JP2015064627A - 不具合検知システムおよび不具合検知方法 - Google Patents

不具合検知システムおよび不具合検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装置コントロールレベルでのオペレータ状態を対象とするFD/FP機能を強化する。【解決手段】不具合検知システムは、設定値をオペレータの操作に応じて設定変更するための設定値操作部10と、設定値と制御量に基づき操作量を算出して出力する操作量算出部13と、設定値操作部10による設定値の変更の頻度を示す操作頻度情報を集計して保持する頻度情報処理部20と、外部からリセット信号を受け取ったときに、頻度情報処理部20に保持されている操作頻度情報をゼロにリセットするリセット部21と、操作頻度情報の値が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力するアラーム出力部22とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、オペレータが温調計などのコントローラを正常に操作できていない不具合を検知したり予知したりすることができる不具合検知システムおよび不具合検知方法に関するものである。
半導体製造装置では、EES(Equipment Engineering System)が実用段階へと移行してきている。EESは、半導体製造装置が正常に機能しているかどうかをデータでチェックし、装置の信頼性や生産性を向上させるシステムである。EESの主な目的は、装置自体を対象とする不具合検知(FD:Fault Detection)、不具合予知(FP:Fault Prediction)である(非特許文献1参照)。
FD/FPには、装置コントロールレベル、モジュールレベル、サブシステムレベル、I/Oデバイスレベルという階層化の捉え方がある。装置コントロールレベルのFD/FPは、ホストまたはオペレータから指示された処理条件の基で装置機能が装置スペックの許容範囲内で動作しているかを監視/検知するFD/FPである。モジュールレベルのFD/FPは、デバイスもしくはサブシステムから構成されるモジュールが、指示値どおりに処理を行なうことができるかを監視/検知するFD/FPである。サブシステムレベルのFD/FPは、フィードバック制御を行なうような複数のデバイスからなる複合システムが、いくつかのパラメータ設定の基で安定して動作しているかを監視/検知するFD/FPである。I/OデバイスレベルのFD/FPは、装置を構成するセンサやアクチュエータが設計値どおりに安定して動作しているかを監視/検知するFD/FPである。このように、I/Oデバイスレベルの主体は、センサやアクチュエータである。
アクチュエータのFD/FPに関しては、(0,1)のビット列のデータ(アクチュエータデータ)で済むシーケンス制御的な動作については、特に実用段階にあると言える。
一方で、センサのFD/FPに関しては、温度、圧力、流量などのプロセス量が対象データになる。これらのデータについては、msec.レベルで全てのデータを保存するのが合理的とは言えない。そこで、センサのデータを装置が管理する処理単位毎に、あるいは一定の期間毎に代表値化して、代表値化した値をチェックするEES対応の基板処理装置(特許文献1参照)などが提案されている。代表値とは、最大値、最小値、平均値などである。これらの代表値によりFD/FPが実現できれば、全てのデータを監視する場合と比較して通信量、必要メモリ量などを大幅に削減できるので効率的である。
代表値を利用したFD/FPとしては、劣化によるヒータ断線のFPや、過電流によるヒータ断線のFDなどが知られている。ヒータが劣化する場合、ヒータの抵抗値(非プロセス量)の平均値が徐々に上昇していくので、ヒータの抵抗値の平均値を代表値としてチェックすれば、劣化によるヒータの断線を予知することができる。また、過電流によってヒータが断線した場合、ヒータの抵抗値の最大値が突発的に上昇するので、ヒータの抵抗値の最大値を代表値としてチェックすれば、過電流によるヒータの断線を検知することができる。
特開2010−219460号公報
「装置レベルでの装置機能の性能確認に関する解説書」,社団法人電子情報技術産業協会,2005年3月23日
以上のように非プロセス量であれば、FD/FPの実用化は可能である。しかしながら、プロセス量の代表値化では物理的な状態のみが扱う対象になり、オペレータの状態までは扱えないので、情報としては必ずしも十分ではない。EESの装置内分散配置は、EESの全体効率を高めるために有効な実装方法であるので、オペレータによる操作を伴う装置コントロールレベルでFD/FP機能をさらに強化することが求められている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、装置コントロールレベルでのオペレータ状態を対象とするFD/FP機能を強化することができる不具合検知システムおよび不具合検知方法を提供することを目的とする。換言するならば、本発明は、装置コントロールレベルで内蔵も外付けも可能な簡易型のFD/FP関連機能を提供する。
本発明の不具合検知システムは、設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出して出力する操作量算出手段と、前記設定値SPをオペレータの操作に応じて設定変更するための設定値操作手段と、この設定値操作手段による設定値SPの変更の頻度を示す操作頻度情報を集計して保持する頻度情報処理手段と、外部からリセット信号を受け取ったときに、前記頻度情報処理手段に保持されている操作頻度情報をゼロにリセットするリセット手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の不具合検知システムの1構成例において、前記操作頻度情報は、前記設定値SPの変更の頻度を示す変更頻度情報と、前記設定値SPの変更が行なわれた後の経過時間が規定時間以下であるときに前記設定値操作手段による設定値SPの変更がさらに行なわれた頻度を示す再変更頻度情報と、前記設定値SPの変更が行なわれた後の経過時間が規定時間以下であるときに前記設定値操作手段による設定値SPの変更がさらに行なわれ、この設定値SPの変更が直前の設定値SPの変更に対して逆方向の変更である頻度を示す逆方向変更頻度情報のうち少なくとも1つである。
また、本発明の不具合検知システムの1構成例において、前記操作頻度情報は、前記設定値SPの変更の頻度を示す変更頻度情報と、前記設定値SPの変更が行なわれた後に前記制御量PVが変更後の設定値SPに到達する前に前記設定値操作手段による設定値SPの変更がさらに行なわれた頻度を示す再変更頻度情報と、前記設定値SPの変更が行なわれた後に前記制御量PVが変更後の設定値SPに到達する前に前記設定値操作手段による設定値SPの変更がさらに行なわれ、この設定値SPの変更が直前の設定値SPの変更に対して逆方向の変更である頻度を示す逆方向変更頻度情報のうち少なくとも1つである。
また、本発明の不具合検知システムの1構成例は、さらに、前記操作頻度情報の値が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力するアラーム出力手段を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の不具合検知システムは、設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出して出力する操作量算出手段と、前記設定値SPをオペレータの操作に応じて設定変更するための設定値操作手段と、この設定値操作手段による設定値SPの変更幅の累計を示す操作累計情報を集計して保持する累計情報処理手段と、外部からリセット信号を受け取ったときに、前記累計情報処理手段に保持されている操作累計情報をゼロにリセットするリセット手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の不具合検知システムの1構成例において、前記操作累計情報は、前記設定値SPの変更幅の累計を示す変更累計情報と、前記設定値SPの変更が行なわれた後の経過時間が規定時間以下であるときに前記設定値操作手段による設定値SPの変更がさらに行なわれた場合の変更幅の累計を示す再変更累計情報と、前記設定値SPの変更が行なわれた後の経過時間が規定時間以下であるときに前記設定値操作手段による設定値SPの変更がさらに行なわれ、この設定値SPの変更が直前の設定値SPの変更に対して逆方向の変更である場合の変更幅の累計を示す逆方向変更累計情報のうち少なくとも1つである。
また、本発明の不具合検知システムの1構成例において、前記操作累計情報は、前記設定値SPの変更幅の累計を示す変更累計情報と、前記設定値SPの変更が行なわれた後に前記制御量PVが変更後の設定値SPに到達する前に前記設定値操作手段による設定値SPの変更がさらに行なわれた場合の変更幅の累計を示す再変更累計情報と、前記設定値SPの変更が行なわれた後に前記制御量PVが変更後の設定値SPに到達する前に前記設定値操作手段による設定値SPの変更がさらに行なわれ、この設定値SPの変更が直前の設定値SPの変更に対して逆方向の変更である場合の変更幅の累計を示す逆方向変更累計情報のうち少なくとも1つである。
また、本発明の不具合検知システムの1構成例は、さらに、前記操作累計情報の値が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力するアラーム出力手段を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の不具合検知システムの1構成例は、さらに、前記頻度情報処理手段に保持されている操作頻度情報を予め規定された間隔で取得する頻度情報取得手段と、前記操作頻度情報の取得後に前記リセット手段に前記リセット信号を送信するリセット信号送信手段と、前記頻度情報取得手段が取得した操作頻度情報を記憶する頻度情報履歴記憶手段と、この頻度情報履歴記憶手段に記憶された過去の任意の操作頻度情報の値に対する最新の操作頻度情報の値の増加量が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力する判定手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の不具合検知システムの1構成例は、さらに、前記累計情報処理手段に保持されている操作累計情報を予め規定された間隔で取得する累計情報取得手段と、前記操作累計情報の取得後に前記リセット手段に前記リセット信号を送信するリセット信号送信手段と、前記累計情報取得手段が取得した操作累計情報を記憶する累計情報履歴記憶手段と、この累計情報履歴記憶手段に記憶された過去の任意の操作累計情報の値に対する最新の操作累計情報の値の増加量が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力する判定手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の不具合検知方法は、設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出して出力する操作量算出ステップと、オペレータの操作による設定値SPの変更の頻度を示す操作頻度情報を頻度情報処理手段で集計して保持する頻度情報処理ステップと、外部からリセット信号を受け取ったときに、前記頻度情報処理手段に保持されている操作頻度情報をゼロにリセットするリセットステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の不具合検知方法の1構成例は、さらに、前記操作頻度情報の値が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力するアラーム出力ステップを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の不具合検知方法は、設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出して出力する操作量算出ステップと、オペレータの操作による設定値SPの変更幅の累計を示す操作累計情報を累計情報処理手段で集計して保持する累計情報処理ステップと、外部からリセット信号を受け取ったときに、前記累計情報処理手段に保持されている操作累計情報をゼロにリセットするリセットステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の不具合検知方法の1構成例は、さらに、前記操作累計情報の値が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力するアラーム出力ステップを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の不具合検知方法の1構成例は、さらに、前記頻度情報処理手段に保持されている操作頻度情報を予め規定された間隔で取得する頻度情報取得ステップと、前記操作頻度情報の取得後に前記リセット信号を送信するリセット信号送信ステップと、前記頻度情報取得ステップで取得した操作頻度情報を頻度情報履歴記憶手段に記憶させる頻度情報履歴記憶ステップと、前記頻度情報履歴記憶手段に記憶された過去の任意の操作頻度情報の値に対する最新の操作頻度情報の値の増加量が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力する判定ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の不具合検知方法の1構成例は、さらに、前記累計情報処理手段に保持されている操作累計情報を予め規定された間隔で取得する累計情報取得ステップと、前記操作累計情報の取得後に前記リセット信号を送信するリセット信号送信ステップと、前記累計情報取得ステップで取得した操作累計情報を累計情報履歴記憶手段に記憶させる累計情報履歴記憶ステップと、前記累計情報履歴記憶手段に記憶された過去の任意の操作累計情報の値に対する最新の操作累計情報の値の増加量が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力する判定ステップとを含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、頻度情報処理手段を設けることにより、装置コントロールレベルでのオペレータ状態を対象とするFD/FP機能を強化することができ、オペレータが温調計などのコントローラを正常に操作できていない不具合を検知したり予知したりすることができる。
また、本発明では、設定値SPの変更が行なわれた後に制御量PVが変更後の設定値SPに到達する前に設定値SPの変更がさらに行なわれた頻度を再変更頻度情報として集計し、設定値SPの変更が行なわれた後に制御量PVが変更後の設定値SPに到達する前に設定値SPの変更がさらに行なわれ、この設定値SPの変更が直前の設定値SPの変更に対して逆方向の変更である頻度を逆方向変更頻度情報として集計することにより、フィードバック制御系に特有の非正常的な操作を検出することができる。
また、本発明では、累計情報処理手段を設けることにより、装置コントロールレベルでのオペレータ状態を対象とするFD/FP機能を強化することができ、オペレータが温調計などのコントローラを正常に操作できていない不具合を検知したり予知したりすることができる。
また、本発明では、設定値SPの変更が行なわれた後に制御量PVが変更後の設定値SPに到達する前に設定値SPの変更がさらに行なわれた場合の変更幅の累計を再変更累計情報として集計し、設定値SPの変更が行なわれた後に制御量PVが変更後の設定値SPに到達する前に設定値SPの変更がさらに行なわれ、この設定値SPの変更が直前の設定値SPの変更に対して逆方向の変更である場合の変更幅の累計を逆方向変更累計情報として集計することにより、フィードバック制御系に特有の非正常的な操作を検出することができる。
また、本発明では、頻度情報取得手段と頻度情報履歴記憶手段と判定手段とを設けることにより、さらに高度なオペレータ状態検知を実現することができる。
また、本発明では、累計情報取得手段と累計情報履歴記憶手段と判定手段とを設けることにより、さらに高度なオペレータ状態検知を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る不具合検知システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る不具合検知システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る不具合検知システムの動作例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る不具合検知システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る不具合検知システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る不具合検知システムの動作例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る不具合検知システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る不具合検知システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る不具合検知システムの動作例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る不具合検知システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係る不具合検知システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係る不具合検知システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態に係る加熱装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態に係る不具合検知システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態における操作頻度情報の記録例を示す図である。
[発明の原理1]
発明者は、下記のような性質に着眼した。
(A)オペレータによるコントローラの代表的な操作として、設定値SPの変更がある。
(B)設定値SPの変更を1回行なった直後に、さらに変更を行なうことは少ない。
(C)設定値SPの変更を1回行なった直後に、その変更とは逆方向の変更(キャンセル操作)を行なうのは非効率な操作であり、正常な操作手順とは考え難い。
上記の(A)〜(C)のことから、発明者は、設定値SP変更頻度、設定値SP変更後の短時間内での再変更頻度、設定値SP変更後の短時間内での逆方向変更頻度などを記録しておくことにより、オペレータがコントローラを正常に操作できていない状態を検出できることに想到した。記録する情報量としては膨大にならないため、簡易型のコントローラレベルにも実装可能になる。コントローラは、情報検出機能としてFD/FP機能の一部を形成することになる。そして、これら頻度情報を上位レベルのPCなどで加工して、アラーム発報や情報分析結果の提示を行なう構成が現実的である。ただし、簡易的なアラーム機能ならば、コントローラにも実装可能である。
[発明の原理2]
設定値SPの変更の場合、完全な誤操作以外に、一旦変更した後に微調整レベルの変更を行なうケースもある。例えば、コントローラの操作性の不便さにより、一旦大雑把な設定値SPへ仮変更して制御動作を開始させ、その後で詳細な設定値SPに変更するというような、意図的な再変更がある。このようなケースでは、設定値SP変更後の短時間内での再変更幅は比較的小さくなる。
したがって、設定値SPの変更頻度だけではなく、変更幅も加味した再変更累計、逆方向変更累計を記録しておくことにより、この情報を取得する上位レベルのPCなどで、より詳細な分析が行なえるようになる。ただしこの場合でも、これら累計情報を利用した簡易的なアラーム機能ならば、コントローラにも実装可能である。
[発明の原理3]
設定値SPの変更後に設定値SPが再度変更されたときに、この2回目の変更が1回目の変更から短時間内に行なわれたか否かという判断は、ケースバイケースで扱いが異なりやすい。フィードバック制御系であるならば、設定値SPの変更は、その変更後の設定値SPへと制御量PVを追従させることが目的であるはずなので、設定値SP変更後にその設定値SP(あるいは設定値SPの近傍)に制御量PVが到達する以前に、設定値SPの再変更、逆方向変更が行なわれた頻度や累計を扱うのが、より現実的であることもある。すなわち、このようにすることにより、フィードバック制御系に特有の非正常的な操作を検出できることになる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る不具合検知システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態は、上記発明の原理1に対応する例である。ここでは、不具合検知システムを簡易型のコントローラ(温調計)で実現する例として説明する。本実施の形態の不具合検知システムは、従来から温調計に設けられている一般的構成である温調計制御機能部1と、本実施の形態の特徴的構成であるFD/FP機能部2とから構成される。
温調計制御機能部1は、設定値SPをオペレータが手操作により設定変更するための設定値操作部10と、設定値SPを設定値操作部10から入力する設定値入力部11と、制御量PVを計測器から入力する制御量入力部12と、設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出部13と、操作量MVを温調計外部に出力する操作量出力部14とを備えている。
FD/FP機能部2は、設定値操作部10による設定値SPの変更の頻度を示す操作頻度情報を集計して保持する頻度情報処理部20と、外部からリセット信号を受け取ったときに、頻度情報処理部20に保持されている操作頻度情報をゼロにリセットするリセット部21と、操作頻度情報の値が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを温調計外部に出力するアラーム出力部22とを備えている。
以下、本実施の形態の不具合検知システムの動作を図2、図3を参照して説明する。図2は不具合検知システムの動作を示すフローチャート、図3は不具合検知システムの動作例を示す図である。図3の横軸は時間、縦軸は制御量PV(温度)である。ここでは、設定値SPを温度設定値、制御量PVを温度計測値とし、例えば加熱装置の昇温制御中のデータを収集する場合について説明する。
まず、初期状態において外部からリセット信号を受け取ったことにより、FD/FP機能部2のリセット部21は、頻度情報処理部20に保持されている操作頻度情報(変更頻度情報A、再変更頻度情報B、逆方向変更頻度情報C)を全て0にリセットする(図2ステップS100)。
変更頻度情報Aは、設定値操作部10による設定値SPの変更の頻度を示す。再変更頻度情報Bは、設定値操作部10による設定値SPの変更が行なわれた後の経過時間が規定時間以下であるときに設定値操作部10による設定値SPの変更がさらに行なわれた頻度を示す。逆方向変更頻度情報Cは、設定値操作部10による設定値SPの変更が行なわれた後の経過時間が規定時間以下であるときに設定値操作部10による設定値SPの変更がさらに行なわれ、この設定値SPの変更が直前の設定値SPの変更に対して逆方向の変更である頻度を示す。
温調計の制御動作が起動すると、温調計制御機能部1の操作量算出部13は、周知の制御演算アルゴリズムに従って、設定値入力部11から入力された設定値SPと制御量入力部12から入力された制御量PVとが一致するように操作量MVを算出する。制御演算アルゴリズムとしては、例えばPIDがある。操作量出力部14は、操作量算出部13によって算出された操作量MVを制御対象に出力する。制御対象が例えば加熱処理炉の場合、加熱処理炉のヒータに電力を供給する電力調整器が、操作量MVの実際の出力先となる。温調計制御機能部1は、このような操作量MVの算出と出力とを制御周期毎に繰り返し実行する。
温調計のオペレータは、設定値SPを変更したい場合、設定値操作部10を操作して設定値SPの変更を行なう。
FD/FP機能部2の頻度情報処理部20は、温調計制御機能部1による制御動作が起動しているときに、設定値操作部10を介して設定値SPの変更が行なわれた場合(図2ステップS101においてYES)、この設定値SPの変更に応じて変更頻度情報Aの値を次式のように更新する(図2ステップS102)。
A←A+1 ・・・(1)
図3の例では、時刻t1において設定値SPが20℃から52℃に変更され、変更頻度情報Aが1増えて、A=0からA=1に更新される。また、時刻t3において設定値SPが80℃から20℃に変更され、変更頻度情報AがA=2からA=3に更新される。また、時刻t4において設定値SPが20℃から88℃に変更され、変更頻度情報AがA=3からA=4に更新される。さらに、時刻t6において設定値SPが80℃から20℃に変更され、変更頻度情報AがA=5からA=6に更新される。
頻度情報処理部20は、設定値SPの変更が行なわれた後の経過時間を0にリセットして経過時間の計測を開始し(図2ステップS103)、この経過時間が予め規定された時間以下であるときに(図2ステップS104においてYES)、さらに設定値操作部10を介して設定値SPの変更が行なわれた場合(図2ステップS105においてYES)、この設定値SPの変更に応じて変更頻度情報Aの値を式(1)のように更新すると同時に(図2ステップS106)、再変更頻度情報Bの値を次式のように更新する(図2ステップS107)。
B←B+1 ・・・(2)
図3の例では、時刻t2において設定値SPが52℃から80℃に変更されたとき、時刻t1からの経過時間が規定時間以下なので、変更頻度情報Aが1増えて、A=1からA=2に更新されると同時に、再変更頻度情報Bが1増えて、B=0からB=1に更新される。
また、頻度情報処理部20は、設定値SPの変更が行なわれた後の経過時間が予め規定された時間以下であるときに(ステップS104においてYES)、さらに設定値操作部10を介して設定値SPの変更が行なわれ(ステップS105においてYES)、この設定値SPの変更が直前の設定値SPの変更に対して逆方向の変更(キャンセル操作)の場合(図2ステップS108においてYES)、逆方向変更頻度情報Cの値を次式のように更新する(図2ステップS109)。
C←C+1 ・・・(3)
図3の例では、時刻t5において設定値SPが88℃から80℃に変更されたとき、時刻t4からの経過時間が規定時間以下なので、変更頻度情報AがA=4からA=5に更新されると同時に、再変更頻度情報BがB=1からB=2に更新され、さらに時刻t4における設定値SPの変更に対して逆方向の変更なので、逆方向変更頻度情報CもC=0からC=1に更新される。
FD/FP機能部2のアラーム出力部22は、変更頻度情報Aの値が予め規定された閾値Taを超えた場合(図2ステップS110においてYES)、これに対応するアラームAaを温調計外部に出力する(図2ステップS111)。
アラーム出力部22は、再変更頻度情報Bの値が予め規定された閾値Tbを超えた場合(図2ステップS112においてYES)、これに対応するアラームAbを温調計外部に出力する(図2ステップS113)。
また、アラーム出力部22は、逆方向変更頻度情報Cの値が予め規定された閾値Tcを超えた場合(図2ステップS114においてYES)、これに対応するアラームAcを温調計外部に出力する(図2ステップS115)。なお、再変更頻度情報Bおよび逆方向変更頻度情報Cの値はゼロが理想的である。アラームAa,Ab,Acの出力形態としては、例えば上位レベルのPCなどへのアラーム信号の出力等がある。
以上のようなステップS101〜S115の処理が、例えばオペレータからの指令によってFD/FP機能部2の動作が終了するまで(図2ステップS116においてYES)、一定周期毎に繰り返し実行される。このFD/FP機能部2の動作周期は温調計制御機能部1の制御周期と同じでもよいし、異なっていてもよい。
以上により、本実施の形態では、設定値SPの設定変更に関する操作頻度情報を、オペレータの状態を表す情報として扱うFD/FP機能を、簡易型の装置コントロールレベル(温調計など)に分散配置することができる。すなわち、温度制御系であればオペレータがコントローラを正常に操作できていない不具合を検出することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図4は本発明の第2の実施の形態に係る不具合検知システムの構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、上記発明の原理2に対応する例である。本実施の形態においても、不具合検知システムを簡易型のコントローラ(温調計)で実現する例として説明する。本実施の形態の不具合検知システムは、温調計制御機能部1と、FD/FP機能部2aとから構成される。
温調計制御機能部1の構成および動作は第1の実施の形態で説明したとおりである。FD/FP機能部2aは、外部からリセット信号を受け取ったときに、後述する累計情報処理部に保持されている操作累計情報を0にリセットするリセット部21aと、操作累計情報の値が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを温調計外部に出力するアラーム出力部22aと、設定値操作部10による設定値SPの変更幅の累計を示す操作累計情報を集計して保持する累計情報処理部23とを備えている。
以下、本実施の形態の不具合検知システムの動作を図5、図6を参照して説明する。図5は不具合検知システムの動作を示すフローチャート、図6は不具合検知システムの動作例を示す図である。図6の横軸は時間、縦軸は制御量PV(温度)である。
まず、初期状態において外部からリセット信号を受け取ったことにより、FD/FP機能部2aのリセット部21aは、累計情報処理部23に保持されている操作累計情報(変更累計情報D、再変更累計情報E、逆方向変更累計情報F)を全て0にリセットする(図5ステップS200)。
変更累計情報Dは、設定値操作部10による設定値SPの変更幅の累計を示す。再変更累計情報Eは、設定値操作部10による設定値SPの変更が行なわれた後の経過時間が規定時間以下であるときに設定値操作部10による設定値SPの変更がさらに行なわれた場合の変更幅の累計を示す。逆方向変更累計情報Fは、設定値操作部10による設定値SPの変更が行なわれた後の経過時間が規定時間以下であるときに設定値操作部10による設定値SPの変更がさらに行なわれ、この設定値SPの変更が直前の設定値SPの変更に対して逆方向の変更である場合の変更幅の累計を示す。
FD/FP機能部2aの累計情報処理部23は、温調計制御機能部1による制御動作が起動しているときに、設定値操作部10を介して設定値SPの変更が行なわれた場合(図5ステップS201においてYES)、変更前の設定値SPの値に対する設定値SPの変更幅ΔSPを検出して変更累計情報Dの値を次式のように更新する(図5ステップS202)。
D←D+|ΔSP| ・・・(4)
図6の例では、時刻t10において設定値SPが20℃から50℃に変更され、変更累計情報Dが変更幅ΔSPの絶対値|ΔSP|=32だけ増えて、D=0からD=32に更新される。また、時刻t12において設定値SPが80℃から20℃に変更され、変更累計情報Dが変更幅ΔSPの絶対値|ΔSP|=60だけ増えて、D=60からD=120に更新される。また、時刻t13において設定値SPが20℃から88℃に変更され、変更累計情報Dが変更幅ΔSPの絶対値|ΔSP|=68だけ増えて、D=120からD=188に更新される。さらに、時刻t15において設定値SPが80℃から20℃に変更され、変更累計情報Dが変更幅ΔSPの絶対値|ΔSP|=60だけ増えて、D=196からD=256に更新される。
累計情報処理部23は、設定値SPの変更が行なわれた後の経過時間を0にリセットして経過時間の計測を開始し(図5ステップS203)、この経過時間が規定時間以下であるときに(図5ステップS204においてYES)、さらに設定値操作部10を介して設定値SPの変更が行なわれた場合(図5ステップS205においてYES)、変更前の設定値SPの値に対する設定値SPの変更幅ΔSPを検出して変更累計情報Dの値を式(4)のように更新すると同時に(図5ステップS206)、再変更累計情報Eを次式のように更新する(図5ステップS207)。
E←E+|ΔSP| ・・・(5)
図6の例では、時刻t11において設定値SPが52℃から80℃に変更されたとき、時刻t10からの経過時間が規定時間以下なので、変更累計情報Dが変更幅ΔSPの絶対値|ΔSP|=28だけ増えて、D=32からD=60に更新されると同時に、再変更累計情報EがE=0からE=28に更新される。
また、累計情報処理部23は、設定値SPの変更が行なわれた後の経過時間が規定時間以下であるときに(ステップS204においてYES)、さらに設定値操作部10を介して設定値SPの変更が行なわれ(ステップS205においてYES)、この設定値SPの変更が直前の設定値SPの変更に対して逆方向の変更(キャンセル操作)の場合(図5ステップS208においてYES)、逆方向変更累計情報Fの値を次式のように更新する(図5ステップS209)。
F←F+|ΔSP| ・・・(6)
図6の例では、時刻t14において設定値SPが88℃から80℃に変更されたとき、時刻t13からの経過時間が規定時間以下なので、変更累計情報Dが変更幅ΔSPの絶対値|ΔSP|=8だけ増えて、D=188からD=196に更新されると同時に、再変更累計情報EがE=28からE=36に更新され、さらに時刻t13における設定値SPの変更に対して逆方向の変更なので、逆方向変更累計情報FもF=0からF=8に更新される。
FD/FP機能部2aのアラーム出力部22aは、変更累計情報Dが予め規定された閾値Tdを超えた場合(図5ステップS210においてYES)、これに対応するアラームAdを温調計外部に出力する(図5ステップS211)。
アラーム出力部22aは、再変更累計情報Eが予め規定された閾値Teを超えた場合(図5ステップS212においてYES)、これに対応するアラームAeを温調計外部に出力する(図5ステップS213)。
また、アラーム出力部22aは、逆方向変更累計情報Fが予め規定された閾値Tfを超えた場合(図5ステップS214)、これに対応するアラームAfを温調計外部に出力する(図5ステップS215)。なお、再変更累計情報Eおよび逆方向変更累計情報Fの値はゼロが理想的である。アラームAd,Ae,Afの出力形態としては、例えば上位レベルのPCなどへのアラーム信号の出力等がある。
以上のようなステップS201〜S215の処理が、例えばオペレータからの指令によってFD/FP機能部2aの動作が終了するまで(図5ステップS216においてYES)、一定周期毎に繰り返し実行される。
本実施の形態では、設定値SPの設定変更に関する操作累計情報を、オペレータの状態を表す情報として扱うFD/FP機能を、簡易型の装置コントロールレベル(温調計など)に分散配置することができる。すなわち、温度制御系であればオペレータがコントローラを正常に操作できていない不具合を検出することができる。本実施の形態と第1の実施の形態を併用すれば、上位レベルのPCなどで、より詳細な分析が行なえるようになる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図7は本発明の第3の実施の形態に係る不具合検知システムの構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、上記発明の原理1、発明の原理3に対応する例である。本実施の形態においても、不具合検知システムを簡易型のコントローラ(温調計)で実現する例として説明する。本実施の形態の不具合検知システムは、温調計制御機能部1と、FD/FP機能部2bとから構成される。
温調計制御機能部1の構成および動作は第1の実施の形態で説明したとおりである。FD/FP機能部2bは、設定値SPと制御量PVを参照し、設定値操作部10による設定値SPの変更の頻度を示す操作頻度情報を集計して保持する頻度情報処理部20bと、リセット部21と、アラーム出力部22とを備えている。
以下、本実施の形態の不具合検知システムの動作を図8、図9を参照して説明する。図8は不具合検知システムの動作を示すフローチャート、図9は不具合検知システムの動作例を示す図である。図9の横軸は時間、縦軸は制御量PV(温度)である。
まず、初期状態において外部からリセット信号を受け取ったことにより、FD/FP機能部2bのリセット部21は、頻度情報処理部20bに保持されている操作頻度情報(変更頻度情報A、再変更頻度情報B、逆方向変更頻度情報C)を全て0にリセットする(図8ステップS300)。
FD/FP機能部2bの頻度情報処理部20bは、温調計制御機能部1による制御動作が起動しているときに、設定値操作部10を介して設定値SPの変更が行なわれた場合(図8ステップS301においてYES)、この設定値SPの変更に応じて変更頻度情報Aの値を式(1)のように更新する(図8ステップS302)。
図9の例では、時刻t20において設定値SPが20℃から52℃に変更され、変更頻度情報Aが1増えて、A=0からA=1に更新される。また、時刻t22において設定値SPが80℃から20℃に変更され、変更頻度情報AがA=2からA=3に更新される。また、時刻t23において設定値SPが20℃から88℃に変更され、変更頻度情報AがA=3からA=4に更新される。さらに、時刻t25において設定値SPが80℃から20℃に変更され、変更頻度情報AがA=5からA=6に更新される。
頻度情報処理部20bは、設定値SPと制御量PVを参照し、制御量PVが変更後の設定値SPに到達する前に(図8ステップS303においてNO)、さらに設定値操作部10を介して設定値SPの変更が行なわれた場合(図8ステップS304においてYES)、この設定値SPの変更に応じて変更頻度情報Aの値を式(1)のように更新すると同時に(図8ステップS305)、再変更頻度情報Bの値を式(2)のように更新する(図8ステップS306)。
図9の例では、時刻t21において設定値SPが52℃から80℃に変更されたとき、制御量PVが直前に変更された設定値SP=52℃に到達していないので、変更頻度情報Aが1増えて、A=1からA=2に更新されると同時に、再変更頻度情報Bが1増えて、B=0からB=1に更新される。
また、頻度情報処理部20bは、上記のように制御量PVが設定値SPに到達する前に(図8ステップS303においてNO)、さらに設定値操作部10を介して設定値SPの変更が行なわれ(図8ステップS304においてYES)、このステップS304で行なわれた最新の設定値SPの変更が、ステップS301で行なわれた直前の設定値SPの変更に対して逆方向の変更(キャンセル操作)の場合(図8ステップS307においてYES)、逆方向変更頻度情報Cの値を式(3)のように更新する(図8ステップS308)。
図9の例では、時刻t24において設定値SPが88℃から80℃に変更されたとき、制御量PVが直前に変更された設定値SP=88℃に到達していないので、変更頻度情報AがA=4からA=5に更新されると同時に、再変更頻度情報BがB=1からB=2に更新され、さらに時刻t23における設定値SPの変更に対して逆方向の変更なので、逆方向変更頻度情報CもC=0からC=1に更新される。
図8のステップS309,S310,S311,S312,S313,S314の処理はそれぞれ図2のステップS110,S111,S112,S113,S114,S115と同じなので、説明は省略する。
以上のようなステップS301〜S314の処理が、例えばオペレータからの指令によってFD/FP機能部2bの動作が終了するまで(図8ステップS315においてYES)、一定周期毎に繰り返し実行される。こうして、本実施の形態では、フィードバック制御系に特有の非正常的な操作を検出することができる。
[第4の実施の形態]
第3の実施の形態では、上記発明の原理3を第1の実施の形態(発明の原理1)と組み合わせたが、発明の原理3を第2の実施の形態(発明の原理2)と組み合わせることも可能である。図10は本発明の第4の実施の形態に係る不具合検知システムの構成を示すブロック図であり、図4と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の不具合検知システムは、温調計制御機能部1と、FD/FP機能部2cとから構成される。
温調計制御機能部1の構成および動作は第1の実施の形態で説明したとおりである。FD/FP機能部2cは、リセット部21aと、アラーム出力部22aと、設定値SPと制御量PVを参照し、設定値操作部10による設定値SPの変更幅の累計を示す操作累計情報を集計して保持する累計情報処理部23cとを備えている。
以下、本実施の形態の不具合検知システムの動作を図11を参照して説明する。まず、初期状態において外部からリセット信号を受け取ったことにより、FD/FP機能部2cのリセット部21aは、累計情報処理部23cに保持されている操作累計情報(変更累計情報D、再変更累計情報E、逆方向変更累計情報F)を全て0にリセットする(図11ステップS400)。
FD/FP機能部2cの累計情報処理部23cは、温調計制御機能部1による制御動作が起動しているときに、設定値操作部10を介して設定値SPの変更が行なわれた場合(図11ステップS401においてYES)、変更前の設定値SPの値に対する設定値SPの変更幅ΔSPを検出して変更累計情報Dの値を式(4)のように更新する(図11ステップS402)。
累計情報処理部23cは、設定値SPと制御量PVを参照し、制御量PVが変更後の設定値SPに到達する前に(図11ステップS403においてNO)、さらに設定値操作部10を介して設定値SPの変更が行なわれた場合(図11ステップS404においてYES)、変更前の設定値SPの値(ステップS401による変更後の設定値SPの値)に対する設定値SPの変更幅ΔSPを検出して変更累計情報Dの値を式(4)のように更新すると同時に(図11ステップS405)、再変更累計情報Eを式(5)のように更新する(図11ステップS406)。
また、累計情報処理部23cは、上記のように制御量PVが設定値SPに到達する前に(図11ステップS403においてNO)、さらに設定値操作部10を介して設定値SPの変更が行なわれ(図11ステップS404においてYES)、このステップS404で行なわれた最新の設定値SPの変更が、ステップS401で行なわれた直前の設定値SPの変更に対して逆方向の変更(キャンセル操作)の場合(図11ステップS407においてYES)、逆方向変更累計情報Fの値を式(6)のように更新する(図11ステップS408)。
図11のステップS409,S410,S411,S412,S413,S414の処理はそれぞれ図5のステップS210,S211,S212,S213,S214,S215と同じなので、説明は省略する。
以上のようなステップS401〜S414の処理が、例えばオペレータからの指令によってFD/FP機能部2cの動作が終了するまで(図11ステップS415においてYES)、一定周期毎に繰り返し実行される。こうして、本実施の形態では、第3の実施の形態と同様に、フィードバック制御系に特有の非正常的な操作を検出することができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態は、加熱装置の温度制御系に第1の実施の形態の不具合検知システムを適用した場合の例を示すものである。図12は本実施の形態の不具合検知システムの構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の不具合検知システムは、温調計制御機能部1と、FD/FP機能部2と、FD/FP機能部3とから構成される。
温調計制御機能部1とFD/FP機能部2の構成および動作は第1の実施の形態で説明したとおりである。FD/FP機能部3は、頻度情報処理部20に保持されている操作頻度情報(変更頻度情報A、再変更頻度情報B、逆方向変更頻度情報C)を予め規定された間隔で取得する頻度情報取得部30と、操作頻度情報の取得後にリセット部21にリセット信号を送信するリセット信号送信部31と、頻度情報取得部30が取得した操作頻度情報を記憶する頻度情報履歴記憶部32と、頻度情報履歴記憶部32に記憶された過去の任意の操作頻度情報の値に対する最新の操作頻度情報の値の増加量が予め規定された閾値を超えたときに、オペレータが温調計を正常に操作できていない状態に推移している危険性を示すアラームを出力する判定部33と備えている。
図13は本実施の形態の適用対象となる加熱装置の構成を示すブロック図である。加熱装置は、処理対象の被加熱物を加熱する加熱チャンバー100と、電気ヒータ101と、加熱チャンバー100内の温度を計測する温度センサ102と、加熱チャンバー100内の温度を制御する温調計103と、電力調整器104と、電力供給回路105と、加熱装置全体を制御するPLC(Programmable Logic Controller)106とから構成される。
温調計103は、温度センサ102が計測した温度PVが温度設定値SPと一致するように操作量MVを算出する。電力調整器104は、操作量MVに応じた電力を決定し、この決定した電力を電力供給回路105を通じて電気ヒータ101に供給する。こうして、温調計103は、加熱チャンバー100内の被加熱物の温度を制御する。
図12の温調計制御機能部1とFD/FP機能部2とは温調計103に実装され、FD/FP機能部3は温調計103よりも上位レベルのPCなどからなるPLC106に実装される。
次に、本実施の形態の不具合検知システムのFD/FP機能部3の動作を図14を参照して説明する。
頻度情報取得部30は、FD/FP機能部2の頻度情報処理部20bに保持されている操作頻度情報(変更頻度情報A、再変更頻度情報B、逆方向変更頻度情報C)を取得する(図14ステップS500)。
操作頻度情報の取得後、頻度情報取得部30は、リセット信号送信部31に対してリセット信号を送信するよう指示を出す。この指示に応じて、リセット信号送信部31は、FD/FP機能部2のリセット部21にリセット信号を送信する(図14ステップS501)。リセット部21の動作は第1の実施の形態で説明したとおりである。
頻度情報履歴記憶部32は、頻度情報取得部30が取得した操作頻度情報を記憶する(図14ステップS502)。
判定部33は、頻度情報取得部30が取得した最新の変更頻度情報Aと頻度情報履歴記憶部32に記憶されている過去の任意の変更頻度情報Aとを比較し、過去の変更頻度情報Aの値に対する最新の変更頻度情報Aの値の増加量が予め規定された閾値Taxを超えた場合(図14ステップS503)、オペレータが温調計103を正常に操作できていない状態に推移している危険性を示すアラームXaを出力する(図14ステップS504)。
判定部33は、頻度情報取得部30が取得した最新の再変更頻度情報Bと頻度情報履歴記憶部32に記憶されている過去の任意の再変更頻度情報Bとを比較し、過去の再変更頻度情報Bの値に対する最新の再変更頻度情報Bの値の増加量が予め規定された閾値Tbxを超えた場合(図14ステップS505)、オペレータが温調計103を正常に操作できていない状態に推移している危険性を示すアラームXbを出力する(図14ステップS506)。
また、判定部33は、頻度情報取得部30が取得した最新の逆方向変更頻度情報Cと頻度情報履歴記憶部32に記憶されている過去の任意の逆方向変更頻度情報Cとを比較し、過去の逆方向変更頻度情報Cの値に対する最新の逆方向変更頻度情報Cの値の増加量が予め規定された閾値Tcxを超えた場合(図14ステップS507)、オペレータが温調計103を正常に操作できていない状態に推移している危険性を示すアラームXcを出力する(図14ステップS508)。アラームXa,Xb,Xcの出力形態としては、例えばLEDの点灯、メッセージの表示、音声出力等がある。
以上のようなステップS500〜S508の処理が、例えばオペレータからの指令によってFD/FP機能部3の動作が終了するまで(図14ステップS509においてYES)、一定周期毎に繰り返し実行される。このFD/FP機能部3の動作周期は、FD/FP機能部2の動作周期および温調計制御機能部1の制御周期よりも長い値に設定される。
[オペレータ状態検知例]
ここでは、本実施の形態の不具合検知システムを図13に示した加熱装置の温度制御系に適用した場合について説明する。加熱装置を利用した生産プロセスでは、対象製品により様々な温度変更があり、昇温工程も様々であるが、昇温パターンは有限であり、1週間中には概ね標準的な昇温パターンが平均的な頻度で実行されるものとする。したがって、FD/FP機能部3の動作周期を1週間とする。閾値は、Tax=50回、Tbx=10回、Tcx=5回とする。操作頻度情報(変更頻度情報A、再変更頻度情報B、逆方向変更頻度情報C)が頻度情報履歴記憶部32に1週間毎に図15のように記録されるものとする。
図15から明らかなように、第27週と第28週に、それぞれの再変更頻度情報Bの値が、少なくとも第2週の再変更頻度情報Bの値よりも閾値Tbx=10回を超える増加分(18回−7回=11回、22回−7回=15回)を示したことになるので、アラームXbが出力される。
また、第28週に、逆方向変更頻度情報Cの値が少なくとも第1週と第2週の逆方向変更頻度情報Cの値よりも閾値Tcx=5回を超える増加分(8回−2回=6回)を示したことになるので、アラームXcが出力される。
以上のように、本実施の形態では、第1の実施の形態と比較してさらに高度なオペレータ状態検知が可能になる。本実施の形態によれば、生産プロセス管理者は、オペレータの交替などにより、オペレータが温調計103を正常に操作できていない状態に推移した危険性を認識し、何らかの対処ができる。
なお、本実施の形態では、FD/FP機能部3を第1の実施の形態に適用したが、第2〜第4の実施の形態についても同様にFD/FP機能部3を適用できることは言うまでもない。FD/FP機能部3を第2、第4の実施の形態に適用する場合、頻度情報取得部30と頻度情報履歴記憶部32の代わりに、累計情報処理部23,23cに保持されている操作累計情報を予め規定された間隔で取得する累計情報取得部と、累計情報取得部が取得した操作累計情報を記憶する累計情報履歴記憶部とを設け、判定部33は累計情報履歴記憶部に記憶された過去の任意の操作累計情報の値に対する最新の操作累計情報の値の増加量が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力すればよい。
なお、背景技術ではEESの装置内分散配置を課題として取り上げているが、第1〜第5の実施の形態は、EESに限らず、建物の空調制御や化学プラントなどで利用される装置コントロールレベルも対象範囲に入る。
第1〜第5の実施の形態で説明した不具合検知システムは、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って第1〜第5の実施の形態で説明した処理を実行する。なお、上記で説明したとおり、不具合検知システムが複数の装置に分散して配置される場合には、各装置のCPUが自装置の記憶装置に格納されたプログラムに従って処理を実行すればよい。
本発明は、オペレータが温調計などのコントローラを正常に操作できていない不具合を検知したり予知したりする技術に適用することができる。
1…温調計制御機能部、2,2a,2b,2c,3…FD/FP機能部、10…設定値操作部、11…設定値入力部、12…制御量入力部、13…操作量算出部、14…操作量出力部、20,20b…頻度情報処理部、21,21a…リセット部、22,22a…アラーム出力部、23,23c…累計情報処理部、30…頻度情報取得部、31…リセット信号送信部、32…頻度情報履歴記憶部、33…判定部。

Claims (16)

  1. 設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出して出力する操作量算出手段と、
    前記設定値SPをオペレータの操作に応じて設定変更するための設定値操作手段と、
    この設定値操作手段による設定値SPの変更の頻度を示す操作頻度情報を集計して保持する頻度情報処理手段と、
    外部からリセット信号を受け取ったときに、前記頻度情報処理手段に保持されている操作頻度情報をゼロにリセットするリセット手段とを備えることを特徴とする不具合検知システム。
  2. 請求項1記載の不具合検知システムにおいて、
    前記操作頻度情報は、前記設定値SPの変更の頻度を示す変更頻度情報と、前記設定値SPの変更が行なわれた後の経過時間が規定時間以下であるときに前記設定値操作手段による設定値SPの変更がさらに行なわれた頻度を示す再変更頻度情報と、前記設定値SPの変更が行なわれた後の経過時間が規定時間以下であるときに前記設定値操作手段による設定値SPの変更がさらに行なわれ、この設定値SPの変更が直前の設定値SPの変更に対して逆方向の変更である頻度を示す逆方向変更頻度情報のうち少なくとも1つであることを特徴とする不具合検知システム。
  3. 請求項1記載の不具合検知システムにおいて、
    前記操作頻度情報は、前記設定値SPの変更の頻度を示す変更頻度情報と、前記設定値SPの変更が行なわれた後に前記制御量PVが変更後の設定値SPに到達する前に前記設定値操作手段による設定値SPの変更がさらに行なわれた頻度を示す再変更頻度情報と、前記設定値SPの変更が行なわれた後に前記制御量PVが変更後の設定値SPに到達する前に前記設定値操作手段による設定値SPの変更がさらに行なわれ、この設定値SPの変更が直前の設定値SPの変更に対して逆方向の変更である頻度を示す逆方向変更頻度情報のうち少なくとも1つであることを特徴とする不具合検知システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の不具合検知システムにおいて、
    さらに、前記操作頻度情報の値が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力するアラーム出力手段を備えることを特徴とする不具合検知システム。
  5. 設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出して出力する操作量算出手段と、
    前記設定値SPをオペレータの操作に応じて設定変更するための設定値操作手段と、
    この設定値操作手段による設定値SPの変更幅の累計を示す操作累計情報を集計して保持する累計情報処理手段と、
    外部からリセット信号を受け取ったときに、前記累計情報処理手段に保持されている操作累計情報をゼロにリセットするリセット手段とを備えることを特徴とする不具合検知システム。
  6. 請求項5記載の不具合検知システムにおいて、
    前記操作累計情報は、前記設定値SPの変更幅の累計を示す変更累計情報と、前記設定値SPの変更が行なわれた後の経過時間が規定時間以下であるときに前記設定値操作手段による設定値SPの変更がさらに行なわれた場合の変更幅の累計を示す再変更累計情報と、前記設定値SPの変更が行なわれた後の経過時間が規定時間以下であるときに前記設定値操作手段による設定値SPの変更がさらに行なわれ、この設定値SPの変更が直前の設定値SPの変更に対して逆方向の変更である場合の変更幅の累計を示す逆方向変更累計情報のうち少なくとも1つであることを特徴とする不具合検知システム。
  7. 請求項5記載の不具合検知システムにおいて、
    前記操作累計情報は、前記設定値SPの変更幅の累計を示す変更累計情報と、前記設定値SPの変更が行なわれた後に前記制御量PVが変更後の設定値SPに到達する前に前記設定値操作手段による設定値SPの変更がさらに行なわれた場合の変更幅の累計を示す再変更累計情報と、前記設定値SPの変更が行なわれた後に前記制御量PVが変更後の設定値SPに到達する前に前記設定値操作手段による設定値SPの変更がさらに行なわれ、この設定値SPの変更が直前の設定値SPの変更に対して逆方向の変更である場合の変更幅の累計を示す逆方向変更累計情報のうち少なくとも1つであることを特徴とする不具合検知システム。
  8. 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の不具合検知システムにおいて、
    さらに、前記操作累計情報の値が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力するアラーム出力手段を備えることを特徴とする不具合検知システム。
  9. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の不具合検知システムにおいて、
    さらに、前記頻度情報処理手段に保持されている操作頻度情報を予め規定された間隔で取得する頻度情報取得手段と、
    前記操作頻度情報の取得後に前記リセット手段に前記リセット信号を送信するリセット信号送信手段と、
    前記頻度情報取得手段が取得した操作頻度情報を記憶する頻度情報履歴記憶手段と、
    この頻度情報履歴記憶手段に記憶された過去の任意の操作頻度情報の値に対する最新の操作頻度情報の値の増加量が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力する判定手段とを備えることを特徴とする不具合検知システム。
  10. 請求項5乃至8のいずれか1項に記載の不具合検知システムにおいて、
    さらに、前記累計情報処理手段に保持されている操作累計情報を予め規定された間隔で取得する累計情報取得手段と、
    前記操作累計情報の取得後に前記リセット手段に前記リセット信号を送信するリセット信号送信手段と、
    前記累計情報取得手段が取得した操作累計情報を記憶する累計情報履歴記憶手段と、
    この累計情報履歴記憶手段に記憶された過去の任意の操作累計情報の値に対する最新の操作累計情報の値の増加量が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力する判定手段とを備えることを特徴とする不具合検知システム。
  11. 設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出して出力する操作量算出ステップと、
    オペレータの操作による設定値SPの変更の頻度を示す操作頻度情報を頻度情報処理手段で集計して保持する頻度情報処理ステップと、
    外部からリセット信号を受け取ったときに、前記頻度情報処理手段に保持されている操作頻度情報をゼロにリセットするリセットステップとを含むことを特徴とする不具合検知方法。
  12. 請求項11記載の不具合検知方法において、
    さらに、前記操作頻度情報の値が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力するアラーム出力ステップを含むことを特徴とする不具合検知方法。
  13. 設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出して出力する操作量算出ステップと、
    オペレータの操作による設定値SPの変更幅の累計を示す操作累計情報を累計情報処理手段で集計して保持する累計情報処理ステップと、
    外部からリセット信号を受け取ったときに、前記累計情報処理手段に保持されている操作累計情報をゼロにリセットするリセットステップとを含むことを特徴とする不具合検知方法。
  14. 請求項13記載の不具合検知方法において、
    さらに、前記操作累計情報の値が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力するアラーム出力ステップを備えることを特徴とする不具合検知方法。
  15. 請求項11または12記載の不具合検知方法において、
    さらに、前記頻度情報処理手段に保持されている操作頻度情報を予め規定された間隔で取得する頻度情報取得ステップと、
    前記操作頻度情報の取得後に前記リセット信号を送信するリセット信号送信ステップと、
    前記頻度情報取得ステップで取得した操作頻度情報を頻度情報履歴記憶手段に記憶させる頻度情報履歴記憶ステップと、
    前記頻度情報履歴記憶手段に記憶された過去の任意の操作頻度情報の値に対する最新の操作頻度情報の値の増加量が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力する判定ステップとを含むことを特徴とする不具合検知方法。
  16. 請求項13または14記載の不具合検知方法において、
    さらに、前記累計情報処理手段に保持されている操作累計情報を予め規定された間隔で取得する累計情報取得ステップと、
    前記操作累計情報の取得後に前記リセット信号を送信するリセット信号送信ステップと、
    前記累計情報取得ステップで取得した操作累計情報を累計情報履歴記憶手段に記憶させる累計情報履歴記憶ステップと、
    前記累計情報履歴記憶手段に記憶された過去の任意の操作累計情報の値に対する最新の操作累計情報の値の増加量が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力する判定ステップとを含むことを特徴とする不具合検知方法。
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