JP5009184B2 - 制御機器および制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、温調計などの制御機器に係り、特に制御量目標値のランプ入力時等における操作量の急変を抑制する制御機器および制御方法に関するものである。
温調計などの制御機器では、制御量目標値SPを制御周期毎に一定のSP変化率で継続的に変化させていくランプ入力と言われる方式が採用される。この方式とは別に一般的な制御量目標値SPの変化の与え方としてステップ入力と言われる方式があるが、この方式では制御量目標値SPが急激に変化する。ランプ入力は、制御量目標値SPの急激な変化を回避する必要のある場合に有用である。
ただし、制御量目標値SPをランプ入力により一定のSP変化率で継続的に変化させた後は、SP変化率を変更しなければならない。例えば、SP変化率をゼロにして一定の制御量目標値SPに制御量PVを安定化させるなどの操作を行う必要がある。このとき、SP変化率を変更した時点において、制御量目標値SPと制御量PVとの偏差の変化率が急変する(すなわち、不連続動作になる)ため、制御アルゴリズムとしてPIDを利用している場合、微分動作Dの効果などにより操作量MVが急変することが避けられない。仮に制御のためのアクチュエータとしてバルブなどメカニカルな機器を利用している場合、操作量MVの急変は好ましくなく、機器の寿命にも悪い影響を与えてしまう。
一方、従来より、操作量MVの出力を抑制する方式として、操作量MVに上下限値を設定して無効な出力値を抑制する方式がある(例えば特許文献1参照)。制御の専門家によれば、特許文献1に開示された技術に基づいて、操作量変化率ΔMVに上下限値を設定する方式を容易に想到できる。
特開2003−330504号公報
以上のように、制御量目標値SPのランプ入力を行うと、操作量MVが急変する可能性があった。
また、操作量変化率ΔMVに上下限値を設定すれば、操作量MVの急変を抑制することができるが、制御量目標値SPの変化を伴わない制御動作(例えば外乱抑制時)においても、操作量MVの変化が抑制されることになる。外乱抑制時の操作量MVの急変は、外乱抑制という目的のために生じる止むを得ない急変のはずであり、このような必要な急変は抑制してはならない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、通常の目標値追従制御時は操作量MVの急変を抑制し、外乱抑制時などの緊急時には必要とされる操作量MVの急変を抑制しないようにする制御機器および制御方法を提供することを目的とする。
本発明の制御機器は、外部から入力された制御量目標値の変化率の変化率を上限値と下限値の範囲内に制限する上下限処理を行い、上下限処理後の制御量目標値を算出する制限手段と、この制限手段で算出された制御量目標値と制御量との偏差に基づいて操作量を算出して制御対象に出力する制御演算手段とを備え、前記制御演算手段の制御アルゴリズムは、PIDであり、前記制限手段は、前記上限値と下限値をPIDパラメータに応じて設定する上下限値設定手段を備えるものである
また、本発明の制御方法は、外部から入力された制御量目標値の変化率の変化率を上限値と下限値の範囲内に制限する上下限処理を行い、上下限処理後の制御量目標値を算出する制限手順と、この制限手順で算出された制御量目標値と制御量との偏差に基づいて操作量を算出して制御対象に出力する制御演算手順とを備え、前記制御演算手順の制御アルゴリズムは、PIDであり、前記制限手順は、前記上限値と下限値をPIDパラメータに応じて設定する上下限値設定手順を含むものである
本発明によれば、制御量目標値の変化率の変化率に対して上下限処理を行い、上下限処理後の制御量目標値を算出するようにしたので、1回の制御周期あたりの制御量目標値の変化率の変化率を制限することができ、結果的に制御量目標値の変化率の変更を数周期に分割することができる。したがって、本発明では、制御量目標値のランプ入力時等における操作量の急変を抑制することができる。また、本発明では、操作量の変化率には制限をかけていないので、外乱抑制時などの緊急時に制御演算部が必要とされる操作量を算出したときに、この操作量の急変が抑制されることはない。
また、本発明では、上限値と下限値をPIDパラメータに応じて設定することにより、制御の即応性重視の度合いが強いほど操作量の急変の抑制効果が大きくなるようにすることができる。
また、本発明では、制御量目標値の変化率の変化率を複数制御周期の個数に分割する分割処理を行い、分割処理後の制御量目標値を算出するようにしたので、制御量目標値の変化率の変更を複数制御周期に分割することができる。したがって、本発明では、制御量目標値のランプ入力時等における操作量の急変を抑制することができる。また、本発明では、外乱抑制時などの緊急時に制御演算部が必要とされる操作量を算出したときに、この操作量の急変が抑制されることはない。
[発明の原理]
図1(A)に制御量目標値SPのランプ入力の1例を示し、図1(B)に図1(A)の制御量目標値SPに応じた操作量MVの変化を示す。図1(A)、図1(B)に示すように、SP変化率が変化したときに、操作量MVが急変していることが分かる。
制御量目標値SPのランプ入力におけるSP変化率の変更は、SP変化率自体の急激な変化である。すなわち、そのSP変化率の変化が操作量MVの急変の要因であるので、SP変化率の変化の度合を緩和することで操作量MVの急変を抑制できることに、発明者は着眼した。そして、SP変化率の変化率に上下限値を予め設定してSP変化率の変化を制限すれば、課題解決のために有効であることに、発明者は想到した。あるいは、SP変化率の変更を数周期に分割すれば、課題解決のために有効であることに、発明者は想到した。従来の制御機器が備えるSPフィルタでは、制御量目標値SPのランプ入力に対してSPフィルタ通過後の数値に遅れが発生する。本実施の形態の方法では、従来のSPフィルタのような遅れが発生しないところに、重要な技術的特徴がある。
また、制御アルゴリズムとしてPIDを利用している場合、操作量MVの急変は、PIDパラメータの設定値にも依存する。すなわち、操作量MVの急変の程度は、PIDパラメータの即応性重視の程度によって異なるものであり、即応性重視の度合いが強いほど操作量MVの急変の抑制効果を大きくするのが実用的であることに、発明者は着眼した。そして、SP変化率の変化率を、PIDパラメータに連動して可変にすればよいことに、発明者は想到した。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明は、離散化した制御動作としての説明になるので、上記「変化率」と実質的に等価な数量として「変化量」という表現を用いる。1制御周期あたりの変化量なので、この変化量は実質的に変化率になる。
図2は本発明の第1の実施の形態に係る制御機器の構成を示すブロック図である。制御機器は、制御量目標値入力部1と、制御量入力部2と、目標値変化量変化量制限部3と、PID制御演算部4とを有する。
図3は本実施の形態の制御機器を適用する温度制御系の1例を示す図である。図3の例では、加熱処理炉11の内部にヒータ12と温度センサ13とが設置されている。温度センサ13は、ヒータ12によって加熱される空気の温度PVを測定する。温調計10は、温度PVが制御量目標値SPと一致するように操作量MVを算出する。電力調整器14は、操作量MVに応じた電力を決定し、この決定した電力を電力供給回路15を通じてヒータ12に供給する。こうして、温調計10は、加熱処理炉11内の温度を制御する。本実施の形態の制御機器は、この温調計10の内部に設けられるものである。
以下、本実施の形態の制御機器の動作を説明する。図4は制御機器の動作を示すフローチャートである。
制御量目標値SPは、制御機器のオペレータによって設定され、制御量目標値入力部1を介して目標値変化量変化量制限部3に入力される(図4ステップS1)。
制御量PVは、センサ(図3の例では温度センサ13)によって検出され、制御量入力部2を介してPID制御演算部4に入力される(ステップS2)。
目標値変化量変化量制限部3は、制御量目標値SPの変化量の変化量を算出し(ステップS3)、制御量目標値SPの変化量の変化量に対する上下限処理を行い(ステップS4)、変化量の変化量を制限した制御量目標値SP’を算出する(ステップS5)。
図5は目標値変化量変化量制限部3の構成を示すブロック図である。目標値変化量変化量制限部3は、目標値変化量変化量算出部30(第1の算出手段)と、目標値変化量変化量上下限処理部31と、制御量目標値算出部32(第2の算出手段)とから構成される。
目標値変化量変化量算出部30は、以下の式により、現在の制御周期の制御量目標値SPnの変化量の変化量Δ2SPnを算出する(ステップS3)。式(1)〜式(3)において、SPnは現在の制御周期の制御量目標値、SPn-1は1制御周期前の制御量目標値、SPn-2は2制御周期前の制御量目標値である。また、ΔSPnは現在の制御周期の制御量目標値の変化量、ΔSPn-1は1制御周期前の制御量目標値の変化量である。
ΔSPn=SPn−SPn-1 ・・・(1)
ΔSPn-1=SPn-1−SPn-2 ・・・(2)
Δ2SPn=ΔSPn−ΔSPn-1 ・・・(3)
続いて、目標値変化量変化量上下限処理部31は、制御量目標値SPnの変化量の変化量Δ2SPnに対して以下の式のような上下限処理を行う(ステップS4)。式(4)〜式(5)において、Th(Th>0)は予め定められた上限値である。
if Δ2SPn>Th then Δ2SPn=Th ・・・(4)
if Δ2SPn<−Th then Δ2SPn=−Th ・・・(5)
すなわち、目標値変化量変化量上下限処理部31は、ステップS3で算出された制御量目標値SPnの変化量の変化量Δ2SPnが上限値Thより大きい場合は、Δ2SPn=Thとし、ステップS3で算出された制御量目標値SPnの変化量の変化量Δ2SPnが下限値(−Th)より小さい場合は、Δ2SPn=−Thとする。
制御量目標値算出部32は、ステップS4で上下限処理された制御量目標値SPnの変化量の変化量Δ2SPnに基づいて、以下の式により、変化量の変化量を制限した制御量目標値SPn’を算出する(ステップS5)。式(6)〜式(7)において、ΔSPn’はステップS4の上下限処理により制限された制御量目標値の変化量である。
ΔSPn’=ΔSPn-1+Δ2SPn ・・・(6)
SPn’=SPn-1+ΔSPn’ ・・・(7)
次に、PID制御演算部4は、目標値変化量変化量制限部3から入力された制御量目標値SPn’、制御量入力部2から入力された制御量PVに基づいて、次式のようなフィードバック制御演算を行い操作量MVを算出する(ステップS6)。
MV=(a/Pb){1+(1/Tis)+Tds}(SPn’−PV)
・・・(8)
式(8)において、Pbは比例帯、Tiは積分時間、Tdは微分時間、sはラプラス演算子である。また、aは定数で、例えばa=100である。そして、PID制御演算部4は、算出した操作量MVを図示しない制御対象(実際の出力先はヒータ12等のアクチュエータ)に出力する。
以上のようなステップS1〜S6の処理が例えばオペレータによって制御の終了が指示されるまで(ステップS7においてYES)、制御周期毎に繰り返し実行される。
以上のように、本実施の形態では、制御量目標値SPnの変化量の変化量に対して上下限処理を行い、上下限処理後の制御量目標値SPn’を算出するようにしたので、1回の制御周期あたりの制御量目標値SPnの変化量の変化量を制限することができ、結果的に制御量目標値SPnの変化量の変更を数周期に分割することができる。したがって、本実施の形態では、制御量目標値SPnのランプ入力時等における操作量MVの急変を抑制することができる。また、本実施の形態では、操作量MVの変化率には制限をかけていないので、外乱抑制時などの緊急時にPID制御演算部4が必要とされる操作量MVを算出したときに、この操作量MVの急変が抑制されることはない。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態において、制御量目標値SPの変化量の変化量に対する上下限値を、PIDパラメータに連動する可変な数値としたものである。本実施の形態においても、制御機器の全体の構成は第1の実施の形態と同様であるので、図2の符号を用いて説明する。
図6は本実施の形態の目標値変化量変化量制限部3の構成を示すブロック図である。本実施の形態の目標値変化量変化量制限部3は、図5の構成に対して上下限値設定部33を追加したものである。
上下限値設定部33は、以下の式により、上限値Thを算出し、算出した上限値Thを目標値変化量変化量上下限処理部31に設定する。
Th=αPb+βTi−γTd+Th0 ・・・(9)
式(9)において、α,β,γは予め規定される定数(正値)、Th0はPIDパラメータ(比例帯Pb、積分時間Ti、微分時間Td)と独立のバイアス成分である。なお、第1の実施の形態では、制御量目標値SPの変化量の変化量に対する下限値を(−Th)としているので、上限値Thを設定すれば、同時に下限値(−Th)も設定されることは言うまでもない。
PIDでは、比例帯Pb、積分時間Tiの値が小さいほど即応性重視の制御特性となり、また微分時間Tdが大きいほど即応性重視の制御特性となる。
本実施の形態によれば、制御量目標値SPの変化量の変化量に対する上下限値を、PIDパラメータに連動させることにより、制御の即応性重視の度合いが強いほど操作量MVの急変の抑制効果が大きくなるようにすることができる。なお、上下限値設定部33による上下限値の設定は、制御周期毎にステップS4の前で行ってもよいが、例えば制御機器の動作開始後の最初の制御周期やPIDパラメータの変更時に実施すればよく、必ずしも制御周期毎に行う必要はない。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、制御量目標値SPの変化量の変更を数周期に分割するようにしたものである。本実施の形態においても、制御機器の全体の構成は第1の実施の形態と同様であるので、図2の符号を用いて説明する。
図7は本実施の形態の目標値変化量変化量制限部3の構成を示すブロック図である。本実施の形態の目標値変化量変化量制限部3は、目標値変化量変化量算出部34(第1の算出手段)と、目標値変化量変化量分割処理部35と、制御量目標値算出部36(第2の算出手段)とから構成される。
図8は本実施の形態の制御機器の動作を示すフローチャートであり、図4と同一の処理には同一の符号を付してある。ステップS1,S2の処理は、第1の実施の形態と同じである。
目標値変化量変化量算出部34は、第1の実施の形態の目標値変化量変化量算出部30と同様に式(1)〜式(3)により、制御量目標値SPnの変化量の変化量Δ2SPnを算出する(ステップS9)。
目標値変化量変化量分割処理部35は、以下の式により、制御量目標値SPnの変化量の変化量Δ2SPnを分割した分割量Δ2SPnxを算出する(ステップS10)。式(10)において、kは予め定められた分割数であり、2以上の整数である。
Δ2SPnx=Δ2SPn/k ・・・(10)
次に、制御量目標値算出部36は、ステップS10で算出された分割量Δ2SPnxに基づいて、以下の式により、変化量の変化量を制限した制御量目標値SPn’を算出する(ステップS11)。式(11)〜式(12)において、ΔSPn-1’は1制御周期前の式(11)の演算により算出された制御量目標値の変化量、SPn-1’は1制御周期前の式(12)の演算により算出された制御量目標値である。
ΔSPn’=ΔSPn-1’+Δ2SPnx ・・・(11)
SPn’=SPn-1’+ΔSPn’ ・・・(12)
制御量目標値算出部36は、式(11)、式(12)の算出を行った制御周期から1制御周期後では、以下の式により、変化量の変化量を制限した制御量目標値SPn+1’を算出する。
ΔSPn+1’=ΔSPn’+Δ2SPnx ・・・(13)
SPn+1’=SPn’+ΔSPn+1’ ・・・(14)
また、制御量目標値算出部36は、式(11)、式(12)の算出を行った制御周期から(k−1)制御周期後では、以下の式により、変化量の変化量を制限した制御量目標値SPn+k-1’を算出する。
ΔSPn+k-1’=ΔSPn+k-2’+Δ2SPnx ・・・(15)
SPn+k-1’=SPn+k-2’+ΔSPn+k-1’ ・・・(16)
以上のように、制御量目標値算出部36は、制御量目標値SPn’,SPn+1’,・・・・,SPn+k-1’を順番に算出する。式(11)、式(12)の算出を行った制御周期からk制御周期後では、再び式(11)、式(12)の算出を行う。
なお、式(11)、式(12)の算出を行った制御周期から(k−1)制御周期の間は、ステップS8において判定YESとなり、ステップS9,S10の処理を行う必要はない。目標値変化量変化量算出部34と目標値変化量変化量分割処理部35は、式(11)、式(12)の算出を行った制御周期からk制御周期後に、再びステップS9,S10の処理を行う。ステップS6,S7の処理は、第1の実施の形態と同じである。
こうして、本実施の形態では、制御量目標値SPの変化量の変更を数周期に分割することにより、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第1〜第3の実施の形態で説明した制御機器は、CPU、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って第1〜第3の実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、温調計などの制御機器に適用することができる。
制御量目標値のランプ入力の1例を示す図および制御量目標値のランプ入力に応じた操作量の変化を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御機器の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御機器を適用する温度制御系の1例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御機器の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る制御機器の目標値変化量変化量制限部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る目標値変化量変化量制限部の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る目標値変化量変化量制限部の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る制御機器の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1…制御量目標値入力部、2…制御量入力部、3…目標値変化量変化量制限部、4…PID制御演算部、30…目標値変化量変化量算出部、31…目標値変化量変化量上下限処理部、32…制御量目標値算出部、33…上下限値設定部、34…目標値変化量変化量算出部、35…目標値変化量変化量分割処理部、36…制御量目標値算出部。

Claims (2)

  1. 外部から入力された制御量目標値の変化率の変化率を上限値と下限値の範囲内に制限する上下限処理を行い、上下限処理後の制御量目標値を算出する制限手段と、
    この制限手段で算出された制御量目標値と制御量との偏差に基づいて操作量を算出して制御対象に出力する制御演算手段とを備え
    前記制御演算手段の制御アルゴリズムは、PIDであり、
    前記制限手段は、前記上限値と下限値をPIDパラメータに応じて設定する上下限値設定手段を備えることを特徴とする制御機器。
  2. 外部から入力された制御量目標値の変化率の変化率を上限値と下限値の範囲内に制限する上下限処理を行い、上下限処理後の制御量目標値を算出する制限手順と、
    この制限手順で算出された制御量目標値と制御量との偏差に基づいて操作量を算出して制御対象に出力する制御演算手順とを備え
    前記制御演算手順の制御アルゴリズムは、PIDであり、
    前記制限手順は、前記上限値と下限値をPIDパラメータに応じて設定する上下限値設定手順を含むことを特徴とする制御方法。
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