JP4215534B2 - ウェザーストリップ - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動車のドア縁部に取付けられるウェザーストリップに関する。
【0002】
【従来技術】
図4及び図5は、この種ウェザーストリップの一例を示すもので、図4は、図6に示すヒンジ部のA−A線における断面、図5は、ドア部のB−B線における断面である。このウェザーストリップ1は、ドア縁部2にクリップにて取付けられる取付基部3と、該取付基部3より突設され、ドアを閉じたとき、車体のドア開口縁部4に弾接してドア縁部2と車体のドア開口縁部4との間をシールする中空部5とよりなっている。なお、図4及び図5において、一点鎖線はドアの進入軌跡を示す。
図7は、下記特許文献1に開示されるウェザーストリップの別の例について示すもので、中空部6には複数のリップ7、8、9が突出形成されている。
【0003】
【特許文献1】
実願昭60−161789号(実開昭62−68813号)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
押出成形された一連のウェザーストリップを図6に示すドア縁部に取付けるとき、図6に示すコーナ部aにおいては、コーナ部aに沿うように折り曲げて装着されるが、このとき中空部は偏平化して、いわゆる「ヒケ」を生じたり、中空部が側方に倒れる、いわゆる「転び」を生じてコーナ部におけるシール性が損なわれ、水洩れを生ずる要因となっていた。
【0005】
また図7に示すウェザーストリップの場合、ドアを閉じたとき、リップ7、8、9が車体のドア開口縁部4に弾接してシールを行うが、コーナ部aに沿うように折り曲げたとき、リップ7、8、9が左右いずれか一方の側に倒れがちとなり、途中で倒れる向きが変わることも予想され、倒れる向きが変わると、向きが変わった箇所でシール切れを起こすようになる。しかも中空部6は断面形状が複雑であるため、生産性が低下する。
【0006】
本発明は、中空部に上記リップにおいて生ずるような問題のない突起を設けてコーナ部でもシールが確実に行えるような自動車のウェザーストリップを提供することを目的とする。
【0007】
【課題の解決手段】
請求項1に係わる発明は、ドア縁部2に取付けられる取付基部3、12と、該取付基部3、12と一体形成され、ドア閉時に車体のドア開口縁部4に弾接してドア縁部2と車体のドア開口縁部4との間をシールする中空部5、13よりなる自動車用のウェザーストリップにおいて、上記中空部の頂部に第1の突起15を形成すると共に、該第1の突起15と取付基部12との間の車外側に側方への倒れを生じにくくした第2の突起14を形成し、取付基部12より第2の突起14に至るまでの区間Cを他の中空部の区間より肉厚を大きくするか、或いは比重を大きくしてウェザーストリップ11、21をドアのコーナ部aに沿って折り曲げて装着したとき、転びやヒケの影響を受けにくくし、ドア閉時には上記取付基部12から第2の突起14に至るまでの区間Cが車体のドア開口縁部4に押付けられないようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
本発明によると、ウェザーストリップをコーナ部に折り曲げて装着したとき、突起は転びやヒケの影響を受けることが少なく、曲げによる変形も少ないし、倒れも生じにくいためシール切れを起こすようなことはなく、シールが確実に行える。
【0009】
また、従来の例えば図4及び図5に示すようなウェザーストリップにおいて、中空部に単に突起を設けるだけでよいから、図7に示すようなウェザーストリップに比べ構造も簡単となる。
【0010】
上記第2の突起を側方に倒れにくい突起とするには、例えば高さを低くしたり、幅を広げ、或いは断面山形状に形成して突起の断面二次モーメントを大にしたり、比重を大にし、或いはまた断面二次モーメントを大にすると共に、比重を大にして剛性を高めるとよい。
【0011】
請求項2に係わる発明は、その代表的なもので、請求項1に係わる発明において、突起が高さの低い断面山形状をなすことを特徴とする。
本発明によると、突起が側方に倒れることがない。また図6に示すウェザーストリップのように、リップが長くなると、生産品にバラ付きも多くなるが、本発明の突起による場合、こうした問題も生じない。
【0012】
本発明のウェザーストリップは、図6に示すようなリヤドアばかりでなく、フロントドアにも適用することができ、フロントドアに取付けた場合も、同様の効果を生ずることができる。
【0013】
なお、中空部には剛性を大にした区間以外の区間にドア閉時に車体のドア開口縁部に弾接する第2の突起を形成し、両突起がドア開口縁部に弾接してシールするようにしてもよい。これによりシールがより確実に行えるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1に示すウェザーストリップ11は、図4及び図5に示すウェザーストリップ1と同様、ドア縁部にクリップにて取付けられるスポンジゴム製の取付基部12と、該取付基部12より突設され、ドアを閉じたとき車体のドア開口縁部に弾接してドア縁部と車体のドア開口縁部との間をシールするスポンジゴム製の中空部13とよりなり、中空部13は、車外側が取付基部12より一定長さの区間Cだけ、他の区間よりも肉厚を大に形成すると共に、肉厚大の区間C端に断面山形状の低い突起14を形成し、また中空部13の頂部に突起14と略同形状の突起15を形成したものである。なお、図2において、一点鎖線はドアの進入軌跡を示す。
【0015】
ウェザーストリップ11をドア縁部に取付けるとき、図6に示すコーナ部aにおいて折り曲げる際には、中空部13が一点鎖線より実線で示すように変形し、ヒケを生ずるが、突起14の変形量δは、区間Cでの中空部の肉厚が比較的大きく剛性が大きいため、突起15の変形量Δに比べ小さくなる。したがってドアを閉めたときコーナ部においても突起14は、対応する車体のドア開口縁部に確実に当たってシールするようになり、シール性への影響が少なくなる。なお、剛性が比較的大きな区間Cは、取付基部12より一定長さだけで、他は図4及び図5に示す従来のウェザーストリップ1と同様であるから、ドア閉時には、中空部はほゞ同様に変形し、ドア閉時の反力の増加は小さく、ドア閉じ性を悪化させることは少ない。
【0016】
本実施形態のウェザーストリップ11は更に次のような効果を奏する。
中空部13の断面形状は、図7に示すウェザーストリップの中空部6のように断面形状を複雑にする必要がなく簡単にでき、また突起14は、突起15共、断面山形状で、高さが低いため生産品のバラ付きが少なくなる。
【0017】
図2及び図3に示すウェザーストリップ21は、図4及び図5に示すウェザーストリップ1において、中空部5に上記中空部13と同様、断面山形状の低い突起14を形成し、該突起14と取付基部3との間の肉厚を大にして剛性を高めたものである。他の構造は、図4及び図5に示すウェザーストリップ1と同じである。
【0018】
なお、図1〜図3に示す例では、突起14を設ける、転びやヒケの影響を受けにくい箇所の一例として、車外側中空壁の略中央部分を示したが、この位置に限定されず、他の位置に設けることもできる。
【0019】
本実施形態のウェザーストリップ21においても、前述したウェザーストリップ11と同様の効果を奏する。
また、本発明において設けた突起14は、ヒンジに近いロアコーナー部において、シール性確保の効果が大きい。
【0020】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、突起は、転びやヒケの影響を受けにくい箇所に設けられているため、ウェザーストリップをコーナ部に折り曲げて装着したときも、転びやヒケによる突起の位置変化は少なく、しかも突起は、側方への倒れも生じにくいため、倒れる向きが変わってシール切れを起こす、といった問題はなく、したがって、コーナ部においても、シール性が損なわれることが少なくなり、水洩れを防ぐことができること、中空部は取付基部より所要長さ剛性を高められるだけであるから、ドア閉時の反力の増加が少なく、ドア閉じ性を悪化させることは少ない。またその断面形状も図7に示す従来のウェザーストリップの中空部6に比べ簡単で、従来のものと変わりなくでき、断面形状を複雑にした場合において生ずる生産性の低下を防ぐことができること等の効果を奏する。
請求項2記載の発明によると、突起が側方に倒れることがないうえ、生産品のバラ付きも少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるウェザーストリップの断面図。
【図2】本発明に係わるウェザーストリップの別の態様のヒンジ部への取付状態を示す断面図。
【図3】同ロア部への取付状態を示す断面図。
【図4】従来のウェザーストリップのヒンジ部への取付状態を示す断面図。
【図5】同ロア部への取付状態を示す断面図。
【図6】ウェザーストリップが取付けられるリヤドアの形状を示す図。
【図7】従来のウェザーストリップの別の例を示す断面図。
【符号の説明】
1、11、21・・ウェザーストリップ
2・・ドア縁部
3、12・・取付基部
4・・ドア開口縁部
5、6、13・・中空部
7、8、9・・リップ
14、15・・突起
Claims (2)
- ドア縁部2に取付けられる取付基部3、12と、該取付基部3、12と一体形成され、ドア閉時に車体のドア開口縁部4に弾接してドア縁部2と車体のドア開口縁部4との間をシールする中空部5、13よりなる自動車用のウェザーストリップにおいて、上記中空部の頂部に第1の突起15を形成すると共に、該第1の突起15と取付基部12との間の車外側に側方への倒れを生じにくくした第2の突起14を形成し、取付基部12より第2の突起14に至るまでの区間Cを他の中空部の区間より肉厚を大きくするか、或いは比重を大きくしてウェザーストリップ11、21をドアのコーナ部aに沿って折り曲げて装着したとき、転びやヒケの影響を受けにくくし、ドア閉時には上記取付基部12から第2の突起14に至るまでの区間Cが車体のドア開口縁部4に押付けられないようにしたことを特徴とするウェザーストリップ。
- 突起14が高さの低い断面山形状をなすことを特徴とする請求項1記載のウェザーストリップ。
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