JP2014507386A - 部分的にフッ素化されたスルフィン酸モノマー及びその塩 - Google Patents

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Abstract

本明細書では、式Iによる組成物、又はその前駆体、式IIによる組成物が説明され、
CX=CX−(R−CZ1 Z2−SOM (I)
式中、X、X、及びXは、独立して、H、F、Cl、Br、I、CF、及びCHから選択され、X、X、又はXのうちの少なくとも1つは、Hであり、Rは連結基であり、Z1及びZ2は、独立して、F、Cl、Br、I、CF、及びペルフルオロアルキル基から選択され、pは0又は1であり、Mはカチオンであり、
CX−CX−(R−CZ1Z2−SOM (II)
式中、X、X、Xは、独立して、H、F、Cl、Br、I、CF、及びCHから選択され、X、X、及びXのうちの少なくとも1つは、Hであり、X及びXは、独立して、H、F、Cl、Br、及びIから選択され、Rは連結基であり、Z1及びZ2は、独立して、F、Cl、Br、I、CF、及びペルフルオロアルキル基から選択され、pは0又は1であり、MはF及びカチオンから選択される。

Description

本開示は、部分的にフッ素化されたスルフィン酸及びその塩、並びにその作製方法に関する。
フルオロモノマーの重合では、従来、モノマーは、重合を開始するための反応開始剤、並びに溶媒とともにケトルに加えられ、水性乳化重合の場合は、乳濁液を安定させるために、重合は水中で、通常は乳化剤の存在下で行われる。
フッ素化スルフィン酸及びその塩は、重合を開始するために使用されてきた。フッ素化されたスルフィン酸及びその塩は、ペルフルオロ化末端基をもたらすための手段として、フルオロモノマーの重合の間に酸化剤とともに使用されてきており、これはより安定性が低い極性末端基を低減又は除去することによって、より高い安定性、改善された性能等の利点を提供することができる。Grootaert(米国特許第5,285,002号)に開示されるように、フッ素化されたスルフィン酸又はその塩は、酸化剤と反応して、電子移動を介してフッ素化されたアルキルラジカルを生成し、これは次にモノマーの重合を開始する。
様々な文献は、異なる還元剤によってスルホニルフッ化物を還元することによって、又はフッ素化ハロゲン化物からの脱ハロスルフィン化反応によって、フッ素化されたスルフィン酸又はその塩を調製する方法を説明している。スルホニルフッ化物を還元するために使用される異なる還元剤の例には、米国特許第2950317号(Brownら)に説明されるNHNH、米国特許第5285002号(Grootaert)に説明されるMSO、及びNaBH、及び米国特許第5639837号(Farnhamら)に説明されるKSOがある。フッ素化ハロゲン化物からの脱ハロスルフィン化反応の例は、HuangらのJournal of Fluorine Chemistry,vol.23(1983)p.193〜204及びp.229〜240、HuangらのChinese Journal of Chemistry,vol.9(1991)p.351〜359、並びにFan−HongらのJournal of Fluorine Chemistry,vol.67(1994)233〜234に説明されている。
フルオロモノマーの重合を開始するための代替的な方法を識別する要望がある。ポリマーの分子量又は構造(例えば、直鎖又は分岐)を変化させる能力を可能にする、新規の組成物及び製造方法を識別する要望もある。これらの新規の組成物は、フルオロポリマーの重合のプロセスを(例えば、プロセス工程を減らすことにより)改善し、かつ/又は重合されたフルオロポリマーの最終特性(性能等)を改善することができる。
一態様では、式Iによる組成物、又はその前駆体、式IIが説明される。ここで、式Iは、
CX=CX−(R−CZ1 Z2−SOM (I)であり、
式中、X、X、及びXは、独立して、H、F、Cl、Br、I、CF、及びCHから選択され、X、X、又はXのうちの少なくとも1つは、Hであり、Rは連結基であり、Z1及びZ2は、独立して、F、Cl、Br、及びCFから選択され、pは0又は1であり、Mはカチオンであり、式IIは、
CX−CX−(R−CZ1Z2−SOM (II)であり、
式中、X、X、Xは、独立して、H、F、Cl、Br、I、CF、及びCHから選択され、X、X、及びXのうちの少なくとも1つは、Hであり、X及びXは、独立して、H、F、Cl、Br、及びIから選択され、Rは連結基であり、Z1及びZ2は、独立して、F、Cl、Br、及びCFから選択され、pは0又は1であり、MはF及びカチオンから選択される。
別の態様では、(a)末端アルケン化合物をハロフルオロスルホニルフッ化物と反応させてハロヒドロフルオロスルホニルフッ化物を製造することと、(b)ハロヒドロフルオロスルホニルフッ化物を脱ハロ水素化して、アルケンフルオロスルホニルフッ化物を製造することと、(c)アルケンフルオロスルホニルフッ化物を還元して、アルケンフルオロスルフィン酸、又は塩を製造することと、を含む方法が説明される。
更に別の態様では、(a)末端アルケン化合物をジハロフルオロ炭素と反応させて、ハロアルケンフルオロ炭素ハロゲン化物を製造することと、(b)ハロアルケンフルオロ炭素ハロゲン化物をスルフィン化して、ハロアルケンフルオロスルフィン酸、又は塩を製造することと、(c)ハロアルケンフルオロスルフィン酸、又は塩を脱ハロ水素化して、アルケンフルオロスルフィン酸、又は塩を製造することと、を含む別の方法が説明される。
上記の概要は、各実施形態を説明することを目的とするものではない。本発明の1つ以上の実施形態の詳細を以下の説明文においても記載する。他の特徴、目的、及び利点は、説明文及び「特許請求の範囲」から明らかとなるであろう。
本明細書で使用するとき、用語
「a」、「an」、及び「the」は、互換可能なものとして使用され、1つ以上を意味する。
用語「及び/又は」は、生じ得る述べられている場合の一方又は両方を指すために用いられ、例えば、A及び/又はBは、(A及びB)並びに(A又はB)の両方を包含する。
「連結基」は、二価結合基を指す。一実施形態では、連結基は、少なくとも1つの炭素原子(いくつかの実施形態では少なくとも2、4、8、10、又は更には20個の炭素原子)を含む。連結基は、直鎖又は分枝鎖、環式又は非環式構造であることができ、飽和又は不飽和、置換又は非置換であってよく、所望によりイオウ、酸素、及び窒素からなる群から選択される1つ以上のヘテロ原子を含み、並びに/又は所望によりエステル、アミド、スルホンアミド、カルボニル、炭酸塩、ウレタン、尿素、及びカルバメートからなる群から選択される1つ以上の官能基を含む。別の実施形態では、連結基は、炭素原子を含まず、連結基は、酸素、イオウ、又は窒素などのカテナリーヘテロ原子であり、本明細書で使用するとき「ペルフルオロアルキル基」は、直鎖又は分枝鎖であってもよく、2、3、4、6、8、10、12、18、又は更には20個の炭素原子を含んでもよい、ペルフルオロ化炭素基を指す。
更に本明細書においては、端点によって表わされる範囲には、その範囲内に含まれるすべての数値が含まれる(例えば、1〜10には、1.4、1.9、2.33、5.75、9.98などが含まれる)。
更に本明細書においては、「少なくとも1」の記載には、1以上のすべての数値が含まれる(例えば、少なくとも2、少なくとも4、少なくとも6、少なくとも8、少なくとも10、少なくとも25、少なくとも50、少なくとも100など)。
本開示は、新規なモノマー及びその前駆体を目的とする。これらの化合物は、フルオロポリマー重合で使用することができる。
モノマー
本開示のモノマーは、式Iに示され、
CX=CX−(R−CZ1 Z2−SOM (I)
式中、X、X、及びXは、独立して、H、F、Cl、Br、I、CF、及びCHから選択され、X、X、又はXのうちの少なくとも1つは、Hであり、R1は連結基であり、Z1及びZ2は、独立して、F、Cl、I、Br、CF、及びペルフルオロアルキル基から選択され、pは0又は1であり、Mはカチオンである。
は、フッ素化されていなくても(いずれの水素もフッ素原子によって置き換えられていない)、部分的にフッ素化されていても(一部の水素がフッ素原子によって置き換えられている)、又はペルフルオロ化されていても(すべての水素がフッ素原子によって置き換えられている)よい。いくつかの実施形態では、水素原子は、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子、又はこれらの組み合わせなどの、フッ素以外のハロゲンで置き換えられる。Rは、二重結合を含んでも含まなくてもよい。Rは、置換されても置換されなくてもよく、直鎖でも分枝鎖でもよく、環式でも非環式でもよく、所望により官能基(例えば、エステル、エーテル、ケトン、アミン、ハロゲン化物等)を含んでもよい。
一実施形態では、Rは、−(CH−、−(CF−、−(CF−O−(CF−、−(CF−[O−(CF−、及び−[(CF−O−]−[(CF−O−]、並びにこれらの組み合わせから選択され、式中、a、b、c、及びdは、独立して、少なくとも1、2、3、4、10、20等である。
一実施形態では、Rはペルフルオロ基であり、所望によりへテロ原子を含み、X、X、及びXは、すべてHである。
別の実施形態では、Rは、酸素、イオウ、又は窒素などのカテナリーヘテロ原子である。
式I中のMは、H、Na、Li、Cs、Ca+2、K、NH 、Mg+2、Zn+2、及びCu+2を含むがこれらに限らない無機カチオン、並びに/又はN(CH 、NH(CH 、N(CHCH 、NH(CHCH 、NH(CH 、及び((CHCHCHCH)Pを含むがこれらに限らない有機カチオンを含んでもよい。
式Iによる例示的モノマーとしては、CH=CH−(CF−SOH、CH=CF−(CF−SOH、CH=CH−(CF−SOH、CH=CH−(CF−SOH、CH=CH−CF−SOH、CH=CH−(CF−SONH、CH=CH−(CF−SONH、CH=CH−(CF−SONH、CH=CH−CF−SONH、CH=CH−(CF−SONa、CH=CH−(CF−SONa、CH=CH−(CF−SONa、CH=CH−CF−SONa、CH=CH−(CF−SOK、CH=CH−(CF−SOK、CH=CH−(CF−SOK、CH=CH−CF−SOK、CH=CH−(CF−SOLi、CH=CH−(CF−SO2Li、CH=CH−(CF−SOLi、CH=CH−CF−SOLi、CH=CH−(CF−O(CF−SOH、CH=CH−(CFO(CF−SOH、CH=CH−(CF−O(CFSONH、CH=CH−(CF−O(CFSONH、CH=CH−(CF−O(CFSONa、CH=CH−(CF−O(CFSONa、CH=CH−(CF−O(CFSOK、CH=CH−(CF−O(CFSO2K、CH=CH−(CF−O(CFSOLi、及びCH=CH−(CF−(CFSOLiが挙げられる。
一実施形態では、式Iによるモノマーとしては、CH=CH−(CF−SOM(Ia)が挙げられ、式中、Mはカチオンであり、nは、少なくとも1、2、4、6、10、20等である。別の実施形態では、式Iによるモノマーとしては、CH=CH−−(CFO(CF−SOM(Ib)が挙げられ、式中、Mは上記のように定義される。
本開示では、式Iによるモノマーは、以下に開示されるように、方法I又は方法IIによって調製され得る。
前駆体
式Iのモノマーへの前駆体は、式IIに示されており、
CX−CX−(R−CZ1Z2−SOM (II)
式中、X、X、及びXは、独立して、H、F、Cl、Br、I、CF、又はCHから選択され、X、X、及びXのうちの少なくとも1つは、Hであり、X及びXは、独立して、H、F、Cl、Br、及びIから選択され、Rは連結基であり、Z1及びZ2は、独立して、F、Cl、I、Br、CF、及びペルフルオロアルキル基から選択され、pは0又は1であり、MはF、及びカチオンから選択される。
は、非フッ素化されていなくても、部分的にフッ素化されていても、又はペルフルオロ化されていてもよい。いくつかの実施形態では、水素原子は、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子、又はこれらの組み合わせなどの、フッ素以外のハロゲンで置き換えられる。Rは、二重結合を含んでも含まなくてもよい。Rは、置換されても置換されなくてもよく、直鎖でも分枝鎖でもよく、環式でも非環式でもよく、所望により官能基(例えば、エステル、エーテル、ケトン、アミン、ハロゲン化物等)を含んでもよい。
一実施形態では、Rはペルフルオロ基であり、所望によりへテロ原子を含み、X、X、及びXはすべてHである。
別の実施形態では、Rは、酸素、イオウ、又は窒素などのカテナリーヘテロ原子である。
式I中のMは、F、H、Na、Li、Cs、Ca+2、K、NH 、Mg+2、Zn+2、及びCu+2を含むがこれに限らない無機カチオン、並びに/又はN(CH 、NH(CH 、N(CHCH 、NH(CHCH 、NH(CH 、及び((CHCHCHCH)Pを含むがこれに限らない有機カチオンを含んでもよい。
一実施形態では、式Iによるモノマーとしては、XCHCH−(CF−SOM(IIa)が挙げられ、式中、Mは上記のように定義され、Xは、H、F、Cl、Br、I、CF、又はCHから選択され、nは、少なくとも1、2、4、6、10、20等である。別の実施形態では、式Iによるモノマーとしては、XCH−CH−−(CFO(CF−SOM(IIb)が挙げられ、式中、MはF又はカチオンであり、Xは、F、Cl、Br、及びIから選択される。
式IIに示される前駆体は、以下の方法IIに開示されるプロセス中に得られる。
方法I
方法Iでは、末端アルケン化合物及びハロフルオロスルホニルフッ化物は、ともに反応して、ハロヒドロフルオロスルホニルフッ化物を製造する。次いで、ハロヒドロフルオロスルホニルフッ化物は、脱ハロ水素化されて、アルケンフルオロスルホニルフッ化物を製造する。次いで、アルケンフルオロスルホニルフッ化物は、還元されて、アルケンフルオロスルフィン酸、又は塩を製造する。例示的な反応スキームを以下に示す。
Figure 2014507386
本開示の末端アルケン化合物は、炭素二重結合からはずれた少なくとも1つの水素との末端炭素−炭素二重結合を含む。例示的な末端アルケン化合物としては、エチレン、プロピレン、ブチレン、ブロモエチレン、クロロエチレン、フルオロエチレン、フッ化ビニリデン、CH=CHCl、CFOCH=CH、COCH=CH、及びCHOCH=CHが挙げられる。
本開示のハロフルオロスルホニルフッ化物は、
Figure 2014507386
である。ハロフルオロスルホニルフッ化物は、一般式III:X(R−CZ1Z2−SOF(III)の化合物を含み、式中、XはBr、I、及びClから選択され、Rは、上述されたように連結基であり、Z1及びZ2は、独立して、F、Cl、Br、CF、及びペルフルオロアルキル基から選択され、pは0又は1である。
例示的なハロフルオロスルホニルフッ化物としては、ICFCF−O−CFCFSOF、ICFCFCFCF−O−CFCFSOF、I(CFSOF、I(CFSOF、I(CFSOF、I(CFSOF、BrCFSOF、BrCFCF−O−CFCFSOF、BrCFCFCFCF−O−CFCFSOF、Br(CFSOF、Br(CFSOF、Br(CFSOF、Br(CFSOF、ICFSOF、及びBrCFSOFが挙げられる。
一実施形態では、末端アルケン化合物とハロフルオロスルホニルフッ化物との間の反応は、熱的に、光照射により、若しくは反応開始剤の存在下で、又はこれらの組み合わせによって開始される。
一実施形態では、末端アルケン化合物とハロフルオロスルホニルフッ化物との間の反応は、少なくとも10、20、25、30、又は更には35℃〜最高90、100、150、200又は更には220℃の温度で行われてよい。
一実施形態では、末端アルケン化合物とハロフルオロスルホニルフッ化物との間の反応は、光照射、例えば紫外線照射を使用して行われてよい。
反応開始剤が使用される場合、例示的な反応開始剤としては、ペルオキシド、ジアゾ化合物、及び金属又は金属錯体などの単一の電子供与体、並びにフッ素化ヨウ化物のラジカル反応に対する酸化還元系が挙げられる。
一実施形態では、末端アルケン化合物とハロフルオロスルホニルフッ化物との間の反応は、溶媒の存在なしに行われる。溶媒を除去することは、溶媒の購入、及び廃棄に伴うプロセスコストを低減し得る。
一実施形態では、末端アルケン化合物とハロフルオロスルホニルフッ化物との間の反応は、第1の溶媒の存在下で行われる。例示的な第1の溶媒としては、ペルフルオロモルホリンなどのペルフルオロ化溶媒、並びにCOCH及びCOCHCHなどの部分的にフッ素化された溶媒が挙げられる。
ハロヒドロフルオロスルホニルフッ化物を製造するための、末端アルケン化合物のハロフルオロスルホニルフッ化物に対する割合は、少なくとも1:1、又は更には2:1である。好ましくは、付加反応では、過剰の末端アルケン化合物がある。
製造されたハロヒドロフルオロスルホニルフッ化物(例えば、上記(a))は、次いで脱ハロ水素化(ハロ水素、例えばHIの欠損)されて、アルケンフルオロスルホニルフッ化物を製造する。アルケンフルオロスルホニルフッ化物は、(b)に示されるものなどの、末端二重結合と末端スルホニルフッ化物基とを連結するフッ素化炭素基を含む。
脱ハロ水素化は、塩基の存在下で行われてもよい。例示的な塩基としては1,8−ジアゾビシクロ[5,4,0]ウンデセン(DBU)、トリエチルアミン、及びトリブチルアミンが挙げられる。塩基は、出発原料のスルホニルフッ化物が加水分解されないように選択されるべきである。
一実施形態では、脱ハロ水素化反応は、少なくとも10、20、25、30、又は更には35℃〜最高60、70、80、又は更には90℃の温度で行われ得る。
塩基のハロヒドロフルオロスルホニルフッ化物に対する割合は、少なくとも1:1、又は更には2:1である。好ましくは、過剰の塩基がある。
一実施形態では、脱ハロ水素化反応は、溶媒の存在下で行われる。例示的な溶媒としては、エーテル、アルコール等が挙げられる。
ハロヒドロフルオロスルホニルフッ化物を脱ハロ水素化してアルケンフルオロスルホニルフッ化物を形成した後、アルケンフルオロスルホニルフッ化物は、式Iによるモノマー、アルケンフルオロスルフィン酸、又は塩(例えば、上記の(c))を製造するために還元される。
還元工程は、還元剤及び第2の溶媒の存在下で行われてもよい。第2の溶媒の選択は、使用される還元剤に依存し得る。例示的な第2の溶媒としては、エーテル(ジアルキルエーテル(例えば、ジエチルエーテル)、CHOCHCHOCH、t−ブチルメチルエーテル、グリコールジアルキルエーテル、ジオキサン、及びテトラヒドロフランなど)、アルコール、アセトニトリル、水、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
本開示で有用なヒドリド還元剤としては、式M’LHで表されるものが挙げられ、式中、M’はアルカリ金属又はアルカリ土類金属であり、Lはアルミニウム又はホウ素であり、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素リチウム、及びリチウムアルミニウム水素化物が挙げられる。有用なヒドリド還元剤としては、式M”Hで表されるものも挙げられ、式中、M”はアルカリ金属であり、nは、1又は2から選択される整数であり、例えば、水素化ナトリウム、水素化リチウム、水素化カリウム、水素化バリウム、及び水素化カルシウムが挙げられる。その他の有用なヒドリド還元剤としては、モノ−、ジ−、又はトリ(低級アルコキシ)アルカリ金属アルミニウム水素化物、モノ−、ジ−、又はトリ−(低級アルコキシ低級アルコキシ)アルカリ金属アルミニウム水素化物、ジ(低級アルキル)アルミニウム水素化物、アルカリ金属シアノホウ化水素、トリ(低級アルキル)スズ水素化物、トリ(アリール)スズ水素化物、Li(CBH、及び(((CHCHCHAlH)が挙げられる。別の有用な還元剤は、−CFSOF又は−CFSOMなどの亜硫酸塩であり、KSO、NaSO、KHSO、及びNaHSOが挙げられる。
方法II
方法IIでは、末端アルケン化合物は、ジハロフルオロ炭素と反応されて、ハロアルカンフルオロ炭素ハロゲン化物を製造する。次いで、ハロアルカンフルオロ炭素ハロゲン化物はスルフィン化されて、ハロアルケンフルオロスルフィン酸、又は塩を製造する。次いで、ハロアルケンフルオロスルフィン酸、又は塩は、脱ハロ水素化されて、アルケンフルオロスルフィン酸、又は塩を製造する。例示的な反応スキームを以下に示す。
Figure 2014507386
本開示の末端アルケン化合物は、炭素二重結合からはずれた少なくとも1つの水素との末端炭素−炭素二重結合を含む。例示的な末端アルケン化合物としては、エチレン、プロピレン、ブチレン、CH=CHCl、CH=CCl、CH=CHF、及びCH=CFが挙げられる。本開示のジハロフルオロ炭素は、一般式IV:X−(R−CZ1 Z2−Xで構成され、式中、X及びXは、独立して、Cl、Br、及びIから選択され、Rは上述のように連結基であり、Z1及びZ2は、独立して、F、Cl、Br、CF、及びペルフルオロアルキル基から選択され、pは0又は1である。
末端アルケン化合物とジハロフルオロ炭素とをともに反応させることによって、ハロアルケンフルオロ炭素ハロゲン化物(例えば、上記(d))を製造する。反応は、少なくとも10、20、25、30、又は更には35℃〜最高90、100、150、200又は更には220℃の温度で行われてよい。
一実施形態では、末端アルケン化合物とジハロフルオロ炭素との間の反応は、反応開始剤の存在下で開始される。ペルオキシド、ジアゾ化合物、金属、及びこれらの組み合わせなどの当該技術分野において既知の反応開始剤を使用することができる。例示的なペルオキシド反応開始剤としては、ジイソブチリルペルオキシド(「TRIGONOX 187−C30」の商品名で、AkzoNobel(Amsterdam)から入手可能)、クミルペルオキシネオデカノエート(「TRIGONOX 99−C75」の商品名で、AkzoNobelから入手可能)、ペルオキシジカーボネート(「TRIGONOX ADC」の商品名で、AkzoNobelから入手可能)、t−ブチルペルオキシネオデカノエート(「TRIGONOX 23」の商品名で、AkzoNobelから入手可能)、ジベンゾイルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、及びt−ブチルクミルペルオキシドが挙げられる。例示的なジアゾ化合物反応開始剤としては、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(「VAZO 67」の商品名でE.I.du Pont de Nemours & Co(Wilmington,DE)から入手可能)及び2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)が挙げられる。例示的な金属反応開始剤としては、Zn、Mg、Ni、及びCu、又はPd(PPh、Pt(PPh、Pb(OAc)、及びRhCl(PPhなどの金属錯体が挙げられる。
次いで、製造されたハロアルケンフルオロ炭素ハロゲン化物は、スルフィン化されて、式IIによる前駆体、ハロアルケンフルオロスルフィン酸、又は塩(上記(e)参照)を製造する。本開示では、スルフィン化系は、ハロアルケンフルオロ炭素ハロゲン化物を脱ハロスルフィン化する(すなわち、ハロゲンを取り除き、化合物をスルフィン化する)ために使用される。スルフィン化系は、当業者に既知である。例示的なスルフィン化系としては、Na、NaHSO/NHCe(NO、NaHSO/FeCl、NaHSO/K[Fe(CN)]、HOCHSONa、及び(NHCSO、Na、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
次いで、ハロアルケンフルオロスルフィン酸、又は塩は、脱ハロ水素化されて、式Iによるモノマー、アルケンフルオロスルフィン酸、又は塩(例えば、上記(f))を製造する。
脱ハロ水素化は、塩基の存在下で行われてもよい。例示的な塩基としては、KOH、NaOH、LiOH、NaCO、NaHCO、KCO、1,8−ジアゾビシクロ[5,4,0]ウンデセン(DBU)、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
一実施形態では、脱ハロ水素化反応は、10、20、25、30、又は更には35℃〜最高60、70、80、又は更には90℃の温度で行われ得る。
塩基のハロアルケンフルオロスルフィン酸又はその塩に対する割合は、少なくとも1:1、又は更には2:1である。好ましくは、過剰の塩基がある。
一実施形態では、脱ハロ水素化反応は、溶媒の存在下で行われる。例示的な溶媒としては、水、アルコール、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
式Iによるモノマー及び/又は式IIによる前駆体は、既知の方法によって分離され精製されることができる。一実施形態では、粗生成物は、不溶性の無機塩を除去するために濾過によって反応混合物から分離され、次いで溶媒を除去するために回転蒸発されて、スルフィン酸塩の固形物を得る。別の実施形態では、粗固体は、暖かいイソプロパノールなどのアルコールで抽出して不溶性の無機の不純物を除去し、続いて溶媒をストリッピングすることにより、精製される。別の実施形態では、例えば硫酸などの濃縮された酸の添加物が加えられて、スルフィン酸塩をプロトン化して、相分離をもたらす。別の実施形態では、粗生成物は、例えば硫酸などの酸の添加によって分離され、続いてt−ブチルメチルエーテル及びジエチルエーテルなどの有機溶媒で抽出される。次いで、酸形態の所望の生成物は、有機溶媒の除去によって分離される。
いくつかの実施形態では、粗生成物の更なる精製は、時には必要でない。精製工程がなくなることで、プロセスの時間及びコストを削減することができる。必要に応じて、例えば再結晶化の繰り返しによって、反応混合物又は粗生成物を精製してもよい。
式Iによるモノマーは、界面活性剤(乳化剤)、分散安定剤、又は反応開始剤として有用であり得る。
有利にも、式Iによるモノマーは、望ましくない末端極基がより少ないポリマーのための反応開始剤として、又は重合性界面活性剤として有用であり得、したがって、界面活性剤の後重合を除去する必要性をなくす。
本開示のモノマーは、フルオロポリマーの重合に使用されてもよい。式Iによるモノマーの一方の端部は二重結合を含むので、このモノマーは重合反応に使用されることができる。式Iによるモノマーのもう一方の端部は、スルフィン酸又はその塩を有するので、この部位は、ラジカルを形成することができ、重合反応において反応開始剤として作用する。したがって、式Iによるモノマーは、重合の間に消耗し得る。更に、スルフィン酸末端基のため、この反応開始剤を使用して作製されたポリマーは、低減された量の極性末端基を有するか、又は極性末端基を有さない場合があり、これはポリマーの安定性を補助することができる。
本開示の例示的な実施形態は、以下を含む。
実施形態1.式Iによる組成物、又はその前駆体、式IIを含むモノマーであって、
CX=CX−(R−CZ1 Z2−SOM (I)
式中、X、X、及びXは、独立して、H、F、Cl、Br、I、CF、及びCHから選択され、X、X、又はXのうちの少なくとも1つは、Hであり、Rは連結基であり、Z1及びZ2は、独立して、F、Cl、Br、I、CF、及びペルフルオロアルキル基から選択され、pは0又は1であり、Mはカチオンであり、
CX−CX−(R−CZ1Z2−SOM (II)
式中、X、X、Xは、独立して、H、F、Cl、Br、I、CF、及びCHから選択され、X、X、及びXのうちの少なくとも1つは、Hであり、X及びXは、独立して、H、F、Cl、Br、及びIから選択され、Rは連結基であり、Z1及びZ2は、独立して、F、Cl、Br、I、CF、及びペルフルオロアルキル基から選択され、pは0又は1であり、MはF及びカチオンから選択される、モノマー。
実施形態2.X、X及びXが、すべてHであり、Rがペルフルオロ基である、請求項1に記載のモノマー。
実施形態3.Rが、−(CH−、−(CF−、−(CF−O−(CF−、−(CF−[O−(CF−、及び−[(CF−O−]−[(CF−O−]、及びこれらの組み合わせから選択され、式中、a、b、c、及びdは、独立して、少なくとも1、2、3、4、10、20等である、請求項1又は2に記載のモノマー。
実施形態4.Mが、H、Na、Li、Cs、NH 、及びK、から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のモノマー。
実施形態5.組成物が、式Ia、式Ib、又はこれらの前駆体、式IIa、若しくは式IIbを含み、
CH=CH−−(CF)−SOM (Ia)、及び
CH=CH−−(CFO(CF−SOM (Ib)
式中、Mはカチオンであり、
XCH−CH−(CF)−SOM (IIa)、及び
XCH−CH−−(CFO(CF−SOM (IIb)
式中、MはF及びカチオンから選択され、XはF、Cl、Br、及びIから選択される、請求項1に記載のモノマー。
実施形態6.(a)末端アルケン化合物をハロフルオロスルホニルフッ化物と反応させてハロヒドロフルオロスルホニルフッ化物を製造することと、
(b)ハロヒドロフルオロスルホニルフッ化物を脱ハロ水素化して、アルケンフルオロスルホニルフッ化物を製造することと、
(c)アルケンフルオロスルホニルフッ化物を還元して、アルケンフルオロスルフィン酸、又は塩を製造することと、を含む、方法。
実施形態7.ハロフルオロスルホニルフッ化物のハロゲンが、Br、又はIから選択される、請求項6に記載の方法。
実施形態8.末端アルケン化合物のハロフルオロスルホニルフッ化物との反応が、20℃〜150℃の温度で行われる、請求項6又は7に記載の方法。
実施形態9.末端アルケン化合物のハロフルオロスルホニルフッ化物との反応を、熱的に、光照射により、又は反応開始剤の存在下で開始することを更に含む、請求項6〜8のいずれか一項に記載の方法。
実施形態10.反応開始剤が、ペルオキシド、ジアゾ化合物、金属、又は金属錯体から選択される、請求項9に記載の方法。
実施形態11.末端アルケン化合物が、エチレン、CH=CCl、CH=CF、CH=CHF、CH=CHCl、及びプロピレンのうちの少なくとも1つである、請求項6〜10のいずれか一項に記載の方法。
実施形態12.ハロフルオロスルホニルフッ化物が、ICFCF−O−CFCFSOF、BrCFCF−O−CFCFSOF、ICFCFCFCF−O−CFCFSOF、I(CFSOF、I(CFSOF、I(CFSOF、I(CFSOF、Br(CFSOF、Br(CFSOF、Br(CFSOF、Br(CFSOF、及びICFSOFのうちの少なくとも1つである、請求項6〜11のいずれか一項に記載の方法。
実施形態13.末端アルケン化合物のハロフルオロスルホニルフッ化物との反応が、溶媒の存在なしである、請求項6〜12のいずれか一項に記載の方法。
実施形態14.末端アルケン化合物のハロフルオロスルホニルフッ化物との反応が、第1の溶媒の存在下である、請求項6〜12のいずれか一項に記載の方法。
実施形態15.第1の溶媒が、ペルフルオロモルホリン、COCH、及びCOCHCHのうちの少なくとも1つから選択される、請求項14に記載の方法。
実施形態16.脱ハロ水素化が、塩基の存在下で行われる、請求項6〜15のいずれか一項に記載の方法。
実施形態17.還元工程が、第2の溶媒中に還元剤を含む、請求項6〜16のいずれか一項に記載の方法。
実施形態18.前記第2の溶媒が、アルコール及びエーテルから選択される、請求項17に記載の方法。
実施形態19.還元剤が、NHNH、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、KSO、NaSO、NaHSO、及びKHSO、から選択される、請求項17又は18に記載の方法。
実施形態20.(a)末端アルケン化合物をジハロフルオロ炭素と反応させて、ハロアルケンフルオロ炭素ハロゲン化物を製造することと、
(b)ハロアルケンフルオロ炭素ハロゲン化物をスルフィン化して、ハロアルケンフルオロスルフィン酸、又は塩を製造することと、
(c)ハロアルケンフルオロスルフィン酸、又は塩を脱ハロ水素化して、アルケンフルオロスルフィン酸、又は塩を製造することと、を含む、方法。
実施形態21.末端アルケン化合物が、反応開始剤の存在下でジハロフルオロ炭素と反応する、請求項20に記載の方法。
実施形態22.反応開始剤が、ペルオキシド、ジアゾ化合物、金属、及びこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つから選択される、請求項21に記載の方法。
実施形態23.ハロアルケンフルオロ炭素ハロゲン化物が、Na、NaHSO/(NHCe(NO、NaHSO/FeCl、NaHSO/K[Fe(CN)]、HOCHSONa、及び(NHCSO,Naのうちの少なくとも1つを使用してスルフィン化される、請求項20〜22のいずれか一項に記載の方法。
実施形態24.末端アルケン化合物が、エチレン及びプロピレンのうちの少なくとも1つから選択される、請求項20〜23のいずれか一項に記載の方法。
本開示の利点及び実施形態を以下の実施例によって更に例示するが、これら実施例において列挙される特定の材料及びそれらの量、並びに他の条件及び詳細は、本発明を不当に制限するものと解釈されるべきではない。これらの実施例では、全ての比率、割合及び比は、特に断らない限り重量に基づいたものである。
材料はいずれも、例えば、Sigma−Aldrich Chemical Company(Milwaukee、WI)から市販されているものか、あるいは特に断らない又は明らかでない限り、当業者には既知のものである。
次の略語が、以下の実施例で使用される:bp=沸点、g=グラム、kg=キログラム、min=分、mol=モル、cm=センチメートル、mm=ミリメートル、mL=ミリリットル、L=リットル、N=規定度、psi=平方インチ当たりの圧力、MPa=メガパスカル、及びwt=重量。
Figure 2014507386
(実施例1)
第I部:600mLのPARR圧力反応器(Parr Instruments Inc.(Moline,IL)から市販)内で、45gのI−CFCFOCFCFSOF(0.10mol)を、3.0gのCH=CH(0.107mol)と、0.70gの反応開始剤の存在下で、80gのペルフルオロ化N−メチルモルホリン溶媒中で、67℃にて75psi(517kPa)以下の圧力で24時間反応させた。反応溶液の19F−NMR解析は、76%のICHCHCFCFOCFCF−SOF(−CH2CF2−に対して−120ppm、t、J=16.5Hz)が形成され、24%の未反応I−CFCFOCFCFSOF(ICF2−に対して−57ppm)を有することを示した。1/1の付加物のみが形成された。19F NMRは、−SOFに対して+43ppmで、−CFOCF−に対して−82及び−88ppmで、−CFSO−に対して−114ppmで、並びに−CHCF−に対して−120ppmで化学シフトを示した。ICHCH−に対する1H NMRからの化学シフトは、相応して3.5(t、2H)及び2.5(m、2H)ppmであった。
第II部:ICHCHCFCFOCFCFSOFを含有する上記からの粗反応溶液は、過剰のDBUによって室温で4時間処理された。19F NMR解析は、−SOF基には何も影響が無いことを示し、−CFCH−の三重項は、121ppm(Jd=7.8Hz、Jt=3.6Hz)で二重項×三重項に変更され、CH=CHCFCFOCFCFSOFを産出するための所望の反応が生じたことを示した。DBU/HI固形物を溶解するために水が加えられ、底部のペルフルオロ化N−メチルモルホリン溶液が分離された。F−NMRからは、分離された溶液中では、これを超えるI−CFCFOCFCFSOFは観察されなかった。溶液は、MgSO上で乾燥された。溶媒を除去するための濾過及び回転蒸発後、22gの生成物が得られた(89%分離収率、bp=115〜116℃)。19F NMRは、+43ppm(−SOF)、−83.8ppm(m、−CFO−)、−89.2ppm(txt、−CFO−)、−114ppm(dxt、−CFSOF)、及び120ppm(dxt、−CFCH=)において、化学シフトを示した。また、H NMRも、5.7〜6.3ppm(m)での化学シフトによるCH=CH−の形成を確認した。
第III部:上記第II部からの20gのCH=CHCFCFOCFCFSOFが20gのTHF中で溶解され、更なる漏斗内に入れられ、これが70gのTHF中4.20gのNaBHの分散溶液へ、30分間にわたって0℃にて窒素下で撹拌しながら滴状に加えられた。次いで、反応溶液が暖められ、20℃で4時間反応させた。19F NMRは、すべての−SOF(+42ppm)が反応したことを示した。−114ppmでの相応する−CFSOF信号は観察されず、−131ppmでの−CFSONaの相応する新しい信号が観察され、CH=CHCFCFOCFCFSONaの形成が裏付けられた。余剰のNaBHは、水との反応によって除去された。次いで、溶液は、2NのHSO水溶液で、pH<2となるように酸性化された。酸性化された溶液は、t−BuOCHによって抽出された(それぞれ60mLで3回)。組み合わせられたt−BuOCH溶液は、MgSO上で乾燥された。次いで、溶液は、固形物を除去するために濾過され、次いで、溶媒を除去するためにロータリーエバポレーター上に設置された。15gの生成物が分離された(79%の収率に相応する)。19F NMRは、−CFOCF−に対して−82(m)及び−87(m)ppm、−CFCH=に対して−117ppm(m)、並びに−CFSOHに対して−132の化学シフトを示した。1H NMRは、相応するCH=CH−基に対して、5.73ppm(dxm、1H)及び5.82〜5.99ppm(m、2H)での化学シフトを示した。
(実施例2)
第I部:600mLのPARR圧力反応器内で、223gのI(CFI(MW=454、0.491mol)を、15.4gのCH=CH(MW=28、0.55mol、少しずつ充填された)と、4.58gの反応開始剤の存在下で、60℃にて24時間60psi(414kPa)以下で反応させた。反応混合物の19F NMR解析は、50%の未反応I(CFI、43%のICHCHCFCFCFCFI、及び7%のICHCHCFCFCFCFCHCHIを示した。反応混合物の常圧における蒸留により、70gの純粋なI(CFI(31.4%)及び16.5gのI(CFIとICHCHCFCFCFCFIとの混合物(MW=482)を回収した。真空中での蒸留により、79.1gのICHCHCFCFCFCFI(MW=482、約33.4%の分離収率と同等)が、88〜91℃の沸点/7〜7.5mmHgで分離された。GC(ガスクロマトグラフィ)解析は、95%の純度を示した。ヘキサンからの再結晶による精製の後、残った固体残留物から、12gのICHCHCFCFCFCFCHCHIが分離された(m.p.96〜97℃)。ICHCHCFCFCFCFIに対する19F NMRは、−57(m、−CFI)、−111(m、2F)、−113(m、2F)、及び−121(t、−CFCH−)ppm。
第II部:窒素下で、50gの上記の蒸留されたICHCHCFCFCFCFI(MW=482、95%、0.1mol)が、26gのNa(MW=174、91%、0.136mol)及び13gのNaHCO(MW=84、0.154mol)で、50gのCHCN及び68gのHO中で、室温にて2時間処理された。19F NMRは、−CFI(−67ppm)が完全な変換して、相応する−CFSONaを約−130ppmで形成するのを示し、所望のICHCH(CFSONaを産出した。混合物は、固形物を除去するために濾過された。濾過された溶液は、2つの相を示し、19F NMR解析によると、上部相のみが、フッ素化生成物を示した。上部相が分離され、溶媒が回転蒸発によって除去されて、76.5gの湿潤固形物を得た。湿潤固形物は水中に溶解され、以下の化学シフト、すなわち、−115(dxt)、−122(m)、−124(m)、及び−130(dxt)ppmが記録された。H NMR解析(−CHIに対して2.5〜3ppm多重項、及び−CHCF−に対して3.2ppm(txm))によると、脱ハロスルフィン化の間に、ICHCH−には影響がないことが観察された。
第III部:上記第II部からの、ICHCH(CFSONaの固形物が、エタノール中で溶解され、8.7gのKOH(MW=56、85%、0.132mol)により室温で処理され、次いで50℃で8時間、固形物を沈殿させた。反応混合物は20℃に冷却され、固形物を除去するために濾過された。19F NMRでは、顕著な変化は観察されなかった。溶媒は、ストリッピングされ、結果としてもたらされた固形物は、2NのHSOで、pH<2となるように酸性化された。酸性化された溶液は、t−BuOMeで抽出され(それぞれ100mLで3回)、組み合わせられたエーテル溶液は、MgSO上で乾燥された。最後に、溶液は濾過され、溶媒はストリッピングされて、水溶性の、28gの所望の半固体生成物、CH=CH(CFSOH(MW=292)が生産された。生成物の構造は、NMR解析19F NMR、−115(m、=CHCF−)、−122(txm)、−125(txm)及び−130(t、−CFSOH)、H NMR、4.4〜5.6(m)ppmによって確認され、更なるICHCH−信号は示されなかった。しかしながら、最終生成物内でエタノール残留物が観察されたが、これは、繰り返される調製からの酸性化の前に固形物を完全に乾燥することにより除去することができる。
(実施例3)
第I−a部:95gのBr(CF2)4Br(MW=359.8、0.26mol)を、CH=CHと、2.2gの反応開始剤の存在下で、200mLのPARR圧力反応器内で、77℃にて20時間80psiで反応させた。3.4gのCH=CHのみが充填された(MW=28、0.12mol)。反応混合物の19F NMR解析は、80%の未反応Br(CFBr、18%の所望の生成物、BrCHCHCFCFCFCFBr、及び2%のBrCFCFCFCFHを示した。
第I−b部:同様に、95gのBr(CFBr(MW=359.8、0.26mol)を、CH2=CH2と、2.34gのLuperox TAECの存在下で、200mLのPARR圧力反応器内で、90℃にて90psiで20時間反応させた。総量で8gのCH=CHが充填された(MW=28、0.33mol)。反応混合物の19F NMR解析は、約56mol%の未反応BrCFCFCFCFBr、約39mol%のBr(CHCHCFCFCFCFBr(n=1、2)、約3モル%のBrCHCHCFCFCFCFCHCHBr、及び2モル%のBrCFCFCFCFHを示した。常圧における蒸留は、3.5gの、BrCF2CFCFCFH(約20mol%)とBrCFCFCFCFBr(80mol%)との混合物を、63〜95℃でもたらし、50.7gのBrCFCFCFCFBr(19F MR、−67ppm、及び−120ppm)が、90〜99℃で回収された。真空蒸留での蒸留は、22.5gの所望の生成物を、60〜65℃/9mmHg(NMR純度98%)で、及び12.7gのBr(CHCHCFCFCFCFBrと、BrCHCHCFCFCFCFCHCHBrとの混合物を約78:22の割合で、90℃/約0.8mmHgでもたらした。BrCHCHCFCFCFCFBrに対する19F NMRは、−67(m、−CFBr)、−118(m、2F)、−121(m、2F)、及び−126(m、−CFCH−)ppm。Br(CHCHCFCF2CCFBrに対する19F NMRは、−67(t、−CFBr)、−118(m、2F)、−120(m、2F)、及び−126(m、2F)ppm。BrCHCHCFCFCFCFCHCHBrに対する19F NMRは、−118(m、2F)及び−127(m、2F)ppm。
第II部:窒素下で、20gの、上記の蒸留されたBrCHCHCFCFCFCFBr(MW=386、0.051mol)を、12gのNa(MW=174、91%、0.062mol)及び5.3gのNaHCO(MW=84、0.063mol)により、25gのCHCN及び25gのHO中で、60℃にて24時間処理した。19F NMRは、−CFBr(−67ppm)の完全な変換を示し、−130ppmで相応する−CFSOMの信号が現れ、所望のBrCHCH(CFSONaの形成を示した。固形物を除去するために混合物は濾過され、溶媒は回転蒸発によって除去され、次のHBr−除去反応に直接使用される28gの湿潤固形物をもたらした。
第III部:上記のBrCHCH(CFSONa固形物を、50gのエタノール中に溶解し、6.6gのKOH(MW=56、85%、0.10mol)により室温で処理し、次いで55℃で2時間、固形物を沈殿させた。反応混合物が20℃に冷却された後、混合物は、固形物を除去するために濾過された。溶媒はストリッピングされ、結果としてもたらされた固形物は、2NのHSOで、pH<2となるように酸性化された。酸性化された溶液は、t−BuOMeで抽出され(3×60mL)、組み合わせられたエーテル溶液は、MgSO上で乾燥された。最後に、乾燥された溶液を濾過し、溶媒をストリッピングして、13.0gの所望の半固体生成物、水溶性である、CH=CH(CFSOH(MW=292、NMR解析によると約95%の純度、BrCHCHCFCFCFCFBrによると約82%の分離収率)を産出した。生成物の構造は、19F及びH NMR解析により確認された。
本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく本発明に予測可能な改変及び変更を行い得ることは当業者には明らかであろう。本発明は、説明を目的として本出願に記載される各実施形態に限定されるべきものではない。

Claims (10)

  1. 式Iによる組成物、又はその前駆体、式IIを含むモノマーであって、
    CX=CX−(R−CZ1 Z2−SOM (I)
    式中、X、X、及びXは、独立して、H、F、Cl、Br、I、CF、及びCHから選択され、X、X、又はXのうちの少なくとも1つは、Hであり、Rは連結基であり、Z1及びZ2は、独立して、F、Cl、Br、I、CF、及びペルフルオロアルキル基から選択され、pは0又は1であり、Mはカチオンであり、
    CX−CX−(R−CZ1Z2−SOM (II)
    式中、X、X、Xは、独立して、H、F、Cl、Br、I、CF、及びCHから選択され、X、X、又はXのうちの少なくとも1つは、Hであり、X及びXは、独立して、H、F、Cl、Br、及びIから選択され、Rは連結基であり、Z1及びZ2は、独立して、F、Cl、Br、I、CF、及びペルフルオロアルキル基から選択され、pは0又は1であり、MはF及びカチオンから選択される、モノマー。
  2. 、X、及びXが、すべてHであり、Rがペルフルオロ化基である、請求項1に記載のモノマー。
  3. が、−(CH−、−(CF−、−(CF−O−(CF−、−(CF−[O−(CF−、及び−[(CF−O−]−[(CF−O−]、並びにこれらの組み合わせから選択され、式中、a、b、c、及びdは、独立して、少なくとも1、2、3、4、10、20等である、請求項1に記載のモノマー。
  4. 前記組成物が、式Ia、式Ib、又はこれらの前駆体、式IIa、若しくは式IIbを含み、
    CH=CH−−(CF)−SOM (Ia)、及び
    CH=CH−−(CFO(CF−SOM (Ib)
    式中、Mはカチオンであり、
    XCH−CH−(CF)−SOM (IIa)、及び
    XCH−CH−−(CFO(CF−SOM (IIb)
    式中、MはF及びカチオンから選択され、XはF、Cl、Br、及びIから選択される、請求項1に記載のモノマー。
  5. (a)末端アルケン化合物をハロフルオロスルホニルフッ化物と反応させてハロヒドロフルオロスルホニルフッ化物を製造することと、
    (b)前記ハロヒドロフルオロスルホニルフッ化物を脱ハロ水素化して、アルケンフルオロスルホニルフッ化物を製造することと、
    (c)前記アルケンフルオロスルホニルフッ化物を還元して、アルケンフルオロスルフィン酸、又は塩を製造することと、
    を含む、方法。
  6. 前記ハロフルオロスルホニルフッ化物のハロゲンが、Br、又はIから選択される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記末端アルケン化合物が、エチレン、CH=CCl、CH=CF、CH=CHF、CH=CHCl、及びプロピレンのうちの少なくとも1つである、請求項5に記載の方法。
  8. 前記ハロフルオロスルホニルフッ化物が、ICFCF−O−CFCFSOF、BrCFCF−O−CFCFSOF、ICFCFCFCF−O−CFCFSOF、I(CFSOF、I(CFSOF、I(CFSOF、I(CFSOF、Br(CFSOF、Br(CFSOF、Br(CFSOF、Br(CFSOF、及びICFSOFのうちの少なくとも1つである、請求項5に記載の方法。
  9. (a)末端アルケン化合物をジハロフルオロ炭素と反応させて、ハロアルケンフルオロ炭素ハロゲン化物を製造することと、
    (b)前記ハロアルケンフルオロ炭素ハロゲン化物をスルフィン化して、ハロアルケンフルオロスルフィン酸、又は塩を製造することと、
    (c)前記ハロアルケンフルオロスルフィン酸、又は塩を脱ハロ水素化して、アルケンフルオロスルフィン酸、又は塩を製造することと、
    を含む、方法。
  10. 前記末端アルケン化合物が、エチレン、及びプロピレンのうちの少なくとも1つから選択される、請求項9に記載の方法。
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