JP2014142562A - 補正光学装置、画像振れ補正装置、及び撮像装置 - Google Patents

補正光学装置、画像振れ補正装置、及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 小型化及び低コスト化することができ、消費電力の低減化を図ることが可能となる補正光学装置、画像振れ補正装置、及び撮像装置を提供する。
【解決手段】 固定部材と、回転部材と、可動部材と、第1及び第2の駆動装置と、少なくとも第1、および第2の当接部材と、を備え、前記可動部材の移動を規制する際には、前記第1及び第2の駆動装置により回転駆動力が発生され、前記可動部材が前記第1の当接部材に当接するまで回転された後に前記回転部材が前記可動部材の回転方向と逆の方向に回転されて前記可動部材の並進移動が規制され、画像振れの補正を行う際には、前記回転力と逆方向の回転駆動力が発生されることにより、前記可動部材が前記第2の当接部材に当接するまで回転された後に前記回転部材が前記可動部材の回転方向と逆の方向に回転され、前記可動部材規制が解かれる補正光学装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、補正光学装置、画像振れ補正装置、及び撮像装置に関するものである。例えば、画像振れの補正のために移動させる補正レンズを、補正を行わない際に移動を規制した状態で保持する保持機構を備えた補正光学装置や、画像振れの補正のために移動させる撮像素子を、補正を行わない際に移動を規制した状態で保持する保持機構を備えた画像振れ補正装置、及びそれらのいずれかを備えた撮像装置に関する。
従来、補正レンズをその光軸に垂直な平面内で並進移動させ画像振れを防止する補正光学系を備えた補正光学装置が知られている。その中で、画像振れ補正を行わない時に補正レンズを支持する可動部の移動を規制し固定するための保持機構を備えたものがある。
このような保持機構を備えた補正光学装置として、特許第03397536号公報では、ロックリングを回転させることによりロックリングの内側面に補正レンズの支持枠の突起を係合させて、補正レンズの移動を規制するようにしたものが開示されている。
特許第03397536号公報
しかしながら、上記特許文献1では、補正レンズを含む可動部を固定状態から移動可能状態、すなわち補正可能状態にするため、ロックリングを回転させる駆動装置が必要になる。
さらに、ロックリングを補正可能状態のまま保持するアクチュエータが別に必要になる。このため装置の大型化、コストアップ、さらに消費電力の増加等の点で、必ずしも満足の得られるものではない。
本発明の一態様は、このような課題に鑑み、小型化、低コスト化、及び消費電力の低減化を図ることが可能となる補正光学装置、画像振れ補正装置、及び撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明の一態様は、固定部材と、補正光学装置の光軸に垂直な平面内で前記固定部材に対して回転可能に支持された回転部材と、前記固定部材に対し、前記補正光学装置の光軸に垂直な平面内で並進移動可能に支持され、補正レンズを保持する可動部材と、前記可動部材と前記回転部材との間に設けられ、前記可動部材を移動するための駆動力を発生する、少なくとも第1及び第2の駆動装置と、前記可動部材の可動範囲を限定する少なくとも第1、および第2の当接部材と、を備え、前記可動部材の移動を規制する際には、前記第1及び第2の駆動装置により回転駆動力が発生され、前記可動部材が前記第1の当接部材に当接するまで回転された後に前記回転部材が前記可動部材の回転方向と逆の方向に回転されることにより、前記回転部材に形成された係合部と前記可動部材に形成された係合部が係合されて、前記可動部材の並進移動が規制され、画像振れの補正を行う際には、前記回転力と逆方向の回転駆動力が発生されることにより、前記可動部材が前記第2の当接部材に当接されるまで回転させた後に前記回転部材が前記可動部材の回転方向と逆の方向に回転され、前記回転部材と前記可動部材の係合が解かれる、補正光学装置に関する。
また、本発明の一様態は、固定部材と、補正光学装置の光軸に垂直な平面内で前記固定部材に対して回転可能に支持された回転部材と、前記固定部材に対して、補正光学装置の光軸に垂直な平面内で並進移動可能に支持され、補正レンズを保持する可動部材と、前記回転部材に設けられ、前記回転部材と前記可動部材とを相対移動させるように構成された駆動装置と、前記固定部材に設けられ、前記可動部材の移動を規制する当接部材と、前記固定部材に設けられ、所定の力以上の力が前記回転部材に印加されたときに前記回転部材が移動可能となるように構成された位置決め機構と、を備える補正光学装置に関する。
また、本発明の一様態は、上記いずれかの補正光学装置と、前記補正光学装置が備える前記補正レンズを透過した光が入射する位置に設けられた撮像素子と、を有する撮像装置に関する。
更に、本発明の一様態は、固定部材と、撮像素子の受光面と平行な平面内で、前記固定部材に対して回転可能に支持された回転部材と、前記固定部材に対して、補正光学装置の光軸に垂直な平面内で並進移動可能に支持され、撮像素子を保持する可動部材と、前記可動部材と前記回転部材との間に設けられ、前記可動部材を移動するための駆動力を発生する、少なくとも第1及び第2の駆動装置と、前記可動部材の可動範囲を限定する少なくとも第1、および第2の当接部材と、を備え、前記可動部材の移動を規制する際には、前記第1及び第2の駆動装置により回転駆動力が発生され、前記可動部材が前記第1の当接部材に当接するまで回転された後に前記回転部材が前記可動部材の回転方向と逆の方向に回転されることにより、前記回転部材に形成された係合部と前記可動部材に形成された係合部が係合されて、前記可動部材の並進移動が規制され、画像振れの補正を行う際には、前記回転力と逆方向の回転駆動力が発生されることにより、前記可動部材が前記第2の当接部材に当接するまで回転された後に前記回転部材が前記可動部材の回転方向と逆の方向に回転され、前記回転部材と前記可動部材の係合が解かれる、画像振れ補正装置に関する。
更にまた、本発明の一様態は、固定部材と、撮像素子の受光面と平行な平面内で、前記固定部材に対して回転可能に支持された回転部材と、前記固定部材に対して、補正光学装置の光軸に垂直な平面内で並進移動可能に支持され、撮像素子を保持する可動部材と、前記回転部材に設けられ、前記回転部材と前記可動部材とを相対移動させるように構成された駆動装置と、前記固定部材に設けられ、前記可動部材の移動を規制する当接部材と、前記固定部材に設けられ、所定の力以上の力が前記回転部材に印加されたときに前記回転部材が移動可能となるように構成された位置決め機構と、を備える画像振れ補正装置に関する。
また、本発明の一様態は、上記いずれかの画像振れ補正装置と、撮像光学系を備え、前記撮像光学系を透過した光が前記撮像素子に入射する撮像装置に関する。
なお、本明細書において、ある軸に垂直な平面とは、前記ある軸に実質的に垂直な平面であり、装置の設計上や製造上のずれを許容するものである。また、ある面と平行な平面とは、前記ある面に実質的に平行な平面であり、装置の設計上や製造上のずれを許容するものである。同様に、AとBが平行とは、AとBが完全に平行な場合のみでなく、実質的に平行な場合や、設計上や製造上のずれ等も含む。また、AとBが垂直とは、AとBが完全に垂直な場合のみでなく、実質的に垂直な場合も含み、AとBが直交するとは、AとBが90°の角度をもって交差する場合だけでなく、実質的に直交する場合や、設計上や製造上のずれ等も含む。
本発明によれば、小型化及び低コスト化することができ、消費電力の低減化を図ることが可能となる補正光学装置、画像振れ補正装置、及び撮像装置を実現することができる。
本発明の実施例1における補正光学装置の平面図。 本発明の実施例1における補正光学装置の移動板を除いた平面図。 本発明の実施例1における補正光学装置の断面図。 本発明の実施例1におけるロック動作途中の平面図。 本発明の実施例1におけるロック時の平面図。 本発明の実施例1におけるロック解除動作途中の平面図。 本発明の実施例1におけるロック解除動作途中の平面図。 本発明の実施例1における位置決め機構についての詳細図。 本発明の実施例1における補正光学装置を構成した際のカメラの断面図。 本発明の実施例1における駆動部の詳細斜視図。 本発明の実施例1における振動子の詳細図。 本発明の実施例1における振動子の振動モードの説明図。 本発明の実施例2における駆動部の詳細斜視図。 本発明の実施例2におけるロック時の平面図。 本発明の実施例3における補正光学装置の平面図。
本発明を実施するための形態を、以下の実施例により説明する。
[実施例1]
実施例1として、本発明を適用した補正レンズにより画像振れを補正する一方、該画像振れの補正を行わない場合に該補正レンズの移動を規制するように構成された補正光学装置の構成例について、図1から図12を用いて説明する。
図9は、本実施例に係る補正光学装置を含むカメラの断面図である。そして、図9のカメラは、動画及び静止画の撮影機能を有する。61はレンズ鏡筒で、62はカメラボディである。また、1はレンズ鏡筒61に内蔵された補正光学装置である。本実施例の補正光学装置1は、補正レンズ31と、補正レンズ31を保持した移動板(可動部材)32とを備え、回転リング5と回転リング5上に設けられた駆動装置6により移動板32は補正光学装置の光軸2に垂直な面内を並進移動する。
また、図9には示していないが、レンズ鏡筒61には、補正レンズ31以外の撮像光学系、レンズ鏡筒61の振れを検出する加速度センサ、移動板32の2次元の移動を検出するエンコーダが設けられる。さらに、駆動装置に電気エネルギーを供給する電源、加速度センサの信号とエンコーダの信号を処理して電源を操作する制御部が設けられる。
カメラボディ62内には撮像素子67がある。被写体からの光が、レンズ鏡筒61内の補正レンズ31を含む撮像光学系を透過し、カメラボディ62内の撮像素子67に入射する。加速度センサの信号に基づき、補正光学装置1により補正レンズ31を移動させることで、画像の振れを補正することが可能に構成されている。
図1は本実施例における補正光学装置1の平面図である。補正光学装置1には、ベース部材である保持板(固定部材)41と保持板41に対して回転可能に支持された回転リング(回転部材)5が設けられている。保持板41には回転リング5をガイドするためのR状ガイド部43が3箇所設けられている。回転リング5の内側には、補正レンズ31を中心に保持した移動板(可動部材)32が設けられている。
移動板32を取り除いた平面図を図2に示す。図3は、図2におけるA−A断面図を表す。
保持板41には、移動板32の位置を検出する3つのエンコーダ24が設けられている。保持板41の中心から等距離でかつ正三角形を描く3箇所の位置にボール受け18が設けられている。ボール受け18の上部には円形の凹部が設けられており、この凹部にボール19が収納されており、この3箇所のボールに下面が接するように移動板32が載置されている。
移動板32の上面には外側に向かって突出する4箇所の突部36〜39が設けられており、その中の2か所の突部36と38は、保持板41との間に引っ張りコイルバネ10が懸架されている。したがって移動板32は、保持板41側に常に付勢された状態でボール19に接するため、保持板41と等距離を保ちながら補正光学系の光軸に垂直な面内、すなわち図中X−Y面内で移動可能に支持されている。
このような構成により、移動板32は回転リング5に対して並進移動および回転移動が可能となる一方、光軸方向へは移動できないように規制されている。なお、回転リング5も、不図示の手段により光軸方向への移動ができないように規制されている。
保持板41には、所定の力以上の力が回転リング5に印加されたとき、回転リング5が移動可能となるように構成された位置決め機構が設けられる。位置決め機構は、例えば回転リング5に設けられた2つの溝と、保持板41に設けられた嵌合部材を有する。回転リング5の回転方向において、所定の力以上の力が回転リング5に印加されたとき、嵌合部材が前記2つの溝のうちの一方の溝から他方の溝に移動するように構成されている。
以下に、位置決め機構の例について、具体的に説明する。R状ガイド部43の1箇所にはボールプランジャ42が設けられ、回転リング5の回転位置の位置決めを行っている。この位置決め機構については図8を用いて説明する。ボールプランジャ42は内部のバネによって付勢されたボール42aが先端に露出しており、ボール42aが所定の押圧力で押されるとボール42aが引っ込み、押圧力がなくなると元の位置にボールが戻る。ボールプランジャ42の側面には雄ネジが形成されR状ガイド部43に形成された雌ネジと係合している。42bはナットでボールプランジャ42の位置決め後ナット42bを締めることによりボールプランジャ42は固定される。
回転リング5には位置決め用の溝、55、56が形成されている。回転リングが図8(a)の位置に位置する場合には、ボールプランジャ42のボール42aが位置決め溝55に嵌り込み回転リング5は図の回転位置にて位置決めされる。回転リング5に所定量以上の反時計回り方向への回転力が加わるとボール42aが位置決め溝55の斜面に押され引っ込み、図8(b)に示すように回転リング5が回転する。図8(c)に示すように、位置決め溝56がボール42aに対応する位置にくるまで、回転リング5が回転すると、再度ボール42aがバネの付勢力にて押され位置決め溝56に嵌り込む。この時に回転リング5に対する回転力がなくなると回転リング5は図8(c)の位置で位置決めされる。図8(a)の位置に戻す場合は、回転リング5に時計回り方向への所定量以上の回転力を加えればよい。
図1に示すように、回転リング5の回転位置を検出する検出手段として保持板41に取り付けられたフォトインタラプタ25と回転リング5の周面に形成された遮光板54が設けられている。回転リング5が図8(a)および図8(c)の位置に位置する時には遮光板54はフォトインタラプタ25の光を遮らないが、その間の位置、例えば図8(b)に示す位置に回転リング5がある場合には遮光板54はフォトインタラプタ25の光を遮る。したがって、回転リング5に回転力を加えた後、フォトインタラプタ25から遮光されたとの信号が出れば回転リング5が回転を始めたことを検出でき、再度受光したとの信号がくれば所定の位置まで回転したことが検出できる。
図1に破線で示すように、移動板32の裏側には、エンコーダ24と対向の位置に配されたエンコーダスケール40が設けられている。エンコーダスケール40は、移動板32が可動範囲内で最大動いてもエンコーダ24の位置から外れることのない十分な大きさを有している。
保持板41には、移動板32の移動範囲を制限するための4本の円柱状の当接部材26〜29が設けられている。この当接部材26〜29に突部37と突部39が当接することで移動板32の必要以上の回転を制限する。
画像振れ補正用に移動板32を並進移動させるための駆動装置6としては、本実施例では振動型駆動装置を用いる。振動型駆動装置6は光路を妨げないように、補正レンズ31を避け、かつ周方向を等分割するように4つの振動型駆動装置6(6A、6B、6C、6D)が、回転リング5上に配置されている。
振動型駆動装置6に後述の振動が励起すると、加圧接触された被駆動体を、摩擦力を用いて直線状に前進及び後進駆動する事が可能になっている。これにより、振動型駆動装置6は、移動板32と回転リング5を相対移動させることが可能である。振動型駆動装置6A及び6Cの駆動方向は図中のX方向となっており、振動型駆動装置6B及び6Dの駆動方向は図中のY方向となっている。
ここで、振動型駆動装置6の構成を述べる。
図10(a)(b)は、振動型駆動装置6の斜視図である。図10(b)は各部品の組付け構成を示しており、各部品を図中Z方向に展開したものとなっている。101はユニットベースである。103はバネである。8は振動子である。22は平板状の耐摩耗部材であり、摩擦部材として機能する。35はセラミックボールである。21は円柱状の駆動力伝達部であり、耐摩耗部材22に一体的に結合され、被駆動体45を形成している。102はユニットトップである。ユニットベース101とユニットトップ102は、不図示のねじで固定されており、他の部品の図中Z方向の位置を固定している。振動子8は、駆動方向が図中X方向となっている。振動子固定部15の部分がユニットベース101に固定されている。
バネ103は、ユニットベース101と振動子8の間に設けられ、振動子8を耐摩耗部材22に加圧接触する機能を有している。
図11(a)及び(b)は、振動子8の斜視図である。振動子8は、矩形板状の電気機械エネルギー変換素子である圧電セラミックス11と、板状の磁性を有する金属の振動板12と、圧電素子に電気エネルギーを供給するための導電部材であるフレキシブルプリント基板13とで構成されている。振動板12は、二つの突起部14と二つの振動子固定部15と4つの振動子支持梁部16と振動子基部17を有しており、これらは一体的に形成されている。振動板12の振動子基部17が、圧電セラミックス11に接着剤により固着されている。フレキシブルプリント基板13は、圧電セラミックス11に、接着剤により固着されている。圧電セラミックス11は、厚さ方向に積層された内部電極と、内部電極とフレキシブルプリント基板13の有する配線とを電気的に接続するための外部電極を有している。フレキシブルプリント基板13は、電源と電気的に接続されている。
ここで、振動子8の動作について述べる。
圧電セラミックス11に交番電圧を印加し、振動子8に二つの振動モードの振動を励起する。図12の(a)と(b)に二つの振動モードを示す。図12(a)の振動モードはAモードと呼ぶ。また図12(b)の振動モードはBモードと呼ぶ。図12(a)に示す振動モードは、突起部14の上面が、振動子8の長手方向(送り方向ともいう:図中X方向)に振動する振動モード(Aモード)である。図12(b)に示す振動モードは、突起部14の上面が、被駆動体45との接触方向(突き上げ方向ともいう:図中Z方向)に振動する振動モード(Bモード)である。これら二つの振動モードの振動を、時間位相差を略90°として、交番電圧を設定している。ここで略90°と記載した意味は、正確に90°でなくても、必要な振動が合成される位相の範囲を含むという意味である。以下本発明における「略〜」という表現は同様の意味である。これにより、突起部14の上面は、図中XZ平面に平行な平面内を、楕円軌跡で運動する。また、二つの振動モードの振動の位相差を略−90°とすると、楕円軌跡の進行の向きを逆にする事ができる。これにより、突起部14の上面に加圧接触した耐摩耗部材22を含む被駆動体45を、図中X方向に駆動する事が可能となっている。
ここでは、振動子8に、二つの振動モードを励起して突起部14の上面を楕円運動させる場合を説明したが、振動子の振動モードや振動子の形態はこれに限定されない。例えば、突起部を1つ有し、図中Z方向に振動する振動モードを有する振動子を用いることもできる。この場合、突起部を、被駆動体45の、振動子との接触面に対して、垂直から傾けて接触させることで、被駆動体45を駆動することができる。
耐摩耗部材22には、4つの溝部が設けられている。ここに4つのセラミックボール35が当接している。図中Y方向の手前側の二つの溝部は、V溝形状がX方向に延在した形状となっている。図中Y方向の奥側の二つの溝部は、凹溝形状がX方向に延在した形状となっている。また、ユニットトップ102にも4つの溝部が設けられている。ここに4つのセラミックボール35が当接している。4つの溝部は、いずれも、V溝形状がX方向に延在した形状となっている。耐摩耗部材22とセラミックボール35とユニットトップ102は、バネ103によってZ方向に加圧接触されている。この構成によって、セラミックボール35は、図中X方向に転動できる構成となっている。そして図中Y方向を含め、X方向以外の方向には移動できないようになっている。
図1において、移動板32は、U字形状のガイド部材33を4つ備え、各々のガイド部材33は、移動板32の中心から、図中の±X方向及び±Y方向に延出している。図10にも示すように、ガイド部材33のスリット部34には、4つの振動型駆動装置6(6A、6B、6C、6D)の駆動力伝達部21が挿入されている。スリット部34は、駆動装置6A、6B、6Cまたは6Dの駆動方向及び光軸に直行する方向に延伸している。スリット部34の幅は、長手方向に一定で、駆動力伝達部21が滑らかに摺動し、かつできるだけクリアランスがないように設定されている。さらに、ガイド部材33と駆動力伝達部21の接触面には潤滑剤が塗布されており、実質的な摺動負荷はほぼ無い状態となっている。また、この機構による図中Z方向の相対位置の拘束は無い状態となっている。
振動型駆動装置6A及び6Cを同一方向に駆動すると、移動板32をX方向に移動させる事ができる。振動型駆動装置6B及び6Dは、駆動可能な方向がY方向である為、移動板32の移動には寄与しない。この際、振動型駆動装置6B及び6Dの駆動力伝達部21は、対応するガイド部材33のスリット部34に沿って滑らかに移動できるため、移動板32のX方向の移動を阻害する負荷を発生しない。
振動型駆動装置6B及び6Dを同一方向に駆動した際、移動板32をY方向に移動させる事ができる。したがって、前述と同様の原理により、振動型駆動装置6A及び6Cは、振動型駆動装置6A及び6Cの駆動力伝達部21と対応するガイド部材33のスリット部34に沿って滑らかに移動できるため、移動体のY方向の移動を阻害する負荷を発生しない。
これらは駆動方向が直交している配置となっている。これらの駆動を組み合わせる事で、移動板32の、XY平面内の2次元の異なる方向への移動が可能となっている。
本実施例では、駆動方向が直交する4個の振動型駆動装置6によって、移動板32を2次元の異なる方向への移動を可能とした。しかし、例えば振動型駆動装置を3個設け、駆動方向が互いに120°で交差するように振動型駆動装置を配置しても、本実施例と同じく2次元の移動板32の移動が可能である。
次に、画像振れ補正モード時の補正光学装置1の制御方法について説明する。画像振れ補正モード時には、まずカメラもしくはレンズ本体の不図示の振動検出センサから画像振れ量が不図示のレンズ駆動ユニット用CPUに入力される。CPUは入力された画像振れ量から画像振れを補正するために必要な補正光学系の駆動量を算出し、それに基づいた駆動量を4つの振動型駆動装置6A〜6Dにそれぞれ駆動信号として出力する。振動型駆動装置6A〜6Dは出力信号に基づいて駆動力を発生し、移動板32を光軸に垂直な平面内で並進移動する。移動板32の位置情報は、保持板41に設けられた3つのエンコーダ24がエンコーダスケール40を読み取ることで検出されてCPUにフィードバックされる。CPUはフィードバックされた位置情報と新たに振動検出センサから入力された画像振れ量を基に補正光学系の駆動量を算出し、それに伴った駆動信号を振動型駆動装置6A〜6Dに出力する。以上の操作を繰り返し行うことで補正光学装置1は画像振れ補正を連続的に行う。
次に、移動板32のロック方法及びロック解除方法について図1、図4〜7を用いて説明する。
まず、画像振れ補正がオンの状態からオフ状態、すなわちロック状態に移行する動作を説明する。図1は画像振れ補正がオンの状態で、この時移動板32は回転リング5にどこも接触していないため、光軸と垂直な平面内での並進運動および回転運動が可能である。回転リング5はボールプランジャ42により図の位置に位置決めされているとともにボールプランジャ42の付勢力により片寄せされている。
移動板32は、転動可能な3個のボール19を介して移動可能に支持されることにより、回転リング5に比較して回転力に対する抵抗が明らかに小さい。よって、補正光学装置1は、回転リング5が保持板41に対して回転し始めるのに要する力が、移動板32が回転リング5に対して回転し始めるのに要する力より大きくなるように構成されている。
補正光学装置1が画像振れ補正オフの信号を受けると、補正レンズ31の中心が、撮像装置の光軸と略一致させられる。また、移動板32を回転リング5に対して時計回り方向に回転力(回転駆動力)を発生させるように、振動型駆動装置6A〜6Dに駆動信号が入力される。具体的には、振動型駆動装置6Aの被駆動体45をプラスX方向へ、振動型駆動装置6Cの被駆動体45をマイナスX方向へ、振動型駆動装置6Bの被駆動体45をマイナスY方向へ、振動型駆動装置6Dの被駆動体45をプラスY方向へ移動させるような駆動信号を出力する。
この駆動信号によって前述したように抵抗の小さい移動板32がまず図4に示すように時計回りに回転し、突部37と39が当接部材26と28に当接する。さらに駆動信号を加え続けると、移動板32はそれ以上回転できないが、振動型駆動装置6A〜6Dは、保持板41に対して回転可能に支持された回転リング5上に取り付けられているため、上述の回転力の反力が回転リング5に加わる。この時の回転力は、ボールプランジャ42のボール42aを付勢力に逆らって押し込むのに十分な回転力のため、回転リング5は図5に矢印で示した反時計回り方向に回転する。
図5の位置まで回転リング5が回転したことをフォトインタラプタ25により検知すると、振動型駆動装置6A〜6Dへの駆動信号を停止する。回転リング5は、ボールプランジャ42のボール42aが位置決め溝55に嵌り込むことにより図5の位置にて位置決めされる。その際、移動板32の4箇所の突部36〜39に形成された凹部(係合部)36a〜39aに回転リング5の突部5aが係合することにより移動板32は反時計回り以外のどの方向へも移動できなくなり、画像振れ補正オフ状態、すなわちロック状態に移行する。
続いて、ロック状態を解除する方法について説明する。ロックを解除し再び画像振れ補正モードに戻る際には、図5のロック状態から振動型駆動装置6A〜6Dに駆動信号を出力し、移動板32に対して反時計方向に回転力を加えるように駆動信号を与える。具体的には上記とは逆で、振動型駆動装置6Aの被駆動体45をマイナスX方向へ、振動型駆動装置6Cの被駆動体45をプラスX方向へ、振動型駆動装置6Bの被駆動体45をプラスY方向へ、振動型駆動装置6Dの被駆動体45をマイナスY方向へ移動させるような駆動信号を出力する。
この際、ボールプランジャ42により回転リング5は図5の位置にて位置決めされているため、回転力に対して抵抗の小さい移動板32が図6に示すように反時計回りに回転する。その結果、突部37と39が今度は当接部材27と29に当接する。さらに駆動信号を加え続けると、移動板32は回転できないため、この回転力の反力が回転リング5に加わる。この時の回転力は、ボールプランジャ42のボール42aを付勢力に逆らって押し込むのに十分な回転力のため回転リング5は図7に矢印で示した時計回り方向に回転する。所定の位置まで回転リング5が回転したことをフォトインタラプタ25により検知すると、振動型駆動装置6A〜6Dへの駆動信号を停止する。
このままでは突部37と39が当接部材27と29と当接したままなので、CPUは、再度、振動型駆動装置6A〜6Dに、移動板32を回転リング5に対して時計回り方向に回転力を発生させるように駆動信号を出力する。これによって、図1に示すように突部37と39を当接部材27と29から離間させ、移動板32の並進移動が可能な状態に戻すことができる。これにより、移動板32と回転リング5はどこも接触せず、画像振れ補正オン状態に戻る。
以上のようにして補正光学装置1は画像振れ補正モードとなる。
上記のような構成とすることで、補正レンズ駆動手段が回転リング(ロックリング)の回転駆動手段を兼ねることができるため、ロック専用の別の駆動装置を設けずに済む。そのため、低コスト、小型で消費電力を低減した補正光学装置を提供することができる。
なお、ここでは、移動板32をロックする際、移動板32が時計回りに回転した後、回転リング5が反時計回りに回転する場合で説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、移動板32が反時計回りに回転した後、回転リング5が時計回りに回転する場合も含む。解除についても同様である。
[実施例2]
振動型駆動装置6の詳細を示す図13、および移動板32のロック状態を示す図14を用いて、第二の実施例について説明する。
第一の実施例では、被駆動体45を円柱状の駆動力伝達部21と耐摩耗部材22を一体的に結合し、この駆動力伝達部21を移動板32に設けた4つのU字形状ガイド部材33に挿入する構成としたが、その逆の構成も成立する。すなわち、図13(a)(b)に示すようにU字状の駆動力伝達部121と耐摩耗部材22を一体的に結合し被駆動体145を形成し、移動板32には、4本の円柱状部材123を設ける。各々の円柱状部材123は、移動板32の中心から、図14の図中のX方向及びY方向に延出している。
駆動力伝達部121のスリット部120の幅は、長手方向に一定で、円柱状部材123が滑らかに摺動し、かつできるだけクリアランスがないように設定されている。さらに、円柱状部材123と駆動力伝達部121の接触面には潤滑剤が塗布されており、実質的な摺動負荷はほぼ無い状態となっている。また、この機構による図中Z方向の相対位置の拘束は無い状態となっている。
図13(c)は、駆動力伝達部121の斜視図である。X方向は、振動型駆動装置6の駆動方向である。Z方向は、振動子8と被駆動体145の接触方向である。部品を図中Z方向に展開したものとなっている。
駆動力伝達部下部104と駆動力伝達部上部105で駆動力伝達部121を構成している。
駆動力伝達部下部104の図中の下面は、耐摩耗部材22に固定されている。駆動力伝達部下部104は、丸棒形状の軸部106を有している。軸部106の中心軸109は、図中Z方向に平行である。軸部106の表面には、硬質膜が設けられていると共に、潤滑剤が塗布されている。駆動力伝達部上部105は、スリット部120と丸穴部107を有している。丸穴部107の中心軸は、駆動力伝達部下部104の軸部106の中心軸と109と一致している。丸穴部107の表面は、硬質膜が設けられていると共に、潤滑剤が塗布されている。
駆動力伝達部下部104と駆動力伝達部上部105は、丸穴部107に軸部106が嵌合状態で挿入されている。丸穴部107と軸部106とで、回転機構108を構成している。この回転機構の回転軸は中心軸109で、振動子8と被駆動体145が接触する面に直交した方向となっている。
画像振れ補正モード状態では、円柱状部材123と被駆動体145の駆動方向は直交しているが、図14に示すように移動板32のロック状態では、円柱状部材123と被駆動体145の駆動方向は直交しない。この角度の違いに対応するため回転機構108が設けられている。
[実施例3]
実施例1及び2では、移動板(可動部材)32が補正レンズ31を保持した場合について説明したが、本発明の形態は、これに限定されない。例えば、移動板32が補正レンズ31の代わりに撮像素子67を保持している場合にも本発明は適用できる。この場合、画像振れ補正装置は、レンズ鏡筒61ではなく、カメラボディ62に内蔵され、撮像素子を並進移動させることにより画像振れを補正する。ただし、画像振れ補正オン状態から画像振れ補正オフ状態に移行する際には、移動板32が回転するため、撮像素子67によって取得される画像のデータも回転したものとなる。従って、画像振れ補正オンの状態とオフの状態のうち、一方の状態で取得したデータを基準とし、他方の状態で取得したデータについては、CPU等の論理回路にて、回転角度の分、補正を行うことができる。これによって、撮像素子67を移動させて画像振れを補正した場合でも、画像振れ補正がオンの状態とオフの状態に関係なく、撮像素子67の回転の影響のない画像を取得することができる。図15に示すように、本実施例において、移動板32は、撮像素子の受光面と平行な平面内で固定部材に対して回転可能に支持された回転リング5と、回転リング5に設けられた駆動装置6により、画像振れ補正装置の光軸に垂直な面内を並進移動するように構成される。その他の素子の構成は、実施例1または実施例2と同様とすることができる。本実例の構成とした場合でも、加速度センサの信号に基づき、画像振れ補正装置により撮像素子67を移動させることで、画像振れを補正することができる。
[実施例4]
実施例1乃至3では、振動型アクチュエータを用いた。振動型アクチュエータは、振動子に備えられた電気−機械エネルギー変換素子への駆動信号の印加により、節線が略直交する2つの曲げモードによる楕円運動が該振動子に励起され、該楕円運動により被駆動体を摩擦駆動する。
しかし、駆動装置は、振動型アクチュエータに限らず、例えば駆動コイルと永久磁石とによって構成され、該永久磁石の発生する磁束を利用して電気エネルギーを機械エネルギーに変換する、いわゆるボイスコイルモータを駆動装置として用いてもよい。
1 補正光学装置
2 光軸
5 回転リング
6 振動型駆動装置
26〜29 当接部材
31 補正レンズ
32、132 移動板
41 保持板
42 ボールプランジャ
55、56 位置決め用溝

Claims (12)

  1. 固定部材と、
    補正光学装置の光軸に垂直な平面内で前記固定部材に対して回転可能に支持された回転部材と、
    前記固定部材に対し、前記補正光学装置の光軸に垂直な平面内で並進移動可能に支持され、補正レンズを保持する可動部材と、
    前記可動部材と前記回転部材との間に設けられ、前記可動部材を移動するための駆動力を発生する、少なくとも第1及び第2の駆動装置と、
    前記可動部材の可動範囲を限定する少なくとも第1、および第2の当接部材と、
    を備え、
    前記可動部材の移動を規制する際には、前記第1及び第2の駆動装置により回転駆動力が発生され、前記可動部材が前記第1の当接部材に当接するまで回転された後に前記回転部材が前記可動部材の回転方向と逆の方向に回転されることにより、
    前記回転部材に形成された係合部と前記可動部材に形成された係合部が係合されて、前記可動部材の並進移動が規制され、
    画像振れの補正を行う際には、前記回転力と逆方向の回転駆動力が発生されることにより、前記可動部材が前記第2の当接部材に当接するまで回転された後に前記回転部材が前記可動部材の回転方向と逆の方向に回転され、前記回転部材と前記可動部材の係合が解かれる、補正光学装置。
  2. 前記回転部材が前記固定部材に対して回転し始めるのに要する力が、前記可動部材が前記固定部材に対して回転し始めるのに要する力より大きい、請求項1に記載の補正光学装置。
  3. 前記第1の駆動装置又は第2の駆動装置は、前記回転部材に設けられた前記電気−機械エネルギー変換素子を備えた振動子、及び前記可動部材に設けられた摩擦部材を含む、又は、前記可動部材に設けられた前記電気−機械エネルギー変換素子を備えた振動子、及び前記回転部材に設けられた摩擦部材を含み、
    前記電気−機械エネルギー変換素子への駆動信号の印加により、節線が直交する第一と第二の2つの曲げモードによる楕円運動が該振動子に励起される請求項1または2に記載の補正光学装置。
  4. 前記第1の駆動装置又は第2の駆動装置は、駆動コイル及び永久磁石を含み、前記駆動コイルは前記回転部材に設けられ、前記永久磁石は前記可動部材に設けられ、または、前記駆動コイルは前記可動部材に設けられ、前記永久磁石は前記駆動コイルに設けられている請求項1または2に記載の補正光学装置。
  5. 前記第1の駆動装置又は第2の駆動装置に対応して、前記可動部材に設けられたガイド部材を備え、
    前記ガイド部材は、前記第1の駆動装置又は第2の駆動装置の駆動方向および前記光軸に直交する方向に延伸したスリット部を有し、
    前記第1の駆動装置又は第2の駆動装置は、前記補正光学装置の光軸に平行な円柱状部材を有し、
    前記スリット部に前記円柱状部材が挿入されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の補正光学装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の補正光学装置と、前記補正光学装置が備える前記補正レンズを透過した光が入射する位置に設けられた撮像素子と、を有する撮像装置。
  7. 固定部材と、
    撮像素子の受光面と平行な平面内で、前記固定部材に対して回転可能に支持された回転部材と、
    前記固定部材に対して、補正光学装置の光軸に垂直な平面内で並進移動可能に支持され、撮像素子を保持する可動部材と、
    前記可動部材と前記回転部材との間に設けられ、前記可動部材を移動するための駆動力を発生する、少なくとも第1及び第2の駆動装置と、
    前記可動部材の可動範囲を限定する少なくとも第1、および第2の当接部材と、
    を備え、
    前記可動部材の移動を規制する際には、前記第1及び第2の駆動装置により回転駆動力を発生させ、前記可動部材を前記第1の当接部材に当接するまで回転させた後に前記回転部材を前記可動部材の回転方向と逆の方向に回転させることにより、
    前記回転部材に形成された係合部と前記可動部材に形成された係合部が係合して、前記可動部材の並進移動が規制され、
    画像振れの補正を行う際には、前記回転力と逆方向の回転駆動力を発生することにより、前記可動部材を前記第2の当接部材に当接するまで回転させた後に前記回転部材を前記可動部材の回転方向と逆の方向に回転させ、前記回転部材と前記可動部材の係合を解く、画像振れ補正装置。
  8. 前記回転部材が前記固定部材に対して回転し始めるのに要する力が、前記可動部材が前記固定部材に対して回転し始めるのに要する力より大きい、請求項7に記載の画像振れ補正装置。
  9. 前記第1の駆動装置又は第2の駆動装置は、前記回転部材に設けられた前記電気−機械エネルギー変換素子を備えた振動子、及び前記可動部材に設けられた摩擦部材を含む、又は、前記可動部材に設けられた前記電気−機械エネルギー変換素子を備えた振動子、及び前記回転部材に設けられた摩擦部材を含み、
    前記電気−機械エネルギー変換素子への駆動信号の印加により、節線が直交する第一と第二の2つの曲げモードによる楕円運動が該振動子に励起される請求項7または8に記載の画像振れ補正装置。
  10. 前記第1の駆動装置又は第2の駆動装置は、駆動コイル及び永久磁石を含み、前記駆動コイルは前記回転部材に設けられ、前記永久磁石は前記可動部材に設けられ、または、前記駆動コイルは前記可動部材に設けられ、前記永久磁石は前記駆動コイルに設けられている請求項7または8に記載の画像振れ補正装置。
  11. 前記第1の駆動装置又は第2の駆動装置に対応して、前記可動部材に設けられたガイド部材を備え、
    前記ガイド部材は、前記第1の駆動装置又は第2の駆動装置の駆動方向および前記光軸に直交する方向に延伸したスリット部を有し、
    前記第1の駆動装置又は第2の駆動装置は、前記補正光学装置の光軸に平行な円柱状部材を有し、
    前記スリット部に前記円柱状部材が挿入されている請求項7乃至10のいずれか1項に記載の画像振れ補正装置。
  12. 請求項7乃至11のいずれか1項に記載の画像振れ補正装置と、撮像光学系を備え、前記撮像光学系を透過した光が前記撮像素子に入射する撮像装置。
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