JP2020005374A - 振動型モータおよび駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型で駆動ムラを抑制した振動型モータを提供する。【解決手段】 振動子を保持する保持部材と、前記振動子を摩擦部材に加圧する加圧力を生じる加圧部材と、前記加圧力を伝達する第一の伝達部材と、前記振動子と前記第一の伝達部材との間に配置された第二の伝達部材と、を有し、前記第一の伝達部材は、前記第二の伝達部材に伝達させる前記振動子を前記摩擦部材に加圧する加圧力の加圧中心に対して前記振動子と前記摩擦部材とが相対移動する移動方向にずれた位置に切欠き部または穴部が設けられ、前記保持部材は、前記切欠き部により切欠かれた部分または前記穴部の中に配置される突出部が設けられ、前記第二の伝達部材は、前記突出部と当接する当接部が設けられている。【選択図】 図4

Description

本発明は、振動型モータおよび振動型モータを用いた駆動装置に関するものである。
振動型モータは、比較的小型でありながら高出力、静粛性という特徴を併せ持つモータであり、例えばカメラなどの撮像装置において光学レンズの駆動に用いられている。
振動型モータの形態には、複数の突起を設けた振動子を加振して突起先端に楕円運動を起こし、突起と摩擦摺動する摩擦部材との間で駆動力を生じさせて被駆動体を駆動する形態がある。
このような形態の振動型モータでは、それぞれの突起において摩擦部材と接触する面圧を均一化することが方向差などの駆動ムラを抑制する上で好ましい。
特許文献1では、それぞれの突起の面圧を均一化するために振動子への加圧力伝達機構を互いに回動可能な複数の部材で構成するものが提案されている。
特開2017−200400号公報
特許文献1に記載された振動波モータでは、振動子保持機構や加圧機構の傾きが振動子に不要なモーメントを与えないように構成され、これにより振動子の突起の面圧が均一化されている。しかしながら、加圧機構の中で伝達部材と振動子との間に配置された緩衝部材が偏って潰れることによっても駆動ムラが生じるおそれがある。緩衝部材が偏って潰れることを避けるには、緩衝部材と当接する伝達部材が、振動子や振動子を保持する振動子保持部材に追従して傾くことが好ましい。
しかしながら、特許文献1に記載された振動波モータでは、薄型化のために伝達部材や振動子保持部材を薄い部材で形成している。そのため、緩衝部材と接する伝達部材の位置決め部を駆動方向端部に設け、位置決め部の接触及び摩擦により伝達部材が振動子や振動子保持部材に追従し易くする構成をとる場合は位置決め部において十分な掛量を得ることが難しい。十分な掛量を得るためには位置決め部周りの部品の厚みを厚くする必要があり、薄型化との両立が困難である。
そこで、本発明の目的は、小型で駆動ムラを抑制した振動型モータを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明にかかる振動型モータは、振動子と、前記振動子と接触する摩擦部材と、を有し、前記振動子を振動させることで前記振動子と前記摩擦部材とを相対的に移動させる振動型モータであって、前記振動子を保持する保持部材と、前記振動子を前記摩擦部材に加圧する加圧力を生じる加圧部材と、前記加圧力を伝達する第一の伝達部材と、前記振動子と前記第一の伝達部材との間に配置された第二の伝達部材と、を有し、前記第一の伝達部材は、前記第二の伝達部材に伝達させる前記振動子を前記摩擦部材に加圧する加圧力の加圧中心に対して前記振動子と前記摩擦部材とが相対移動する移動方向にずれた位置に切欠き部または穴部が設けられ、前記保持部材は、前記切欠き部により切欠かれた部分または前記穴部の中に配置される突出部が設けられ、前記第二の伝達部材は、前記突出部と当接する当接部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、小型で駆動ムラを抑制した振動型モータを提供することができる。
本発明の実施形態にかかる振動型モータの分解斜視図 本発明の実施形態にかかる振動型モータの組立状態を示す図 振動型モータの駆動特性を表す図 本発明の実施形態にかかる振動型モータにおける緩衝部材の潰れに偏りを生じさせない構成を説明する図 本発明の実施形態にかかる振動型モータのレンズ駆動装置への適用例を説明する図
以下、本発明を実施する為の実施形態について説明する。図1、図2は本発明の実施形態にかかる振動型モータ1を表す図である。図1は振動型モータ1の分解斜視図であり、図1(a)は振動型モータ1を上側から見た図、図1(b)は振動型モータ1を下側から見た図である。図2は、振動型モータ1の組立状態を示す図であり、図2(a)は振動型モータ1を上側から見た図、図2(b)は振動型モータ1を下側から見た図である。なお、本実施形態では、振動子111と摩擦部材113とが重なる方向において振動子111側を上側、摩擦部材113側を下側としている。
振動子111は、例えば板状の圧電素子111aと、2つの突起111cを有する弾性部材111bを貼り付けた構造である。圧電素子111aは例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)であり、弾性部材111bは例えば金属板である。圧電素子111aに適切な交流電圧を印加すると突起111cの先端に楕円運動を発生させることができる。振動子保持部材112は例えば樹脂製の枠体であり、振動子111に直接接着されることで振動子111を保持する。また圧電素子111bには給電部材126であるフレキシブル基板が貼付されており、フレキシブル基板を介して圧電素子111bに交流電圧を印加する。
摩擦部材113は例えば金属板であり、摺動面113aにおいて振動子111の突起111cと摩擦接触する。また、摩擦部材113はモータ筐体124に対してビス固定される。本実施形態では、突起111cの先端に楕円運動を発生させることで、振動子111が摩擦部材113に対して移動する構成であり、振動子111の移動方向はD1方向と平行な方向である。なお、振動子111を振動させることで振動子111と摩擦部材113が相対移動する構成であればよく、摩擦部材113が振動子111に対して移動する構成であってもよい。
加圧部材114は例えば4つの引張バネであり、可動枠118の周囲に配置される。加圧部材114はそれぞれが引張力を生じ、それらの合力により振動子111を加圧力(F1)により加圧方向(D2方向)に加圧する。
第一の伝達部材115、第二の伝達部材116は例えば金属板である。第二の伝達部材116は振動子111と第一の伝達部材115の間に配置される。第一の伝達部材115には加圧部材114が取り付けられ、第二の伝達部材116は緩衝部材117が取り付けられる。緩衝部材117は例えばフェルトのように、振動子111に当接しても振動子111の振動を阻害しにくい素材で構成される。第一の伝達部材115には球突起115aが配置され、球突起115aで第二の伝達部材116と当接する。これにより第二の伝達部材116は第一の伝達部材115に対し球突起115a周りに相対的に回動可能に保持される。第一の加圧部材115は加圧部材114で生じる力を第二の伝達部材116に伝達し、第二の加圧部材は緩衝部材117を介して振動子111に加圧力(F1)を伝達する。
可動枠118は振動子保持部材112の周囲を囲むように配置された樹脂製の枠体である。可動枠118と振動子保持部材112の間には転動コロ119が配置され、付勢バネ120は、転動コロ119を振動子保持部材112の方向へ付勢する。付勢バネ120の付勢力により、振動子111の移動方向における可動枠118と振動子保持部材112とのガタが抑えられる。
可動案内部材121、固定案内部材122は例えば金属板である。可動案内部材121は可動枠118に固定され、振動子111の移動方向に延在する案内溝121aを有する。また、固定案内部材122には案内溝121aと対向する位置に案内溝122a、案内面122bを有し、案内溝122a、案内面122bと案内溝121aとの間に転動ボール123を挟持することで振動子111をD1方向と平行な方向に案内する。固定案内部材122はモータ筐体124に対してビスや固定板125により固定される。
以上をまとめると、加圧部材114、第一の伝達部材115、第二の伝達部材116、緩衝部材117は、振動子111を摩擦部材113に加圧する加圧力F1を生じ、振動子111へ伝達する加圧機構として機能する。また、可動枠118、転動コロ119、付勢バネ120、可動案内部材121、固定案内部材122、転動ボール123は、振動子111を摩擦部材113に対し相対的に移動可能に案内する複数の保持機構として機能する。
次に、振動型モータの駆動ムラについて説明する。図3は振動型モータの駆動特性を表す図であって、図3(a)は振動子111の突起111cの面圧が均一であって緩衝部材117が偏って潰れた場合の駆動特性を示している。一方、図3(b)は振動子111の突起111cの面圧が均一であって緩衝部材117の潰れに偏りがない場合の駆動特性を示している。振動型モータ1は振動子111の共振を利用して突起111cの楕円運動を増幅しており、圧電素子111aに印加する交流電圧の周波数(加振周波数)によって駆動速度を制御する。図3(a)、図3(b)中の実線は、加振周波数に対する振動子111のD1方向への速度を表していて、図中の破線は、加振周波数に対する振動子111のD1方向と逆方向への速度を表している。
緩衝部材117が偏って潰れた場合は図3(a)中のΔVで示すように駆動速度に方向差が生じるのに対して、緩衝部材117の潰れに偏りがない場合は図5(b)中のΔVで示すように駆動速度の方向差が抑制できる。
本実施形態の振動型モータ1では、例えば、可動枠118が振動子111に対して傾いた場合、可動枠118の傾きは転動コロ119の転がりによって吸収され、振動子保持部材112および振動子111へ不要なモーメントは伝達しない。これにより振動子111の突起111cの面圧は均一に保たれる。また、例えば加圧部材114の生じる引張力がばらつき第一の伝達部材115が傾いた場合、第一の伝達部材115と第二の伝達部材116が相対的に回動する。そのため、第一の伝達部材115の傾きは吸収され、第二の伝達部材116、緩衝部材117、振動子111へ不要なモーメントは伝達しない。これにより振動子111の突起111cの面圧は均一に保たれる。
本実施形態の振動型モータ1における緩衝部材117の潰れに偏りを生じさせない構成について、以下で詳細に説明する。
図4は、振動型モータ1のおける緩衝部材117の潰れに偏りを生じさせない構成を説明する図である。図4(a)は振動型モータ1の可動部を上側から見た図、図4(b)は図4(a)に対して加圧部材114と伝達部材115を非表示にした図、図4(c)は図4(a)のA−A断面図である。
図4(a)において、第一の伝達部材115は、上側から見て加圧中心P1から方向D1と平行な方向にずれた位置に切欠き部115aを有する。また、振動子保持部材112は、切欠き部115aにより切欠かれた部分に配置される突出部112aを有する。
また図4(b)において、第二の伝達部材116は、振動子111の移動方向の端部近傍に凸形状の位置決め部116a(当接部)を有している。位置決め部116aと突出部112aとが当接することで、振動子111の移動方向における振動子保持部材112に対する第二の伝達部材116の位置が決まる。
例えば、外部からの衝撃などにより第一の伝達部材115が図4(c)中のM1で示すように傾いた場合、第一の加圧部材115の球突起115aが回転し第二の伝達部材116がM2で示すように傾き摩擦力F2が生じる。この摩擦力F2により第二の伝達部材116がM2で示すように傾いてしまうと、緩衝部材117が偏って潰れ、図3(a)で示すような駆動ムラが生じるおそれがある。
上述したように本実施形態の振動型モータ1では、第一の伝達部材115がM1で示すように傾き摩擦力F2が生じた場合、第二の伝達部材116は加圧中心P1から方向D1と平行な方向にずれた点P2において振動子保持部材112と当接している。このとき、方向D1と平行な方向において第二の伝達部材116が振動子保持部材112を付勢する力を付勢力F3とする。そして、点P2では、第二の伝達部材116と振動子保持部材112の間で付勢力F3に応じた摩擦力F4が作用する。
そのため、第二の伝達部材116と緩衝部材117がM2で示す方向に傾く動きは摩擦力F4によって抑えられる。第二の伝達部材116の位置決め部116aは振動子111の移動方向における端部に設けられているため、M2で示す方向の回転に対してより大きな摩擦力F4が作用する。
このような構成により、第二の伝達部材116の姿勢が振動子保持部材112に追従し易いことで緩衝部材117が偏って潰れることを抑えられ、図3(b)で示すような駆動ムラを抑制した駆動特性を得ることができる。
さらに、振動型モータ1では、振動子保持部材112に上下方向に延在する突出部112aを設けて、第二の伝達部材116の位置決め部116aの掛量L1を十分確保している。薄型化された振動型モータ1では、振動子保持部材112、第二の伝達部材116は共に薄い部材で構成されている。そのため、振動子保持部材112に上下方向に延在する突出部112aを設けない場合は、位置決め部116aの掛量を十分確保することが難しく、伝達部材116の位置決め部116aが振動子保持部材112に乗り上げるおそれがある。位置決め部116aが乗り上げると緩衝部材117が偏って潰れることにより図3(a)に示すような駆動ムラが発生してしまう。
以上のように、本実施形態の振動型モータ1では、振動子保持部材112に上下方向に延在する突出部112aを設けることで、駆動ムラが抑制された駆動特性を得ることができる。さらに、第一の伝達部材115に切欠き部115aを設け、切欠き部115により切欠かれた部分に突出部112aが配置されるため、上下方向の大型化を抑えることができる。
例えば、第一の伝達部材115に切欠き部115aを設けない場合、図4(c)において突出部112aを避けるため第一の伝達部材115を図4(c)中の上方向にずらして配置する必要があり、可動部の厚さL2が厚くなってしまう。
さらに、第一の伝達部材115は加圧部材114の生じる力を加圧中心P1に伝達する部材であり、それぞれの加圧部材114から加圧中心P1までの経路における部品剛性が求められる。切欠き部115aの配置によっては加圧部材114から加圧中心P1までの経路の部品剛性が低下してしまうため、剛性の低下を防ぐために伝達部材115の厚みを増やすことが必要となる可能性がある。しかしながら、本実施形態の振動型モータ1では、振動子111の移動方向において加圧中心P1からずれた位置に切欠き部115aを設けているため、加圧部材114から加圧中心P1までの経路の部品剛性を確保し易い。これにより、伝達部材115の厚みを厚くする必要が無く上下方向の大型化を抑えることができる。
さらに、本実施形態の振動型モータ1では、図4(a)に示すように、振動子保持部材112に第一の伝達部材115を位置決めする位置決め部である溝部112bが振動子111の移動方向において中心近傍に設けられている。第一の伝達部材115は溝部112bと係合する凸部が設けられていて、振動子111の移動方向における振動子保持部材112に対する第一の伝達部材115の位置が決まる。
振動型モータ1の加圧機構において、振動子111の突起111cの面圧を均一化するためには加圧中心P1と振動子111の中心が正確に一致することが望まれる。加圧中心P1は伝達部材115の球突起115bの位置となるため、振動子111と伝達部材115が相対的に精度よく位置決めされる必要がある。そのため、振動子保持部材112と伝達部材115との位置決めは、振動子保持部材112および第一の伝達部材115の中心近傍で行われることが好ましい。なお、振動子保持部材112と第一の伝達部材115との位置決めのための位置決め部の形状は上記の構成に限定されるものではない。
さらに、第一の伝達部材115は振動子111に不要なモーメントを伝達しないために振動子保持部材112に対して自由に回動することが好ましい。そのため、本実施形態の振動型モータ1では、振動子保持部材112と伝達部材115との位置決めのための位置決め部は、突出部112aとは別に配置するとともに、突出部112aよりも振動子111の中心側に配置している。
さらに、本実施形態の振動型モータ1では、加圧部材114として4つの引張バネを、可動枠118の周囲に配置している。具体的には、図4(a)に示すように、加圧方向D2と直交する平面において4つの引張バネで形成される矩形の対角線の交点に加圧中心P1が位置するように配置している。
このような配置により、加圧部材114と加圧中心P1とを結ぶ線分上に切欠き部115aは配置されず、それぞれの加圧部材114から加圧中心P1までの経路における部品剛性は切欠き部115aによる影響を受けにくい。
次に、本実施形態の振動型モータ1を適用した駆動装置の例について図5を用いて説明する。
図5は、振動型モータ1のレンズ駆動装置への適用例を説明する図である。図5(a)は、振動型モータ1のレンズ駆動装置の断面図、図5(b)は振動型モータ1とレンズ保持枠214との連結機構を上側から見た図、図5(c)は振動型モータ1とレンズ保持枠214との連結機構を下側から見た図である。
図5(a)に示すように、カメラ本体22にはレンズ鏡筒21が着脱自在に取り付けられ、カメラ本体22は撮像素子22aが設けられている。カメラ本体22のマウント221はレンズ鏡筒21をカメラ本体22に取り付けるためのバヨネット部を有している。レンズ鏡筒21は固定筒211を有しており、マウント221のフランジ部と当接している。そして、固定筒211とマウント221とは不図示のビスに固定されている。固定筒211にはさらに、レンズG1を保持する前鏡筒212とレンズG3を保持する後鏡筒213とが固定される。レンズ鏡筒21はさらにレンズ保持枠214を備え、レンズG2を保持している。レンズ保持枠214はさらに、前鏡筒212と後鏡筒213に保持されたガイドバー215によって直進移動可能に保持されている。振動型モータ1は後鏡筒213に不図示のビス等で固定されている。
図5(b)に示すように、レンズ保持枠214には、振動型モータ1の駆動力をレンズ保持枠214へ伝達する駆動力伝達部材216が、レンズ保持枠214に対してレンズG2の光軸回りに回動可能に保持されている。そして、駆動力伝達部材216にはV溝部216aが設けられていて、振動型モータ1の可動枠118に設けられた突起部118aが当接する。V溝部216a、突起部118aによって駆動力伝達部材216と可動枠118とが連結されることで、振動型モータ1の移動に伴ってレンズ保持枠214が移動する。
振動型モータ1を用いたレンズ駆動装置2では、径方向の寸法L3が振動型モータ1の厚みに影響される。このため薄型化された振動型モータ1を用いることでレンズ駆動装置2の径方向の寸法L3を小型化できる。また、駆動ムラが抑制された振動型モータ1をレンズ駆動に用いることでより高速高精度なレンズ駆動を実現できる。
以上のように、振動型モータ1を用いた駆動装置の例としてレンズ駆動装置を説明したが、振動型モータ1により駆動される被駆動体はレンズ保持枠に限定されない。例えば撮像素子やステージなどを振動型モータ1により駆動される被駆動体とする駆動装置であってもよい。
また、振動型モータ1と被駆動体とを連結する連結機構は上記の構成に限定されず、例えば、V溝部の形成される方向と突起部の突出方向が上記の構成と異なっていてもよいし、V溝部と突起部それぞれの形成される部材が上記の構成と異なっていてもよい。
また、上記の実施形態では、位置決め部116aは、図4(a)のY軸方向(加圧方向及び振動子111の移動方向と直交する方向)において伝達部材116の中心に設けられているが、その他の位置に設けられていてもよい。また、位置決め部116aは、図4(a)のY軸方向において伝達部材116の中心から離れた複数の位置に設けてもよい。そのような構成の場合、位置決め部116aの位置や数に応じて切欠き部115a及び突出部112aを適宜設ければよい。例えば、幅の広い切欠き部115aの間に位置決め部116aの数に対応した複数の突出部112aが配置される構成でもよいし、幅の広い切欠き部115aの間に複数の位置決め部116aと当接可能な幅の広い突出部112aが配置される構成でもよい。
また、上記の実施形態では、第一の伝達部材115の切欠き部115aにより切欠かれた部分に振動子保持部材112の突出部112aが配置される構成であるが、切欠き部115aの代わりに穴部が設けられていてもよい。すなわち、第一の伝達部材115における振動子111の移動方向の端から所定の距離だけ離れた位置に穴部を設け、その穴部の中に配置される形状の突出部が振動部保持部材に設けられた構成でもよい。
1 振動型モータ
2 レンズ駆動装置
111 振動子
112 振動子保持部材
113 摩擦部材
114 加圧部材
115 第一の伝達部材
116 第二の伝達部材

Claims (8)

  1. 振動子と、前記振動子と接触する摩擦部材と、を有し、前記振動子を振動させることで前記振動子と前記摩擦部材とを相対的に移動させる振動型モータであって、
    前記振動子を保持する保持部材と、
    前記振動子を前記摩擦部材に加圧する加圧力を生じる加圧部材と、
    前記加圧力を伝達する第一の伝達部材と、
    前記振動子と前記第一の伝達部材との間に配置された第二の伝達部材と、を有し、
    前記第一の伝達部材は、前記第二の伝達部材に伝達させる前記振動子を前記摩擦部材に加圧する加圧力の加圧中心に対して前記振動子と前記摩擦部材とが相対移動する移動方向にずれた位置に切欠き部または穴部が設けられ、
    前記保持部材は、前記切欠き部により切欠かれた部分または前記穴部の中に配置される突出部が設けられ、
    前記第二の伝達部材は、前記突出部と当接する当接部が設けられている
    ことを特徴とする振動型モータ。
  2. 前記突出部は、前記振動子を前記摩擦部材に加圧する加圧方向に延在していることを特徴とする請求項1に記載の振動型モータ。
  3. 前記第二の伝達部材は、前記突出部と前記当接部が当接することで、前記移動方向において前記保持部材に対して位置決めされることを特徴とする請求項1または2に記載の振動型モータ。
  4. 前記第一の伝達部材は、前記移動方向において前記当接部よりも前記加圧中心に近い位置で前記保持部材に対して位置決めされることを特徴とする請求項3に記載の振動型モータ。
  5. 前記当接部は、前記第二の伝達部材における前記移動方向の端に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の振動型モータ。
  6. 前記加圧部材は、前記加圧方向と直交する平面において前記保持部材を囲む複数の位置に配置されていて、
    前記切欠き部または穴部は、前記加圧方向と直交する平面において前記加圧部材と前記加圧中心とを結ぶ線分上に配置されないことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の振動型モータ。
  7. 前記第一の伝達部材は、前記移動方向において前記保持部材に対して傾き可能であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動型モータ。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動型モータと、
    前記振動型モータによる駆動される被駆動体と、
    を有することを特徴とする駆動装置。
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