JP2009107397A - ドアウエザストリップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フロントドアの上辺に取付けられるドアウエザストリップ10は、取付基部20と、シール部を有し、シール部は、サブシール部40と、中空シール部30とから形成される。ドアウエザストリップ10は、ドアフレームのフロント側のベルトライン付近の外周部に取付けられる部分において、サブシール部40と中空シール部30の間に形成されたシール部凹部50を横断する遮蔽膜51を形成し、遮蔽膜51は一端が中空シール部30と一体的に形成されるとともに、遮蔽膜51の他端は、サブシール部40との間に隙間52が形成されている。
【選択図】図1
Description
しかしながら、この場合には、車輌の高速走行時に負圧によりドアフレーム2が車外側に吸い出されて、サブシール部140がそれにつれて車外側に吸い出されるため、ブロック151とブロック152との間が開き、風の通過を充分に防止することができなかった。
しかしながら、この場合には、このシール部凹部250に溜まる雨水を排出するために、サブシール部240に切欠き部241を形成する必要があり、見栄えがよくなく、また、この切欠き部241から風や雨水が浸入し、シール性が低下する場合があった。
しかしながら、この導出リップ451、452は、サブシール部440と背面シールリップ441との間に雨水を排出するものであり、中空シール部430とサブシール部440との間の風の通過を防止することはできなかった。
フロントドアの上辺に取付けられるドアウエザストリップは、ドアフレームの外周部に取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に形成され車体開口部周縁に当接してドアと車体開口部周縁との間をシールするシール部を有し、
シール部は、フロントドアの外周部の先端と車体開口部周縁の車外側側端との間をシールするサブシール部と、サブシール部が当接する部分よりも車内側の上記車体開口部周縁に当接する中空シール部とから形成され、
ドアウエザストリップは、ドアフレームのフロント側のベルトライン付近の外周部に取付けられる部分において、サブシール部と中空シール部の間に形成されたシール部凹部を横断する遮蔽膜を形成し、遮蔽膜は一端が中空シール部と一体的に形成されるとともに、遮蔽膜の他端は、サブシール部との間に隙間が形成されていることを特徴とするドアウエザストリップである。
また、遮蔽膜の部分でシール部凹部に雨水等が溜まることがない。
サブシール部は、取付基部の車外側側端から車体開口部周縁の側端方向に張り出して形成されるため、車体開口部周縁の車外側側端とドアフレームの先端との間を確実にシールすることができる。
シール部凹部は、取付基部の上面の中空シール部とサブシール部の間に形成されたため、中空シール部、取付基部とサブシール部でシール部凹部を形成し、雨水を流出させることができる。
遮蔽膜は一端が中空シール部と一体的に形成されるとともに、遮蔽膜の他端は、サブシール部との間に隙間が形成されているため、ドア閉時に、遮蔽膜に引っ張られることなく、サブシール部が車体開口部周縁に沿って容易に撓むことができ、シール性を確保することができるとともに、サブシール部が異常変形してドアフレームと車体開口部周縁の間からはみ出すこともなく、見栄えをよくすることができる。
図6は自動車の側面図である。図6に示すように、自動車のフロントドア1において、ドア本体の上部の外周部にはドアフレーム2が設けられ、フロントドア1内にドアガラス5が昇降自在に取付けられる。また、フロントドア1とドアフレーム2の外周部にはドアウエザストリップ10が取付けられ、フロントドア1と車体開口部周縁6の間をシールしている。
ドアフレーム2の車外側の先端には、ドアモール8が取付けられている。
中空シール部30は、取付基部上辺部28の車内側側端から車内方向に張り出して形成される。中空シール部30の底面はドアフレーム2の上面に当接して保持され、ドア閉時に先端部分は車体開口部周縁6に当接している。
遮蔽膜51を湾曲又は屈曲して形成する場合は、ドア閉時に屈曲部で屈曲して、遮蔽膜が突っ張ることなく低荷重で変形して、サブシール等が異常変形することをより確実に防止することができ、確実なシール性を維持するとともに、フロントドア1の先端から中空シール部30とサブシール部40の間のシール部凹部50に侵入した風を止めることができる。
遮蔽膜51の肉厚は2mm程度であり、柔軟性とシールに必要な剛性を有しており、ドア閉時の異常変形の防止と、車体開口部周縁6に沿った撓みを確保している。
ドアウエザストリップ10の直線部11の成形においては、成形材料は、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂が使用され、例えば、合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、ポリオレフィン系エラストマー、軟質合成樹脂では、軟質塩化ビニル等が使用される。柔軟性を向上させるためにこれらの材料を発泡させてスポンジ材として使用することが好ましい。押出成形後にゴムの場合は加硫され、所定の長さに切断されて、押出成形部分は製造される。
6 車体開口部周縁
10 ドアウエザストリップ
20 取付基部
30 中空シール部
40 サブシール部
50 シール部凹部
51 遮蔽膜
52 隙間
Claims (6)
- 自動車のフロントドアと車体開口部周縁との間をシールし、上記フロントドアのドアフレームの外周部上辺に取付けられるドアウエザストリップにおいて、
上記フロントドアの上辺に取付けられる上記ドアウエザストリップは、上記ドアフレームの外周部に取付けられる取付基部と、該取付基部に一体的に形成され上記車体開口部周縁に当接して上記フロントドアと上記車体開口部周縁との間をシールするシール部を有し、
上記シール部は、上記フロントドアの外周部の先端と上記車体開口部周縁の車外側側端との間をシールするサブシール部と、該サブシール部が当接する部分よりも車内側の上記車体開口部周縁に当接する上記中空シール部とから形成され、
上記ドアウエザストリップは、上記ドアフレームのフロント側のベルトライン付近の外周部に取付けられる部分において、上記サブシール部と中空シール部の間に形成されたシール部凹部を横断する遮蔽膜を形成し、該遮蔽膜は一端が上記中空シール部と一体的に形成されるとともに、上記遮蔽膜の他端は、上記サブシール部との間に隙間が形成されていることを特徴とするドアウエザストリップ。 - 上記遮蔽膜は、上記シール部凹部の長手方向に対し、湾曲又は屈曲して形成された請求項1に記載のドアウエザストリップ。
- 上記遮蔽膜は、上記ドアウエザストリップの型成形部を形成するときに、同時に形成された請求項1又は請求項2に記載のドアウエザストリップ。
- 上記遮蔽膜は、ドア閉時に上記車体開口部周縁に当接する高さに形成された請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のドアウエザストリップ。
- 上記中空シール部は、上記取付基部の車内側側端から車内方向に張り出して形成されるとともに、上記サブシール部は、上記取付基部の車外側側端から車体開口部周縁の側端方向に張り出して形成され、上記シール部凹部は、上記取付基部の上面の上記中空シール部とサブシール部の間に形成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のドアウエザストリップ。
- 上記サブシール部は、リップ状に形成された請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のドアウエザストリップ。
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