JP2015087597A - 静電潜像現像用トナー - Google Patents

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Abstract

【課題】現像器内でトナー粒子に加わるストレスに起因する、トナー粒子の表面への外添剤の粒子の埋没や、トナー粒子の表面からの外添剤の粒子の脱離を抑制することで、長期間にわたって所望する画像濃度の画像を形成でき、耐熱保存性に優れる静電潜像現像用トナーを提供すること。【解決手段】静電潜像現像用トナーは、トナーコアと、トナーコアの表面を被覆するシェル層とからなるトナー粒子を含む。トナーコアとシェル層との界面には、数平均粒子径が所定の範囲内である無機微粒子が存在する。シェル層は、熱硬化性樹脂のモノマーに由来する単位を含む樹脂からなる。熱硬化性樹脂のモノマーとして、メラミン樹脂、尿素樹脂、及びグリオキザール樹脂からなるアミノ樹脂群より選択される1種以上の樹脂のモノマーを用いる。トナー粒子を、走査型電子顕微鏡で観察する際、トナー粒子の表面に無機微粒子の形状に由来する凸部が観察される。【選択図】なし

Description

本発明は、静電潜像現像用トナーに関する。
トナーに関して、省エネルギー化、及び装置の小型化のような観点から、定着ローラーを極力加熱することなく良好に定着可能な、低温定着性に優れるトナーが望まれている。しかし、低温定着性に優れるトナーの調製には、融点やガラス転移点の低い結着樹脂や、低融点の離型剤が使用されることが多い。そのため、このようなトナーを高温で保存する場合にトナーに含まれるトナー粒子が凝集しやすいという問題がある。トナー粒子が凝集した場合、凝集しているトナー粒子の帯電量が、他の凝集していないトナー粒子と比較して低下しやすい。
そこで、従来より低い温度域においても定着性に優れるトナーを得る目的、高温でのトナーの保存安定性の向上の目的、及びトナーの耐ブロッキング性の向上の目的で、低融点の結着樹脂を含むトナーコアが、トナーコアに含まれる結着樹脂のガラス転移点(Tg)よりも高いTgを有する樹脂からなるシェル層により被覆されているコア−シェル構造のトナー粒子を含むトナーが使用されている。
このようなコア−シェル構造のトナー粒子を含むトナーとして、熱硬化性樹脂を含む薄膜により、トナーコアの表面が被覆されたトナーであって、被覆前のトナーコアの軟化温度が40℃以上150℃以下であるトナーが提案されている(特許文献1参照)。
また、トナーに含まれるトナー粒子は、トナーに流動性を付与したり、トナー粒子に好適な帯電性能を付与したり、感光体ドラムの表面に付着するトナー粒子のクリーニングを容易にする目的で、トナー母粒子に対して、その表面にシリカや酸化チタンのような無機微粉末を付着させる外添処理を施して調製されることが多い。
しかし、無機微粉末が外添されたトナー粒子を含むトナーを用いて、長期間にわたり画像を形成する場合、現像器内での撹拌に起因するストレスをトナーが受け続けることで、トナー粒子表面への外添剤の埋没が生じてしまう。トナー粒子表面への外添剤の埋没が生じると、トナーの流動性の低下に起因して、種々の画像不良が発生しやすくなる。
そこで、流動性及び耐久性に優れるトナーの提供を目的として、着色剤含有樹脂粒子からなるトナー母粒子が、特定の形状の外添剤を用いて処理されているトナー粒子を含有するトナーが提案されている(特許文献2参照)。特許文献2に記載のトナーに含まれるトナー粒子の調製に用いられる外添剤は、カップリング剤のような疎水化処理剤で処理され、且つ、トナー粒子上での平均分散径として、長軸径0.03μm以上0.5μm以下、短軸径0.01μm以上0.2μm以下である非球状の無機微粒子を含有する。
特開2004−138985号公報 特開平7−244397号公報
しかし、特許文献1に記載のトナーは、トナーコアが低温で軟化可能であるように設計されているものの、必ずしも、低温で良好に定着されるわけではない。また、特許文献2に記載のトナーが現像装置内で長時間撹拌される場合、トナー粒子表面から外添剤の粒子が脱離する場合がある。トナー粒子表面から外添剤の粒子が脱離すると、現像装置内でトナー粒子に加わる機械的ストレスで、トナー粒子の凝集や、トナー粒子の装置内部材への付着が発生する場合がある。この場合、トナーの流動性が低下したり、トナー粒子を所望する帯電量に帯電させにくかったりすることから、所望する画像濃度の画像を形成しにくい。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、現像器内でトナー粒子に加わるストレスに起因する、トナー粒子の表面への外添剤の粒子の埋没や、トナー粒子の表面からの外添剤の粒子の脱離を抑制することで、長期間にわたって所望する画像濃度の画像を形成でき、耐熱保存性に優れる静電潜像現像用トナーを提供することを目的とする。
本発明は、結着樹脂を含むトナーコアと、前記トナーコアの表面を被覆するシェル層とからなるトナー粒子を含む、静電潜像現像用トナーであって、
前記シェル層が、熱硬化性樹脂のモノマーに由来する単位を含む樹脂からなり、
前記熱硬化性樹脂が、メラミン樹脂、尿素樹脂、及びグリオキザール樹脂からなるアミノ樹脂群より選択される1種以上の樹脂であり、
前記トナーコアと、前記シェル層との界面に無機微粒子が存在し、
前記無機微粒子の数平均粒子径が50nm以上250nm以下であり、
前記トナー粒子を、走査型電子顕微鏡を用いて観察する場合に、トナー粒子の表面に前記無機微粒子の形状に由来する凸部が観察される、静電潜像現像用トナーに関する。
本発明によれば、現像器内でトナー粒子に加わるストレスに起因する、トナー粒子の表面への外添剤の粒子の埋没や、トナー粒子の表面からの外添剤の粒子の脱離を抑制することで、長期間にわたって所望する画像濃度の画像を形成でき、耐熱保存性に優れる静電潜像現像用トナーを提供できる。
高架式フローテスターを用いる軟化点の測定方法を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内で、適宜変更を加えて実施することができる。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合があるが、発明の要旨を限定するものではない。
本発明の静電潜像現像用トナー(以下、単にトナーともいう)に含まれるトナー粒子は、結着樹脂を含むトナーコアと、トナーコアを被覆するシェル層と、からなる。トナーコアは、結着樹脂中に、必要に応じて着色剤、離型剤、電荷制御剤、及び磁性粉のような成分を含んでいてもよい。シェル層は、熱硬化性樹脂のモノマーに由来する単位を含む樹脂からなる。トナーコアと、シェル層との界面には、数平均粒子径が50nm以上250nm以下の無機微粒子が存在する。本発明に係るトナーを、走査型電子顕微鏡を用いて観察する場合、トナー粒子の表面に無機微粒子の形状に由来する凸部が観察される。本発明のトナーはトナー粒子からなるが、トナー粒子の他の成分を含んでいてもよい。
トナーに含まれるトナー粒子は、必要に応じて、トナー粒子(トナー母粒子)の表面が外添剤を用いて処理されたものであってもよい。トナーは、所望のキャリアと混合して2成分現像剤として使用することもできる。以下、トナーコアを構成する必須、又は任意の成分である、結着樹脂、着色剤、離型剤、電荷制御剤、及び磁性粉と、無機微粒子と、シェル層を構成する樹脂と、外添剤と、トナーを2成分現像剤として使用する場合に用いるキャリアと、トナーの製造方法とについて順に説明する。
[結着樹脂]
結着樹脂としては、従来からトナー用の結着樹脂として用いられている樹脂であれば特に制限されない。後述するように、本発明のトナーに含まれるトナー粒子は、熱硬化性樹脂のモノマーを含むシェル層の材料を硬化させて、トナーコアの表面をシェル層で被覆して調製されている。結着樹脂として、水酸基やカルボキシル基のように熱硬化性樹脂のモノマーと反応し得る官能基を有する結着樹脂を用いる場合、結着樹脂を含むトナーコアの表面にはこれらの官能基が露出している。このため、水酸基やカルボキシル基のような官能基を有する結着樹脂を用いる場合、トナーコアの表面をシェル層で被覆する際に、メチロールメラミンのような熱硬化性樹脂のモノマーと、トナーコアの表面に露出する水酸基やカルボキシル基のような官能基とが反応して、トナーコアとシェル層との間に共有結合が形成される。従って、水酸基やカルボキシル基のような官能基を有する結着樹脂が含まれるトナーコアでは、シェル層とトナーコアとが強固に結合している。
このように、シェル層とトナーコアとが強固に結合することで、トナーコアとシェル層との界面に存在する無機微粒子は、長期間にわたってトナー粒子にストレスが加わる場合であっても、トナー粒子からの無機微粒子の脱離を抑制できる。そして、トナー粒子を、走査型電子顕微鏡を用いて観察する場合に、トナー粒子の表面に無機微粒子の形状に由来する凸部が観察される。このため、本発明のトナーでは、トナー粒子の表面に有する凸部によって、トナーに流動性が付与される。
水酸基やカルボキシル基のような官能基を有する結着樹脂の具体例としては、アクリル系樹脂、スチレンアクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、及びポリビニルアルコール系樹脂のような熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの樹脂の中でも、トナーコア中の着色剤の分散性、トナー粒子の帯電性と、用紙に対する定着性との面から、ポリエステル樹脂が好ましい。以下、ポリエステル樹脂について説明する。
結着樹脂として使用されるポリエステル樹脂は、従来トナー用の結着樹脂として使用されているポリエステル樹脂から適宜選択できる。ポリエステル樹脂は、アルコール成分とカルボン酸成分とを縮重合ないし共縮重合して得られるものを使用することができる。ポリエステル樹脂を合成する際に用いられる成分としては、以下の2価又は3価以上のアルコール成分や2価又は3価以上のカルボン酸成分が挙げられる。
2価又は3価以上のアルコール成分の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリテトラメチレングリコールのようなジオール類;ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、及びポリオキシプロピレン化ビスフェノールAのようなビスフェノール類;ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、及び1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンのような3価以上のアルコール類が挙げられる。
2価又は3価以上のカルボン酸成分の具体例としては、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、マロン酸、あるいはn−ブチルコハク酸、n−ブテニルコハク酸、イソブチルコハク酸、イソブテニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸、イソドデシルコハク酸、及びイソドデセニルコハク酸のようなアルキル又はアルケニルコハク酸のような2価カルボン酸;1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、及びエンポール三量体酸のような3価以上のカルボン酸が挙げられる。これらの2価又は3価以上のカルボン酸成分は、酸ハライド、酸無水物、及び低級アルキルエステルのようなエステル形成性の誘導体として用いてもよい。ここで、「低級アルキル」とは、炭素原子数1から6のアルキル基を意味する。
結着樹脂としては、定着性が良好であることから熱可塑性樹脂を用いることが好ましいが、熱可塑性樹脂単独で使用するだけでなく、熱可塑性樹脂に架橋剤や熱硬化性樹脂を添加することができる。結着樹脂内に一部架橋構造を導入することにより、定着性を低下させることなく、保存安定性、形態保持性、及び耐久性のようなトナー特性を向上させることができる。
熱可塑性樹脂と共に使用できる熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂やシアネート系樹脂が好ましい。好適な熱硬化性樹脂の具体例としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ポリアルキレンエーテル型エポキシ樹脂、環状脂肪族型エポキシ樹脂、シアネート樹脂が挙げられる。これらの熱硬化性樹脂は、2種以上を組み合わせて使用できる。
結着樹脂のガラス転移点(Tg)は、30℃以上60℃以下が好ましく、35℃以上55℃以下がより好ましい。結着樹脂のガラス転移点は、以下の方法に従って測定することができる。
<ガラス転移点測定方法>
結着樹脂のガラス転移点(Tg)は、示差走査熱量計(DSC)を用いて、結着樹脂の比熱の変化点から求めることができる。より具体的には、測定装置として示差走査熱量計(例えば、セイコーインスツル株式会社製DSC−6200)を用い、結着樹脂の吸熱曲線を測定することで決着樹脂のガラス転移点(Tg)を求めることができる。測定試料10mgをアルミパン中に入れ、リファレンスとして空のアルミパンを使用し、測定温度範囲25〜200℃、昇温速度10℃/分、という条件で測定して得られた結着樹脂の吸熱曲線より結着樹脂のガラス転移点(Tg)を求めることができる。
結着樹脂の軟化点(Tm)は、60℃以上150℃以下が好ましく、70℃以上140℃以下がより好ましい。また、異なるTmを有する複数の樹脂を、結着樹脂の軟化点が上記の範囲内の値となるように組み合わせて用いることもできる。結着樹脂の軟化点は、以下の方法に従って測定できる。
<軟化点測定方法>
高架式フローテスター(例えば、CFT−500D(株式会社島津製作所製))を用いて結着樹脂の軟化点(Tm)の測定を行う。測定試料を高化式フローテスターにセットし、ダイス細孔経1mm、プランジャー荷重20kg/cm、昇温速度6℃/分の条件で、1cmの試料を溶融流出させて軟化点(Tm)を測定する。高架式フローテスターの測定により得られる、温度(℃)/ストローク(mm)に関するS字カーブから、結着樹脂の軟化点(Tm)を読み取る。
軟化点(Tm)の読み取り方を、図1を用いて説明する。ストロークの最大値をSとし、低温側のベースラインのストローク値をSとする。S字カーブ中の、ストロークの値が(S+S)/2となる温度を、測定試料の軟化点(Tm)とする。
[着色剤]
トナーコアは必要に応じて、着色剤を含んでいてもよい。着色剤としては、トナー粒子の色に合わせて、公知の顔料や染料を用いることができる。好適な着色剤の具体例としては以下の着色剤が挙げられる。
黒色着色剤としては、カーボンブラックが挙げられる。黒色着色剤としては後述するイエロー着色剤、マゼンタ着色剤、及びシアン着色剤のような着色剤を用いて黒色に調色された着色剤も利用できる。
トナーがカラートナーである場合に、トナーコアに配合される着色剤としては、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、及びシアン着色剤のような着色剤が挙げられる。
イエロー着色剤としては、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、及びアリルアミド化合物のような着色剤が挙げられる。具体的には、C.I.ピグメントイエロー3、12、13、14、15、17、62、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、127、128、129、147、151、154、155、168、174、175、176、180、181、191、194;ネフトールイエローS、ハンザイエローG、及びC.I.バットイエローが挙げられる。
マゼンタ着色剤としては、縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン化合物、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、及びペリレン化合物のような着色剤が挙げられる。具体的には、C.I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、19、23、48:2、48:3、48:4、57:1、81:1、122、144、146、150、166、169、177、184、185、202、206、220、221、及び254が挙げられる。
シアン着色剤としては、銅フタロシアニン化合物、銅フタロシアニン誘導体、アントラキノン化合物、及び塩基染料レーキ化合物のような着色剤が挙げられる。具体的には、C.I.ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、66;フタロシアニンブルー、C.I.バットブルー、及びC.I.アシッドブルーが挙げられる。
着色剤の使用量は、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上20質量部以下が好ましく、3質量部以上10質量部以下がより好ましい。
[離型剤]
トナーコアは必要に応じて、離型剤を含んでいてもよい。離型剤は、通常、トナーの定着性や耐オフセット性を向上させる目的で使用される。
好適な離型剤としては、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、ポリオレフィン共重合物、ポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、及びフィッシャートロプシュワックスのような脂肪族炭化水素系ワックス;酸化ポリエチレンワックス、及び酸化ポリエチレンワックスのブロック共重合体のような脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物;キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう、ホホバろう、及びライスワックスのような植物系ワックス;みつろう、ラノリン、及び鯨ろうのような動物系ワックス;オゾケライト、セレシン、及びベトロラクタムのような鉱物系ワックス;モンタン酸エステルワックス、及びカスターワックスのような脂肪酸エステルを主成分とするワックス類;脱酸カルナバワックスのような脂肪酸エステルを一部、又は全部を脱酸化したワックスが挙げられる。
離型剤の使用量は、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上30質量部以下が好ましく、5質量部以上20質量部以下がより好ましい。
[電荷制御剤]
電荷制御剤は、帯電レベルや、所定の帯電レベルに短時間で帯電可能か否かの指標となる帯電立ち上がり特性を向上させ、耐久性や安定性に優れたトナーを得る目的で使用される。シェル層中に帯電機能を有する成分が含まれる場合、トナーコアに電荷制御剤を使用しなくてもよい。
[磁性粉]
トナーコアには、必要に応じて、結着樹脂中に磁性粉を配合してもよい。このようにして製造される磁性粉を含むトナーコアを用いて製造されたトナー粒子を含むトナーは、磁性1成分現像剤として使用される。好適な磁性粉としては、フェライト、及びマグネタイトのような鉄;コバルト、及びニッケルのような強磁性金属;鉄、及び/又は強磁性金属を含む合金;鉄、及び/又は強磁性金属を含む化合物;熱処理のような強磁性化処理を施された強磁性合金;二酸化クロムが挙げられる。
磁性粉の粒子径は、0.1μm以上1.0μm以下が好ましく、0.1μm以上0.5μm以下がより好ましい。このような範囲の粒子径の磁性粉を用いる場合、結着樹脂中に磁性粉を均一に分散させやすい。
磁性粉の使用量は、トナーを1成分現像剤として使用する場合、トナー全量を100質量部とする場合に、35質量部以上60質量部以下が好ましく、40質量部以上60質量部以下がより好ましい。また、トナーを2成分現像剤として使用する場合、磁性粉の使用量は、トナー全量を100質量部とする場合に、20質量部以下が好ましく、15質量部以下がより好ましい。
[無機微粒子]
本発明のトナーに含まれるトナー粒子は、トナーコアとシェル層との界面に無機微粒子が存在するように構成される。無機微粒子は、後述する所定の範囲内の数平均粒子径を有するものであれば特に限定されない。
無機微粒子を構成する無機材料としては、シリカ、及び酸化チタンが挙げられる。これらの無機微粒子の中でも、シリカ、及び酸化チタンのような無機酸化物を含む微粒子がより好ましい。
無機微粒子としてシリカの微粒子を用いる場合、シリカは、ゾルゲル法を用いて得られるコロイダルシリカを用いるのが好ましい。コロイダルシリカは、一般式Si(OR)で表される4官能性シラン化合物、4官能性シラン化合物の部分加水分解縮合生成物、又はこれらの組合せを、酸性物質又は塩基性物質を含む溶媒中で加水分解縮合させることで得られる。溶媒としては、親水性有機溶媒と水との混合溶媒が好ましい。前述の一般式中、Rはアルキル基又はフェニル基である。前述の一般式で表される4官能性シラン化合物の好ましい例としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、及びテトラブトキシシランのようなテトラアルコキシシラン;テトラフェノキシシランが挙げられる。これらの中では、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、及びテトラブトキシシランのようなテトラアルコキシシランが好ましく、テトラメトキシシラン、及びテトラエトキシシランが特に好ましい。また、前述の一般式で表される4官能性シラン化合物の部分加水分解縮合生成物の好適な例としては、メチルシリケート、及びエチルシリケートが挙げられる。
無機微粒子の数平均粒子径は、50nm以上250nm以下である。このような範囲内の数平均粒子径を有する無機微粒子が、トナーコアとシェル層との界面に存在すると、トナー粒子の表面に、無機微粒子の形状に由来する、スペーサーとして作用するために十分なサイズの凸部が多数形成される。本発明のトナーは、凸部のもたらすスペーサー効果のため、凝集しにくく、良好な流動性を備える。
また、本発明のトナーに含まれるトナー粒子では、トナーコアとシェル層との界面に無機微粒子が存在するため、トナー粒子に長期間にわたってストレスが加わる場合でも、無機微粒子が、トナー粒子から容易に脱離しない。このため、本発明に係るトナーを用いて長期間にわたって画像を形成する場合、トナー粒子表面の凸部がもたらすスペーサー効果が保たれると共に、トナーの良好な流動性が維持される。このため、本発明のトナーを用いて長期間にわたって画像を形成する場合、トナーに含まれるトナー粒子が所望する帯電量に帯電され、所望する画像濃度の画像を形成できる。
数平均粒子径が過小である無機微粒子を用いてトナー粒子を調製する場合、その表面にスペーサーとして作用するために十分なサイズの凸部が形成されない。また、数平均粒子径が過大である無機微粒子を用いて調製されたトナー粒子では、トナー粒子の表面に形成される無機微粒子に由来する凸部のサイズが過大である。このため、数平均粒子径が過大である無機微粒子を用いて調製されたトナー粒子を含むトナーを用いて画像を形成する場合、トナー粒子の表面の過大なサイズの凸部が機械的ストレスを受けやすく、無機微粒子を被覆するシェル層が破壊されることがある。そうすると、トナー粒子の表面から、無機微粒子が脱離することがある。
無機微粒子の使用量は、トナーコアの平均粒子径、及び無機微粒子の平均粒子径を勘案して適宜決定される。無機微粒子の使用量は、典型的には、トナーコアの質量に対して0.1質量%以上3.0質量%以下が好ましく、0.5質量%以上1.5質量%以下がより好ましい。
[シェル層を構成する樹脂]
シェル層を構成する樹脂は、熱硬化性樹脂のモノマーに由来する単位を含む。なお、本出願の明細書及び特許請求の範囲において、熱硬化性樹脂のモノマーに由来する単位とは、メラミンのようなモノマーにホルムアルデヒドに由来するメチレン基(−CH−)が導入された単位を意味する。シェル層は、メラミン樹脂、尿素樹脂、及びグリオキザール樹脂からなるアミノ樹脂群より選択される1種以上の樹脂の、モノマーに由来する単位を含む樹脂からなる。以下、シェル層を構成する樹脂を形成する際に、好適に使用できる、熱硬化性樹脂のモノマーについて説明する。
〔熱硬化性樹脂のモノマー〕
熱硬化性樹脂のモノマーに由来する単位を樹脂に導入するために用いられるモノマーは、メラミン樹脂、尿素樹脂、及びグリオキザール樹脂からなるアミノ樹脂群より選択される1種以上の熱硬化性樹脂の形成に使用されるモノマー及び初期縮合物である。
メラミン樹脂は、メラミンとホルムアルデヒドとの重縮合物である。メラミン樹脂の形成に使用されるモノマーはメラミンである。尿素樹脂は、尿素とホルムアルデヒドとの重縮合物である。尿素樹脂の形成に使用されるモノマーは尿素である。グリオキザール樹脂は、グリオキザールと尿素との反応物と、ホルムアルデヒドとの重縮合物である。グリオキザール樹脂の形成に使用されるモノマーは、グリオキザールと尿素との反応物である。メラミン、尿素及びグリオキザールと反応させる尿素は、周知の変性を受けていてもよい。熱硬化性樹脂のモノマーは、シェル層の形成前にホルムアルデヒドによりメチロール化された誘導体として使用できる。
シェル層を構成する樹脂には、メチロール基やアミノ基のような上述の熱硬化性樹脂のモノマーが有する官能基との反応性を有する官能基を持つ熱可塑性樹脂に由来する単位を導入してもよい。このように、シェル層を構成する樹脂に、熱硬化性樹脂のモノマーに由来する単位と、熱可塑性樹脂に由来する単位とを含有させることで、熱可塑性樹脂に由来する単位に起因する適度な柔軟性を有すると共に、熱硬化性樹脂のモノマーが形成する三次元の架橋構造に起因する適度な機械的強度を有するシェル層を備えるトナー粒子を得ることができる。
メチロール基やアミノ基のような上述の熱硬化性樹脂のモノマーが有する官能基との反応性を有する官能基としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基のような活性水素原子を含む官能基が挙げられる。アミノ基は、カルバモイル基(−CONH)として熱可塑性樹脂中に含まれてもよい。シェル層の形成が容易であることから、熱可塑性樹脂としては、(メタ)アクリルアミドに由来する単位を含む樹脂や、カルボジイミド基、オキサゾリン基、及びグリシジル基のような官能基を有するモノマーに由来する単位を含む樹脂が好ましい。
シェル層を構成する樹脂中の、熱硬化性樹脂のモノマーに由来する単位の含有量は、70質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上が特に好ましく、100%が最も好ましい。
シェル層の厚さは、1nm以上20nm以下が好ましく、1nm以上10nm以下がより好ましい。厚過ぎるシェル層を備えるトナー粒子を含むトナーを用いて画像を形成する場合、トナーを被記録媒体へ定着させる際にトナー粒子に圧力が印加されても、シェル層が破壊されにくい。この場合、トナーコアに含まれる結着樹脂や離型剤の軟化又は溶融が速やかに進行せず、低温域でトナーを被記録媒体上に定着させにくい。一方、薄過ぎるシェル層は、強度が低い。シェル層の強度が低いと、輸送時のような状況での衝撃によってシェル層が破壊される場合がある。高温でトナーを保存する場合、シェル層の少なくとも一部が破壊されたトナー粒子は凝集することがある。高温条件下では、シェル層が破壊された箇所を通じて離型剤のような成分がトナー粒子の表面に染み出することがあるためである。
シェル層の厚さは、トナー粒子の断面のTEM撮影像を市販の画像解析ソフトウェアを用いて解析することによって、計測できる。市販の画像解析ソフトウェアとしては、WinROOF(三谷商事株式会社製)のようなソフトウェアを用いることができる。具体的には、トナーの断面の略中心で直交する2本の直線を引き、当該2本の直線上の、シェル層と交差する4箇所の長さを測定する。このようにして測定される4箇所の長さの平均値を、測定対象の1個のトナー粒子が備えるシェル層の厚さとする。このようなシェル層の厚さの測定を、10個以上のトナー粒子に対して行い、測定対象の複数のトナー粒子それぞれが備えるシェル層の膜厚の平均値を求める。求められる平均値を、トナー粒子が備えるシェル層の膜厚とする。
シェル層が薄すぎる場合、TEM画像上でシェル層とトナーコアとの界面が不明瞭であるため、シェル層の厚さの測定が困難である場合がある。このような場合、TEM撮影と、エネルギー分散X線分光分析(EDX)とを組み合わせて、TEM画像中で、窒素のようなシェル層の材質に特徴的な元素のマッピングを行い、シェル層とトナーコアとの界面を明確化して、シェル層の厚さを計測すればよい。
シェル層の厚さは、シェル層を形成するために使用される熱硬化性樹脂のモノマーのような材料の使用量を調整することで、調整できる。シェル層の厚さは、トナーコアの比表面積に対する、熱硬化性樹脂のモノマーの量から、下記式を用いて求めることもできる。
シェル層の厚さ=熱硬化性樹脂のモノマーの量/トナーコアの比表面積
[外添剤]
本発明のトナーに含まれるトナー粒子は、必要に応じてその表面に外添剤を付着させてもよい。なお、本出願の明細書、及び特許請求の範囲では、外添剤により処理される前の粒子を、トナー母粒子と記載する場合がある。
外添剤としては、シリカや、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、チタン酸ストロンチウム、及びチタン酸バリウムのような金属酸化物が挙げられる。
外添剤の粒子径は、1nm以上1μm以下が好ましい。
外添剤の使用量は、トナー母粒子100質量部に対して0.5質量部以上10質量部以下が好ましい。
[キャリア]
トナーは、所望のキャリアと混合して2成分現像剤として使用できる。2成分現像剤を調製する場合、磁性キャリアを用いるのが好ましい。
好適なキャリアとしては、キャリア芯材が樹脂で被覆されたものが挙げられる。キャリア芯材の具体例としては、鉄、酸化処理鉄、還元鉄、マグネタイト、銅、ケイ素鋼、フェライト、ニッケル、及びコバルトのような粒子や、これらの材料とマンガン、亜鉛、及びアルミニウムのような金属との合金の粒子、鉄−ニッケル合金、及び鉄−コバルト合金のような粒子、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化銅、酸化マグネシウム、酸化鉛、酸化ジルコニウム、炭化ケイ素、チタン酸マグネシウム、チタン酸バリウム、チタン酸リチウム、チタン酸鉛、ジルコン酸鉛、及びニオブ酸リチウムのようなセラミックスの粒子、リン酸二水素アンモニウム、リン酸二水素カリウム、及びロッシェル塩のような高誘電率物質の粒子、並びに樹脂中に上記磁性粒子を分散させた樹脂キャリアが挙げられる。
キャリア芯材を被覆する樹脂としては、具体的に、(メタ)アクリル系重合体、スチレン系重合体、スチレン−(メタ)アクリル系共重合体、オレフィン系重合体(ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、及びポリプロピレン)、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリカーボネート、セルロース樹脂、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、及びポリフッ化ビニリデン)、フェノール樹脂、キシレン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリアセタール樹脂、及びアミノ樹脂が挙げられる。これらの樹脂は2種以上を組み合わせて使用できる。
キャリアの粒子径は、電子顕微鏡により測定される粒子径で、20μm以上120μm以下が好ましく、25μm以上80μm以下がより好ましい。
トナーを2成分現像剤として用いる場合、トナーの含有量は、2成分現像剤の質量に対して、3質量%以上20質量%以下が好ましく、5質量%以上15質量%以下が好ましい。
[トナーの製造方法]
トナーの製造方法は、トナーコアと、シェル層との界面に、所定の範囲内の数平均粒子径の無機微粒子が存在し、且つ、トナーコアを前述の所定の材質からなるシェル層で被覆できる方法であれば特に限定されない。トナーを製造する際には、シェル層を形成する前に、トナーコアの表面に無機微粒子を付着させる処理が施される。
以下、本発明の静電潜像現像用トナーの好適な製造方法に関して、トナーコアの製造方法と、トナーコアの表面に無機微粒子を付着させる処理と、シェル層の形成方法とについて順に説明する。
〔トナーコアの製造方法〕
トナーコアの製造方法としては、結着樹脂中に、着色剤、電荷制御剤、離型剤、及び磁性粉のような成分を良好に分散させることができれば特に限定されず、公知の方法から適宜選択できる。トナーコアの製造方法としては、凝集法と、粉砕法とが挙げられる。
<粉砕法>
粉砕法は、必須成分である結着樹脂と、着色剤、離型剤、電荷制御剤、及び磁性粉のような任意成分とを混合した後、混合物を溶融混練して得られる溶融混練物を、粉砕、分級して、所望の粒子径のトナーコアを得る方法である。粉砕法は、後述の凝集法と比較して、トナーコアの調製が容易である利点を有する。一方で、粉砕法は、粉砕工程を経てトナーコアを得るがゆえに、平均円形度の高いトナーコアを得にくい点で、凝集法よりも不利である。しかし、後述するシェル層の形成工程では、シェル層の原料の加熱によりシェル層の硬化反応が進行する際に、トナーコアが表面張力によって収縮することや、やや軟化することでトナーコアが球形化される。従って、トナーコアを粉砕法で製造する場合、トナーコアの平均円形度が幾分低くても大きなデメリットとはならない。以上より、本発明のトナーの製造に用いるトナーコアの製造方法としては、粉砕法が特に好ましい。
<凝集法>
凝集法では、結着樹脂、離型剤、及び着色剤のようなトナーに含まれる成分を含む微粒子を水性媒体中で凝集させて凝集粒子を得た後、凝集粒子を加熱して、凝集粒子に含まれる成分を合一化させてトナーコアを含む水性分散液を得る。水性分散液から分散剤のような成分を除去し、洗浄したトナーコアを用いて、後述の方法でトナーコアにシェル層を形成する。このような手順により、粉砕法でトナーコアを製造した場合と同様のトナー粒子(トナー母粒子)を得られる。
トナーコアのpH4に調整された水性媒体中で測定されるゼータ電位は、負極性であるのが好ましく、−10mV以下であるのがより好ましい。以下、pH4に調整された水性媒体中でのトナーコアのゼータ電位の具体的な測定方法を説明する。
<pH4の水性媒体中でのトナーコアのゼータ電位の測定方法>
トナーコア0.2gと、イオン交換水80g(mL)及び1%濃度のノニオン系界面活性剤(ポリビニルピロリドン、K−85(日本触媒株式会社製)20gとを、マグネットスターラーを用いて混合し、トナーコアを均一に溶媒に分散させて分散液を得る。その後、分散液に希塩酸を加えて、分散液のpHを4に調整し、pH4のトナーコアの分散液を得る。pH4のトナーコアの分散液を測定試料として用い、分散液中のトナーコアのゼータ電位を、ゼータ電位・粒度分布測定装置(Delsa Nano HC(ベックマン・コールター社製))を用いて測定する。
標準キャリアと、標準キャリアに対して7質量%のトナーコアとをターブラミキサーを用いて30分間混合する場合のトナーコアの摩擦帯電量は、負極性であるのが好ましく、−10μC/g以下であるのがより好ましい。以下、摩擦帯電量の具体的な測定方法を説明する。
<摩擦帯電量の測定方法>
日本画像学会から提供される標準キャリアN−01(負帯電極性トナー用標準キャリア)と、トナーコアとを、ターブラミキサーを用いて30分間混合する。この時、トナーコアの使用量は、標準キャリアの質量に対して7質量%である。混合後、トナーコアの摩擦帯電量を、QMメーター(MODEL 210HS−2A(TREK社製))を用いて測定する。このようにして測定されるトナーコアの摩擦帯電量は、トナーコアが正負何れの極性に帯電されやすいかと、トナーコアの帯電されやすさの指標となる。
本発明のトナーでは、トナーコアとシェル層との界面に無機微粒子が存在する。このため、シェル層を形成する前に、トナーコアは、その表面が無機微粒子で処理される。無機微粒子を用いて表面処理されたトナーコアの表面に、さらに、シェル層が形成されることで、トナーコアとシェル層との界面に無機微粒子が存在するトナーを得ることができる。
〔トナーコアの表面に無機微粒子を付着させる処理〕
本発明に係るトナーでは、トナーコアとシェル層との界面に無機微粒子が存在する。このため、シェル層の形成の前に、トナーコアの表面に対して、無機微粒子を付着させる処理が施される。無機微粒子をトナーコアの表面に付着させる方法は、トナーコアの表面に無機微粒子を十分な強度で付着させることができる方法であれば特に限定されない。具体的な方法としては、無機微粒子がトナーコアの表面に埋没し過ぎないように処理条件を調整し、ヘンシェルミキサーやナウターミキサーのような混合機を用いて、トナーコアと無機微粒子とを混合する方法が挙げられる。
トナーコアの表面に無機微粒子を付着させた後、後述する方法を用いて、トナーコアの表面にシェル層を形成させることで、トナーコアとシェル層との界面に無機微粒子を存在させることができる。このように、シェル層の形成前に、トナーコアの表面を無機微粒子で処理するため、通常、シェル層中には無機微粒子が含まれることはない。しかし、後述するシェル層の形成方法において、トナーコアを溶媒中に分散させる際に、トナーコアの表面から脱離する無機微粒子も存在する。このような無機微粒子は、極まれに、シェル層中に存在する無機微粒子としてトナー粒子に含まれる場合がある。基本的に、本発明に係るトナーが備えるシェル層は、その内部に無機微粒子を含まない。しかし、前述するような原因によって不可避的に生じる、少量の無機微粒子のシェル層内での存在は許容される。
〔シェル層の形成方法〕
シェル層は、メラミン、尿素、及びグリオキザールと尿素との反応物や、これらとホルムアルデヒドとの付加反応によって生成される前駆体(メチロール化物)と、必要に応じて、熱可塑性樹脂とを用いて形成される。
シェル層による、表面に無機微粒子を備えるトナーコアの被覆は、水、メタノール、又はエタノールのように、メラミン、又は尿素や、これらとホルムアルデヒドとの付加反応によって生成される前駆体(メチロール化物)を溶解することができる溶媒中で行うのが好ましい。
水、メタノール、又はエタノールのような溶媒中でシェル層を形成する場合、トナーコア表面をシェル層により均一に被覆するために、表面に無機微粒子を備えるトナーコアを、シェル層の形成に用いる溶媒中に分散させるのが好ましい。表面に無機微粒子を備えるトナーコアを、シェル層の形成に用いる溶媒中に分散させる方法は、トナーコアの表面から無機微粒子が脱離するのを防ぎつつ、表面に無機微粒子を備えるトナーコアをシェル層の形成に用いる溶媒中に高度に分散させることができる限り特に限定されない。表面に無機微粒子を備えるトナーコアを安定して分散させることができることから、シェル層の形成に用いる溶媒中には分散剤を含有させるのが好ましい。
分散剤としては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリパラビニルフェノール、部分鹸化ポリ酢酸ビニル、イソプレンスルホン酸、ポリエーテル、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体、ポリアスパラギン酸ナトリウム、デンプン、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン及びリグニンスルホン酸ナトリウムのような化合物が挙げられる。これらの分散剤は、1種を用いても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
分散剤の使用量は、トナーコア100質量部に対して75質量部以下が好ましい。
表面に無機微粒子を備えるトナーコアを含む分散液に、シェル層を形成させるための材料を溶解させた後、分散液中の、シェル層を形成させるための材料を反応させて、表面に無機微粒子を備えるトナーコアの表面を被覆するシェル層を形成する。
メラミン樹脂、尿素樹脂、及びグリオキザール樹脂からなるアミノ樹脂群より選択される1種以上の樹脂からなるシェル層を形成する際の温度は、特に限定されないが、40℃以上80℃以下が好ましく、55℃以上70以下がより好ましい。このような範囲の温度下でシェル層を形成することにより、トナーコア表面を被覆するシェル層の形成が良好に進行する。また、このような範囲の温度下でシェル層を形成することにより、トナーコアの表面に露出する水酸基又はカルボキシル基と、シェル層を形成するための材料に含まれるメチロール基との反応により、トナーコアを構成する結着樹脂の分子とシェル層を構成する分子との間に共有結合が形成されやすい。トナーコアとシェル層とが共有結合することで、トナーコアにシェル層を強固に付着させることができる。
加熱により、分散液中のメラミン、尿素、又はグリオキザールと尿素との反応物のメチロール化物が要求される程度まで反応した後、分散液を常温まで冷却してトナー粒子の分散液を得ることができる。その後、必要に応じて、トナーを洗浄する洗浄工程、トナーを乾燥する乾燥工程、及び、トナー母粒子の表面に外添剤を付着させる外添工程から選択される1以上の工程を経て、トナー粒子の分散液からトナーが回収される。以下、洗浄工程、乾燥工程、及び外添工程について説明する。
(洗浄工程)
トナー粒子は、必要に応じて、水により洗浄される。洗浄方法は特に限定されず、例えば、トナー粒子を含む分散液から、固液分離によりトナー粒子をウエットケーキとして回収し、得られるウエットケーキを水により洗浄する方法や、トナー粒子を含む分散液中のトナー粒子を沈降させ、上澄み液を水と置換し、置換後にトナー粒子を水に再分散させる方法が挙げられる。
(乾燥工程)
トナー粒子は、必要に応じて乾燥されてもよい。トナー粒子を乾燥する方法は特に限定されない。好適な乾燥方法としては、スプレードライヤー、流動層乾燥機、真空凍結乾燥器、及び減圧乾燥機のような乾燥機を用いる方法が挙げられる。これらの方法の中では、乾燥中のトナー粒子の凝集を抑制しやすいことからスプレードライヤーを用いる方法がより好ましい。スプレードライヤーを用いる場合、トナー粒子の分散液と共に、シリカのような外添剤の分散液を噴霧することによって、トナー粒子の表面に外添剤を付着させることができる。
(外添工程)
本発明の方法により製造される静電潜像現像用トナーは、必要に応じてその表面に外添剤が付着したものであってもよい。上記方法により得られたトナー粒子をトナー母粒子として用いて、トナー母粒子の表面に、外添剤を付着させる。外添剤をトナー母粒子の表面に付着させる方法は特に限定されない。好適な方法としては、外添剤がトナー母粒子表面に埋没しないように条件を調整して、ヘンシェルミキサーやナウターミキサーのような混合機により、トナー母粒子と外添剤とを混合する方法が挙げられる。
以上説明した本発明の静電潜像現像用トナーを用いることで、現像器内でトナー粒子に加わるストレスに起因する、トナー粒子の表面への外添剤の粒子の埋没や、トナー粒子の表面からの外添剤の粒子の脱離を抑制することで、長期間にわたって所望する画像濃度の画像を形成できる。また、本発明の静電潜像現像用トナーは耐熱保存性に優れる。このため、本発明の静電潜像現像用トナーは、種々の画像形成装置で好適に使用できる。
以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は実施例の範囲に何ら限定されるものではない。
[製造例1]
〔トナーコアA〜Cの調製〕
表1に記載の種類の結着樹脂100質量部と、表1に記載の種類の離型剤5質量部と、着色剤(REGAL330R(キャボット社製)、カーボンブラック)5質量部とを、ヘンシェルミキサー(日本コークス株式会社製)を用いて2400rpmで混合した。得られた混合物を、二軸押出機(PCM−30(株式会社池貝製))を用いて、材料投入量5kg/h、軸回転数160rpm、設定温度範囲100℃以上130℃以下で溶融混練した。得られた溶融混練物を冷却した後、溶融混練物を、ロートプレックスミル(8/16型(株式会社東亜器械製作所製))を用いて粗粉砕した。次いで、粗粉砕品を、ジェットミル(超音波ジェットミルI型(日本ニューマチック工業株式会社製))を用いて微粉砕し、得られた微粉砕品を、エルボージェット(EJ−LABO型(日鉄工業株式会社製))を用いて分級して、体積平均粒子径(D50)が7.0μmのトナーコアを得た。トナーコアの体積平均粒子径は、コールターカウンターマルチサイザー3(ベックマン・コールター社製)を用いて測定した。
Figure 2015087597
[製造例2]
〔無機微粒子A〜Fの調製〕
メタノール中で、アンモニア水を用いて常法に従ってテトラエトキシシランを加水分解縮合させて、コロイダルシリカを無機微粒子A〜Fとして調製した。無機微粒子A〜Fの数平均粒子径を表1に記す。無機微粒子A〜Fの数平均粒子径は、加水分解縮合時の、アンモニア水の反応液への滴下速度、反応温度、及び撹拌速度のような条件を適宜調整して調製した。無機微粒子の数平均粒子径は、フィールドエミッション走査電子顕微鏡(JSM−6700F(日本電子株式会社製))を用いて撮影した電子顕微鏡写真から、10個の無機微粒子の粒子径を測定し、その平均値を算出して求めた。
Figure 2015087597
〔無機微粒子G〜J〕
実施例及び比較例のトナーには、無機微粒子G〜Jとして、何れもテイカ株式会社製の市販品である、表2に記載の種類の酸化チタン微粒子を用いた。
Figure 2015087597
[実施例1〜10、及び比較例4〜7]
(トナー母粒子の調製)
・トナーコアの表面処理
表4〜6に記載の種類のトナーコア100質量部と、表4〜6に記載の種類の無機微粒子1.5質量部とをヘンシェルミキサー(FM−10B(日本コークス工業株式会社製))を用い、回転数3500rpmで、5分間混合して、表面に無機微粒子を備えるトナーコアを得た。
・分散工程
イオン交換水500質量部、及び表4〜6に記載の種類の分散剤50質量部を混合装置(マグネチックスターラーRS−1DN(アズワン株式会社製))を用いて混合して、分散剤の水溶液を得た。分散剤の水溶液に、表面に無機微粒子を備えるトナーコアを加えた。分散剤の水溶液中の表面に無機微粒子を備えるトナーコアを、常温で20分間撹拌して、表面に無機微粒子を備えるトナーコアを含む分散液(A)を調製した。
なお、下記の市販品を表4〜6に記載の分散剤として用いた。
分散剤A:ポリアクリル酸ナトリウム(ジュリマーAC−103(東亜合成株式会社製))
分散剤B:部分鹸化ポリ酢酸ビニル(ゴーセノールGM−14L(日本合成化学工業株式会社製))
・シェル形成工程
表面に無機微粒子を備えるトナーコア100質量部に対して、1質量部の表4〜6に記載の種類のシェル材の原料を、分散液(A)に加えた。次いで、分散液(A)を撹拌して、シェル材の原料をイオン交換水に溶解させた。分散液(A)を、容量1リットルのセパラブルフラスコに移した後、フラスコの内容物を回転数1200rpmで撹拌しながら、70℃まで昇温した。以降、シェル層の形成が完了するまで、回転数1200rpmで、フラスコの内容物を撹拌した。フラスコの内温が70℃に到達した後、フラスコの内容物を同温度で1時間撹拌して、表面に無機微粒子を備えるトナーコア表面にシェル層を形成させた。その後、フラスコの内容物を、常温まで冷却して、トナー母粒子を含む分散液を得た。
なお、下記の市販品を表4〜6に記載のシェル材の原料として用いた。
メチロール化尿素:ミルベンSUM−100(昭和電工株式会社製)
メチロールメラミンA:ニカレジンS−260(日本カーバイド工業株式会社製)
メチロールメラミンB:ミルベレジンKAM−7(昭和電工株式会社製)
・洗浄工程
ブフナーロートを用いて、トナー母粒子を含む分散液からトナー母粒子のウエットケーキをろ取した。トナー母粒子のウエットケーキを再度イオン交換水に分散させてトナー母粒子を洗浄した。トナー母粒子のイオン交換水による同様の洗浄を6回繰り返した。
・乾燥工程
トナー母粒子のウエットケーキを、濃度50質量%のエタノール水溶液に分散させてスラリーを調製した。得られたスラリーを連続式表面改質装置(コートマイザー(フロイント産業株式会社製))に供給することにより、スラリー中のトナー母粒子を乾燥させて、トナー母粒子を得た。コートマイザーによる乾燥条件は、熱風温度45℃、ブロアー風量2m/分であった。得られたトナー母粒子について、その一部を取り出し、それを、後述するシェル層の表面の確認と、無機微粒子の脱離度の評価との際に用いた。
(トナーの調製)
・外添工程
得られたトナー母粒子を、トナー母粒子の質量に対して、1.0質量%の酸化チタン(EC−100(チタン工業株式会社製)、数平均粒子径:360nm)と、0.7質量%の疎水性シリカ(RA−200H(日本アエロジル株式会社製)、数平均粒子径:12nm)とで処理した。トナー母粒子と、酸化チタンと、疎水性シリカとを、ヘンシェルミキサー(FM−10B(日本コークス株式会社製))を用いて、回転数3500rpmで5分間、撹拌・混合して、トナーを得た。
≪シェル層の構造の確認≫
下記方法に従って、実施例1〜10、及び比較例4〜7で調製されたトナー母粒子の表面を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて観察し、シェル層の表面の状態を確認した。下記方法に従って、実施例1〜10、及び比較例4〜7のトナーに含まれるトナー粒子の断面の写真を、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて撮影した。得られたTEM写真を用いて、シェル層の表面の状態と、トナー粒子の内部の状態とを確認した。
<トナー母粒子表面の観察、及び撮影の方法>
走査型電子顕微鏡(JSM−6700F(日本電子株式会社製))を用いて、トナー粒子表面を、倍率10,000倍にて観察し、任意のトナー母粒子の画像を撮影した。
<トナー母粒子の断面の観察、及び撮影の方法>
トナー母粒子を樹脂に包埋した試料を作成した。ミクロトーム(EM UC6(ライカ株式会社製))を用いて、得られた試料から厚さ200nmのトナー母粒子の断面観察用の薄片試料を作成した。得られた薄片試料を、透過型電子顕微鏡(TEM、JSM−6700F(日本電子株式会社製))を用いて倍率50,000倍で観察し、任意のトナー母粒子の断面の画像を撮影した。
トナー母粒子の断面のTEM写真から、トナーコア粒子トナーコアとシェル層との界面に無機微粒子が存在することが確認できた。トナー母粒子の表面のSEM観察と、トナーに含まれるトナー粒子の断面のTEM写真とから、トナー母粒子の表面に有する凸部が、無機微粒子の形状に由来する凸部であることが確認できた。
実施例1〜10、及び比較例4〜7で調製されたトナー母粒子について、無機微粒子の形状に由来する凸部の有無を確認した。シェル層の表面について、無機微粒子の形状に由来する凸部の有無を、下記基準に従って判定した。判定結果を表4〜6に記す。
○:トナー母粒子の表面に、無機微粒子の形状に由来する凸部が確認された。
×:トナー母粒子の表面に、無機微粒子の形状に由来する凸部が確認されなかった。
[比較例1〜3]
表6に記載の種類のトナーコア100質量部に対して、表6に記載の種類の無機微粒子1.5質量部を用い、トナーコアの表面を無機微粒子で表面処理した。トナーコアの表面処理の条件は、実施例1と同様の条件とした。無機微粒子で表面処理されたトナーコアを、トナー母粒子として用いた。トナー母粒子を実施例1と同様に外添処理して、比較例1〜3のトナーを得た。
[比較例8]
製造例1で得られたトナーコアを無機微粒子で表面処理しないことの他は、実施例1と同様にして、比較例8のトナーを得た。なお、比較例8では、外添工程前のトナー母粒子について、実施例1で調製されたトナー母粒子と同様にして、シェル層の表面の状態を観察し、無機微粒子の形状に由来する凸部の有無を確認した。比較例8で調製されたトナー母粒子について、無機微粒子の形状に由来する凸部の有無の判定結果を表6に記す。
≪評価1≫
実施例1〜10、及び比較例1〜8のトナーについて、以下の方法に従って、耐熱保存性、無機微粒子の脱離度、トナーの付着力、及び外添剤及び無機微粒子の埋没度を評価した。実施例1〜10、及び比較例1〜8のトナーの耐熱保存性、トナーの付着力、及び外添剤の埋没度の評価結果を、表4〜6に記す。
<耐熱保存性評価>
トナー3gを、容量20mLのポリ容器に秤量し、23℃50%RH環境下に8時間静置する。23℃50%RH環境下に静置後、ポリ容器内のトナーを60℃に設定された恒温器内に3時間静置することで、耐熱保存性評価用のトナーを得た。その後、耐熱保存性評価用のトナーを、パウダーテスター(ホソカワミクロン株式会社製)のマニュアルに従い、レオスタッド目盛り5、時間30秒の条件で、目開き106μmの篩を用いて篩別した。篩別後に、篩上に残留したトナーの質量を測定した。篩別前のトナーの質量と、篩別後に篩上に残留したトナーの質量とから、下式に従って凝集度[%]を求めた。算出された凝集度から、下記基準に従って耐熱保存性を評価した。○評価を合格とした。
(凝集度算出式)
凝集度[%]=篩上に残留したトナー質量/篩別前のトナーの質量×100
○:凝集度が5%以下。
△:凝集度が5%超、30%以下
×:凝集度が30%超。
<無機微粒子の脱離度評価>
外添剤で処理する前のトナー母粒子を使用した。シェル層とトナーコアとの界面に存在する無機微粒子の存在量を蛍光X線分析(ZSX−100E(株式会社リガク製)を用いた定性分析)により測定する。測定した無機微粒子の存在量をM1とした。次いで、界面活性剤(マイペット(花王株式会社製))の濃度2%の水溶液100ccにトナー1.5gを投入し、超音波振動機(UT105S(シャープマニファクチャリングシステム株式会社製))を用いて、2分間分散させて、トナー母粒子の分散液を得た。得られた分散液から、目開き6μm濾紙を用いて、トナー母粒子をろ取し、乾燥させてトナー母粒子を回収した。回収したトナー母粒子を、再度、蛍光X線分析することにより、シェル層とトナーコアとの界面に存在する無機微粒子の存在量を測定した。回収したトナー母粒子について、測定した無機微粒子の存在量をM2とした。測定したM1及びM2から、下式に従って、無機微粒子の脱離度を算出した。算出された脱離度から、下記基準に従って無機微粒子の脱離度を評価した。◎及び○評価を合格とした。
(脱離度算出式)
脱離度[%]=(M1−M2)/M1×100
◎:脱離度が5%未満。
○:脱離度が5%以上15%未満。
×:脱離度が15%以上。
<トナーの付着力評価>
アースされたガラス基盤上にトナーを載せ、トナーを載せた面が遠心分離機(株式会社クボタ製)の回転面の外側を向くようにセットした。遠心効果1000Gで1分間、遠心分離を行った後、ガラス基盤上に残っているトナー投影面積の総和(S1000)を測定した。また、遠心効果8000Gで1分間、遠心分離を行った後、ガラス基盤上に残っているトナー投影面積の総和(S8000)を測定した。トナー投影面積は光学顕微鏡(株式会社キーエンス製)を用いて、ガラス基盤を正面から観察した画像を取得した。取得した画像を、画像解析ソフトウェア(WinROOF(三谷商事株式会社製))を用いて取り込み、ソフトウェアのペンツールを用いて、トナーの輪郭線を描画し、トナー投影面積(pix)を測定した。
測定したS8000、及びS1000から、下記式(1)に従って、ガラス基盤上のトナー残存率N[%]を算出した。
N[%]=S8000÷S1000×100・・・・(1)
算出したトナー残存率Nから、下記基準に従って、トナーの付着力を評価した。
◎:Nが30%以下。
○:Nが30%超50%以下。
×:Nが50%超。
<外添剤及び無機微粒子の埋没度評価>
ノンコートフェライトキャリア(FK−150(パウダーテック株式会社製))10gと、トナー0.1gとを、容量20mLのポリ容器に秤量し、ターブラミキサーを用いて30分間撹拌した。撹拌後、ポリ容器内からトナーを取り出し、30分撹拌後のトナーに含まれるトナー粒子の比表面積(S30m)を測定した。次いで、ターブラミキサーを用いた撹拌時間を3時間に変える他は、S30mの測定と同様の条件で撹拌して、3時間撹拌後のトナーに含まれるトナー粒子の比表面積(S3h)を測定した。トナー粒子の比表面積は、比表面積測定装置(Macsorb 1208(株式会社マウンテック製))を用いて測定した。
測定したS30m、及びS3hから、下記式(2)に従って外添剤埋没率P[%]を算出した。
P[%]=S3h÷S30m×100・・・・(2)
算出した、外添剤埋没率Pから、下記基準に従って、トナー埋没度を評価した。
◎:Pが10%以下。
○:Pが10%超40%以下。
×:Pが40%超。
≪評価2≫
実施例1〜10、及び比較例1〜8のトナーを用いて、以下の方法に従って、現像維持特性を評価した。現像維持特性の評価は、以下の方法に従って調製した2成分現像剤を用いて行った。実施例1〜10、及び比較例1〜8のトナーの現像維持特性の評価結果を、表4〜6に記す。
[製造例4]
(2成分現像剤の調製)
Mn−Mgフェライトコア1000質量部に、シリコーン樹脂30質量部とトルエン200質量部とを混合して得られたキャリアコート液を塗布した。その後、コート液が塗布されたフェライトコアを、200℃60分間熱処理して、シリコーン樹脂被覆のフェライトキャリアを得た。得られたキャリアと、キャリアの質量に対して10質量%のトナーとを、ボールミルを用いて30分間混合して2成分現像剤を調製した。
<画像濃度評価>
複合機(Taskalfa500ci(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製))を用いて、20℃50%RH環境下で、被記録媒体にベタ画像を形成し、初期のベタ画像を得た。その後、印字率5.0%で10万枚連続の画像形成を行った後に、被記録媒体にベタ画像を形成した。その後、印字率を1.0%に変え、1万枚連続の画像形成を行った後に、被記録媒体にベタ画像を形成した。初期のベタ画像の画像濃度(ID)、印字率5.0%の連続画像形成後に得たベタ画像の画像濃度(ID5.0)、及び印字率1.0%の連続画像形成後に得たベタ画像の画像濃度(ID1.0)を測定した。画像濃度は、マクベス反射濃度計(RD914(グレタグ・マクベス社製))を用いて測定した。
(画像濃度の評価)
ID、ID5.0、及びID1.0を、下記基準に従って評価した。
◎:1.3以上。
○:1.0以上1.3未満。
×:1.0未満。
(総合評価)
ID、ID5.0、及びID1.0の評価結果から、下記基準に従って現像維持特性を評価した。
○:ID、ID5.0、及びID1.0の評価結果が何れも◎、又は○であった。
×:ID、ID5.0、及びID1.0の評価結果の何れかが×であった。
Figure 2015087597
Figure 2015087597
Figure 2015087597
実施例1〜10から、
・結着樹脂、及び離型剤を含むトナーコアと、トナーコアの表面を被覆するシェル層とからなるトナー粒子を、含むトナーであって、
・シェル層が、熱硬化性樹脂のモノマーに由来する単位を含む樹脂からなり、
・熱硬化性樹脂が、メラミン樹脂、尿素樹脂、及びグリオキザール樹脂からなるアミノ樹脂群より選択される1種以上の樹脂であり、
・無機微粒子の数平均粒子径が50nm以上250nm以下であり、
・トナー粒子の表面を、走査型電子顕微鏡を用いて観察する場合に、シェル層に無機微粒子の形状に由来する凸部が観察される、
トナーは、耐熱保存性に優れ、長期間にわたってトナー粒子にストレスが加わる場合において、現像性の低下を抑制できることが分かる。
比較例1〜3から、シェル層を備えないトナー粒子を含むトナーは、耐熱保存性に劣ることがあることが分かる。比較例1〜3のトナーに含まれるトナー粒子では、トナーコアに含まれる離型剤のような成分のトナー粒子表面への染み出しが容易に生じる。このため、比較例1〜3のトナーは、耐熱保存性に劣ると思われる。
比較例4、及び6から、数平均粒子径が過大である無機微粒子をトナーコアとシェル層との界面に備えるトナー粒子を含むトナーを用いて画像を形成する場合、長期間にわたって所望する画像濃度の画像を形成することが困難であることが分かる。
比較例5、及び7から、数平均粒子径が過小である無機微粒子をトナーコアとシェル層との界面に備えるトナー粒子を含むトナーを用いて画像を形成する場合、長期間にわたって所望する画像濃度の画像を形成することが困難であることが分かる。
比較例8から、シェル層とトナーコアとの界面に無機微粒子が存在しないトナー粒子を含むトナーは、耐熱保存性に劣り、そのようなトナーを用いて画像を形成する場合、長期間にわたって所望する画像濃度の画像を形成することが困難であることが分かる。これは、比較例8のトナーに含まれるトナー粒子が、トナー粒子の部材への付着や、トナー母粒子に対する無機微粒子の埋没が容易に生じやすいためと思われる。

Claims (2)

  1. 結着樹脂を含むトナーコアと、前記トナーコアの表面を被覆するシェル層とからなるトナー粒子を含む、静電潜像現像用トナーであって、
    前記シェル層が、熱硬化性樹脂のモノマーに由来する単位を含む樹脂からなり、
    前記熱硬化性樹脂が、メラミン樹脂、尿素樹脂、及びグリオキザール樹脂からなるアミノ樹脂群より選択される1種以上の樹脂であり、
    前記トナーコアと、前記シェル層との界面に無機微粒子が存在し、
    前記無機微粒子の数平均粒子径が60nm以上250nm以下であり、
    前記トナー粒子を、走査型電子顕微鏡を用いて観察する場合に、トナー粒子の表面に前記無機微粒子の形状に由来する凸部が観察される、静電潜像現像用トナー。
  2. 前記トナー粒子の表面に外添剤が付着しており、
    前記外添剤が、数平均粒子径1nm以上50nm以下の微粒子を含む、請求項1に記載の静電潜像現像用トナー。
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