JP2009107397A - ドアウエザストリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアウエザストリップの高速時の異音の発生を防止して、見栄えのよい自動車用ドアウエザストリップを提供する。
【解決手段】フロントドアの上辺に取付けられるドアウエザストリップ10は、取付基部20と、シール部を有し、シール部は、サブシール部40と、中空シール部30とから形成される。ドアウエザストリップ10は、ドアフレームのフロント側のベルトライン付近の外周部に取付けられる部分において、サブシール部40と中空シール部30の間に形成されたシール部凹部50を横断する遮蔽膜51を形成し、遮蔽膜51は一端が中空シール部30と一体的に形成されるとともに、遮蔽膜51の他端は、サブシール部40との間に隙間52が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のフロントドアと車体開口部周縁との間をシールする自動車用のドアウエザストリップに関するものである。
自動車のフロントドア1と車体開口部周縁6との間のシールは、図6に示すように、フロントドア1の外周部に取付けられるドアウエザストリップ110及び/または、車体開口部周縁のフランジに取付けられるオープニングウエザストリップ(図示せず)によりなされる。なお、フロントドア1はドア本体とドアフレーム2から構成される。また、ドアガラス5とドアフレーム2との間のシールは、ドアフレーム2の内周のチャンネルに取付けられるガラスラン(図示せず)によってなされる。
フロントドア1のドアフレーム2の上辺の外周部に取付けられたドアウエザストリップ110は、図7に示すように、取付基部120と、その上面に一体に形成された中空シール部130及びサブシール部140から構成される。取付基部120は、両面接着テープやドアフレーム2の外周部に設けられたリテーナーに嵌め込まれてドアフレーム2に固定される。
そして、ドア閉時にサブシール部140が車体開口部周縁6の最も車外側の側端に当接し、または、車体開口部周縁6の車外側の下面に当接し、ドアフレーム2の外周部と車体開口部周縁6の車外側との間の隙間をシールする。中空シール部130は、車体開口部周縁6のサブシール部140が当接する部分よりも車内側の膨出部分に当接して、フロントドア1と車体開口部周縁6との間をシールしている。
しかしながら、車輌の高速走行時には、フロントドア1のフロント側のベルトライン付近と車体のフロント側ピラー部7との間から、中空シール部130とサブシール部140の間のシール部凹部150に風が進入し、その風がフロント側ピラー部7の中間付近で車外に抜け出す。そのとき、サブシール部140のリップ状の先端が振動し異音を発生することがある。
そのため、図7に示すように、シール部凹部150を塞ぐように、中空シール部130とサブシール部140のそれぞれの側壁にブロック151、152を形成するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、この場合には、車輌の高速走行時に負圧によりドアフレーム2が車外側に吸い出されて、サブシール部140がそれにつれて車外側に吸い出されるため、ブロック151とブロック152との間が開き、風の通過を充分に防止することができなかった。
また、図8に示すように、上述の風の通過を防止するために、ドアウエザストリップ210の取付基部220に形成された中空シール部230とサブシール部240との間のシール部凹部250に、遮蔽膜251を形成するものがある(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、この場合には、このシール部凹部250に溜まる雨水を排出するために、サブシール部240に切欠き部241を形成する必要があり、見栄えがよくなく、また、この切欠き部241から風や雨水が浸入し、シール性が低下する場合があった。
さらに、図9に示すように、上述の風の通過を防止するために、ドアウエザストリップ310の取付基部320に形成された中空シール部330とサブシール部340との間のシール部凹部350に、中空シール部330とサブシール部340に一体に連結した遮蔽膜351を形成し、中空シール部330に水抜き孔331を形成するものがある(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、この場合には、この水抜き孔331により上記と同様にシール性が低下する。また、ドア閉時に、サブシール部340と一体の遮蔽膜351があるため、遮蔽膜351に引っ張られてサブシール部340のたわみが充分でなく、サブシール部340が異常変形してドアフレーム2と車体開口部周縁6の間からサブシール部340がはみ出す場合があり、見栄えがよくなかった。
さらに、図10に示すように、ドアウエザストリップ410の取付基部420に中空シール部430とサブシール部440を形成し、サブシール部440に背面シールリップ441を設けて、サブシール部440と背面シールリップ441との間に、導出リップ451、452を形成するものがある(例えば、特許文献4参照。)。
しかしながら、この導出リップ451、452は、サブシール部440と背面シールリップ441との間に雨水を排出するものであり、中空シール部430とサブシール部440との間の風の通過を防止することはできなかった。
特開2000−203273号公報 特開2002−274190号公報 特開平9−220932号公報 特開2005−29121号公報
このため、本発明は、ドアウエザストリップの高速時の異音の発生を防止して、見栄えのよい自動車用ドアウエザストリップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車のフロントドアと車体開口部周縁との間をシールし、フロントドアのドアフレームの外周部上辺に取付けられるドアウエザストリップにおいて、
フロントドアの上辺に取付けられるドアウエザストリップは、ドアフレームの外周部に取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に形成され車体開口部周縁に当接してドアと車体開口部周縁との間をシールするシール部を有し、
シール部は、フロントドアの外周部の先端と車体開口部周縁の車外側側端との間をシールするサブシール部と、サブシール部が当接する部分よりも車内側の上記車体開口部周縁に当接する中空シール部とから形成され、
ドアウエザストリップは、ドアフレームのフロント側のベルトライン付近の外周部に取付けられる部分において、サブシール部と中空シール部の間に形成されたシール部凹部を横断する遮蔽膜を形成し、遮蔽膜は一端が中空シール部と一体的に形成されるとともに、遮蔽膜の他端は、サブシール部との間に隙間が形成されていることを特徴とするドアウエザストリップである。
請求項1の本発明では、フロントドアの上辺に取付けられるドアウエザストリップは、ドアフレームの外周部に設けられたリテーナーに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に形成され車体開口部周縁に当接してドアと車体開口部周縁との間をシールするシール部を有する。このため、ドアウエザストリップは、取付基部によりフロントドアの外周に確実に取付けられ、シール部が所定の位置に保持され、ドア閉時にシール部が車体開口部周縁に当接して、フロントドアの外周部と車体開口部周縁との間をシールすることができる。
シール部は、フロントドアの外周部の先端と車体開口部周縁の車外側側端との間をシールするサブシール部と、サブシール部が当接する部分よりも車内側の上記車体開口部周縁に当接する中空シール部とから形成される。このため車体開口部周縁とフロントドアの間をサブシール部と中空シール部とで2重シールをすることができシール性が高い。また、サブシール部がフロントドアの外周部の先端と車体開口部周縁の車外側との隙間を塞ぐことができ、フロントドアと車体開口部周縁との間の見栄えが良い。シール部は、中空シール部を有するため、ドア閉時に車体開口部周縁の形状に合わせて弾力的に確実に当接してシールすることができる。
ドアウエザストリップは、ドアフレームのフロント側のベルトライン付近の外周部に取付けられる部分において、サブシール部と中空シール部の間に形成されたシール部凹部を横断する遮蔽膜を形成している。このため、車輌の高速走行時に、フロントドアのフロント側のベルトライン付近と車体のフロント側ピラー部との間から、中空シール部とサブシール部の間のシール部凹部に風が進入した場合でも、遮蔽膜によりその風がフロント側ピラー部の中間付近まで達することを防止できる。したがって、その風がフロント側ピラー部の中間付近でサブシール部から抜け出ることがなく、サブシール部のリップ状の先端が振動し異音を発生することがない。
遮蔽膜は一端が中空シール部と一体的に形成されるとともに、遮蔽膜の他端は、サブシール部との間に隙間が形成されている。このため、ドア閉時に、遮蔽膜に引っ張られることなく、サブシール部が車体開口部周縁に当接して、車体開口部周縁に沿って容易に撓むことができ、シール性を確保することができるとともに、サブシール部が異常変形してドアフレームと車体開口部周縁の間からはみ出すこともなく、見栄えをよくすることができる。遮蔽膜とサブシール部の間の隙間は、ドア閉時には閉じられるので高速時のシール性は確保できる。
また、遮蔽膜の部分でシール部凹部に雨水等が溜まることがない。
請求項2の本発明は、遮蔽膜は、シール部凹部の長手方向に対し、湾曲又は屈曲して形成されたドアウエザストリップである。
請求項2の本発明では、遮蔽膜は、シール部凹部の長手方向に対し、湾曲又は屈曲して形成されたため、湾曲部により特定の方向へ変形するようにすることができ、予想外の変形によるシール性の低下を防止することができる。また、変形荷重を低減することができる。
請求項3の本発明は、遮蔽膜は、ドアウエザストリップの型成形部を形成するときに、同時に形成されたドアウエザストリップである。
請求項3の本発明では、遮蔽膜は、ドアウエザストリップの型成形部を形成するときに、同時に形成されたため、遮蔽膜の製造が容易であり、コストを低減できる。また、遮蔽膜と、シール部凹部及び中空シール部との間が一体であり、隙間がなく、シール性を確保できる。
請求項4の本発明は、遮蔽膜は、ドア閉時に車体開口部周縁に当接する高さに形成されたドアウエザストリップである。
請求項4の本発明では、遮蔽膜は、ドア閉時に車体開口部周縁に当接する高さに形成されたため、ドア閉時には遮蔽膜が確実に車体開口部周縁に当接し、シール部凹部を遮蔽することができるので、シール部凹部を風が通過することを防止できる。そのため、サブシール部が振動して発生する異音を防止できる。
請求項5の本発明は、中空シール部は、取付基部の車内側側端から車内方向に張り出して形成されるとともに、サブシール部は、取付基部の車外側側端から車体開口部周縁の側端方向に張り出して形成され、シール部凹部は、取付基部の上面の中空シール部とサブシール部の間に形成されたドアウエザストリップである。
請求項5の本発明では、中空シール部は、取付基部の車内側側端から車内方向に張り出して形成される中空シール部の高さを小さくすることができ、車体開口部周縁とドアフレームとの間の隙間を小さくすることができ、デザイン的に好ましい。
サブシール部は、取付基部の車外側側端から車体開口部周縁の側端方向に張り出して形成されるため、車体開口部周縁の車外側側端とドアフレームの先端との間を確実にシールすることができる。
シール部凹部は、取付基部の上面の中空シール部とサブシール部の間に形成されたため、中空シール部、取付基部とサブシール部でシール部凹部を形成し、雨水を流出させることができる。
請求項6の本発明は、サブシール部は、リップ状に形成されたドアウエザストリップである。
請求項6の本発明では、サブシール部は、リップ状に形成されたため、変形が容易であり、車体開口部周縁とドアフレームの形状に沿って撓んで、車体開口部周縁とドアフレームの間を確実にシールすることができる。
ドアウエザストリップは、ドアフレームのフロント側のベルトライン付近の外周部に取付けられる部分において、シール部凹部を横断する遮蔽膜を形成しているため、車輌の高速走行時に、フロントドアのフロント側のベルトライン付近と車体のフロント側ピラー部との間から、中空シール部とサブシール部の間のシール部凹部に風が進入した場合でも、遮蔽膜によりその風がフロント側ピラー部の中間付近まで達することを防止できる。したがって、サブシール部のリップ状の先端が振動し異音を発生することがない。
遮蔽膜は一端が中空シール部と一体的に形成されるとともに、遮蔽膜の他端は、サブシール部との間に隙間が形成されているため、ドア閉時に、遮蔽膜に引っ張られることなく、サブシール部が車体開口部周縁に沿って容易に撓むことができ、シール性を確保することができるとともに、サブシール部が異常変形してドアフレームと車体開口部周縁の間からはみ出すこともなく、見栄えをよくすることができる。
本発明の実施の形態を図1〜図6に基づき説明する。
図6は自動車の側面図である。図6に示すように、自動車のフロントドア1において、ドア本体の上部の外周部にはドアフレーム2が設けられ、フロントドア1内にドアガラス5が昇降自在に取付けられる。また、フロントドア1とドアフレーム2の外周部にはドアウエザストリップ10が取付けられ、フロントドア1と車体開口部周縁6の間をシールしている。
上記のドアフレーム2の内周には、チャンネル3が設けられ、このチャンネル3内にガラスラン(図示せず)が取付けられ、ドアガラス5の昇降を案内するとともに、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。
ドアフレーム2の車外側の先端には、ドアモール8が取付けられている。
図1〜図5は、本発明の実施の形態であるフロントドア1のドアフレーム2に取り付けられるドアウエザストリップ10を示すものである。図5は、ドアウエザストリップ10の全体の形状を示す正面図である。図1は、図3におけるA―A線に沿った断面図であり、図2は、図5におけるB―B線に沿った断面図である。図3は、ドアウエザストリップ10のフロント側のコーナー部12の上から見た斜視図であり、図4は、ドアウエザストリップ10のフロント側のコーナー部12の下から見た斜視図である。
ドアウエザストリップ10は、図5に示すように、上辺部の直線部11と、縦辺部と下辺部の直線部13は、押出成形により長尺に成形され、ドアフレーム2のコーナー部に対応するコーナー部12は、型成型により形成され、直線部11と直線部13とを接続している。コーナー部12は、フロントドア1のフロント側とリヤ側に形成されるが、本発明の実施の形態は、フルント側のコーナー部12に関するものである。
ドアウエザストリップ10のコーナー部12は、上辺を形成する直線部11と、縦辺と底辺を形成する直線部13のそれぞれの先端を型成形で接続し、ドアウエザストリップ10を環状に形成する。ドアフレーム2に取付けられると、コーナー部12は、対応するドアフレーム2のコーナー部に取付けられ、そのコーナー部をシールしている。フロント側のコーナー部12は、フロントドア1のベルトライン付近に取付けられる。
まず、本発明の実施の形態のドアウエザストリップ10について、図1と図2に基づき、説明する。図1は、ドアウエザストリップ10のコーナー部12が、ドアフレーム2に取付けられたときの後述する遮蔽膜51付近の断面形状を示し、図2は、ドアフレーム2に取付けられたドアウエザストリップ10の上辺部における断面形状を示し、ドア閉時に車体開口部周縁6と当接して、撓んだ状態を示すものである。
ドアウエザストリップ10の上辺は、図2に示すように押出成形された直線部11により構成され、その断面形状は、図2に記載した断面図に示すように、ドアフレーム2の外周に設けられたリテーナー4等に取付けられる取付基部20と、取付基部20に一体に形成されるシール部から形成される。
シール部は、取付基部20の上面の車外側側端に形成されドアフレーム2の外周部の先端と車体開口部周縁6の車外側の側端との間をシールするサブシール部40と、同じく取付基部20の車内側の上面に形成され、サブシール部40が当接する部分よりも若干車内側の車体開口部周縁6に当接する、中空状の形状をなす中空シール部30とから形成される。
取付基部20は、断面において車外側が高い略台形の形状をなして形成されている。取付基部20は、ドアフレーム2の外周部に設けられたリテーナー4に嵌め込まれる取付基部底辺部21と、中空シール部30とサブシール部40が延設される取付基部上辺部28と、取付基部車外側側辺部22と、取付基部上辺部28と取付基部底辺部21との間に形成された略台形の中空状の取付基部中空部23を有している。取付基部中空部23を有しているため、ドアウエザストリップ10の重量を低減することができるとともに、取付基部20の柔軟性を向上させることができる。
取付基部車外側側辺部22には、取付基部車外側側辺部突部22aとその上下に取付基部車外側側辺部凹部22b、22cが形成されている。取付基部車外側側辺部突部22aがドアフレーム2の裏面に板金を屈曲して形成された凸部2bとドアモール8の先端部8bにより挟持されている。取付基部車外側側辺部凹部22bには、ドアモール8の先端部8bが係合され、取付基部車外側側辺部凹部22cには、ドアフレーム2の凸部2bが係合されている。
取付基部20の上辺は、車内側が低く、車外側が高い斜面状の取付基部上辺部28が形成され、取付基部上辺部28の上面には前述の通り、中空シール部30とサブシール部40とが離れて一体的に設けられる。中空シール部30とサブシール部40との間にはシール部凹部50が形成されている。サブシール部40については後述する。
中空シール部30は、取付基部上辺部28の車内側側端から車内方向に張り出して形成される。中空シール部30の底面はドアフレーム2の上面に当接して保持され、ドア閉時に先端部分は車体開口部周縁6に当接している。
中空シール部30の形状は、車内方向に広がった断面略楕円形をなしている。中空シール部30が車体開口部周縁6に平行に撓むことができるため、中空シール部30の撓み量を大きくすることができる。従って、中空シール部30と車体開口部周縁6と重なり合う寸法を大きくすることができ、フロントドア1の組付けばらつきが大きくなって、ドアフレーム2と車体開口部周縁6との間の隙間のばらつきが大きくなっても確実に中空シール部30が車体開口部周縁6に当接して、シール性を確保することができる。
フロントドア1の外周部の先端と車体開口部周縁6の車外側との間をシールするサブシール部40が、中空シール部30よりも車外側の取付基部20に一体的に形成されている。サブシール部40は、取付基部20の車外側の側端と取付基部上辺部28の連結する部分の先端から斜め上方に湾曲して、リップ状に形成されている。サブシール部40はリップ状に形成されたため、柔軟に撓むことができるとともに、変形が容易である。
サブシール部40の先端は、車体開口部周縁6の車外側の先端に当接して、ドアフレーム2の先端と車体開口部周縁6の側端の間の隙間を塞いでいる。このためサブシール部40と中空シール部30とで、ドアフレーム2と車体開口部周縁6との間を2重シールすることができシール性が高い。また、ドアフレーム2と車体開口部周縁6との間の見栄えが良い。
なお、ドアウエザストリップ10の縦辺部においては、図3の下方に記載した断面図に示すように、取付基部20は断面が略三角形に形成され、中空シール部30はその三角形の斜面上に形成され、サブシール部40は中空シール部30と隣接してその三角形の頂点部分から車外側に形成されている。中空シール部30とサブシール部40の間にシール部凹部50が形成されている。この縦辺部のシール部凹部50は、上辺部のシール部凹部50とコーナー部12で連続している。
ドアウエザストリップ10のフロント側のコーナー部12においては、ドアフレーム2のフロント側のベルトライン付近の外周部に取付けられる部分において、図1及び図3に示すように、コーナー部12の上辺側のシール部凹部50を横断するように遮蔽膜51が形成されている。
このため、車輌の高速走行時に、フロントドア1のフロント側のベルトライン付近と車体のフロント側ピラー部の下部との間から、中空シール部30とサブシール部40の間のシール部凹部50に風が進入した場合でも、遮蔽膜51によりその風がフロント側ピラー部の中間付近まで達することを防止できる。したがって、その風がフロント側ピラー部の中間付近でサブシール部40から抜け出ることがなく、風が抜け出るときに生じるサブシール部40のリップ状の先端が振動した異音を発生することがない。
遮蔽膜51は、ドアウエザストリップ10のコーナー部12の型成形部を形成するときに、コーナー部と一体に同時に形成される。このため、遮蔽膜51を別に成形する必要がなく、製造が容易であり、コストを低減できる。また、遮蔽膜51と、シール部凹部50及び中空シール部30は一体に形成されており、それぞれの間に隙間がなく、シール性を確保できる。
遮蔽膜51は、横方向の一端が中空シール部30と一体的に形成されるとともに、遮蔽膜51の他端は、サブシール部40との間に隙間52が形成されている。このため、ドア閉時に、サブシール部40が車体開口部周縁6に当接するときに、遮蔽膜51に引っ張られることなく、サブシール部40が自由に撓むことができる。
したがって、サブシール部40が車体開口部周縁6に当接して、車体開口部周縁6に沿って容易に撓むことができ、シール性を確保することができる。また、サブシール部40が異常変形してドアフレーム2と車体開口部周縁6の間から車外側にはみ出すこともなく、見栄えをよくすることができる。
また、遮蔽膜51とサブシール部40の間の隙間52の部分で雨水を排出することができ、車体のルーフ側から、ドアウエザストリップ10の上辺のシール部凹部50の中を流下してきた雨水は下方に排出され、遮蔽膜51の部分でシール部凹部50に雨水等が溜まることがない。
遮蔽膜51は、図3に示すように、シール部凹部50の長手方向に対し、直線部方向が凸になった湾曲又は屈曲して形成することができる。
遮蔽膜51を湾曲又は屈曲して形成する場合は、ドア閉時に屈曲部で屈曲して、遮蔽膜が突っ張ることなく低荷重で変形して、サブシール等が異常変形することをより確実に防止することができ、確実なシール性を維持するとともに、フロントドア1の先端から中空シール部30とサブシール部40の間のシール部凹部50に侵入した風を止めることができる。
なお、サブシール部40と遮蔽膜51との間の隙間52は、ドア閉時には、サブシール部40が車体開口部周縁6に当接して変形するため、その間隔はなくなるか、極めて小さくなり、走行時、即ちドア閉時には、隙間52から風が通過することを防止できるため、隙間52によるシール性の低下は見られない。
遮蔽膜51は、図1に示すように、サブシール部40と略同じ高さに形成されている。このため、ドア閉時には、車体開口部周縁6に遮蔽膜51は確実に当接して、シール部凹部50を確実に遮蔽することができる。
遮蔽膜51の肉厚は2mm程度であり、柔軟性とシールに必要な剛性を有しており、ドア閉時の異常変形の防止と、車体開口部周縁6に沿った撓みを確保している。
次に、ドアウエザストリップ10の製造方法について説明する。
ドアウエザストリップ10の直線部11の成形においては、成形材料は、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂が使用され、例えば、合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、ポリオレフィン系エラストマー、軟質合成樹脂では、軟質塩化ビニル等が使用される。柔軟性を向上させるためにこれらの材料を発泡させてスポンジ材として使用することが好ましい。押出成形後にゴムの場合は加硫され、所定の長さに切断されて、押出成形部分は製造される。
ドアウエザストリップ10全体をスポンジ材で形成する場合は、通常の押出成形で成形する。取付基部20をソリッド材で形成し、サブシール部40及び中空シール部30をスポンジ材で形成する場合は、ソリッド材とスポンジ材を2色押出成形で同時一体的に押出成形する。
次に、上記により製造された押出成形部材を所定寸法に切断して、金型に挟持して、コーナー部12を型成形する。型成形部分の断面形状は、押出成形部分の断面形状が異なる場合は、異なる断面を接続できるように一方の断面から他方の断面形状に徐々に変化させる。コーナー部12は、全てスポンジで成形されるため、遮蔽膜51もスポンジで形成される。
本発明の実施の形態であるドアウエザストリップのコーナー部の断面図である。 本発明の実施の形態であるドアウエザストリップの直線部の上辺の断面図である。 本発明の実施の形態であるドアウエザストリップの上から見た斜視図である。 本発明の実施の形態であるドアウエザストリップの下から見た斜視図である。 本発明のドアウエザストリップの全体形状を示す正面図である。 自動車ドアの側面図である。 従来の他のドアウエザストリップの斜視図である。 従来の他のドアウエザストリップの断面図である。 従来の他のドアウエザストリップの斜視図である。 従来の他のドアウエザストリップの斜視図である。
符号の説明
2 ドアフレーム
6 車体開口部周縁
10 ドアウエザストリップ
20 取付基部
30 中空シール部
40 サブシール部
50 シール部凹部
51 遮蔽膜
52 隙間

Claims (6)

  1. 自動車のフロントドアと車体開口部周縁との間をシールし、上記フロントドアのドアフレームの外周部上辺に取付けられるドアウエザストリップにおいて、
    上記フロントドアの上辺に取付けられる上記ドアウエザストリップは、上記ドアフレームの外周部に取付けられる取付基部と、該取付基部に一体的に形成され上記車体開口部周縁に当接して上記フロントドアと上記車体開口部周縁との間をシールするシール部を有し、
    上記シール部は、上記フロントドアの外周部の先端と上記車体開口部周縁の車外側側端との間をシールするサブシール部と、該サブシール部が当接する部分よりも車内側の上記車体開口部周縁に当接する上記中空シール部とから形成され、
    上記ドアウエザストリップは、上記ドアフレームのフロント側のベルトライン付近の外周部に取付けられる部分において、上記サブシール部と中空シール部の間に形成されたシール部凹部を横断する遮蔽膜を形成し、該遮蔽膜は一端が上記中空シール部と一体的に形成されるとともに、上記遮蔽膜の他端は、上記サブシール部との間に隙間が形成されていることを特徴とするドアウエザストリップ。
  2. 上記遮蔽膜は、上記シール部凹部の長手方向に対し、湾曲又は屈曲して形成された請求項1に記載のドアウエザストリップ。
  3. 上記遮蔽膜は、上記ドアウエザストリップの型成形部を形成するときに、同時に形成された請求項1又は請求項2に記載のドアウエザストリップ。
  4. 上記遮蔽膜は、ドア閉時に上記車体開口部周縁に当接する高さに形成された請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のドアウエザストリップ。
  5. 上記中空シール部は、上記取付基部の車内側側端から車内方向に張り出して形成されるとともに、上記サブシール部は、上記取付基部の車外側側端から車体開口部周縁の側端方向に張り出して形成され、上記シール部凹部は、上記取付基部の上面の上記中空シール部とサブシール部の間に形成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のドアウエザストリップ。
  6. 上記サブシール部は、リップ状に形成された請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のドアウエザストリップ。
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