JP2014239152A - 電極層を分断する溝を有する半導体素子及びその溝の形成方法 - Google Patents

電極層を分断する溝を有する半導体素子及びその溝の形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014239152A
JP2014239152A JP2013120970A JP2013120970A JP2014239152A JP 2014239152 A JP2014239152 A JP 2014239152A JP 2013120970 A JP2013120970 A JP 2013120970A JP 2013120970 A JP2013120970 A JP 2013120970A JP 2014239152 A JP2014239152 A JP 2014239152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
semiconductor element
electrode layer
blade
dicing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013120970A
Other languages
English (en)
Inventor
盛 兼久
Shigeru Kanehisa
盛 兼久
靖浩 首藤
Yasuhiro Shudo
靖浩 首藤
晃 橘
Akira Tachibana
晃 橘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Siemens AG
Original Assignee
Siemens AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Siemens AG filed Critical Siemens AG
Priority to JP2013120970A priority Critical patent/JP2014239152A/ja
Priority to US14/298,158 priority patent/US20140361393A1/en
Publication of JP2014239152A publication Critical patent/JP2014239152A/ja
Priority to US15/151,865 priority patent/US10128305B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14683Processes or apparatus peculiar to the manufacture or treatment of these devices or parts thereof
    • H01L27/14698Post-treatment for the devices, e.g. annealing, impurity-gettering, shor-circuit elimination, recrystallisation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14683Processes or apparatus peculiar to the manufacture or treatment of these devices or parts thereof
    • H01L27/14696The active layers comprising only AIIBVI compounds, e.g. CdS, ZnS, CdTe
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/02Details
    • H01L31/0224Electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/08Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof in which radiation controls flow of current through the device, e.g. photoresistors
    • H01L31/085Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof in which radiation controls flow of current through the device, e.g. photoresistors the device being sensitive to very short wavelength, e.g. X-ray, Gamma-rays

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Dicing (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

【課題】既存のものに比べて暗電流の少ない電極分断溝の構造を有した放射線検出用半導体素子とその溝を形成する方法を提案する。
【解決手段】基板表面に形成された電極層21を電気的に分断する溝30がV字状の断面形状として形成され、溝30を構成する電極層の溝側壁面21aが法面になっている。この溝30を形成する方法は、ブレード先端部がV字状に尖っているダイシングブレードを使用して、基板11の表面に電極層12を有する半導体素子10のパターンを多数形成した半導体ウェハを切削し、各半導体素子10の電極層12を分断するV字状の断面形状をもった溝30を形成することを含む。
【選択図】図4

Description

ここに開示する技術は、ダイシング等の切削によって半導体素子に溝を形成する技術に関する。
現在、核物理学や放射線医療など各種の分野で、II-VI族半導体、代表的にはCdTe系化合物半導体から形成した、放射線検出用の半導体素子が使用されている。近年、この半導体素子により画像を得ることが提案され、このために、素子表面に形成した電極層を電気的に分断して多数のピクセル(画素)にピクセル化した半導体素子が必要とされている。このようなピクセル化半導体素子を形成する手法の一つが特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されているのは、ハーフカットのダイシングなどで機械的に基板表面の電極層を切削し、その切削溝により電極の分断を行う方法である。具体的には、ダイシングブレード(ダイシングソー)によるダイシングで半導体ウェハにハーフカットを実施し、特許文献1の図2にあるように、50〜200μmの目標幅で断面矩形の分断溝を形成する。
特開2004−128238号公報
放射線検出用の半導体素子に関しては、その性能を決定する要因として、暗電流(リーク電流)がある。すなわち、暗電流の少ない素子はノイズも少なくて高性能であることが分かっており、暗電流を少なくすることが今後の半導体素子の性能向上に不可欠である。これに対して、上記既知の機械的切削により形成される分断溝の構造では、現在もしくは今後の要求に応え得るレベルに暗電流を抑制することが難しく、満足のいく性能をもつ半導体素子を歩留り良く製造することが困難である。
このような背景に鑑みて本発明は、既存のものに比べて暗電流の少ない溝構造を有した半導体素子とそのような溝を形成する方法を提案する。
当課題に対し提案する本発明の一態様に係る半導体素子は、基板の表面に形成された電極層と、該電極層を電気的に分断する溝と、を備え、前記溝を構成する前記電極層の溝側壁面が、法面になっていることを特徴とする。このような溝の断面形状は、一つの態様として、V字状、あるいは、開口角部を面取りしたU字状とすることができる。
本発明に係る上記半導体素子の溝を形成する方法の一態様は、ブレード先端部がV字状に尖っているダイシングブレードを使用して、基板の表面に電極層を有する半導体素子のパターンを多数形成した半導体ウェハを切削し、各半導体素子の電極層を分断するV字状の断面形状をもった溝を形成することを含む。
また、本発明に係る溝形成方法の別の態様は、ブレード先端部がV字状に尖っている第1のダイシングブレードを使用して、基板の表面に電極層を有する半導体素子のパターンを多数形成した半導体ウェハを切削し、この切削の後に、その第1のダイシングブレードの刃幅よりも狭い刃幅の第2のダイシングブレードを使用して当該V字状溝をさらに掘り下げ、各半導体素子の電極層を分断する、開口角部が面取りしてある溝を形成することを含む。
本発明に係る溝形成方法のさらに別の態様は、基板の表面に電極層を有する半導体素子のパターンを多数形成した半導体ウェハを第1のダイシングブレードを使用して切削し、この切削の後に、その第1のダイシングブレードの刃幅よりも広い刃幅をもち且つブレード先端部がV字状に尖っている第2のダイシングブレードを使用して当該溝の開口角部を切削し、各半導体素子の電極層を分断する、開口角部が面取りしてある溝を形成することを含む。
半導体ウェハを切削して溝を形成するダイシング方法の一例を示す図。 半導体ウェハを切削して溝を形成するダイシング方法の他の例を示す図。 溝形成に使用するダイシングブレードの実施形態を示す図。 本発明の第1実施形態に係る半導体素子の概略断面図。 本発明の第2実施形態に係る半導体素子の概略断面図。 図1のダイシング方法に係る溝及び図2のダイシング方法に係る溝の各配列を示す半導体素子の概略平面図。 矩形溝をもつ半導体素子とV字状溝をもつ半導体素子とで暗電流を比較したグラフ。
以下、図面を参照して、本発明のいくつかの実施形態に関し説明する。以下に説明する実施形態では、半導体素子として、II-VI族半導体のうちのCdTe半導体を用いて形成した放射線検出用の半導体素子を例示する。この半導体素子は、CdTe結晶基板の表面(主表面及び裏面の片方又は両方)に電極層を有し、この電極層が、電極層を貫通して基板内部へ達する溝により電気的に分断されて、多数のピクセル電極になっている、ピクセル化半導体検出素子である。
図1と図2に、CdTe結晶基板の表面に電極層(分断前)を有する半導体素子のパターンを形成したCdTe半導体ウェハ1を切削して溝を形成する、ダイシング方法に関して示してある。ダイシングに際しては、半導体ウェハ1のオリエンテーションフラット1aを基準として、実線で示すフルカットダイシングライン2と、点線で示すハーフカットダイシングライン3と、が決められる。フルカットダイシングライン2は、各半導体素子10の間に設定された素子切り離しラインである。一方、ハーフカットダイシングライン3は、半導体素子10のそれぞれにおいて基板表面の電極層を分断するための溝形成ラインである。このハーフカットダイシングライン3に沿ってダイシングを実施することにより、図1の場合は、走査線状にピクセル化された多数のピクセル電極が各半導体素子10において形成され、図2の場合は、ドット状にピクセル化された多数のピクセル電極が各半導体素子10において形成される。
図1と図2に示すようなライン3に沿ったハーフカットダイシングを実行するために使用するダイシングブレードの実施形態を図3に示す。図3A及び図3Bは図示せぬダイシング装置に取り付けられるブレードアセンブリ20を概略的に示し、図3C及び図3Dは、ブレードアセンブリ20に固定されるダイシングブレード21の詳細を示す。
図3Aは、ブレードアセンブリ20の平面図であり、図3Bは、図3A中のX−X断面線で見たその断面図である。図示のように、ダイシングブレード21は、円板状のブレードアタッチメント22の周縁部に挟持等により固定されており、この、ダイシングブレード21を周縁部に固定したブレードアタッチメント22が、その中心の軸支孔22aで、図示せぬダイシング装置の回転軸に取り付けられる。
ダイシングブレード21の詳細が図3C及び図3Dに示されている。図3Cがダイシングブレード21の平面図であり、図3Dが、図3CのY−Y断面線で見たダイシングブレード21の拡大断面図である。ダイシングブレード21はリング状であり、その内周側縁部21aがブレードアタッチメント22の周縁部に固定される。ダイシングブレード21の外周側縁部、つまりブレード先端部21bは、V字状に尖らせて、ダイシングのための切削刃としてある。
このダイシングブレード21を使用して図1又は図2のダイシングを実行することにより形成される多数の溝の断面図を図4に示す。図4に示してある溝30は、図3に示すような、ブレード先端部21bがV字状に尖っているダイシングブレード21を使用して、半導体素子10のパターンを多数形成した半導体ウェハ1を、図1又は図2に示すダイシングライン3に沿ったハーフカットダイシングで切削することにより形成される。当該溝30は、各半導体素子10の電極層を分断するV字状の断面形状をもっている。このV字形状を形成するダイシングブレード21の先端刃の角度は、40°以上120°以下とする。
1つ1つの半導体素子10は、CdTe結晶の基板11の表面、図4の場合は主表面11aと裏面11bの両方に、第1電極層12と第2電極層13とを有する。このうち、主表面11aに形成された第1電極層12が、上記切削によって形成されたV字状断面形状の溝30により、電気的に分断されている。各溝30の断面形状がV字状に形成されるので、溝30を構成する第1電極層12の溝側壁面12aは、法面(主表面11aに対し垂直ではない傾斜した面)となっている。この溝30を形成するためのダイシングブレード21の刃幅d(図3D参照)は、溝30の開口幅w(図4参照)に対し、d≧wとする。
図5には、ダイシングブレード21と、これとは別の、特許文献1にあるようなブレード先端部が矩形状のダイシングブレードと、を使用して、図1又は図2のダイシングを実行することにより形成される多数の溝の断面図を示す。この図5に示す溝40は、各半導体素子10の電極層を分断するものであり、その開口角部が面取り(12a)してある。半導体素子10は、溝40を除いて図4の場合と同じ構造をもっており、主表面11aに形成された第1電極層12が溝40により電気的に分断されている。
図5に示す溝40は、次に説明する二段階の切削工程によって形成される。
まず、図3C及び図3Dに示すようなブレード先端部21bがV字状に尖っている第1のダイシングブレード21を使用して、半導体素子10のパターンを多数形成した半導体ウェハ1を、図1又は図2に示すダイシングライン3に沿ったハーフカットダイシングで切削する。
次に、この第1のダイシングブレード21による切削で形成されるV字状溝の開口幅よりも狭い刃幅d’をもつ、ブレード先端部が矩形状の第2のダイシングブレード(図示略)を使用して、ダイシングライン3に沿ったハーフカットダイシングを実行する。これにより、第1のダイシングブレード21によるV字状溝を(溝内に露呈している基板11を)さらに掘り下げる。この工程において、V字状溝の開口幅よりも狭い刃幅d’は、図3Dに示した刃幅dと比較すると、[第2のダイシングブレードの刃幅d’]<[第1のダイシングブレード21の刃幅d]とすることで達成できる。第1のダイシングブレード21の刃幅dは、d≧w(溝40の開口幅)である。
また、溝40を形成する二段階の切削工程は、次のように改変することもできる。
まず、第1のダイシングブレードとして、ブレード先端部が矩形状のダイシングブレード(図示略)を使用して、半導体素子10のパターンを多数形成した半導体ウェハ1を、図1又は図2に示すダイシングライン3に沿ったハーフカットダイシングで切削する。
次に、この第1のダイシングブレードによる切削で形成されるU字状溝の開口幅よりも広い刃幅をもつ、ブレード先端部21bがV字状に尖っている第2のダイシングブレード21を使用して、ダイシングライン3に沿ったハーフカットダイシングを実行する。これにより、第1のダイシングブレードによるU字状溝の開口角部(すなわち電極層12の角部)を切削する。この工程において、第1のダイシングブレードの刃幅をd’とし、U字状溝の開口幅よりも広い刃幅を、図3Dに示した刃幅dで表すと、[第1のダイシングブレードの刃幅d’]<[第2のダイシングブレード21の刃幅d]とすることで達成できる。第2のダイシングブレード21の刃幅dは、d≧w(溝40の開口幅)である。
これらの溝形成工程によれば、ブレード先端部21bをV字状に尖らせた幅広のダイシングブレード21で切削する工程を含むので、溝40を構成する開口部壁面、すなわち、溝40を構成する第1電極層12の溝側壁面12aが法面となる。これによって、溝40の断面形状は、開口角部を面取りしたU字状(言い換えれば、開口角部を面取りした矩形)となる。溝40の面取り部分の形成に使用する、V字形状を有するダイシングブレード21の先端刃の角度は、40°以上120°以下とする。
図6に、図4に示す断面形状がV字状の溝30を形成した半導体素子10の概略平面図を例示する。図6Aが、図1のダイシング方法により形成される溝30を備えた半導体素子10を示し、図6Bが、図2のダイシング方法により形成される溝30を備えた半導体素子10を示す。図1のダイシング方法に従う図6Aの場合、半導体素子10に形成される多数の溝30は一方向のみなので、第1電極層12が帯状にピクセル化され、走査線状配列の多数のピクセル電極が半導体素子10において形成される。図2のダイシング方法に従う図6Bの場合、半導体素子10に形成される多数の溝30は直交する二方向で格子状になるので、第1電極層12がマトリックス状にピクセル化され、ドット状配列の多数のピクセル電極が半導体素子10において形成される。
図4に示すようなV字状の溝30を形成した放射線検出用半導体素子における暗電流について、特許文献1に示すような矩形溝(面取り無し)を形成した放射線検出用半導体素子の暗電流と比較した結果のグラフを図7に示す。V字状の溝30の場合と矩形溝の場合のそれぞれにおいて、複数の半導体素子に対し印加電圧(V)を500V〜1000Vまで変化させ、暗電流値(nA)を測定して平均した。いずれの印加電圧においてもV字状の溝30を形成した半導体素子の方が暗電流が少なくなっていることが分かる。そして、印加電圧が大きくなるほど、その差が開く結果となっている。
比較に用いた矩形溝の場合、電極層から基板内部へかけて垂直に溝側壁面が切り立って、溝両脇の電極層側壁面が正対している。一方、V字状とした溝30の場合、電極層部分の溝側壁面が法面(斜面)になっており、この溝両脇の電極層側壁面は正対していない。また、法面になっているので、溝の開口幅w(図4、図5参照)、すなわち第1電極層12の分断幅wが比較的広くなっている。これらのことが、図7に示す差が生まれる要因に含まれていると考察される。
上記実施形態を例示して説明した本発明によれば、既存のものに比べて暗電流の少ない溝構造を有した半導体素子とその溝を形成する方法が提供される。したがって、特に、放射線検出用の半導体素子において暗電流を現在よりも抑制することが可能となり、より性能が向上した半導体素子を歩留り良く製造することが可能となる。さらに、本発明に係る溝の形成方法によれば、適切なブレード先端部形状をもつダイシングブレードへの交換で応用できるので、既存の設備を流用することが可能である、という利点をもつ。
以上、本発明に関し、いくつかの実施形態を示し説明した。しかし、当該実施形態以外にも種々の実施形態を想到し得るので、本発明は、特許請求の範囲に基づいて解釈されるべきである。
1 半導体ウェハ
2 ダイシングライン(フルカット)
3 ダイシングライン(ハーフカット)
10 半導体素子(放射線検出素子)
11 基板
12 第1電極層
13 第2電極層
21 ダイシングブレード
21b ブレード先端部
30 溝(V字状)
40 溝(U字状)
d 刃幅
w 開口幅(完成した溝の)

Claims (10)

  1. 基板の表面に形成された電極層と、該電極層を電気的に分断する溝と、を備え、前記溝を構成する前記電極層の溝側壁面が、法面になっている、半導体素子。
  2. 前記溝の断面形状がV字状である、請求項1に記載の半導体素子。
  3. 前記溝の断面形状が、開口角部を面取りしたU字状である、請求項1に記載の半導体素子。
  4. 前記電極層が前記溝により電気的に分断されることで多数のピクセル電極が形成されており、放射線検出に使用される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体素子。
  5. 前記基板がCdTe系化合物半導体からなる、請求項4に記載の半導体素子。
  6. 半導体素子に溝を形成する方法であって、
    ブレード先端部がV字状に尖っているダイシングブレードを使用して、基板の表面に電極層を有する半導体素子のパターンを多数形成した半導体ウェハを切削し、前記各半導体素子の電極層を分断するV字状の溝を形成する、
    ことを含む方法。
  7. 半導体素子に溝を形成する方法であって、
    ブレード先端部がV字状に尖っている第1のダイシングブレードを使用して、基板の表面に電極層を有する半導体素子のパターンを多数形成した半導体ウェハを切削し、
    この切削の後に、前記第1のダイシングブレードの刃幅よりも狭い刃幅の第2のダイシングブレードを使用して前記V字状溝をさらに掘り下げ、前記各半導体素子の電極層を分断する、開口角部が面取りしてある溝を形成する、
    ことを含む方法。
  8. 半導体素子に溝を形成する方法であって、
    基板の表面に電極層を有する半導体素子のパターンを多数形成した半導体ウェハを第1のダイシングブレードを使用して切削し、
    この切削の後に、前記第1のダイシングブレードの刃幅よりも広い刃幅をもち且つブレード先端部がV字状に尖っている第2のダイシングブレードを使用して前記溝の開口角部を切削し、前記各半導体素子の電極層を分断する、開口角部が面取りしてある溝を形成する、
    ことを含む方法。
  9. 前記溝により前記電極層を分断することで、放射線検出用に多数のピクセル電極が形成される、請求項6〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記半導体ウェハがCdTe系化合物半導体ウェハである、請求項9に記載の方法。
JP2013120970A 2013-06-07 2013-06-07 電極層を分断する溝を有する半導体素子及びその溝の形成方法 Pending JP2014239152A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013120970A JP2014239152A (ja) 2013-06-07 2013-06-07 電極層を分断する溝を有する半導体素子及びその溝の形成方法
US14/298,158 US20140361393A1 (en) 2013-06-07 2014-06-06 Semiconductor element having grooves which divide an electrode layer, and method of forming the grooves
US15/151,865 US10128305B2 (en) 2013-06-07 2016-05-11 Semiconductor element having grooves which divide an electrode layer, and method of forming the grooves

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013120970A JP2014239152A (ja) 2013-06-07 2013-06-07 電極層を分断する溝を有する半導体素子及びその溝の形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014239152A true JP2014239152A (ja) 2014-12-18

Family

ID=52004763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013120970A Pending JP2014239152A (ja) 2013-06-07 2013-06-07 電極層を分断する溝を有する半導体素子及びその溝の形成方法

Country Status (2)

Country Link
US (2) US20140361393A1 (ja)
JP (1) JP2014239152A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200133797A (ko) * 2018-03-29 2020-11-30 제이엑스금속주식회사 방사선 검출 소자, 및 그의 제조 방법

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112599621B (zh) * 2020-12-11 2023-05-09 京东方科技集团股份有限公司 一种光电转换结构及其制备方法、显示装置
CN116534791B (zh) * 2023-07-05 2023-09-15 中北大学 一种深盲孔均匀性刻蚀方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60124879A (ja) * 1983-12-08 1985-07-03 Yokogawa Hokushin Electric Corp 多チャンネル形放射線検出器及びその製造方法
JPH05251831A (ja) * 1992-03-05 1993-09-28 Sony Corp マルチビーム半導体レーザ装置とその組立て方法
JPH06260671A (ja) * 1993-03-09 1994-09-16 Japan Energy Corp 半導体放射線検出器およびその製造方法
US5723866A (en) * 1996-06-26 1998-03-03 He Holdings, Inc. Method for yield and performance improvement of large area radiation detectors and detectors fabricated in accordance with the method
JP2011029625A (ja) * 2009-07-03 2011-02-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 光電変換装置及びその作製方法
JP2012023235A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 放射線検出素子、及び放射線検出素子の製造方法
JP2012103036A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 放射線検出器

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10217426B4 (de) * 2002-04-18 2006-09-14 Forschungszentrum Jülich GmbH Ortsauflösender Detektor für die Messung elektrisch geladener Teilchen und Verwendung des Detektors
JP2004128238A (ja) 2002-10-03 2004-04-22 Acrorad Co Ltd 半導体放射線検出素子およびその製造方法、放射線検出器、放射線画像処理装置
JP4321173B2 (ja) * 2002-10-04 2009-08-26 セイコーエプソン株式会社 ダイシング方法、カバーガラス、液晶パネル、液晶プロジェクタ、撮像装置及びデジタル画像認識装置
WO2010064693A1 (ja) * 2008-12-03 2010-06-10 国立大学法人東北大学 放射線の位置を2次元で検出する半導体検出器及びそれを用いた放射線の2次元位置検出方法
CN102484156A (zh) * 2009-06-30 2012-05-30 Lg伊诺特有限公司 太阳能电池设备及其制造方法
JP2013120970A (ja) 2011-12-06 2013-06-17 Nikon Corp マイク取付機構
JP5949334B2 (ja) * 2012-08-30 2016-07-06 株式会社Jvcケンウッド 貼り合わせ基板、及び製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60124879A (ja) * 1983-12-08 1985-07-03 Yokogawa Hokushin Electric Corp 多チャンネル形放射線検出器及びその製造方法
JPH05251831A (ja) * 1992-03-05 1993-09-28 Sony Corp マルチビーム半導体レーザ装置とその組立て方法
JPH06260671A (ja) * 1993-03-09 1994-09-16 Japan Energy Corp 半導体放射線検出器およびその製造方法
US5723866A (en) * 1996-06-26 1998-03-03 He Holdings, Inc. Method for yield and performance improvement of large area radiation detectors and detectors fabricated in accordance with the method
JP2011029625A (ja) * 2009-07-03 2011-02-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 光電変換装置及びその作製方法
JP2012023235A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 放射線検出素子、及び放射線検出素子の製造方法
JP2012103036A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 放射線検出器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200133797A (ko) * 2018-03-29 2020-11-30 제이엑스금속주식회사 방사선 검출 소자, 및 그의 제조 방법
KR102582912B1 (ko) * 2018-03-29 2023-09-26 제이엑스금속주식회사 방사선 검출 소자, 및 그의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
US10128305B2 (en) 2018-11-13
US20160254313A1 (en) 2016-09-01
US20140361393A1 (en) 2014-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6112600B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP5920970B2 (ja) 半導体装置
JP5881322B2 (ja) 半導体装置
WO2013137177A1 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
WO2009088081A1 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2018046162A (ja) 炭化珪素半導体装置
JP2010003960A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP6232089B2 (ja) 半導体装置
JP5827020B2 (ja) 高耐圧半導体装置
TW201332020A (zh) 溝槽蕭特基位障二極體及其製造方法
JP2014239152A (ja) 電極層を分断する溝を有する半導体素子及びその溝の形成方法
JP2012186318A (ja) 高耐圧半導体装置
TW201423845A (zh) 半導體裝置之製造方法
JP2012174895A (ja) 高耐圧半導体装置
JP5999678B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP5715461B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP5512581B2 (ja) 半導体装置
JP6433644B2 (ja) 半導体ウェハのダイシング方法
KR101192526B1 (ko) 웨이퍼로부터 반도체 칩을 제조하기 위한 방법 및 반도체 구성 요소
JP2018073920A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP6489785B2 (ja) 光電変換素子および光電変換素子の製造方法
CN107403844B (zh) 一种整流二极管芯片结构及其制备方法
JP2005183891A (ja) 双方向ブロック型プレーナデバイスの構造と製法
WO2022193357A1 (zh) 一种肖特基二极管结构及其制造方法
JP2008283030A (ja) 半導体装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180605