JP2003137310A - 易開封性包装袋 - Google Patents

易開封性包装袋

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JP2003137310A JP2001340240A JP2001340240A JP2003137310A JP 2003137310 A JP2003137310 A JP 2003137310A JP 2001340240 A JP2001340240 A JP 2001340240A JP 2001340240 A JP2001340240 A JP 2001340240A JP 2003137310 A JP2003137310 A JP 2003137310A
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和美 小沢
Keiji Fukue
啓司 福江
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手指で簡単に開封することができ、きれいな
開口端部を有し注出性の良い注出口を形成することがで
きるとともに、包装袋の流通時に不慮の開封が発生する
ことのない易開封性包装袋を提供する。 【解決手段】 二層以上のフィルムからなるプラスチッ
クラミネートフィルムにより構成され、開封予定位置の
略全長にわたって易開封加工が施された包装袋におい
て、開封予定位置の開封予定終端部の樹脂層間に印刷イ
ンキの存在割合が面積比で70%以上である領域を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗剤、漂白剤、柔
軟剤、各種日用品、菓子、飲料、各種食品等の固体また
は液体の包装に使用される、手で容易に開封することが
できる二層以上のフイルムからなるプラスチックラミネ
ートフイルム製の包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックフイルムを基材とし、これ
に他のフイルムを積層したプラスチックラミネートフイ
ルム製の包装袋は、引裂き強度が高く、外力を加えても
破れることが殆どないので、菓子、各種食品、日用品、
飲料等の固体または液体用の包装袋として、広く用いら
れている。この種の包装袋では、素材の引裂き強度が高
いために手により開封することが難しく、開封を容易に
するために、包装袋のヒートシール部にノッチやミシン
目を設けておき、このノッチやミシン目の部分から引き
裂いて開封する方法が一般に知られている。
【0003】また、プラスチックラミネートフイルム製
の包装袋を所定の位置から開封するために、包装袋の開
封予定位置にレーザー加工、刃物や砥石等による機械加
工、ヒートバー等による加熱加工、コロナ放電やプラズ
マ放電等の放電加工等により易開封加工を施すことも知
られている。しかしながら、従来の易開封加工を施した
包装袋では、開封予定位置で開封した際に、開封部のフ
イルムが伸びてきれいな開口が得られない、開封時の引
裂き方向が不安定で所望の開封予定位置で開封すること
ができない、開封部の引裂き性が悪く強い力を必要とし
内容物がこぼれることがある等の問題点がある。
【0004】また、包装袋の開封予定位置の一方に開封
開始点を設け、包装袋を特定の方向にのみ開封するよう
に構成した場合に、内容物を充填した包装袋の流通時や
保管時或いは開封中に、開封開始点の反対側(開封の終
端部)から袋が切れて、予定した方向の反対方向に包装
袋が開封されて内容物が漏出したり、予定した形状の注
出口が得られないという問題点があった。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】したがって、本発明はこれら従来技術の問
題点を解消し、包装袋の流通時や保管時に、包装袋が予
定した方向の反対側から開封されるのを防止し、特定の
方向にのみ開封することのできる二層以上のフイルムか
らなるプラスチックラミネートフイルム製の包装袋を提
供することを目的とする。また、本発明は、このような
包装袋において、所定の開封予定位置で容易に開封する
ことができ、開封時の引裂き方向性が安定し、しかもき
れいな開口を有する注出口が得られる、二層以上のフイ
ルムからなるプラスチックラミネートフイルム製の包装
袋を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、二層以上のフイル
ムからなるプラスチックラミネートフイルムにより構成
された包装袋の、易開封加工を施した開封予定位置にお
ける、袋の樹脂層間に設けられた印刷インキ層が、袋の
易開封性に密接な関係を有することを見出し、本発明を
完成したものである。
【0007】すなわち、本発明では上記課題を解決する
ために、つぎのような構成を採用する。 1.二層以上のフィルムからなるプラスチックラミネー
トフィルムにより構成され、開封予定位置の略全長にわ
たって易開封加工が施された包装袋において、開封予定
位置の開封予定終端部の樹脂層間に印刷インキの存在割
合が面積比で70%以上である領域を設けたことを特徴
とする易開封性包装袋。 2.印刷インキの存在割合が面積比で70%以上である
領域を、袋の最内層を構成するシーラント樹脂層とこれ
に隣接する樹脂層間に設けたことを特徴とする1に記載
の易開封性包装袋。 3.印刷インキの存在割合が面積比で70%以上である
領域の割合が、開封予定位置の面積の10〜90%であ
ることを特徴とする1又は2に記載の易開封性包装袋。 4.開封予定位置の開封開始点側の樹脂層間に、印刷イ
ンキの存在割合が面積比で70%未満である領域を設け
たことを特徴とする1〜3のいずれか1項に記載の易開
封性包装袋。 5.開封予定位置の開封開始点側に開封用ノッチを有
し、開封用ノッチを含む領域の印刷インキの存在割合が
面積比で90%以下であることを特徴とする1〜3のい
ずれか1項に記載の易開封性包装袋。 6.開封予定位置を、包装袋に形成した注出口に設けた
ことを特徴とする1〜5のいずれか1項に記載の易開封
性包装袋。 7.注出口先端部に、滑り止め加工部を形成したタブを
設けたことを特徴とする6に記載の易開封性包装袋。 8.易開封加工がレーザー加工、放電加工、機械加工又
は熱加工から選ばれる一つの方法により施されたもので
あることを特徴とする1に記載の易開封性包装袋。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で包装袋を構成する材料と
しては、袋の最内層を構成するシーラント樹脂層と、該
シーラント樹脂層に隣接する樹脂層を有する、二層以上
のフイルムからなるプラスチックラミネートフイルムが
使用される。シーラント樹脂層に適した材料としては、
例えば結晶性ポリプロピレン、結晶性プロピレン−エチ
レン共重合体、結晶性ポリブテン−1、結晶性ポリ4−
メチルペンテン−1、低−、中−、或いは高密度ポリエ
チレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エチル共
重合体(EEA)、イオン架橋オレフィン共重合体(ア
イオノマー)等のポリオレフィン類;ポリスチレン、ス
チレン−ブタジエン共重合体等の芳香族ビニル共重合
体;ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン樹脂等のハロゲン
化ビニル重合体;アクリロニトリル−スチレン共重合
体、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体
の如きニトリル重合体;ナイロン6、ナイロン66、パ
ラまたはメタキシリレンアジパミドの如きポリアミド
類;ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチレン
テレフタレート等のポリエステル類;各種ポリカーボネ
ート;ポリオキシメチレン等のポリアセタール類等の熱
可塑性樹脂を挙げることができる。特に好ましい材料と
しては、低−、中−、或いは高密度ポリエチレン、線状
低密度ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン等のポリオ
レフィン類が挙げられる。これらの材料からなるプラス
チック基材フイルムは未延伸の、或いは一軸又は二軸延
伸したフイルムとして用いられる。
【0009】シーラント樹脂層は、通常は接着剤層を介
して隣接する樹脂層と積層され、包装袋を構成するプラ
スチックラミネートフイルムとなる。接着剤層を形成す
る材料としては、ポリエチレンイミン樹脂、アルキルチ
タネート樹脂、ポリエステルーイソシアネート系樹脂、
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテル系樹脂等か
ら選ばれた接着性樹脂を使用する。
【0010】シーラント樹脂層に隣接する樹脂層として
は、特に制限はなく、通常包装袋に用いられるものはい
ずれも使用可能である。隣接する樹脂層に適した材料と
しては、上記シーラント樹脂層として使用される材料は
いずれも使用することができ、シーラント樹脂層と同種
又は異種の材料を適宜選択する。また、これらの材料か
らなるフイルムに、(1)金属あるいは金属酸化物もし
くは酸化珪素等を蒸着することで得られる蒸着フイル
ム、(2)酸素遮断性のある有機材料もしくは無機材料
(無機層状化合物を含む)のコーティングを施したフイ
ルム、もしくは(3)(1)と(2)を組み合わせたフ
イルムも用いることができる。包装袋を構成するプラス
チックラミネートフイルムとしては、シーラント樹脂層
に隣接する樹脂層の外側に、さらに必要に応じて接着剤
層を介して樹脂層やアルミニウム等の金属箔、紙、セロ
ファン等を積層した多層積層材料を使用してもよい。
【0011】本発明の包装袋には、開封予定位置の略全
長にわたってプラスチックラミネートフイルムを薄肉弱
化させて、易開封加工が施される。易開封加工を施す方
法としては特に制限はなく、例えば、(1)レーザー加
工、(2)コロナ放電やプラズマ放電等の放電加工、
(3)刃物、砥石等によりミシン目やスコア等を設ける
機械加工、(4)ヒートバー等による熱加工等が挙げら
れる。これらの加工方法の中でも、レーザー加工は、加
工条件の選択が容易であり、非直線状にも加工可能であ
るので好適に使用される。特に、炭酸ガスレーザーはフ
イルム材料の吸収性が選択可能であり、エネルギー効率
も良いので好ましい。
【0012】本発明の包装袋の形状は任意に選択するこ
とができ、例えば三方シールや四方シールの平袋、スタ
ンディングパウチ、ガゼット袋、ピロー袋等とすること
ができる。また、易開封加工が施された開封予定位置を
設ける場所も特に制限はなく、例えば包装袋の上下端部
又は側端部の全長にわたって形成するほか、包装袋のコ
ーナー部に形成することができる。さらに、図1にみら
れるように、包装袋に分岐した注出口を形成し、注出口
の先端部に開封予定位置を設けるようにしてもよい。
【0013】本発明は、二層以上のフィルムからなるプ
ラスチックラミネートフィルムにより構成され、開封予
定位置の略全長にわたって易開封加工が施された包装袋
において、開封予定位置の開封開始点の反対側(開封予
定終端部)の樹脂層間(通常は、最内層を構成するシー
ラント樹脂層とこれに隣接する樹脂層間)に印刷インキ
の存在割合が70%以上である領域(「密印刷領域」)
を設けたことを特徴とする。一般に包装袋の易開封加工
を施した開封予定位置は、包装袋を構成するラミネート
フイルムの地肌の色、もしくは開封予定位置を表示する
ために地肌の色とは異なる色に着色されている。また、
開封予定位置で特定方向に開封される包装袋では、開封
開始点を明示するために、開封開始点は他の部分とは異
なる色(透明又は無着色を含む)に着色されている。本
発明者等は、この印刷インキ層の存在が包装袋の易開封
性に密接な関係を有することを見出し、本発明を完成し
たものである。
【0014】すなわち、開封予定終端部の樹脂層間(通
常は、最内層を構成するシーラント樹脂層とこれに隣接
する樹脂層間)に密印刷領域を設けた場合には、この部
分の開封性が低下し、この部分から袋が開封されるのを
防止することができることを発見した。また、開封予定
終端部に設けるこの密印刷領域が、易開封加工を施した
開封予定位置の面積の10〜90%、最後まで引裂き開
封することを考慮すると好ましくは10〜30%となる
ようにした場合には、上記の開封防止効果を維持したま
ま、快適な開封性を示すことが判明した。
【0015】本発明において、印刷インキの存在割合
は、開封予定位置の任意の位置(例えば開封予定終端
部)における単位面積(mm)について計測した値を
意味する。印刷インキ層の存在により開封時の引裂き性
が低下する理由としては、引裂き開封することにより、
印刷インキ層とラミネート用接着剤との間で微小な剥離
が起こり、引裂き開封により最内層のシーラント樹脂層
が伸びながら引裂かれることによって、引裂き強度が上
がるためとと思われる。開封予定終端部に密印刷領域を
形成する方法には特に制限はなく、例えばベタ印刷など
が使用される。また、印刷インキとしては、油性イン
キ、水性インキ、紫外線硬化型インキ、UVカットイン
キ等のプラスチック製包装袋に使用されるものは、いず
れも使用することができる。
【0016】本発明の包装袋では、開封予定位置の開封
開始点側の樹脂層間(通常は、最内層を構成するシーラ
ント樹脂層とこれに隣接する樹脂層間)に、印刷インキ
の存在割合が、開封用ノッチを設けない場合には面積比
で70%未満、開封用ノッチを設ける場合には面積比で
90%以下である領域(「疎印刷領域」)を形成するこ
とができる。開封開始点の樹脂層間に疎印刷領域を形成
することによって、包装袋の易開封性が向上する。特
に、疎印刷領域の割合が開封予定位置の面積の10〜9
0%となるようにした場合には、包装袋の易開封性が改
善されるとともに、引裂きの方向性が安定するので好ま
しい。開封予定終端部に疎印刷領域を形成する方法には
特に制限はなく、例えばクリアー網点印刷などが使用さ
れる。
【0017】本発明の包装袋で、包装袋に分岐した注出
口を形成し、注出口の先端部に開封予定位置を設ける場
合には、注出口先端部の開封予定位置の近辺に、開封を
容易にするために滑り止め加工部を形成したタブを設
け、このタブを手指でつまんで包装袋を開封するように
構成することができる。この滑り止め加工部は、エンボ
ス加工やローレット加工等によって形成することができ
る。
【0018】
【実施例】つぎに、図面に基づいて本発明の実施例につ
いて説明するが、以下の具体例は本発明を限定するもの
ではない。 (実施例1)図1〜図3は、本発明の包装袋の1例を示
す図であり、図1は包装袋の平面図、図2は包装袋の注
出口に形成した開封予定位置近辺の部分拡大図、そして
図3は包装袋の開封予定位置における模式断面図を表
す。また、図4及び図5に疎印刷領域の印刷パターンの
例を示す。この包装袋1は、厚さ15μmのナイロン6
フイルム(符号11)のコロナ処理面に、市販のプラス
チック裏刷り用インキ(符号12)を印刷した後、イン
キ面にウレタン系接着剤(符号13)を介して、厚さ1
50μmの線状低密度ポリエチレンからなるシーラント
フイルム(符号14)をドライラミネートしたラミネー
トフイルムを、シーラントフイルム14を内側にして周
縁部6でヒートシールすることにより構成される。
【0019】包装袋1のコーナー部には、注出口2が設
けられ、注出口2には炭酸ガスレーザーにより易開封加
工を施した開封予定位置5が設けられる。また、開封予
定位置5の開封開始点7に隣接して、滑り止め加工部9
を形成したタブ8が設けられている。そして、注出口近
辺の袋内には、開封後内容物の注出を容易にするため
に、エンボス加工により開口補助機構3及び折れ曲がり
防止機構4が設けられる。この包装袋1の開封予定位置
5の開封予定終端部には、開封予定位置の面積に対して
10%の領域に白ベタ印刷(印刷インキの存在割合:1
00%)による密印刷領域15が設けられている。ま
た、開封開始点側の領域16は、印刷インキの存在割合
が0%の疎印刷領域となっている。なお、疎印刷領域
は、例えば図4又は図5にみられるような、印刷パター
ンにより構成してもよい。これらの図において、符号1
7は印刷インキを、また符号18は非印刷部を表す。
【0020】(実施例2)上記実施例1において、密印
刷領域15を白インキにより印刷インキの存在割合を9
0%とした以外は、実施例1と同様にして包装袋を作製
した。
【0021】(実施例3)上記実施例1において、密印
刷領域15を白インキにより印刷インキの存在割合を7
0%とした以外は、実施例1と同様にして包装袋を作製
した。
【0022】(実施例4)上記実施例1において、密印
刷領域15を白インキにより印刷インキの存在割合を7
0%とし、疎印刷領域16をクリアー網点印刷により印
刷インキの存在割合が10%となるようにした以外は、
実施例1と同様にして包装袋を作製した。
【0023】(実施例5)上記実施例4において、疎印
刷領域16をクリアー網点印刷により印刷インキの存在
割合が50%となるようにした以外は、実施例4と同様
にして包装袋を作製した。
【0024】(実施例6)上記実施例4において、疎印
刷領域16をクリアー網点印刷により印刷インキの存在
割合が70%となるようにした以外は、実施例4と同様
にして包装袋を作製した。
【0025】(比較例1)上記実施例1において、密印
刷領域15に相当する開封予定終端部をクリアー網点印
刷により印刷インキの存在割合を60%とし、疎印刷領
域16に相当する開封開始点側の領域を印刷インキの存
在割合が80%となるようにした以外は、実施例1と同
様にして包装袋を作製した。
【0026】上記で得られた各包装袋について、20名
のパネラーにより開封開始点側及び開封終端部側から、
それぞれ手で自由に開封してもらい、開封感、開封強度
を次のように評価した。これらの試験結果を表1に示
す。 (開封開始側からの開封感) ◎:きわめて容易に、かつ滑らかに最後まで開封できた
もの。 ×:開封のきっかけができにくく、開封時に最内層フイ
ルムの伸びが大きく、抵抗が大で開封しにくいもの。 (開封予定終端部側からの開封感) ◎:開封時に開封端部の最内層フイルムの伸びが大き
く、抵抗が大で開封しにくいもの。 ×:開封時の抵抗がそれほど大きくなく、容易に開封で
きたもの。
【0027】
【表1】
【0028】(実施例7〜11及び比較例2、3)上記
実施例1において、開封開始点側の印刷インキの存在割
合を0%、開封予定終端部領域の印刷インキの存在割合
を100%として、開封予定終端部領域に形成する白ベ
タ部の面積(開封予定位置の面積に対する割合)を表2
に記載のものとすることにより、各包装袋を作製した。
【0029】これらの包装袋について、20名のパネラ
ーにより開封開始点側及び開封終端部側から、それぞれ
手で自由に開封してもらい、開封感、開封強度を次のよ
うに評価した。これらの試験結果を表2に示す。 (開封開始側からの開封感) ◎:きわめて容易に、かつ滑らかに最後まで開封できた
もの。 ○:比較的滑らかに最後まで開封できたもの。 ×:開封時に、途中から抵抗が大きく開けにくいと感じ
たもの。 (開封予定終端部側からの開封感) ◎:開封時に開封端部の最内層フイルムの伸びが大き
く、抵抗が大で開封しにくいもの。 ×:開封時に最内層フイルムの伸びが若干あり、抵抗は
あるが開封できたもの。
【0030】
【表2】
【0031】(実施例12)実施例1と同様の包装袋を
作製し、この包装袋の開封予定位置5の開封予定終端部
領域には、開封予定位置の面積に対し10%の領域に白
ベタ印刷(印刷インキ存在割合:100%)による密印
刷領域15を、また、開封開始点側には開封用ノッチを
設けるとともに、ノッチを含む領域に印刷インキの存在
割合が80%の領域16を形成した。
【0032】(実施例13)実施例12において、開封
開始点側の開封用ノッチを含む領域の印刷インキの存在
割合を90%とした以外は、実施例12と同様にして包
装袋を作製した。
【0033】(比較例4)実施例12において、開封予
定位置の全領域を白ベタ印刷(印刷インキ存在割合:1
00%)とした以外は、実施例12と同様にして包装袋
を作製した。
【0034】実施例12、13及び比較例4で作製した
包装袋について、20名のパネラーに手で自由に開封し
てもらい、開封感を次のように評価した。その結果を表
3に示す。 (評価) ◎:きわめて容易に、かつ滑らかに最後まで開封できた
もの。 ○:比較的滑らかに最後まで開封できたもの。 ×:開封のきっかけができにくく、開封時に最内層フイ
ルムの伸びが大きく、抵抗が大で開封しにくいもの。
【0035】
【表3】
【0036】本発明は、上記の具体例で説明した包装袋
以外にも、他の形状や層構成を有する包装袋にも適用で
きることは、言うまでもない。例えば図6は、本発明の
包装袋の他の形態を示すものであり、包装袋1aの上部
コーナー部に注出口2aを設け、注出口2aのヒートシ
ール部内側には円弧状に膨らんだ開口補助機構3aを設
けてある。また、開口補助機構3aよりも内容物側には
包装袋の内側に凸の第1の谷折り線19、19をそれぞ
れ設け、第1の谷折り線19、19の交点或いはその近
傍から包装袋の内側に向けて第2の谷折り線20を設け
る。さらに、第1の谷折り線19、19の交点或いはそ
の近傍から包装袋1aの外方に向けて第2の谷折り線2
0の延長線上に第1の山折り線21を設けるとともに、
第2の谷折り線20の両側には第2の山折り線22、2
2を設けたものである。この包装袋1aの注出口に設け
る開封予定位置5は、図1の包装袋と同様の構成を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の易開封性包装袋の1例を示す図であ
る。
【図2】図1の易開封性包装袋の注出口部の部分拡大図
である。
【図3】図1の易開封性包装袋の開封予定位置における
模式断面図である。
【図4】本発明の易開封性包装袋で開封予定位置に形成
する疎印刷領域のパターンの1例を示す図である。
【図5】本発明の易開封性包装袋で開封予定位置に形成
する疎印刷領域のパターンの他の例を示す図である。
【図6】本発明の易開封性包装袋の他の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1、1a 包装袋 2、2a 注出口 3、3a 開口補助機構 4 折れ曲がり防止機構 5 開封予定位置 6 周縁部 7 開封開始点 8 タブ 9 滑り止め加工部 11 ナイロンフィルム 12 プラスチック裏刷り用インキ 13 接着剤 14 シーラントフィルム 15 密印刷領域 16 疎印刷領域 17 印刷インキ 18 非印刷部 19 第1の谷折り線 20 第2の谷折り線 21 第1の山折り線 22 第2の山折り線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福江 啓司 神奈川県横浜市鶴見区下野谷町1−8 東 洋製罐株式会社技術本部鶴見分室内 Fターム(参考) 3E064 AA03 AA05 AA09 AA11 BA25 BA35 BA36 BA37 BA46 BA55 BB03 BC18 EA30 FA01 FA04 HC02 HN06 HP01 HP02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二層以上のフィルムからなるプラスチック
    ラミネートフィルムにより構成され、開封予定位置の略
    全長にわたって易開封加工が施された包装袋において、
    開封予定位置の開封予定終端部の樹脂層間に印刷インキ
    の存在割合が面積比で70%以上である領域を設けたこ
    とを特徴とする易開封性包装袋。
  2. 【請求項2】印刷インキの存在割合が面積比で70%以
    上である領域を、袋の最内層を構成するシーラント樹脂
    層とこれに隣接する樹脂層間に設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の易開封性包装袋。
  3. 【請求項3】印刷インキの存在割合が面積比で70%以
    上である領域の割合が、開封予定位置の面積の10〜9
    0%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の易
    開封性包装袋。
  4. 【請求項4】開封予定位置の開封開始点側の樹脂層間
    に、印刷インキの存在割合が面積比で70%未満である
    領域を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の易開封性包装袋。
  5. 【請求項5】開封予定位置の開封開始点側に開封用ノッ
    チを有し、開封用ノッチを含む領域の印刷インキの存在
    割合が面積比で90%以下であることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の易開封性包装袋。
  6. 【請求項6】開封予定位置を、包装袋に形成した注出口
    に設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の易開封性包装袋。
  7. 【請求項7】注出口先端部に、滑り止め加工部を形成し
    たタブを設けたことを特徴とする請求項6に記載の易開
    封性包装袋。
  8. 【請求項8】易開封加工がレーザー加工、放電加工、機
    械加工又は熱加工から選ばれる一つの方法により施され
    たものであることを特徴とする請求項1に記載の易開封
    性包装袋。
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