に記載の包装袋の製造方法。
  3. 前記凹凸構造を構成する複数の凸部のそれぞれの高さが5μm以上40μm以下である、
    請求項1に記載の包装袋の製造方法。
  4. 前記複数の凸部の高低差のばらつきが10%以内である、
    請求項3に記載の包装袋の製造方法。
  5. 前記積層体を得る工程の後、得られた前記積層体をロール状に巻き取ることなく前記包装袋を得る工程を実施する、
    請求項1に記載の包装袋の製造方法。
  6. 前記シーラントフィルムは、前記基材フィルムとラミネートにより積層される側の対側の面に石油由来のポリオレフィンからなる基材側シーラント層を有している、
    請求項1に記載の包装袋の製造方法。
  7. 前記シーラントフィルムは、前記内側シーラント層と前記基材側シーラント層との間に、バイオマス由来のポリオレフィン及び石油由来のポリオレフィンを含む中間シーラント層を有している、
    請求項6に記載の包装袋の製造方法。
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