JP2000255267A - 自動車用ウェザストリップ - Google Patents

自動車用ウェザストリップ

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JP2000255267A
JP2000255267A JP11055046A JP5504699A JP2000255267A JP 2000255267 A JP2000255267 A JP 2000255267A JP 11055046 A JP11055046 A JP 11055046A JP 5504699 A JP5504699 A JP 5504699A JP 2000255267 A JP2000255267 A JP 2000255267A
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lip
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Hiroshi Maekawa
普 前川
Tsuguhiro Yano
次弘 矢野
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のドア周縁部に取付けるウェザストリ
ップとして、ドア閉状態におけるドア開方向に対するリ
ップ角度を従来よりも小さくして、ドア開時の接触抵抗
を小さくして、リップ反転を防止し、ドアをスムーズに
開閉できるようにする。 【解決手段】 ウェザストリップ1の主シール部3より
外側に、ドア閉状態において車体側の開口縁部21の内
側シール面21aに接触して変形するシールリップ4を
有し、このシールリップ4の先端部における外縁側シー
ル面21bとの接触部位の内側に突起部5を設け、突起
部5がシール面部21bと接触することにより、ドア閉
状態でのシールリップ4のドア開方向に対するリップ角
度θを小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドア周縁
部に取付けて使用する自動車用ウェザストリップに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば図7および図8に例示
する自動車の開閉自在なドア(10)の周縁部には、ド
アを閉じた状態において車体(20)側の開口縁部に当
接することにより両縁部間をシールするウェザストリッ
プが設けられている。
【0003】図9は従来のウェザストリップ(50)を
図7の自動車のリア側のドア(10)の周縁部に取付け
た例で、X−X線の断面図を示している。
【0004】このウェザストリップ(50)は、ドアサ
ッシュ(11)の外周部に形成された凹状の取付用レー
ル部(12)に対し挿入固定される取付基部(52)
と、該取付基部(52)に支持されて車体(20)の開
口縁部(21)の内側シール面(21a)に当接してオ
ープニング間隙(S1 )を閉塞する中空の主シール部
(53)と(図の2点鎖線はドアを開いた状態の形
態)、前記開口縁部(21)の前記内側シール面(21
a)から屈折して連続し外方に開口する外縁側シール面
(21b)に接触して第2のオープニング間隙(S2 )
をシールするシールリップ(54)とを有してなり、通
常、エチレン−ポリプロピレン共重合体(EPDM)等
のポリオレフィン系のスポンジ状ゴム等の材料で押出し
成形により形成され、ドア(10)の周縁部に連続して
装着される。
【0005】前記のようにドアサッシュ(11)に取付
けられたウェザストリップ(50)は、ドア(10)を
車体側の開口部に対して閉じた時、主シール部(53)
より外側に有するシールリップ(54)は、その先端部
が外縁側シール面(21b)に当って撓曲変形して摺接
し、やや内方の位置で面接触状態になる。
【0006】そのため、シールリップ(54)の前記外
縁側シール面(21b)に対する接触部分の摩擦抵抗が
大きく、ドア(10)を開く時にはリップ先端が滑り難
くて、シールリップ(54)の全体が逆方向に曲るよう
に変形し(図10)、所謂反転現象が生起することがあ
る。
【0007】このシールリップ(54)の反転現象が発
生すると、反転に対する抵抗(シールリップの弾性復元
力)が大きいと、ドア開き時の抵抗も大きくなり、円滑
なドア開きができないことになる。また反転したシール
リップ(54)がシール面(21b)から離れるときに
異音が発生したり、ウェザストリップ(50)がドアサ
ッシュ(取付レール部)から外れるという不具合も発生
する。
【0008】この反転対策として、従来一般には、ウェ
ザストリップの表面、特に前記シールリップの表面に滑
りの良いシリコンを塗布していたが、塗布作業のために
工数が増大する上、コスト高になるという欠点があっ
た。
【0009】そこで、前記シールリップの先端部におけ
る車体側開口縁部の外縁側シール面との接触部位から離
間した位置に突起部を設けて、開口縁部の外縁側シール
面に対して複数個所で接触させることで、接触抵抗の低
減をはかることが考えられている。
【0010】しかし、この場合、前記シールリップの先
端と突起部との複数個所を接触させるようにしていて
も、製造上の寸法誤差やドアの取付誤差等があって、前
記リップ先端と突起部の両者をバランスよく開口縁部の
シール面に接触させるのはきわめて難しく、実際には、
一方が強く接触することになりがちで、接触抵抗の減少
の効果が得られないことが多い。これを回避するため、
シリコンを塗布しているのが実情で、充分に満足できる
というもではない。
【0011】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、シールリップ先端部が車体側の開口縁部内周の外縁
側シール面部に対し1個所で接触するものであっても、
ドアを閉じたときのシールリップの角度、すなわちリッ
プ先端からの延長線がドア開方向に対してなす角度を従
来よりも小さくできて、ドア開き時の接触抵抗を減じる
ことができ、リップ反転のおそれなくドアを開閉できる
ウェザストリップを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車におけ
る開閉自在なドアの周縁部に取付けられて、ドアを閉じ
た状態において車体側の開口縁部に当接することにより
両縁部間をシールするウェザストリップであって、前記
開口縁部の内側シール面に当接する主シール部より外側
に、前記開口縁部の外縁側シール面に接触して撓み変形
するシールリップを有し、該シールリップの先端部にお
ける前記外縁側シール面との接触部位の内側に突起部を
設け、該突起部が前記外縁側シール面と接触することに
より、ドア閉状態でのシールリップのドア開方向に対す
るリップ角度を小さくしたことを特徴とする。
【0013】このウェザストリップによると、ドア閉時
に主シール部が開口縁部の内側シール面に弾力的に当接
するとともに、主シール部より外側のシールリップが、
前記開口縁部の外縁側シール面に接触して外側に曲るよ
うに変形する。特にこの際、シールリップの先端部にお
ける前記外縁側シール面との接触部位の内側に突起部を
有し、該突起部が外縁側シール面に接触することになる
ために、本来のシールリップ先端が接触する場合に比し
て、前記突起部の高さに相当する分、さらに曲げられる
ことになる。
【0014】そのため、前記シールリップのドア開方向
に対するリップ角度、すなわちリップ先端からのリップ
延長線がドア開方向となす角度が、突起部を有さない従
来形状に比して小さくなり、また突起部による接触点か
ら開口縁部外端までの寸法も、従来形状の場合よりも小
さくなる。その結果、ドアを開く時に、シールリップと
シール面との接触抵抗が減じて、シールリップを反転さ
せようとする力が小さくなり、反転現象を生じさせるこ
とがない。
【0015】前記のウェザストリップにおいて、前記突
起部が、シールリップの先端から連続して内側に突出し
て、前記外縁側シール面に対し1個所で接触するように
形成されてなるものが好ましい。これにより、シールリ
ップの突起部が、車体側開口縁部の外縁側シール面に対
して断面において点接触(長尺方向では線接触)するこ
とになるため、ドアを開く際、摩擦による抵抗が小さく
てさらに滑り易くなり、反転のおそれなくドアを開くこ
とができる。
【0016】請求項3の発明は、前記のウェザストリッ
プにおいて、前記シールリップが、ウェザストリップの
取付基部から延出して先端が外方に向って傾斜するよう
に略中央部で屈曲した断面略くの字状をなし、ドア閉時
に、前記屈曲部を折ポイントとして変形するように形成
されてなるものである。これにより、シールリップが屈
曲部を折れポイントとして変形し易くて、前記突起部が
前記外縁側シール面に接触した状態のリップ角度が小さ
くなる上、ドアを開く際に、シールリップの先端側リッ
プ部分に作用する反転させようとする力(摩擦抵抗)を
前記屈曲部を折ポイントとして減衰でき、シールリップ
がさらに反転し難くなる。
【0017】請求項4の発明は、前記シールリップの屈
曲部の厚みが他のリップ部分より薄肉化されてなるもの
であり、これにより、ドアを閉じた時には前記屈曲部を
折ポイントとして容易に変形できるとともに、ドアを開
く時には、先端側リップ部分に作用する反転させようと
する力(摩擦抵抗)をさらに逃し易くなり、反転のおそ
れなくドアを開くことができる。
【0018】前記シールリップの屈曲部が、リップ先端
部内側の突起部より車室内側に位置するように設けられ
てなるものが、ドア閉時にシールリップが外縁側シール
面に対して適度の接触力を保有して、高圧洗車水や高速
走行時の吸い出しの影響を受けず、良好なシール状態を
保ち、しかもドア開き時の接触抵抗を減じ、反転を防止
するのに好適なものとなる。特に、前記シールシップの
基部側を先端側よりやや厚肉に形成しておくことによ
り、厚肉の基部側で所定の保形力を保持して、しかも先
端側が変形し易くてドアを開く時の抵抗を小さくでき、
さらに好適なものとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例に基いて説明する。
【0020】図1は、本発明の1実施例のウェザストリ
ップ(1)を、自動車における開閉自在なドア周縁部に
取付けた状態を示すドア開状態の一部の拡大断面図であ
る。図2は同上のドア閉状態の一部の拡大断面図、図3
および図4は他の実施例を示すドア開状態とドア閉状態
の一部の拡大断面図である。
【0021】本発明に係るウェザストリップ(1)は、
従来と同様に、図7に示す自動車のドア(10)の周縁
部に取付けて使用するもので、ドアサッシュ(11)の
外周に形成された凹状の取付用レール部(12)に対し
挿入固定される取付基部(2)と、該取付基部(2)に
支持されて車体(20)の開口縁部(21)の内側シー
ル面(21a)に弾力的に当接してオープニング間隙
(S1 )を閉塞する中空の主シール部(3)と、前記開
口縁部(21)から屈折して連続し外方に開口する外縁
側シール面部(21b)に接触して第2のオープニング
間隙(S2 )を閉塞するように前記取付基部(2)の主
シール部(3)より外側の端部に突設されたシールリッ
プ(4)とを有してなる。図の場合、取付基部(2)の
上にくびれ部を介して前記主シール部(3)とシールリ
ップ(4)が連設されており、前記くびれ部がドアサッ
シュ(11)の一部に係合することにより、前記取付基
部(2)が凹状レール部(12)に取付固定されてい
る。
【0022】このウェザストリップ(1)は、通常、E
PDM等のスポンジ状ゴムにより押出し成形されるが、
場合によっては取付基部(2)等の強度が必要な個所を
ソリッドゴムにより形成する場合もある。
【0023】図1および図2の第1の実施例の場合、前
記シールリップ(4)は、取付基部(2)から外方へ延
出してかつ断面略円弧状に外側に湾曲した形状をなして
いる。そして、前記シールリップ(4)の先端部におけ
る車体側の開口縁部(21)の外縁側シール面部(21
b)との接触部位の内側に、長尺方向に連続する突起部
(5)が設けられており、ドア閉状態において、該突起
部(5)が前記外縁側シール面(21b)と対し弾力的
に接触して変形するようになっている。これにより、ド
ア閉状態でのシールリップ(4)のドア開方向に対する
リップ角度(θ)を、突起部を有さないリップの場合
(鎖線)よりも小さくしている。
【0024】前記突起部(5)は、前記外縁側シール面
(21b)に対して接触するものであれば、リップ先端
より離間させて設けておくこともできるが、実施上は、
図示するように、シールリップ(4)の先端から連続し
て接触部位の内側(車室内側)に突出して、前記外縁側
シール面(21b)に対して1個所で接触するように形
成しておくのがよい。これにより、前記突起部(5)が
前記外縁側シール面(21b)に対して断面において点
接触(長尺方向では線接触)となり、摩擦による接触抵
抗が小さくなり、さらに滑り易くなる。なお、前記突起
部(5)の形状としては、図5(A)のような断面略半
円形をなすものでも、また同図(B)のように断面略三
角状をなすもの等、種々の断面形状にして実施できる。
【0025】また、前記シールリップ(4)は、その中
央部がリップ先端より車室内側に位置するような湾曲状
をなし、その基部側で先端側よりやや厚肉になっている
ものが、リップ自体の保形性や復元性の点から好まし
い。
【0026】また、図3および図4の第2の実施例にお
いては、ウェザストリップ(1)における基本構成は上
記した第1の実施例と同様で、取付基部(2)から延出
するシールリップ(4)の形態を変更した場合を示して
いる。
【0027】この実施例のシールリップ(4)は、取付
基部(2)から延出して先端が外方に向って傾斜するよ
うに略中央部で屈曲した断面略くの字状をなし、ドア閉
時に、前記屈曲部(6)を折ポイントとして弾性変形す
るように形成されている。そしてこのシールリップ
(4)の先端部における外縁側シール面(21b)と接
触部位の内側に、上記第1の実施例と同様の突起部
(5)が設けており、これにより、ドア閉状態におい
て、該突起部(5)が前記外縁側シール面(21b)と
対し弾力的に接触して変形し、シールリップ(4)のド
ア開方向に対するリップ角度(θ)を突起部を有さない
リップの場合よりも小さくなるようにしている。
【0028】この実施例においても、前記突起部(5)
の形成位置については、前記外縁側シール面(21b)
に対する接触部位の内側に突出するようにリップ先端よ
り連続して形成しておくのが好ましい。またその断面形
状についても、図5(A)および(B)のような断面略
半円形や断面略三角形をなすもの等、前記外縁側シール
面(21b)に対して断面において点接触(長尺方向で
は線接触)となるように、1個所で接触する形態をなす
ものであれば、どのような形態をなすものであってもよ
い。
【0029】さらにこの実施例のくの字形状のシールリ
ップ(4)の場合、前記屈曲部(6)の厚みを、基部側
および先端側の他のリップ部分(4a)(4b)より薄
肉化しておくのが、該屈曲部(6)を折ポイントとして
先端側リップ部分(4b)を変形させる上でより好まし
い。ただし、あまり薄肉になると、シールリップ(4)
の保形性が低下して、シール状態に問題が生じるので、
シール性に問題が生じない範囲で薄肉化する。
【0030】また、前記シールリップ(4)の屈曲部
(6)は、リップ先端部内側の突起部(5)より車室内
側に位置するように、さらにはリップ延出方向の中央よ
り基部側の位置に設けておくのがよく、これにより高圧
洗車水や高速走行時の吸い出しの影響を受けず良好なシ
ール状態を保つものとなる。
【0031】さらに、前記屈曲部(6)より基部側のリ
ップ部分(4a)を、先端側のリップ部分(4b)より
厚肉に形成しておくのが、リップ全体としての保形性を
確保して、しかも先端側リップ部分(4b)が屈曲部
(6)を折ポイントとして比較的容易に変形でき、好ま
しい。
【0032】上記した構成によるウェザストリップ
(1)は、従来と同様に図7および図8におけるドア上
部の窓部の周囲、主に斜線部に適用される。このウェザ
ストリップ(1)によれば、ドア(10)を閉じた状態
においては、主シール部(3)が開口縁部(21)の内
側シール面(21a)に弾力的に当接するとともに、主
シール部(3)より外側のシールリップ(4)が開口縁
部(21)の外縁側シール面(21b)に接触すること
により、該シールリップ(4)が、図2のように外側に
反るように曲るか、あるいは図4のように屈曲部(6)
を折ポイントとして屈曲するように変形する。
【0033】この際、前記シールリップ(4)の先端部
における接触部位の内側に設けられている突起部(5)
が前記外縁側シール面(21b)に接触することによ
り、突起部を有していない本来のシールリップの先端部
が接触する場合(図2および図4の2点鎖線)に比し
て、前記突部(5)の突出高さ分さらに変形せしめられ
ることになる。
【0034】これにより、該シールリップ(4)のドア
開方向(ドア進入方向)に対するリップ角度(θ)は、
図2および図4に2点鎖線で示す突起部を有さない場合
のリップ角度(θ1)に比して小さくなり、かつ該突起
部(5)の外縁側シール面(21b)に対する接触点
(7)が外方にずれることになって、該接触点(7)か
ら開口縁部(21)の外端縁(21e)までの間の寸法
(a)も、突起部を有さない場合の寸法(a´)に比し
て小さくなる。
【0035】その結果、シールリップ(4)の接触抵
抗、特にドアを開く時に作用する抵抗(すなわち反転
力)が小さくなり、これによりシリコン等を塗布してい
なくても反転現象が防止され、スムーズに開閉できる。
【0036】すなわち、リップ角度のリップ反転に対す
る効果について検討すると、図6において、リップ角度
(θ)に対してリップを反転しようとする力(摩擦抵
抗)を(F)としたとき、リップ反転方向の分力(F
´)を求めると、F´=Fcos(90−θ)となり、
この力(F´)は、前記リップ角度(θ)が小さいもの
ほど小さくなるので、前記のように本発明のウェザスト
リップによれば、反転しようとする力が小さくなり、ド
アをスムーズに開くことができるのである。
【0037】特に、図3および図4の実施例のように、
シールリップ(4)が断面略くの字状に屈曲した形態を
なすものの場合、ドア閉状態においてシールリップ
(4)が屈曲部(6)を折ポイントとして外側に屈曲す
ることとなって、リップ角度(θ)が小さくなる上、ド
アを開く時の摩擦抵抗、つまり先端側リップ部分(4
b)に生じる反転しようとする力が屈曲部(6)を折ポ
イントとして減衰でき、リップ反転現象を良好に防止で
きることになる。
【0038】なお、図1〜図4は、図7のドア(10)
の周縁部におけるX−X線の断面個所でのウェザストリ
ップ(1)を示しており、ドア周縁部の他の位置でも同
様に実施できる。特に、ドア周縁部の位置によって、開
口縁部(21)の外縁側シール面(21b)のドア開方
向に対する角度が変化するが、この角度が変化した場合
にも、リップ先端部の接触部位の内側に形成されている
突起部(5)が前記外縁側シール面(21b)に接触す
ることによって、リップ角度が小さくなり、ドアを開く
時の接触抵抗が従来よりも小さくなる。
【0039】
【発明の効果】上記したように本発明の自動車用ウェザ
ストリップによれば、主シール部より外側に有するシー
ルリップの先端部における開口縁部の外縁側シール面と
の接触部位の内側に突起部を設けて、該突起部が前記外
縁側シール面と接触することにより、ドア閉状態でのシ
ールリップのドア開方向に対するリップ角度を、突起部
を有さない場合より小さくできるので、ドア開閉操作時
の接触抵抗を小さくでき、ドアを開く時のリップ反転現
象を防止でき、ドアをスムーズに開閉できる。またシー
ルリップの反転対策として、特殊な高価なシリコン剤を
塗布する必要がなく、塗布作業を不要にでき、コスト低
廉に提供できる。さらに、突起部によりリップ先端部に
適度に剛性が生じ、反転したリップがシール面から離脱
する際の異音や草笛音の発生も同時に解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例のウェザストリップを自動車
のドア周縁部に取付けた状態を示すドア開状態の一部の
拡大断面図である。
【図2】同上のドア閉状態の一部の拡大断面図である。
【図3】他の実施例のウェザストリップを自動車のドア
周縁部に取付けた状態を示すドア開状態の一部の拡大断
面図である。
【図4】同上のドア閉状態の一部の拡大断面図である。
【図5】(A)(B)それぞれシールリップ先端の突部
の形状を例示する一部の拡大断面図である。
【図6】リップ角度と反転しようとする力との関係説明
図である。
【図7】ウェザストリップを取付けた自動車の側面図で
ある。
【図8】ウェザストリップを取付けた他の自動車の側面
図である。
【図9】図7のX−X線における一部の拡大断面図であ
る。
【図10】リップ反転状態を説明する一部の拡大断面図
である。
【符号の説明】
(1) ウェザストリップ (2) 取付基部 (3) 主シール部 (4) シールリップ (5) 突部 (6) 屈曲部 (7) 接触点 (10) ドア (11) ドアサッシュ (12) 取付用レール部 (20) 車体 (21) 開口縁部 (21a) 内側シール面 (21b) 外縁側シール面 (θ) ドア開口方向に対するリップ角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車における開閉自在なドアの周縁部に
    取付けられて、ドア閉状態において車体側の開口縁部に
    当接することにより両縁部間をシールするウェザストリ
    ップであって、 前記開口縁部の内側シール面に当接する主シール部より
    外側に、前記開口縁部の外縁側シール面に接触して外側
    に変形するシールリップを有してなり、該シールリップ
    の先端部における前記外縁側シール面との接触部位の内
    側に突起部を設け、該突起部が前記外縁側シール面と接
    触することにより、ドア閉状態でのシールリップのドア
    開方向に対するリップ角度を小さくしたことを特徴とす
    る自動車用ウェザストリップ。
  2. 【請求項2】前記突起部が、シールリップの先端から連
    続して先端部内側に突出して、前記外縁側シール面に対
    し1個所で接触するように形成されてなる請求項1に記
    載の自動車用ウェザストリップ。
  3. 【請求項3】前記シールリップが、ウェザストリップの
    取付基部から延出して先端が外方に向って傾斜するよう
    に略中央部で屈曲した断面略くの字状をなし、ドアを閉
    じた時に、前記屈曲部を折ポイントとして変形するよう
    に形成されてなる請求項1または2に記載の自動車用ウ
    ェザストリップ。
  4. 【請求項4】前記シールリップの屈曲部の厚みが他のリ
    ップ部分より薄肉化されてなる請求項3に記載の自動車
    用ウェザストリップ。
  5. 【請求項5】前記シールリップの屈曲部が、リップ先端
    部内側の突起部より車室内側に位置するように設けられ
    てなる請求項3または4に記載の自動車用ウェザストリ
    ップ。
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