JPH11123826A - インクジェットヘッド、および該インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド、および該インクジェットヘッドの製造方法

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JPH11123826A
JPH11123826A JP29087997A JP29087997A JPH11123826A JP H11123826 A JPH11123826 A JP H11123826A JP 29087997 A JP29087997 A JP 29087997A JP 29087997 A JP29087997 A JP 29087997A JP H11123826 A JPH11123826 A JP H11123826A
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ink
jet head
liquid chamber
nozzles
orifice
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Genji Inada
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小ごみの捕集性能を維持しつつインクの流
体抵抗の低減化を図り、さらに液室フィルタにおける加
工精度の信頼性を向上させる。 【解決手段】 インクジェットヘッド1には、インクタ
ンクから供給されたインクを貯留する液室9a,9b
と、インクを液滴状に吐出するオリフィス7が一方の端
部に形成され、互いに所定のピッチで並設された複数の
ノズル8と、液室9bからノズル8に供給されたインク
をオリフィス7から吐出させるインク吐出手段(不図
示)を有する基板5とが備えられている。さらに、イン
クジェットヘッド1には、複数の壁穴11が形成され液
室9aと液室9bとを仕切る壁部材10が、ノズル8の
他方の端部との間に隙間を空けて設置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置などの記録装置に用いられるインクジェットヘッ
ド、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置では、高精細な
画像を形成するために、ノズルから吐出されるインク液
滴の小型化が図られている。従来、インク液滴を小型化
するための1つの手段として、インクジェットヘッドの
ノズルおよびオリフィスをより小型化する手段が用いら
れている。
【0003】ノズルやオリフィスの断面積が大きけれ
ば、微小なごみはインクと共にノズルからオリフィスを
通って外部へ排出され、インクジェットヘッドの故障の
原因とはならない。しかし、インクジェットヘッドのノ
ズルおよびオリフィスを小型化すると、ノズルあるいは
オリフィスの目詰まりによるインクジェットヘッドの故
障が生じやすくなるという問題がある。この目詰まり
は、インクジェットヘッド、もしくはインクジェットヘ
ッドへのインク供給源であるインクタンクの製造工程中
にそれらの内部に付着した微小なごみが、インクに流さ
れてノズルあるいはオリフィスに到達することにより発
生する。
【0004】そこで従来は、微小ごみによるインクジェ
ットヘッドの目詰まり故障を防止するために、インクタ
ンクからインクジェットヘッドへのインク供給路中に金
属メッシュのフィルタを設け、これを用いてごみを捕集
し、ノズルおよびオリフィスに微小ごみが到達すること
を防いでいた。上記のメッシュフィルタは、一般にイン
クジェットヘッドとインクタンクとの接続部付近に設け
られ、メッシュフィルタの目の細かさはノズルやオリフ
ィスの大きさに応じて選択される。
【0005】ところが、目の細かさが公称8〜12μm
程度のメッシュフィルタであっても、個々のフィルタの
ばらつきによっては大きさが20μm程度の微小ごみが
通過することがある。このため、微小ごみの捕集率に対
するマージンを確保するために、特開平8−25639
号公報に開示されているような、インクジェットヘッド
の液室のノズル接続部付近にフィルタ部材(以下、「液
室フィルタ」という。)を設け、上記のメッシュフィル
タと併用する構成が考案されている。
【0006】以下に、特開平8−25639号公報に開
示された従来のインクジェットヘッドについて、図面を
参照して説明する。
【0007】図18は従来のインクジェットヘッドを天
板と基板とを分離した状態で示す斜視図、図19は図1
8に示したインクジェットヘッドの液室フィルタおよび
溝を拡大して示す斜視図、図20は図18等に示した天
板の一部を示す平面図である。
【0008】図18に示すように、インクジェットヘッ
ド101は、液室112a,112b(図21参照)を
構成する凹部103a,103b、ノズル111(図2
1参照)を構成する複数の溝104、および外部のイン
クタンク(不図示)からインクを液室112a内に供給
するためのインク供給口105等が形成された天板10
2と、インク吐出手段としてのヒ−タ(不図示)が天板
102の溝104に対応して設けられた基板106とか
らなる。天板102に基板106が接合されることによ
り、溝104と基板106とでノズル111が構成さ
れ、凹部103a,103bと基板106とで液室11
2a,112bが構成される。
【0009】天板2は射出成形によって凹部103a、
溝104、インク供給口105、オリフィスプレート1
07と共に成形される。各溝104同士の間隔は所定の
ピッチで形成されている。また、図19および図20に
示すように、各溝104の一方の端部104aは凹部1
03bに開口され、各溝104の他方の端部104bに
は、オリフィスプレート107を貫通するオリフィス1
08が形成されている。さらに、各溝104の端部10
4aの後方、すなわちインク供給口105(図18参
照)側には、複数の柱状部材110が互いに近接配列さ
れて構成された液室フィルタ109が設けられている。
柱状部材110は、柱状部材110の加工パターンを投
影したエキシマレーザを図19に示すE矢印方向から照
射し、凹部103bの部分を溶発(アブレーション)さ
せることで形成される。
【0010】図21は図18に示したインクジェットヘ
ッドを天板に基板が接合された状態で示す断面図であ
る。
【0011】図21に示すように、天板102に基板1
06が接合されることにより、天板102と基板106
との間に、ノズル111および液室112a,112b
が構成されている。液室112a,112bは、液室フ
ィルタ109によって仕切られている。また、オリフィ
ス108は、オリフィス108の加工パターンを投影し
たエキシマレーザを図示F矢印方向から照射し、所望の
部位を溶発(アブレーション)させることで形成され
る。
【0012】なお、天板102の溝104は、オリフィ
ス108と同様にエキシマレーザによるアブレーション
を利用して加工してもよい。また、天板102の素材に
感光性樹脂を用い、ノズル111および液室フィルタ1
09をフォトリソグラフィー工程によって形成してもよ
い。
【0013】上記のように構成されたインクジェットヘ
ッド101では、インク供給口105から液室112a
に供給されたインクは、液室フィルタ109の柱状部材
110同士の隙間を通って液室112bに流入し、ノズ
ル111に供給される。このとき、インクと共に液室1
12a内に流されてきた微小なごみは液室フィルタ10
9によって捕集されるため、ノズル111やオリフィス
108に目詰まりが発生することが防止される。
【0014】ノズル111内のインクが基板106に設
けられたヒータによって膜沸騰されると、ノズル111
内に気泡が生じ、その気泡の成長に伴って、オリフィス
108からインクが吐出される。これにより、インクジ
ェットヘッド101に対向して配置された被記録媒体
(不図示)に画像が記録される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記説
明した従来のインクジェットヘッドでは、液室フィルタ
を構成する複数の柱状部材同士の隙間が小さいため、そ
の隙間を通過するインクの流体抵抗が飛躍的に大きくな
る。そのため、ノズルへのインク供給が阻害され、画像
を高速で記録する際の障害となっていた。
【0016】そこで、微小ごみの捕集性能を維持した状
態でインクの流体抵抗を低減する手段として、柱状部材
同士の隙間間隔を維持したまま柱状部材を高く形成する
ことが考えられる。しかし、柱状部材のアスペクト比
(縦横比)を一定以上に大きくすると、柱状部材が折れ
るなどの不具合が発生するおそれがあるため、柱状部材
を自由な高さで形成することはできない。
【0017】また、柱状部材をエキシマレーザによるア
ブレーションやフォトリソグラフィー工程によって加工
形成した場合には、光の減衰により柱状部材にテーパが
つくため、液室フィルタには柱状部材の高さ方向に粗密
が生じてしまう。ごみはインクの流れに従って流体抵抗
の小さな経路を選んで移動する。そのため、ごみは柱状
部材の細りによってフィルタが粗になった部分を通過
し、ノズルやオリフィスに目詰まりが生じてしまう。
【0018】このように、従来のインクジェットヘッド
では、ノズルやオリフィスに流入する微小ごみの捕集性
能と、インクの流体抵抗の低減化と、液室フィルタにお
ける加工精度の信頼性とを共に充足することが困難であ
った。
【0019】そこで本発明は、微小ごみの捕集性能を維
持しつつインクの流体抵抗の低減化を図り、さらに液室
フィルタにおける加工精度の信頼性を向上させることが
できるインクジェットヘッドを提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のインクジェットヘッドは、インクタンクか
ら供給されたインクを一時的に貯留する液室部と、前記
インクを吐出するためのオリフィスが一方の端部に形成
され、互いに所定のピッチで並設された複数のノズル
と、前記液室部から前記各ノズルに供給された前記イン
クを前記オリフィスから吐出させるインク吐出手段とを
有するインクジェットヘッドにおいて、前記液室部に、
複数の壁穴が形成された壁部材が前記複数のノズルの他
方の端部との間に隙間を空けてかつ前記液室部を二つに
仕切るようにして設置されていることを特徴とする。
【0021】上記のように構成された本発明のインクジ
ェットヘッドによれば、インクタンクから液室に供給さ
れたインクは、壁部材に形成された壁穴を通過して各ノ
ズルに供給される。このとき、インクと共に液室内に流
されてきた微小ごみは壁穴で捕集され、ノズルもしくは
オリフィスでの目詰まりが防止される。また、本発明は
一枚の壁部材のみで微小ごみを捕集する構成であるの
で、従来技術のような柱状部材からなる液室フィルタの
ように柱状部材が破損するおそれがなく、さらに従来の
液室フィルタよりも設置スペースを小さくすることがで
きる。さらに、本発明の構成では、壁部材を薄く形成す
るか、もしくは壁穴の数を増やすことにより、微小ごみ
の捕集性能を低下させることなく、壁穴を通過するイン
クの流路抵抗を容易に低減することが可能となる。
【0022】また、前記各壁穴の開口面積は、前記各ノ
ズルおよび前記各オリフィスの断面積のうち最小の断面
積よりも小さく設けられている構成とすることにより、
ノズルもしくはオリフィスに目詰まりを起こすおそれが
ある大きさの微小ごみは壁穴で捕集され、壁穴を通過す
る大きさの微小ごみはインクと共にオリフィスから吐出
されるため、ノズルもしくはオリフィスにおける微小ご
みの目詰まりが一層抑えられる。
【0023】さらに、前記壁部材の、前記ノズルの配列
ピッチに相当する幅に形成された前記壁穴の総開口面積
が、前記各ノズルおよび前記各オリフィスの断面積のう
ち最小の断面積よりも大きく設けられている構成とする
ことにより、ノズルもしくはオリフィスへインクが十分
に供給されるので、ノズルへのインクリフィルが阻害さ
れるおそれがない。
【0024】本発明のインクジェットヘッドの製造方法
は、インクタンクから供給されたインクを一時的に貯留
する液室部と、互いに所定のピッチで並設され、前記イ
ンクを吐出するためのオリフィスが一方の端部に形成さ
れた複数のノズルと、前記液室部から前記各ノズルに供
給された前記インクを前記オリフィスから吐出させるイ
ンク吐出手段とを有するインクジェットヘッドの製造方
法において、前記液室部を二つに仕切る壁部材を前記複
数のノズルとの間に隙間を空けて形成する工程と、前記
インクを通過させるための複数の壁穴を前記壁部材に形
成する工程とを有することを特徴とする。
【0025】これにより、ノズルやオリフィスに流入す
る微小ごみの捕集性能と、インクの流体抵抗の低減化
と、液室フィルタにおける加工精度の信頼性とを共に充
足するインクジェットヘッドが製造される。
【0026】また、少なくとも前記インクジェットヘッ
ドの前記オリフィスが形成される部分と前記壁部材とを
樹脂で形成し、前記壁穴と前記オリフィスとを所定の投
影パターンを投影した光を略同方向から照射することに
より形成する構成とすることにより、壁穴とオリフィス
とは、ほぼ同じ開口軸角を有するので、インクが壁穴、
ノズル、オリフィスを通過する際のインクの主流流線が
大きく湾曲することがないので、インクの流れがスムー
ズになる。
【0027】さらに、本発明のインクジェットヘッドの
製造方法は、インクタンクから供給されたインクを一時
的に貯留する液室部と、互いに所定のピッチで並設さ
れ、前記インクを吐出するためのオリフィスが一方の端
部に形成された複数のノズルと、前記液室部から前記各
ノズルに供給された前記インクを前記オリフィスから吐
出させるインク吐出手段とを有するインクジェットヘッ
ドの製造方法において、複数の壁穴が形成された壁部材
を、前記複数のノズルとの間に隙間を空けてかつ前記液
室部を二つに仕切るようにして前記液室部に接合する工
程を有することを特徴とする構成としてもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0029】(第1の実施形態)図1は本発明のインク
ジェットヘッドの第1の実施形態における天板を拡大し
て示す斜視図、図2は本発明のインクジェットヘッドの
第1の実施形態を示す断面図、図3は図2に示したイン
クジェットヘッドの壁部材を示す拡大断面図である。た
だし、図1もしくは図2に示すインクジェットヘッド1
の天板2、凹部3a,3b、溝4、端部4a,4b、イ
ンク供給口(不図示)、基板5、オリフィスプレート
6、オリフィス7、ノズル8、液室9a,9bの構成は
図18〜図21に示した従来のインクジェットヘッド1
01と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0030】図1および図2に示すように、天板2には
溝4の端部4aの近傍に壁部材10が設けられている。
壁部材10には複数の壁穴11が一定のピッチをなして
三列に形成され、微小ごみを捕集するための液室フィル
タが構成されている。図2に示すように、壁部材10の
高さhwは液室9bの深さと同じ大きさに設けられ、イ
ンクジェットヘッド1の液室9a,9bは壁部材10に
よって仕切られている。なお本実施形態では、壁部材1
0の高さhwは溝4の端部4aにおける深さhnよりも大
きく、80μmに形成されており、壁部材10の厚さt
w(図3参照)は、基板6との接合面部である端部で1
5μmに形成されている。また、オリフィス7の開口径
φoは25μmに形成され、壁穴11の開口径φw(図3
参照)は22μmに形成されている。
【0031】図4は、図2に示したインクジェットヘッ
ドのA矢視における、ノズルと壁穴との位置関係を示す
斜視図である。各ノズル8同士のピッチPnは、約7
0.5μmに設けられている。また、壁部材10に列状
に形成された壁穴11同士のピッチPwも、ノズル8同
士のノズルピッチPnと同じく約70.5μmに設けら
れている。さらに、壁部材10に形成された壁穴11の
各列は、互いにΔhw=30μmの列間隔を空け、さら
に壁穴11同士のピッチPwの半分であるPw/2だけ互
い違いにずらした状態で配列されている。また、本実施
形態では、ノズル8の基板5(図2参照)との接合面に
おける横幅Wnbは55.5μmに設けられ、ノズル8の
基板5に対向する面(以下、「ノズル天井」という。)
の横幅Wntは45μmに設けられており、ノズル8の断
面形状が台形となるように形成されている。
【0032】インクジェットヘッド1でのごみ詰まり
は、インク流路が最も狭くなる箇所で発生する。インク
流路が最も狭くなる箇所は、通常はノズル8もしくはオ
リフィス7の、開口断面積がより小さい方のいずれかで
ある。本実施形態では、ノズル8の横幅が最も狭くなる
ノズル天井での横幅Wntおよび最小のノズル高さhnよ
りもオリフィス径φoの方が小さいため、ノズル8内に
侵入する微小ごみがオリフィス7の開口径φoより小さ
ければごみ詰まりは発生しない。
【0033】本実施形態では、各オリフィス7の開口径
φoが各壁穴11の開口径φwより大きいので、オリフィ
ス7を通過しない大きさの微小ごみは、壁部材10に複
数設けられた壁穴11のいずれかに詰まり、捕集され
る。また、従来技術のように柱状部材を互いに近接させ
て液室フィルタを構成する場合と異なり、壁穴11のみ
によって微小ごみを捕集する構成であるので、液室フィ
ルタである壁部材を精度良くかつ容易に形成することが
可能である。
【0034】図5は、図2等に示したインクジェットヘ
ッドの一部を、微小ごみが壁部材で捕集された状態で示
す図である。図5に示すように、本実施形態のインクジ
ェットヘッド1には、ノズル8の一方の端部と壁部材1
0との間に液室9bが設けられている。そのため、ある
一つの壁穴11に微小ごみが詰まっても、その壁穴11
に対面して設けられているノズル8には、その壁穴11
の両隣の壁穴11から液室9bに流入したインクが供給
されるので、そのノズル8に対するインク供給に支障を
きたすことはない。
【0035】これに対し、図6に示すようにノズル8の
一方の端部に壁部材10を当接させた場合には、ノズル
8の一方の端部と壁部材10との間には、図5等に示し
たインクジェットヘッド1のような液室9bが設けられ
ない。そのため、ある一つの壁穴11に微小ごみが詰ま
ると、その壁穴11に対応して設けられているノズル8
へのインク供給が著しく制限されてしまう。
【0036】インクジェットヘッド1の小型化を図る観
点からは、ノズル8と壁部材10とは近接していること
が好ましい。しかしながら、上記に説明した理由から、
ノズル8と壁部材10との間には、図5に示すように各
壁穴11を通過したインクが一旦合流するためのスペー
スである液室9bが設けられていることが必要である。
【0037】なお、壁部材10に単に壁穴11を設ける
だけでは、壁穴11の配置によっては液室9b内にエア
が溜まりインク淀みを生じるおそれがあるが、本実施形
態では、図2に示すように最もエアが滞留し易い液室9
bの上面付近にも壁穴11が開口されているので、液室
9b内でのエアの滞留が防がれ、インク淀みが生じるこ
とはない。
【0038】上記に説明した通り、本実施形態のインク
ジェットヘッド1は、壁部材10に設ける壁穴11の開
口面積を、壁部材10よりも下流側のインク流路におけ
る最狭流路部の断面積より小さく形成することにより、
インク流路を詰まらせるおそれのある微小ごみを壁穴1
1で確実に捕集するものである。そのため、インクジェ
ットヘッド1の微小ごみの捕集性能を向上させるために
は、各壁穴11の断面の最小幅が、壁部材10より下流
のインク流路における最狭流路部での最小幅以下である
ことがより好ましい。
【0039】例えば、オリフィス7が楕円形状の場合に
は、壁穴11の開口部形状を、直径がオリフィス7の短
直径以下である丸穴、あるいは該短直径以下の大きさの
幅を有する楕円形状や矩形形状等とすることが好まし
い。しかしながら、壁穴11におけるインクの流路抵抗
は、壁穴11の断面面積が等しい場合、壁穴11のイン
クの濡れぶち長さ(すなわち、壁穴11の断面部におけ
る周囲長さ)に比例する。そのため、壁穴11の流路抵
抗を低減するには壁穴11を円形に近い形状として濡れ
ぶち長さを短くすることが好ましい。
【0040】オリフィス7の形状は、吐出するインクの
液滴形状の都合で規定されるため、必ずしも壁穴11の
ように円形に形成されるとは限らない。しかし、実用的
なインクジェットヘッドでは、インク吐出の安定化のた
めにオリフィスの形状として円形あるいはそれに近い形
状が選ばれることが多い。この場合には、微小ごみの捕
集性能向上の観点から、壁穴11の断面積とオリフィス
7の断面積との関係は、 (壁穴の断面積)≦(オリフィスの断面積)…式(1) を満たすことが好ましい。
【0041】さらに、本実施形態では壁穴11が三列に
配列されていることにより、1ノズルピッチPn当たり
の壁穴の開口総面積は、三個の壁穴11の面積に相当す
る。すなわち、インクの流路抵抗を低減化するための要
件である、 (オリフィスの断面積)<(1ノズルピッチPn当たりの壁穴の総開口面積 )…式(2) の関係を満たしている。これにより、各オリフィス7へ
流入するインクの流路抵抗が低減されるので、オリフィ
ス7へインクが十分に供給され、ノズルへのインクリフ
ィルが阻害されるおそれがない。
【0042】このように、本実施形態のインクジェット
ヘッド1は、上記式(1)の関係を満たし、さらに上記
式(2)の関係を満たしているので、微小ごみの捕集性
能向上が図られているとともに、インクの流路抵抗が低
減化されていることがわかる。なお、本実施形態では、
ノズル8の配列ピッチと壁穴11の配列ピッチとが同じ
例を用いて示したが、両者のピッチは互いに異なってい
てもよい。
【0043】次に、本実施形態のインクジェットヘッド
の製造工程について、図7および図8を参照して説明す
る。図7は図1等に示した天板の製造工程を示す断面
図、図8は図1等に示した天板の製造工程を示す斜視図
である。
【0044】まず、図7(a)および図8(a)に示す
ように、液室9a(図2等参照)を構成する凹部3aと
オリフィスプレート6とを有する天板2を、射出成形に
より形成する。天板2の材料には、紫外領域のレーザ加
工機で微細加工が可能な液晶ポリマー、ポリサルフォ
ン、ポリエーテルサルフォン等の樹脂材料が用いられ
る。
【0045】次に、図7(b)および図8(b)に示す
B矢印方向からエキシマレーザを照射し、凹部3bの部
分を溶発(アブレーション)させることで、天板2に壁
部材10が形成される。続いて、溝4の加工パターンを
投影したエキシマレーザを図7(c)および図8(c)
に示すC矢印方向から照射し、所望の部位を溶発(アブ
レーション)させることで、天板2に溝4が形成され
る。なお、壁部材10の高さよりも溝4の深さが浅く加
工されるようにエキシマレーザのエネルギー強度を予め
調整すれば、溝4と壁部材10とを1度のレーザー照射
で同時に形成することも可能である。
【0046】エキシマレーザによるアブレーション加工
を行うと、副生成物の付着などによる影響によって溝4
の側面にテーパが残り、溝4の断面形状は台形になる。
この影響は壁部材10についても同様であり、本実施形
態の壁部材10では、最も厚みがある基部の厚さが約2
6〜27μmであり、最も薄い端部の厚さtw(図3参
照)よりも約7μm程度厚い。
【0047】最後に、図8(d)に示すD方向からエキ
シマレーザを照射し、図7(d)および図8(d)に示
すように、オリフィスプレート6にオリフィス7を形成
すると同時に壁部材10に壁穴11を形成する。この結
果、壁穴11とオリフィス7とは、ほぼ同じ開口軸角θ
(図8(d)参照)を有する。これにより、インクが壁
穴11、ノズル8(図2等参照)、オリフィス7を通過
する際のインクの主流流線が大きく湾曲することがない
ので、インクの流れがスムーズになり、また液室9b
(図2等参照)にインク淀みが生じるおそれも少なくな
る。
【0048】上記の工程で加工された天板2に、図2等
に示すように基板5が接合されると、本実施形態のイン
クジェットヘッド1が完成する。
【0049】なお、高精度な金型が製作可能ならば、天
板2を射出成形で形成する際に、溝4と壁部材10の一
方もしくは両方を天板2と同時に成形してもよい。本実
施形態の製造工程では、レーザ加工時に壁部材10の側
面にテーパが生じる制約上、壁部材10を全体的に薄く
形成することが困難だが、金型を用いて一体成形する場
合には、容易に壁部材10を全体的に薄く形成すること
ができる。このように壁部材10を全体的に薄く形成す
ることにより、壁穴11におけるインクの流路抵抗を低
減することができる。
【0050】続いて、本実施形態のインクジェットヘッ
ドの他の製造工程について、図9を参照して説明する。
図9は図1等に示した天板の他の製造工程を示す斜視図
である。
【0051】図7および図8を参照して説明した天板の
製造工程は、壁部材を天板に一体形成する場合における
天板の製造工程であったが、テープ状に形成された壁部
材を凹部の側面に貼り付けることによって天板を製造す
ることもできる。
【0052】まず、図9(a)に示すように、凹部3
a,3bと溝4とオリフィスプレート6とを有する天板
2を射出成型によって形成する。さらに、エキシマレー
ザを照射することにより、オリフィスプレート6にオリ
フィス7を形成する。
【0053】次に、図9(b)に示すように厚さ10μ
mのテープ状のポリサルフォンから壁部材10を形成
し、さらに図9(c)に示すように壁部材10の天板2
との接合面に接着剤12をスクリーン印刷する。続い
て、壁部材10にエキシマレーザを照射することによ
り、図9(d)に示すように壁部材10に複数の壁穴1
1を形成する。
【0054】次に、図9(e)に示すように、壁部材1
0を天板2の所定の接続面に貼り付けることにより、天
板2が完成する。
【0055】上記の工程で加工された天板2に、図2等
に示すように基板5が接合されると、本実施形態のイン
クジェットヘッド1が完成する。
【0056】なお、本実施形態のインクジェットヘッド
1では、図2に示すように液室9bの深さhwが溝4の
端部4aにおける深さhnよりも深く設けられている
が、たとえ液室9bの深さhwと溝4の端部4aにおけ
る深さhnとを同じにした場合でも、壁部材10での微
小ごみの捕集性能を何ら損なうことはない。
【0057】また、凹部3bの天井部分に小刻みに加工
深度を変えて上記のレーザ加工を行うことにより、図1
0に示すように凹部3bに傾斜部を形成してもよい。こ
れにより、液室9aから液室9bに流入したインクが、
淀みなくノズル8によりスムーズに供給される。さら
に、金型を用いて壁部材10を天板2と一体に成形する
場合には、図11に示すように、凹部3aおよび凹部3
bの両方に滑らかな傾斜部を形成することができる。こ
れにより、液室9aから液室9bへのインク流れおよび
液室9bからノズル8へのインク流れが、一層スムーズ
になる。
【0058】(第2の実施形態)図12は、本発明のイ
ンクジェットヘッドの第2の実施形態における天板に設
けられた壁部材を示す斜視図である。
【0059】図12に示すように、本実施形態の壁部材
21には、インクの流路抵抗を低減するための大径壁穴
22と、大径壁穴22よりも小径の小径壁穴23とが形
成されている。
【0060】壁部材を通過するインクの流路抵抗を低減
するためには、多数の大径壁穴のみを互いに近接させて
壁部材の全体に形成することが望ましい。しかし、大径
壁穴をあまりに密接して形成した場合には、壁部材の強
度が著しく低下し、壁部材が破損するおそれがある。そ
こで、図12に示す壁部材21のように、大径壁穴22
と小径壁穴23とを混在して形成することにより、壁部
材を通過するインクの流路抵抗の低減と壁部材の強度維
持との両立を図ることができる。なお、本実施形態の大
径壁穴22は、壁部材21より下流のインク流路(不図
示)における最狭流路部での流路幅、または流路高さ、
または流路径よりも小さくなるように形成されている。
【0061】(第3の実施形態)図13は本発明のイン
クジェットヘッドの第2の実施形態を示す断面図、図1
4は図13に示したインクジェットヘッドの一部を示す
図である。
【0062】図13および図14に示すように、本実施
形態のインクジェットヘッド31では、ノズル38内に
流体抵抗素子38aが設けられている。流体抵抗素子3
8aの開口幅Whc(図14参照)は、オリフィス37の
開口径φo(図14参照)よりも狭く設けられている。
その他、天板32、凹部33a,33b、溝34、基板
35、オリフィスプレート36、オリフィス37、ノズ
ル38、液室39a,39b、壁部材40の各構成は、
図2等に示したインクジェットヘッド1と同様であるの
で、詳しい説明は省略する。
【0063】本実施形態では、微小ごみの目詰まりが最
も発生するのは流体抵抗素子38aの部分である。その
ため、図14に示すように、壁穴41は開口幅Wwが流
体抵抗素子38aの開口幅Whcと同じ幅となるように壁
部材40に形成されている。さらに、図15に示すよう
に、壁穴41は流体抵抗素子38aの断面形状に対応し
て矩形形状に形成されている。
【0064】(第4の実施形態)図16は本発明のイン
クジェットヘッド51の第4の実施形態を示す断面図、
図17は図16に示したインクジェットヘッドの壁部材
を示す拡大断面図である。
【0065】図16および図17に示すように、本実施
形態のインクジェットヘッド51は、壁部材60の端部
と基板55との間にスリット状の隙間62が設けられて
いる。ノズル58の後端部の高さhn(図15参照)は
オリフィス57の開口径よりも狭く形成されており、そ
の高さhnは20μmである。また、壁部材60に形成
された壁穴61の開口径は20μmであり、さらに隙間
62の高さΔh(図16参照)は18μmである。その
他、天板52、凹部53a,53b、溝54、基板5
5、オリフィスプレート56、オリフィス57、ノズル
58、液室59a,59b、壁部材60、壁穴61の各
構成は、図2等に示したインクジェットヘッド1と同様
であるので、詳しい説明は省略する。
【0066】上記のように構成されたインクジェットヘ
ッド51では、壁部材60の端部と基板55との間に設
けられた隙間62が、更なるインク流路として機能す
る。そのため、インクが壁部材60を通過する際の流路
抵抗を一層低減させることができる。また、上記のよう
に、隙間62の高さΔhを壁穴61の開口径以下の大き
さとすることにより、壁穴61で捕集されるべき微小ご
みが隙間62を通り抜けることはない。さらに、隙間6
2の高さΔhは、壁穴の開口径と同様に、壁部材60よ
り下流のインク流路における最狭流路部での流路幅、ま
たは流路高さ、または流路径よりも小さくなるように設
けられることが好ましい。
【0067】
【発明の効果】複数の壁穴が形成された壁部材が、前記
複数のノズルの他方の端部との間に隙間を空けかつ前記
液室部を二つに仕切るようにして前記液室部に設置され
ているので、微小ごみの捕集性能を維持しつつインクの
流体抵抗の低減化を図り、さらに液室フィルタにおける
加工精度の信頼性を向上させることができる。
【0068】また、各壁穴の開口面積を、各ノズルもし
くは各オリフィスの断面積のうちいずれか小さい方の断
面積よりも小さく設けることにより、ノズルもしくはオ
リフィスでの目詰まりを防止することができる。
【0069】さらに、並設されたノズル同士の1ピッチ
に相当する幅の壁部材に形成された壁穴の総開口面積
を、各ノズルもしくは各オリフィスの断面積のうちいず
れか小さい方の断面積よりも大きく設けることにより、
ノズルもしくはオリフィスへのインク供給が阻害される
おそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットヘッドの第1の実施形
態における天板を拡大して示す斜視図である。
【図2】本発明のインクジェットヘッドの第1の実施形
態を示す断面図である。
【図3】図2に示したインクジェットヘッドの壁部材を
示す拡大断面図である。
【図4】図2に示したインクジェットヘッドのA矢視に
おける、ノズルと壁穴との位置関係を示す斜視図であ
る。
【図5】図2等に示したインクジェットヘッドの一部
を、微小ごみが壁部材で捕集された状態で示す図であ
る。
【図6】ノズルの一方の端部に壁部材が当接されたイン
クジェットヘッドの一部を、微小ごみが壁部材で捕集さ
れた状態で示す図である。
【図7】図1等に示した天板の製造工程を示す断面図で
ある。
【図8】図1等に示した天板の製造工程を示す斜視図で
ある。
【図9】図1等に示した天板の他の製造工程を示す斜視
図である。
【図10】図1等に示した天板の凹部の変形例を拡大し
て示す断面図である。
【図11】図1等に示した天板の凹部の他のの変形例を
拡大して示す断面図である。
【図12】本発明のインクジェットヘッドの第2の実施
形態における天板に設けられた壁部材を示す斜視図であ
る。
【図13】本発明のインクジェットヘッドの第2の実施
形態を示す断面図である。
【図14】図13に示したインクジェットヘッドの一部
を示す図である。
【図15】図13等に示したインクジェットヘッドの壁
部材を示す拡大断面図である。
【図16】本発明のインクジェットヘッド51の第4の
実施形態を示す断面図である。
【図17】図16に示したインクジェットヘッドの壁部
材を示す拡大断面図である。
【図18】従来のインクジェットヘッドを天板と基板と
を分離した状態で示す斜視図である。
【図19】図18に示したインクジェットヘッドの液室
フィルタおよび溝を拡大して示す斜視図である。
【図20】図18等に示した天板の一部を示す平面図で
ある。
【図21】図18に示したインクジェットヘッドを天板
に基板が接合された状態で示す断面図である。
【符号の説明】
1,31,51 インクジェットヘッド 2,32,52 天板 3a,3b,33a,33b,53a,53b 凹部 4,34,54 溝 4a,4b 端部 5,35,55 基板 6,36,56 オリフィスプレート 7,37,57 オリフィス 8,38,58 ノズル 9a,9b,39a,39b,59a,59b 液室 10,21,40,60 壁部材 11,41,61 壁穴 22 大径壁穴 23 小径壁穴 62 隙間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクタンクから供給されたインクを一
    時的に貯留する液室部と、前記インクを吐出するための
    オリフィスが一方の端部に形成され、互いに所定のピッ
    チで並設された複数のノズルと、前記液室部から前記各
    ノズルに供給された前記インクを前記オリフィスから吐
    出させるインク吐出手段とを有するインクジェットヘッ
    ドにおいて、 前記液室部に、複数の壁穴が形成された壁部材が前記複
    数のノズルの他方の端部との間に隙間を空けてかつ前記
    液室部を二つに仕切るようにして設置されていることを
    特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記各壁穴の開口面積は、前記各ノズル
    および前記各オリフィスの断面積のうち最小の断面積よ
    りも小さく設けられている請求項1に記載のインクジェ
    ットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記壁部材の、前記ノズルの配列ピッチ
    に相当する幅に形成された前記壁穴の総開口面積が、前
    記各ノズルおよび前記各オリフィスの断面積のうち最小
    の断面積よりも大きく設けられている請求項1または2
    に記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 インクタンクから供給されたインクを一
    時的に貯留する液室部と、互いに所定のピッチで並設さ
    れ、前記インクを吐出するためのオリフィスが一方の端
    部に形成された複数のノズルと、前記液室部から前記各
    ノズルに供給された前記インクを前記オリフィスから吐
    出させるインク吐出手段とを有するインクジェットヘッ
    ドの製造方法において、 前記液室部を二つに仕切る壁部材を前記複数のノズルと
    の間に隙間を空けて形成する工程と、 前記インクを通過させるための複数の壁穴を前記壁部材
    に形成する工程とを有することを特徴とするインクジェ
    ットヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも前記インクジェットヘッドの
    前記オリフィスが形成される部分と前記壁部材とを樹脂
    で形成し、前記壁穴と前記オリフィスとを所定の投影パ
    ターンを投影した光を略同方向から照射することにより
    形成する請求項4に記載のインクジェットヘッドの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 インクタンクから供給されたインクを一
    時的に貯留する液室部と、互いに所定のピッチで並設さ
    れ、前記インクを吐出するためのオリフィスが一方の端
    部に形成された複数のノズルと、前記液室部から前記各
    ノズルに供給された前記インクを前記オリフィスから吐
    出させるインク吐出手段とを有するインクジェットヘッ
    ドの製造方法において、 複数の壁穴が形成された壁部材を、前記複数のノズルと
    の間に隙間を空けてかつ前記液室部を二つに仕切るよう
    にして前記液室部に接合する工程を有することを特徴と
    するインクジェットヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記各壁穴の開口面積は、前記各ノズル
    および前記各オリフィスの断面積のうち最小の断面積よ
    りも小さく設けられている請求項4から6のいずれか1
    項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記壁部材の、前記ノズルの配列ピッチ
    に相当する幅に形成された前記壁穴の総開口面積が、前
    記各ノズルおよび前記各オリフィスの断面積のうち最小
    の断面積よりも大きく設けられている請求項4から7の
    いずれか1項に記載のインクジェットヘッドの製造方
    法。
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