JP2015096394A - ウェザーストリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアのドア閉まり性能を向上させることができると共に、リップ部の振動による異音の発生を効果的に抑制又は防止することができるウェザーストリップを提供する。
【解決手段】ウェザーストリップ30はサイドドア18の外周部に取付けられている。このウェザーストリップ30は、基底部34と、シール部36と、リップ部38とを備えている。基底部34はサイドドア18に取付られている。シール部36は、中空状とされ、基底部34の車室内側からドア開口部16の内周部へ延出されると共に、内周部に弾性変形した状態で接する構成とされている。リップ部38は、中実でヒレ状とされ、基底部34の車室外側からドア開口部16の内周部へ延出されると共に、内周部に弾性変形した状態で接する構成とされている。そして、リップ部38に車室内と車室外とを連通するエア抜き部38Hが設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ウェザーストリップに関し、特に車体のドア開口部に対して開閉可能に設けられたドア本体の外周部に取付けられるウェザーストリップに関する。
下記特許文献1には、ウェザーストリップの一例が開示されている。このウェザーストリップでは、ドア閉時に、車体のドア開口部内周部とドア本体の外周部の車内側面とを密着させる中空リップ部が設けられている。中空リップ部の車外側外壁に、この中空リップ部の中空室と車外との間を連通しかつ中空室から空気を排出するエア抜き孔が設けられている。エア抜き孔により、ドア閉時に、中空室内の空気圧の急上が抑制されている。
特開2003−335184号公報
ところで、自動車の高速走行時における車室内外の気圧の差によって、例えばフロントピラー上部付近のウェザーストリップとドア開口部内周部との密着部位に隙間が生じ、車室内の空気が隙間を通って車室外へ吸出されると、ウェザーストリップに振動が発生する。この振動により、草笛音と呼ばれる高周波数の異音が生じる。従って、ウェザーストリップにおいて、ドア閉時にリップ部の反力を減少させてドア閉まり荷重を減少させ、ドア閉まり性能を向上させつつ、リップ部の振動による異音を減少させるには、改善の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、ドアのドア閉まり性能を向上させることができると共に、リップ部の振動による異音の発生を効果的に抑制又は防止することができるウェザーストリップを得ることが目的である。
請求項1に記載された発明に係るウェザーストリップは、ドア本体の外周部に取付けられる基底部と、基底部の車室内側からドア開口部の内周部へ向けて延出されると共に、ドア閉時に内周部に弾性変形した状態で接して車室内と車室外との間をシールする中空状のシール部と、基底部の車室外側から内周部へ向けて延出され、ドア閉時に内周部に弾性変形した状態で接すると共に、中実でヒレ状に形成されたリップ部と、リップ部に設けられると共に、リップ部とシール部との間の空間と車室外とを連通するエア抜き部と、を備えている。
請求項1に係るウェザーストリップでは、ドア本体の外周部に取付けられる基底部が設けられており、基底部にシール部及びリップ部が設けられている。シール部は、中空状とされており、基底部の車室内側からドア開口部の内周部へ向けて延出され、ドア閉時に内周部に弾性変形した状態で接する。このため、シール部により車室内と車室外との間がシールされる。リップ部は、基底部の車室外側からドア開口部の内周部へ向けて延出され、ドア閉時に内周部に弾性変形した状態で接する。
ここで、リップ部が中実でヒレ状に形成されている。中実で形成されたリップ部では、例えば中空状で形成されたリップ部よりも、ドア閉時に生じる反力が小さくなる。このため、ドア閉時の操作荷重を減少させることができる。加えて、リップ部にエア抜き部が設けられている。エア抜き部ではリップ部とシール部との間の空間と車室外とが連通されている。このため、当該空間と車室外とでエア抜き部を通って空気の流出入が生じるので、空間と車室外との気圧の差が減少される。その結果、例えば、自動車の高速走行時における空間と車室外との気圧の差を減少することができるので、ドア開口部の内周部と接するリップ部の気圧の差に伴う振動が抑制又は防止される。
請求項1に記載された発明に係るウェザーストリップによれば、ドアのドア閉まり性能を向上させることができると共に、リップ部の振動による異音の発生を効果的に抑制又は防止することができるという優れた効果を有する。
第1実施の形態に係るウェザーストリップが適用される車両の一部の側面図である。 車両のドア閉時において第1実施の形態に係るウェザーストリップ及び車両の一部を車両幅方向及び車両上下方向で切った要部の拡大断面図(図1に示されるA−A線で切った拡大断面図)である。 第1実施の形態に係るウェザーストリップを車両幅方向及び車両上下方向で切った要部の拡大断面図(図2と同一箇所で切った拡大断面図)である。 図2及び図3に示されるウェザーストリップの全体形状を車両側方から見た側面図である。 第1実施の形態に係るウェザーストリップにおける車両の走行速度とエア抜き部の有無と草笛音の発生の有無との関係を示す図である。 (A)は第2実施の形態に係るウェザーストリップ及び車両の一部を車両幅方向及び車両上下方向で切った図2に対応する要部の拡大断面図、(B)は(A)に示されるウェザーストリップのリップ部を矢印B方向から(車室外側から車室内側へ向かって)見た側面図、(C)は第1変形例に係るリップ部の(B)に対応する側面図、(D)は第2変形例に係るリップ部の(B)に対応する側面図である。 (A)は第3実施の形態に係るウェザーストリップ及び車両の一部を車両幅方向及び車両上下方向で切った図2に対応する要部の拡大断面図、(B)は(A)に示されるウェザーストリップのリップ部を矢印C方向(矢印B方向と同等の方向)から見た側面図、(C)は第1変形例に係るリップ部の(B)に対応する側面図、(D)は第2変形例に係るリップ部の(B)に対応する側面図である。
[第1実施の形態]
図1〜図4を用いて、本発明の第1実施の形態に係るウェザーストリップについて説明する。なお、図において適宜示されている矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。また、矢印INは車両幅方向内側であって車室内側を示している。
(車両の概略構成)
図1に示される自動車等の車両12は、特にこのタイプに限定されるものではないが、4ドアタイプである。この車両12に本実施の形態に係るウェザーストリップ30が適用される。車両12の前部14よりも車両後方側の両側部にドア開口部としてのフロントサイドドア開口部(以下、単に「ドア開口部」という)16が一対で設けられている。この一対のドア開口部16に対してそれぞれ開閉可能とされたドア本体としてのフロントサイドドア(以下、単に「サイドドア」という)18が一対で設けられている。
サイドドア18は、車両側部を構成すると共にサイドドアガラス20を昇降させる図示を省略したウインドレギュレータ等が収容されたサイドドア本体22と、このサイドドア本体22の上部に設けられたサイドドアフレーム24とを備えて構成されている。サイドドア本体22の上縁(ドアベルトライン)22Aとサイドドアフレーム24の内周縁とにより周囲が囲まれて窓開口26が形成されている。この窓開口26はサイドドアガラス20の昇降により開閉可能とされている。
(ウェザーストリップ及び車両の一部の構成)
図2〜図4に示されるように、本実施の形態に係るウェザーストリップ30のウェザーストリップ本体32は、サイドドア18の外周部に沿って延在されると共に、ドア閉止状態ではドア開口部16の内周部とサイドドア18の外周部との間に設けられている。詳しく説明すると、ウェザーストリップ本体32は、図4に示されるように、サイドドア18の外周部全域に沿って設けられる環状の長尺体として構成とされており、車両側面視で終端が無い略五角形となる多角形リング状とされている。
図4に示されるウェザーストリップ本体32の前縁部32Aは、図1に示されるサイドドア本体22の車両前方側の外周部に沿って車両上下方向に延在されている。前縁部32Aの上端部から第1コーナ部32Fを介してウェザーストリップ本体32の傾斜縁部32Bが設けられている。傾斜縁部32Bはサイドドアフレーム24の車両前方側の外周部に沿って車両上方側かつ車両後方側へ斜め方向へ延在されている。前縁部32A及び傾斜縁部32Bは、丁度、フロントピラーに沿って延在される構成とされている(図1参照)。傾斜縁部32Bの後端部から第2コーナ部32Gを介してウェザーストリップ本体32の上縁部32Cが設けられている。上縁部32Cはサイドドアフレーム24の上端部の外周部に沿って車両後方側へ延在されている。上縁部32Cは、丁度、ルーフサイドレールに沿って延在される構成とされている。上縁部32Cの後端部から第3コーナ部32Hを介してウェザーストリップ本体32の後縁部32Dが設けられている。後縁部32Dはサイドドアフレーム24及びサイドドア本体22の後端部の外周部に沿って車両下方側へ延在されている。後縁部32Dは、丁度、センタピラーに沿って延在される構成とされている。後縁部32Dの下端部から第4コーナ部32Iを介してウェザーストリップ本体32の下縁部32Eが設けられている。下縁部32Eはサイドドア本体22の下端部の外周部に沿って車両前方側へ延在されている。下縁部32Eは、丁度、ロッカに沿って延在される構成とされている。
本実施の形態におけるウェザーストリップ本体32では、図4に示される傾斜縁部32B及び上縁部32Cが継目無く一体に形成されると共に、前縁部32A、下縁部32E及び後縁部32Dが継目無く一体に形成されている。傾斜縁部32B及び上縁部32Cは、例えば押出し加工により形成されたスポンジゴム材料により形成されている。同様に、前縁部32A、下縁部32E及び後縁部32Dは、傾斜縁部32B及び上縁部32Cと同一又は同等の加工方法かつ材料により形成されている。そして、傾斜縁部32Bの前端部と前縁部32Aの上端部とが、丁度、第1コーナ部32Fの縦縞ハッチングを記した箇所で接続されている。また、上縁部32Cの後端部と後縁部32Dの上端部とが、丁度、第3コーナ部32Hの縦縞ハッチングを記した箇所で接続されている。接続は例えば接着剤による接着により行われている。
図2に示されるように、ドア閉時において、ウェザーストリップ本体32は、車両外板となるルーフサイドレールアウタパネル(サイドアウタパネル)28の車室外側表面とサイドドアフレーム24のインナパネル24Bの車室内側表面との間に双方に接して設けられている。インナパネル24Bの上端部は、インナパネル24Bよりも車両幅方向外側に配設されたサイドドアフレーム24のアウタパネル24Aの上端部にヘミング加工により固定されている。
図4に示されるウェザーストリップ本体32の傾斜縁部32B及び上縁部32Cは、図2及び図3に示されるように、基底部34と、シール部36と、リップ部38とを備えている。基底部34は、インナパネル24Bに対向して配置されると共にこの対向部位に凹部34Aを有し、ウェザーストリップ本体32の長手方向と同一方向を長手方向とする帯状で形成されている。基底部34は、凹部34A内の車室外側に設けられた接着層40を介してインナパネル24Bの車室内側表面に接着されている。接着層40としては、例えば両面テープが使用されている。更に、基底部34は、凹部34Aの接着層40よりも車室内側において、基底部34及びインナパネル24Bを貫通すると共にこれら双方を挟込む例えば樹脂製のクリップ42により固定されている。
シール部36は、基底部34の車室内側からドア開口部16の内周部へ向けて延出されると共に、ドア閉時にドア開口部16の内周部に接して車室内と車室外との間をシールする構成とされている。シール部36はウェザーストリップ本体32の長手方向と同一方向を長手方向とする中空状で形成されている。シール部36の断面は本実施の形態では楕円リング状とされている。なお、シール部36の断面は例えば円リング状により形成されてもよい。シール部36の車室内側壁36Aにはそれを貫通するエア抜き部36Hが設けられている。エア抜き部36Hは、シール部36の中空内部36Bと車室内とを連通し、中空内部36Bから車室内へ空気を抜く構成とされている。エア抜き部36Hは、例えば直径2mm〜4mm、好ましくは3mmの貫通穴により形成されており、1個又はウェザーストリップ本体32の長手方向に沿って一定の間隔で複数個配設されている。貫通穴の穴形状は、ここでは円形状であるが、この形状に限定されるものではなく、例えば楕円形状、矩形状等であってもよい。また、図3に示されるように、シール部36と基底部34との間には中空部34B及び中空部34Cが形成されている。
リップ部38は、基底部34のシール部36よりも車室外側からドア開口部16の内周部へ向けて延出されると共に、シール部36の車室外側壁36Cと対向して配設され、ドア閉時にドア開口部16の内周部に弾性変形した状態で接する構成とされている。リップ部38は、ウェザーストリップ本体32の長手方向と同一方向を長手方向とし、中空状のシール部36とは異なって中実かつヒレ状で形成されている。ここで、「中実」とは、リップ部38を形成する材料が内部まで密な状態にあり、シール部36の中空内部36Bのような中空状を持たない状態(又は形状)という意味で使用されている。リップ部38は、ドア閉時にドア開口部16の内周部に接して弾性変形により車室外側へ向かって折曲げるため、若干、車室内側へ突出する湾曲状とされている。
本実施の形態におけるウェザーストリップ本体32の図4に示される傾斜縁部32Bにおいて、リップ部38に1個、又はウェザーストリップ本体32の長手方向に沿って一定間隔で複数個のエア抜き部38Hが設けられている。エア抜き部38Hは、リップ部38とシール部36との間の図2に示される空間44と車室外とを連通し、空間44と車室外との空気の吸入出を可能とする構成とされている。また、エア抜き部38Hは、ドア閉時のリップ部38の弾性変形により塞がれないように、弾性変形が大きいリップ部38の上端部38Aではなく、リップ部38の中間部38B又は中間部38Bよりも基底部34に近い下端部38C側に設けられている。エア抜き部38Hは、空気の流れを許容しつつ、車室外から空間44への水の浸入を防ぐため、例えば直径2mm〜4mm、好ましくは3mmの貫通穴により形成されている。上記シール部36のエア抜き部36Hと同様に、エア抜き部38Hの貫通穴の穴形状は、ここでは円形状とされる。なお、穴形状は、例えば楕円形状、矩形状等であってもよい。
また、リップ部38の中間部38Bと下端部38Cとの間に車室外側へ向かって延出されると共に、アウタパネル24Aの上端部のヘミング加工により車室内側へ折返された部位に接するサブリップ部としてのリップ部38Dが設けられている。
ウェザーストリップ本体32の図4に示される前縁部32A、下縁部32E及び後縁部32Dは、図示を省略したが、傾斜縁部32B及び上縁部32Cの基底部34とシール部36とを主体に形成されている。また、前縁部32A、下縁部32E及び後縁部32Dのサイドドア本体22への取付けには、接着層40及びクリップ42が使用されている。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係るウェザーストリップ30では、図2に示されるように、サイドドア18の外周部に取付けられる基底部34が設けられており、基底部34に中空状のシール部36及びリップ部38が設けられている。
ここで、リップ部38が中実でヒレ状に形成されている。中実で形成されたリップ部38では、例えば中空状で形成されたリップ部よりも、ドア閉時に生じる反力が小さくなる。このため、ドア閉時の操作荷重を減少させることができる。
加えて、図2〜図4に示されるように、リップ部38にエア抜き部38Hが設けられている。エア抜き部38Hではリップ部36とシール部38との間の空間44と車室外とが連通されている。
図5に車両の高速走行時における高周波数の異音の発生、いわゆる草笛音の発生とエア抜き部38Hとの関係を示す実測データが示される。横軸は車両の時速で表した走行速度であり、時速120km〜時速180kmまで、10km毎に表記がなされている。実測データ1は比較例である。この実測データ1では、エア抜き部38Hが設けられていないウェザーストリップにおける走行速度毎の草笛音の発生状態が示されている。ここでは、草笛音の発生状態が5段階の評価A〜評価Dで表されている。評価Aは車室内において草笛音の発生が殆ど気にならない最も良好なレベルである。評価Bは、車室内においてサイドドアを押すと少し草笛音の発生が認められるが、通常では気にならない良好なレベルである。評価Cは車室内において小さな草笛音の発生が認められるが、車両走行時では全く気にならない許容範囲内のレベルである。評価Dは車室内において中程度の草笛音の発生が認められるレベルである。そして、評価Eは車室内において大きな草笛音の発生が認められるレベルである。実測データ1では、時速150kmまでは評価Aで草笛音は殆ど気にならないが、時速150kmを越えると徐々に草笛音の発生が顕著になり、時速180kmでは評価Eで大きな草笛音の発生が認められた。
実測データ2〜9は本実施の形態に係るウェザーストリップ30の実施例である。ここで、図4に示されるウェザーストリップ本体32の傾斜縁部32Bでは、第1コーナ部32Fから第2コーナ部32Gへ(前端部から後端部へ)向かって、合計9個のエア抜き部38H(1)〜エア抜き部38H(9)が所定間隔で配列されている。第1コーナ部32Fからエア抜き部38H(1)までの離間距離は60mm、エア抜き部38H(1)からエア抜き部38H(2)までの離間距離は60mmに設定されている。エア抜き部38H(2)からエア抜き部38H(9)までの各々の間の離間距離は50mmに設定されている。
実測データ2は、傾斜縁部32Bの前端部側の2個のエア抜き部38H(1)及びエア抜き部38H(2)を設けたウェザーストリップ30の評価結果である。実測データ2では、時速150kmで評価A、時速160kmで評価Bであり、比較例である実測データ1に比べて、時速150kmを越える草笛音の発生が減少される。
実測データ3は、傾斜縁部32Bの前端部側から3個のエア抜き部38H(1)〜エア抜き部38H(3)を連続して設けたウェザーストリップ30の評価結果である。同様に、実測データ4は4個のエア抜き部38H(1)〜エア抜き部38H(4)を連続して設けたウェザーストリップ30の評価結果である。実測データ5は5個のエア抜き部38H(1)〜エア抜き部38H(5)を連続して設けたウェザーストリップ30の評価結果である。実測データ6は6個のエア抜き部38H(1)〜エア抜き部38H(6)を連続して設けたウェザーストリップ30の評価結果である。実測データ7は7個のエア抜き部38H(1)〜エア抜き部38H(7)を連続して設けたウェザーストリップ30の評価結果である。実測データ8は5個のエア抜き部38H(1)、エア抜き部38H(2)、エア抜き部38H(4)、エア抜き部38H(6)及びエア抜き部38H(8)を不連続で設けたウェザーストリップ30の評価結果である。また、実測データ9は4個のエア抜き部38H(4)、エア抜き部38H(5)、エア抜き部38H(6)及びエア抜き部38H(9)を不連続で設けたウェザーストリップ30の評価結果である。
実測データ2と同様に、実測データ3〜実測データ9では、時速150kmを越える草笛音の発生が減少される。特に、実測データ6〜実測データ8では、傾斜縁部32Bの前端部と後端部の中間部から後端部側に配列されたエア抜き部38H(6)〜エア抜き部38H(8)により時速160kmで評価Aであり、この速度を越える草笛音の発生が更に減少される。そして、実測データ7及び実測データ8では、傾斜縁部32Bの中間部から後端部側に配列されたエア抜き部38H(7)及びエア抜き部38H(8)により時速170kmで評価Aであり、この速度を越える草笛音の発生が減少される。ここで、これらの実測データ1〜実測データ9により明らかなように、傾斜縁部32Bの後端部側に配列されたエア抜き部38H(7)及びエア抜き部38H(8)の少なくとも1個が設けられることで、高速走行における草笛音の発生が効果的に改善される。
このようにウェザーストリップ本体32のリップ部38にエア抜き部38Hが設けられると、空間44と車室外とでエア抜き部38Hを通って空気の流出入が生じるので、空間44と車室外との気圧の差が減少される。その結果、例えば、自動車の高速走行時における空間44と車室外との気圧の差を減少することができるので、ドア開口部16の内周部と接するリップ部38の気圧の差に伴う振動が抑制又は防止される。
従って、本実施の形態に係るウェザーストリップ30によれば、サイドドア18のドア閉まり性能を向上させることができると共に、リップ部38の振動による草笛音の発生を効果的に抑制又は防止することができる。
また、本実施の形態に係るウェザーストリップ30では、エア抜き部38Hの貫通穴の穴径が水の浸入を阻止する寸法に設定されているので、車室外から車室内への水の浸入を効果的に抑制又は防止することができる。
更に、本実施の形態に係るウェザーストリップ30では、シール部36にもエア抜き部36Hが設けられているので、サイドドア18のドア閉まり性能をより一層向上させることができる。
また、本実施の形態に係るウェザーストリップ30では、ウェザーストリップ本体32の傾斜縁部32Bだけにエア抜き部38Hが設けられており、上縁部32Cにエア抜き部38Hが設けられていない。このため、エア抜き部38Hの加工が簡易とされるので、ウェザーストリップ30の製作コストを低減させることができる。
なお、本実施の形態では、ウェザーストリップ本体32の傾斜縁部32Bに複数個のエア抜き部38H(1)〜エア抜き部38H(9)が直線上に配列されている。本発明は、複数個のエア抜き部38H(1)〜エア抜き部38H(9)のそれぞれを交互に車両上下方向へずらして千鳥状に配列してもよい。また、本発明は、複数個のエア抜き部38H(1)〜エア抜き部38H(9)をすべて同一の穴形状で形成する必要はなく、例えば1つが円状、他の1つが矩形状等であってもよい。
[第2実施の形態]
図6(A)〜図6(D)を用いて、本発明の第2実施の形態に係るウェザーストリップを説明する。なお、第2実施の形態並びに後述する第3実施の形態において、第1実施の形態に係るウェザーストリップ30で説明した構成要素と同一又は同等の機能を有する構成要素には同一符号を付け、重複する説明は省略する。
(ウェザーストリップの構成)
図6(A)及び図6(B)に示されるように、本実施の形態に係るウェザーストリップ30では、ドア閉時にドア開口部16の外周部に接して対向するリップ部38の上端部38Aから中間部38Bまでの箇所にエア抜き部38Tが設けられている。エア抜き部38Tは、車室内側から車室外側へ向かう方向を溝長方向とし、車両前後方向を溝幅方向とする断面V字状の溝により形成されている。このエア抜き部38Tは、第1実施の形態におけるエア抜き部38Hと同様に、空間44と車室外とを連通する構成とされている。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係るウェザーストリップ30では、ウェザーストリップ30のリップ部38が中実かつヒレ状とされると共に、リップ部38にエア抜き部38Tが設けられている。従って、ウェザーストリップ30によれば、サイドドア18のドア閉まり性能を向上させることができると共に、リップ部38の振動による草笛音の発生を効果的に抑制又は防止することができる。
(第1変形例)
本実施の形態の第1変形例に係るウェザーストリップ30では、エア抜き部38Tが、断面U字状の溝により形成されている。従って、第1変形例に係るウェザーストリップ30によれば、本実施の形態に係るウェザーストリップ30と同様の作用及び効果を得ることができる。
(第2変形例)
本実施の形態の第2変形例に係るウェザーストリップ30では、エア抜き部38Tが、断面凹状の溝により形成されている。従って、第2変形例に係るウェザーストリップ30によれば、本実施の形態に係るウェザーストリップ30と同様の作用及び効果を得ることができる。
[第3実施の形態]
図7(A)〜図7(D)を用いて、本発明の第3実施の形態に係るウェザーストリップを説明する。
(ウェザーストリップの構成)
図7(A)及び図7(B)に示されるように、本実施の形態に係るウェザーストリップ30では、ドア閉時にドア開口部16の外周部に対向するリップ部38の上端部38Aから中間部38Bまでの箇所にエア抜き部38Pが設けられている。エア抜き部38Pは、ドア開口部16側に突出しかつドア開口部16の外周部に接する半球状の突起により形成されている。このエア抜き部38Pは、第1実施の形態におけるエア抜き部38Hと同様に、空間44と車室外とを連通する構成とされている。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係るウェザーストリップ30では、ウェザーストリップ30のリップ部38が中実かつヒレ状とされると共に、リップ部38にエア抜き部38Pが設けられている。従って、ウェザーストリップ30によれば、サイドドア18のドア閉まり性能を向上させることができると共に、リップ部38の振動による草笛音の発生を効果的に抑制又は防止することができる。
(第1変形例)
本実施の形態の第1変形例に係るウェザーストリップ30では、エア抜き部38Pが、円錐状(又は角錐状)の突起により形成されている。従って、第1変形例に係るウェザーストリップ30によれば、本実施の形態に係るウェザーストリップ30と同様の作用及び効果を得ることができる。
(第2変形例)
本実施の形態の第2変形例に係るウェザーストリップ30では、エア抜き部38Pが、円柱状(又は角柱状)の突起により形成されている。従って、第2変形例に係るウェザーストリップ30によれば、本実施の形態に係るウェザーストリップ30と同様の作用及び効果を得ることができる。
[上記実施の形態の補足説明]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本発明には以下の変形例が含まれる。上記実施の形態では、ウェザーストリップがフロントサイドドアに設けられている。本発明では、ウェザーストリップがリアサイドドアやバックドアに設けられてもよい。
12 車両
16 ドア開口部
18 サイドドア(ドア)
22 サイドドア本体
26 サイドドアフレーム
30 ウェザーストリップ
32 ウェザーストリップ本体
32B 傾斜縁部
34 基底部
36 シール部
36H、38H、38T、38P エア抜き部
38 リップ部

Claims (1)

  1. ドア本体の外周部に取付けられる基底部と、
    当該基底部の車室内側からドア開口部の内周部へ向けて延出されると共に、ドア閉時に前記内周部に弾性変形した状態で接して車室内と車室外との間をシールする中空状のシール部と、
    前記基底部の車室外側から前記内周部へ向けて延出され、ドア閉時に前記内周部に弾性変形した状態で接すると共に、中実でヒレ状に形成されたリップ部と、
    当該リップ部に設けられると共に、前記リップ部と前記シール部との間の空間と車室外とを連通するエア抜き部と、
    を備えたウェザーストリップ。
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