JP7091498B2 - 駆動装置、像ぶれ補正装置、レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

駆動装置、像ぶれ補正装置、レンズ鏡筒及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、振動型アクチュエータを用いた駆動装置、駆動装置を用いた像ぶれ補正装置、レンズ鏡筒及び撮像装置に関し、特に、振動型アクチュエータの駆動負荷を軽減する技術に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置による撮像時の手ぶれ等に起因する画像ぶれを補正する像ぶれ補正機構として、レンズ又は撮像素子を撮像光軸と直交する面内の任意の方向に駆動するものが知られている。一例として、振動型アクチュエータを用いた像ぶれ補正装置が知られている。例えば、特許文献1には、移動板を、複数の振動体により、レンズの光軸と直交する平面内の互いに直交する第1の方向と第2の方向に駆動可能にすると共に、光軸を中心として回転可能に構成した像ぶれ補正装置が記載されている。
特開2013-47787号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された像ぶれ補正装置では、移動板に固定された摩擦板に、第1の方向駆動用の振動体と、第2の方向駆動用の振動体とを当接させた構造となっている。この場合、第2の方向駆動用の振動体と移動板との間に生じている摩擦力が、移動板を第1の方向に駆動するときの負荷となり、第1の方向駆動用の振動体と移動板との間に生じている摩擦力が、移動板を第2の方向に駆動するときの負荷となる。そのため、像ぶれ補正装置の駆動時の消費電力が大きくなり、駆動効率を低下させてしまうという問題がある。
本発明は、振動型アクチュエータの駆動負荷を軽減させた駆動装置を提供することを目的とする。
本発明に係る駆動装置は、それぞれが、振動型アクチュエータと、推力を出力する出力部と、を有する複数の駆動ユニットと、前記複数の駆動ユニットを保持する保持部と、前記出力部と摺動自在に係合する推力受け部を有し、前記複数の駆動ユニットにより駆動される、平板状の移動体と、前記移動体を平面内の任意の方向に並進可能に支持する固定部と、を備え、前記固定部は、環状の形状を有し、且つ、複数の孔部を有し、前記移動体は、前記移動体の外周から前記移動体の厚さ方向と直交する方向に突出し、それぞれが前記複数の孔部のいずれかに挿通され、前記孔部の、前記固定部の周方向の内周面に対して摺動可能に接する複数の支持部材を有し、前記複数の支持部材は、前記移動体の厚さ方向と直交する方向において前記移動体の中心について対称となる位置に設けられ、前記推力受け部は、前記複数の支持部材を結ぶ直線上に設けられ、前記出力部は、前記移動体が並進可能な平面と直交する方向において、前記推力受け部から力を受けないことを特徴とする。
本発明によれば、振動型アクチュエータを用いた駆動装置において、振動型アクチュエータの駆動負荷を低減させることできる。これにより、振動型アクチュエータを効率よく駆動することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る並進駆動装置の概略構成を示す分解斜視図である。 図1に示す並進駆動装置の概略構成を示す上面図である。 図1に示す並進駆動装置が備える駆動ユニットを構成する振動体の概略構成を示す斜視図と、振動体に励起される第1及び第2の振動モードを説明する模式図である。 図1に示す並進駆動装置における駆動ユニットと支持コロの位置関係を示す平面図である。 図2中に示す矢視A-Aの断面図である。 本発明の第2実施形態に係る並進駆動装置の概略構成を示す分解斜視図である。 図6に示す並進駆動装置の上面図である。 図6に示す並進駆動装置が備える回転規制部の概略構成を示す分解斜視図である。 図6に示す並進駆動装置において移動体の並進が規制された状態を示す平面図である。 図6に示す並進駆動装置における駆動ユニット、支持コロ及び回転規制部の位置関係を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る並進駆動装置の概略構成を示す上面図である。 図1に示す並進駆動装置を備える撮像装置の概略構成を示す上面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る並進駆動装置100の概略構成を示す分解斜視図である。図2は、並進駆動装置100の上面図である。なお、説明の便宜上、図1及び図2に示す三次元の直交座標系(X軸,Y軸,Z軸)を定めることとする。ここで、並進駆動装置100のスラスト方向(厚さ方向)をZ方向とし、Z方向と直交する平面を互いに直交するX方向とY方向によって規定する。
並進駆動装置100は、固定部1、保持部2、移動体3及び駆動ユニット4A,4Bを有する。平板状で略円環状の移動体3の外周部には、ラジアル方向(径方向)に突出する円柱状の支持部材である4つの支持コロ5が、周方向に等間隔で設けられている。また、円環状の固定部1には、周方向を長手方向とした長孔部(孔部)であるコロ受け部8が、4つの支持コロ5のそれぞれと係合するように、周方向に等間隔で4カ所に形成されている。移動体3は、それぞれの支持コロ5がそれぞれのコロ受け部8に挿通されることにより、固定部1に対して可動な状態で固定部1に支持される。
ここで、支持コロ5は、コロ受け部8の長辺側の内周面に対して滑らかに摺動可能であり、よって、移動体3は、Z方向での位置が固定部1によって規制されると共に、XY平面内の一定範囲内で移動可能(並進可能、回転可能)となっている。
固定部1には、2つの第1の変位センサ6a,6bがそれぞれ、測長方向が90度(π/2ラジアン)異なるように配置されている。また、保持部2には第2の変位センサ7が配置(固定)されている。第1の変位センサ6a,6b及び第2の変位センサ7の機能等については後述する。
平板状で円環状の保持部2は、固定部1の一方の開口(XY平面)を閉塞するように固定部1に接合されている。よって、保持部2と移動体3とは平行に配置される。なお、保持部2と固定部1とは、同じ材料によって一体成型されていてもよい。また、本実施形態では、中央部に孔部が設けられている保持部2を取り上げているが、並進駆動装置100の用途によっては、支持部として孔部を有さない円板状のものを用いることができる。
保持部2には、2つの駆動ユニット4Aと2つの駆動ユニット4Bが保持(固定)されている。駆動ユニット4Aと駆動ユニット4Bは、振動型アクチュエータを構成する各種の要素部品が組み立てられてユニット化されたものであり、同じ構造を有する。
駆動ユニット4Aは、主要な構成要素として、振動体110(図3参照)と、振動体110により摩擦駆動される被駆動体10Aとを有する。また、駆動ユニット4Aは、振動体110を保持する枠部材と、被駆動体10Aを振動体110に対して加圧接触させる加圧部材とを有する。なお、振動体110及び被駆動体10Aは、振動型アクチュエータを構成するための最小限の要素である。駆動ユニット4Bもまた、主要な構成要素として、振動体110と、振動体110を保持する枠部材と、振動体110により摩擦駆動される被駆動体10Bと、被駆動体10Bを振動体110に対して加圧接触させる加圧部材とを有する。
図3(a)は、駆動ユニット4A,4Bを構成する振動体110の概略構成を示す斜視図である。図3(b)は、振動体110に励起される第1の振動モードを説明する模式図であり、図3(c)は、振動体110に励起される第2の振動モードを説明する模式図である。
振動体110は、板状の弾性体111と、弾性体111の一方の面に設けられた2つの突起部112と、弾性体111において突起部112が設けられている面の反対側の面に接着された電気-機械エネルギ変換素子である圧電素子113とを有する。なお、図3(a)に示すように、2つの突起部112を結ぶ方向をα方向、突起部112の突出方向をγ方向、α方向及びγ方向と直交する方向をβ方向と定義する。
不図示であるが、圧電素子113の一方の面には、α方向に2つの独立電極が設けられており、他方の面には全面に共通電極が設けられている。2つの独立電極に所定の交流駆動電圧を印加することによって、振動体110に第1の振動モードの振動と第2の振動モードの振動を所定の位相差で励起することができる。
図3(b)に示す第1の振動モードは、β方向における一次の屈曲振動であり、α方向と平行な2本の節を有する。なお、本実施形態の説明において、「平行な」とは、実質的に平行であるとみなせることをいい、厳密に平行であることを必要とするものではなく、同様の定義で以下の説明にも用いる。
突起部112は、第1の振動モードの振動において腹となる位置の近傍に配置されており、第1の振動モードの振動によってγ方向で往復運動を行う。一方、図3(b)に示す第2の振動モードは、α方向における二次の屈曲振動であり、β方向と平行な3本の節を有する。突起部112は、第2の振動モードの振動において節となる位置の近傍に配置されており、第2の振動モードの振動によってα方向で往復運動を行う。
第1の振動モードにおける節と第2の振動モードにおける節とは、αβ面内において直交する。振動体110にAモードとBモードの各振動を所定の位相差で発生させることにより、突起部112の先端に楕円運動又は円運動(以下「楕円運動等」という)を発生させることができる。なお、本実施形態の説明において、「直交する」とは、実質的に直交しているとみなせることをいい、厳密に直交していることを必要とするものではなく、同様の定義で以下の説明にも用いる。
被駆動体10A,10B(図3に不図示)はそれぞれ、γ方向を加圧方向として、突起部112と加圧接触している。駆動ユニット4A,4Bでは、振動体110は固定されている。そのため、突起部112に楕円運動等が励起されることにより、被駆動体10A,10Bは、突起部112により摩擦駆動されてα方向に直線的に駆動される。このように、駆動ユニット4A,4Bはそれぞれ、被駆動体10,10Bをα方向に直線的に駆動する駆動力を発生させるリニア駆動型の振動型アクチュエータとして構成されている。
2つの駆動ユニット4Aは、被駆動体10Aの駆動方向が平行となるように配置されており、2つの駆動ユニット4Bは、被駆動体10Bの駆動方向が平行となるように配置されている。そして、駆動ユニット4Aと駆動ユニット4Bは、被駆動体10Aの駆動方向と被駆動体10Bの駆動方向とがXY平面内で互いに直交するように保持部2に配置されている。
図2に示すように、駆動ユニット4Aの被駆動体10Aの上面には出力部10A1が設けられており、駆動ユニット4Bの被駆動体10Bの上面には出力部10B1が設けられている。駆動ユニット4Aの出力部10A1は、長手方向がラジアル方向となるように移動体3に設けられた長孔状の推力受け部11Aと摺動自在に係合している。出力部10A1は、被駆動体10Aの駆動方向(推力受け部11Aの短手方向)では推力受け部11Aに対して実質的にがたつきがなく、且つ、推力受け部11A内を推力受け部11Aの長手方向に移動可能な寸法精度で、推力受け部11Aと係合している。同様に、駆動ユニット4Bの出力部10B1は、長手方向がラジアル方向となるように移動体3に設けられた長孔状の推力受け部11Bと摺動自在に係合している。出力部10B1は、被駆動体10Bの駆動方向(推力受け部11Bの短手方向)では推力受け部11Bに対して実質的にがたつきがなく、且つ、推力受け部11B内を推力受け部11Bの長手方向に移動可能な寸法精度で、推力受け部11Bと係合している。
よって、駆動ユニット4Aを駆動すると、出力部10A1が移動体3へ推力を加えることにより、移動体3を被駆動体10Aの駆動方向へ直線的に並進させることができ、このとき、出力部10B1は推力受け部11B内をその長手方向に滑らかに移動する。同様に、駆動ユニット4Bを駆動すると、出力部10B1が移動体3へ推力を加えることにより、移動体3を被駆動体10Bの駆動方向へ直線的に並進させることができ、このとき、出力部10A1は推力受け部11A内をその長手方向に滑らかに移動する。
上記の通りに構成された並進駆動装置100では、出力部10A1,10B1が推力受け部11A,11BからZ方向において押圧力を受けることはない。また、出力部10A1と推力受け部11Aの内面との間に生じる摩擦力と、出力部10B1と推力受け部11Bの内面との間に生じる摩擦力は、駆動ユニット4A,4Bの駆動負荷を実質的に増加させるものではない。更に、移動体3のZ方向の位置は、支持コロ5及びコロ受け部8によって定められ、出力部10A1,10B1のZ方向の位置によって規制されることはない。つまり、Z方向において、移動体3と駆動ユニット4A,4Bとの間に加圧力が作用することはない。
したがって、並進駆動装置100では、実質的に駆動ユニット4A,4Bを駆動したときに発生する出力部10A1、10B1の推力のみによって、移動体3をXY平面内の任意の方向に並進させることができる。また、駆動ユニット4A,4Bの駆動負荷は、移動体3の影響を受けず、実質的に駆動ユニット4A,4B自体の構成に依存して定まる。よって、並進駆動装置100では、駆動ユニット4A,4Bで発生させた推力を、効率よく移動体3に与えて、移動体3をXY平面内で並進させることができる。
次に、並進駆動装置100における駆動ユニット4A,4B、支持コロ5、第1の変位センサ6a,6b及び第2の変位センサ7の位置関係について説明する。
図2に示されるように、出力部10A1,10B1の推力を受ける推力受け部11A,11Bはそれぞれ、移動体3の中心を挟んで対向する2つの支持コロ5を結ぶ直線上に設けられている。つまり、推力受け部11A,11Bと出力部10A1,10B1は、支持コロ5に近接する位置に設けられている。ここで、支持コロ5は、固定部1に対して移動体3のZ方向の位置を決めている部品である。そのため、仮に移動体3の剛性が不足して移動体3に変形が生じたとしても、その影響を軽減することができ、移動体3を並進させる際の駆動精度を向上させることができる。
第1の変位センサ6aは、移動体3の+Y方向への移動量を検出し、第1の変位センサ6bは、移動体3のX方向への移動量を検出し、第2の変位センサ7は、移動体3の-Y方向へ移動量を検出する。並進駆動装置100を駆動する不図示の制御装置(駆動回路)は、第1の変位センサ6a,6b及び第2の変位センサ7からの情報(出力)と、駆動ユニット4A,4Bの駆動力ベクトルを合成した移動量との偏差に基づいて、移動体3の並進を制御する。
第1の変位センサ6aの測長方向と第2の変位センサ7の測長方向は一致していることが望ましく、本実施形態では、同じY方向(+Y方向、-Y方向)としている。仮に移動体3が回転した場合であっても、第1の変位センサ6aと第2の変位センサ7のそれぞれが検出する移動量に差が生じるため、この差を三角関数等を用いて演算することにより、移動体3の回転角度を算出することができる。よって、検出された回転角度を相殺する補正制御を行うことにより、移動体3の回転を抑制して、移動体3の並進を精密に制御することができる。
なお、第1の変位センサ6a及び第2の変位センサ7が移動体3のX方向への移動量を検出し、第1の変位センサ6bが移動体3のY方向への移動量を検出する構成としても構わない。第1の変位センサ6a,6b及び第2の変位センサ7としては、移動体3に設けられた直線スケールに対する投光と反射光の受光によって、移動体3の変位を検出するもの等を用いることができるが、これに限定されるものではない。
図4は、並進駆動装置100における駆動ユニット4A,4Bと支持コロ5の位置関係を示す平面図である。図4中の第1の円12は、保持部2(固定部1)の中心Oから駆動ユニット4A,4Bまでの最短距離を半径とする円であり、駆動ユニット4A,4Bを包含しない最大径の円である。また、図4中の第2の円13は、保持部2(固定部1)の中心Oから駆動ユニット4A,4Bにおいて最も離れている点(部位)までの距離を半径とする円であり、駆動ユニット4A,4Bを包含する最小径の円である。第1の円12と第2の円13は、中心Oが共通する同心円である。
駆動ユニット4A,4Bは、Z方向から見て、第1の円12の外側で、且つ、第2の円13の内側の円環状の領域14内に配置されている。また、第1の変位センサ6a,6bと第2の変位センサ7は、Z方向から見て、領域14において駆動ユニット4A,4Bと重ならない位置に配置されており、支持コロ5は、第2の円13の外側の領域に配置されている。このような配置とすることにより、保持部2における第1の円12の内側を空間(中心孔)とすることができる。
保持部2に中心孔が形成されていることにより、並進駆動装置100は、移動体3の中心孔に像ブレ補正用レンズを配置した像ぶれ補正装置として用いて、レンズ鏡筒内に配置することができる。また、並進駆動装置100は、移動体3の中心孔に撮像素子を配置し、保持部2の中心孔に撮像素子の配線を通した像ぶれ補正装置として用いることもできる。更に、並進駆動装置100をXYテーブルに適用した場合に、駆動ユニット4A,4Bを駆動するための信号線等を保持部2の中心孔を通して配線することができる。
図5は、図2中に示す矢視A-Aの断面図であり、保持部2の中心Oについて対称となる位置にある支持コロ5の中心を通る断面図である。支持コロ5は、Z方向において、駆動ユニット4A(,4B)と重なる高さ配置されている。これにより、支持コロ5を駆動ユニット4と重ならない高さに配置した構成よりも、並進駆動装置100を薄型化することが可能となる。
以上の説明の通り、並進駆動装置100では、実質的に駆動ユニット4A,4Bの推力以外の力を受けることなく、移動体3を並進させることができる。また、駆動ユニット4A,4Bは、実質的に外力の影響を受けずに、移動体3を駆動することができる。よって、駆動ユニット4A,4Bは、駆動により発生する推力を効率よく移動体3に与えて、移動体3を並進させることができる。
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態に係る並進駆動装置100Aの概略構成を示す分解斜視図である。図7は、並進駆動装置100Aの上面図である。なお、説明の便宜上、図6及び図7に示す三次元の直交座標系(X軸,Y軸,Z軸)を定めることとする。第1実施形態と同様に、並進駆動装置100Aのスラスト方向(厚さ)をZ方向とし、Z方向と直交する平面を互いに直交するX方向とY方向によって規定する。なお、並進駆動装置100Aの構成要素であって、第1実施形態に係る並進駆動装置100の構成要素と同じものについては、同じ符号を付して、適宜、重複する説明を省略する。
並進駆動装置100Aは、第1の変位センサ6a,6b、第2の変位センサ7、回転規制部20、固定部21、保持部22、移動体23及び駆動ユニット4A,4Bを有する。駆動ユニット4A,4Bはそれぞれ、実質的に、第1実施形態で説明したものと同じであり、保持部22に配置(固定)されている。並進駆動装置100Aでは、保持部22は、固定部21に対してXY平面内で相対的に回転可能に配置されると共に、Z方向においては固定部21に対して実質的に変位が生じないように配置される。
本実施形態では、被駆動体10A,10Bのそれぞれに設けられた出力部10A2,10B2の形状が、第1実施形態で説明した出力部10A1,10B1の形状と異なる。即ち、出力部10A1,10B1が四角柱形状を有するのに対して(図1,2参照)、出力部10A2,10B2は円柱形状を有する(図6,7参照)。その理由は、次の通りである。即ち、後述するように、並進駆動装置100Aでは、保持部22を固定部21に対して回転させることにより、移動体23を所定位置に保持する。そのために、移動体23に設けられた推力受け部11A,11B(第1実施形態での移動体3に設けられているものと同等)と係合する出力部10A2,10B2は、推力受け部11A,11Bに対して相対的に角度を変えることが可能な構造を有する必要がある。そこで、出力部10A2,10B2を円柱形状としている。
出力部10A2,10B2はそれぞれ、推力受け部11A,11Bに対して摺動自在に係合しており、実質的に推力受け部11A,11BからZ方向で押圧力を受けないことは、第1実施形態と同様である。また、出力部10A2と推力受け部11Aの内面との間に生じる摩擦力と、出力部10B2と推力受け部11Bの内面との間に生じる摩擦力は、駆動ユニット4A,4Bの駆動負荷を増加させるものではない。したがって、駆動ユニット4A,4Bは、外部から実質的に駆動負荷を増加させるような力を受けることがないため、効率よく移動体23を並進させることができる。後述するように、並進駆動装置100Aでは、移動体23のXY平面内での回転は、回転規制部20によって規制されている。
並進駆動装置100と同様に、並進駆動装置100Aは、移動体23に設けられた支持コロ5を固定部21に設けられたコロ受け部8で受ける構造となっている。支持コロ5は、コロ受け部8内をその長手方向に滑らかに摺動可能であり、これにより、移動体23は、Z方向での移動が固定部21によって規制されると共に、XY平面内の一定範囲内において並進可能となっている。
第1の変位センサ6a,6bと第2の変位センサ7の配置形態は、第1実施形態と同じである。第1の変位センサ6aは、移動体23の+Y方向への移動量を検出し、第1の変位センサ6bは、移動体23のX方向への移動量を検出し、第2の変位センサ7は、移動体23と保持部22との相対的な-Y方向での移動量を検出する。第1の変位センサ6a,6b及び第2の変位センサ7からの情報(出力)と、駆動ユニット4A,4Bの駆動力ベクトルを合成した移動量との偏差を用いて、移動体23をXY平面内の所望する方向へ並進させることができる。
また、並進駆動装置100Aでは、固定部21に対して保持部22を回転させるように駆動ユニット4A,4Bを駆動した場合に、第1の変位センサ6aと第2の変位センサ7がそれぞれ検出したY方向の移動量に差が生じる。よって、この差に基づいて、保持部22の回転角度を検出することができる。
なお、回転規制部20に僅かながたつきがある場合には、保持部22を回転させるように駆動ユニット4A,4Bを駆動していないにもかかわらず、第1の変位センサ6aと第2の変位センサ7がそれぞれ検出したY方向の移動量に差が生じることがある。この場合でも、移動体23の回転を補正する制御を行うことによって、移動体23を所望する方向へ並進させることができる。
回転規制部20は、固定部21に固定されている。図8は、回転規制部20の概略構成を示す分解斜視図である。回転規制部20は、基台36と、スライド部材35とを有する。基台36は、固定部21に固定される。基台36には、基台36が固定部21に固定された状態で駆動ユニット4Bの被駆動体10Bの駆動方向と平行な方向に延在するように、長孔状の摺動溝部16bが設けられている。また、基台36のスライド部材35側の面には、3カ所にボール受け部37Aが設けられており、3カ所のボール受け部37Aのそれぞれに不図示のボール(ベアリング)が配置される。ボール受け部37Aに配置されるボールは、スライド部材35と摺動する。
スライド部材35の上面(基台36側の面の反対側の面)には、基台36が固定部21に固定された状態で駆動ユニット4Aの被駆動体10Aの駆動方向と平行な方向に並ぶように2つの球軸受け17が配置されている。また、スライド部材35の上面には、1カ所にボール受け部37Bが設けられており、ボール受け部37Bには不図示のボール(ベアリング)が配置される。ボール受け部37Bに配置されるボールは、移動体23と摺動する。スライド部材35の下面(基台36側の面)には、2つの球軸受け17と同等の構造を有し、移動体23に設けられた長孔状の摺動溝部16aと摺動自在に係合する不図示の2つの球軸受けが設けられている。
回転規制部20が固定部21に取り付けられた状態では、スライド部材35の上面に設けられた2つの球軸受け17は、移動体23に設けられた摺動溝部16aと摺動自在に係合する。また、スライド部材35の下面に設けられた不図示の2つの球軸受けは、基台36に設けられた摺動溝部16bに係合しており、摺動溝部16bの形状によって、被駆動体10Aの駆動方向へのスライド部材35の移動は規制されている。よって、駆動ユニット4Aを駆動すると、2つの球軸受け17が摺動溝部16a内で転動し、移動体23は、被駆動体10Aの駆動方向へ並進する。一方、駆動ユニット4Bを駆動すると、スライド部材35の下面に設けられた不図示の2つの球軸受けが基台36に設けられた摺動溝部16b内を転動し、移動体23とスライド部材35とが一体となって被駆動体10Bの駆動方向へ並進する。
移動体23を並進させる際には、移動体23とスライド部材35の間に1つのボールが配置され、スライド部材35と基台36との間に3つのボールが配置されているため、移動体23、スライド部材35、基台36の位置関係は適切に保たれる。これにより、2つの球軸受け17と摺動溝部16aとのクリアランスと、不図示の2つの球軸受けと摺動溝部16bとのクリアランスのそれぞれを小さくして、がたつきの発生を抑制すると共に、摺動負荷を低減させることができる。なお、本実施形態では、球軸受け17とボールを用いているが、これに代えて、PTFE等の摩擦係数の小さい材料からなる棒材や摺動ベアリングを用いた構成としてもよい。
このように、並進駆動装置100Aは、第1実施形態に係る並進駆動装置100と同様に、移動体23のZ方向の位置は、駆動ユニット4A,4Bによって規制されることはなく、支持コロ5及びコロ受け部8のみによって定められる。よって、Z方向において移動体23と駆動ユニット4A,4Bとの間に加圧力が作用することはなく、駆動ユニット4A,4Bの駆動負荷は、実質的に駆動ユニット4A,4B自体の構成に依存して定まり、移動体23の影響を受けない。したがって、並進駆動装置100Aでも、駆動ユニット4A,4Bのそれぞれで発生させることができる推力を、効率よく移動体23に与えて移動体23をXY平面内で並進させることができる。
並進駆動装置100Aは、移動体23を所定位置に保持して、移動体23の並進を規制することが可能な構造を有する。図9は、並進駆動装置100Aにおいて移動体23の並進が規制された状態を示す平面図である。保持部22には3カ所に係合ピン18が設けられており、移動体23には3カ所に係合部19が設けられている。なお、3カ所の係合ピン18と3カ所に係合部19とが係合しておらず、移動体23がXY平面内で並進可能な状態は、図7に示されている。
移動体23は回転規制部20によって回転することができないため、図7に示した状態で駆動ユニット4A,4Bに、移動体23を反時計回りに駆動させる駆動力を発生させると、その反力で駆動ユニット4A,4Bが移動体23に対して時計回りに動こうとする。これに伴い、駆動ユニット4A,4Bを保持する保持部22が時計回りに回転し、保持部22が図9に示す位置まで回転したところで、係合ピン18と係合部19とが係合し、保持部22の回転は停止する。こうして係合ピン18と係合部19とが係合することにより、移動体23の並進は規制される。このとき、第1の変位センサ6aと第2の変位センサ7がそれぞれ検出した変位に基づき、保持部22の回転角度を測定し、測定された回転角度を制御パラメータとして並進駆動装置100Aの制御装置に記憶しておく。
移動体23の並進規制を解除する場合には、制御パラメータとして記憶しておいた保持部22の回転角度と同じ回転角度だけ保持部22を反時計回りに回転させるように、駆動ユニット4A,4Bを駆動すればよい。並進駆動装置100Aの非使用時等に移動体23の並進を規制した状態とすることで、例えば、移動体23に外力が作用した場合の損傷等を防止することができる。なお、本実施形態では、移動体23の並進を規制する手段として、係合ピン18と係合部19との組み合せを用いたが、係合手段は、これに限定されず、他の係合手段を用いてもよい。
図10は、並進駆動装置100Aにおける駆動ユニット4A,4B、支持コロ5及び回転規制部20の位置関係を示す平面図である。駆動ユニット4A,4Bと支持コロ5の位置関係は、第1実施形態と同じであるため、ここでの説明を省略する。また、図10中の第1の円12及び第2の円13は、図4を参照して説明した第1の円12及び第2の円13と同じであり、回転規制部20は、第1の円12の外側に配置されている。そのため、保持部22の中央部に空間を設けることができる。よって、並進駆動装置100Aは、並進駆動装置100と同様の用途に使用可能である。
<第3実施形態>
図11は、本発明の第3実施形態に係る並進駆動装置100Bの概略構成を示す上面図である。並進駆動装置100Bは、第2実施形態に係る並進駆動装置100Aが2つずつ備える駆動ユニット4A,4Bを、1つずつ備える構成としたものであり、その他の構成に変わりはない。よって、並進駆動装置100Bは、並進駆動装置100Aが奏する効果と同じ効果を奏し、また、駆動ユニット4A,4Bが削減されることによりコストダウンを図ることができる。
<第4実施形態>
図12は、並進駆動装置100を備える撮像装置200の概略構成を示す上面図である。撮像装置200は、大略的に、撮像素子を有する撮像装置本体31と、撮像装置本体31に対して着脱自在なレンズ鏡筒32から構成されている。レンズ鏡筒32は、複数のレンズ群33を有すると共に、被写体の像ぶれを補正する像ぶれ補正装置としての並進駆動装置100を有する。レンズ鏡筒32を通過した光束は、撮像素子に結像する。撮像素子は、結像した光学像を光電変換により電気信号に変換し、撮像装置200が備える画像処理回路へ出力する。画像処理回路は、受信した電気信号から画像データを生成する。
並進駆動装置100は、移動体3の中心孔に固定された像ぶれ補正レンズ34を有し、図1に示すZ方向がレンズ鏡筒32の光軸方向と一致するように、レンズ鏡筒32に配置される。よって、像ぶれ補正レンズ34を光軸と直交する面内で移動させることによって、手ぶれ等に起因する像ぶれを補正して、明瞭な画像を撮像することができる。
ここで、像ぶれ補正装置として、第2実施形態に係る並進駆動装置100Aを適用した場合には、撮像装置200の非使用時には、移動体23を並進が規制された状態(図9)とすることが望ましい。これにより、撮像装置200の運搬時等に並進駆動装置100Aに外力が作用したときに、並進駆動装置100Aに損傷等が生じるのを防止することができる。更に、第3実施形態に係る並進駆動装置100Bを撮像装置200に適用した場合には、並進駆動装置100Bの駆動による、撮像装置200の駆動源であるバッテリの消耗を抑制することができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
例えば、第1実施形態では、被駆動体10Aに四角柱形状の出力部10A1を設けたが、出力部は、推力受け部11Aの長辺側の内周面に接触する面を有する形状であればよく、例えば、六角柱形状や八角柱形状等であってもよい。また、本発明に係る並進駆動装置を構成する駆動ユニットの数は、2つ又は4つに限定されるものではなく、3つ又は5つ以上であってもよい。また、例えば、駆動ユニット4Aでは、被駆動体10Aが振動体110に対して相対的に直線駆動される構成とした。これに限らず、被駆動体10Aが固定され、振動体110が被駆動体10Aに対して相対的に直線駆動される構成としてもよく、その場合には、出力部10A1は振動体110に設ければよい。
1 固定部
2 保持部
3 移動体
4A,4B 駆動ユニット
5 支持コロ
8 コロ受け部
10A,10B 被駆動体
10A1,10B1,10A2,10B2 出力部
11A,11B 推力受け部
20 回転規制部
100,100A,100B 並進駆動装置
110 振動体
113 圧電素子
200 撮像装置

Claims (19)

  1. それぞれが、振動型アクチュエータと、推力を出力する出力部と、を有する複数の駆動ユニットと、
    前記複数の駆動ユニットを保持する保持部と、
    前記出力部と摺動自在に係合する推力受け部を有し、前記複数の駆動ユニットにより駆動される、平板状の移動体と、
    前記移動体を平面内の任意の方向に並進可能に支持する固定部と、を備え、
    前記固定部は、環状の形状を有し、且つ、複数の孔部を有し、
    前記移動体は、前記移動体の外周から前記移動体の厚さ方向と直交する方向に突出し、それぞれが前記複数の孔部のいずれかに挿通され、前記孔部の、前記固定部の周方向の内周面に対して摺動可能に接する複数の支持部材を有し、
    前記複数の支持部材は、前記移動体の厚さ方向と直交する方向において前記移動体の中心について対称となる位置に設けられ、
    前記推力受け部は、前記複数の支持部材を結ぶ直線上に設けられ
    前記出力部は、前記移動体が並進可能な平面と直交する方向において、前記推力受け部から力を受けないことを特徴とする駆動装置。
  2. それぞれが、振動型アクチュエータと、推力を出力する出力部と、を有する複数の駆動ユニットと、
    前記複数の駆動ユニットを保持する保持部と、
    前記出力部と摺動自在に係合する推力受け部を有し、前記複数の駆動ユニットにより駆動される、平板状の移動体と、
    前記移動体を平面内の任意の方向に並進可能に支持する固定部と、
    前記移動体の前記平面内での回転を規定する回転規制部と、を備え、
    前記固定部は、環状の形状を有し、且つ、複数の孔部を有し、
    前記移動体は、前記移動体の外周から前記移動体の厚さ方向と直交する方向に突出し、それぞれが前記複数の孔部のいずれかに挿通され、前記孔部の、前記固定部の周方向の内周面に対して摺動可能に接する複数の支持部材を有し、
    前記保持部は、円板状の形状を有し、前記固定部に対して回転可能に前記移動体と平行に配置され、
    前記保持部と前記移動体は、前記保持部を回転させたときに互いに係合して前記保持部の回転を一定の角度に規制する係合手段を有し、
    前記出力部は、前記移動体が並進可能な平面と直交する方向において、前記推力受け部から力を受けないことを特徴とする駆動装置。
  3. それぞれが、振動型アクチュエータと、推力を出力する出力部と、を有する複数の駆動ユニットと、
    前記複数の駆動ユニットを保持する保持部と、
    前記出力部と摺動自在に係合する推力受け部を有し、前記複数の駆動ユニットにより駆動される、平板状の移動体と、
    前記移動体を平面内の任意の方向に並進可能に支持する固定部と、を備え、
    前記固定部は、環状の形状を有し、且つ、複数の孔部を有し、
    前記移動体は、前記移動体の外周から前記移動体の厚さ方向と直交する方向に突出し、それぞれが前記複数の孔部のいずれかに挿通され、前記孔部の、前記固定部の周方向の内周面に対して摺動可能に接する複数の支持部材を有し、
    前記支持部材と前記駆動ユニットは、前記移動体の厚さ方向において重なる位置に配置され
    前記出力部は、前記移動体が並進可能な平面と直交する方向において、前記推力受け部から力を受けないことを特徴とする駆動装置。
  4. それぞれが、振動型アクチュエータと、推力を出力する出力部と、を有する複数の駆動ユニットと、
    前記複数の駆動ユニットを保持する保持部と、
    前記出力部と摺動自在に係合する推力受け部を有し、前記複数の駆動ユニットにより駆動される、平板状の移動体と、
    前記移動体を平面内の任意の方向に並進可能に支持する固定部と、
    前記移動体の移動量を測定する複数のセンサと、を備え、
    前記固定部は、環状の形状を有し、且つ、複数の孔部を有し、
    前記移動体は、前記移動体の外周から前記移動体の厚さ方向と直交する方向に突出し、それぞれが前記複数の孔部のいずれかに挿通され、前記孔部の、前記固定部の周方向の内周面に対して摺動可能に接する複数の支持部材を有し、
    前記複数のセンサのうち、1つのセンサの測長方向と別のセンサの測長方向とが異なり、
    前記出力部は、前記移動体が並進可能な平面と直交する方向において、前記推力受け部から力を受けないことを特徴とする駆動装置。
  5. 前記振動型アクチュエータは、
    電気-機械エネルギ変換素子と弾性体とが接合されてなる振動体と、
    前記振動体と加圧接触する被駆動体と、を有し、
    前記振動体と前記被駆動体とを加圧接触させる加圧方向は前記平面と直交し、
    前記電気-機械エネルギ変換素子に駆動電圧を印加することにより前記振動体に励起された振動によって前記振動体と前記被駆動体との間に生じさせた相対的かつ直線的な移動が前記出力部の推力として出力されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の駆動装置。
  6. 前記複数の駆動ユニットのうち、1つの駆動ユニットの出力部が前記移動体に加える推力の方向と、別の駆動ユニットの出力部が前記移動体に加える推力の方向とが、前記平面内で互いに直交することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の駆動装置。
  7. 前記出力部は、前記平面と直交する方向に突出した柱状の形状を有し、
    前記移動体は、平板状であり、
    前記推力受け部は、前記出力部が挿通され、前記出力部の推力を受ける面は前記出力部と接触し、前記推力を受ける方向と直交する方向へは前記出力部の移動が可能な長さを有する長孔状の形状を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の駆動装置。
  8. 前記支持部材は、前記孔の内周面に対して摺動するように前記孔部と係合しており、
    前記支持部材と前記孔部との係合により、前記移動体の前記固定部に対する前記移動体の厚さ方向での位置が規制されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の駆動装置。
  9. それぞれが、電気-機械エネルギ変換素子と弾性体とを有する振動体と、前記振動体と接触し、前記振動体に励起した振動により前記振動体と相対的に移動する被駆動体と、前記被駆動体に設けられた出力部と、を有する複数の駆動ユニットと、
    前記複数の駆動ユニットを保持する保持部と、
    前記出力部と係合し、前記出力部の推力を受ける推力受け部を有し、前記複数の駆動ユニットにより駆動される、平板状の移動体と、
    前記移動体を平面内に可動に支持する固定部と、を備え、
    前記固定部は、環状の形状を有し、且つ、複数の孔部を有し、
    前記移動体は、前記移動体の外周から前記移動体の厚さ方向と直交する方向に突出し、それぞれが前記複数の孔部のいずれかに挿通され、前記孔部の、前記固定部の周方向の内周面に対して摺動可能に接する複数の支持部材を有し、
    前記複数の支持部材は、前記移動体の厚さ方向と直交する方向において前記移動体の中心について対称となる位置に設けられ、
    前記推力受け部は、前記複数の支持部材を結ぶ直線上に設けられ
    前記出力部は、前記移動体が可動な平面と直交する方向において、前記推力受け部から力を受けないことを特徴とする駆動装置。
  10. それぞれが、電気-機械エネルギ変換素子と弾性体とを有する振動体と、前記振動体と接触し、前記振動体に励起した振動により前記振動体と相対的に移動する被駆動体と、前記被駆動体に設けられた出力部と、を有する複数の駆動ユニットと、
    前記複数の駆動ユニットを保持する保持部と、
    前記出力部と係合し、前記出力部の推力を受ける推力受け部を有し、前記複数の駆動ユニットにより駆動される、平板状の移動体と、
    前記移動体を平面内に可動に支持する固定部と、
    前記移動体の平面内での回転を規定する回転規制部と、を備え
    前記固定部は、環状の形状を有し、且つ、複数の孔部を有し、
    前記移動体は、前記移動体の外周から前記移動体の厚さ方向と直交する方向に突出し、それぞれが前記複数の孔部のいずれかに挿通され、前記孔部の、前記固定部の周方向の内周面に対して摺動可能に接する複数の支持部材を有し、
    前記保持部は、円板状の形状を有し、前記固定部に対して回転可能に前記移動体と平行に配置され、
    前記保持部と前記移動体は、前記保持部を回転させたときに互いに係合して前記保持部の回転を一定の角度に規制する係合手段を有し、
    前記出力部は、前記移動体が可動な平面と直交する方向において、前記推力受け部から力を受けないことを特徴とする駆動装置。
  11. それぞれが、電気-機械エネルギ変換素子と弾性体とを有する振動体と、前記振動体と接触し、前記振動体に励起した振動により前記振動体と相対的に移動する被駆動体と、前記被駆動体に設けられた出力部と、を有する複数の駆動ユニットと、
    前記複数の駆動ユニットを保持する保持部と、
    前記出力部と係合し、前記出力部の推力を受ける推力受け部を有し、前記複数の駆動ユニットにより駆動される、平板状の移動体と、
    前記移動体を平面内に可動に支持する固定部と、を備え、
    前記固定部は、環状の形状を有し、且つ、複数の孔部を有し、
    前記移動体は、前記移動体の外周から前記移動体の厚さ方向と直交する方向に突出し、それぞれが前記複数の孔部のいずれかに挿通され、前記孔部の、前記固定部の周方向の内周面に対して摺動可能に接する複数の支持部材を有し、
    前記支持部材と前記駆動ユニットは、前記移動体の厚さ方向において重なる位置に配置され
    前記出力部は、前記移動体が可動な平面と直交する方向において、前記推力受け部から力を受けないことを特徴とする駆動装置。
  12. それぞれが、電気-機械エネルギ変換素子と弾性体とを有する振動体と、前記振動体と接触し、前記振動体に励起した振動により前記振動体と相対的に移動する被駆動体と、前記被駆動体に設けられた出力部と、を有する複数の駆動ユニットと、
    前記複数の駆動ユニットを保持する保持部と、
    前記出力部と係合し、前記出力部の推力を受ける推力受け部を有し、前記複数の駆動ユニットにより駆動される、平板状の移動体と、
    前記移動体を平面内に可動に支持する固定部と、
    前記移動体の移動量を測定する複数のセンサと、を備え、
    前記固定部は、環状の形状を有し、且つ、複数の孔部を有し、
    前記移動体は、前記移動体の外周から前記移動体の厚さ方向と直交する方向に突出し、それぞれが前記複数の孔部のいずれかに挿通され、前記孔部の、前記固定部の周方向の内周面に対して摺動可能に接する複数の支持部材を有し、
    前記複数のセンサのうち、1つのセンサの測長方向と別のセンサの測長方向とが異なり、
    前記出力部は、前記移動体が可動な平面と直交する方向において、前記推力受け部から力を受けないことを特徴とする駆動装置。
  13. 前記複数のセンサのうち、少なくとも1つのセンサは前記固定部に配置され、少なくとも1つのセンサは前記保持部に配置されていることを特徴とする請求項4又は12に記載の駆動装置。
  14. 前記孔部は、前記固定部の周方向を長手方向とした長孔部であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の駆動装置。
  15. 前記固定部は、前記移動体を平面内の任意の方向に回転可能に支持することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の駆動装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載の駆動装置と、
    前記駆動装置の前記移動体に設けられた像ぶれ補正用のレンズと、を備えることを特徴とする像ぶれ補正装置。
  17. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載の駆動装置と、
    前記駆動装置の前記移動体に設けられた撮像素子と、を備えることを特徴とする像ぶれ補正装置。
  18. 請求項16に記載の像ぶれ補正装置を備えることを特徴とするレンズ鏡筒。
  19. 請求項16又は17に記載の像ぶれ補正装置を備えることを特徴とする撮像装置。
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