JP4453965B2 - インクジェット記録ヘッド、および記録装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機などの記録装置に関する。そのうち特に、インクジェット記録ヘッドからインク滴を吐出して、シート・OHPフィルム等の記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置に関する。および、そのような記録装置において、共通液室から個々の加圧液室へとインクを供給し、各加圧液室の圧力変化に基づき個々の加圧液室のインクをインク滴として、対応するノズルから個別に吐出するインクジェット記録ヘッドに関する。
オンデマンド型のインクジェット記録方式には、インクを充填した加圧液室の壁の一部に振動板を設け、圧電アクチュエータ等の圧力変換手段により振動板を変位して加圧液室の体積を変化し、圧力を高めて加圧液室のインクをノズルから吐出する方式や、通電によって発熱する発熱体を加圧液室に設け、発熱体の発熱によって生じる気泡によって圧力を高め、加圧液室のインクをノズルから吐出する方式などが広く知られている。
インクジョット記録ヘッドは、例えば図16ないし18に示すように、高剛性材料よりなるベース部材1上に、通電部材2に接続する圧電素子(圧電変換手段)3を配置し、フレーム4を被せる構成とする。フレーム4は、共通液室4aを有し、上にカバープレート8の振動板5を接合して共通液室4aを塞ぐ。振動板5は、下面に上述の圧電素子3を接着して、それぞれ隔壁によって分離した複数の加圧液室6aを有する流路板6に重ね合わす。流路板6は、個々の加圧液室6aと対応する複数のノズル7aを二列に並べて有するノズル板7にさらに重ね合わせ、振動板5に流路板6とノズル板7を順に積層してカバープレート8を構成する。そして、カバープレート8をフレーム4に取り付けて、共通液室4aと各加圧液室6aとを連通する。
これにより、通電部材2を介して通電して圧電素子3を変位し、振動板5を変形して加圧液室6aの圧力を変化し、加圧液室6aのインクをノズル7aから吐出する。加圧液室6aには、共通液室4aからインクを供給する。
この種のインクジェット記録ヘッドを用いる記録装置は、低価格化、高画質化、汎用化などにより、一般家庭へのパソコンの普及などとともに、近年様々な用途で数多く使用されているが、大きな技術的課題として、高速化と高画質化がある。この課題の解決方法としては、圧電素子3等の圧力変換手段の駆動周波数を上げる方法と、1ヘッドごとのノズル数を増やす方法がある。
しかしながら、圧力変換手段の駆動周波数を上げると、加圧液室6aから共通液室4aへと伝播した圧力の反射によって加圧液室6aにおける圧力の挙動が複雑になり、正確にインク滴を吐出することが難しくなる。このため、共通液室4aにおける圧力変化を抑え、共通液室4aから加圧液室6aへの圧力の伝播を抑える必要がある。
そこで、インクジェット記録装置では、共通液室4aの容積を大きくする必要があるが、そのようにすると、気泡の排出が困難となるばかりか、小型化の妨げとなった。このため、図16ないし18に示すように、共通液室4aに振動板5を設けてダンパ効果を持たせたものがある。しかし、十分なダンパ効果を得るためには、振動板5の面積を大きくしたり振動板5を薄くしたりする必要があり、やはりヘッドが大型化したり、また強度不足となったり、さらには共振により圧力が上昇したりする問題があった。
よって、従来のインクジェット記録装置の中には、共通液室4aから加圧液室6aへの圧力の伝播を抑えるべく、以下のようにしたものがある。
(1)インクジェット記録ヘッドの共通液室にダンパ室を設け、このダンパ室に満たしたダンパエアにより、インクの吐出にともない共通液室に生じる圧力変動を吸収して吐出不良を抑制する。この吸収の際、ダンパエアは振動してダンパ室から分離し、その量を減少してそのままでは自己回復しなくなり、長期にわたってダンパ効果を維持することが困難となる。そこで、発熱体を駆動することによりインク中に気泡を発生してダンパエアとし、ダンパエアの量を常に一定に制御して、その機能を常に適切に発揮させるようにする。
(2)圧電素子板にダンパ室を設け、圧電素子板の振動部と加圧液室との間に備える可撓性の振動板で、ダンパ室と共通液室間を区画してそれらのいずれにも変形できるようにし、インクの圧力波の後退成分を吸収して反射波が生じないようにする。
(3)共通液室の外壁にメニスカスの制御を行う補正用圧電素子を取り付け、この圧電素子を駆動して外壁を変形し、加圧液室の加圧および吸入動作に同期して共通液室の容積を拡大縮小する。これにより、共通液室の圧力の変動を吸収し、加圧液室間の流体圧力の伝播のクロストークによるメニスカスの変動を阻止しまたは低減するようにする。
(4)共通液室の少なくとも一面に可撓性膜を設け、その可撓性膜に設けた圧電素子によって共通液室の圧力変化を検出するとともに、その圧力変化を反転増幅することによって共通液室内の圧力変化を吸収するようにする。
特開平7−125235号公報 特開平9−141856号公報 特開平10−119260号公報 特開2000−301714号公報
しかしながら、(1)では、ダンパ室に保持されるダンパエアの量が常に適正となるように制御するため発熱体を必要とするなどから、電気熱変換式以外の記録装置では実施が困難であったり、部品点数が増えてコスト高となったりする問題がある。また、ダンパ室のエアの量を制御すること自体も難しく、ダンパ室から分離したエアが加圧液室に入り込んで加圧液室の圧力を十分に上げることができず、最悪インク滴の不吐出を引き起こすおそれがある。
(2)では、ダンパ効果を十分に発揮するためにはダンパ壁の面積を十分に大きくする必要があり、ヘッドの小型化を妨げるとともに設計を困難とし、さらにダンパ壁の共振により圧力上昇を招くおそれがある。
(3)では、補正用圧電素子の駆動を制御して圧力を効果的に吸収することは困難であり、さらに部品点数の増加によるコスト上昇を招く。
(4)では、圧電素子の駆動を制御して圧力を効果的に吸収することは困難であり、またそのための制御装置も新たに必要とするなどから、記録装置の構成が複雑化し、コストの上昇を招く。
そこで、この発明の目的は、上述した従来の問題を解消し、大型化したり、例えば部品点数が増えて構成が複雑化し、また設計が困難となってコスト高となったりすることなく、共通液室の圧力変動を吸収し、また圧力の共振をなくして共通液室の圧力上昇を効果的に防ぎ、圧力の反射による加圧液室への影響を少なくすることにある。
かかる目的を達成すべく、第1の発明は、共通液室から個々の加圧液室へとインクを供給し、各加圧液室の圧力変化に基づき個々の加圧液室のインクを、対応するノズルから個別に吐出するインクジェット記録ヘッドにおいて、例えば共通液室を区画する壁を部分的に薄肉として、その共通液室を区画する壁に、撓んで共通液室の圧力変化を吸収するダンパ壁を複数形成し、それら複数のダンパ壁間にリブ状部分を設け、それらリブ状部分の間隔を違えてダンパ壁の大きさを変えるなどにより、それら複数のダンパ壁の弾性をすべて同じにしないで、全部でもよいが少なくとも一部の弾性を異ならしめてなる、ことを特徴とする。
加圧液室が形成された流路板と、加圧液室の一つの壁面を形成する振動板とを有し、
振動板を、共通液室を区画する壁とし、
共通液室は、振動板を挟んで加圧液室とは反対側の面に形成され、
ダンパ壁は、流路板とは対向しない領域に形成されるとよい。
共通液室を区画する壁を、共通液室を有するフレームに取り付けて共通液室を塞ぐカバープレートに設けるとよい。
第2の発明は、第1の発明に係るインクジェット記録ヘッドを備える、ことを特徴とする記録装置である。
請求項1に記載の発明によれば、インクジェット記録ヘッドにおいて、共通液室を区画する壁自体に、撓んで共通液室の圧力を吸収するダンパ壁を複数形成するので、大型化したり、例えば部品点数が増えて構成が複雑化し、また設計が困難となってコスト高となったりすることなく、さらにそれら複数のダンパ壁の少なくとも一部の弾性を異ならしめるので、圧力の共振をなくして共通液室の圧力上昇を効果的に防ぎ、圧力の反射による加圧液室への影響を少なくすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、複数のダンパ壁の大きさを変えて少なくとも一部の弾性を異ならしめるので、特に簡単に一部のダンパ壁の弾性を違えることができる。
請求項3に記載の発明によれば、共通液室を区画する壁を部分的に薄肉としてダンパ壁を形成するので、ダンピング効果を有するダンパ壁を特に簡便に形成することができる。
請求項に記載の発明によれば、共通液室を区画する壁を、共通液室を有するフレームに取り付けて共通液室を塞ぐカバープレートに設けるので、部品点数を増やすことなく、カバープレートの形成時にダンパ壁も形成し、そのカバープレートをフレームに取り付けるとき同時にダンパ壁を共通液室に向けるようにし、製造組立てを簡単とすることができる。
請求項に記載の発明によれば、複数のダンパ壁間にリブ状部分を設けるので、ダンパ壁を可能な限り大きくし、最大限のダンピング効果を有するダンパ壁を簡単に形成することができる。
請求項に記載の発明によれば、リブ状部分の間隔を違えて複数のダンパ壁の大きさを変えるので、特に複数の大きさを持つダンパ壁を簡単に形成し、簡易に一部のダンパ壁の弾性を変えることができる。
請求項に記載の発明によれば、記録装置において、請求項1ないしに記載のインクジェット記録ヘッドを搭載するので、大型化したり、例えば部品点数が増えて構成が複雑化し、また設計が困難となってコスト高となったりすることなく、量産性が高く、かつ圧力の共振をなくして共通液室の圧力上昇を効果的に防ぎ、圧力の反射による加圧液室への影響が少なく、信頼性の高いインクジェット記録ヘッドを搭載した記録装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の最良形態につき説明する。
図1には、この発明によるインクジェット記録ヘッドを斜め上から見て示す。図2には、そのインクジェット記録ヘッドを振動板位置で2つに分離して示す。図3には図1のインクジェット記録ヘッドのA−A線断面を、図4にはB−B線断面をそれぞれ示す。
図中符号10は、金属、セラミックスのような高剛性材料よりなる直方体形状のベース部材である。ベース部材10上には、FPC等の通電部材12に接続する圧電素子(圧電変換手段)13を配置し、フレーム14を被せる構成とする。フレーム14は、上部を開放する共通液室14aを両側に細長に有し、上にカバープレート20を取り付けて共通液室14aを塞ぐ。カバープレート20は、下面に上述の圧電素子13を接着する。圧電素子13は、溝加工により櫛型に形成し、通電により変位して、後述する振動板15の対応部分を変形する。
カバープレート20は、矩形状の振動板15上に周辺を空けて、それよりも小さな矩形状の流路板16、それと同じ大きさの矩形状のノズル板17を順に積層して構成する。振動板15は、ニッケルによる3層構造とし、例えば厚さを28μとする。流路板16には、それぞれ隔壁によって分離した複数の加圧液室16aを並べて形成し、それぞれ共通液室14aと連通する。また、ノズル板17には、個々の加圧液室16aと対応して個別に連通する複数のノズル17aを二列に並べて設ける。
さて、カバープレート20の、共通液室14aを塞いでそれを区画する壁には、図5に示すように共通液室14aに面して肉抜きして振動板15の周辺を部分的に薄肉とし、図1に示すようにそれぞれ6つのダンパ壁21をm、n二列に並べて形成する。各列m、nの複数のダンパ壁21間には、各5つのリブ状部分22を設ける。この例では、3層構造の振動板15の1層でダンパ壁21を形成し、3層でリブ状部分22を形成する。
そして、図6に示すように、隣り合うリブ状部分22間の間隔を違えて不等間隔とし、ダンパ壁21の大きさを変えてそれら6つのダンパ壁21の弾性をすべて同じにしないで、全部でもよいが少なくとも一部の弾性を異ならしめる。図示例では、リブ状部分22の間隔を違えて6つのダンパ壁21の大きさを5:3:4:4:3:5の比率となるようにし、3種類の弾性を保有せしめる。
そして、使用時は、通電部材12を介して通電して圧電素子13を選択的に変位し、その変位を高剛性材料よりなるベース部材10により精度よく作用させて振動板15を変形し、対応する加圧液室16aの圧力を変化してその変化に基づき個々の加圧液室16aのインクを、対応するノズル17aから個別に吐出する。
インクは、不図示のインクカートリッジからフレーム14に形成したインク供給路23を通じて共通液室14aに供給し、その共通液室14aから個々の加圧液室16aにインクを供給する。
インク滴の吐出時、加圧液室16aの圧力変化は共通液室14aに伝播するが、ダンパ壁21が撓んでその共通液室16aの圧力変化を吸収する。
図7には、このインクジェット記録ヘッドにおいて、圧電素子13に周期電圧を与えたときの、圧電素子13の振動周波数[Pa]と共通液室14aの圧力[kHz]との関係を示す。
この図7から判るとおり、共通液室14aを不等間隔に配した場合には、図中実線で示すように圧力共振がない。共通液室14aを等間隔に配した場合には、図中鎖線で示すように6kHz近辺で圧力共振を生ずる。試作の結果、リブ状部分22を等間隔に設けるインクジェット記録ヘッドを用いたマルチ噴射の印写実験では、ある特定の印写パターン時に不良画像を発生したが、この発明を用いたインクジェット記録ヘッドの印写実験では不良画像を発生することなく良好な結果を得ることができた。
図8には、この発明の他例であるインクジェット記録ヘッドを、振動板位置で2つに分離して斜め上から見て示す。
上述した例では、リブ状部分22の数を5つとしてダンパ壁21の面積をなるべく大きく取るようにしたが、工法上はダンパ壁21の面積はなるべく小さい方がよい。そこで、図8に示す例では、リブ状部分22の数を9つとし、10のダンパ壁21の大きさを図9に示すように4:5:5:5:5:5:5:5:5:4の比率となるようにし、2種類の弾性を保有せしめる。この例では、上述した例で対応部分に使用した符号をそのまま使用する。
図10には、この例のインクジェット記録ヘッドにおいて、圧電素子13に周期電圧を与えたときの、圧電素子13の振動周波数[Pa]と共通液室14aの圧力[kHz]との関係を示す。
この図10から判るとおり、共通液室14aを不等間隔に配した場合には、図中実線で示すように圧力共振がない。共通液室14aを等間隔に配した場合には、図中鎖線で示すように6kHz近辺で圧力共振を生ずる。試作の結果、リブ状部分22を等間隔に設けるインクジェット記録ヘッドを用いたマルチ噴射の印写実験では、ある特定の印写パターン時に不良画像を発生したが、この発明を用いたインクジェット記録ヘッドの印写実験では不良画像を発生することなく良好な結果を得ることができた。
図11には、第1の比較例であるインクジェット記録ヘッドを、振動板位置で2つに分離して斜め上から見て示す。
この第1の比較例のインクジェット記録ヘッドでは、上述したこの発明によるインクジェット記録ヘッドにおけるリブ状部分22を取り除き、各列m、nで各々1つの大きなダンパ壁21′を細長に形成する。
各ダンパ壁21′は、同じく、共通液室14a′に面して肉抜きして、3層構造の振動板15′の1層分の厚さである3μmで形成する。
図12には、このインクジェット記録ヘッドにおいて、圧電素子13′に周期電圧を与えたときの、圧電素子13′の振動周波数[Pa]と共通液室14a′の圧力[kHz]との関係を示す。
この図12から判るとおり、共通液室14a′を区画する壁を部分的に薄肉として1層のダンパ壁21′を形成すると、薄肉としない3層のダンパ壁の場合に比し、共振点を除いても圧力値が数十分の1から数千分の1くらい小さくなり、圧力吸収効果を高めることができる。
しかしながら、図11に示す第1の比較例のように、ダンパ壁を大きくすることは、強度的にも、また製造上からも問題があった。
図13には、その問題を解消した第2の比較例であるインクジェット記録ヘッドを、振動板位置で2つに分離して斜め上から見て示す。
この第2の比較例のインクジェット記録ヘッドでは、図11に示す第1の比較例の問題点を解消すべく、各列m、nで各々、1つの大きなダンパ壁21′をリブ状部分22′で等間隔に仕切って同じ大きさの複数のダンパ壁21”を形成する。
図14には、このインクジェット記録ヘッドにおいて、圧電素子13′に周期電圧を与えたときの、圧電素子13′の振動周波数[Pa]と共通液室14a′の圧力[kHz]との関係を示す。
この図14から判るとおり、リブ状部分22′などのリブ等の間隔を1本、7本、15本と増やしていくと、徐々に圧力吸収効果を高めることができる。しかし、いずれにも圧力共振が発生している。
図15には、リブ等の間隔を増やした場合において、圧電素子に周期電圧を与えたときの、圧電素子の振動周波数[Pa]と共通液室の圧力[kHz]との関係を示す。
この図15から判るとおり、等間隔に設けるリブ状部分22′の間隔を23本、31本、39本と大きく増やしていくと、徐々に各ダンパ壁21”の弾性が低下し、トータルの圧力吸収効果も低くなり、圧力が大きくなる。
この発明によるインクジェット記録ヘッドによれば、以上のとおり、共通液室14aを区画する壁自体に、撓むことにより共通液室14aの圧力を吸収するダンパ壁21を複数形成するので、大型化したり、例えば部品点数が増えて構成が複雑化し、また設計が困難となってコスト高となったりすることなく、さらにそれら複数のダンパ壁21の少なくとも一部の弾性を異ならしめるので、圧力の共振をなくして共通液室14aの圧力上昇を効果的に防ぎ、圧力の反射による加圧液室16aへの影響を少なくすることができる。
また、この発明による記録装置によれば、そのようなインクジェット記録ヘッドを搭載するので、大型化したり、例えば部品点数が増えて構成が複雑化し、また設計が困難となってコスト高となったりすることなく、量産性が高く、かつ圧力の共振をなくして共通液室の圧力上昇を効果的に防ぎ、圧力の反射による加圧液室への影響が少なく、信頼性の高いインクジェット記録ヘッドを搭載した記録装置を提供することができる。
なお、上述した例では、複数のダンパ壁21のすべてを振動板15に設けたが、ダンパ壁のすべてまたは一部を、振動板に限らず、共通液室14aを区画する他の壁に設けてもよい。このとき、複数のダンパ壁の形状を変えたり大きさを変えたりして少なくとも一部の弾性が異なるようにする。
この発明によるインクジェット記録ヘッドを斜め上から見て示す斜視図である。 そのインクジェット記録ヘッドを振動板位置で2つに分離して示す斜視図である。 図1のインクジェット記録ヘッドのA−A線断面図である。 B−B線断面図である。 図3の部分拡大図である。 図1の列mまたはnに沿う断面図である。 そのインクジェット記録ヘッドにおいて、圧電素子に周期電圧を与えたときの、圧電素子の振動周波数と共通液室の圧力との関係図である。 この発明の他例であるインクジェット記録ヘッドを、振動板位置で2つに分離して斜め上から見て示す斜視図である。 図8の列mまたはnに沿う断面図である。 この発明によるインクジェット記録ヘッドにおいて、圧電素子に周期電圧を与えたときの、圧電素子の振動周波数と共通液室の圧力との関係図である。 第1の比較例であるインクジェット記録ヘッドを、振動板位置で2つに分離して斜め上から見て示す斜視図である。 この第1の比較例のインクジェット記録ヘッドにおいて、圧電素子に周期電圧を与えたときの、圧電素子の振動周波数と共通液室の圧力との関係図である。 第2の比較例であるインクジェット記録ヘッドを、振動板位置で2つに分離して斜め上から見て示す斜視図である。 この第2の比較例のインクジェット記録ヘッドにおいて、圧電素子に周期電圧を与えたときの、圧電素子の振動周波数と共通液室の圧力との関係図である。 リブ等の間隔を増やした場合において、圧電素子に周期電圧を与えたときの、圧電素子の振動周波数と共通液室の圧力との関係図である。 従来のインクジェット記録ヘッドを斜め上から見て示す斜視図である。 そのインクジェット記録ヘッドを振動板位置で2つに分離して示す斜視図である。 図16のインクジェット記録ヘッドのA−A線断面図である。
符号の説明
14 フレーム
14a 共通液室
16 流路板
16a 加圧液室
17 ノズル板
17a ノズル
20 カバープレート
21 ダンパ壁
22 リブ状部分

Claims (8)

  1. 共通液室から個々の加圧液室へとインクを供給し、各加圧液室の圧力変化に基づき個々の加圧液室のインクを、対応するノズルから個別に吐出するインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記共通液室を区画する壁に、撓んで前記共通液室の圧力変化を吸収するダンパ壁を複数形成し、それら複数のダンパ壁の少なくとも一部の弾性を異ならしめてなることを特徴とする、インクジェット記録ヘッド。
  2. 複数の前記ダンパ壁の大きさを変えてそれらの少なくとも一部の弾性を異ならしめてなることを特徴とする、請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 前記共通液室を区画する壁を部分的に薄肉として前記ダンパ壁を形成することを特徴とする、請求項1または2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 前記加圧液室が形成された流路板と、前記加圧液室の一つの壁面を形成する振動板とを有し、
    前記振動板を、前記共通液室を区画する壁とし、
    前記共通液室は、前記振動板を挟んで前記加圧液室とは反対側の面に形成され、
    前記ダンパ壁は、前記流路板とは対向しない領域に形成されたことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 前記共通液室を区画する壁を、前記共通液室を有するフレームに取り付けて前記共通液室を塞ぐカバープレートに設けることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  6. 複数の前記ダンパ壁間にリブ状部分を設けることを特徴とする、請求項1ないしのいずれか1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 前記リブ状部分の間隔を違えて複数の前記ダンパ壁の大きさを変えることを特徴とする、請求項に記載のインクジェット記録ヘッド。
  8. 請求項1ないしに記載のインクジェット記録ヘッドを搭載することを特徴とする、記録装置。
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