JP2000141701A - プリントシステムおよびプリント方法 - Google Patents

プリントシステムおよびプリント方法

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JP2000141701A
JP2000141701A JP11303225A JP30322599A JP2000141701A JP 2000141701 A JP2000141701 A JP 2000141701A JP 11303225 A JP11303225 A JP 11303225A JP 30322599 A JP30322599 A JP 30322599A JP 2000141701 A JP2000141701 A JP 2000141701A
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substrate
plenum
groove
tape
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Kenneth J Courian
ケネス・ジェイ・クーリアン
Thomas M Sabo
トーマス・エム・サボ
Joe R Pietrzyk
ジョー・アール・ピートルツク
Stephen W Bauer
スティーブン・ダブリュ・バウアー
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Hewlett Packard Co
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  • Geometry (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溝を通って流れるいかなる粒子も、液チャン
ネル路を詰まらせることなく吐出され、プリントヘッド
のプリント品質の向上が図れる。 【解決手段】 第1の縁を有する基板60と、インク槽
38と、オリフィス84が形成され、基板60の頂面上
に配置されたノズル部材44と、オリフィス84に関連
し、第1および第2の端を有し、第1の端がインク槽3
8に連通している溝64と、基板60の頂面上に形成さ
れ、オリフィス84に近接して配置され、オリフィス8
4からインク114の一部を吐出する薄膜抵抗器72
と、オリフィス84および抵抗器72に関連する気化チ
ャンバ74と、気化チャンバ74および溝64の第2の
端に連通しており、溝64のみによってインク槽38に
連通し、溝64によってインク112がインク槽38か
ら流れ、オリフィス84および抵抗器72に近接するよ
うに気化チャンバ74に流入するプレナム78とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットお
よびその他のタイプのプリンタに関し、より詳細には、
インクジェットプリンタにおいて用いられるインクカー
トリッジのプリントヘッド部分に関する。
【0002】
【従来の技術】熱インクジェットプリントカートリッジ
は、少量のインクを急速に加熱してインクを気化させる
と共に、複数のオリフィスのうちの1つを通って噴出さ
せ、紙等のプリント媒体上にインクのドットをプリント
することによって動作する。通常、これらオリフィス
は、ノズル部材において1つ以上の直線状のアレイに配
置されている。各オリフィスからインクが適切な順序で
噴出することによって、プリントヘッドが紙に対して動
く際に、文字その他の画像が紙上にプリントされること
になる。紙は通常、プリントヘッドが紙を横切って動き
終わる毎にシフトされる。熱インクジェットプリンタ
は、インクのみが紙に当たるので、高速かつ静かであ
る。これらプリンタは高品質のプリントを行い、コンパ
クトでかつ手頃な価格にすることができる。
【0003】従来技術の一設計において、インクジェッ
トプリントヘッドは一般に以下のものを備えている。す
なわち、(1)インクをインク槽からオリフィスに最も
近接したそれぞれの気化チャンバに供給するインクチャ
ンネル、(2)オリフィスが要求されたパターンに形成
されたオリフィス板すなわちノズル部材、および(3)
1つの気化チャンバにつき1つずつの一連の薄膜抵抗器
を含むシリコン基板、である。
【0004】インクのドットを1つプリントするに当た
り、外部電源からの電流を選択した薄膜抵抗器に通す。
すると、抵抗器が加熱され、気化チャンバ内の隣接する
インクのごく表面を過熱して、爆発的な気化を生じさせ
る。その結果、インク滴がノズル部材内の関連したオリ
フィスを通って紙上に噴出させられる。
【0005】本発明の出願人に譲渡され、引用すること
によって本明細書の一部とされる、Brian Keefe他によ
る“High Density Nozzle Array for Inkjet Printhea
d”という名称の米国特許第5,638,101号、お
よびBrian Keefe他による“InkDelivery System for an
Inkjet Printhead”という名称の米国特許第5,27
8,584号は、本発明によって改良することができる
インクジェットプリントヘッドのプリントヘッド部の例
を記載する2つの特許である。米国特許第5,278,
584号において、インクは、基板とノズル部材との間
のバリアー層に形成されたインクチャンネルを通ってイ
ンク槽からそれぞれの気化チャンバに供給されている。
バリアー層のインクチャネルは一般的に、基板の2つの
互いに対向する縁に沿って延びるインク入口を有し、基
板の縁の回りを流れるインクがインクチャンネルおよび
気化チャンバにアクセスできるようになっている。この
タイプの従来技術のインクジェットプリントヘッドの設
計の不利な点は、内部のコンタミナントがプリントヘッ
ド内のインク流路を詰まらせる可能性がある、というこ
とである。その結果、インクの流れが制限されたり完全
に遮断されてしまい、それによってインク滴が紙上に噴
出されなくなってしまうことがある。さらに、1つの気
化チャンバ内のヒータ要素の通電が、近くの気化チャン
バに流入するインクに影響を与えて、クロストークを引
き起こす可能性がある。クロストークは、関連する要素
に通電するときにオリフィスから放出するインク量に影
響を与えてしまうことになる。
【0006】粒子がインク流路を詰まらせないようにし
ておく1つの方法は、非常にクリーンなインクジェット
プリントカートリッジ、すなわち、外来性の粒子がない
インクジェットプリントカートリッジを作り上げる、と
いうことである。しかし、インクジェットプリントカー
トリッジの製造中に生じる小さな粒子を除去すること
は、困難でありかつ費用が掛かる。別の耐粒子(PARTICL
E TOLERANT)構成では、それぞれの気化チャンバに通じ
る多数の入口チャネルが用いられている。従って、入口
チャンネルの1つに外来性の粒子が詰まっても、別の入
口チャンネルを通ってインクはなおも気化チャンバに流
入することができる。しかし、多数のチャンネルを有す
る構成では、1つのチャンネルが詰まると性能が変化し
てしまい、それによってインクジェットプリントヘッド
のプリント品質が低下してしまう。
【0007】米国特許第5,638,101号には、別
の耐粒子構成が記載されている。これは、それぞれのイ
ンクチャンネルの入口近くに形成した拡大領域すなわち
「堡礁(barier reefs)」を用いてインク
チャンネルの入口を絞り、大きな外来性の粒子を取り除
くのに役立っている。さらに、ピンチ点(pinch point)
として知られる比較的狭い狭窄点がインクチャンネルに
含まれていて、発射後の気化チャンバの再充填中にダン
ピングを行い、クロストークを低減させるのに役立って
いる。しかし、処理中に堡礁が削られてしまい、従って
役に立たなくなったり、さらに悪いことには、それ自体
がコンタミナントになってしまう可能性がある。さら
に、インクチャンネルにおいてピンチ点および堡礁を用
いることでインクチャンネルが長くなり、基板領域を増
大させる必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、インクジェッ
トプリントカートリッジ用の耐粒子プリントヘッド構成
が必要とされている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の実施形態による
インクジェットプリントカートリッジは、インクをイン
ク槽から液チャンネルに供給する少なくとも1つの溝を
用いる。溝は気化チャンバを含み、インク供給容器内の
外来性の粒子が少なくとも1つの溝によってフィルタを
かけて取り除かれ、液チャンネルを詰まらせないように
なっている。液チャンネルは、基板とノズル部材との間
のバリアー層に含まれ、ピンチ点等の流れ絞り(flow re
strictor)を経由してプレナムに連通する気化チャンバ
を含んでいる。単一のプレナムに多数の気化チャンバを
接続しても、あるいは各気化チャンバに関連するプレナ
ムが別個にあってもよい。ノズル部材は、オリフィスの
アレイおよび少なくとも1つの溝を備えている。必要で
あれば、それぞれのプレナムに、多数、例えば4つの溝
が関連づけられていてもよい。別の実施形態において、
溝はバリアー層内に配置される。基板は、ヒータ要素の
直線状のアレイを2つ含み、ノズル部材内のそれぞれの
オリフィスは、1つの気化チャンバおよびヒータ要素に
関連づけられている。複数の溝は、それぞれのプレナム
に通じる唯一のインク供給源である。従って、インクは
複数の溝を通ってプレナムに流入し、プレナムは流れ絞
りを経由してインクを気化チャンバに供給している。
【0010】インクは、インク槽から直接プレナムまた
は気化チャンバに流れることができず、まず複数の溝を
通って流れなければならないので、溝の幅よりも大きな
いかなる外来性の粒子も取り除かれ、液チャンネルに入
らないようになっている。さらに、溝の幅が、液チャン
ネル、特に流れ絞りおよびオリフィスの幅よりも狭いの
で、溝を通って流れるいかなる粒子も、液チャンネル路
を詰まらせることなく吐出されることになる。
【0011】さらに、それぞれの液チャンネル、すなわ
ち気化チャンバおよびプレナムは、関連する複数の溝を
介してのみインク槽に液通している。従って、それぞれ
の液チャンネルは他の液チャンネルから分離されてお
り、それによって、クロストークが実質的に除去され
る。さらに、バリアー層の一部にプレナムをインク槽か
ら分離することにより、ノズル部材を固定する更なる物
質ができる。従って、ノズル部材の剥離や凹みに伴う諸
問題を低減させることができる。
【0012】本開示を読めば、他の利点が明らかになろ
う。
【0013】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照することによっ
て、当業者は、本発明をよりよく理解し、その多数の目
的、特徴および利点を明らかにすることができる。異な
る図面において、同じ参照記号を用いて、同様または同
一の部品(items)を示す。
【0014】図1は、頂部のカバーが取り外された状態
のインクジェットプリンタ10の簡略化した一例の図で
ある。インクジェットプリンタ10は、紙を保持する入
力口トレー12を含んでいる。プリント動作が開始され
ると、紙が入力口トレー12から送られてプリントゾー
ン14を通過し、その紙上にプリントが行われる。紙
は、プリントゾーン14を通過するときに停止し、次
に、1つ以上のインクジェットプリントカートリッジ1
8を含む可動キャリッジ16が紙を横切って走査して、
その上に1回分のインクをプリントする。キャリッジ1
6は、従来技術のベルトおよび滑車システムによって走
査軸に沿って動き、摺動ロッド20に沿って摺動する。
プリントカートリッジ18は、従来からイエロー、マゼ
ンタ、シアン、またはブラックのインクを保持してい
る。キャリッジ18内で多数のプリントカートリッジが
使用される場合には、異なるカラーのインクを用いても
よい。
【0015】キャリッジ16が1度または何度も走査し
た後、従来技術のステッパモータおよび送りローラ22
を用いて紙が漸進的にプリントゾーン14内の次の位置
に移動され、キャリッジ16が再び紙を横切って走査
し、その上に次の1回分のインクをプリントするように
なっている。
【0016】外部コンピュータからのプリント信号は、
プリンタ10によって処理されて、プリントするドット
のビットマップが生成される。次いで、このビットマッ
プはプリントヘッドのための発射信号に変換されること
になる。キャリッジ16が走査軸に沿って左右に横切る
時の位置は、キャリッジ16上の光電素子によって検出
される光学的エンコーダストリップ24から決定され、
それぞれのプリントカートリッジ上の様々なインク噴出
要素は、キャリッジの走査中の適切な時点で選択的に発
射させられる。
【0017】プリンタ10は、柔軟性を有するインク管
36を介してキャリッジ16のプリントカートリッジに
接続された交換式インク供給カートリッジ28,30,
32,34を収容している、オフ・キャリッジのインク
供給ステーション26を含んでいてもよい。あるいは、
プリンタ10は、プリントカートリッジ18に接続され
た交換式インク供給カートリッジ用のオン・キャリッジ
のインク供給ステーションを含んでもよい。もちろん、
インク供給容器は、プリントカートリッジ18と一体的
な非交換式インク供給容器であってもよい。
【0018】図2は、本発明の一実施形態によるプリン
トヘッドを組み込んだインクジェットプリントカートリ
ッジ18を示している。プリントカートリッジは、図1
におけるプリンタ10に用いても、あるいはフォーマッ
トの大きいプロッタや、郵便プリント装置等の専用プリ
ンタを含む、同様のタイプのインクジェットプリンタに
用いてもよい。プリントカートリッジ18は、インク槽
38およびテープ自動ボンディング(TAB)を用いて
形成したプリントヘッド42を含んでいる。プリントヘ
ッド42は、柔軟性を有するポリマーテープ48に、例
えばレーザアブレーションによって形成された平行な2
列の偏心穴、すなわちオリフィス46を備えるノズル部
材44を含んでいる。また、ノズル部材44は、それぞ
れのオリフィス46に関連する複数の溝を含んでいる。
この複数の溝については、図7、図8、および図9を参
照して以下でさらに説明する。テープ48は、3M社か
ら入手可能なKapton(登録商標)テープを購入してもよ
い。他の適切なテープは、Upilex(登録商標)またはそ
の同等物で形成されていてもよい。
【0019】図2に示すプリントカートリッジ18は、
同プリントカートリッジ18の一部であるインク槽38
を含むが、インクの供給容器は、プリントカートリッジ
18のプリントヘッド42に着脱可能に接続された外部
交換式インク供給容器の形であってもよい、ということ
が理解されるべきである。従って、インク供給容器はプ
リントカートリッジ18から分離することができ、図1
に示すキャリッジ16上にあっても、キャリッジ16か
ら離れて柔軟性を有する管36を介してプリントカート
リッジ18に接続されていてもよい。交換式インク供給
容器は、プリントヘッド42に直接接続しても、プリン
トカートリッジ18内のインク槽38等の中間要素を介
してプリントヘッド42に接続してもよい。
【0020】テープ48の背面は、その上に従来技術の
リソグラフィエッチングおよび/またはメッキ工程を用
いて形成された導電トレース66(図4に示す)を含ん
でいる。これら導電トレースは、終端が大きな接触パッ
ド50になっており、同接触パッド50は、プリンタ1
0のカートリッジ16内の電極と電気的に接触して、プ
リントヘッド42用の発射信号ならびに電力および接地
信号を受け取るように設計されている。
【0021】テープ48を通って窓52,54が延びて
おり、これら窓52,54は、導電トレースの他方の端
を、ヒータ抵抗器を含むシリコン基板上の電極に容易に
接合するのに用いられている。窓52,54には、この
下方にあるトレースおよび基板部分を保護するためのカ
プセル材(encapsulant)が充填されている。
【0022】図2に示すように、テープ48は、プリン
トカートリッジの「鼻(snout)」の後縁で折り曲げら
れ、該鼻の後壁56の長さの約1/2だけ延びている。
このテープ48のフラップ部は、遠方端の窓52を通っ
て基板電極に接続される導電トレースのルーティングを
行うのに用いられる。
【0023】図3は、プリントカートリッジ18から取
り外された図2のプリントヘッドを示す正面図であり、
プリントヘッド42の窓52,54にカプセル材を充填
する前の状態を示している。
【0024】プリントヘッド42の背面には、複数の個
々に通電可能な薄膜抵抗器を含むシリコン基板60(図
4に示す)が固定されている。それぞれの抵抗器は、1
つのオリフィス46の略後方に配置され、1つ以上の接
触パッド50に順次または同時に印加される1つ以上の
パルスによって選択的に通電されると、オーム加熱器と
しての役割を果たすようになっている。あるいは、抵抗
器の代わりに、それぞれのオリフィスの後方に圧電素子
を用いてもよい。
【0025】オリフィス46および導電トレースは、い
かなる大きさ、数、およびパターンであってもよく、ま
た様々な図面は、本発明の特徴をはっきりと示すように
設計されている。わかりやすくするために、これら様々
な特徴の相対的寸法はかなり調整されていることが理解
されるべきである。
【0026】図4は、テープ48の背面に搭載したシリ
コン基板60を説明するもので、基板60上に形成され
たバリアー層62の一方の縁も表す図3のプリントヘッ
ド42の裏面を示している。図4に示すように、バリア
ー層62の縁は固い。バリアー層62内には液チャネル
が存在しているが、これらの液チャネルは図4において
は見えない。図6は、液チャネルを含むバリアー層62
の更なる詳細を示し、これについては後に説明する。バ
リアー層62に隣接するテープ48に沿って、複数の溝
64が示されているが、これら溝は、インクをインク槽
38(図2に示す)からバリアー層62内の液チャンネ
ルに供給するのに用いられる。
【0027】また図4には、テープ48の背面に形成さ
れた導電トレース66が示されており、図4において、
導電トレース66は、終端がテープ48の反対側で接触
パッド50(図3)になっている。
【0028】窓52,54によって、テープ48の反対
側からトレース66の両端および基板電極にアクセスす
ることができ、接合が容易になる。
【0029】図5は、基板60上に形成された電極68
への導電トレース66の端の接続を示すもので、図4の
A−A線に沿った側断面図である。図5で示すように、
バリアー層62の一部69は、導電トレース66の端を
基板60から絶縁するのに用いられている。
【0030】また図5には、テープ48、該テープ48
内の溝64、バリアー層62および窓52,54の側面
図も示している。同図では、図6に示すヒータ抵抗器に
関連するオリフィス穴からインク滴70が噴出している
のが示されている。
【0031】図6は、図4におけるテープ48の背面に
固定されてプリントヘッド42を形成するシリコン基板
60の正面から見た斜視図である。シリコン基板60の
上には、従来のリソグラフィ技術を用いて、薄膜抵抗器
72や圧電素子等のインク噴出要素が2列形成されてお
り、これらは図6において、バリアー層62内に形成さ
れたインク噴出チャンバ74を通って露出して示されて
いる。用いるインク噴出要素がヒータ抵抗器である場合
には、インクはインク噴出チャンバ74内で気化し、従
って、インク噴出チャンバ74は気化チャンバ74とな
る。簡単にするために、チャンバ74を気化チャンバ7
4と呼ぶことにする。一実施形態において、基板60
は、長さが約1/2インチであり、300個のヒータ抵
抗器72を含み、従って1インチ当たり600ドットの
解像度が可能である。
【0032】また、基板60上には、図4のテープ48
の背面上に形成された導電トレース66(図6において
破線で示す)に接続する電極68も形成されている。
【0033】図6において破線で示すデマルチプレクサ
76もまた基板60上に形成されており、電極68に印
加した多重化された入信号を多重分離して、それらの信
号を様々な薄膜抵抗器72に分配している。デマルチプ
レクサ76によって、電極68の使用数を薄膜抵抗器7
2よりも少なくすることができる。電極の数が少なくな
ると、図5に示すように、基板へのすべての接続を基板
の短い方の端部からすることができ、これらの接続が、
基板の長い方の側の周囲においてインクの流れを妨げな
いようになっている。デマルチプレクサ76は、電極6
8に印加した符号化信号を復号するものであれば、いか
なる復号器であってもよい。このデマルチプレクサは、
電極68に接続された入力導線(わかりやすくするため
に図示せず)を有し、また様々な抵抗器72に接続され
た出力導線(図示せず)を有している。直結駆動および
デジタル信号の符号化を含み、発射信号を様々な薄膜抵
抗器72に分配する他の方法が可能である、ということ
が理解されるべきであり、こういったものであれば、デ
マルチプレクサ76は不要となろう。
【0034】また、基板60の表面上には、バリアー層
62が従来のリソグラフィー技術を用いて形成されてい
る。バリアー層62は、フォトレジストまたは何か他の
ポリマーの層であってもよく、その中には、気化チャン
バ74およびプレナム78を含む液チャンネルが形成さ
れている。プレナム78は、図4に示すテープ48をア
ブレーションして形成された溝64を介してその中にイ
ンクが供給される空間を取り囲んでいる。図6に示すよ
うに、プレナム78とバリアー層62の縁との間には、
バリアーが存在している。ピンチ点80の形態に基づく
流れ絞りが、プレナム78を気化チャンバ74から分離
している。
【0035】図5に関して前述したように、バリアー層
62の一部69が、導電トレース66を下方の基板60
から絶縁している。
【0036】バリアー層62の頂面を図4で示すテープ
48の背面に接着剤によって固定するためには、バリア
ー層62の頂面にポリイソプレンのフォトレジストの非
硬化層等の薄い接着層82が施される。もちろん、バリ
アー層62の頂面とテープ48の背面とを他の方法で互
いに接着することができる場合には、このような別個の
接着層82は必要ではない。簡略化するために、本説明
においては、接着層を用いないと言わない限りは、接着
層82を用いてバリアー層62をテープ48に接着する
と仮定する。その結果として得られる基板構造は、抵抗
器72がテープ48に形成されたオリフィスと整列する
ように、テープ48の裏面に配置されることになる。ま
た、この整列段階では、生来的に、電極68が導電トレ
ース66の両端に整列される。次いで、トレース66が
電極68に接着される。この整列および接着工程は、図
23に関連してより詳細に後述する。整列して接着され
た基板/テープ構造では、加圧しながら加熱されると、
接着層82が硬化するため、基板構造がテープ48の裏
面にしっかりと固定される。
【0037】図7は、図6の基板構造を薄い接着層82
によってテープ48の背面に固定した後で、単一の気化
チャンバ74、薄膜抵抗器72、単一の溝64および円
錐台形のオリフィス84の拡大図である。そして図7
は、図6のB−B線に沿った基板60およびバリアー層
62の断面図である。また図7には、プレナム78およ
びピンチ点80の半分も示している。動作中、インク
は、矢印86で示すように、図2のインク槽38から基
板60の縁の周囲を流れ、バリアー層62の回りを流れ
て溝64を通り、プレナム78から成る液チャンネルに
流入し、ピンチ点80および気化チャンバ74を通る。
薄膜抵抗器72に通電すると、隣接するインクのごく表
面が過熱されて爆発的な気化を生じさせ、その結果、イ
ンク滴がオリフィス84を通って噴出される。すると、
毛管作用によって、気化チャンバ74が再充填されるこ
とになる。
【0038】一実施形態において、バリアー層62は、
これを用いる場合には、厚さが約0.75から1ミルで
あり、基板60の厚さは約20ミルであり、テープ48
の厚さは約2ミルである。
【0039】図8は、バリアー層62およびシリコン基
板60の上にあるテープ48を上方から見た斜視図であ
る。バリアー層62内には、いくつかのプレナム78お
よび関連する気化チャンバ74が示され、気化チャンバ
74を通して薄膜抵抗器72が見えている。テープ48
は、円錐台形のオリフィス84および複数の溝64を含
んでおり、これらは、この図ではテープ48の底側にあ
るので、破線で示されている。図8においては、テープ
48の一部を切り欠いて、バリアー層62内の構造およ
び溝64の構造の各部をはっきりと示すようにしてい
る。
【0040】図8に示すように、テープ48内の複数の
溝64は、バリアー層62内のプレナム78の構造の上
にある。インクは溝64を通ってプレナム78に供給さ
れるので、多数の溝64を用いて、確実に制限のないイ
ンクの流れが十分に供給されて利用できるようにしてい
る。しかし溝64は、ふるいの役割を果たしており、外
来性の粒子がプレナム78または気化チャンバ74に入
ることを好都合に防止するように、狭くなっている。プ
レナム78内への流動抵抗は、ピンチ点80によって生
じる抵抗よりもはるかに小さく、同ピンチ点80が流動
抵抗の機構(feature)の役割を果たしている。
【0041】図9は、テープ48の縁およびバリアー層
62の縁を示す平面図であり、テープ48がバリアー層
62の上にある。また図9は、気化チャンバ74および
関連するプレナム78、ピンチ点80および薄膜抵抗器
72を示している。これらはテープ48の下方にある
が、わかりやすくするために実線で示している。テープ
48内には、オリフィス84および複数の溝64があ
り、これらも、テープ48の底側にあるが、わかりやす
くするために実線で示している。
【0042】図9は、プレナム78の上方に延びる4つ
の溝64を示しているが、この数は例示的なものであ
り、異なる数、例えば3から5を用いてもよい、という
ことが理解されるべきである。個々のプレナム78のそ
れぞれについて用いる溝64の数は、それらの溝が供給
できるインクの容量によって決められる。溝64は、約
10kHzから15kHz、公称では12kHzの再充
填速度を達成するのに十分な容量のインクをプレナム7
8に供給すべきである。技術が進歩して発射速度が増大
すれば、それに伴って溝64が供給しなければならない
インクの容積も増大するはずである、ということが理解
されるべきである。溝64が供給することができるイン
クの体積は、もちろん、溝64の幾何学的形状によって
決まる。溝64は、テープ48にレーザアブレーション
して形成され、後述する図10に示すように、断面が三
角形で、最大幅W64は約10μmから20μm、公称
では15μmであり、高さは25μmから45μm、公
称では45μmである。必要であれば、溝64の断面は
長方形等の異なるものであってもよく、これは、より詳
細に後述するように、用いられるアブレーション工程に
よって決まる。溝64は、約1.5μmである幅WSE
Pだけ互いから離れている。溝64の長さL64は約1
00μmであるが、これと異なっていてもよい。溝64
は、図2に示すインク槽38内に、総計でEXT64だ
け延びているべきである。このEXT64は、制限のな
いインクの流れが溝64に流入するのに十分な大きさで
あって、約40μmであるが、もちろんこれは、インク
が制限のない方法で溝64に流入することができる限り
において、思い切って変更してもよい。溝64は、制限
のないインクの流れが溝64から流出することができる
大きさだけ、プレナム78の上方に延びているべきであ
る。従って、理想的には、溝64は、プレナム78の上
方にできるだけ遠くまで延びているべきである。しかし
溝64は、ピンチ点80を迂回するバイパスになって気
化チャンバ74内に延びるべきではない。そうでなけれ
ば、ピンチ点80による流れ制御ができなくなってしま
う。
【0043】もちろん、必要であれば、より寸法(幅お
よび高さ)の小さい溝64をより数多く用いて、溝64
の粒子排除性能を改良してもよい。しかし溝64は、所
望の速度でプレナム78を再充填するのに十分な容量の
インクを供給することができなければならない。それに
も拘わらず、下流の機構、すなわちピンチ点80、気化
チャンバ74およびオリフィス84の寸法が、溝64の
最も幅広の部分の寸法よりも大きいので、溝を十分通り
抜けられるくらい小さい粒子はいかなるものでも、下流
のプリントヘッド構造内で障害を引き起こすことはな
い。
【0044】プレナム78の縁は、約20μmの距離D
SEPだけバリアー層62の縁から離れている。プレナ
ム78の幅W78は約20〜40μm、公称では27.
5μmであり、長さL78は約65μmである。もちろ
ん、ピンチ点80を通り気化チャンバ74への制限のな
いインクの流れを供給するのに十分な容量のインクをプ
レナム78が保持される限りにおいて、正確な寸法を変
更してもよい。ピンチ点80は、約17.5μmの距離
W80だけプレナム78を気化チャンバ74から離して
いる。ピンチ点80の先端は、幅が約20μmのWop
enである開口部を形成している。気化チャンバ74
は、約45μm×45μmである。
【0045】オリフィス84の中心は、バリアー層62
の縁から約87.5μmの距離D84にある。さらに、
それぞれのオリフィス84は、次のオリフィス84と約
85μmの距離だけ離れている。
【0046】図10は、図9のC−C線に沿ってテープ
48、バリアー層62および基板60の一部を示す断面
図である。図10に示すように、テープ48の溝64
は、断面が三角形であり、高さH64は約25μmから
45μm、公称では45μmである。
【0047】図9および図10に示すプリントヘッドの
構造は比較的簡単であるので、棚の長さ、すなわち抵抗
器72からバリアー層62の縁までの距離は、従来技術
のインクジェットプリンタにおいて見られるものよりも
小さい。棚の長さが短い(図9に示すD84と略等し
い)ことによって、より小さな基板60を用いることが
できる。基板60を小さくすることによって、ウェーハ
1枚当たりに形成される基板の数を多くすることがで
き、従って、基板1枚当たりの材料費が低減される。
【0048】さらに、本発明では、従来技術のプリント
ヘッドと比べて、プリントヘッドの適切な動作が、基板
をウェーハから切り出す工程に影響されにくくなる。従
来技術のプリントヘッドにおいて、チャンネルが気化チ
ャンバからバリアーの端まで延びている場合は、バリア
ーの縁と基板の縁との間の距離は、インクがバリアーの
チャンネルに入る前にこの距離を移動しなければならな
いので、再充填速度に大きな影響を与える。従って、従
来技術のプリントヘッドにおいては、基板をウェーハか
ら切り出す工程を非常に正確にし、バリアーの縁と基板
の縁との間が正確な距離に保証されていなければならな
い。しかし、本発明の実施形態によれば、プレナム78
は距離DSEPだけバリアー層62の縁から離れ、溝6
4を介してインク槽に連通しており、溝64は距離EX
T64だけバリアー層62の縁を越えて延びている。そ
の結果、インクがプレナム78にアクセスするために溝
64を通って流れなければならない距離は、基板の縁の
位置に関係なく、常にDSEPである。また、基板を切
り出す工程の精度は、本発明の実施形態による構成を有
するプリントヘッドの適切な動作、すなわち再充填速度
にとって、それほど重要ではない。
【0049】さらに、それぞれの気化チャンバ74が個
々に関連する溝64を介してインクを受け取るので、気
化チャンバ74同士は互いに分離されている。その結
果、気化チャンバ74同士の間のクロストークが略除去
されることになる。
【0050】さらに、本発明では、インク槽38(図2
に示す)とプレナム78との間のバリアー層62におい
てチャネルを用いないようにすることによって、テープ
48を接着することのできる更なる物質ができる。テー
プ48を接着することのできるこの更なるバリアー層6
2の物質によって、テープ48をバリアー層62に固定
する時のテープ48の意図しない凹みと、不所望の剥離
を、好都合に低減することができる。
【0051】図11は、図10に示すものと同様の側面
図であり、同じ参照番号は同じ要素である。しかし図1
1は、インクがテープ48とバリアー層62との間を流
れることができるように、これらテープ48とバリアー
層62との間に配置された溝の別の実施形態を示してい
る。図11に示すように、溝202はバリアー層62に
配置されており、それによって、テープ48の溝64
(図10に示す)の代わりとなっている。溝202は、
従来のリソグラフィー技術を用いて形成されており、断
面は、長方形およびその他リソグラフィー工程によって
可能ないかなる幾何学的形状であってもよい。溝202
は、バリアー層62の縁からプレナム78に延びてお
り、プレナム78に制限のないインクを供給することが
できるのに十分な寸法を有するべきである。
【0052】図12は、図10および図11に示すもの
と同様の側面図であり、同じ参照番号は同じ要素であ
る。図12に示すように、テープ48の溝64は、バリ
アー層62の溝202と組み合わせて用いてもよい。こ
の構成では、同じ粒子排除特性を維持しながら、プレナ
ム78に流入するインクの流れが好都合に増大する。
【0053】また、本開示においては、プレナム78お
よび気化チャンバ74がバリアー層62内に形成される
ものとして説明しているが、プレナム78および気化チ
ャンバ74のうちの一方または両方が、部分的にまたは
完全にテープ48内に形成されていてもよい、というこ
とも理解されるべきである。
【0054】図13ないし図16は、テープ48の縁お
よびバリアー層62の縁を示す様々な実施形態の平面図
であり、テープ48はバリアー層62の上にある。図1
3に示すように、複数の溝64の代わりに、単一の幅広
の溝204を用いて、対応するプレナム78にインクを
供給してもよい。単一の溝204は、プレナム78に制
限のないインクを供給するすることができるのに十分な
断面寸法を有している。また、単一の溝204の高さ
は、所望の粒子排除特性を維持するのに十分に低い、例
えば5μmから20μmである。
【0055】図14は、インクを複数のプレナム78に
供給するために、単一の溝206を使用したものを示
す。図14に示すように、溝206を用いて、多数、例
えば3つの別個のプレナム78にインクを供給してもよ
く、あるいは、1つの溝206を用いて、基板の一方の
側に配置されたすべてのプレナム78にインクを供給し
てもよい。
【0056】図15は、溝206を用いて、多数の気化
チャンバ74に関連する単一のプレナム208にインク
を供給する、別の実施形態を示す。図15に示すよう
に、プレナム208を用いて、多数、例えば3つの別個
の気化チャンバ74にインクを供給してもよく、あるい
は、プレナム208を用いて、基板の一方の側に配置さ
れたすべての気化チャンバ74にインクを供給してもよ
い。
【0057】図16は、テープ48内の溝64が交差し
た溝210と共に用いられる、別の実施形態を示す。交
差した溝210は、溝64と同じ方法で作り出される。
用いられる交差した溝210の数は、いかなる所望の数
であってもよい。
【0058】図17は、中央送り構成を用いた基板60
の一部を示すプリントヘッド構成の実施形態を示す。図
17に示すように、基板60は、中央送り穴61を有し
ており、インク槽38(図2に示す)からのインクは中
央送り穴61を通って溝64に流れる。溝64はバリア
ー層62に配置されているが、わかりやすくするために
バリアー層62は図17には示していない。プレナム7
8および気化チャンバ74は、中央送り穴61の近くに
配置されており、中央送り穴61を通って流れるインク
が、溝64を通ってプレナム78に流入するようになっ
ている。従って、プリントヘッド構成は、中央送り構成
を有していてもよい。中央送り穴61は、従来技術のエ
ッチング法を用いて機械的または化学的に形成してもよ
い。
【0059】もちろん、図11および図12において説
明したように、図13〜図17に示す各実施形態もま
た、溝をバリアー層62内に形成して作成してもよい。
さらに、必要であれば、図13〜図17に示す各実施形
態を、単独でまたは組み合わせて用いてもよい。
【0060】図18および図19は、プレナム78を有
する気化チャンバ74として示すプリントヘッド構成群
とバリアー層62の縁との間の関係の平面図である。図
18は、ジグザグ状のプリントヘッド構成を示す。イン
クは、インク槽38(図2に示す)と常に接触している
溝64(図9に示す)を介して、プレナム78および気
化チャンバ74に供給されるようになっている。図18
に示すように、バリアー層62の縁は、プレナム78に
対応してジグザグになっている。従って、プレナム78
からバリアー層62の縁までの距離は、気化チャンバ7
4を再充填することができる頻度に影響を与えない。ジ
グザグ状であれば、それぞれの気化チャンバ74におけ
る抵抗器はジグザグにアドレスされることになる。従っ
て、プリントヘッドが紙を横切って走査する際には、適
切に遅延した抵抗器へのアドレス信号を用いて、それぞ
れの気化チャンバ74から生じたドットが互いに垂直に
整列して、垂直線を作り出す。従って、まっすぐな垂直
線を作り出すのに同時に発射しなければならない抵抗器
は一部のみであり、それによって、要求される電力が好
都合に制限されることになる。
【0061】図19は、プレナム78がバリアー層62
の縁から等距離にある、直線状のプリントヘッド構成を
示す。図19に示す構成を有するプリントヘッドを含む
カートリッジは、傾斜した向きでプリンタ内に取り付け
られる。従って、気化チャンバ74は、プリンタ内に取
り付けると垂直に対して角度をなすことになり、それぞ
れの気化チャンバ74が他のチャンバに対してわずかに
偏心するようになっている。それぞれの気化チャンバ7
4内の抵抗器は、順次アドレスされる。従って、プリン
トヘッドが紙を横切って走査する時には、それぞれのオ
フセット抵抗器への遅延したアドレス信号を用いて、そ
れぞれの気化チャンバ74から生じたドットが互いに垂
直に整列して垂直線を作り出し、それによって、要求さ
れる電力が好都合に制限される。
【0062】図20は、プリントヘッド装置42とプリ
ントヘッド本体との間をシールするのに用いるヘッドラ
ンドパターン(岬パターン)90を表すため、プリント
ヘッド装置42を取り外して、図2のプリントカートリ
ッジ18を示す。わかりやすくするために、図20にお
いてはヘッドランドの特性を誇張している。また、図2
0には、インクがインク槽38からプリントヘッド装置
42の背面に流れるようにするため、プリントカートリ
ッジ18の中央スロット92も示している。
【0063】プリントカートリッジ18上に形成された
ヘッドランドパターン90は、プリントヘッド装置42
が同ヘッドランドパターン90に当たって所定位置に圧
入されると、高くした内壁94上および壁開口部95,
96に渡って(プリントヘッド装置42が所定位置に来
ると基板に外接するように)施されたエポキシ接着剤の
ビードがプリントカートリッジ18の本体とプリントヘ
ッド装置42の背面との間のインクシールを形成するよ
うになっている。使用可能な他の接着剤としては、例え
ば、ホットメルト、シリコーン、紫外線硬化接着剤およ
びそれらの混合物が挙げられる。さらに、接着剤のビー
ドを施す代わりに、パターン化した接着剤フィルムをヘ
ッドランド90上に配置してもよい。
【0064】図4のプリントヘッド装置42を適切に配
置し、接着剤を施した後にいて図20のヘッドランドパ
ターン90に押し下げると、基板60の短い方の両端
が、表面部97,98によって壁開口部95,96内に
支持される。ヘッドランドパターン90の構成は、基板
60が表面部97,98によって支持されると、テープ
48の背面が高くした内壁94の頂部よりもわずかに上
で、プリントカートリッジ18の平らな頂面99と略同
一平面になるようになっている。プリントヘッド装置4
2がヘッドランド90上に押し下げられると、接着剤が
押しつぶされる。接着剤は、高くした内壁94の頂部か
ら、該高くした内壁94と高くした外壁100との間の
溝内にあふれ出し、スロット92に向かって幾らかあふ
れ出す。この接着剤は、壁開口部95,96から、スロ
ット92の方向に内向きに押しつぶされ、また高くした
外壁100に向かって外向きに押しつぶされる。高くし
た外壁100によって、接着剤がさらに外向きに変位す
ることが妨げられる。接着剤の外向きの変位は、インク
シールの役割を果たすだけでなく、ヘッドランド90近
傍の導電トレースを下方から封入して、該トレースをイ
ンクから保護する。
【0065】このシールが、基板60に外接する接着剤
によって形成され、該シールによって、インクはスロッ
ト92から基板60の両側の回りを流れ、溝64を介し
て気化チャンバ74に流入するが、インクがプリントヘ
ッド装置42の下からにじみ出すことは防止される。従
って、この接着シールは、プリントヘッド装置42をプ
リント印字カートリッジ18に機械的に強固に連結し
て、液シールを行うと共に、トレース封入を行う。ま
た、この接着シールは硬化しやすく、シール材のライン
が容易に観察可能であるので、プリントカートリッジ本
体とプリントヘッドとの間の漏れを検出することができ
る。
【0066】図21は、プリントヘッド装置42とプリ
ントカートリッジ18の本体との間のシールを形成する
下方の接着剤の位置を断面線によって表す完成したプリ
ントカートリッジ18の一部を示す。図21において、
接着剤は、オリフィス46のアレイを取り囲む破線と破
線との間に略配置されている。外側の破線102は、わ
ずかに図20の高くした外壁100の境界内にあり、内
側の破線104は、わずかに図20の高くした内壁94
の境界内にある。接着剤はまた、壁開口部95,96
(図20)を通って押しつぶされて示されており、基板
上の電極へ通じるトレースを封入している。
【0067】図22は、図21のD−D線に沿った側断
面図であり、基板60を取り囲む接着シール110の一
部を示し、またプレナム78および気化チャンバ74
(この断面図においては、ピンチ点80は示していな
い)を含むバリアー層62の頂面上の薄い接着層82に
よってテープ48の中央部に接着剤で固定された基板6
0を示している。図20に示す高くした内壁94を含む
プリントカートリッジ18のプラスチック本体の一部も
また示している。気化チャンバ74内には薄膜抵抗器7
2を示している。
【0068】また、図22は、インク槽38(図2に示
す)からのインク112がどのようにプリントカートリ
ッジ18内に形成された中央スロット92を通って流
れ、基板60の縁の周囲を流れ、テープ48の溝64を
通ってプレナム78および気化チャンバ74に流入する
かを示している。抵抗器72が通電されると、放出され
るインク滴114によって示すように、気化チャンバ7
4内のインクがオリフィス84を通って噴出される。
【0069】別の実施形態において、インク槽は、それ
ぞれが異なるカラーのインクを含んだ2つの別個のイン
ク源を備えている。この別の実施形態では、図22の中
央スロット92が破線103で示すように二等分され、
中央スロット92の各側が別個のインク源に連通するよ
うになっている。従って、気化チャンバの左側の直線状
アレイは、一のカラーのインクを噴出させ、一方、気化
チャンバの右側の直線状アレイは異なるカラーのインク
を噴出させることができるようになっている。この概念
は、カラーが4つのプリントヘッドを作り出すのにも用
いることができる。この場合、異なるインク槽が基板の
4つの側のそれぞれに沿った溝にインクを供給してい
る。このため、上述した縁が2つの供給設計の代わり
に、好ましくは対称性のある正方形の基板を用いて、縁
が4つの設計が用いられる。
【0070】図23は、図4のプリントヘッド装置42
を形成する一方法を示す。
【0071】スタートの物質はKapton(登録商標)また
はUpilex(登録商標)タイプのポリマーテープ120で
あるが、テープ120は、後述する手順において使用が
許容されるいかなる適当なポリマーフィルムであっても
よい。このようなフィルムは例えば、テフロン、ポリイ
ミド、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポ
リエステル、ポリアミドポリエチレンテレフタレート、
またはそれらの混合物を含んでもよい。
【0072】テープ120は通常、リール122に巻い
た長いストリップの状態で設けられている。テープ12
0の両側に沿ったスプロケット孔128は、正確かつ安
定的にテープ120を運ぶために用いられている。ある
いは、スプロケット孔128を省いて、他のタイプの取
り付け具を用いてテープを運んでもよい。
【0073】好適な実施形態において、テープ120の
上には、従来技術の金属デポジットおよびリソグラフィ
ー工程を用いて形成した、図4に示すような導電銅トレ
ース66が既に設けられている。導電トレースの特定の
パターンは、シリコン型上に形成された電極に電気信号
を分配する所望の方法によって決まる。シリコン型は、
その後にテープ120上に搭載される。
【0074】好適な工程において、テープ120はレー
ザ加工チャンバに運ばれ、F2、ArF、KrCJ、K
rF、またはXeClタイプのエキシマレーザ134に
より発生するレーザ光132を用いて、1つ以上のマス
ク130が規定するパターンに、レーザアブレーション
が施される。マスキングを行ったレーザ光は、矢印13
6で示されている。
【0075】好適な実施形態において、このようなマス
ク130は、例えば多数のオリフィス84および多数の
溝64(図7に示す)を取り囲むもので、テープ120
の拡張領域に対するアブレーションにより形成される機
構のすべてを規定している。あるいは、オリフィスパタ
ーンや溝パターンのようなパターンまたはその他のパタ
ーンは、レーザ光よりも本質的に大きい共通のマスク基
板上に並べて配置されてもよい。そして、このようなパ
ターンは光線の中で順次動かしてもよい。このようなマ
スクで用いるマスキング材料は、好ましくはレーザ波長
において反射率が大きな、例えば、多層誘電体またはア
ルミニウムやクロム等の金属から構成されている。
【0076】溝64はテープ120を通して部分的にア
ブレーションされるだけなので、マスク130における
溝の設計はハーフトーンである。従って、溝64を作成
するマスキングを行ったレーザ光136は、オリフィス
84を作成するマスキングを行ったレーザ光の強さの何
分の一かである。その結果、オリフィス84はテープ1
20を通して完全にアブレーションされ、溝64はテー
プ120を通して部分的にのみアブレーションされる。
レーザに対してハーフトーンのマスクを作り出して基板
内に所望の深さにパターンをレーザアブレーションする
ことは、従来技術において公知である。
【0077】あるいは、オリフィス84および溝64
は、単一のまたは多数のマスク130を通して異なるレ
ーザエネルギーレベルでテープ120にアブレーション
を行って形成される。そこで、機構のうちの1つをテー
プ120内にアブレーションにした後、レーザ134の
エネルギーレベルが適切に調整され、所望のパターンを
テープ120の必要な深さに作り出している。別の実施
形態において、溝64は、マスク130内の細いスリッ
トを用いて、部分的にテープ48内にアブレーションし
て形成される。レーザ134のエネルギーレベルは一定
に保たれ、マスク130内のスリットの幅はアブレーシ
ョンの深さを制御するために用いられ、それによって、
断面が三角形の溝を作成している。さらに別の実施形態
において、単位面積当たりのレーザパルス数を減らし、
溝64をテープ48内に所望の深さまでアブレーション
によって形成してもよい。もちろん、必要であれば、こ
れらの工程または他の工程のいかなる組合せを用いて、
テープ48とバリアー層62との間に溝を作成してもよ
い。
【0078】一実施形態において、別個のマスク130
が、図2および図3に示す窓52,54のパターンを規
定する。しかし、好適な実施形態において、窓52,5
4は、テープ120が図23に示す工程を受ける前に、
従来技術のリソグラフィー法を用いて形成されている。
【0079】この工程用のレーザシステムは、一般的
に、ビーム送出光学、整列光学、高精度かつ高速のマス
ク往復システム、およびテープ120を取り扱い配置す
る機構を含む加工チャンバを有している。好適な実施形
態において、レーザシステムは投影マスク構成を用い、
マスク130とテープ120との間に置いた精密レンズ
138によって、エキシマレーザ光をマスク130上に
規定されたパターンの画像でテープ120上に投影す
る。レンズ138から出るマスキングを行ったレーザ光
は、矢印140によって表わされる。
【0080】このような投影マスクの構成は、同マスク
がノズル部材から物理的に離れているので、オリフィス
の寸法を高精度にするのに有利である。アブレーション
工程においては、自然にすすが形成されて噴出され、ア
ブレーションが行われているノズル部材から約1センチ
メートルの距離を移動する。仮に、マスクがノズル部材
と接触するかまたはノズル部材に近接すれば、マスク上
に形成されたすすによって、アブレーションによって形
成された機構が変形し、寸法の精度が下がってしまいが
ちである。好適な実施形態においては、投射レンズは、
アブレーションが行われているノズル部材から2センチ
メートルよりも離れており、それによって、いかなるす
すもノズル部材上やマスク上に形成されないようにして
いる。
【0081】アブレーションは、テーパー(先細)の壁
を有する機構を作成するのに公知の方法である。このよ
うにテーパーにするのは、オリフィスの直径がレーザの
入射する表面において大きく、出射する表面において小
さくなるようにするためである。テーパーの角度を用い
て、溝を所望の深さまでアブレーションによって正確に
形成することができる。テーパーの角度は、約2ジュー
ル/平方センチメートルよりも低いエネルギー密度で、
ノズル部材上に入射する光エネルギー密度のばらつきに
より、かなりばらついてしまう。エネルギー密度を制御
しなければ、作成するオリフィスおよび溝のテーパーの
角度は非常に変化し、その結果、出口のオリフィス直径
および溝の深さがかなりばらついてしまう。このような
ばらつきは、噴出されるインク滴の容量およびインクの
流速が有害なほど大きく、それによってプリント品質が
低下してしまう。好適な実施形態において、アブレーシ
ョンを行うレーザ光の光エネルギーは正確にモニタされ
制御されて、テーパーの角度を一定にしており、それに
よって出口の直径を再複製可能なものにしている。オリ
フィスの出口の直径が一定であることによって得られる
プリント品質の利点に加えて、テーパーは放出速度を増
大し、インクをより焦点を合わせて噴出するという作用
があり、その他にも利点があるので、テーパーであるこ
とはオリフィスの動作にも有利である。このテーパー
は、オリフィスの軸に対して5から15度の範囲であっ
てもよい。本明細書において説明する好適な実施形態の
工程では、レーザ光をノズル部材に関連して揺動する(r
ock)必要がなく、迅速かつ正確な製造が可能である。レ
ーザ光が、ノズル部材の出口表面ではなく入口表面上に
入射する場合であっても、正確な直径の出口が作成され
る。
【0082】レーザアブレーションの段階の後、ポリマ
ーテープ120が階動し、同じ工程が繰り返される。こ
れは、ステップアンドリピート工程と呼ばれる。テープ
120上に単一のパターンを形成するのに必要な総加工
時間は、数秒程度である。上述したように、単一のマス
クパターンが、アブレーションによって形成された機構
の拡張したグループを取り囲んで、ノズル部材当たりの
加工時間を低減することもできる。
【0083】精密なオリフィス及び溝を形成するのに、
レーザアブレーション工程は、他の形状のレーザ穿孔よ
りも優れた明確な利点を有する。レーザアブレーション
においては、強い紫外線の短いパルスは、表面約1マイ
クロメートル以下内の物質の薄い表面層に吸収される。
好適なパルスエネルギーは、100ミリジュール/平方
センチメートルよりも大きく、パルス持続時間は約1マ
イクロ秒よりも短い。こういった状況の下では、強い紫
外線が、物質内の化学結合を光解離してしまう。さら
に、吸収された紫外線のエネルギーは、非常に小さな体
積の物質内に集中するので、解離した部分を迅速に加熱
して物質の表面から噴出してしまう。これらの工程は非
常に素早く起こるので、熱が周囲の物質に伝わる時間は
ない。その結果、周囲の領域は、溶けたりその他損なわ
れることがなく、アブレーションによって形成した機構
の周辺は、約1マイクロメートル規模(scale)の精度で
入射する光線の形状を複製している。
【0084】また、レーザアブレーション工程は、イン
クジェットプリントヘッド用のノズル部材を形成するの
に、従来技術のリソグラフィーの電鋳工程と比較して多
くの利点を有する。例えば、レーザアブレーション工程
は一般的に、従来技術のリソグラフィーの電鋳工程より
も安価で簡単である。さらに、レーザアブレーション工
程を用いることによって、ポリマーのノズル部材を、実
質的により大きなサイズ(すなわち、表面積をより大き
く)で、従来技術の電鋳工程では非現実的であった幾何
学的形状にして、製造することができる。特に、露光の
強さを制御したり、あるいはレーザ光の向きをそれぞれ
の露光毎に変えて多数回露光することによって、独特の
ノズル形状を作成することができる。様々なノズル形状
の例は、本出願の出願人に譲渡され、引用することによ
って本明細書の一部とされる、“A Process of Photo−
Ablating at Least One Stepped Opening Extending Th
rough a Polymer Material,and a Nozzle Plate Havin
g Stepped Openings”という名称で、同時係属中の米国
出願番号第07/658,726号において記載されて
いる。また、電鋳工程に要求されるほどの厳密な工程制
御をせずに、精密なノズルの幾何学的形状を形成するこ
とができる。
【0085】ポリマー材料をレーザアブレーションする
ことによってノズル部材を形成することには、ノズルの
長さ(L)とノズルの直径(D)との割合を変化させて
オリフィスすなわちノズルを容易に製造することができ
る、という他の利点もある。好適な実施形態において、
L/D比は1よりも大きい。
【0086】使用時には、インクジェットプリンタ用の
レーザアブレーションで形成されたポリマーのノズル部
材は、従来技術の電鋳によって形成されたオリフィス板
よりも優れた特性を有する。例えば、レーザアブレーシ
ョンによって形成されたポリマーのノズル部材は、水を
ベースにしたプリントインクによる腐食に対する耐久性
が高く、一般的に疎水性である。さらに、レーザアブレ
ーションによって形成されたポリマーのノズル部材は、
弾性率が比較的小さく、従ってノズル部材と下にある基
板またはバリアー層との間の組み込み応力により、ノズ
ル部材がバリアー層から剥離しにくくなっている。また
さらに、レーザアブレーションによって形成されたポリ
マーのノズル部材は、容易にポリマーの基板に固定され
たり、あるいはポリマーの基板と共に形成される。
【0087】好適な実施形態においてはエキシマレーザ
を用いているが、光の波長およびエネルギー密度が略同
一である他の紫外線源を用いてアブレーション工程を行
ってもよい。好ましくは、このような紫外線源の波長
は、150nmから400nmの範囲内にあって、アブ
レーションするテープへの吸収が高くなるようになって
いる。さらに、周囲の残りの物質を実質的に加熱するこ
となくアブレーションした物質を迅速に噴出するため、
エネルギー密度は、約100ミリジュール/平方センチ
メートルよりも大きく、パルス長は約1マイクロ秒より
も短くあるべきである。
【0088】当業者であれば理解するように、テープ1
20上にパターンを形成する他の多数の工程もまた用い
てもよい。このような他の工程には、例えば、化学エッ
チング、スタンピング、リアクティブイオンエッチン
グ、イオンビームミリング、および光によって規定した
(photodefined)パターン上へのモールディング(moldin
g)またはキャスティング(casting)がある。
【0089】工程の次の段階はクリーニング段階であ
る。このクリーニング段階において、テープ120のレ
ーザアブレーションされた部分は、クリーニングステー
ション142の下方に配置される。クリーニングステー
ション142では、標準的工業プラクティス(standard
industry practice)に従って、レーザアブレーションに
から生じたくずが取り除かれる。
【0090】次いで、テープ120が次のステーション
に階動する。これは、Shinkawaコーポレーションから購
入可能なインナリードボンダのような従来技術の自動T
ABボンダに組み込まれた光学式整列ステーション14
4である。このボンダは、オリフィスを作り出すのに用
いた方法および/または段階と同じ方法で作り出され、
抵抗器を作り出すのに用いた方法および/または段階と
同じ方法で作り出された、ノズル部材上の整列(目標)
パターンで予めプログラムされている。好適な実施形態
において、ノズル部材の材料は半透明であるので、ノズ
ル部材を通して基板上の目標パターンが見えるようにな
っている。そしてボンダは、2つの目標パターンが整列
するように、自動的にシリコン型146をノズル部材に
対応して配置される。このような整列機構は、Shinkawa
TABボンダに存在する。このノズル部材の目標パター
ンと基板の目標パターンとの自動整列は、オリフィスを
抵抗器と精密に整列させるだけではなく、生来的に型1
44上の電極をテープ120内に形成された導電トレー
スの端と整列するようになっている。これは、トレース
とオリフィスとはテープ120内に整列され、基板電極
と加熱抵抗器とは基板上で整列されているからである。
従って、いったん2つの目標パターンが整列すると、テ
ープ120上およびシリコン型146上のすべてのパタ
ーンが互いに整列することになる。そして溝64は対応
するオリフィス84に一致しているので、該溝は自動的
にプレナム78と整列することになる。
【0091】従って、シリコン型146のテープ120
に関する整列は、市販の機器のみを用いて自動的に行わ
れる。導電トレースをノズル部材と一体的に形成するこ
とによって、このような整列機構が可能になる。このよ
うな一体化は、プリントヘッドの組立コストを低減させ
るだけでなく、プリントヘッドの材料費も同様に低減さ
せる。
【0092】次に、自動TABボンダは、ギャングボン
ディング法を用いて、導電トレースの端をテープ120
に形成された窓を通って関連する基板電極上に押し下げ
る。それからボンダは、熱を加えて熱圧着を行い、トレ
ースの端を関連する電極に溶接する。その結果として得
られる構造の一実施形態の側面図を図5に示している。
また、超音波溶接、導電性エポキシ、半田ペースト、そ
の他公知の手段等、他のタイプのボンディングも用いる
ことができる。
【0093】そしてテープ120は、熱および圧力ステ
ーション148に階動する。図6に関して前述したよう
に、接着層82を用いる場合には、これがシリコン基板
上に形成されたバリアー層62の頂面上に存在してい
る。上述したボンディング段階の後、シリコン型146
がテープ120に当たって押し下げられ、熱が加えられ
て接着層82が硬化すると、型146がテープ120に
物理的に接着する。
【0094】その後、テープ120が階動して、オプシ
ョンで巻き取りリール150に巻き取られる。しかる
後、テープ120を後にカットすれば、個々のプリント
ヘッド装置を互いに分離することができる。
【0095】そして、結果として得られるプリントヘッ
ド装置は、プリントカートリッジ18上に配置され、前
述した図22の接着シール110が形成されてノズル部
材をプリントカートリッジにしっかりと固定し、耐イン
クのシールをノズル部材とインク槽との間の基板の回り
に設け、ヘッドランドの近傍のトレースを封入してトレ
ースをインクから分離する。
【0096】次に、柔軟性を有するプリントヘッド装置
上の周辺点が、従来技術のメルトスルータイプのボンデ
ィング工程によってプラスチックのプリントカートリッ
ジ18に固定され、図2に示すように、ポリマーテープ
48がプリントカートリッジ18の表面と比較的同一平
面のままになるようにする。
【0097】本発明の原理、好適な実施形態、および動
作の形態を上述した。しかし、本発明は、説明した実施
形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。
一例として、上述の発明は、熱タイプであるインクジェ
ットプリンタと同様に、熱タイプではないインクジェッ
トプリンタと併用することもできる。従って、上述の実
施形態は、限定ではなく例示であるとみなすべきであ
り、当業者であれば、特許請求の範囲によって規定され
る本発明の範囲から逸脱することなく、そういった実施
形態に変形を行ってもよいことが理解されるべきであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】頂部のカバーが取り外された状態の、インクジ
ェットプリンタを簡略化した一例の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るプリントヘッドを組
み込んだインクジェットプリントカートリッジを示す斜
視図である。
【図3】プリントカートリッジから取り外された状態の
図2のプリントヘッドを示す正面図である。
【図4】テープの背面に搭載されたシリコン基板を示
し、該基板上に形成されたバリアー層の一方の縁も示
す、図3におけるプリントヘッドの裏面を示す斜視図で
ある。
【図5】基板上に形成された電極への導電トレース端の
接続部を示す、図4のA−A線に沿った側断面図であ
る。
【図6】図4のテープの背面に固定されてプリントヘッ
ドを形成するシリコン基板を、正面から見た斜視図であ
る。
【図7】基板およびバリアー層であって、図6のB−B
線に沿った拡大断面図である。
【図8】バリアー層およびシリコン基板上にあるテープ
を上方から見た斜視図である。
【図9】ピンチ点を介して関連するプレナムに通じる気
化チャンバにより取り囲まれる薄膜抵抗器と、オリフィ
スおよび関連する複数の溝を示す平面図である。
【図10】テープ、バリアー層および基板の一部を示
す、図9のC−C線に沿った側断面図である。
【図11】テープとバリアー層との間に配置された溝の
別の実施形態を示す、側面図である。
【図12】テープとバリアー層との間に配置された溝の
別の実施形態を示す、側面図である。
【図13】上記実施形態と別の実施形態の平面図であ
る。
【図14】上記実施形態と別の実施形態の平面図であ
る。
【図15】上記実施形態と別の実施形態の平面図であ
る。
【図16】上記実施形態と別の実施形態の平面図であ
る。
【図17】中央送り構成(center feed configuration)
を用いた、プリントヘッド構成の実施形態を示す図であ
る。
【図18】プレナムを有する気化チャンバ群とバリアー
層の縁との間におけるジグザグの関係を示す平面図であ
る。
【図19】プレナムを有する気化チャンバ群とバリアー
層の縁との間における直線状の関係を示す平面図であ
る。
【図20】プリントヘッド装置を取り外して、同プリン
トヘッド装置とプリントヘッド本体との間をシールする
のに用いるヘッドランドパターンを示す、図2のプリン
トカートリッジの斜視図である。
【図21】プリントヘッド装置とプリントカートリッジ
本体との間のシールを形成する下にある接着剤の位置を
断面線によって示す、完成したプリントカートリッジの
部分斜視図である。
【図22】図21のD−D線に沿った側断面図である。
【図23】図4で示したプリントヘッド装置を形成する
一方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 プリンタ 16 可動キャリッジ 18 プリントカートリッジ 38 インク槽 42 プリントヘッド 44 ノズル部材 48 テープ 60 基板 62 バリアー層 64 溝 72 薄膜抵抗器(インク噴出要素) 74 気化チャンバ(インク噴出チャンバ) 78 プレナム 80 ピンチ点(流れ絞り) 84 インクオリフィス 112 インク 114 インク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス・エム・サボ アメリカ合衆国カリフォルニア州92124, サンディエゴ,リサ・コート 4064 (72)発明者 ジョー・アール・ピートルツク アメリカ合衆国カリフォルニア州92127, サンディエゴ,ブレーゼウッド・ウェイ 16084 (72)発明者 スティーブン・ダブリュ・バウアー アメリカ合衆国カリフォルニア州92107, サンディエゴ,ペスカデロ・アヴェニュー 4519

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂面および対向する底面を有すると共
    に、第1の縁を有する基板と、 インク槽と、 内部に複数のインクオリフィスが形成され、前記基板の
    前記頂面の上にあるように配置されたノズル部材と、 前記複数のオリフィスのそれぞれに関連し、第1の端お
    よび第2の端を有するものであって、前記第1の端が前
    記インク槽に連通している少なくとも1つの溝と、 前記基板の頂面上に形成され、それぞれが前記オリフィ
    スのうちの関連する1つに近接して配置されて、該関連
    するオリフィスからインクの一部を吐出する複数のイン
    ク噴出要素と、 それぞれが1つのインクオリフィスおよび1つのインク
    噴出要素に関連する複数のインク噴出チャンバと、 該インク噴出チャンバおよび前記少なくとも1つの溝の
    前記第2の端に関連し連通しており、前記少なくとも1
    つの溝のみによって前記インク槽に連通している少なく
    とも1つのプレナムであって、前記少なくとも1つの溝
    によって、インクが前記インク槽から前記少なくとも1
    つのプレナムに流れることができ、前記インクが、前記
    オリフィスおよび前記インク噴出要素に近接するように
    前記少なくとも1つのプレナムから前記インク噴出チャ
    ンバに流入する少なくとも1つのプレナムとを備えるプ
    リントシステム。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも1つのプレナムおよび前
    記複数のインク噴出チャンバは、前記基板と前記ノズル
    部材との間のバリアー層内に形成されている、請求項1
    に記載のプリントシステム。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも1つの溝は前記ノズル部
    材内に形成されている、請求項1または2に記載のプリ
    ントシステム。
  4. 【請求項4】 それぞれのインク噴出チャンバに関連す
    るプレナムが1つあり、それぞれのプレナムに関連する
    溝が少なくとも1つある、請求項1または2に記載のプ
    リントシステム。
  5. 【請求項5】 それぞれのプレナムに関連する溝が4つ
    ある、請求項4に記載のプリントシステム。
  6. 【請求項6】 それぞれのインク噴出チャンバと前記少
    なくとも1つのプレナムとの間に配置された複数の流れ
    絞りをさらに含む、請求項1に記載のプリントシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 それぞれの前記溝の断面寸法は、前記流
    れ絞りの断面寸法よりも小さい、請求項6に記載のプリ
    ントシステム。
  8. 【請求項8】 前記基板は第2の縁も有し、前記少なく
    とも1つの溝は前記基板の前記第1の縁上に延びること
    によって前記インク槽に連通しており、前記ノズル部材
    の内部に、前記基板の前記第2の縁上に延びることによ
    って前記インク槽に連通している第2の少なくとも1つ
    の溝を形成し、インクを前記インク槽から第2の少なく
    とも1つのプレナムに送出するようになっている、請求
    項3に記載のプリントシステム。
  9. 【請求項9】 プリンタの可動キャリッジおよび該キャ
    リッジ上に搭載されたプリントカートリッジをさらに含
    み、前記基板および前記ノズル部材は、前記プリントカ
    ートリッジ上に搭載されている、請求項1に記載のプリ
    ントシステム。
  10. 【請求項10】 プリントヘッドに接続されたインク供
    給容器を設ける段階と、 該インク供給容器から前記プリントヘッドにインクを供
    給する段階であって、該インクが、前記インク供給容器
    からノズル部材内の少なくとも1つの溝を通ってプレナ
    ムおよびインク噴出チャンバに流入し、該インク噴出チ
    ャンバが、基板の頂面上に形成されたインク噴出要素を
    略取り囲み、前記ノズル部材が前記基板の上にある段階
    と、 前記インク噴出要素に通電して、前記ノズル部材内のオ
    リフィスから前記インク噴出チャンバのうちの関連する
    1つにインクの一部を吐出する段階とを含むプリント方
    法。
JP11303225A 1998-10-26 1999-10-26 プリントシステムおよびプリント方法 Pending JP2000141701A (ja)

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