JP2014506790A5 - - Google Patents

Claims (26)

1. 野生型ＦｃポリペプチドのＦｃ変異体を含む変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体であって、前記Ｆｃ変異体が、前記野生型ＦｃポリペプチドのＦｃ領域に少なくとも二のアミノ酸修飾を含み、前記変異体タンパク質が、野生型Ｆｃポリペプチドと比較した場合に、誤対合の減少、頭尾形成の減少、又は全収率の増大を示す、前記変異体ヘテロ多量体タンパク質又は前記修飾型ＩｇＧ抗体。
2. ノブ・イントゥー・ホール修飾を更に含む、請求項１に記載の変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体。
3. 野生型ＦｃポリペプチドのＦｃ変異体を含む変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体であって、前記Ｆｃ変異体が、少なくとも一の重鎖の残基２４１及び２４３（ＥＵ番号付け）で、野生型Ｆｃポリペプチドに存在するものと異なるアミノ酸との置換を含み、それにより、残基２４１及び２４３（ＥＵ番号付け）で置換が無いヘテロ多量体又はＩｇＧ抗体と比較した場合に、誤対合の減少、頭尾形成の減少、又は全収率の増大を生じる、前記変異体ヘテロ多量体タンパク質又は前記修飾型ＩｇＧ抗体。
4. 少なくとも一の重鎖において、Ｆ２４１Ｒ／Ｆ２４３Ｓ及びＦ２４１Ｓ／Ｆ２４３Ｒから選択される変異を含む、請求項３に記載の変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体。
5. ノブ・イントゥー・ホール修飾を更に含む、請求項３又は請求項４に記載の変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体。
6. ノブ修飾が、Ｆｃポリペプチドの界面からの元のアミノ酸残基を、元のアミノ酸残基よりも大きい側鎖を持つアミノ酸残基と置換することを含み、アミノ酸残基の置換が、トリプトファン、フェニルアラニン、チロシン及びアルギニンからなる群から選択される、請求項５に記載の変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体。
7. ノブ修飾がＴ３６６Ｗ置換（ＥＵ番号付け）を含む、請求項５又は請求項６に記載の変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体。
8. ホール修飾が、Ｆｃポリペプチドの界面からの元のアミノ酸残基を、元のアミノ酸残基よりも小さい側鎖を持つアミノ酸残基と置換することを含み、置換するアミノ酸残基が、セリン、スレオニン、バリン及びアラニンからなる群から選択される、請求項５から７の何れか一項に記載の変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体。
9. ホール修飾が、Ｔ３６６Ｓ、Ｌ３６８Ａ及びＹ４０７Ｖ（ＥＵ番号付け）からなる群から選択される二又はそれ以上のアミノ酸置換を含む、請求項８に記載の変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体。
10. Ｆ２４１Ｒ／Ｆ２４３Ｓ又はＦ２４１Ｓ／Ｆ２４３Ｒ置換を含む重鎖が、ノブ修飾を更に含む、請求項５から９の何れか一項に記載の変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体。
11. Ｆ２４１Ｒ／Ｆ２４３Ｓ又はＦ２４１Ｓ／Ｆ２４３Ｒ置換を含む重鎖が、ホール修飾を更に含む、請求項５から１０の何れか一項に記載の変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体。
12. 両方の重鎖がＦ２４１Ｒ／Ｆ２４３Ｓ又はＦ２４１Ｓ／Ｆ２４３Ｒ置換を含む、請求項５から１１の何れか一項に記載の変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体。
13. タンパク質又は抗体が多重特異性抗体である、請求項１から１２の何れか一項に記載の変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体。
14. 請求項１から１３の何れか一項に記載の変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体をコードする単離された核酸。
15. 請求項１４に記載の核酸を含む発現ベクター。
16. 請求項１４に記載の核酸分子を含む宿主細胞、又は請求項１５に記載の発現ベクター。
17. 請求項１から１６の何れか一項に記載の変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体を産生する宿主細胞。
18. ＣＨＯ細胞、又は大腸菌細胞である、請求項１６又は１７に記載の宿主細胞。
19. 変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体を産生する方法であって、請求項１６又は１７に記載の宿主細胞を培養し、該細胞培養液から変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体を回収することを含む方法。
20. 請求項１から１９の何れか一項に記載の変異体ヘテロ多量体タンパク質又は修飾型ＩｇＧ抗体を含む組成物。
21. 第一のヘテロ二量体化ドメインを有する第一のＦｃ含有ポリペプチド、及び第二のヘテロ二量体化ドメインを有する第二のＦｃ含有ポリペプチドを含むヘテロ多量体タンパク質を調製する方法であって、該第一及び／又は第二のＦｃ含有ポリペプチドが残基２４１及び２４３（ＥＵ番号付け）で置換を含み、該方法が
    （ａ）第一のヘテロ二量体化ドメインを有する精製された第一のＦｃ含有ポリペプチドを提供し；
    （ｂ）第二のヘテロ二量体化ドメインを有する精製された第二のＦｃ含有ポリペプチドを提供し；
    （ｃ）第一及び第二のＦｃ含有ポリペプチドを結合し、及び
    （ｄ）第一のＦｃ含有ポリペプチドを第二のＦｃ含有ポリペプチドと再フォールディングし、ヘテロ多量体タンパク質を形成する工程を含む方法。
22. ヘテロ多量体タンパク質を精製する工程を更に含む、請求項２１に記載の方法。
23. 第一及び／又は第二のＦｃ含有ポリペプチドがＦ２４１Ｒ／Ｆ２４３Ｓ又はＦ２４１Ｓ／Ｆ２４３Ｒ置換を含む、請求項２１又は請求項２２に記載の方法。
24. 第一及び／又は第二のＦｃ含有ポリペプチドがノブ・イントゥー・ホール修飾を更に含む、請求項２３に記載の方法。
25. 請求項１９に記載の方法により産生される、単離された変異体ヘテロ多量体タンパク質。
26. 請求項２１に記載の方法により産生される、単離されたヘテロ多量体タンパク質。