JP7308588B2 - 咬合具付き包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、スナック菓子、キャンディー、チョコレート、飴等の内容物が収容された咬合具付き包装袋に関し、詳しくは滑り止め層が設けられている咬合具付き包装袋に関する。
従来、内容物を収納して密封包装された包装袋を開封し、内容物を必要なだけ取り出した後、再封することができる包装袋として、開口部に咬合具を付けた咬合具付き包装袋が広く知られている(例えば、特許文献1参照)。この咬合具付き包装袋に内容物が収納された商品を購入した消費者は、咬合具が備えられていることにより、使用の都度、内容物を取り出して再封することができると共に、他の容器等に移し替える手間が不要となり、消費者にとって、利便性に優れた包装形態である。これらの咬合具付き包装袋には、通常、咬合具を開放するために開口部に摘み部となる領域が咬合具より上に設けられており、消費者はこの摘み部を手指で摘み、咬合具を開放することができる。しかし、表裏のフィルムが引き裂かれて形成された開口部は表裏のフィルムの切断面が一致していることが多く、両手の手指で表裏のフィルムをそれぞれ摘み難く咬合具の開放操作が面倒なものである。
そこで、一方の積層体に第1切目線を形成し、他方の積層体に第1切目線と異なる位置に第2切目線を形成し、積層体を引き裂いて開口したとき、引き裂き開封線に段差を生じさせ、積層体の一方と他方を摘まんで容易に開口できる咬合具付き包装袋が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、特許文献1、特許文献2に開示された咬合具付き包装袋は、いずれも咬合具の上に摘み部となる領域が設けられており、両手の手指で積層体の一方と他方を摘み、咬合具を開放しなければならず、一方の手が塞がっているときには、開放することが困難であり、片手で咬合具を開放できる包装袋の開発が望まれている。
特公昭60-50663号公報 特許第5561107号公報
そこで本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは片手で咬合具を開放できる咬合具付き包装袋を提供することにある。
本発明は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、表フィルムと裏フィルムからなる包装袋の開口部が、左右に配された側端縁接合部と、上端縁接合部と、上端縁接合部と対向する位置に配された相互に咬合し合う雄部材と雌部材とからなる合成樹脂製の咬合具と、で構成された咬合具付き包装袋であって、前記表フィルムと前記裏フィルムの外側面の前記咬合具が位置する部分に滑り止め層が設けられており、前記咬合具の上端と前記上端縁接合部の下端との間隔が5mm以下であることを特徴とする咬合具付き包装袋である。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の咬合具付き包装袋において、前記滑り止め層が、左右の前記側端縁接合部に跨り、且つ、前記咬合具が位置する長手方向の部分に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の咬合具付き包装袋において、前記滑り止め層がウレタン系樹脂もしくはアクリル系樹脂、またはウレタン系樹脂とアクリル系樹脂を含む樹脂のいずれかと無機顔料を含むことを特徴とするものである。
また、請求項4記載の本発明は、請求項1に記載の咬合具付き包装袋において、前記側端縁接合部が、互いに異なる長さを有する、長側端縁接合部と、短側端縁接合部とを備え、前記長側端縁接合部と前記短側端縁接合部が左右に対向して配されており、前記長側端縁接合部及び前記短側端縁接合部の下端部は下端縁接合部で繋がれており、前記上端縁接合部は、前記長側端縁接合部の上端部から前記短側端縁接合部に向かい延びる第一上端縁接合部と、前記短側端縁接合部の上端部から前記長側端縁接合部に向かい延びる第二上端縁接合部と、前記第一上端縁接合部及び前記第二上端縁接合部の自由な端部を繋ぐ連結接合部とからなり、前記第一上端縁接合部と対向する位置に前記咬合具を備えることを特徴とするものである。
また、請求項5記載の本発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の咬合具付き包装袋において、前記咬合具が形状保持性を備えることを特徴とするものである。
本発明の咬合具付き包装袋は、表フィルムと裏フィルムの外側面の咬合具が位置する部分に滑り止め層を設けた構成とすることにより、滑り止め層の部分を片手で摘み咬合具を容易に開放することができる。
本発明に係る咬合具付き包装袋の第一実施形態を示す正面図である。 図1のA-A線断面図である。 本発明に係る咬合具付き包装袋の咬合具を開放する方法を説明する説明図である。 本発明に係る咬合具付き包装袋の第二実施形態を示す正面図とB-B線断面図である。 本発明に係る咬合具付き包装袋の第三実施形態を示す正面図である。 本発明に係る咬合具付き包装袋の第四実施形態の咬合具付き包装袋の開口した状態を示す説明図である。 本発明に係る咬合具付き包装袋の第五実施形態の咬合具付き包装袋の開口した状態を示す説明図である。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明に係る咬合具付き包装袋の第一実施形態を示す正面図、図2は図1のA-A線断面図、図3は本発明に係る咬合具付き包装袋の咬合具を開放する方法を説明する説明図、図4は本発明に係る咬合具付き包装袋の第二実施形態を示す正面図とB-B線断面図、図5は本発明に係る咬合具付き包装袋の第三実施形態を示す正面図、図6は本発明に係る咬合具付き包装袋の第四実施形態の咬合具付き包装袋の開口した状態を示す説明図、図7は本発明に係る咬合具付き包装袋の第五実施形態の咬合具付き包装袋の開口した状態を示す説明図であり、図中のP1、P2、P3は咬合具付き包装袋、P1’ 、P4’、P5’は開封された咬合具付き包装袋、1は表フィルム、2は裏フィルム、3は開口部、4、5は側端縁接合部、41は長側端縁接合部、51は短側端縁接合部、6は上端縁接合部、61は第一上端縁接合部、62は第二上端縁接合部、63は連結接合部、7、7’は下端縁接合部、8、81は咬合具、8a、81aは雄部材、8b、81bは雌部材、9は滑り止め層、10は連結接合部、20は積層体、21は基材層、22は中間層、23は内層、Sは底材、Nはノッチ、dは間隔をそれぞれ示す。
図1は本発明に係る咬合具付き包装袋の第一実施形態を示す正面図、図2は図1のA-A線断面図であって、咬合具付き包装袋P1は、表フィルム1と裏フィルム2と咬合具8で構成され、表フィルム1と裏フィルム2を対向して配置し、その間に咬合具8を備え、左右に対向して配された側端縁接合部4、5と上下に対向して配された上端縁接合部6と下端縁接合部7で熱接着された四方シール袋である。下端縁接合部7は内容物を充填するため開口となっており、内容物を開口より充填した後、熱接着して下端縁接合部7が形成されるものであり、図1では下端縁接合部7をハッチングで示している。
咬合具8は相互に咬合しあう合成樹脂製の雄部材8aと雌部材8bからなり、それぞれ表フィルム1と裏フィルム2に熱接着され、上端縁接合部6と対向して配置されている。咬合具8の上端と上端縁接合部6の下端との間隔dの範囲内の側端縁接合部4の外縁にノッチNが設けられている。本発明における開口部3とは、表フィルム1と、裏フィルム2と、左右に配された側端縁接合部4と、側端縁接合部5と、上端縁接合部6と、上端縁接合部6と対向する位置に配された咬合具8と、で構成された部分をいう。
図1、図2に示すように第一実施形態の咬合具付き包装袋P1は、表フィルム1と裏フィルム2の外側面の咬合具8が位置する略中央部分に滑り止め層9が部分的に設けられている。滑り止め層9は咬合具8が位置する表フィルム1と裏フィルム2の外側面であれば設ける位置は限定されないが、略中央部分が好ましく、さらに表フィルム1と裏フィルム2の外側面に対称に形成させることが重要である。滑り止め層9の大きさは人差し指の指先程度でよいが咬合具8の長手方向と直交する上下方向に咬合具8を跨いで設ける方が好ましい。また、滑り止め層9は側端縁接合部4の外縁から側端縁接合部5の外縁まで帯状に連続して設けることもできる。
表フィルム1及び裏フィルム2はフィルム単体でもよいが、積層体であること方が好ましい。積層体20としては基材層21、中間層22及び、熱接着性を有する内層23が積層された構成が好ましい。また、積層体20の積層構成は図2に限定されるものではなく、基材層21または中間層22と内層23の二層にすることもできる。図2に示すように咬合具8の雄部材8aの平坦な基部は表フィルム1の積層体20の内層23の内面に熱接着されており、咬合具8の雌部材8bの平坦な基部は裏フィルム2の積層体20の内層23の内面に熱接着されている。
つぎに本発明の咬合具付き包装袋P1、P2(図4参照)、P3(図5参照)に使用する材料について説明する。表フィルム1、裏フィルム2に用いられる積層体20の基材層21としては、咬合具付き包装袋P1、P2、P3を構成する基本素材となることから、機械的、物理的、化学的等において優れた性質を有する合成樹脂製フィルムを用いることができ、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合体等のフィルムやセロハンや出発原料を植物由来とする例えばポリ乳酸系の二軸延伸フィルム等を用いることができる。あるいは、上記のフィルムにポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール等のバリア性樹脂組成物を塗布してバリア層を設けたもの、あるいは、アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物を蒸着して蒸着層を設けたものを用いることができる。また、これらのフィルムとしては、未延伸フィルム、一軸方向ないし二軸方向に延伸したフィルムが使用できるが延伸フィルムの方が好適である。この理由としては、通常、基材層21には印刷が施されることが多く、印刷適性が求められるからである。また、基材層21を構成するフィルムの厚さとしては、基本素材としての強度、剛性などについて必要最低限に保持され得る厚さであればよいのであって、コストなどを勘案して決めればよいが、通常、9~50μm程度である。
中間層22としては、剛性や遮光性あるいはガスバリアー性等が包装条件、輸送条件、内容物の保護機能条件により要求される場合に設けるものであり、前記基材層に用いられるフィルム、前記バリア層又は蒸着層を設けた前記フィルム、アルミニウム、鉄、銅、錫等の金属箔、紙等が使用できる。また、これらのフィルム等を一種以上組合わせて積層したものでもよい。
内層23としては、熱により溶融して相互に溶着し得る熱接着性樹脂から形成された層が好ましく、包装袋にたいする要求品質により適宜選択して用いればよいものであるが、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-αオレフィン共重合体、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体、エチレン-アクリル酸エステル共重合体、エチレン-メタアクリル酸エステル共重合体等の樹脂を用いて形成することができる。
基材層21、中間層22、内層23を積層する方法としては、例えば、ウレタン系等のドライラミネート用接着剤を用いて積層するドライラミネーション法やポリエチレン樹脂等を熱溶融押出しして積層する押出しラミネーション法が使用できる。
咬合具8としては相互に咬合し合う雄部材8aと雌部材8bからなる公知の咬合具を用いることができ、咬合具8の材料としては、咬合具付き包装袋P1の内層23に用いる熱接着性樹脂と相溶性を有する樹脂からなるものであれば、特に限定するものではなく、適宜選択して用いればよいのであって、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-αオレフィン共重合体、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-アクリル酸メチル共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂で成形したものを用いることができる。
滑り止め層9としては、樹脂を溶剤に溶解したビヒクルに適宜顔料、各種補助剤等を加えてインキ化したものを用い、例えば、グラビア印刷法等の印刷法で印刷することによりパターン形成することができる。樹脂としては基材層21に用いるフィルム等の種類により適宜選択されるものであるが、摩擦係数が高く、少しべたつきがあり、グリップ性のある樹脂が好ましく、ウレタン系樹脂もしくはアクリル系樹脂、さらにはそれらの混合樹脂が好ましく、その混合割合によりグリップ性がコントロールでき、アクリル系樹脂の混合比率を増加させるとべたつきが減少する。また、顔料としてはビーズやシリカ等の無機顔料が好ましく、グリップ性がより得られる。
図3は本発明に係る咬合具付き包装袋P1の咬合具8を開放する方法を説明する説明図である。図3(イ)は、咬合具付き包装袋P1をノッチNより開口部3の上端縁接合部6と咬合具8間の表フィルム1と裏フィルム2を引裂き、開封された咬合具付き包装袋P1’を示し、開封された咬合具付き包装袋P1’の上部には咬合具8の上部が露出している。表フィルム1及び裏フィルム2の略中央部分に設けられた滑り止め層9を片手の親指と人差し指で挟み、相反する左右方向に指を滑らすことにより、指でグリップされた表フィルム1と裏フィルム2が相反する左右方向に移動し、側端縁接合部4の内縁及び側端縁接合部5の内縁より咬合具8が開放し始める。図3(ロ)及び(ハ)にその状態を示す。図3(ロ)、(ハ)は図3(イ)の上から見た上面図である。さらに指を滑らすことにより咬合具8の雄部材8aと雌部材8bの咬合が完全に開放され、開封された咬合具付き包装袋P1’の上部を開口することができる。
このように咬合具8を開放することができるので従来、必須とされた咬合具8と上端縁接合部6の間に設けられた摘み部用スペースが不要となり、上端縁接合部6と咬合具8が近接して設けることができる。上端縁接合部6の下端と咬合具8の上端との間隔dは5mm以下にすることができる。この間隔では従来のように指で摘まんで開放することが困難な間隔である。その結果、咬合具付き包装袋P1に使用する積層体20の使用量を低減でき、コストダウンが図れると共に材料の省資源化が図れる。なお、従来のように摘み部用スペースを設けてもよいことは当然である。
図4は、本発明に係る咬合具付き包装袋の第二実施形態を示す正面図とB-B線断面図である。図4に示すように咬合具付き包装袋P2は、下端から内側に折り込んだ底材Sを挿入して周縁を熱接着して舟形状の下端縁接合部7’を形成し、図4(ロ)に示すように逆V字状の底部を設けた自立袋である。咬合具付き包装袋P2の上部には滑り止め層9が、左右の側端縁接合部4、5に跨り、且つ、咬合具8が位置する長手方向の部分に連続した帯状に設けられている。咬合具付き包装袋P2は、包装袋の形態が自立袋であること、滑り止め層9が、左右の側端縁接合部4、5に跨り、且つ、咬合具8が位置する長手方向の部分に設けられていること以外は第一実施形態の咬合具付き包装袋P1と同じであり説明を省略する。
図5は、第三実施形態の咬合具付き包装袋P3を示す正面図である。本発明の第三実施形態の咬合具付き包装袋P3は、図5に示す通り、表フィルム1と裏フィルム2からなり、互いに異なる長さを有する、長側端縁接合部41と、短側端縁接合部51とを備え、長側端縁接合部41と短側端縁接合部51が左右に対向して配されており、長側端縁接合部41及び短側端縁接合部51の下端部は下端縁接合部7で繋がれている。下端縁接合部7と対向する上部には、長側端縁接合部41の上端部から短側端縁接合部51に向かい延びる第一上端縁接合部61と、短側端縁接合部51の上端部から長側端縁接合部41に向かい延びる第二上端縁接合部62と、第一上端縁接合部61及び第二上端縁接合部62の自由な端部を繋ぐ連結接合部63とからなり、第一上端縁接合部61と対向する位置に咬合具8を備えている。咬合具付き包装袋P3は、四角形の一箇所の角部に矩形状の切欠が形成された構成であり、第一上端縁接合部61及び第二上端縁接合部62は下端縁接合部7と対向している。
第一上端縁接合部61及び第二上端縁接合部62の左右の長さは略同じあり、それぞれ、下端縁接合部7の左右の長さの略半分である。また、下端縁接合部7に平行している。連結接合部63は、第一上端縁接合部61及び第二上端縁接合部62の端部を繋いでいる。なお、前記の第一上端縁接合部61の左右の長さは限定されるものではなく、用途や内容物に応じて適宜設定されるものであるが、80mm以下にすることが特に好ましく、内容物を振り出して取り出しやすい。また、第一上端縁接合部61及び第二上端縁接合部62は下端縁接合部7に対して傾斜させて設けてもよい。さらに連結接合部63は、第一上端縁接合部61の短側端縁接合部51側の端部から第二上端縁接合部62の長側端縁接合部41側の端部に向かい下る傾斜とすることもできる。
開口部3は、表フィルム1と、裏フィルム2と、長側端縁接合部41と、連結接合部63と、第一上端縁接合部61と、第一上端縁接合部61と対向する位置に配された咬合具8で構成され、第一上端縁接合部61の下端縁と咬合具8の上端縁の間のスペースに長側端縁接合部41の外縁にノッチNが設けられている。咬合具8は長側端縁接合部41と連結接合部63に跨って配置されており、咬合具8が位置する表フィルム1及び裏フィルム2の外側面に滑り止め層9が、左右の長側端縁接合部41及び連結接合部63に跨り、且つ、咬合具8が位置する長手方向の部分に帯状に設けられ、咬合具8が位置する領域より少し上下に大きい領域が被覆されている。なお、第一上端縁接合部61及び第二上端縁接合部62と対向する下端から内側に折り込んだ底材Sを挿入して周縁を熱接着して舟形状の下端縁接合部7’(図4参照)を形成し、第二実施形態の咬合具付き包装袋P2の下端と同様に逆V字状の底部を設けた自立袋の変形袋としてもよい。
図6は第四実施形態の咬合具付き包装袋の開口した状態を示す説明図である。第四実施形態の咬合具付き包装袋は咬合具81が形状保持性を備えている。その他は第一実施形態の咬合具付き包装袋P1と同じであり、同符号を付して説明を省略する。第四実施形態の咬合具付き包装袋は、ノッチNより表フィルム1と裏フィルム2を引裂き開封した後、表フィルム1及び裏フィルム2の滑り止め層9の略中央部分を片手の親指と人差し指で挟み、相反する左右方向に指を滑らすことにより、指でグリップされた表フィルム1と裏フィルム2が相反する左右方向に移動し、側端縁接合部4の内縁及び側端縁接合部5の内縁より咬合具81の開放が開始され、完全に開放されると、図6に示すように開封された咬合具付き包装袋P4’は咬合具81が形状保持性を備えているので開口した状態で保持されるので内容物の取り出しが容易となる。
図7は第五実施形態の咬合具付き包装袋の開口した状態を示す説明図である。第五実施形態の咬合具付き包装袋は咬合具81が形状保持性を備えている。その他は第三実施形態の咬合具付き包装袋P3と同じであり、同符号を付して説明を省略する。第五実施形態の咬合具付き包装袋は、ノッチNより表フィルム1と裏フィルム2を引裂き開封した後、表フィルム1及び裏フィルム2の滑り止め層9の略中央部分を片手の親指と人差し指で挟み、相反する左右方向に指を滑らすことにより、指でグリップされた表フィルム1と裏フィルム2が相反する左右方向に移動し、長側端縁接合部41の内縁及び連結接合部63の内縁より咬合具81の開放が開始され、完全に開放されると、図7に示すように開封された咬合具付き包装袋P5’は咬合具81が形状保持性を備えているので開口した状態で保持されるので内容物の取り出しが容易となる。特に第一上端縁接合部61の左右の長さを80mm以下にすることが好ましく、片手で内容物を振り出して取り出すことが容易となる。
形状保持性を備えた咬合具81としては、相互に咬合し合う雄部材81a及び雌部材81bが形状保持性を備える。雄部材81a及び雌部材81bとしては、少なくとも高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して無機充填物1~30重量部を含む樹脂組成物からなる。雄部材81a及び雌部材81bは当該無機充填物を含むことにより剛性と形状保持性が付与されるものとなる。高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して無機充填物が1重量部未満では、咬合具としての形状保持性が十分に発揮されず、高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して無機充填物が30重量部を超えると、樹脂組成物の流動性が著しく悪くなり、形状保持テープの製造において押出成形が困難になる。無機充填物としては、タルク、造核剤、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウムおよびこれらの混合物からなる群より選ぶことが好ましい。
通常、咬合具は、雄部材に突出した凸部および雌部材に突出した凹部を有するために、この凸部および凹部が骨となり、咬合具自体を屈曲させても元の直線状態に戻りやすい性質を有しているが、第四実施形態、第五実施形態に示す咬合具付き包装袋は、骨となる雄部材81aの帯状の雄型咬合部及び雌部材81bの帯状の雌型咬合部を高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して無機充填物1~30重量部を含む樹脂組成物とすることにより、咬合具81に剛性を付与すると共に弾性を減じ、咬合具81を屈曲させると元に直線状態に戻ろうとする復元性を阻害し、屈曲させた状態の形状保持性を有効に作用させるものとなる。なお、図示しないが雄部材81a及び雌部材81bの雄型咬合部及び雌型咬合部を支持する基部には、ポリオレフィン樹脂が用いられ、第四実施形態及び第五実施形態の咬合具付き包装袋の積層体20の内層23に用いる熱接着性樹脂と熱接着可能な樹脂からなるものであれば、特に限定するものではなく、適宜選択して用いればよいのであって、たとえば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-αオレフィン共重合体、エチレン-ブテン共重合体、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-アクリル酸メチル共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂を用いることができる。
第四実施形態及び第五実施形態の咬合具付き包装袋に使用される積層体20は、第一実施形態乃至第三実施形態で示した咬合具付き包装袋P1、P2、P3の積層体と同じものが使用できる。
本発明の咬合具付き包装袋は開口部3が表フィルム1と裏フィルム2からなり、左右に配された側端縁接合部4と側端縁接合部5または長側端縁接合部41と連結接合部63と、上端縁接合部6または第一上端縁接合部61と、上端縁接合部6または第一上端縁接合部61と対向する位置に配された相互に咬合し合う雄部材と雌部材とからなる合成樹脂製の咬合具8または咬合具81と、で構成され、表フィルム1と裏フィルム2の外側面の咬合具8または咬合具81が位置する部分に滑り止め層9が設けられている構成を備えておれば、種々の形態の咬合具付き包装袋に適用することができる。実施形態で示した四方シール袋、自立袋(スタンディングパウチ)、変形袋以外に一枚の積層体20を折り返し部で半折して表フィルム1と裏フィルム2を重ね合わせ折り返し部と対向する一方の側に上端縁接合部を設け、対向する他方の側に側端縁接合部を対向して設け周縁部がコの字状に接合され密封された三方シール袋等にも適用することもできる。また、合掌袋、ガセット袋にも適用できる。さらに、咬合具が形状保持性を備えることにより内容部を取り出すのに便利な構成にできる。
P1、P2、P3 咬合具付き包装袋
P1’、P4’、P5’ 開封された咬合具付き包装袋
1 表フィルム
2 裏フィルム
3 開口部
4、5 側端縁接合部
41 長側端縁接合部
51 短側端縁接合部
6 上端縁接合部
61 第一上端縁接合部
62 第二上端縁接合部
63 連結接合部
7、7’ 下端縁接合部
8、81 咬合具
8a、81a 雄部材
8b、81b 雌部材
9 滑り止め層
10 連結接合部
20 積層体
21 基材層
22 中間層
23 内層
S 底材
N ノッチ
d 間隔

Claims (3)

  1. 表フィルムと裏フィルムからなる包装袋の開口部が、左右に配された側端縁接合部と、
    上端縁接合部と、上端縁接合部と対向する位置に配された相互に咬合し合う雄部材と雌部材とからなる合成樹脂製の咬合具と、で構成された咬合具付き包装袋であって、
    前記表フィルムと前記裏フィルムの外側面の前記咬合具が位置する部分に滑り止め層が設けられており、
    前記咬合具の上端と前記上端縁接合部の下端との間隔が5mm以下であり、
    前記滑り止め層がウレタン系樹脂もしくはアクリル系樹脂、またはウレタン系樹脂とアクリル系樹脂を含む樹脂のいずれかと無機顔料を含み、
    前記側端縁接合部が、互いに異なる長さを有する、長側端縁接合部と、短側端縁接合部とを備え、前記長側端縁接合部と前記短側端縁接合部が左右に対向して配されており、
    前記長側端縁接合部及び前記短側端縁接合部の下端部は下端縁接合部で繋がれており、
    前記上端縁接合部は、前記長側端縁接合部の上端部から前記短側端縁接合部に向かい延びる第一上端縁接合部と、前記短側端縁接合部の上端部から前記長側端縁接合部に向かい延びる第二上端縁接合部と、前記第一上端縁接合部及び前記第二上端縁接合部の自由な端部を繋ぐ連結接合部とからなり、
    前記第一上端縁接合部と対向する位置に前記咬合具を備えることを特徴とする咬合具付き包装袋。
  2. 前記滑り止め層が、左右の前記側端縁接合部に跨り、且つ、前記咬合具が位置する長手方向の部分に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の咬合具付き包装袋。
  3. 前記咬合具が形状保持性を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の咬合具付き包装袋。
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