JP2014172364A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のノズル孔81がY方向に沿って並設されたノズル列83を有するノズルプレート51と、ノズルプレート51に積層されるとともに、ノズル孔81に連通する第1チャネル61がY方向に沿って間隔をあけて複数並設されたチャネル群63を有するアクチュエータプレート52と、第1チャネル61の延在方向両端部で複数の第1チャネル61それぞれに連通する連通する入口インク室110、及び出口インク室111と、を備えた液体噴射ヘッドにおいて、入口インク室110、及び出口インク室111の内面の一部には、入口インク室110及び出口インク室111内の圧力変動に伴って撓み変形可能なフィルム部材101が配設されていることを特徴とする。
【選択図】図7
Description
一般に、インクジェットヘッドは、複数のノズル孔からなるノズル列を有するノズルプレートと、ノズル孔に連通する複数のチャネルを有するアクチュエータプレートと、各チャネルそれぞれに連通する共通インク室を有するカバープレートと、を備えている。この構成によれば、チャネル内を収縮させてチャネル内の圧力を上昇させることで、チャネル内のインクをノズル孔から吐出させ、記録紙に対してインクを付着させるようになっている。
(1)本発明に係る液体噴射ヘッドは、液体を噴射する複数の噴射孔が第1方向に沿って並設された噴射孔列を有する噴射孔プレートと、前記噴射孔プレートに積層されるとともに、前記噴射孔に連通するチャネルが前記第1方向に沿って間隔をあけて複数並設されたチャネル群を有するアクチュエータプレートと、前記チャネルの延在方向両端部で前記複数のチャネルそれぞれに連通する第1共通液体室、及び第2共通液体室と、を備えた液体噴射ヘッドにおいて、前記第1共通液体室及び前記第2共通液体室の内面の一部には、前記第1共通液体室内及び前記第2共通液体室内の圧力変動に伴って撓み変形可能な圧力緩衝部が配設されていることを特徴としている。
この場合、各共通液体室にそれぞれ圧力緩衝部が配設されているため、液体噴射ヘッド内の圧力変動を効果的に緩衝することができる。
さらに、各共通液体室のうち、何れの液体室にも圧力緩衝部を配設することで、例えば上述した循環式の液体噴射ヘッドを採用した場合、各共通液体室のどちらの共通液体室も入口側の共通液体室(または出口側の共通液体室)に設定することが可能である。そのため、液体噴射装置の液体システムの仕様によって液体の循環方向を制限することが無いため、液体システム構成に自由度を持つことができる。
そして、本発明の構成によれば、何れの共通液体室にも圧力緩衝部を設けることで、液体噴射装置の液体システムの仕様によらず入口側の共通液体室に必ず圧力緩衝部が設けられることになる。そのため、圧力緩衝部による高い圧力緩衝効果を確実に得ることができる。
この構成によれば、各共通液体室の内面のうち、各チャネルに対向する部分に圧力緩衝部が配設されているため、チャネルから伝播された圧力波が圧力緩衝部に伝播され易くなり、圧力変動をより効果的に緩衝することができる。
この構成によれば、噴射孔プレート及びアクチュエータプレートに、噴射孔列及びチャネル群が複数列ずつ形成されているため、印刷時のドットのピッチを狭くすることが可能になり、印刷の解像度を高めることが可能となる。
また、第1共通液体室が一のチャネル群におけるチャネルの延在方向一端部と、一のチャネル群に隣接する他のチャネル群におけるチャネルの延在方向他端部と、にそれぞれ連通しているため、隣接するチャネル群間で第1共通液体室が共通となる。この場合、上述したように第1共通液体室の内面のうち、チャネルに対向する部分に圧力緩衝部を配設することで、圧力緩衝部の面積が確保し易くなり、圧力緩衝部の撓み量を確保でき、圧力緩衝効果をより高めることが可能である。
この構成によれば、揺動空間は大気開放孔を通して外部に連通しているため、温度等による揺動空間内の圧力変動を抑制し、圧力緩衝部による圧力緩衝効果を常に一定に保つことができる。
この構成によれば、第1スリット及び第2スリットを閉塞する別体の可撓膜により圧力緩衝部を形成することで、第1スリット及び第2スリットの形成材料に依らず十分な圧力緩衝効果を簡単に得ることができる。この場合、例えば可撓膜の材料や厚さ等の選択により所望の圧力緩衝効果を調整することも可能である。
この構成によれば、前記第1スリット及び前記第2スリットに亘って可撓膜が形成されているため、各スリットをそれぞれ別々の可撓膜で覆う構成に比べて、部品点数の削減や製造効率の向上を図ることができる。
この構成によれば、上記本発明の液体噴射ヘッドを備えているため、長期に亘って安定した液体噴射性能(印字安定性)を維持するとともに、汎用性の高い液体噴射装置を提供できる。
図1はプリンタ1の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態のプリンタ1は、紙等の記録紙(被記録媒体)Pを搬送する一対の搬送手段2,3と、インクが収容されたインクタンク(液体タンク)4と、記録紙Pに液滴状のインクを吐出するインクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)5と、インクタンク4とインクジェットヘッド5との間でインクを循環させるインク循環手段(循環手段)6と、インクジェットヘッド5を記録紙Pの搬送方向(以下、Y方向(第1方向)とする)と直交する方向(記録紙Pの幅方向、以下、X方向とする)に走査させる走査手段(搬送手段)7と、を備えている。なお、図中Z方向はX方向及びY方向と直交する高さ方向を示す。
図1、図2に示すように、インク循環手段6は、インクジェットヘッド5にインクを供給するインク供給管21、及びインクジェットヘッド5からインクを排出するインク排出管22を有する循環流路23と、インク供給管21に接続された加圧ポンプ24と、インク排出管22に接続された吸引ポンプ25と、を備えている。なお、インク供給管21及びインク排出管22は、インクジェットヘッド5を支持する走査手段7の動作に対応可能な可撓性を有するフレキシブルホースからなる。
吸引ポンプ25は、インク排出管22内を減圧し、インクジェットヘッド5の後述する出口インク室111(図7参照)からインクを吸引している。これにより、インクジェットヘッド5に対してインク排出管22側は負圧となっている。そして、インクは、加圧ポンプ24及び吸引ポンプ25の駆動により、インクジェットヘッド5とインクタンク4との間を、循環流路23を介して循環可能となっている。
次に、上述したインクジェットヘッド5について詳述する。なお、インクジェットヘッド5Y,5M,5C,5Bは、供給されるインクの色以外は何れも同一の構成からなるため、以下の説明では、まとめてインクジェットヘッド5として説明する。
図3はインクジェットヘッド5の斜視図、図4は分解斜視図、図5は底面図である。
図3〜図5に示すように、各インクジェットヘッド5は、後述するチャネル61,62の延在方向(X方向)中央からインクを吐出する、いわゆるサイドシュートタイプのうち、インクタンク4との間でインクを循環させる循環式のインクジェットヘッド5である。また、本実施形態のインクジェットヘッド5は、複数のノズル孔(噴射孔)81,82からなるノズル列(噴射孔列)83,84が二列に亘って形成された二列タイプのインクジェットヘッド5である。
図6は図5のA−A線に沿う断面図、図7は図6のB−B線に沿う断面図、図8は図6のC−C線に沿う断面図である。
図4〜図8に示すように、アクチュエータプレート52は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電材料で形成されたプレートであり、その分極方向が厚さ方向(Z方向)に沿って一方向に設定されている。このアクチュエータプレート52の上面には、Y方向に間隔をあけて並設された複数のチャネル(第1チャネル61及び第2チャネル62)からなるチャネル群(第1チャネル群63及び第2チャネル群64)が2列配設されている。なお、第1チャネル群63及び第2チャネル群64は、Z方向に沿う対称軸(不図示)を中心にして線対称とされている。したがって、以下の説明では、主に第1チャネル群63(第1チャネル61)について説明し、第2チャネル群64における第1チャネル群63と対応する箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
各第1チャネル61は、アクチュエータプレート52の上面側から、ダイシングブレード等による切削によって、直線状かつ等間隔に形成される。具体的に、各第1チャネル61は、X方向両端部に位置して、上述したダイシングブレードの外周形状に倣った曲率半径を有する円弧部66と、各円弧部66間に位置する矩形部67と、を有している。なお、アクチュエータプレート52において、矩形部67に位置する部分は、厚さ方向(Z方向)に沿って貫通している。
具体的に、駆動電極74は、側壁65の内側面のうち、吐出チャネル71に面する内側面に形成されたコモン電極74aと、ダミーチャネル72に面する内側面に形成されたアクティブ電極74bと、を有している。
また、同一のダミーチャネル72内で対向するアクティブ電極74b同士は互いに電気的に分離される一方、吐出チャネル71を介して対向するアクティブ電極74b同士がアクティブ端子74d(図4参照)を介して電気的に接続されている。第1チャネル群63及び第2チャネル群64の各駆動電極74は、それぞれフレキシブル基板75,76(図7,8参照)を介して制御手段に各別に接続されている。
第2チャネル62の吐出チャネル71及びダミーチャネル72は、第1チャネル61の吐出チャネル71及びダミーチャネル72に対して互い違いに並んでいる。したがって、本実施形態のインクジェットヘッド5では、第1チャネル61の吐出チャネル71と、第2チャネル62の吐出チャネル71と、が千鳥状に配置されている。
ノズルプレート51は、厚みが50μm程度のポリイミド等のフィルム材からなるシート状とされ、アクチュエータプレート52の下面に接着されている。ノズルプレート51には、Y方向に間隔をあけて並設された複数のノズル孔(第1ノズル孔81及び第2ノズル孔82)からなるノズル列(第1ノズル列83及び第2ノズル列84)が2列配設されている。
第2ノズル列84は、ノズルプレート51をZ方向に貫通する複数の第2ノズル孔82を有し、上述した第1ノズル列83と平行に配設されている。各第2ノズル孔82は、上述した第2チャネル62の吐出チャネル71内に連通している。具体的に、第2ノズル孔82は、第2チャネル62の吐出チャネル71において、X方向の中央部に位置するように形成され、吐出チャネル71と同ピッチで形成されている。したがって、各ダミーチャネル72は、ノズル孔81,82には連通しておらず、ノズルプレート51により下方から覆われている。なお、各ノズル孔81,82は、下方に向かうに従い漸次縮径するテーパ状とされている。
図4、図7、図8に示すように、カバープレート53は、各チャネル群63,64を閉塞するようにアクチュエータプレート52の上面に接着された板状とされている。カバープレート53は、上述したアクチュエータプレート52に対してX方向の幅が狭く形成されている。この場合、図7、図8に示すように、アクチュエータプレート52のうち、カバープレート53におけるX方向の外側に位置する部分に上述したコモン端子74c及びアクティブ端子74dが露出しており、これらに上述したフレキシブル基板75,76が接続される。
第1インク排出室77bは、カバープレート53のうち、各第1チャネル61におけるX方向の外側端部と対向する部分でY方向に沿って延設された凹溝状とされている。第1インク排出室77bのうち、吐出チャネル71に対応する位置(Z方向で対向する位置)には、第1インク排出室77bをZ方向に貫通する排出スリット79bがそれぞれ形成されている。
したがって、第1インク供給室77a及び第1インク排出室77bは、それぞれ供給スリット79a及び排出スリット79bを通して各吐出チャネル71に連通する一方、ダミーチャネル72には連通していない。すなわち、各ダミーチャネル72は、第1インク供給室77a及び第1インク排出室77bの底部によって閉塞されている。
第2インク供給室78a及び排出室78bのうち、吐出チャネル71に対応する位置(Z方向で対向する位置)には、供給スリット79a及び排出スリット79bがそれぞれ形成されている。すなわち、第2インク供給室78a及び排出室78bの供給スリット79及び排出スリット79bは、第1インク供給室77a及び排出室78bの供給スリット79a及び排出スリット79bに対して互い違いに並んでいる。
図9は支持プレート55を取り外した状態を示すインクジェットヘッド5の斜視図であり、図10は流路プレート54の底面図である。
図7〜図10に示すように、流路プレート54は、上述した各インク供給室77a,78a及び排出室77b,78bを閉塞するようにカバープレート53の上面に接着された板状とされている。流路プレート54の角部には、Z方向の上方に向けてインク導入管91(図9参照)、及びインク導出管92(図9参照)が立設されている。インク導入管91は、上述したインク供給管21(図1,2参照)の下流端に接続され、インクタンク4からインクが供給される。一方、インク導出管92は、インク排出管22(図1,2参照)の上流端に接続され、インクジェットヘッド5を流通したインクが排出される。また、インク導入管91及びインク導出管92は、それぞれ流路プレート54の下面で開口している。
大スリット93は、X方向中央部において、Y方向に沿って延在しており、第1インク供給室77a及び第2インク供給室78aそれぞれに連通している。具体的に、大スリット93は、第1インク供給室77a及び第2インク供給室78a間を跨るように配置され、第1インク供給室77a及び第2インク供給室78aそれぞれの供給スリット79aを介して各第1チャネル61及び各第2チャネル62に連通している。
ここで、図7〜図10に示すように、流路プレート54の上面には、上述した各スリット93,94を覆うようにフィルム部材(圧力緩衝部)101が接着されている。フィルム部材101は、可撓性を有するシート状(可撓膜)とされ、本実施形態ではポリアミド等の樹脂材料からなり、厚さが例えば15μm程度とされている。本実施形態のフィルム部材101は、流路プレート54の上面全体に亘って配設され、各スリット93,94を1枚のフィルム部材101でまとめて覆っている。
図3に示すように、支持プレート55は、流路プレート54の上面に重ね合わされるように接着された板状とされており、Z方向において、上述したインク導入管91及びインク導出管92それぞれに対向する部分にはこれらインク導入管91及びインク導出管92を通す貫通孔112,113が形成されている。
また、図7、図8に示すように、支持プレート55のうち、Z方向において上述した入口インク室110及び出口インク室111に対向する部分には、下方に向けて開口する凹部114,115がそれぞれ形成されている。これにより、フィルム部材101のうち、入口インク室110及び出口インク室111の上方には、凹部114,115によって画成されたフィルム揺動エリア(揺動空間)116,117が形成されている。
次に、上述したように構成されたプリンタ1を利用して、記録紙Pに文字や図形等を記録する場合について以下に説明する。
なお、初期状態として、図1に示す4つのインクタンク4にはそれぞれ異なる色のインクが十分に封入されているものとする。また、インクタンク4内のインクがインク循環手段6を介してインクジェットヘッド5内(インク室110,111及び各チャネル群63,64内)に充填された状態となっている。
そしてこの間に、各インクジェットヘッド5より4色のインクを記録紙Pに適宜吐出させることで、文字や画像等の記録を行うことができる。
本実施形態のようなサイドシュートタイプのうち、循環式のインクジェットヘッド5では、まず図2に示す加圧ポンプ24及び吸引ポンプ25を作動させることで、循環流路23内にインクを流通させる。この場合、インク供給管21を流通するインクは、図7〜図9に示すインク導入管91、入口インク室110、及び各インク供給室77a,78aを通り、供給スリット79aを介して各チャネル群63,64の吐出チャネル71内に供給される。また、各吐出チャネル71内のインクは、排出スリット79bを介して各インク排出室77b,78b内に流入し、その後出口インク室111及びインク導出管92を介してインク排出管22に排出される。インク排出管22に排出されたインクは、インクタンク4に戻された後、再びインク供給管21に供給される。これにより、インクジェットヘッド5とインクタンク4との間でインクを循環させる。
特に、本実施形態のノズル孔81,82は、テーパ状とされているので、インクを速い速度で真っ直ぐに直進性良く吐出することができる。よって、高画質に記録を行うことができる。
なお、上述の説明では、インク吐出時に起こる圧力変動について説明したが、これに限られない。例えばキャリッジ33の移動時やインク給排時等において、循環流路23の揺動によってチャネル61,62内やインク室110,111内に発生する圧力変動についても、フィルム部材101が撓み変形することで圧力変動を緩衝することが可能である。
この構成によれば、例えばインク吐出時に各チャネル61,62内で発生する圧力変動をインク室110,111内で緩衝することができる。この場合、各インク室110,111にそれぞれフィルム部材101が設けられているため、チャネル61,62内で発生する圧力変動を効果的に緩衝することができ、吐出性能(印字安定性)の高いインクジェットヘッド5を提供できる。
また、各インク室110,111のうち、何れのインク室110,111にもフィルム部材101を設けることで、例えば本実施形態のような循環式のインクジェットヘッド5を採用した場合、各インク室110,111のどちらのインク室110,111も入口インク室110(または出口インク室111)に設定することが可能である。そのため、プリンタ1のインクシステムの仕様によってインクの循環方向を制限することが無いため、インクシステム構成に自由度を持つことができる。
特に、二列タイプのインクジェットヘッド5において、各チャネル群63,64の入口インク室110を共通とすることで、入口インク室110において、フィルム部材101の面積が確保し易くなり、フィルム部材101の撓み量を確保でき、圧力緩衝効果をより高めることが可能である。また、各インク室110,111の開口縁に拡径部95,96が形成されているため、これによってもインク室110,111内の容積増加を抑えつつ、フィルム部材101の面積を増加して、圧力緩衝効果を高めることができる。
また、上述したフィルム部材101が大スリット93及び小スリット94に亘って形成されているため、各スリット93,94をそれぞれ別々のフィルム部材101で覆う構成に比べて、部品点数の削減や製造効率の向上を図ることができる。
また、ノズル孔81,82の形状に関しても、円形に限定されるものではない。例えば、三角等の多角形状や、楕円形状や星型形状でも構わない。
また、上述した実施形態では、入口インク室110を各チャネル群63,64間で共通の第1共通液体室として形成したが、これに限らず、出口インク室111を各チャネル群63,64間で共通の第1共通液体室としても構わない。
この場合においても、各共通液体室にそれぞれ圧力緩衝部が配設されているため、インクジェットヘッド内の圧力変動を効果的に緩衝することができる。
また、上述した実施形態では、可撓性を有する圧力緩衝部としてフィルム部材101を採用した場合について説明したが、これに限らず、種々の構成を採用することが可能である。例えば、インク室110,111を画成する内面の一部を他の部分に比べて薄肉に形成する等しても構わない。
83…第1ノズル列(噴射孔列) 84…第2ノズル列(噴射孔列) 93…大スリット(第1スリット) 94…小スリット(第2スリット) 101…フィルム部材(圧力緩衝部) 110…入口インク室(第1共通液体室) 111…出口インク室(第2共有液体室) 116,117…フィルム揺動エリア(揺動空間) 120…大気開放孔 P…記録紙(被記録媒体)
Claims (7)
- 液体を噴射する複数の噴射孔が第1方向に沿って並設された噴射孔列を有する噴射孔プレートと、
前記噴射孔プレートに積層されるとともに、前記噴射孔に連通するチャネルが前記第1方向に沿って間隔をあけて複数並設されたチャネル群を有するアクチュエータプレートと、
前記チャネルの延在方向両端部で前記複数のチャネルそれぞれに連通する第1共通液体室、及び第2共通液体室と、を備えた液体噴射ヘッドにおいて、
前記第1共通液体室及び前記第2共通液体室の内面の一部には、前記第1共通液体室内及び前記第2共通液体室内の圧力変動に伴って撓み変形可能な圧力緩衝部が配設されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 前記圧力緩衝部は、前記第1共通液体室及び前記第2共通液体室の内面のうち、前記チャネルに対向する部分に配設されていることを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド。
- 前記噴射孔プレート及び前記アクチュエータプレートには、前記噴射孔列及び前記チャネル群がそれぞれ複数列ずつ形成され、
前記第1共通液体室は、一の前記チャネル群における前記チャネルの延在方向一端部と、前記一のチャネル群に隣接する他の前記チャネル群における前記チャネルの延在方向他端部と、にそれぞれ連通していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の液体噴射ヘッド。 - 前記圧力緩衝部の外面側には、前記圧力緩衝部の撓み変形を許容する揺動空間が画成され、前記揺動空間は大気開放孔を通して外部に連通していることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の液体噴射ヘッド。
- 前記第1共通液体室及び前記第2共通液体室は、前記複数のチャネルそれぞれに連通する第1スリット及び第2スリットと、
前記第1スリット及び前記第2スリットを閉塞する前記圧力緩衝部により画成され、
前記圧力緩衝部は、撓み変形可能な可撓膜であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の液体噴射ヘッド。 - 前記可撓膜は、前記第1スリット及び前記第2スリットに亘って形成されていることを特徴とする請求項5記載の液体噴射ヘッド。
- 請求項1記載の液体噴射ヘッドと、
前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる搬送手段と、
前記液体が貯留された液体タンクと、
前記液体噴射ヘッドと前記液体タンクとの間で前記液体を循環させる循環手段と、を備えていることを特徴とする液体噴射装置。
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