JP7026437B2 - 液体噴射ヘッド及び液体噴射記録装置 - Google Patents

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本発明は、液体噴射ヘッド、及び液体噴射ヘッドを有する液体噴射記録装置に関する。
従来、記録媒体に向けてノズルから液滴状のインクを噴射することで画像や文字等を描画するインクジェット方式の液体噴射ヘッドが利用されている。また、インクジェット方式の液体噴射ヘッドとして、液体流路から圧力室内へインクを流入させ、圧力室の容積を圧電アクチュエータ等によって変化させて圧力室内のインクに圧力波を生じさせることでインクをノズルから噴射させる、いわゆるピエゾ方式の液体噴射ヘッドが知られている。
このピエゾ方式の液体噴射ヘッドにおいて、圧力室内で生じた圧力波は、開口端とされた圧力室と液体流路との接続部分で反射してほとんどが圧力室内に戻るが、一部の圧力波が開口端で反射されずに液体流路に漏れ出ることがある。この液体流路に漏れ出る圧力波を低減させるため、例えば特許文献1には、ポンピングチャンバ(圧力室)内、もしくはポンピングチャンバ(圧力室)とノズル流路(液体流路)との接続部分に圧力波を吸収するフィルタを設ける構成が開示されている。
特開2010-76453号公報
フィルタを圧力室内に設けた場合、圧力室内の圧力波がフィルタによって吸収されてしまうため、特に短時間に複数回のインク噴射動作を行う際に、噴射動作のエネルギー効率が悪化する虞がある。また、フィルタを圧力室と液体流路との接続部分に設けた場合、フィルタによって圧力室の接続部分(開口端)の開口面積が狭くなるため、液体流路と圧力室との接続部分での圧力波の反射率が低減する虞がある。
本発明は上記事実に鑑み、液体流路と圧力室との接続部分での圧力波の反射率を低減させることなく、圧力室から液体流路内に漏れた圧力波を低減することができる液体噴射ヘッド及び液体噴射記録装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の液体噴射ヘッドは、液体が供給される液体流路と、前記液体流路と接続され、前記液体が流入する複数の圧力室と、前記圧力室に面して配置されノズルが形成されたノズル板と、前記圧力室の容積を可変させて前記圧力室内の前記液体を液滴として前記ノズルから噴射させるアクチュエータと、前記液体流路と前記圧力室との接続部分から離れた前記液体流路側に設けられ、前記液体が通過するフィルタと、を有する。また、前記フィルタは、前記圧力室の長手方向の延長線上に設けられ、かつ前記圧力室の前記接続部分の開口面積から導かれる開口端補正距離よりも前記接続部分から前記液体流路側へ離れて設けられている。
アクチュエータで圧力室の容積を可変させることで、圧力室内の液体が液滴としてノズルから噴射される。このとき、圧力室内で発生した圧力波は液体流路側へ進行して、液体流路と圧力室との接続部分でほとんどが反射されて圧力室内へ戻るが、一部の圧力波が開口端で反射されずに液体流路に漏れ出る。
ここで、上記構成によれば、液体流路と圧力室との接続部分から離れた液体流路側に、液体が通過するフィルタが設けられている。このため、フィルタにより、圧力室から液体流路内に漏れた圧力波を吸収することで低減することができ、液体流路を介して他の圧力室のノズルから噴射される液体の噴射挙動を乱す、いわゆるクロストークを抑制することができる。
また、フィルタが液体流路と圧力室の接続部分から離れた位置に設けられるため、フィルタによって圧力室の接続部分の開口面積が狭くなることを抑制することができ、液体流路と圧力室の接続部分での圧力波の反射率が低減することを抑制することができる。
更に、フィルタを圧力室の長手方向の延長線上に設けることで、液体流路と圧力室の接続部分から漏れた圧力波をフィルタによって効率的に吸収して低減することができる。また、フィルタを、圧力室の接続部分の開口面積から導かれる開口端補正距離よりも圧力室の接続部分から液体流路側へ離れて設けることで、接続部分の圧力波の反射率がフィルタによって低減することをより抑制することができる。
請求項に記載の液体噴射ヘッドは、請求項に記載の液体噴射ヘッドであって、前記フィルタの高さは、前記圧力室の接続部分の高さより高い。
上記構成によれば、フィルタの高さが圧力室の接続部分の高さより高いため、フィルタの高さが圧力室の接続部分の高さより低い構成と比較して、圧力室から液体流路内に漏れた圧力波をより低減させることができる。
請求項に記載の液体噴射ヘッドは、請求項1または2に記載の液体噴射ヘッドであって、前記フィルタは、互いに間隔をあけて前記液体流路の内壁面から突出する複数の突起で構成されている。
上記構成によれば、フィルタが、互いに間隔をあけた複数の突起で構成されているため、液体を通過可能としつつ、フィルタによって圧力室から液体流路内に漏れた圧力波を低減させることができる。また、複数の突起によってフィルタを形成することで、壁体等に設けた複数の孔によってフィルタを形成する構成と比較して、フィルタを容易に作製及び設置することができる。
請求項に記載の液体噴射ヘッドは、請求項に記載の液体噴射ヘッドであって、前記圧力室は、前記液体流路を挟んで両側に並列して設けられ、かつ前記液体流路と前記圧力室との接続部分は、前記液体流路に沿った方向でずれており、前記突起は、前記液体流路を挟んで対向する前記圧力室を構成する壁部同士を繋ぐ仮想線に沿って並んでいる。
上記構成によれば、液体流路を挟んで対向する圧力室の壁部同士を繋ぐ仮想線に沿って突起が設けられているため、圧力室から液体流路内に漏れた圧力波が並列する他の圧力室の液体の噴射挙動を乱すことを突起によって抑制することができる。
請求項に記載の液体噴射記録装置は、請求項1~の何れか1項に記載の液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給する液体供給手段と、前記液体噴射ヘッドを記録媒体の搬送方向と交差する方向へ走査する走査手段と、を有する。
液体噴射記録装置の液体供給手段から液体噴射ヘッドに液体を供給し、走査手段で液体噴射ヘッドを記録媒体の搬送方向と交差する方向へ走査しながら、液滴を記録媒体へ噴射することで、記録媒体に画像を形成することができる。ここで、上記構成によれば、液体噴射ヘッドが請求項1~5の何れか1項に記載の構成を備えているため、ノズルから噴射される液滴の噴射速度や噴射体積のばらつきを抑制することができる。
本発明によれば、液体流路と圧力室との接続部分での圧力波の反射率を低減させることなく、圧力室から液体流路内に漏れた圧力波を低減することができる。
第1実施形態に係る液体噴射記録装置としてのインクジェットプリンタを示す斜視図である。 第1実施形態に係る液体噴射ヘッドとしてのインクジェットプリンタのインクジェットヘッドを示す斜視図である。 インクジェットヘッドのヘッドチップを示す斜視図である。 図3におけるヘッドチップの分解斜視図である。 図4におけるヘッドチップのアクチュエータプレートとカバープレートを分解した状態を示す拡大分解斜視図である。 図4におけるA-A線断面図である。 第2実施形態に係る液体噴射ヘッドとしてのインクジェットヘッドのヘッドチップを示す斜視図である。 図7におけるB-B線断面図である。 第2実施形態のヘッドチップの変形例を示す図8のC-C線断面図に相当する拡大平面図である。 (A)、(B)は、第2実施形態のヘッドチップの他の変形例を示す図8のD-D線断面図に相当する拡大平面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係る液体噴射ヘッド及び液体噴射記録装置について、図1~6を用いて説明する。なお、以下の実施形態では、液体噴射ヘッドを備える液体噴射記録装置の一例として、液体としてインクを利用して記録媒体に記録を行うインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」という。)について説明する。
(プリンタ)
図1に示すように、プリンタ1は、記録紙等の記録媒体Sを搬送する一対の搬送手段2、3と、記録媒体Sに図示しないインク(液体)を噴射する液体噴射ヘッドとしてのインクジェットヘッド4と、を備えている。
また、プリンタ1は、インクジェットヘッド4にインクを供給する液体供給手段としてのインク供給手段5と、インクジェットヘッド4を記録媒体Sの搬送方向Yと交差する走査方向Xに走査する走査手段6と、を備えている。なお、本実施形態では、搬送方向Y及び走査方向Xの2方向に直交する方向を上下方向Zとする。
一対の搬送手段2、3は、搬送方向Yに間隔をあけて配置されており、一方の搬送手段2が搬送方向Yの上流側に位置し、他方の搬送手段3が搬送方向Yの下流側に位置している。
また、搬送手段2、3は、走査方向Xに延設されたグリッドローラ2A、3Aと、このグリッドローラ2A、3Aに対して平行に配置されるとともに、グリッドローラ2A、3Aとの間で記録媒体Sを挟み込むピンチローラ2B、3Bと、グリッドローラ2A、3Aをその軸回りに回転させる図示しないモータ等の駆動機構と、をそれぞれ備えている。そして、一対の搬送手段2、3のグリッドローラ2A、3Aを回転させることで、記録媒体Sを搬送方向Yに沿った矢印A方向に搬送することが可能とされている。
インク供給手段5は、インクが収容されたインクタンク10と、インクタンク10とインクジェットヘッド4とを接続するインク配管11と、を備えている。本実施形態では、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の四色のインクがそれぞれ収容されたインクタンク10Y、10M、10C、10Bが搬送方向Yに並んで配置されている。インク配管11は、例えば可撓性を有するフレキシブルホースであり、インクジェットヘッド4を支持するキャリッジ16の動作(移動)に追従可能とされている。
走査手段6は、走査方向Xに延び、搬送方向Yに間隔をあけて互いに平行に配置された一対のガイドレール15と、一対のガイドレール15に沿って移動可能に配置されたキャリッジ16と、キャリッジ16を走査方向Xに移動させる駆動機構17と、を備えている。
駆動機構17は、一対のガイドレール15の間に配置され、走査方向Xに間隔をあけて配置された一対のプーリ18と、一対のプーリ18の間に巻回されて走査方向Xに移動する無端ベルト19と、一方のプーリ18を回転駆動させる駆動モータ20と、を備えている。
キャリッジ16は、無端ベルト19に連結されており、一方のプーリ18の回転駆動による無端ベルト19の移動に伴って走査方向Xに移動可能とされている。また、キャリッジ16には、複数のインクジェットヘッド4が走査方向Xに並んだ状態で搭載されている。
本実施形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各インクをそれぞれ噴射する4つのインクジェットヘッド4、すなわちインクジェットヘッド4Y、4M、4C、4Bが搭載されている。
(インクジェットヘッド)
図2に示すように、インクジェットヘッド4は、図1に示すキャリッジ16に固定される固定プレート25と、固定プレート25上に固定されたヘッドチップ26と、を備えている。また、図1に示すインク供給手段5から供給されたインクを、ヘッドチップ26の後述する共通インク室41Aに供給するインク供給部27と、ヘッドチップ26に駆動電圧を印加する制御手段28と、を備えている。
インクジェットヘッド4は、駆動電圧が印加されることで、各色のインクを所定の噴出量で噴射する。このとき、図1に示すように、インクジェットヘッド4が走査手段6により走査方向Xに移動することにより、記録媒体Sにおける所定範囲に記録を行うことができる。この走査を繰り返し行うことで、搬送手段2、3により記録媒体Sを搬送方向Yに間歇的に搬送しながら、記録媒体Sの全体に記録を行うことが可能となる。
図2に示すように、固定プレート25には、アルミ等の金属製のベースプレート30が上下方向Zに沿って起立した状態で固定されているとともに、ヘッドチップ26の後述する共通インク室41Aにインクを供給する流路部材31が固定されている。
流路部材31の上方には、インクを貯留する貯留室を内部に有する圧力緩衝器32がベースプレート30に支持された状態で配置されている。そして、流路部材31と圧力緩衝器32は、インク連結管33を介して連結され、圧力緩衝器32にはインク配管11が接続されている。
インク配管11を介して圧力緩衝器32に供給されたインクは、圧力緩衝器32の貯留室内に一旦貯留された後、所定量がインク連結管33及び流路部材31を介して共通インク室41Aに供給される。なお、これら流路部材31、圧力緩衝器32、及びインク連結管33は、インク供給部27として機能する。
また、固定プレート25には、ヘッドチップ26を駆動するための集積回路等の制御回路(駆動回路)35が搭載されたIC基板36が取り付けられている。この制御回路35と、ヘッドチップ26の後述する共通電極50及び個別電極52は、図示しない配線パターンがプリント配線されたフレキシブル基板37を介して電気的に接続されている。
これにより、制御回路35は、フレキシブル基板37を介して共通電極50と個別電極52との間に、駆動電圧を印加することが可能とされる。なお、これら制御回路35が搭載されたIC基板36及びフレキシブル基板37は、制御手段28として機能する。
(ヘッドチップ)
図3、図4に示すように、インクジェットヘッド4のヘッドチップ26は、アクチュエータとしてのアクチュエータプレート40と、カバープレート41と、支持プレート42と、複数のノズル43Aが形成されたノズルプレート43と、を備えている。
また、ヘッドチップ26(インクジェットヘッド4)は、後述する吐出チャネル45Aの長手方向の端部に臨むノズル43Aからインクを噴射する、いわゆるエッジシュートタイプとされている。
図4、図5に示すように、アクチュエータプレート40は、第1アクチュエータプレート40A及び第2アクチュエータプレート40Bの2枚のプレートを積層した積層プレート(積層基板)とされている。
第1アクチュエータプレート40A及び第2アクチュエータプレート40Bは、共に厚さ方向に分極処理された圧電基板、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)セラミックス基板であり、互いの分極方向を反対に向けた状態で接合されている。このアクチュエータプレート40は、厚さ方向L1に直交する第1方向(配列方向)L2に長く、厚さ方向L1および第1方向L2に対して直交する第2方向L3に短い、平面視略長方形状に形成されている。
なお、本実施形態のインクジェットヘッド4はエッジシュートタイプであるため、アクチュエータプレート40の厚さ方向L1がプリンタ1における走査方向Xに一致し、かつ第1方向L2が搬送方向Y、第2方向L3が上下方向Zに一致する。また、本実施形態では、アクチュエータプレート40の側壁面のうち、ノズルプレート43に対向する側壁面を前端面39Aと称し、この前端面39Aとは第2方向L3の反対側に位置する側壁面を後端面39Bと称する。
アクチュエータプレート40の一方の主面(カバープレート41が重なる面)39Cには、第1方向L2に所定の間隔をあけて並んだ複数のチャネル45が形成されている。複数のチャネル45は、一方の主面39C側に開口した状態で第2方向L3に沿って直線状に延びており、長手方向の一方側がアクチュエータプレート40の前端面39A側に開口している。
また、複数のチャネル45の間には、断面略長方形状で第2方向L3に延びる駆動壁46が形成されている。この駆動壁46によって、各チャネル45がそれぞれ区分けされている。
複数のチャネル45は、インクが充填される吐出チャネル45Aと、インクが充填されないダミーチャネル45Bと、に大別される。そして、これら吐出チャネル45Aとダミーチャネル45Bは、第1方向L2に交互に並んで配置されている。
このうち、吐出チャネル45Aは、アクチュエータプレート40の後端面39B側に開口することなく、前端面39A側にだけ開口した状態で形成されている。一方、ダミーチャネル45Bについては、アクチュエータプレート40の前端面39A側だけでなく、後端面39B側にも開口するように形成されている。
吐出チャネル45Aの内壁面、すなわち第1方向L2に向かい合う一対の側壁面及び底壁面には、共通電極50が形成されている。この共通電極50は、吐出チャネル45Aに沿って第2方向L3に延び、アクチュエータプレート40の一方の主面39C上に形成された共通端子51に導通している。なお、吐出チャネル45Aの内壁面のうち、後述する共通インク室41Aに平面視で重なる部分には、図示しない絶縁膜を介して共通電極50が形成されている。
一方、ダミーチャネル45Bの内壁面のうち、第1方向L2に向かい合う一対の側壁面には、個別電極52が互いに電気的に分離して形成されている。これら個別電極52は、それぞれダミーチャネル45Bに沿って第2方向L3に延び、アクチュエータプレート40の一方の主面39C上に形成された個別端子53に導通している。
なお、個別端子53は、アクチュエータプレート40の一方の主面39C上における後端面39B側に形成されている。そして、吐出チャネル45Aを挟んだ両側に位置する個別電極52同士(異なるダミーチャネル45B内に形成された個別電極52同士)を、接続するように形成されている。
このとき、個別端子53は、一方の主面39C上において、共通端子51よりも後端面39B側に離間した位置で第1方向L2に延びることにより、個別電極52同士をブリッジ状に繋ぐように形成されている。
フレキシブル基板37を介して制御回路35が共通端子51及び個別端子53を通じて、共通電極50と個別電極52との間に駆動電圧を印加すると、駆動壁46がせん断モード(シアモード)で変形する。これにより、吐出チャネル45A内のインクに圧力波を生じさせ、吐出チャネル45A内のインクをノズル43Aから噴射して、記録媒体Sに文字や画像等の各種情報を記録することができる。
ここで、吐出チャネル45Aの内壁面のうち、共通インク室41Aに平面視で重なる部分には、絶縁膜を介して共通電極50が形成されている。このため、吐出チャネル45Aには、駆動電圧の印加によって変形してインクの噴射動作に実質的に寄与する駆動領域と、インクの噴射動作にほとんど寄与しない非駆動領域と、が形成される。なお、この駆動領域が後述する圧力室60とされ、非駆動領域が後述する液体流路としてのインク導入路62とされる。
図3、図4に示すように、カバープレート41は、アクチュエータプレート40の一方の主面39C上に重ね合されている。このカバープレート41には、図2に示す流路部材31を介してインクが供給される共通インク室41Aが、第1方向L2に長い平面視矩形状に形成されている。
共通インク室41Aには、複数のスリット55Aが形成されたインク規制板55が設けられている。複数のスリット55Aは、吐出チャネル45Aに対応する位置に形成されており、インク規制板55によって共通インク室41A内のインクを吐出チャネル45Aにのみ導入させ、ダミーチャネル45B内への導入を規制する。
なお、カバープレート41は、例えばアクチュエータプレート40と同じPZTセラミックス基板で形成され、アクチュエータプレート40と同じ熱膨張をさせることで、温度変化に対する反りや変形を抑制している。しかしながら、この場合に限られず、アクチュエータプレート40とは異なる材料でカバープレート41を形成しても構わない。ただし、アクチュエータプレート40及びカバープレート41は、それぞれ熱膨張係数が近い材料を用いることが好ましい。
支持プレート42は、重ね合されたアクチュエータプレート40及びカバープレート41を支持しているとともに、ノズルプレート43を同時に支持している。支持プレート42には、第1方向L2に沿って嵌合孔42Aが形成されており、重ね合されたアクチュエータプレート40及びカバープレート41を嵌合孔42A内に嵌め込んだ状態で支持している。このとき支持プレート42は、アクチュエータプレート40の前端面39Aと面一となるように組み合わされている。
ノズルプレート43は、支持プレート42及びアクチュエータプレート40の前端面39Aに、例えば接着等により固定されており、例えばガラスにより形成された板状のものである。なお、ノズルプレート43における記録媒体Sに対向する対向面には、例えばインクの付着等を防止するための撥水膜をコーティングしてもよい。
また、ノズルプレート43には、第1方向L2に所定の間隔をあけて複数のノズル43Aが一列に並んだ状態で形成されている。これらノズル43Aは、複数の吐出チャネル45Aに対してそれぞれ対向する位置に形成されており、各吐出チャネル45A内に連通する。また、図6に示すように、ノズル43Aは、徐々に先細りとなるようにテーパ状に形成されている。
具体的には、ノズル43Aのノズルプレート43におけるアクチュエータプレート40側の面44Bの孔径は、例えば約60μm程度に設定されている。一方、ノズル43Aのノズルプレート43におけるインク滴噴射側の面44Aの孔径は、例えば約30μm程度に設定されている。なお、通常時にノズル43Aからインクが噴射されないように、各ノズル43Aにおいて適切なメニスカスが保たれている。
図5、図6に示すように、吐出チャネル45Aは、圧力室60と、液体流路としてのインク導入路62とを有している。圧力室60は、前述したように、駆動電圧の印加によって変形してインクの噴射動作に実質的に寄与する駆動領域であり、図6に示すように、吐出チャネル45Aの前端側(ノズルプレート43に面する側)に設けられている。
また、圧力室60は、長手方向の一方側(前端側)がノズル43Aに連通しているとともに、長手方向の他端側(後端側)がインク導入路62との接続部分となる開口端60Aとされている。
一方、インク導入路62は、前述したように、インクの噴射動作にほとんど寄与しない非駆動領域であり、吐出チャネル45Aの後端側の共通インク室41Aに平面視で重なる部分に設けられている。また、インク導入路62は、上部がカバープレート41のスリット55Aを介して共通インク室41Aに連通しているとともに、前端側が圧力室60の開口端60Aに接続されている。
さらに、インク導入路62内の圧力室60の長手方向の延長線上には、複数の円柱形状の突起64Aで構成されたフィルタ64が設けられている。突起64Aは、互いに間隔をあけてそれぞれインク導入路62の底壁面から突出しており、突起64Aの突出高さは、圧力室60の開口端60Aの高さと略同じ高さとなっている。
また、突起64A(フィルタ64)は、圧力室60の開口端60Aに対して開口端補正距離Lよりも離れた位置に設けられている。ここで「開口端補正距離L」とは、開口端60Aの開口面積から導かれる距離であり、圧力室60内の圧力波の実質的な反射位置である。なお、例えば圧力室60を半径rの円管とした場合、開口端補正距離L≒0.6rで求めることができる。
(作用及び効果)
上記のように構成されたプリンタ1により、記録媒体Sに情報を記録する場合には、図1に示すように、例えば、一対の搬送手段2、3により記録媒体Sを搬送方向Yに搬送させながら、走査手段6によりキャリッジ16を介して各インクジェットヘッド4を走査方向Xに往復移動させる。
この間に、各インクジェットヘッド4において、制御回路35によって共通端子51と個別端子53との間に駆動電圧を印加することで、駆動壁46にせん断モード(シアモード)の変形を生じさせる。このとき、ダミーチャネル45Bの向かい合う一対の側壁面に形成された個別電極52が互いに電気的に分離しているため、各駆動壁46をそれぞれ個別に駆動させることができる。
ここで、まず、吐出チャネル45Aの容積が拡大するように駆動壁46が変形することで、共通インク室41A内のインクがスリット55Aを介してインク導入路62内に供給され、インク導入路62内のインクが開口端60A(接続部分)から圧力室60内に流入する。
次に、吐出チャネル45Aの容積が縮小するように駆動壁46が変形することで、圧力室60に充填されたインクに圧力波が生じる。この圧力波により、圧力室60の内圧が高まるため、インクをノズル43Aから噴射させることができ、ノズル43Aから噴射されるインク滴によって記録媒体Sに文字や画像等の各種情報を記録することができる。
なお、圧力室60内で発生した圧力波は、圧力室60の長手方向に沿って一方側であるノズル43A側、及び他方側であるインク導入路62側へ進行する。インク導入路62側へ進行した圧力波は、インク導入路62との接続部分である開口端60Aから開口端補正距離L離れた位置で反射されてほとんどが圧力室60内へ戻るが、一部の圧力波が反射されずにインク導入路62に漏れ出る。
ここで、本実施形態によれば、インク導入路62内にフィルタ64が設けられているため、圧力室60からインク導入路62内に漏れた圧力波をフィルタ64によって吸収することで低減することができる。このため、インク導入路62を介して他の圧力室60のノズル43Aから噴射されるインクの噴射挙動を乱す、いわゆるクロストークを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、フィルタ64が圧力室60の長手方向の延長線上に設けられているため、長手方向の延長線上に設けられていない構成と比較して、圧力室60からインク導入路62内に漏れた圧力波をフィルタ64によって効率的に吸収することができる。
さらに、フィルタ64が、圧力室60の開口端60Aに対して開口端補正距離Lよりも離れた位置に設けられている。このため、圧力室60の開口端60Aの開口面積がフィルタ64によって狭くなることを抑制することができるとともに、開口端60Aから開口端補正距離L離れた位置での圧力波の反射がフィルタ64によって妨げられて、圧力波の反射率が低減することを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、フィルタ64が互いに間隔をあけた複数の突起64Aで構成されているため、弾性体からなるダンパをインク導入路62内に設けて圧力波を吸収させる構成と比較して、圧力室60内へのインクの流入が妨げられることを抑制することができる。
すなわち、フィルタ64を構成する突起64Aは、インクの流れをほとんど妨げないため、圧力室60の開口端60Aに対して開口端補正距離Lよりも離れた位置において、可能な限り圧力室60の近傍に配置することができる。具体的には、フィルタ64と圧力室60の開口端60Aとの距離を、70μm未満、好ましくは50μm未満、より好ましくは30μm未満とすることができる。
また、本実施形態によれば、複数の突起64Aによってフィルタ64を形成することで、壁体等に設けた複数の孔によってフィルタを形成する構成と比較して、フィルタ64を容易に作製及び設置することができる。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態に係る液体噴射ヘッドとしてのインクジェットヘッドについて、図7、図8を用いて説明する。なお、液体噴射記録装置としてのプリンタは第1実施形態のプリンタ1と同様の構成であるため、図示及び説明を省略する。
(インクジェットヘッド)
第1実施形態のインクジェットヘッド4が、圧力室60の両側壁面に形成された電極によって、圧力室60をせん断モード(シアモード)で変形させる構成とされていたのに対し、第2実施形態のインクジェットヘッド66は、撓みモード(ベントモード)で変形させる構成とされている。
具体的には、図7、図8に示すように、インクジェットヘッド66のヘッドチップ68は、ノズルプレート70と、ノズルプレート70の上に積層された流路形成プレート72と、流路形成プレート72の上に積層されたダイヤフラム74と、を備えている。
流路形成プレート72には、液体流路としてのインク導入路76と、インク導入路76を挟んだ位置に設けられた一対のインク排出路78A、78Bとが、互いに所定の間隔をあけて並列に形成されている。なお、インク導入路76は、図示しない供給用共通インク室と連通しており、インク排出路78A、78Bは、図示しない排出用共通インク室と連通している。
また、流路形成プレート72におけるインク導入路76とインク排出路78Aとの間には、インク導入路76及びインク排出路78Aと交差する方向に延び、かつ互いに間隔をあけて並んだ複数の圧力室80が形成されている。圧力室80の長手方向の両端は開口端80A、80Bとされており、開口端80A、80Bがインク導入路76及びインク排出路78Aとの接続部分とされている。
同様に、流路形成プレート72におけるインク導入路76とインク排出路78Bとの間には、インク導入路76及びインク排出路78Bと交差する方向に延び、かつ互いに間隔をあけて並んだ複数の圧力室82が形成されている。
圧力室82は、圧力室80と同様に、長手方向の両端が開口端82Aとされており、開口端82Aがインク導入路76及びインク排出路78Bとの接続部分とされている。なお、圧力室82は、長手方向に沿った中心軸が圧力室80の長手方向に沿った中心軸に対してずれるように、圧力室80と互い違いに配置されている。
圧力室80、82の上部にはダイヤフラム74が載置されており、ダイヤフラム74が圧力室80、82の天面とされている。また、ダイヤフラム74の上部における複数の圧力室80、82に対応する位置には、圧力室80、82の長手方向に沿ってアクチュエータとしてのアクチュエータプレート(PZTセラミックス基板)84がそれぞれ設けられている。なお、ダイヤフラム74の上部には、アクチュエータプレート84に電圧を印加して選択的に変形させるための図示しない駆動電極が形成されている。
図8に示すように、ノズルプレート70には、圧力室80の底壁面の長手方向の中央部分に連通するノズル70Aが形成されている。なお、ノズル70Aは、ノズルプレート70における複数の圧力室80、82の底壁面に対応する位置にそれぞれ形成されている。
また、図7に示すように、ノズルプレート70の上面におけるインク導入路76及びインク排出路78A、78Bに対応する位置には、フィルタ86を構成する複数の円柱形状の突起86Aがそれぞれ突設されている。
複数の突起86Aは、複数の圧力室80、82のインク導入路76及びインク排出路78A、78Bとの接続部分である開口端80A、80B、82Aに沿って2列に並設されているとともに、1列目の突起86Aと2列目の突起86Aとが互い違いになるように配置されている。
また、図8に示すように、突起86A(フィルタ86)は、圧力室80、82の長手方向の延長線上に設けられているとともに、圧力室80、82の開口端80A、82Aに対して開口端補正距離Lよりも離れた位置にそれぞれ設けられている。さらに、突起86Aの突出高さは、開口端80A、82Aの高さより高くなっている。
なお、本実施形態において、流路形成プレート72は、例えばシリコンウェハーから作製されており、インク導入路76、インク排出路78A、78B、圧力室80、82、及び突起86A(フィルタ86)がそれぞれエッチングにより形成されている。
(作用及び効果)
本実施形態のインクジェットヘッド66は、第1実施形態のインクジェットヘッド4と同様に、図示しない駆動電極に駆動電圧を印加してアクチュエータプレート84を変形させることで、インクの噴射動作を行う。
本実施形態では、アクチュエータプレート84が圧力室80、82の上部に設けられているため、アクチュエータプレート84が変形することでダイヤフラム74が撓みモード(ベントモード)で変形する。
このとき、まず、ダイヤフラム74を変形させて圧力室80、82の容積を拡大させることで、インク導入路76内のインクを開口端80A、82A(接続部分)から圧力室80、82内に流入させる。
次に、ダイヤフラム74を変形させて圧力室80、82の容積を縮小させることで、圧力室80、82に充填されたインクに圧力波を生じさせ、インクをノズル70Aから噴射させる。なお、ノズル70Aから噴射されなかった圧力室80、82内のインクは、インク排出路78A、78Bへ排出される。
圧力室80、82内で発生した圧力波は、圧力室80、82の長手方向に沿ってインク導入路76側及びインク排出路78A、78B側へ進行する。インク導入路76側及びインク排出路78A、78B側へ進行した圧力波は、インク導入路76及びインク排出路78A、78Bとの接続部分である開口端80A、80B、82Aから開口端補正距離L離れた位置で反射されてほとんどが圧力室80、82内へ戻るが、一部の圧力波が反射されずにインク導入路76及びインク排出路78A、78Bに漏れ出る。
ここで、本実施形態によれば、インク導入路76及びインク排出路78A、78Bの圧力室80、82の長手方向の延長線上、かつ圧力室80、82の開口端80A、80B、82Aに対して開口端補正距離Lよりも離れた位置にフィルタ64が設けられている。
このため、第1実施形態と同様に、インク導入路76及びインク排出路78A、78Bと圧力室80、82との接続部分での圧力波の反射率を低減させることなく、フィルタ64によって圧力室80、82からインク導入路76内及びインク排出路78A、78B内に漏れた圧力波を低減することができる。
さらに、フィルタ64の突起64Aの高さが圧力室80、82の開口端80A、82Aの高さより高くなっている。このため、突起64Aの高さが圧力室80、82の開口端80A、82Aの高さより低くなっている構成と比較して、圧力室80、82からインク導入路76内及びインク排出路78A、78B内に漏れた圧力波を、より低減させることができる。
<変形例>
以下、本発明の第2実施形態のインクジェットヘッド66のヘッドチップ68の変形例について、図9を用いて説明する。なお、第2実施形態と同様の構成については、同じ符号を付すとともに、一部図示及び説明を省略する。
前述したように、圧力室80と圧力室82とは、インク導入路76を挟んで対向するとともに、圧力室80の長手方向に沿った中心軸が圧力室82の長手方向に沿った中心軸に対してインク導入路76に沿ってずれるように互い違いに配置されている。すなわち、図9に示すように、複数の圧力室80の側壁面を構成する壁部88と複数の圧力室82の側壁面を構成する壁部90は、互いに半ピッチずれた位置に設けられている。
ここで、本変形例では、インク導入路76内に設けられたフィルタ92の複数の突起92Aが、インク導入路76を挟んで半ピッチずれて対向する壁部88、90間において、壁部88、90をそれぞれ繋ぐ仮想線Mに沿って並んで配置されている。
これにより、フィルタ92は、対向する圧力室80、82間、及び隣り合う圧力室80間、圧力室82間をそれぞれ区切るように平面視でジグザグ状に設けられる。なお、複数の突起92Aは、2列に並んで配置されているとともに、圧力室80、82の開口端80A、82Aに対して開口端補正距離Lよりも離れた位置にそれぞれ設けられている。
(作用及び効果)
本変形例によれば、インク導入路76を挟んで対向する圧力室80、82の壁部88、90同士を繋ぐ仮想線Mに沿って、フィルタ92の突起82Aが設けられている。このため、圧力室80、82からインク導入路76内に漏れた圧力波が、並列する他の圧力室80、82及び対向する他の圧力室80、82のインクの挙動を乱すことをフィルタ92によってより抑制することができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明について第1、第2実施形態、及び変形例を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
例えば、第1、第2実施形態では、フィルタ64、86、92の突起64A、86A、92Aが、平面視で円形状とされた円柱とされていた。しかし、突起64A、86A、92Aの形状は円形状に限られず、平面視で凹形状とされていてもよく、図10(A)に示すフィルタ94の突起94Aのように、平面視で三角形状とされていてもよい。
また、第1、第2実施形態では、フィルタ64、86、92の突起64A、86A、92Aが、インク導入路62、76又はインク排出路78A、78Bの底壁面から突設していた。しかし、図10(B)に示すように、圧力室80の開口端80Bに対向する壁面(流路形成プレート72)から開口端80B側へと突出するようにフィルタ96の突起96Aを形成してもよい。
突起64A、86A、92A、94A、96Aの形状や形成位置を変えることにより、突起64A、86A、92A、94A、96Aによる圧力波の反射方向や吸収率を調整することができる。
なお、上記実施形態では、液体噴射記録装置の一例として、インクジェットプリンタ(プリンタ1)を例に挙げて説明したが、液体噴射記録装置はインクジェットプリンタには限られず、ファックスやオンデマンド印刷機等であってもよい。
また、上記実施形態では、インクジェットヘッド4、66の一例として、圧力室60をせん断モード(シアモード)で変形させる非循環式のエッジシュートタイプ、及び圧力室80、82を撓みモード(ベントモード)で変形させる循環式のサイドシュートタイプを説明した。しかし、インクジェットヘッドは、せん断モード(シアモード)で変形させる循環式のサイドシュートタイプや撓みモード(ベントモード)で変形させる非循環式のサイドシュートタイプ等であってもよい。
さらに、上記実施形態では、フィルタ64、86、92が、圧力室60、80、82の開口端60A、80A、80B、82Aに対して開口端補正距離Lよりも離れて設けられている構成について説明した。しかし、フィルタ64、86、92は、少なくとも開口端60A、80A、80B、82Aから漏れ出た圧力波を低減することができる位置、かつ開口端60A、80A、80B、82Aから離れた位置に設けられていればよい。
フィルタ64、86、92を開口端60A、80A、80B、82Aから離すことで、フィルタ64、86、92が開口端60A、80A、80B、82Aに接している構成と比較して、圧力室60、80、82の開口端60A、80A、80B、82Aでの圧力波の反射率の低減を抑制することができる。
また、上記実施形態では、フィルタ64、86、92、94、96が複数の突起64A、86A、92A、94A、96Aで構成されていたが、壁体や膜体に複数の孔を形成することでフィルタを構成してもよい。
1 プリンタ(液体噴射記録装置の一例)
4、66、100 インクジェットヘッド
5 インク供給手段(液体供給手段の一例)
6 走査手段
40、74、118 アクチュエータプレート(アクチュエータの一例)
43、70、104 ノズルプレート
43A、70A、104A ノズル
60、80、82 圧力室
60A、80A、80B、82A 開口端(接続部分の一例)
62、76 インク導入路(液体流路の一例)
64、86、92、94、96 フィルタ
64A、86A、92A、94A、96A 突起
88、90 壁部
L 開口端補正距離
M 仮想線

Claims (5)

  1. 液体が供給される液体流路と、
    前記液体流路と接続され、前記液体が流入する複数の圧力室と、
    前記圧力室に面して配置されノズルが形成されたノズル板と、
    前記圧力室の容積を可変させて前記圧力室内の前記液体を液滴として前記ノズルから噴射させるアクチュエータと、
    前記液体流路と前記圧力室との接続部分から離れた前記液体流路側に設けられ、前記液体が通過するフィルタと、
    を有しており、
    前記フィルタは、前記圧力室の長手方向の延長線上に設けられ、かつ前記圧力室の前記接続部分の開口面積から導かれる開口端補正距離よりも前記接続部分から前記液体流路側へ離れて設けられている、
    液体噴射ヘッド。
  2. 前記フィルタの高さは、前記圧力室の接続部分の高さより高い、
    請求項に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記フィルタは、互いに間隔をあけて前記液体流路の内壁面から突出する複数の突起で構成されている、
    請求項1または2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記圧力室は、前記液体流路を挟んで両側に並列して設けられ、かつ前記液体流路と前記圧力室との接続部分は、前記液体流路に沿った方向でずれており、
    前記突起は、前記液体流路を挟んで対向する前記圧力室を構成する壁部同士を繋ぐ仮想線に沿って並んでいる、
    請求項に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 請求項1~の何れか1項に記載の液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドへ前記液体を供給する液体供給手段と、
    前記液体噴射ヘッドを記録媒体の搬送方向と交差する方向へ走査する走査手段と、
    を有する液体噴射記録装置。
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