JP2010267794A - パワーモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】吸湿による絶縁性の低下を防止し、長期信頼性が向上したパワーモジュールを提供する。
【解決手段】金属板1と、金属板上に配置された絶縁性樹脂基板2と、絶縁性樹脂基板上に配置された配線3と、配線上に実装された半導体チップ4と、金属板、絶縁性樹脂基板、配線及び半導体チップを封止する封止樹脂5とを備え、絶縁性樹脂基板と封止樹脂との間に封止樹脂よりも透湿度の低い樹脂からなる低透湿性コーティング層7が設けられていることを特徴とするパワーモジュールである。金属板の封止樹脂と接する側面の一部1aにまで延在するように低透湿性コーティング層を設けることで、耐湿性を更に向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸湿による絶縁性の劣化を防止することのできるパワーモジュールに関するものである。
パワーモジュールは、高温、高湿や振動などの影響を受ける厳しい環境の中で使用される。特に、パワーモジュールの耐湿信頼性に対する要求は非常に厳しくなっている。中でも、有機系材料からなる絶縁基板を用い高電圧で動作するパワーモジュールにおいては、吸湿による絶縁性の低下を防止することが非常に重要である。そのため、このようなパワーモジュールの長期信頼性を確保するために、有効な防湿対策を取らなければならない。従来実施されている最も簡単な防湿対策としては、封止樹脂の表面に耐湿性コーティング層を設けることによって、封止樹脂の内部に水分が浸入するのを抑制する方法がある。しかし、そのような耐湿性コーティング層は、断熱層として作用し、パワーモジュール内部の熱を外部へ放出するのを妨げる可能性が高い。
そこで、樹脂モールド部の形状を工夫して防湿性を高めることが提案されている。例えば、特許文献1では、基板と放熱板の上面及び側面から背面までとを封止樹脂でモールドして水分の浸入経路を延長することで、吸湿による劣化を防止している。
特開平10−284630号公報
特許文献1で提案されるような水分の浸入経路を延長する方法は、防湿対策としては有効である。しかし、放熱効果を更に高めるために放熱板を別の放熱部材に取り付けて使用する場合、放熱板の背面に設けられたモールド部が別の放熱部材との間に隙間を生じさせ、放熱効果が十分に得られないという問題点があった。
従って、本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、吸湿による絶縁性の低下が防止され、長期信頼性が向上したパワーモジュールを提供することを目的としている。
本発明に係るパワーモジュールは、金属板と、金属板上に配置された絶縁性樹脂基板と、絶縁性樹脂基板上に配置された配線と、配線上に実装された半導体チップと、金属板、絶縁性樹脂基板、配線及び半導体チップを封止する封止樹脂とを備え、絶縁性樹脂基板と封止樹脂との間に封止樹脂よりも透湿度の低い樹脂からなる低透湿性コーティング層が設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明に係るパワーモジュールは、金属箔と、金属箔上に配置された絶縁性樹脂基板と、絶縁性樹脂基板上に配置されたヒートスプレッダと、ヒートスプレッダ上に実装された半導体チップと、金属箔、絶縁性樹脂基板、ヒートスプレッダ及び半導体チップをトランスファモールドにより封止する封止樹脂とを備え、絶縁性樹脂基板と封止樹脂との間に封止樹脂よりも透湿度の低い樹脂からなる低透湿性コーティング層が設けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、低透湿性コーティング層を絶縁性樹脂基板と封止樹脂との間に設けたことにより、吸湿による絶縁性の低下が防止され、長期信頼性が向上したパワーモジュールを提供することができる。
本発明の実施の形態1に係るパワーモジュールの模式断面図である。 本発明の実施の形態2に係るパワーモジュールの模式断面図である。 実施例1及び比較例1で得られたパワーモジュールの評価結果である 実施例2及び比較例2で得られたパワーモジュールの評価結果である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るパワーモジュールの模式断面図である。図1において、実施の形態1に係るパワーモジュールは、金属板1と、金属板1上に密着して配置された絶縁性樹脂基板2と、絶縁性樹脂基板2上に密着して配置された配線3と、配線3上に実装された半導体チップ4と、金属板1、絶縁性樹脂基板2、配線3及び半導体チップ4を封止する封止樹脂5と、これらを囲うように取り付けられたケース6とを備えており、絶縁性樹脂基板2と封止樹脂5との間には、封止樹脂5よりも透湿度の低い樹脂からなる低透湿性コーティング層7が設けられている。この低透湿性コーティング層7は、封止樹脂5の外に露出しないように形成されている。
このように、低透湿性コーティング層7を絶縁性樹脂基板2と封止樹脂5との間に設けることで、封止樹脂5の大気と接する表面5aからの絶縁性樹脂基板2への水分の浸入が抑制され、長期信頼性が向上したパワーモジュールとすることができる。より詳細には、封止樹脂5の大気と接する表面5aから浸入した水分は、低透湿性コーティング層7を通過するか又は低透湿性コーティング層7と配線3との界面3aから絶縁性樹脂基板2内に浸入することになると考えられるが、低透湿性コーティング層7の透湿度が封止樹脂5と比べて低いので、水分が絶縁性樹脂基板2内に浸入するまでに時間が掛かり、吸湿による絶縁性樹脂基板2の電気的特性の劣化が起こり難くなる。
また、この低透湿性コーティング層7を、図1に示されるように、金属板1の上面と下面とで挟まれた側面の一部1bにまで延在するように設けることで、絶縁性樹脂基板2への水分の浸入が更に抑制されるので、パワーモジュールの耐湿信頼性を更に高めることができる。より詳細には、金属板1とケース6との界面6aから浸入した水分は、封止樹脂5と金属板1との界面1a及び低透湿性コーティング層7と金属板1との界面1bに沿って絶縁性樹脂基板2内に浸入するか又は封止樹脂5と金属板1との界面1a、封止樹脂5と低透湿性コーティング層7との界面7a及び低透湿性コーティング層7と配線3との界面3aに沿って絶縁性樹脂基板2内に浸入することになると考えられるが、水分の侵入経路上に低透湿性コーティング層7が長く形成されているので、水分が絶縁性樹脂基板2内に浸入するまでにはかなりの時間が掛かり、吸湿による絶縁性樹脂基板2の電気的特性の劣化が更に起こり難くなる。
一方、低透湿性コーティング層7を設けない場合には、封止樹脂5の大気と接する表面5a及び金属板1とケース6との界面6aから浸入した水分は、絶縁性樹脂基板2内に容易に浸入して、絶縁性樹脂基板2の絶縁性を低下させることとなる。
実施の形態1に係るパワーモジュールでは、半導体チップ4からの熱は、配線3、絶縁性樹脂基板2及び金属板1を通して外部に放出される。更に、このパワーモジュールにおいて、絶縁性樹脂基板2が配置された金属板1の上面に対向する下面には、従来技術のようなモールド部は設けられていないので、この面に別の放熱部材を取り付けることで放熱効果を高めることができる。
金属板1としては、パワーモジュールに使用可能なものであればよく、例えば、銅及びその複合材、アルミニウム及びその複合材等を使用することができる。
絶縁性樹脂基板2としては、パワーモジュールに使用可能なものであればよく、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂中に高熱伝導性無機充填剤(例えば、窒化ホウ素、窒化アルミニウム等)が分散された絶縁性樹脂シートを使用することができる。
配線3としては、パワーモジュールに使用可能なものであればよく、例えば、金、銅、アルミニウム等からなるものを使用することができる。
半導体チップ4としては、パワーモジュールに使用可能なものであればよく、例えば、GTOサイリスタ、IGBT、ダイオド等を使用することができる。
ケースとしては、パワーモジュールに使用可能なものであればよく、例えば、熱可塑性樹脂からなるものを使用することができる。
封止樹脂5としては、パワーモジュールに使用可能なものであればよく、例えば、シリコーンゲル、エポキシ樹脂等を使用することができる。好ましいシリコーンゲルは、針入度(JIS K2220)45〜90mm/10及び粘度(25℃)380mPa・s〜2,100mPa・sの特性を有するものである。
低透湿性コーティング層7は、封止樹脂5よりも透湿度の低い樹脂で形成する必要があり、好ましくは封止樹脂5よりも透湿度の1桁以上低い樹脂で形成する。また、この低透湿性コーティング層7に用いる樹脂は、水分の浸入をより抑制するという理由で、金属板1、絶縁性樹脂基板2及び封止樹脂5との密着性に優れるものであることが好ましい。ポリオレフィン樹脂及びポリビニルブチラール樹脂は、透湿度が低く、絶縁性樹脂基板2への水分の浸入を遅らせる効果が高いため、低透湿性コーティング層7の形成に用いる材料として好ましい。
また、低透湿性コーティング層7の好ましい層厚さは、使用する樹脂の種類等によって変わる。より具体的には、封止樹脂5としてシリコーンゲル又はエポキシ樹脂を用いる場合、ポリオレフィン樹脂又はポリビニルブチラール樹脂を用いて10μm〜200μmの層厚さとなるように低透湿性コーティング層7を形成することが望ましい。低透湿性コーティング層7の形成方法としては、特に制限されないが、スクリーン印刷法、スピンコート法、はけ塗り法、ディッピング法等が挙げられる。
実施の形態1によれば、低透湿性コーティング層7を絶縁性樹脂基板2と封止樹脂5との間に設けることにより絶縁性樹脂基板2への水分の侵入を遅らせることができるので、高温高湿環境下で使用しても吸湿による絶縁性の低下が顕著に抑制され、長期的に高い信頼性が確保されたパワーモジュールとすることができる。
実施の形態2.
図2は、本発明の実施の形態2に係るパワーモジュールの模式断面図である。図2において、実施の形態2に係るパワーモジュールは、金属箔8と、金属箔8上に密着して配置された絶縁性樹脂基板2と、絶縁性樹脂基板2上に密着して配置されたヒートスプレッダ9と、ヒートスプレッダ9上にはんだを介して実装された半導体チップ4と、金属箔8、絶縁性樹脂基板2、ヒートスプレッダ9及び半導体チップ4をトランスファモールドにより封止する封止樹脂5と、ボンディングワイヤ10を介して半導体チップ4に電気的に接続された端子11と、ヒートスプレッダ9上にはんだを介して接合された端子11とを備えており、ヒートスプレッダ9と接しない絶縁性樹脂基板2の上面と封止樹脂5との間に封止樹脂5よりも透湿度の低い樹脂からなる低透湿性コーティング層7が設けられている。この低透湿性コーティング層7は、封止樹脂5の外に露出しないように形成されている。
このように、低透湿性コーティング層7を、ヒートスプレッダ9と接しない絶縁性樹脂基板2の上面と封止樹脂5との間に設けることで、封止樹脂5の大気と接する表面5aからの絶縁性樹脂基板2への水分の浸入が抑制され、長期信頼性が向上したパワーモジュールとすることができる。より詳細には、封止樹脂5の大気と接する表面5aから浸入した水分は、低透湿性コーティング層7を通過するか又は絶縁性樹脂基板2の上面と下面とで挟まれた側面2aから絶縁性樹脂基板2内に浸入することになると考えられるが、絶縁性樹脂基板2の上面と下面とで挟まれた側面2aの表面積は小さい上に、低透湿性コーティング層7の透湿度が封止樹脂5と比べて低いので、水分が絶縁性樹脂基板2内に浸入するまでに時間が掛かり、吸湿による絶縁性樹脂基板2の電気的特性の劣化が起こり難くなる。
一方、低透湿性コーティング層7を設けない場合には、封止樹脂5の大気と接する表面5aから浸入した水分は、絶縁性樹脂基板2内に容易に浸入して、絶縁性樹脂基板2の絶縁性を低下させることとなる。
実施の形態2に係るパワーモジュールでは、半導体チップ4からの熱は、ヒートスプレッダ9、絶縁性樹脂基板2及び金属箔8を通して外部に放出される。更に、このパワーモジュールにおいて、絶縁性樹脂基板2が配置された金属箔8の上面に対向する下面には、従来技術のようなモールド部は設けられていないので、この面に別の放熱部材を取り付けることで放熱効果を高めることができる。
金属箔8としては、パワーモジュールに使用可能なものであればよく、例えば、銅箔、アルミニウム箔等を使用することができる。
絶縁性樹脂基板2、半導体チップ4及び低透湿性コーティング層7としては、実施の形態1で例示したものと同様のものを使用することができる。
封止樹脂5としては、パワーモジュールに使用可能であり且つトランスファモールド法で成形可能なものであればよく、例えば、エポキシ樹脂等を使用することができる。
実施の形態2によれば、低透湿性コーティング層7を、ヒートスプレッダ9と接しない絶縁性樹脂基板2の上面と封止樹脂5との間に設けることにより絶縁性樹脂基板2への水分の侵入を遅らせることができるので、高温高湿環境下で使用しても吸湿による絶縁性の低下が顕著に抑制され、長期的に高い信頼性が確保されたパワーモジュールとすることができる。
〔実施例1〕
40mm×30mm×厚さ5mmの銅板上に、エポキシ樹脂中に高熱伝導性無機充填剤を分散させた半硬化状態の絶縁性樹脂シートを設置し、この絶縁性樹脂シート上に、パターン形状に予め形成した厚さ1mmの銅配線板を設置した後、高温でプレス加圧することによって絶縁性樹脂シートを硬化させると共に、これらを一体化させた。銅配線板の配置されていない絶縁性樹脂シートの表面(上面及び側面)と銅板の側面の一部とに、ポリオレフィン樹脂からなる厚さ100μmの低透湿性コーティング層を形成した(コーティングに用いた材料の25℃における粘度は230mPa・s、硬化条件は70℃で30分間)。なお、銅板の側面に形成された低透湿性コーティング層は、絶縁性樹脂シートと銅板との界面から1mmの幅で延在していた。また、低透湿性コーティング層の透湿度は6g/m2・24時間である。
次に、絶縁性樹脂シート上に配置された銅配線板上にパワー半導体チップを実装した。これらを50mm×40mm×高さ10mmのポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂製ケースに入れた後、ケース内にシリコーンゲルをポッティング封止し、続いて、150℃で2時間の硬化を行い、図1に示されるようなパワーモジュールを作製した。なお、ここで使用したシリコーンゲルの透湿度は厚さ100μmで1000g/m2・24時間(JIS Z 0208)である。
〔比較例1〕
低透湿性コーティング層を形成しないこと以外は実施例1と同様にしてパワーモジュールを作製した。
<信頼性評価>
実施例1及び比較例1のパワーモジュールを3個ずつ用意し、高温高湿バイアス試験を行った。試験は、85℃及び85%RHの条件下で、絶縁性樹脂シートに1,000Vの直流電圧を100時間印加して実施した。試験結果を図3に示す。比較例1のパワーモジュールでは、絶縁性樹脂シートに流れるリーク電流が100時間経過後に初期より5桁も増加した。それに対して、実施例1のパワーモジュールでは、絶縁性樹脂シートに流れるリーク電流が100時間経過後に初期より3桁しか増加しなかった。
〔実施例2〕
20mm×30mm×厚さ3mmの銅製ヒートスプレッダ上に、パワー半導体チップをはんだ材を用いて実装した。その際、ヒートスプレッダには、はんだ材を用いて端子を接合した。また、パワー半導体チップはボンディングワイヤを介して端子に電気的に接続した。25mm×35mm×厚さ0.1mmの銅箔上に、エポキシ樹脂中に高熱伝導性無機充填剤を分散させた半硬化状態の絶縁性樹脂シートを形成した後、この絶縁性樹脂シートのヒートスプレッダを設置しない部分にポリオレフィン樹脂からなる厚さ100μmの低透湿性コーティング層を形成した(コーティングに用いた材料の25℃における粘度は230mPa・s、硬化条件は70℃で30分間)。これをトランスファー成型機内の金型上に設置し、その上にパワー半導体チップを実装したヒートスプレッダを設置した後、エポキシ樹脂を金型に流し込んで全体を覆うように封止し、続いて、後硬化を行い、図2に示されるようなパワーモジュールを作製した。最終的なパワーモジュールのパッケージサイズは、30mm×40mm×高さ8mmであった。なお、ここで使用したエポキシ樹脂は、ガラス転移温度160℃及び熱膨張係数14×10-6/Kを有する。
〔比較例2〕
低透湿性コーティング層を形成しないこと以外は実施例2と同様にしてパワーモジュールを作製した。
<信頼性評価>
実施例2及び比較例2のパワーモジュールのパワーモジュールを3個ずつ用意し、高温高湿バイアス試験を行った。試験は、85℃及び85%RHの条件下で、絶縁性樹脂シートに1,000Vの直流電圧を500時間印加して実施した。試験結果を図4に示す。比較例2のパワーモジュールでは、絶縁性樹脂シートに流れるリーク電流が500時間経過後に初期より4桁も増加した。それに対して、実施例2のパワーモジュールでは、絶縁性樹脂シートに流れるリーク電流が500時間経過後に初期より1桁しか増加しなかった。
1 金属板、1a 封止樹脂と金属板との界面、1b 低透湿性コーティング層と金属板との界面、2 絶縁性樹脂基板、2a 絶縁性樹脂基板の上面と下面とで挟まれた側面、3 配線、3a 低透湿性コーティング層と配線との界面、4 半導体チップ、5 封止樹脂、5a 封止樹脂の大気と接する表面、6 ケース、6a 金属板とケースとの界面、7 低透湿性コーティング層、7a 封止樹脂と低透湿性コーティング層との界面、8 金属箔、9 ヒートスプレッダ、10 ボンディングワイヤ、11 端子。

Claims (4)

  1. 金属板と、金属板上に配置された絶縁性樹脂基板と、絶縁性樹脂基板上に配置された配線と、配線上に実装された半導体チップと、金属板、絶縁性樹脂基板、配線及び半導体チップを封止する封止樹脂とを備え、絶縁性樹脂基板と封止樹脂との間に封止樹脂よりも透湿度の低い樹脂からなる低透湿性コーティング層が設けられていることを特徴とするパワーモジュール。
  2. 前記低透湿性コーティング層が、前記金属板の前記封止樹脂と接する側面の一部にまで延在するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のパワーモジュール。
  3. 金属箔と、金属箔上に配置された絶縁性樹脂基板と、絶縁性樹脂基板上に配置されたヒートスプレッダと、ヒートスプレッダ上に実装された半導体チップと、金属箔、絶縁性樹脂基板、ヒートスプレッダ及び半導体チップをトランスファモールドにより封止する封止樹脂とを備え、絶縁性樹脂基板と封止樹脂との間に封止樹脂よりも透湿度の低い樹脂からなる低透湿性コーティング層が設けられていることを特徴とするパワーモジュール。
  4. 前記低透湿性コーティング層が、ポリオレフィン樹脂又はポリビニルブチラール樹脂からなることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のパワーモジュール。
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