JP2021016231A - 振動型モータ、レンズ装置、および、電子機器 - Google Patents

振動型モータ、レンズ装置、および、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】転動回転部材で加圧力を受ける構成において、駆動制御性の低下を抑制することが可能な振動型モータを提供する。【解決手段】振動型モータ(100)は、振動子(104)と、加圧手段(110)の加圧力により振動子の接触部(102a)と加圧接触するとともに、振動子に対して相対的に移動する摩擦部材(101)と、振動子を保持する保持部材(107)と、加圧手段の加圧力を受けながら振動子と摩擦部材との相対的な移動を案内する転動回転部材(108)とを有し、保持部材は、振動子に連結される接続部(107a)と、駆動対象(4)に連結される動力取り出し部(107c)とを有し、転動回転部材の回転軸(108a)と直交する面において、動力取り出し部は、回転軸と接続部の中心位置(107d)とを結ぶ直線上であって、かつ接触部の中心位置(102d)と接続部の中心位置(107d)との間に配置されている。【選択図】図5

Description

本発明は、レンズ装置や電子機器に利用可能な振動型モータに関する。
振動型モータは、圧電素子が固着された弾性体の接触部と摩擦部材とが加圧接触状態となるように構成される。その加圧接触状態において、圧電素子に2相の電圧を印加して弾性体に2相の超音波振動が励起されると、弾性体の接触部に楕円運動が生じ、摩擦部材が弾性体に対して相対的に移動する。
特許文献1には、固定ガイドのガイド溝と可動ガイド部材の可動ガイド溝部との間に転動ボールを挟持し、加圧力を受けながら可動部を直進ガイドする構成が開示されている。特許文献1に開示された構成では、可動範囲が長くなるとガイド溝も長くなり、ユニットが相対移動方向に長くなってしまう。そこで、ベアリングなどの転動回転部材で加圧力を受けながら弾性体と摩擦部材との相対移動を転動支持する構成が考えられる。
特開2017−200400号公報
しかしながら、ベアリングなどの転動回転部材で加圧力を受ける構成では、ベアリングの回転軸周りに可動部が傾くと、動力源である弾性体の接触部と駆動対象との連結部位である動力取り出し部との間に相対移動方向の位置ずれが生じる。その結果、振動型モータの駆動制御性が低下する可能性がある。
そこで本発明は、転動回転部材で加圧力を受ける構成において、駆動制御性の低下を抑制することが可能な振動型モータ、レンズ装置、および、電子機器を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての振動型モータは、振動子と、加圧手段の加圧力により前記振動子の接触部と加圧接触するとともに、前記振動子に対して相対的に移動する摩擦部材と、前記振動子を保持する保持部材と、前記加圧手段の前記加圧力を受けながら前記振動子と前記摩擦部材との相対的な移動を案内する転動回転部材とを有し、前記保持部材は、前記振動子に連結される接続部と、駆動対象に連結される動力取り出し部とを有し、前記転動回転部材の回転軸と直交する面において、前記動力取り出し部は、前記回転軸と前記接続部の中心位置とを結ぶ直線上であって、かつ前記接触部の中心位置と前記接続部の中心位置との間に配置されている。
本発明の他の側面としてのレンズ装置は、前記振動型モータと、前記振動型モータにより駆動される前記駆動対象としての光学系とを有する。
本発明の他の側面としての電子機器は、前記振動型モータと、前記振動型モータにより駆動される前記駆動対象とを有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、転動回転部材で加圧力を受ける構成において、駆動制御性の低下を抑制することが可能な振動型モータ、レンズ装置、および、電子機器を提供することができる。
各実施形態における撮像装置の構成図である。 第1の実施形態における振動型モータの展開図である。 第1の実施形態における振動型モータの構成図である。 第1の実施形態における振動型モータの構成図である。 第1の実施形態における振動型モータの構成図である。 第1の実施形態における振動型モータの構成図である。 第1の実施形態における振動型モータの振動子の保持構成の説明図である。 第1の実施形態における振動型モータの説明図である。 第2の実施形態における振動型モータの説明図である。 比較例としての振動型モータの説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお各図において、後述する振動子104と摩擦部材101との相対移動方向をX軸、後述するバネ110によって振動子104を摩擦部材101に加圧接触する加圧方向をZ軸、および、X軸とZ軸のそれぞれに直交する方向をY軸と定義する。
(第1の実施形態)
まず、図1を参照して、第1の実施形態における撮像装置の構成について説明する。図1は、本実施形態における撮像装置10の構成図である。撮像装置10は、振動型モータ(超音波モータ)100を有する。なお本実施形態において、振動型モータ100が撮像装置10に搭載された場合について説明するが、これに限定されるものではなく、振動型100を撮像装置10以外の電子機器に搭載することもできる。また本実施形態では、後述の撮像レンズ1とカメラ本体2とが一体的に構成された撮像装置を説明するが、これに限定されるものではなく、カメラ本体とカメラ本体に着脱可能な撮像レンズとにより構成された撮像装置(撮像システム)にも適用可能である。
図1に示されるように、撮像装置10は、撮像レンズ(レンズ装置)1とカメラ本体(撮像装置本体)2とにより構成される。撮像レンズ1は、フォーカスレンズ(光学系)4を有する。フォーカスレンズ4は、振動型モータ100と連結されている。駆動対象としてのフォーカスレンズ4は、振動型モータ100における後述の振動子104が移動することにより、光軸6と略平行な方向(光軸方向)に移動可能である。撮像の際において、フォーカスレンズ4が光軸方向に移動することにより、被写体像は撮像素子5の位置で結像して合焦した像を生成することが可能となる。
次に、図2を参照して、本実施形態における振動型モータ100の概略構成および動作について説明する。図2は、振動型モータ100の展開図である。
振動子104は、弾性を有する振動体である振動板102と圧電素子103とにより構成されている。振動板102は、接合領域102bで公知の接着材等により、圧電素子103と接着されている。圧電素子103にはフレキシブル基板114が圧着されており、フレキシブル基板114を介して圧電素子103に高周波の電圧を印加することにより、振動子104に超音波振動を励振する。
第1の保持部材105は、振動子104を保持する。振動子104は、固定部102cで第1の保持部材105と接着剤等により固定されている。第1の保持部材105と第2の保持部材107とは、支持部材109を介して連結されている。接続部107aは、支持部材109(すなわち振動子104)と連結されている。第2の保持部材107は、その中央に開口部107bが形成されたロの字形状で構成され、振動子104などを保持する保持部材である。開口部107bの内部には、振動子104、緩衝部材106a、基材プレート106b、および、第1の保持部材105が配置される。このように開口部107bの内部に各部品を配置してZ方向のスペースをオーバーラップさせることで、Z方向の小型化を図っている。動力取り出し部107cは、駆動対象であるフォーカスレンズ4と連結されている。振動子104と摩擦部材101との間で発生する駆動力は、動力取り出し部107cを介してフォーカスレンズ4に伝達されることで、フォーカスレンズ4をX方向に駆動することができる。
支持部材109は、第1の保持部材105と第2の保持部材107とを連結する。支持部材109は、Z方向の厚みが薄い板形状である。これにより、第1の保持部材105および第2の保持部材107は、Z方向に自由に動くことできる。一方、支持部材109は、X方向には剛性が高い。このため、第1の保持部材105および第2の保持部材107は、X方向においてガタなく一体的に動く。このようにZ方向の剛性が弱く、X方向の剛性が強い支持部材109を介して第1の保持部材105と第2の保持部材107とを接続する。これにより、第1の保持部材105および第2の保持部材107は、部品の厚み誤差や組立誤差の影響を吸収しながら、振動子104と摩擦部材101との相対移動方向であるX方向にはガタなく一体的に保持することが可能である。
バネ(加圧手段)110は、振動子104を摩擦部材101に加圧接触させるための加圧力を発生させる。付勢部材111および軸受部材115はそれぞれ、バネ掛け部を介して4つのバネ110と連結している。バネ110の加圧力は、基材プレート106bおよび緩衝部材106aを介し、振動子104を摩擦部材101にZ方向に加圧する付勢力となる。そして、振動板102の接触部102aは、摩擦部材101に対し加圧された状態で接触する。
緩衝部材106aおよび基材プレート106bは、圧電素子103と付勢部材111との間に配置されている。緩衝部材106aおよび基材プレート106bは、付勢部材111と圧電素子103との直接接触を妨げ、圧電素子103の損傷を防止している。また、圧電素子103と基材プレート106bとの間に緩衝部材106aを介在させることで、圧電素子103の超音波振動が基材プレート106bに伝わることを軽減している。
付勢部材111は、バネ110の加圧力を基材プレート106bに伝える。バネかけ部111aは、バネ110を保持する。凸部111bは、基材プレート106bに当接する。バネ110の両端に形成されたフック部110aの一方は、付勢部材111のバネかけ部111aに掛かっており、他方は軸受部材115のバネかけ部115aに掛かっている。軸穴部115bには、後述する軸部材122が係合する。
転動回転部材108は、バネ110による加圧力を受けながらガイド部材113の当接面113a上を転動回転し、振動子104と摩擦部材101との相対的な移動を案内する。転動回転部材108は、内径と外径との間に複数のボールとリテイナーを有する所謂ボールベアリングである。内径と外径との間をボール転動させることで、径方向に力が掛かった状態でも低い回転負荷を保つことができる。回転軸108aは転動回転部材108の回転中心となる軸であり、外側面108bは後述の当接面113aに当接する。
ガイド部材113は、転動回転部材108の外側面108bに当接する当接面113aを有するガイド部材である。転動回転部材108は、バネ110の加圧力によって外側面108bが当接面113aに押し付けられた状態を保ちながらX方向に転動する。これにより、バネ110による加圧力を受けながら、低負荷でX方向に移動することが可能となる。ガイド部材113は、ビス117によりベース部材112に固定されている。
摩擦部材101は、バネ110の加圧力により振動子104の接触部102aと加圧接触するとともに、振動子104に対して相対的に移動するように構成されている。摩擦部材101の摺動面101aは、振動子104の接触部102aに当接する。振動子104は、接触部102aで摺動面101aと加圧接触した状態で摺動するため、摺動面101aは高い硬度および高精度の表面粗度が求められる。このため摩擦部材101に関しては、窒化処理を施し硬度を上げた後に研磨加工を行い、表面粗度を向上させている。
次に、図3(a)〜図3(d)を参照して、振動型モータ100の要部構成および効果について説明する。図3(a)〜図3(d)は振動型モータ100の構成図であり、図3(a)は振動型モータ100を−Y方向から見た図、図3(b)は−Z方向から見た図、図3(c)は+Z方向から見た図、図3(d)は−X方向から見た図をそれぞれ示す。
図3(a)に示されるように、振動板102と圧電素子103とが接着されて構成された振動子104が摩擦部材101と加圧接触状態で接している。バネ110の両端に形成されたフック部110aの一方は、付勢部材111のバネかけ部111aに掛かっており、他方は、軸受部材115のバネかけ部115aに掛かっている。これにより、付勢部材111とガイド部材113はそれぞれ引き付け合う方向に付勢されている。バネ110は、付勢部材111とガイド部材113のXY方向の対角端4カ所に配置されている。
付勢部材111は、−Z方向の面に設けられた凸部111bで基材プレート106bに当接しており、バネ110の加圧力を、凸部111bを介して基材プレート106bに伝えている。振動子104は、Y方向から見ると、2つの接触部102aで摩擦部材101の摺動面101aと接している。2つの接触部102aと摺動面101aを安定した摩擦接触を確保させるには、2つの接触部102aに均等に力を与える必要がある。そこで、基材プレート106bの平面に対して凸部111bの球面を当接させることで、2つの接触部102aに均等な力を与えることが可能となる。
一方、図3(d)に示されるように、凸部111bは、Y方向に並ぶ2つの球面凸部で形成されている。図3(d)に示されるように、X方向から見ると、振動子104は、接触部102aの1点で摩擦部材101の摺動面101aと接している。このため振動子104は、X軸周りに倒れやすい。そこで付勢部材111は、Y方向に並ぶ2つの凸部111bで基材プレート106bを付勢することで、振動子104のX軸周りの倒れを軽減している。
付勢部材111のバネかけ部111aに掛かるバネ110の引っ張り力は、付勢部材111、基材プレート106b、および、緩衝部材106aを介して振動子104に伝わり、振動子104の接触部102aが摩擦部材101の摺動面101aに付勢する。一方、軸受部材115のバネかけ部115aに掛かるバネ110の引っ張り力は、軸受部材115、軸部材122、転動回転部材108、ガイド部材113、および、固定部材112を介して、摩擦部材101に伝わる。このような経路によって、バネ110のバネ力は、振動子104の接触部102aを摩擦部材101の摺動面101aに加圧接触させる付勢力となる。
移動部120は、振動子104、第1の保持部材105、支持部材109、第2の保持部材107、緩衝部材106a、基材プレート106b、付勢部材111、バネ110、軸受部材115、軸部材122、および、転動回転部材108を備えて構成される。移動部120は、振動子104の接触部102aに発生する超音波振動により、摩擦部材101に対してX方向に相対的に移動する。
ガイド部材113の軸穴部115bには、軸部材122が係合している。軸部材122は、転動回転部材108の回転軸108aに係合している。これにより、転動回転部材108の外側面108bに径方向の力がかかった状態であっても、ガイド部材113に対して転動回転部材108の外側面108bは低負荷に回転可能な構成となっている。
ガイド部材113は、転動回転部材108の外側面108bが転動する当接面113aを備える。バネ110が付勢部材111を+Z方向に付勢する力は、軸部材122を介して転動回転部材108に伝わり、転動回転部材108の外側面108bがガイド部材113の当接面113aに付勢する力となる。転動回転部材108の外側面108bがガイド部材113の当接面113aに付勢された状態で転動することで、軸受部材115はガイド部材113に対して低負荷を保ったままX方向に直進移動することができる。
ところで、特許文献1に開示されている振動型モータは、固定ガイドのガイド溝と可動ガイド部材の可動ガイド溝部の間に転動ボールを挟持し、加圧力受けながら可動部を直進ガイドする構成となっている。特許文献1に開示された構成では、可動範囲が長くなると固定側のガイド溝だけではなく、可動側のガイド溝も長くなる。長い可動側のガイド溝が長い可動範囲を動くことになるため、結果としてユニットは可動側のガイド溝の長さと可動範囲を足した長さが必要となり、ユニットが相対移動方向に長くなる。
一方、本実施形態の振動型モータ100は、転動回転部材108で加圧力を受けながら移動部120をX方向に直進移動させる構成となっている。このため、可動側を長くする必要がない。これにより、可動範囲が長くなってもユニットが相対移動方向に長くなるのを抑制することができる。
ベース部材(固定部材)112は、ガイド部材113および摩擦部材101を保持する。ガイド部材113は、ビス117でベース部材112に固定される。摩擦部材101は、ビス116で固定部材112に固定される。ガイド部材113の−Z方向には、摩擦部材101が配置されている。
図3(b)に示されるように、摩擦部材101は、X方向に長い形状となっており、X方向の両端近傍においてビス116で固定部材112に固定されている。ガイド部材113は、Y方向において、摩擦部材101の両側に配置されている。またガイド部材113は、X方向の両端近傍において、ビス117でベース部材112に固定されている。
バネ110は、軸受部材115のXY方向の対角端4カ所に配置されている。またバネ110は、Y方向において、ガイド部材113の両外側に配置される。図3(a)に示されるように、バネ110は、Z方向に長い。Z方向に長いバネ110をガイド部材113の両外側に避けて配置することで、Z方向のスペースを有効的に利用することができる。これにより、振動型モータ100のZ方向サイズの小型化を図ることが可能である。
転動回転部材108は、Y方向に2つ並んで配置される。2つの転動回転部材108の内径を軸部材122が貫通して、軸部材122の両端が軸受部材115に固定される。Y方向に並んだ転動回転部材108は、摩擦部材101のY方向両側に配置されたガイド部材113の当接面113aと当接する。これにより、不図示の移動部120はY方向に並んだ2つの転動回転部材108に案内されながら、X方向に移動する。フレキシブル基板114は、圧電素子103に圧着されている。図3(c)に示されるように、振動型モータ100は、第2の保持部材107および支持部材109を有する。
図3(d)に示されるように、X方向から見ると、振動子104は接触部102aの1点で摺動面101aと接触しているため、X軸回りに倒れやすい。一方、付勢部材111と基材プレート106bは、付勢部材111に形成されたY方向に並ぶ2つの凸部111bと基材プレート106bの平面で当接しており、X軸回りには倒れにくい。このように付勢部材111と基材プレート106bをY方向に並ぶ2つの凸部111bでX軸周りの倒れ制限することで、振動子104のX軸回りの倒れを抑制することができる。
Y方向において、摩擦部材101の両外側に転動回転部材108が配置される。転動回転部材108は、内径と外径との間に、ボールとリテイナーを備えているため、外径が大きい。外径の大きい転動回転部材108を摩擦部材101に積み重ねて配置すると、振動型モータ100のZ方向サイズが大きくなってしまう。そこで本実施形態の振動型モータ100では、Y方向において摩擦部材101の両側に隣接して2つの転動回転部材108(第1の回転部材1081および第2の回転部材1082)を配置する。また、Z方向(加圧力の方向)において、第1の回転部材1081、第2の回転部材1082、および、摩擦部材101を重なる位置に配置する。これにより、Z方向のスペースを共有することができる。
軸部材122は、Y方向に2つ並ぶ転動回転部材108の回転軸108aを貫通する必要がある。摩擦部材101の+Z方向には、摩擦部材101の摺動面101aと摩擦接触する振動板102、および、振動板102と接着される圧電素子103を配置する必要がある。また摩擦部材101の+Z方向には、圧電素子103からの振動伝播を軽減するとともに圧電素子103の破損を軽減する緩衝部材106aと基材プレート106b、および、バネ110の活力を基材プレート106bに伝える付勢部材111を配置する必要がある。これらの部品を摩擦部材101に対して、+Y方向や−Y方向にずらすことはできない。そこで、摩擦部材101のY方向両側に並ぶ転動回転部材108の回転軸108aを貫通する軸部材122は、摩擦部材101に対して振動子104の反対側である−Z方向側に配置する。これにより、摩擦部材101と振動子104、さらに摩擦部材101および振動子104を加圧する構成を避けながら転動回転部材108と軸部材122を配置することができ、小型の振動型モータ100が実現可能となる。
次に、図4を参照して、振動型モータ100の振動子104の保持構成について説明する。図4は、振動型モータ100の振動子104の保持構成の説明図である。
振動板102は、接合領域102bにおいて圧電素子103と接着され、振動子104を構成する。支持部材109は、振動板102と第1の保持部材105とを連結する。振動板102と支持部材109とは、振動板102の固定部102cと支持部材109の第2固定部109aとで連結される。支持部材109は、第1固定部109bで第2の保持部材107と連結される。
支持部材109は、Z方向に薄い板形状で構成される。このため支持部材109は、第2固定部109aと第1固定部109bのZ方向の位置を変化させる方向には変形しやすいが、第2固定部109aと第1固定部109bのXY方向の位置を変化させる方向には変形しにくい。振動板102と支持部材109をこのような薄い板形状の支持部材109で連結することにより、振動板102と支持部材109とがZ方向には自由に相対移動でき、X方向には高精度に位置決めされるように構成している。これにより、部品の厚みばらつきや組立ばらつきにより、振動子104と支持部材109のZ方向に位置がずれた場合にも、振動子104と摩擦部材101との間に働くバネ110の加圧力に影響を与えないように構成される。また、振動子104と第2の保持部材107との間のX方向の位置を高精度にガタなく決めることで、振動型モータ100の駆動制御性の低下を軽減している。
ここで、図7を参照して、比較例としての振動型モータ200の構成を説明する。図7は、比較例としての振動型モータ200の説明図であり、振動型モータ200を−Y方向から見た図を示す。図7では、説明の簡略化のため、説明に不要な部品を省略して描いている。このため図7には、振動板102、圧電素子103、振動子104、第1の保持部材105、支持部材109、第2の保持部材107、および、転動回転部材108のみが描かれている。また図7において、摩擦部材101は摺動面101aのみ、ガイド部材113は当接面113aのみを描いている。
図7(a)は、第2の保持部材107が傾いていない状態の図を示す。102dは接触部102aの中心位置、107cは動力取り出し部、107dは接続部107aの中心位置107dである。比較例としての振動型モータ200では、動力取り出し部107cが接続部107aの中心位置107dから離れた位置に構成されている。
振動子104は、支持部材109を介して第2の保持部材107に連結されている。支持部材109と第2の保持部材107は、接続部107aで連結されている。振動子104と第2の保持部材107は、支持部材109を介してX方向にはガタなく連結されているため、接触部102aの中心位置102dのX方向の位置は、接続部107aの中心位置107dのX方向の位置と一致する。
図7(b)は、第2の保持部材107が転動回転部材108の回転軸108a回りに角度θだけ傾いた状態の図を示す。振動子104が−X方向に急加速したり+X方向に急減速したりした場合、その加速度により第2の保持部材107が回転軸108a回りに回転してしまう場合がある。図7(b)では、第2の保持部材107が傾いた角度をθとして示している。第2の保持部材107の傾きに伴い、接続部107aの位置はずれ、接続部107aの中心位置107dが+X方向にずれる。振動子104のX方向の位置は接続部107aの中心位置107dによって決まるため、接触部102aの中心位置102dも接続部107aの中心位置107dとともにずれる。
比較例としての振動型モータ200では、動力取り出し部107cが接続部107aの中心位置107dから離れた位置に構成されている。このため、第2の保持部材107が回転軸108a回りに回転した場合、接触部102aの中心位置102dと動力取り出し部107cのX方向の位置が、図7(b)に示されるようにDだけずれてしまう。駆動力発生源である振動子104と、駆動対象であるフォーカスレンズ4と一体的に動く第2の保持部材107のX方向の位置にずれが生じると、振動型モータの駆動制御性が低下する。このように比較例としての振動型モータ200では、振動子104の加減速による第2の保持部材107が回転軸108a回りに回転して、駆動制御性が低下する。
次に、図5を参照して、本実施形態における振動型モータ100の構成を説明する。図5は、本実施形態における振動型モータ100の説明図であり、振動型モータ100を−Y方向から見た図を示す。図5は、回転軸回りに可動部が傾いたときの接触部102aの中心位置102dと接続部107aの中心位置107dを示す。なお図5では、説明の簡略化のため、説明に不要な部品を省略して描いている。このため図5では、振動板102、圧電素子103、振動子104、第1の保持部材105、支持部材109、第2の保持部材107、および、転動回転部材108のみが描かれている。また図5において、摩擦部材101は摺動面101aのみ、ガイド部材113は当接面113aのみを描いている。
図5(a)は、第2の保持部材107が傾いていない状態の図を示す。102dは接触部102aの中心位置、107cは動力取り出し部、107dは接続部107aの中心位置107dである。本実施形態の振動型モータ100は、動力取り出し部107cと接続部107aの中心位置107dとが同じ位置になるように構成されている。
振動子104は、支持部材109を介して第2の保持部材107に連結されている。支持部材109と第2の保持部材107は、接続部107aで連結されている。振動子104と第2の保持部材107は、支持部材109を介してX方向にはガタなく連結されているため、接触部102aの中心位置102dのX方向の位置は、接続部107aの中心位置107dのX方向の位置と一致する。
図5(b)は、第2の保持部材107が転動回転部材108の回転軸108a回りに角度θだけ傾いた状態の図を示す。振動子104が−X方向に急加速したり+X方向に急減速したりした場合、その加速度により第2の保持部材107が回転軸108a回りに回転してしまう場合がある。図5(b)では、第2の保持部材107が傾いた角度をθとして示している。第2の保持部材107の傾きに伴い、接続部107aの位置はずれ、接続部107aの中心位置107dは+X方向にずれる。振動子104のX方向の位置は接続部107aの中心位置107dによって決まるため、接触部102aの中心位置102dも接続部107aの中心位置107dとともにずれる。
本実施形態の振動型モータ100は、動力取り出し部107cと接続部107aの中心位置107dとが同じ位置になるように構成されている。このため、第2の保持部材107が回転軸108a回りに回転した場合でも、接触部102aの中心位置102dと動力取り出し部107cのX方向の位置は、図5(b)に示されるようにずれることがない。このように動力取り出し部107cと接続部107aの中心位置107dを構成することで、接触部102aの中心位置102dと動力取り出し部107cのX方向の位置がずれて振動型モータ100の駆動制御性が低下することを抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、図6を参照して、第2の実施形態における振動型モータについて説明する。図6は、本実施形態における振動型モータ100aの説明図であり、振動型モータ100aを−Y方向から見た図を示す。
第1の実施形態の振動型モータ100では、動力取り出し部107cと接続部107aの中心位置107dとが一致している。一方、本実施形態の振動型モータ100aでは、動力取り出し部107cと接続部107aの中心位置107dとが互いに近い位置に配置されている(すなわち、これらは同一の位置でなく、互いに少しずれた位置に配置されている)。なお本実施形態において、第1の実施形態と同一の部材には同一の符号を用い、それらの説明を省略する。
図6に示されるように、動力取り出し部107cは、回転軸108aと接続部107aの中心位置107dとを結ぶ直線上にある。また動力取り出し部107cは、接続部107aの中心位置107dから回転軸108aの方向に少しずれた位置に設けられている。
第1の実施形態では、図5を参照して、支持部材109のX方向の変形がなく、接続部107aの中心位置107dと接触部102aの中心位置102dとが一致している構成を説明した。ただし実際には、支持部材109はX方向にも多少変形し、接触部102aの中心位置102dは接続部107aの中心位置107dに対して少し+X方向にずれる場合がある。そこで本実施形態では、動力取り出し部107cの位置を接続部107aの中心位置107dと一致させるのではなく、接触部102aの中心位置102dに少し近づけた位置に配置している。このような構成により、第2の保持部材107が回転軸108a回りに傾いた場合でも、接続部107aの中心位置107dと接触部102aの中心位置102dとのX方向のずれが生じにくい。これにより、振動子104が急な加減速を行った場合でも、振動型モータ100の駆動制御性の低下を抑制することができる。
以上のように、各実施形態の振動型モータにおいて、動力取り出し部107cは、回転軸108aと直交する面(回転軸方向の投影面、すなわちXZ面)において、回転軸108aと接続部107aの中心位置107dとを結ぶ直線上にある。また動力取り出し部107cは、XZ面において、接触部102aの中心位置102dと接続部107aの中心位置107dとの間に配置されている。動力取り出し部107cの位置は、接続部107aの中心位置107dと一致していてもよい。
これにより、第2の保持部材107が回転軸108a回りに傾いても、振動子104(駆動源)の接触部102aと、フォーカスレンズ4(駆動対象)と連結された第2の保持部材107の接続部107aの中心位置107dとが、X方向(駆動方向)にずれにくい。その結果、振動子104の急な加減速でも、駆動源と駆動対象の駆動方向位置がずれにくく、安定した駆動制御性を確保した振動型モータを実現することができる。このため各実施形態によれば、転動回転部材で加圧力を受ける構成において、駆動制御性の低下を抑制することが可能な振動型モータ、レンズ装置、および、電子機器を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
4 フォーカスレンズ(駆動対象)
100 振動型モータ
101 摩擦部材
102a 接触部
102d 中心位置
104 振動子
107 第2の保持部材(保持部材)
107c 動力取り出し部
107d 中心位置
108 転動回転部材
108a 回転軸

Claims (7)

  1. 振動子と、
    加圧手段の加圧力により前記振動子の接触部と加圧接触するとともに、前記振動子に対して相対的に移動する摩擦部材と、
    前記振動子を保持する保持部材と、
    前記加圧手段の前記加圧力を受けながら前記振動子と前記摩擦部材との相対的な移動を案内する転動回転部材と、を有し、
    前記保持部材は、前記振動子に連結される接続部と、駆動対象に連結される動力取り出し部と、を有し、
    前記転動回転部材の回転軸と直交する面において、前記動力取り出し部は、前記回転軸と前記接続部の中心位置とを結ぶ直線上であって、かつ前記接触部の中心位置と前記接続部の中心位置との間に配置されていることを特徴とする振動型モータ。
  2. 前記回転軸と直交する面において、前記動力取り出し部の位置は、前記接続部の前記中心位置と一致していることを特徴とする請求項1に記載の振動型モータ。
  3. 前記転動回転部材の前記回転軸は、前記摩擦部材に対して、前記振動子の反対側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の振動型モータ。
  4. 前記転動回転部材は、第1の回転部材および第2の回転部材を有し、
    前記加圧力の方向において、前記第1の回転部材、前記第2の回転部材、および、前記摩擦部材は、互いに重なる位置に配置され、
    前記第1の回転部材と前記第2の回転部材は、前記摩擦部材の両側にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の振動型モータ。
  5. 前記振動子は、圧電素子と振動板とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の振動型モータ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の振動型モータと、
    前記振動型モータにより駆動される前記駆動対象としての光学系と、を有することを特徴とするレンズ装置。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の振動型モータと、
    前記振動型モータにより駆動される前記駆動対象と、を有することを特徴とする電子機器。
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