JP4321173B2 - ダイシング方法、カバーガラス、液晶パネル、液晶プロジェクタ、撮像装置及びデジタル画像認識装置 - Google Patents

ダイシング方法、カバーガラス、液晶パネル、液晶プロジェクタ、撮像装置及びデジタル画像認識装置 Download PDF

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Description

本発明は、ガラス基板等のベース基板を切断するダイシング方法、この方法を用いて加工されたカバーガラス、このカバーガラスを用いた液晶パネル、この液晶パネルを有する液晶プロジェクタ、前記カバーガラスを備えた固体撮像装置、この固体撮像装置を備えるデジタル画像認識装置に関する。
パーソナルコンピュータの画面を壁面に拡大投射するための液晶プロジェクタが汎用されている。この液晶プロジェクタは、光源の光を赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)の三原色に分光し、それぞれの光を同じ液晶画面が表示されるライトバルブと呼ばれる液晶表示装置(液晶パネル)に通し、ライトバルブを通ったそれぞれの光を合成し、投射レンズで投射するものである。
このライトバルブの液晶表示装置の入射側と出射側には、防塵カバーガラス(カバーガラス)が設けられている。防塵カバーガラスは、ゴミが液晶表示装置の外面に付着するとゴミが拡大投影表示されてしまうのを防止するため、ゴミを液晶表示面から離間させてアウトフォーカスとすることによって、ゴミの付着を目立たなくする機能を有する。そのため、防塵カバーガラスは、厚みが1.1mm程度と厚くなっており、液晶表示装置の外面を構成するガラスに接着されるため、このガラスと同じ材質の石英ガラスやネオセラムのようなガラスが用いられる。また、光線透過量を良好にするために、外面に反射防止膜が設けられている。
防塵カバーガラスの製造工程は、ベースとなるガラス基板に反射防止膜を真空蒸着で形成した後、ガラス基板をダイシングブレードで所定のカッティングラインに沿って切断して、個々の防塵カバーガラスを得るものである。
従来のダイシング方法として、粘着テープを貼ったガラス基板を粘着テープを貼った側と反対側の面からダイシングブレードが粘着テープに達するように1回のダイシングで切断するダイシング方法がある。
しかし、1回のダイシングで切断する方法では、ガラス基板の切断面にチッピングが発生し、切断面に欠けが生じ、不良になってしまうという問題や、ブレードの刃先が粘着テープの粘着剤層を削ってしまうため、切削屑が切断面に粘着剤を伴って付着し、洗浄が困難になってしまうという問題がある。これらの問題を解決するため、下記の先行技術情報(特許文献1)に記載されているダイシング方法がある。
図15を参照しながらこの公報に記載されているダイシング方法について説明する。まず、図15(A)に示すように、ガラス基板10の一方の面を粘着テープ21に貼着して固定し、先端がV字状に尖った幅広のテーパーブレード41で所定のカッティングラインに沿ってガラス基板10の表面に断面V字状のテーパー溝(V溝)31を形成する。
次に、図15(B)に示すように、粘着テープ21を剥がし、テーパー溝31を設けた側の面に粘着テープ22を貼る。そして、図15(C)に示すように、テーパー溝31を設けた面と反対側の面からテーパー溝31より幅が狭いダイシングブレード42を用いてダイシングブレード42の先端がテーパー溝31内に達するようにダイシング溝を形成し、ガラス基板10を切断する。
このダイシング方法は、テーパー溝31を形成して切断面に面取りを施すと共に、ダイシングブレード42の刃先が粘着テープ22を削ってしまうことを防止できるとされている。
特開平9−141646号公報
しかしながら、上記公報で提案されたダイシング方法は、次のような問題点がある。即ち、図16(A)に示すように、ダイシングブレード42の刃先が摩耗し、刃先が矩形状から円形状になったダイシングブレード42aを用いる場合に問題が生じる。例えば、ダイシングブレード42aの刃先の先端を摩耗していないときと同じ位置に配置して先端が粘着テープ22に接しないようにダイシングすると、ダイシングブレード42aの摩耗した丸くなった刃先の部分がテーパー溝31内に突出した状態で切断が終わるため、切断面に突出した切断残り51が残存してしまう。切断面に残存し、突出した切断残り51は、寸法精度上好ましくないだけでなく、チッピングが生じる原因となる。
一方、図16(B)に示すように、切断残り51が生じないように、ダイシングブレード42aの側面の平坦な部分がテーパー溝31に達するようにしようとすると、ダイシングブレード42aの先端が粘着テープ22に達してしまい、上述した問題が生じる。
このような現象が生じるような摩耗になる前にダイシングブレードを交換すれば、かかる問題点は生じないが、ダイシングブレードの刃先の形状の管理が煩雑であり、しかも、ダイシングブレードの頻繁な交換により、コスト増加になってしまうという問題がある。
なお、以上のような問題は、液晶表示装置の防塵カバーガラスを製造する場合のみならず、ベース基板を切断して、個々の分割基板を製造するような場合、例えば、半導体ウエハを切断するような場合においても生じる問題となっている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ダイシングブレードの刃先の摩耗に影響されないダイシング方法、この方法を用いて加工されたカバーガラス及びこのカバーガラスを用いた液晶プロジェクタ、前記カバーガラスを備えた固体撮像装置、この固体撮像装置を備えるデジタル画像認識装置を提供することを目的とする。
本発明のダイシング方法は、ガラス基板において反射防止膜が設けられている面側に、所定のカッティングラインに沿って前記ガラス基板の厚さ未満の深さの前記中間ダイシング溝を設けるとともに、中間ダイシング溝の開口部の両側に傾斜面を設ける中間ダイシング工程と、前記ガラス基板の前記中間ダイシング溝を形成した面に粘着テープを貼着する貼着工程と、前記粘着テープが貼着されている前記ガラス基板に光を照射し、前記ガラス基板からの反射光又は透過光により前記中間ダイシング溝の位置を検出する検出工程と、前記ガラス基板の前記中間ダイシング溝を形成した反対側の面に前記中間ダイシング溝に沿って前記中間ダイシング溝に達する切断ダイシング溝を形成して前記ガラス基板を前記カッティングラインに沿って分割する分割ダイシング工程と、を有することを特徴とする。
ここで、中間ダイシング工程では、中間ダイシング溝を形成した後、テーパーブレード等の傾斜面を有する刃により、中間ダイシング溝の開口部の両側に傾斜面を設けてもよく、また、テーパーブレード等の傾斜面を有する刃によりテーパー溝を形成した後、中間ダイシング溝を形成することにより、中間ダイシング溝の開口部の両側に傾斜面を設けてもよい。
このような本発明によれば、中間ダイシング溝の開口部の両側に傾斜面を設けているため、中間ダイシング溝の開口部の両側が面取りされることとなる。これにより、効果的にチッピングの発生を防止することができる。
また、本発明では、所定の深さの中間ダイシング溝を形成し、前記中間ダイシング溝を形成した反対側の面から切断ダイシング溝を形成しているので、切断ダイシング溝を形成するブレードが、中間ダイシング溝の開口部両側に形成された傾斜面に達する前にダイシングが終了する。従って、従来のように、切断ダイシング溝を形成するブレードがテーパー溝(傾斜面が形成された部分)内に突出した状態で切断が終わることがないので、切断ダイシング溝を形成するブレードが磨耗していても、切断残りが生じることがない。
さらに、このように、切断ダイシング溝を形成するブレードの刃先が、中間ダイシング溝の開口部両側に形成された傾斜面に達する前にダイシングが終了するため、粘着テープにブレードの刃先が接触することはない。従って、切削屑が粘着剤を伴って切断面に付着することがなく、分割されたベース基板の洗浄を容易に行うことができる。
この際、前記中間ダイシング工程では、前記ガラス基板前記反射防止膜が設けられている面側に所定のカッティングラインに沿って両側に傾斜面を有するテーパー溝を形成した後、中間ダイシング溝を設けることにより、中間ダイシング溝の開口部の両側に傾斜面を設けることが好ましい。
このような本発明によれば、テーパー溝を形成した後、中間ダイシング溝を形成しているので、テーパー溝を基準とし、中間ダイシング溝の形成位置を容易に決定することができる。また、中間ダイシング溝を形成する前に、テーパー溝を形成しているので、中間ダイシング溝を形成するブレードの刃先をテーパー溝に差込み、ブレードの刃先の位置を固定して中間ダイシング溝を形成することができ、テーパー溝が形成されていない場合に比べ、中間ダイシング溝を容易に形成することができる。
さらに、本発明では、前記ガラス基板の前記中間ダイシング溝を設ける側の面に反射防止膜が設けられているものが好ましい。そして、このような反射防止膜が形成されたガラス基板をダイシングする際には、中間ダイシング工程の後段の前記貼着工程後に、前記粘着テープが貼着されているガラス基板に光を照射し、ガラス基板からの反射光又は透過光により前記中間ダイシング溝の位置を検出する検出工程を有することが好ましい。
また、反射防止膜に粘着テープを貼着すると、反射防止膜はその機能を失ってかえって増反射膜となり、反射防止膜がある部分とない部分との差が明確になる。即ち、本発明では、ガラス基板に反射防止膜を設け、1回目のダイシングで反射防止膜が設けられている側に溝を設けている。そして、ダイシングを行った反射防止膜が設けられている面に粘着テープを貼着している。1回目のダイシングで設けた溝によって反射防止膜が削られているため、ガラス基板に光を照射すると、その反射光又は透過光から、溝を明瞭に検出でき、反対面から正確に2回目のダイシングを行うことができる。
さらに、このように正確にダイシングすることができるため、ガラス基板に、位置合わせの基準となるアライメントマークを設ける必要がない。通常、アライメントマークを形成すると、その部分は製品として使用することができなくなるが、本発明では、アライメントマークを形成する必要がないので、製品の歩留まりを向上させることができる。
本発明のダイシング方法は、ガラス基板反射防止膜が設けられている面側に所定のカッティングラインに沿って前記ガラス基板の厚さ未満の深さの中間ダイシング溝を設ける中間ダイシング工程と、前記ガラス基板の前記中間ダイシング溝を形成した面に粘着テープを貼着する貼着工程と、前記中間ダイシング溝を形成した反対側の面に前記中間ダイシング溝に沿って両側に傾斜面を有するテーパー溝を設けるテーパー溝形成工程と、前記粘着テープが貼着されている前記ガラス基板に光を照射し、前記ガラス基板からの反射光又は透過光により前記中間ダイシング溝の位置を検出する検出工程と、前記テーパー溝のほぼ中心に沿って前記テーパー溝よりも幅が狭く、かつ前記中間ダイシング溝に達する切断ダイシング溝を形成して前記ガラス基板を前記カッティングラインに沿って分割する分割ダイシング工程とを有することを特徴とする。
このような本発明によれば、テーパー溝を形成することにより、切断ダイシング溝の開口部に傾斜面が設けられることとなり、切断面に面取りを施すこととなる。これにより、効果的にチッピングの発生を防止することができる。
また、本発明では、中間ダイシング溝を形成した後、反対側の面にテーパー溝及び切断ダイシング溝を形成しており、切断ダイシング溝を形成するブレードが中間ダイシング溝に達することでベース基板の分割が完成する。従って、従来のように、切断ダイシング溝を形成するブレードがテーパー溝内に突出した状態で切断が終わることがないので、切断ダイシング溝を形成するブレードが磨耗していても、切断残りが生じることがない。これによっても効果的にチッピングを防止することができる。
さらに、中間ダイシング溝を形成した後、反対側の面にテーパー溝及び切断ダイシング溝を形成しているため、切断ダイシング溝を形成するブレードの刃先が、中間ダイシング溝を形成した面に貼着された粘着テープに達する前にダイシングが終了する。従って、切削屑が粘着剤を伴ってベース基板に付着することがなく、ベース基板の洗浄を容易に行うことができる。
また、テーパー溝を形成した後、切断ダイシング溝を形成しているので、テーパー溝を基準とし、切断ダイシング溝の形成位置を容易に決定することができる。また、切断ダイシング溝を形成する前に、テーパー溝を形成しているので、切断ダイシング溝を形成するブレードの刃先をテーパー溝に差込み、ブレードの刃先の位置を固定して切断ダイシング溝を形成することができる。そのため、テーパー溝が形成されていない場合に比べ、切断ダイシング溝を容易に形成することができる。
さらに、本発明では、前記ガラス基板の前記中間ダイシング溝を設ける側の面に反射防止膜が設けられているものが好ましい。そして、このような反射防止膜が形成されたガラス基板をダイシングする際には、中間ダイシング工程の後段の前記貼着工程後に、前記粘着テープが貼着されているガラス基板に光を照射し、ガラス基板からの反射光又は透過光により前記中間ダイシング溝の位置を検出する検出工程を有することが好ましい。
また、反射防止膜に粘着テープを貼着すると、反射防止膜はその機能を失ってかえって増反射膜となり、反射防止膜がある部分とない部分との差が明確になる。即ち、本発明では、ガラス基板に反射防止膜を設け、1回目のダイシングで反射防止膜が設けられている側に溝を設けている。そして、ダイシングを行った反射防止膜が設けられている面に粘着テープを貼着している。1回目のダイシングで設けた溝によって反射防止膜が削られているため、ガラス基板に光を照射すると、その反射光又は透過光から、溝を明瞭に検出でき、反対面から正確に2回目のダイシングを行うことができる。
さらに、このように正確にダイシングすることができるため、ガラス基板に、位置合わせの基準となるアライメントマークを設ける必要がない。通常、アライメントマークを形成すると、その部分は製品として使用することができなくなるが、本発明では、アライメントマークを形成する必要がないので、製品の歩留まりを向上させることができる。
以下、本発明のダイシング方法の実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
1.第1実施形態
図1には、ベース基板であるガラス基板10をダイシングするダイシング装置6が示されている。このガラス基板10は、熱膨張率が小さい石英ガラスやホウケイ酸ガラス等の材料で構成されるが、これに限らず、通常のソーダ石灰ガラスや無アルカリガラス等の材料で構成してもよい。図2に示すように、ガラス基板10の厚みT1は0.5mm以上、2.0mm以下であり、その一面には、反射防止膜11が設けられている。反射防止膜11は、単層又は多層の有機膜又は無機膜で構成されるが、特に限定されるものではない。
ダイシング装置6は、ガラス基板10を収容するカセット61と、このカセット61を設置するとともに、上下に移動可能なカセット設置台60と、カセット61からガラス基板10を仮置き部62に搬出する搬出機構63と、仮置き部62に設置されたガラス基板10をチャックテーブル64上に搬送する第1搬送機構65と、チャックテーブル64上に設置されたガラス基板10をダイシングするダイシング機構66と、ダイシングされたガラス基板10を洗浄手段68まで搬送する第2搬送手段67とを備える。
ダイシング機構66は、刃先がテーパーエッジのテーパーブレード41(図2及び図4参照)と、刃先がストレートのダイシングブレード42a(図2及び図4参照)との2種類のブレードを備える。
さらに、このダイシング機構66の近傍には、チャックテーブル64上に設置されたガラス基板10のダイシング位置を検出するため、ガラス基板10に光を照射する照射手段(図示略)と、その反射光又は透過光を撮像するCCD(charge coupled device)カメラ等の撮像手段(図示略)とが設置されている。
このようなダイシング装置6を用いて、ガラス基板10は次のようにしてダイシングされる。図1〜図4を参照して説明する。
まず、図2(A)に示すように、治具69にガラス基板10を取り付ける。治具69は、ダイシング装置6のチャックテーブル64にガラス基板10を固定するためのものである。この治具69は、平面略円形形状の枠状の部材であり、ガラス基板10の表裏面側に位置する部分が開口している。この治具69の高さT2は、ガラス基板10の厚みT1に反射防止膜11の厚みを加えた寸法と略等しい。
治具69の一方の開口に第1粘着テープ21を貼り付ける。次に、ガラス基板10の反射防止膜11が設けられている面と反対面を第1粘着テープ21にその粘着剤層211(図4参照)を介して貼着して固定する(第1貼着工程)。
ここで、第1粘着テープ21としては、粘着剤層211が通常は強力な粘着力を有するが、例えば紫外線、電子線等を照射することにより、硬化して粘着力が大幅に低下し、剥離し易くできる特性を有するものを用いることが好ましい。
次に、治具69に固定されたガラス基板10を、ダイシング装置6のカセット61に収納する。そして、治具69に固定されたガラス基板10をカセット61から搬出機構63により搬出し、仮置き部62に置く。さらに、この仮置き部62に置かれた治具69及びガラス基板10を第1搬送機構65によりチャックテーブル64上に設置する。
次に、図2(B)に示すように、治具69を固定クランプPにより、チャックテーブル64に固定する。これにより、チャックテーブル64上でガラス基板10が固定されることとなる。なお、固定クランプPは、治具69の他方の開口側の端面に取り付けられる。
そして、まず、図2(C)及び図4(A)に示すように、ガラス基板10の反射防止膜11が設けられている面に対して、所定のカッティングラインに沿って刃先がテーパーエッジになっている断面V字状のテーパーブレード41で両側に傾斜面を有する断面V字状のテーパー溝31を形成する。テーパーブレード41の形状は先端の開き角度が約90°であるものが好ましいが、これに限られるものではない。例えば、図5に示すように、テーパーを形成する刃先が内方に凹んだ円弧状のようになったブレード41’を使用し、丸い面取りを有するテーパー溝31’を形成してもよく、テーパー溝の形状に制限はない。
次に、図2(D)及び図4(B)に示すように、テーパー溝31の幅より幅が狭いダイシングブレード42aを用いて、テーパー溝31のほぼ中心に沿って中間ダイシング溝32を設ける中間ダイシング工程を行う。この中間ダイシング溝32の深さは、ガラス基板10を切断しないように、ガラス基板10の厚さ未満とする。ここで用いられるダイシングブレード42aは、図2(D)及び図4(B)に示すように、刃先が摩耗して丸くなっていても差し支えない。
図2(D)、図3(E)及び図4(C)に示すように、中間ダイシング工程を終了したガラス基板10には、反射防止膜11が設けられている側の面に、所定のカッティングラインに沿った中間ダイシング溝32の開口部に、テーパーブレード41によって形成された両側に斜めに傾斜したテーパー溝31が残存した面取り33が形成された面取り中間ダイシング溝34が形成されている。
次に、図3(F)に示すように、固定クランプPを治具69から外し、第1粘着テープ21に紫外線等を照射し、粘着剤層211を硬化させて粘着力を低下させる。そして、第1粘着テープ21と同様の特性を有する第2粘着テープ22を、治具69の他方の開口に跨るように配置し、その粘着剤層221(図4(D)参照)を介して反射防止膜11の上に貼着した後、第1粘着テープ21を剥離する第2貼着工程を行う。
次に、図3(G)に示すように、作業者が手で治具69をひっくり返し、反転させて、ガラス基板10の面取り中間ダイシング溝34が形成されていない面を上にする。そして、再度、治具69に固定クランプPを取り付け、チャックテーブル64に治具69を固定する。
次に、面取り中間ダイシング溝34の位置を検出する検出工程を行う。図3(G)及び図4(D)は検出工程を行う時のガラス基板10を示している。図3(G)及び図4(D)に示すように、ガラス基板10には、面取り33を有する面取り中間ダイシング溝34が設けられ、その部分で反射防止膜11が消失している。反射防止膜11には、第2粘着テープ22が貼着されている。
反射防止膜11は、空気との界面での反射を抑制して透過光量を多くするように設計されている。反射防止膜11は、空気側からガラス基板10に光が入射するときに空気側への反射を抑制する場合と、ガラス基板10を通過した光が空気側に抜けていくときに、ガラス基板10側への反射を抑制する場合の両方に有効である。ところが、反射防止膜11の表面に第2粘着テープ22の粘着剤層221が密着していると、粘着剤層221は空気より屈折率が高いために、反射防止膜11は反射防止膜としての機能が失われ、かえって反射防止膜がない場合よりも反射が増加し、増反射膜として機能する。
図6は、4層の多層膜で構成される反射防止膜の反射率の分光スペクトルを示すグラフである。実線は粘着テープが貼着されていない空気との界面を有する場合の反射率(%)を示し、破線は粘着テープを貼着した場合の反射率を示している。粘着テープを貼着することによって反射率が顕著に増加している。400nmから700nmの分光反射率の平均値は、空気に対して0.62%であるが、粘着テープを貼着した場合は3.17%と増加する。
図3(G)及び図4(D)に示したガラス基板10に形成した反射防止膜11を除去した面取り中間ダイシング溝34の検出を行うには、第2粘着テープ22を反射防止膜11の上に貼着したガラス基板10に対して、切断ダイシング溝を設けるアンカット面側から又は第2粘着テープ22側からガラス基板10に対して垂直方向の光を照射し、その反射光又は透過光を例えばCCDカメラ等の撮像手段で撮像する。
反射光が撮像された画像は、反射防止膜11での反射量が面取り中間ダイシング溝34の部分より多く、面取り中間ダイシング溝34の部分で暗くなるため、面取り中間ダイシング溝34を暗部として検出することができる。また、透過光が撮像された画像は、反射防止膜11が存在する部分で反射が大きく、透過光量が少なくなっており、面取り中間ダイシング溝34の部分で反射量が少なく、透過光量が多いため、面取り中間ダイシング溝34の部分で周囲より明るくなり、面取り中間ダイシング溝34を明部として検出することができる。このようなCCD画像を例えば2値化処理して面取り中間ダイシング溝34の位置、そして中間ダイシング溝32の位置をコンピュータで演算することができる。
そして、図3(H)及び図4(E)に示すように、位置を検出した面取り中間ダイシング溝34のほぼ中心に対応するガラス基板10の対向面をダイシングブレード42aで中間ダイシング溝32と正確に重なる切断ダイシング溝35を形成し、中間ダイシング溝32と切断ダイシング溝35とを連通させて、ガラス基板10を分割する分割ダイシング工程を行う。この際、ダイシングブレード42aの刃先が、第2粘着テープ22から、例えば、約0.1mm程度離れた位置に達した時に、分割ダイシング工程が終了する。
その後、第2粘着テープ22に紫外線等を照射し、粘着剤層221を硬化させて粘着剤層221の粘着力を弱め、第2粘着テープ22から分割した各分割ガラス基板を剥離する。その後、分割ガラス基板を第2搬送手段67により洗浄手段68まで搬出し、洗浄手段68で洗浄する。さらに、分割ガラス基板を第1搬送手段65により仮置き部62に搬送し、搬出機構63によってカセット61の所定位置に収納する。
以上のようにして、ダイシングされたガラス基板10の各分割ガラス基板は、カバーガラス1として使用され、例えば、図7に示す液晶プロジェクタ7に搭載される。この液晶プロジェクタ7は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投射面上に拡大投射するものである。この液晶プロジェクタ7は、光源装置71、均一照明光学系(図示略)、色分離光学系72、リレー光学系73、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム742を含む光学装置74、および投射光学系である投射レンズ76を備えている。
均一照明光学系は、光源装置71から射出された光束を複数の部分光束に分割し、各部分光束を光学装置74の液晶パネル741(後述)の画像形成領域に重畳させる。
光源装置71から射出された光束は、反射ミラー711により反射されて色分離光学系72に入射する。色分離光学系72は、青色光(B)、緑色光(G)を反射し、赤色光(R)を透過するダイクロイックミラー721、青色光(B)を透過し、緑色光(G)を反射するダイクロイックミラー722を備え、照明光学系から射出された光束を赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)に分離する。
リレー光学系73は、ダイクロイックミラー722を透過した青色光(B)をクロスダイクロイックプリズム742まで導くものであり、リレーレンズ731と、反射ミラー732,733とを備える。
光学装置74は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、液晶パネル741(741R,741G,741B)と、前述したクロスダイクロイックプリズム742とを備える。
液晶パネル741は、図8に示すように、駆動基板741A(例えば複数のライン状の電極と、画素を構成する電極と、これらの間に電気的に接続されたTFT素子とが形成された基板)と対向基板741B(例えば、共通電極が形成された基板)との間に液晶(電気光学物質)が封入されたものである。そして、これらの基板741A,741Bの間から図示しない制御用ケーブルが延びている。なお、これらの基板741A,741B上には、前述したダイシング方法で分割されたカバーガラス1が固着されている。
これにより、投射レンズ76のバックフォーカス位置から液晶パネル741のパネル面の位置がずれ、光学的にパネル表面に付着した埃等等のごみが目立たなくなる。
このような第1実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
(1-1)断面V字状のテーパー溝31を形成したのち、中間ダイシング溝32を形成しているので、中間ダイシング溝32の開口部の両側には、傾斜面が設けられ、中間ダイシング溝32の開口部両側の切断面に面取り33が形成されることとなる。これにより、効果的にチッピングの発生を防止することができ、分割ガラス基板(カバーガラス1)の不良品の発生を抑制でき、歩留まりを向上させることができる。
(1-2)所定の深さの面取り中間ダイシング溝34を形成し、面取り中間ダイシング溝34を形成した反対側の面から切断ダイシング溝35を形成しているので、切断ダイシング溝35を形成するダイシングブレード42aが、面取り中間ダイシング溝34の開口部両側に形成された傾斜面に達する前にダイシングが終了する。
従って、従来のように、切断ダイシング溝35を形成するダイシングブレード42aがテーパー溝(傾斜面が形成された部分)内に突出した状態で切断が終わることがないので、切断ダイシング溝35を形成するダイシングブレード42aが磨耗していても、従来のように、切断残りが生じることがない。これにより、分割ガラス基板、すなわち、カバーガラス1の不良品の発生を抑制でき、歩留まりを向上させることができる。
また、ダイシングブレード42aが摩耗しても使用することができるため、ダイシングブレード42aを長く使用することができ、コストを低減することができる。また、ダイシングブレード42aの刃先の摩耗の管理を簡略化できるため、コストを低減することができる。
(1-3)さらに、このように、切断ダイシング溝35を形成するダイシングブレード42aの刃先が、面取り中間ダイシング溝34の開口部両側に形成された傾斜面に達する前にダイシングが終了するため、第2粘着テープ22にダイシングブレード42aの刃先が接触することはない。従って、切削屑が粘着剤を伴って分割ガラス基板に付着することがなく、分割ガラス基板の洗浄を容易に行うことができる。
(1-4)本実施形態では、テーパー溝31を形成した後、中間ダイシング溝32を形成しているので、テーパー溝31を基準として中間ダイシング溝32の形成位置を容易に決定することができる。また、テーパー溝31が形成されているので、中間ダイシング溝32を形成するダイシングブレード42aの刃先をテーパー溝31に差込み、ダイシングブレード42aの刃先の位置を固定して中間ダイシング溝32を形成することができるので、テーパー溝がない場合に比べ、中間ダイシング溝32を容易に形成することができる。
(1-5)ガラス基板をダイシングする際、ガラス基板を吸引機構が設けられたテーブル上に設置し、ガラス基板を吸引固定する方法があるが、本実施形態では、ガラス基板10を粘着テープ21,22を介して治具69に固定しているので、ガラス基板10をダイシングする際には、治具69をチャックテーブル64に固定すればよい。従って、ダイシングする際に、ガラス基板10を吸引固定する必要がないため、吸引機構が不要となり、ダイシング装置6の構造を簡略化することができる。
(1-6)さらに、本実施形態では、ガラス基板10は治具69に取り付けられているので、切断ダイシング溝35を形成するために、ガラス基板10を反転させる際に治具69を保持して反転させることができる。ガラス基板10を直接保持しなくても良いので、ガラス基板10の破損等を防止することができる。
(1-7)ガラス基板10の厚みを0.5mm以上、2mm以下としているため、分割ガラス基板を液晶パネル741に取り付けられるカバーガラス1として使用した場合に、カバーガラス1に付着した埃等をフォーカスアウトさせることができる。すなわち、液晶パネル741の光学特性を損なわないカバーガラス1とすることができる。
(1-8)本実施形態では、反射防止膜11に第2粘着テープ22を貼着しているため、反射防止膜11はその機能を失ってかえって増反射膜となり、反射防止膜11がある部分とない部分との差が明確になる。1回目のダイシングで設けた面取り中間ダイシング溝34によって反射防止膜11が削られているため、ガラス基板10に光を照射し、その反射光又は透過光から面取り中間ダイシング溝34を明瞭に検出でき、反対面から正確に2回目のダイシングを行うことができる。
そして、このように正確にダイシングすることができるため、ガラス基板10には正確に位置合わせするためのアライメントマークを形成しなくてもよい。通常、アライメントマークを形成すると、その部分は、製品として使用することができなくなるが、本実施形態では、アライメントマークを形成する必要がないので、アライメントマークを形成した部分の無駄がなく、ベースとなったガラス基板10の全体を分割して製品化することが可能であり、歩留まりが良く、生産コストを低減することができる。
2.第2実施形態
次に、本発明のダイシング方法の第2実施形態について図9を参照して説明する。以下の説明では、既に説明した部分と同一の部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
第1実施形態では、中間ダイシング工程において、まずテーパー溝31の形成を行い、次に中間ダイシング溝32を形成することにより、中間ダイシング溝32の開口部の面取りを行っていたが、第2実施形態では、先に中間ダイシング溝32を形成した後、中間ダイシング溝32の開口部の面取りを行う。その他の点は、第1実施形態と同じである。
第2実施形態のダイシング方法は、まず、図9(A)に示すように、ダイシングブレード42aを用いて、反射防止膜11が設けられている面に対して所定のカッティングラインに沿って中間ダイシング溝32を設ける。この中間ダイシング溝32の深さは、ガラス基板10を切断しないように、ガラス基板10の厚さ未満とする。ここで用いられるダイシングブレード42aは、図9(A)に示すように、刃先が摩耗して丸くなっていても差し支えない。
次に、図9(B)に示すように、中間ダイシング溝32のほぼ中心に沿って刃先がテーパーエッジになっている断面V字状のテーパーブレード41で中間ダイシング溝32の開口部の両側に斜めに傾斜した面取り33を設ける。
このようにして第2実施形態のダイシング方法は、第1実施形態のダイシング方法と同様に、図9(C)に示すように、ガラス基板10の一面側に、中間ダイシング溝32の開口部の両側に斜めに傾斜した面取り33が形成された面取り中間ダイシング溝34を形成する。図9(D)及び図9(E)に示すようにその後の工程は第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
このような、本実施形態によれば、第1実施形態の(1-2),(1-3),(1-5)〜(1-8)と同様の効果を奏することができる上、以下の効果を奏することができる。
(2-1)中間ダイシング溝32を形成した後、テーパーブレード41により、面取り33を形成しており、これにより、効果的にチッピングの発生を防止することができる。従って、分割ガラス基板の不良品の発生を抑制でき、歩留まりを向上させることができる。
(2-2)テーパー溝を形成した後、中間ダイシング溝を形成する場合には、テーパー溝を形成するテーパーブレードの刃先が磨耗していると、テーパー溝が形成しにくくなる可能性がある。これに対し、本実施形態では、中間ダイシング溝32を形成した後、テーパーブレード41により、面取りを行っており、テーパーブレード41でガラス基板10に新たな溝を形成するわけではないので、テーパーブレード41の刃先の先端が磨耗していても問題が生じない。従って、本実施形態では、ブレード42aのみならず、テーパーブレード41の刃先の管理を煩雑に行う必要がない。
3.第3実施形態
次に、図10を参照しながら第3実施形態のダイシング方法について説明する。
第3実施形態でも、カバーガラスを製造する場合を例にとって説明する。まず、図10(A)に示すように、ガラス基板10の反射防止膜11が設けられている面と反対面を第1粘着テープ21にその粘着剤層211を介して貼着して固定する第1貼着工程を行う。なお、ここでは、図示しないが、第1粘着テープ21は、第1実施形態と同様に、枠状の治具の開口に跨って貼着されている。従って、ガラス基板10を第1粘着テープ21に貼着することで、ガラス基板10は、治具に取り付けられることとなる。
次に、前記実施形態と同様に、治具を固定クランプにより、チャックテーブルに固定する。
そして、ダイシングブレード42aを用いて、所定のカッティングラインに沿って反射防止膜11が設けられている面に対して中間ダイシング溝32を設ける中間ダイシング工程を行う。この中間ダイシング溝32の深さは、ガラス基板10を切断しないように、ガラス基板10の厚さ未満とする。ここで用いられるダイシングブレード42aは、図10(A)に示すように、刃先が摩耗して丸くなっていても差し支えない。
その後、クランプによる治具の固定を解除し、第1粘着テープ21に紫外線等を照射し、粘着剤層211を硬化させて粘着力を低下させる。そして、図10(B)に示すように、第1粘着テープ21と同様の特性を有する第2粘着テープ22をその粘着剤層221を介して反射防止膜11の上に貼着した後、第1粘着テープ21を剥離する第2貼着工程を行う。
次に、作業者が手で治具をひっくり返し、反転させて、ガラス基板10の中間ダイシング溝32が形成されていない面を上にする。そして、再度、治具に固定クランプを取り付け、チャックテーブルに治具を固定する。
次に、上述したような検出工程を行う。粘着剤層221が貼られた反射防止膜11は増反射膜として機能し、中間ダイシング溝32によって反射防止膜11が消失している部分は、透過光では明部として、反射光では暗部として検出できる。
そして、図10(C)及び図10(D)に示すように、位置を検出した中間ダイシング溝32に対応するガラス基板10の対向面にテーパーブレード41で中間ダイシング溝32の中心に先端が正確に重なるように両側に傾斜面を有する断面V字状のテーパー溝31を形成するテーパー溝形成工程を行う。
次に、図10(E)に示すように、テーパー溝31の幅より幅が狭いダイシングブレード42aを用いて、テーパー溝31のほぼ中心に沿って切断ダイシング溝35を設け、中間ダイシング溝32と切断ダイシング溝35とを連通させて、ガラス基板10を分割する分割ダイシング工程を行う。
その後、第2粘着テープ22に紫外線等を照射し、粘着剤層221を硬化させて粘着剤層221の粘着力を弱め、粘着テープ22から分割した各分割ガラス基板を剥離する。その後の工程は、第1実施形態と同様である。
このような本実施形態によれば、第1実施形態の(1-5)〜(1-8)と略同様の効果を奏することができる上、以下の効果を奏することができる。
(3-1)テーパー溝31を形成した後、切断ダイシング溝35を形成しており、切断ダイシング溝35の開口部の両側部分に面取り33が形成されることとなる。これにより、効果的にチッピングの発生を防止することができる。
(3-2)所定の深さの中間ダイシング溝32を形成した後、この中間ダイシング溝32を形成した面と反対側の面から切断ダイシング溝35を形成しているので、第2粘着テープ22にダイシングブレード42aの刃先が接触することがない。従って、切削屑が粘着剤を伴って分割ガラス基板に付着することがなく、分割ガラス基板の洗浄を容易に行うことができる。
(3-3)テーパー溝31を形成した後、切断ダイシング溝35を形成しているので、テーパー溝31を基準として、切断ダイシング溝35の形成位置を容易に決定することができる。さらに、テーパー溝31を形成した後、切断ダイシング溝35を形成しているので、切断ダイシング溝35を形成するダイシングブレード42aの刃先の位置を固定して切断ダイシング溝35を形成することができる。これにより、テーパー溝31がない場合に比べ、容易に切断ダイシング溝35を形成することができる。
(3-4)中間ダイシング溝32を形成した後、反対側の面にテーパー溝31及び切断ダイシング溝35を形成しており、切断ダイシング溝35が中間ダイシング溝32に達することでガラス基板10の分割が完成する。従って、従来のように、切断ダイシング溝を形成するブレードがテーパー溝内に突出した状態で切断が終わることがないので、切断ダイシング溝35を形成するブレードが磨耗していても、切断残りが生じることがない。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、ガラス基板10を分割したカバーガラス1は、液晶プロジェクタ7の液晶パネル741に固着されるとしたが、これに限らず、カバーガラス1を、図11に示すように、固体撮像装置8に使用してもよい。固体撮像装置8は、CCD(charge coupled device)やMOS(metal-oxide semiconductor)等の固体撮像素子81と、この固体撮像素子81上に設置されたカラーフィルタ82と、固体撮像素子81及びカラーフィルタ82を収容するパッケージ(筐体)83とを備える。このパッケージ83の開口には、固体撮像素子81と対向するようにカバーガラス1が取り付けられる。
このような固体撮像装置8は、図12及び図13に示すような、デジタルカメラ9Aや、ビデオ9B等のデジタル画像認識装置に搭載される。デジタルカメラ9Aやビデオ9Bでは、被写体からの像が固体撮像装置8のカラーフィルタ82を介して固体撮像素子81に結像され、その光学像を固体撮像素子81によって光電変換することで画像データを得ることができる。
また、前記各実施形態では、分割ガラス基板をカバーガラス1として使用したが、これに限らず、配向膜、透明電極、カラーフィルタなどが設けられた液晶表示装置用の基板、CRTや液晶表示装置の前面板などの基板として使用してもよい。
さらに、前記各実施形態では、ガラス基板の厚みを0.5mm以上、2mm以下としたが、この範囲には限られず、ガラス基板の用途に応じて適宜厚みを設定すればよい。
また、上述した第1実施形態〜第3実施形態では、ベース基板(ガラス基板10)の一方の面に面取りを施していたが、例えば、図14(A)及び図14(B)に示すように、テーパーブレード41でテーパー溝31を形成するテーパー溝形成工程を追加すれば、ベース基板(ガラス基板10)の両面の切断面にテーパー面を形成することができる。
このようにすることで、両面の切断面に面取り33が施された分割ガラス基板を得ることができ、チッピングの発生をより効果的に防止することができる。
さらに、前記各実施形態では、反射防止膜は、ガラス基板10の一面側にのみ設けられていたが、これに限らず、ガラス基板の両面に設けられていてもよい。
ガラス基板の両面に反射防止膜が形成されていても、中間ダイシング溝32又は面取り中間ダイシング溝34を光学的に検出する方法には影響がない。
また、ガラス基板の用途によっては、反射防止膜は設けられていなくてもよい。
さらに、位置合わせ用のアライメントマークが設けられているベース基板をダイシングする場合は、ガラス基板のように透明なベース基板でなくてもよく、例えば、半導体回路を集積する半導体ウエハにも本発明のダイシング方法を適用することができる。
また、前記各実施形態では、ガラス基板10を治具69に固定してガラス基板10のダイシングを行ったが、治具69を使用しないで、ガラス基板10のダイシングを行ってもよい。例えば、チャックテーブルに吸引機構を設け、ガラス基板10を吸引して固定し、ダイシングを行ってもよい。
本発明は、液晶パネルや固体撮像装置等に用いられるカバーガラス等を加工するために利用できる。
本発明の第1実施形態にかかるダイシング方法を実施するためのダンシング装置を示す斜視図。 前記ダイシング方法の各工程を示す模式図。 前記ダイシング方法の各工程を示す模式図。 前記ダイシング方法の各工程における断面図。 前記ダイシング方法に用いるテーパーブレードの変形例を示す断面図。 反射防止膜の界面に粘着テープが貼着されている場合といない場合の反射率の違いを示すグラフ。 前記ダイシング方法により得られたカバーガラスを用いた液晶プロジェクタを示す模式図。 前記液晶プロジェクタの液晶パネルを示す断面図。 本発明の第二実施形態にかかるダンシング方法の各工程を示す断面図。 本発明の第三実施形態にかかるダンシング方法の各工程を示す断面図。 前記ダイシング方法により得られたカバーガラスを用いた固体撮像装置を示す断面図。 前記固体撮像装置が搭載されたデジタルカメラを示す斜視図。 前記固体撮像装置が搭載されたビデオカメラを示す斜視図。 本発明のダイシング方法の変形例を示す断面図。 従来のダイシング方法を示す断面図。 従来のダイシング方法の問題点を説明する断面図。
符号の説明
1:カバーガラス
7:液晶プロジェクタ
8:固体撮像装置
9A:デジタルカメラ
9B:ビデオカメラ
10:ガラス基板
11:反射防止膜
21:第1粘着テープ
22:第2粘着テープ
31:テーパー溝(V溝)
32:中間ダイシング溝
33:面取り

Claims (3)

  1. ガラス基板において反射防止膜が設けられている面側に、所定のカッティングラインに沿って前記ガラス基板の厚さ未満の深さの中間ダイシング溝を設けるとともに、前記中間ダイシング溝の開口部の両側に傾斜面を設ける中間ダイシング工程と、
    前記ガラス基板の前記中間ダイシング溝を形成した面に粘着テープを貼着する貼着工程と、
    前記粘着テープが貼着されている前記ガラス基板に光を照射し、前記ガラス基板からの反射光又は透過光により前記中間ダイシング溝の位置を検出する検出工程と、
    前記ガラス基板の前記中間ダイシング溝を形成した反対側の面に前記中間ダイシング溝に沿って前記中間ダイシング溝に達する切断ダイシング溝を形成して前記ガラス基板を前記カッティングラインに沿って分割する分割ダイシング工程と
    を有することを特徴とするダイシング方法。
  2. 請求項1に記載のダイシング方法において、
    前記中間ダイシング工程では、前記ガラス基板前記反射防止膜が設けられている面側に所定のカッティングラインに沿って両側に傾斜面を有するテーパー溝を形成した後、中間ダイシング溝を設けることにより、中間ダイシング溝の開口部の両側に傾斜面を設けることを特徴とするダイシング方法。
  3. ガラス基板反射防止膜が設けられている面側に所定のカッティングラインに沿って前記ガラス基板の厚さ未満の深さの中間ダイシング溝を設ける中間ダイシング工程と、
    前記ガラス基板の前記中間ダイシング溝を形成した面に粘着テープを貼着する貼着工程と、
    前記中間ダイシング溝を形成した反対側の面に前記中間ダイシング溝に沿って両側に傾斜面を有するテーパー溝を設けるテーパー溝形成工程と、
    前記粘着テープが貼着されている前記ガラス基板に光を照射し、前記ガラス基板からの反射光又は透過光により前記中間ダイシング溝の位置を検出する検出工程と、
    前記テーパー溝のほぼ中心に沿って前記テーパー溝よりも幅が狭く、かつ前記中間ダイシング溝に達する切断ダイシング溝を形成して前記ガラス基板を前記カッティングラインに沿って分割する分割ダイシング工程と
    を有することを特徴とするダイシング方法。
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