JP2014203978A - パワーモジュール - Google Patents

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暁紅 殷
Xiao Hong Yin
暁紅 殷
啓行 原田
Hiroyuki Harada
啓行 原田
由利絵 中村
Yurie Nakamura
由利絵 中村
研史 三村
Kenji Mimura
研史 三村
和弘 多田
Kazuhiro Tada
和弘 多田
西村 隆
Takashi Nishimura
隆 西村
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Abstract

【課題】本発明は、絶縁シートへの水分の浸入を抑制して、信頼性を向上させたパワーモジュールの提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係るパワーモジュール100は、放熱板4と、放熱板4の表面に貼り付けられた絶縁シート3と、絶縁シート3の上に金属パターン2を介して配置された半導体素子1と、半導体素子1を囲むケース6と、を備え、ケース6の底面としての放熱板4は、ケース6に隙間無く固定されており、ケース6内部に充填された封止樹脂5をさらに備え、ケース6の内壁には、絶縁シート3と平面視で重なる突出部6aが設けられ、突出部6aの下面6bと絶縁シート3の表面との間に第1の隙間10が形成され、第1の隙間10には封止樹脂5が充填されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明はパワーモジュールに関し、特に樹脂封止されたパワーモジュールに関する。
パワーモジュールは、高温高湿や振動などの影響を受ける環境で使用される。このような厳しい環境でパワーモジュールの内部が吸湿すると、絶縁特性が劣化してしまい、動作電圧でも破壊に至ってしまう恐れがある。
パワーモジュールの長期信頼性を確保するために、使用状況に応じ、有効な防湿対策を講じなければならない。特に、有機系の絶縁シートを使用する場合には、シート自身の耐湿性を向上させると共に、パワーモジュールの構造においても工夫が求められる。
絶縁シートは、金属製の放熱板と半導体素子の間に配置される。絶縁シートは、半導体素子と放熱板とを絶縁する役割と共に、半導体素子からの発熱を効率よく放熱板に伝達する役割を持つため、絶縁性と熱伝導性が共に高いものが望ましい。
例えば、特許文献1では、絶縁シートの材料として、基材の初期厚さに対して80%以下の厚さに加圧成形したものを用いることにより、絶縁性および熱伝導性を向上させている。
特開2004−87735号公報
従来のパワーモジュールは、吸湿による絶縁シートの絶縁性の低下に対する対策が不十分であった。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、絶縁シートへの水分の浸入を抑制して、信頼性を向上させたパワーモジュールの提供を目的とする。
本発明に係るパワーモジュールは、放熱板と、放熱板の表面に貼り付けられた絶縁シートと、絶縁シートの上に金属パターンを介して配置された半導体素子と、半導体素子を囲むケースと、を備え、ケースの底面としての放熱板は、ケースに隙間無く固定されており、ケース内部に充填された封止樹脂をさらに備え、ケースの内壁には、絶縁シートと平面視で重なる突出部が設けられ、突出部の下面と絶縁シートの表面との間に第1の隙間が形成され、第1の隙間には封止樹脂が充填されることを特徴とする。
本発明におけるパワーモジュールにおいては、第1の隙間を設け、そこに封止樹脂が充填される。第1の隙間に封止樹脂が充填されることで、絶縁シート表面は封止樹脂で覆われるため、金属パターン端部の下の絶縁シートに水分が浸入することを抑制することが可能である。よって、有機系材料からなる絶縁シートの吸湿による劣化に起因する絶縁性能の低下を防止することができ、これより長期信頼性を向上させることができる。
実施の形態1に係るパワーモジュールの断面図である。 実施の形態2に係るパワーモジュールの断面図である。 実施の形態3に係るパワーモジュールの断面図である。 前提技術に係るパワーモジュールの断面図である。
<前提技術>
本発明を実施するための形態を説明する前に、本発明の前提技術について説明する。前提技術に係るパワーモジュール400の断面図を図4(a)に示す。
放熱板4の表面には、絶縁シート3が貼り付けられている。絶縁シート3上には、金属パターン2を介して半導体素子1が配置されている。金属パターン2は半導体素子1の配線を行うためのパターンであり、その材料は例えば銅である。放熱板4は半導体素子1において発生した熱を発散する。絶縁シート3は、金属パターン2と放熱板4とを絶縁するために設けられる。
パワーモジュール400の筐体として半導体素子1を囲むケース6と、放熱板4表面の絶縁シート3とは、接着層7により接着されている。より詳しくは、ケース6の内壁には、絶縁シート3と平面視で重なる突出部6aが設けられており、突出部6aの下面6bと、絶縁シート3とは、接着層7により接着されている。接着層7に用いられる接着剤は、例えばシリコーン系樹脂接着剤である。
また、ケース6には、外部接続端子16が埋め込まれており、半導体素子1と外部接続端子16とは、ワイヤ15で接続されている。ケース6内部には、封止樹脂5が充填されている。
図4(b)は、図4(a)中の破線部分を拡大した図である。距離Laは、金属パターン2端面からケース6内壁までの距離である。距離Lbは、金属パターン2端面から接着層7の端までの距離である。
半導体装置400を高温高湿の環境下で使用する場合、金属パターン2端部直下の絶縁シート3に水分が浸入すると、通常の使用範囲であっても、絶縁シート3が破壊する恐れがある。
金属パターン2端部直下の絶縁シート3に水分が浸入する経路は2つある。第1の経路は、封止樹脂5表面からの経路である。第2の経路は、半導体装置400の底面における放熱板4とケース6の界面、接着層7、封止樹脂5と絶縁シート3の界面を通る経路である。第1の経路よりも第2の経路の距離がより短いため、第2の経路からの水分の浸入が特に問題となる。
第2の経路について説明する。ケース6と金属放熱板4とは、密着していても空隙があるので、水分が浸入しやすい。絶縁シート3とケース6とのを接続する接着層7については、シリコーン系樹脂接着剤を使用するのが一般的である。しかし、シリコーン系樹脂接着材は通常透湿性を持つので、水分を通しやすい。実際のパワーモジュールでは寸法上の制限があるため、ケース6と放熱板4との界面から、金属パターン2端面までの距離を十分長く設計することができない。
従って、パワーモジュール400は、高温高湿状態で接着層7を経由して絶縁シート3に水分が浸入しやすいため、吸湿による絶縁シート3の絶縁性能が低下することによりパワーモジュール400の故障につながる恐れがあった。
<実施の形態1>
<構成>
図1に、本実施の形態におけるパワーモジュール100の構成を示す。前提技術として図4(a),(b)に示したパワーモジュール400と比較しながら、本実施の形態におけるパワーモジュール100の特徴を説明する。
本実施の形態では、前提技術と異なり、ケース6と放熱板4とを接着層7(図4)によらず固定する。本実施の形態では、放熱板4の側面に突起4aが形成されている。また、ケース6の内壁には、この突起と嵌合する溝6cが形成されている。この突起4aと溝6cとが嵌合することにより、放熱板4はケース6に隙間無く固定される。
また、本実施の形態では、ケース6の内壁に設けられた、絶縁シート3と平面視で重なる突出部6aの下面6bは、絶縁シート3に接しておらず、突出部6aの下面6bと絶縁シート3との間には第1の隙間10が形成されている。第1の隙間10には封止樹脂5が充填されている。また、突出部6aの下面6bは、絶縁シート3表面に対して傾斜している。その他の構成は前提技術(図4)と同じであるため、説明を省略する。
一般に、パワーモジュールの動作時、金属パターン2と放熱板4との間に高電圧が印加される。よって、絶縁シート3の絶縁性を常に確保することが重要である。しかし、有機系材の絶縁シート3は水分を吸湿しやすいため、高温高湿状態での吸湿による絶縁性の低下が問題である。特に、水分が金属パターン2の端部下の絶縁シート3まで到達すると、絶縁シート3の絶縁性が急激に低下し、場合によっては破壊してしまうこともある。
前提技術(図4)では、前述の通り、接着層7として透湿性のあるシリコーン系樹脂接着材を使用する。つまり、前述した第2の経路において、接着層7の端部までは容易に水分が到達する。よって、放熱板4とケース6との界面部から半導体素子1の配線を行う金属パターン2までの実質的な界面の長さは、距離Laとなる。
実際に製造されるパワーモジュール400では、水分の浸入経路の長さは、この距離Laよりも短くなるのが常である。図4(b)に示した部分拡大図に示すように、製造の際、封止樹脂5側に向かって接着層7がはみ出すように接着を行う。これは、接着層7がはみ出さない状態では、封止樹脂5と、ケース6と、接着層7との間にボイドや隙間が発生する可能性があり、この領域で部分放電が起こる恐れがあるためである。よって、前提技術においては、実質的な界面の長さは、距離Laより短い距離Lbとなってしまう。
一方、本発実施の形態では、図1に示すように、突出部6aの下面6bと絶縁シート3との間には、第1の隙間10が形成され、第1の隙間10には封止樹脂5が充填されている。つまり、突出部6aの下面6bと絶縁シート3との間に接着層7(図4)が存在しない。よって、放熱板4とケース6との界面部から、半導体素子1の配線を行う金属パターン2までの実質的な界面距離は、絶縁シート3と封止樹脂5とが接触する界面の距離Lcである。
この界面の距離Lcは、パワーモジュール100が高温高湿状態で使用される場合の水分の浸入経路の実質的な長さである。前提技術におけるパワーモジュール400と、本実施の形態におけるパワーモジュール100の外観寸法を同じとした場合、距離Lcは、距離Lbよりも遥かに長くとることができる。
本実施の形態におけるパワーモジュール100では、前提技術としてのパワーモジュール400おける接着層7の使用を不要とする共に、絶縁シート3表面を封止樹脂5で覆う。これにより、金属パターン2端部の下の絶縁シート3への水分の浸入経路の距離を、半導体装置の外観寸法を増加させないまま、より長くとることができる。
次に、放熱板4とケース6との勘合部分について説明する。図1に示す通り放熱板4の側面には、断面がV字状の突起4aが設けられている。また、ケース6の内壁には、断面がV字状の溝6cが設けられている。この突起4aと溝6cとが嵌合することにより、放熱板4がケース6に隙間無く固定され、封止樹脂5を充填する際に、封止樹脂5の漏洩を防ぐことができる。なお、放熱板4に突起4aの代わりに断面がV字状の溝を設け、ケース6内壁に溝6cの代わりに断面がV字状の突起を設けても同様の効果を得ることが可能である。また、嵌合部分の突起4aおよび溝6cの断面形状をV字状ではなく、例えば円状としてもよい。
放熱板4としては、パワーモジュール100に使用可能なものであればよく、例えば、銅及びその複合材、アルミニウム及びその複合材等を使用することができる。絶縁シート3としては、パワーモジュール100に使用可能なものであればよく、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂中に高熱伝導性無機充填剤(例えば、窒化ホウ素、窒化アルミニウム等)が分散された絶縁性樹脂シートを使用することができる。金属パターン2としては、パワーモジュールに使用可能なものであればよく、例えば、金、銅、アルミニウム等からなる。半導体素子1としては、パワーモジュール100に使用可能なものであればよく、例えば、GTOサイリスタ、IGBT、ダイオード等を使用することができる。ケース6としては、パワーモジュール100に使用可能なものであればよく、例えば、熱可塑性樹脂からなるものを使用することができる。封止樹脂5としては、パワーモジュール100に使用可能なものであればよく、例えば、エポキシ樹脂等を使用することができる。封止樹脂5は、絶縁シート3およびケース6との密着性がよく、吸湿率の低いものが望ましい。
また、硬化前の粘性が低い封止樹脂5を使用する場合、放熱板4とケース6との勘合機構のみでは封止樹脂の漏洩を完全に防止するできないことがある。この場合、放熱板4とケース6との嵌合部分に樹脂接着材を塗布してもよい。また、放熱板4とケース6との勘合部分にオーリングを挿入してもよい。
<耐久性の比較実験>
本実施の形態におけるパワーモジュール100(図1)の耐久性能を調べるために、前提技術としてのパワーモジュール400(図4)との耐久性の比較実験を行った。
まず、パワーモジュール100の詳細について説明する。放熱板4として、側面にV字突起を設けた100mm×45mm×3mm(厚さ)の銅板を用いた。この放熱板4の上に、エポキシ樹脂中に高熱伝導性無機充填剤を分散させた半硬化状態の絶縁シート3を設置した。この絶縁シート3の上に、パターン形状に予め成形した厚さ1mmの銅製の金属パターン2を設置した。
その後、高温でプレス加圧することによって絶縁シート3を硬化させると共に、これらを一体化させた。次に、絶縁シート3上に配置された金属パターン2上に半導体素子1としてパワー半導体素子を実装した。そして、放熱板4を、V字凹みを設けたポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂製のケース6に隙間なく固定した。その後、ケース6内に封止樹脂5を充填し、150℃で2時間かけて硬化を行い、図1に示すパワーモジュール100を作製した。封止樹脂5の高さは10mmである。距離Lcは7mmである。なお、3つのパワーモジュール100を作成した。
次に、パワーモジュール400の詳細について説明する。放熱板4として、100mm×45mm×3mm(厚さ)の銅板を用いた。この放熱板4の上に、エポキシ樹脂中に高熱伝導性無機充填剤を分散させた半硬化状態の絶縁シート3を設置した。この絶縁シート3の上に、パターン形状に予め成形した厚さ1mmの銅製の金属パターン2を設置した。
その後、高温でプレス加圧することによって絶縁シート3を硬化させると共に、これらを一体化させた。次に、絶縁シート3上に配置された金属パターン2上に半導体素子1としてパワー半導体素子を実装した。次に、放熱板4上に配置された絶縁シート3を、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂製のケース6と接着して接着層7が形成される。接着にはシリコーン接着樹脂を用いる。150℃で5分間加熱処理を行い、シリコーン接着樹脂を硬化させた。その後、ケース6内に封止樹脂5を充填し、150℃で2時間かけて硬化を行い、図4に示すパワーモジュール400を作製した。封止樹脂5の高さは8mmである。距離Laは2mm、距離Lbは約1mmである。なお、3つのパワーモジュール400を作成した。
作製した3つのパワーモジュール100と3つのパワーモジュール400に対して高温高湿バイアス試験を行った。試験は、85℃、85%RHの条件下で、絶縁シート3に1000Vの直流電圧を印加して実施した。破壊までの時間は寿命とする。前提技術における3つのパワーモジュール400の破壊までの時間は、それぞれ500時間、600時間、900時間であった。本実施の形態における3つのパワーモジュール100の破壊までの時間は、それぞれ2300時間、2600時間、2400時間であった。よって、本実施の形態のパワーモジュール100の方がより寿命が長いことが確認された。
<効果>
本実施の形態におけるパワーモジュール100は、放熱板4と、放熱板4の表面に貼り付けられた絶縁シート3と、絶縁シート3の上に金属パターン2を介して配置された半導体素子1と、半導体素子1を囲むケース6と、を備え、ケース6の底面としての放熱板4は、ケース6に隙間無く固定されており、ケース6内部に充填された封止樹脂5をさらに備え、ケース6の内壁には、絶縁シート3と平面視で重なる突出部6aが設けられ、突出部6aの下面6bと絶縁シート3の表面との間に第1の隙間10が形成され、第1の隙間10には封止樹脂5が充填されることを特徴とする。
従って、本実施の形態におけるパワーモジュール100においては、第1の隙間10を設け、そこに封止樹脂5が充填される。よって、透湿性を有する接着層7(図4)の代わりに封止樹脂5が充填されることにより、絶縁シート3表面が封止樹脂5で覆われるため、金属パターン2端部の下の絶縁シート3への水分の浸入を抑制することが可能である。よって、有機系材料からなる絶縁シート3の吸湿による劣化に起因する絶縁性能の低下を防止することができ、これより長期信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態におけるパワーモジュール100において、ケース6の内壁と放熱板4の側面とが嵌合して、ケース6は放熱板4に隙間なく固定されることを特徴とする。
従って、ケース6と放熱板4とを嵌合させて固定することにより、放熱板4にケース6を固定するための接着層7(図4)が不要となる。接着層7が不要となることにより、絶縁シート3の表面を封止樹脂5で覆うことが可能となる。よって、接着層7の変わりに封止樹脂5で絶縁シート3の表面を覆うことにより、絶縁シート3の吸湿による劣化に起因する絶縁性能の低下を防止することができる。
また、本実施の形態におけるパワーモジュール100において、突出部6aの下面6bは、絶縁シート3表面に対して傾斜していることを特徴とする。
従って、突出部6aの下面6bを絶縁シート3表面に対して傾斜させ、封止樹脂5を隙間10の奥まで充填することにより、有機系材料からなる絶縁シート3の吸湿による劣化に起因する絶縁性能の低下を防止することができる。よって、長期信頼性を向上させることができる。
<実施の形態2>
図2に、本実施の形態におけるパワーモジュール200の構成を示す。実施の形態1(図1)との違いは、ケース6の内壁から突出する突出部6aの下面6bの構成である。本実施の形態において、突出部6aの下面6bは、絶縁シート3と平行である。その他の構成は前提技術(図4)と同じであるため、説明を省略する。本実施の形態の構成においても、実施の形態1で述べた効果と同様の効果を得ることが可能である。
<効果>
本実施の形態におけるパワーモジュール200において、突出部6aの下面6bと絶縁シート3表面とが平行であることを特徴とする。従って、封止樹脂5を隙間10の奥まで充填することにより、有機系材料からなる絶縁シート3の吸湿による劣化に起因する絶縁性能の低下を防止することができる。よって、長期信頼性を向上させることができる。
<実施の形態3>
図3に、本実施の形態におけるパワーモジュール300の構成を示す。本実施の形態におけるパワーモジュール300は、実施の形態1(図1)におけるパワーモジュール100と比較して、第2の隙間11をさらに備える。また、ケース6と放熱板4との嵌合部分の構成が異なる。その他の構成は実施の形態1(図1)と同じであるため、説明を省略する。
パワーモジュール300において、ケース6の内壁と放熱板4との間には、突出部6aの下面6bの付け根から放熱板4を鉛直方向に削る方向に第2の隙間11が形成されている。図3に示すように、第1の隙間10と第2の隙間11は繋がっており、第2の隙間11には、第1の隙間10と同様、封止樹脂5が充填されている。
次に、放熱板4とケース6との嵌合部分について説明する。第2の隙間11の外側に隣接して、放熱板4には凸部4bが設けられている。また、ケース6には凸部4bと嵌合する位置に凹部6dが設けられている。放熱板4の凸部4bとケース6の凹部6dとが嵌合することによって、ケース6は放熱板4に隙間なく固定される。
なお、放熱板4には凸部4bに代えて凹部を設け、ケース6には凹部6dに代えて凸部を設けても、同様に、ケース6を放熱板4に固定することが可能である。
図3に示すように、パワーモジュール300における水分の浸入経路の距離は、距離Lc,Ld,Leの和で表される。距離Lcについては、実施の形態1で説明した通りである。距離Ldは、第2の隙間11の放熱板4鉛直方向の深さである。距離Leは、第2の隙間11の幅である。つまり、パワーモジュール300においては、水分の浸入経路の距離が、距離Ldと距離Leの和だけパワーモジュール100,200よりも長い。
<効果>
本実施の形態におけるパワーモジュール300において、ケース6の内壁と放熱板4との間には、突出部6aの下面6bの付け根から放熱板4を鉛直方向に削る第2の隙間11が形成され、第1の隙間10と第2の隙間11は繋がっており、第2の隙間11には封止樹脂5が充填されることを特徴とする。
従って、封止樹脂5が充填される第2の隙間11を設けたことにより、水分が金属パターン2端部の下の絶縁シート3に到達するまでの経路を、より長くとることが可能である。よって、有機系材料からなる絶縁シート3の吸湿による劣化に起因する絶縁性能の低下をより確実に防止することができ、これより長期信頼性をより向上させることができる。
また、本実施の形態におけるパワーモジュール300において、第2の隙間11の外側に隣接して、放熱板4に凹部もしくは凸部4bが設けられ、ケース6と凹部または凸部4bとが嵌合して、ケース6は放熱板4に隙間なく固定されることを特徴とする。
従って、第2の隙間11の外側で放熱板4とケース6とを嵌合させる構成とすることで、第2の隙間11を設けることが可能となる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 半導体素子、2 金属パターン、3 絶縁シート、4 放熱板、4a 突起、4b 凸部、5 封止樹脂、6 ケース、6a 突出部、6b 下面、6c 溝、6d 凹部、7 接着層、10 第1の隙間、11 第2の隙間、15 ワイヤ、16 外部接続端子、La,Lb,Lc,Ld,Le 距離。

Claims (6)

  1. 放熱板と、
    前記放熱板の表面に貼り付けられた絶縁シートと、
    前記絶縁シートの上に金属パターンを介して配置された半導体素子と、
    前記半導体素子を囲むケースと、
    を備え、
    前記ケースの底面としての前記放熱板は、前記ケースに隙間無く固定されており、
    前記ケース内部に充填された封止樹脂をさらに備え、
    前記ケースの内壁には、前記絶縁シートと平面視で重なる突出部が設けられ、
    前記突出部の下面と前記絶縁シートの表面との間に第1の隙間が形成され、
    前記第1の隙間には前記封止樹脂が充填されることを特徴とする、
    パワーモジュール。
  2. 前記ケースの内壁と前記放熱板との間には、前記突出部の下面の付け根から前記放熱板を鉛直方向に削る第2の隙間が形成され、
    前記第1の隙間と前記第2の隙間は繋がっており、
    前記第2の隙間には前記封止樹脂が充填されることを特徴とする、
    請求項1に記載のパワーモジュール。
  3. 前記ケースの内壁と前記放熱板の側面とが嵌合して、前記ケースは前記放熱板に隙間なく固定されることを特徴とする、
    請求項1に記載のパワーモジュール。
  4. 前記第2の隙間の外側に隣接して、前記放熱板に凹部もしくは凸部が設けられ、
    前記ケースと前記凹部または前記凸部とが嵌合して、前記ケースは前記放熱板に隙間なく固定されることを特徴とする、
    請求項2に記載のパワーモジュール。
  5. 前記突出部の下面は、前記絶縁シート表面に対して傾斜していることを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれかに記載のパワーモジュール。
  6. 前記突出部の下面と前記絶縁シート表面とが平行であることを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれかに記載のパワーモジュール。
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