JP5495860B2 - 光学防振装置および光学機器 - Google Patents

光学防振装置および光学機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5495860B2
JP5495860B2 JP2010046597A JP2010046597A JP5495860B2 JP 5495860 B2 JP5495860 B2 JP 5495860B2 JP 2010046597 A JP2010046597 A JP 2010046597A JP 2010046597 A JP2010046597 A JP 2010046597A JP 5495860 B2 JP5495860 B2 JP 5495860B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
lock ring
shift
optical
image stabilizer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010046597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011180509A (ja
JP2011180509A5 (ja
Inventor
悠 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2010046597A priority Critical patent/JP5495860B2/ja
Priority to US13/038,164 priority patent/US8441725B2/en
Publication of JP2011180509A publication Critical patent/JP2011180509A/ja
Publication of JP2011180509A5 publication Critical patent/JP2011180509A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5495860B2 publication Critical patent/JP5495860B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/64Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/64Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image
    • G02B27/646Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image compensating for small deviations, e.g. due to vibration or shake
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B5/00Adjustment of optical system relative to image or object surface other than for focusing

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、カメラや交換レンズ等の光学機器に搭載される像振れを低減(補正)する光学防振装置に関する。
光学防振装置は、撮影光学系の一部を構成する補正レンズや撮影光学系により形成される被写体像を光電変換する撮像素子を中心軸(撮影光学系の光軸)に対してシフトさせることで像振れを補正する。
ただし、ユーザにより像振れ補正を行わない選択がなされたときや光学機器の電源がオフのときには、補正レンズや撮像素子(以下、これらを防振用素子という)のシフトを制限して、該防振用素子をシフト範囲の中心に保持しておく必要がある。
このため、従来の光学防振装置には、特許文献1にて開示されているように、防振用素子を機械的にシフト範囲の中心に保持するロック機構を備えたものが多い。ロック機構は、防振用素子を保持して防振用素子と一体でシフトするシフト部材の外周部に設けられた複数の突起部と、該突起部に当接してシフト部材のシフトを制限するロック位置と該制限を解除するアンロック位置とに中心軸回りで回転するロック部材とを有する。
ロック部材は、リング状の部材であり、光学防振装置のベース部材に設けられた支持部によって回転可能に支持される。また、ロック部材は、ロック位置にて、その内周側に形成されたロック部がシフト部材の突起部に当接することで該シフト部材のシフトを制限してロック状態とする。さらに、ロック部材は、ステッピングモータ等のロックアクチュエータによって回転駆動される。
特開2005−070113号公報
しかしながら、特許文献1にて開示されているように、従来の光学防振装置では、ロック部材の外周部をベース部材の支持部によって回転可能に支持し、ロック部材の回転時にはロック部材の外周部が支持部に対して摺動する構成が採用されていた。このため、ロック部材の回転時におけるロック部材と支持部との間の摩擦が大きくなり易く、この結果、ロックアクチュエータを大型化する必要があったり、ロック部材の回転不良が発生し易かったりするという問題があった。
そこで本発明は、ロック部材の回転時の摩擦を低減することができるようにした光学防振装置およびこれを備えた光学機器を提供する。
本発明の一側面としての光学防振装置は、防振用素子を保持し、中心軸に対してシフトするシフト部材と、シフト部材の外周に配置され、前記シフト部材のシフトを制限するロック位置および該制限を解除するアンロック位置に中心軸回りで回転するロック部材と、該ロック部材を回転可能に支持する支持部を有するベース部材とを有する。シフト部材の周方向の複数箇所には突起部が設けられている。また、ロック部材の内周側には、ロック位置において該複数の突起部が当接して該シフトを制限するロック部が設けられている。そして、支持部は、複数の突起部とロック部との当接を可能とする複数の開口を含むように形成されて、ロック部材の内周部を支持することを特徴とする。
本発明では、支持部によってロック部材の内周部が支持されるため、ロック部材の外周部が支持される場合に比べて、ロック部材の回転時にロック部材と支持部との間に発生する摩擦を低減することができる。
本発明の実施例1である光学防振装置の構成を示す分解斜視図。 上記光学防振装置の正面図(図3中のB−B線での断面図)。 上記光学防振装置の断面図。 上記光学防振装置におけるロックリングの動作を説明する図。 上記光学防振装置を搭載したカメラシステムの概略構成を示す図。 本発明の実施例2である光学防振装置の正面図。 本発明の実施例3である光学防振装置の支持部の形状を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、図5には、本発明の実施例1である光学防振装置を搭載した交換レンズ(光学機器)と、該交換レンズが装着された一眼レフデジタルカメラとにより構成されるカメラシステムの概略構成を示している。
図5において、201は交換レンズであり、202は一眼レフデジタルカメラ(以下、単にカメラという)である。カメラ202のマウント部には、交換レンズ201が取り外し可能に装着されている。
203は交換レンズ201内に設けられた、CPU等により構成されるレンズマイクロコンピュータである。204はカメラ202内に設けられた、CPU等により構成されるカメラマイクロコンピュータである。これらレンズマイクロコンピュータ203およびカメラマイクロコンピュータ204は、マウント部に設けられた通信接点(図示せず)を介して通信が可能である。
交換レンズ201において、205,206はそれぞれ、ヨー方向(水平方向)およびピッチ方向(垂直方向)における交換レンズ201の振れを検出するヨー振れセンサおよびピッチ振れセンサであり、角速度センサにより構成されている。
207は防振用素子としての補正レンズを含む光学防振装置である。光学防振装置207は、交換レンズ201の振れに応じて補正レンズをその光軸(光学防振装置207の中心軸または後述する撮影光学系の光軸)に対して、言い換えれば光軸に直交する方向にシフトさせることで像振れを低減(補正)する。また、215は焦点調節のために光軸方向に移動するフォーカスレンズであり、216は光量調節を行う絞りである。フォーカスレンズ25、補正レンズ、絞り216および不図示の他のレンズによって撮影光学系が構成される。
カメラ202において、208は図示したように撮影光学系からの光路内に配置されるダウン位置と該光路外に退避するアップ位置とに回動するクイックリターンミラーである。209はアップ位置に向かって回動するクイックリターンミラー208をアップ位置にて停止させるためのストッパである。210はフォーカルプレンシャッタの先幕であり、211は後幕である。
212はCCDセンサやCMOSセンサ等により構成される撮像素子である。213はダウン位置にあるクイックリターンミラー208で反射した被写体からの光をファインダ接眼レンズ214に導くペンタプリズムである。
カメラ202に設けられた不図示の電源スイッチがONになると、カメラマイクロコンピュータ204およびレンズマイクロコンピュータ203が起動する。
カメラ202に設けられた不図示のレリーズスイッチが半押し操作されると、カメラマイクロコンピュータ204は測光および焦点検出を行う。測光は、ペンタプリズム213に導かれた被写体からの光の一部を不図示の測光センサで検出することで行われる。焦点検出は、ダウン位置のクイックリターンミラー208を透過して不図示のサブミラーで反射した被写体からの光を不図示のAFセンサによって検出したり、撮像素子212からの出力に基づいて生成された映像信号を用いたりして行われる。これにより、撮影光学系の焦点状態が検出される。
カメラマイクロコンピュータ204は、測光結果に応じてシャッタ速度や絞り値を決定する。また、カメラマイクロコンピュータ204は、焦点検出結果に応じてフォーカス制御信号をレンズマイクロコンピュータ203に送信する。レンズマイクロコンピュータ203は、該フォーカス制御信号に応じて不図示のフォーカスアクチュエータを制御し、フォーカスレンズ25を合焦位置に移動させる。これにより、オートフォーカス(AF)が行われる。
さらに、レリーズスイッチが半押し操作されると、レンズマイクロコンピュータ203は、光学防振装置207の像振れ補正動作(防振動作)の制御を開始する。具体的には、レンズマイクロコンピュータ203は、交換レンズ201の振れに伴ってヨーおよびピッチ振れセンサ205,206から出力された角速度信号を積分して角変位とその方向を算出する。そして、該角変位に基づいて、撮像素子212上での像振れを低減するための補正レンズのシフト量およびシフト方向を算出し、これらシフト量およびシフト方向に応じて後述するヨーアクチュエータおよびピッチアクチュエータを駆動する。
レリーズスイッチが全押し操作されると、カメラマイクロコンピュータ204はレンズマイクロコンピュータ203に対して先に決定した絞り値に対応する絞り制御信号を送信する。レンズマイクロコンピュータ203は、該絞り制御信号に応じて絞り216を動作させる。また、カメラマイクロコンピュータ204は、クイックリターンミラー208をアップ位置に回動させるとともに、シャッタの先幕210および後幕211を先に決定したシャッタ速度で開閉動作させる。これにより、撮像素子212が露光される。
撮像素子212は、被写体像を光電変換して電気信号としての撮像信号を出力する。カメラマイクロコンピュータ204内の画像処理回路は、該撮像信号に対して各種信号処理を行って映像信号を生成する。映像信号は、カメラ202の背面モニタに表示されたり、半導体メモリ等の記録媒体に記録されたりする。
次に、図1、図2、図3および図4を用いて、光学防振装置207の構成について説明する。図1には、光学防振装置207を分解して示している。図2には、光学防振装置207をその中心軸(光軸)Aが延びる方向(以下、中心軸方向または光軸方向という)から見たときの断面を示している。また、図3には、中心軸Aに沿った光学防振装置207の断面を示している。さらに、図4には、後述するロックリングの動作を示している。
光学防振装置207は、前述した補正レンズ1と、シフト鏡筒(シフト部材)2と、地板(ベース部材)3と、回転阻止板4と、複数(3つ)の第1ボール51と、複数(3つ)の第2ボール52と、付勢ばね6とを有する。さらに、光学防振装置207は、ヨーアクチュエータ7と、ピッチアクチュエータ8と、第1ヨーク9と、第2ヨーク10と、ロックリング(ロック部材)11と、ロックアクチュエータ12とを含む。
シフト鏡筒2は、補正レンズ1を保持し、該補正レンズ1とともに光軸に直交する方向(以下、径方向ともいう)にシフトする。シフト鏡筒2の外周部における周方向複数箇所(本実施例では、4箇所)には、ロック用突起部21が設けられている。ロック用突起部21の外接円は、地板3に設けられた後述するロックリング支持部31の外円と等しい。
シフト鏡筒2には、ヨーコイル72およびピッチコイル82が固定されている。また、シフト鏡筒2には、3つの第2ボール52と当接するボール受け部と、3つの付勢ばね6の一端が取り付けられるばね保持部とがそれぞれ周方向3箇所に設けられている。
地板3は、図1に示した交換レンズ201に設けられた不図示の固定鏡筒(筐体)に固定されている。地板3は、その中央部にシフト鏡筒2が配置される開口部を有する。地板3における該開口部の周囲には、円筒形状を有するロックリング支持部31が形成されている。ロックリング支持部31は、その外周部において、ロックリング11の内周部を、該ロックリング11が中心軸回りで回転可能となるように支持している。
ロックリング支持部31におけるシフト鏡筒2の4つのロック用突起部21と同位相の周方向4箇所には、開口32が形成されている。ロックリング支持部31は、その周方向4箇所に開口32を含む円筒形状に形成されている。ロック用突起部21は、この開口32内でロックリング11に向かって径方向外方に延びる。これにより、ロック用突起部21とロックリング11における後述するロック部との当接が可能となる。開口32は、シフト鏡筒2が像振れ補正動作によりシフトしても、ロック用突起部21がロックリング支持部31に干渉しない十分な周方向幅を有する。
なお、開口32を形成する位相は、ヨーアクチュエータ7およびピッチアクチュエータ8を配置する位相以外の位相とすることが望ましい。これにより、ヨーアクチュエータ7およびピッチアクチュエータの配置スペースをより内周側に設定することができ、光学防振装置207を小型化することが可能となる。
また、ロックリング支持部31の内径は、シフト鏡筒2のロック用突起部21を除いた円筒部の外径とシフト鏡筒2の最大シフト可能量との和に設定されている。このため、ロックリング支持部31の内周面は、シフト鏡筒2の円筒部の外周面に当接して該シフト鏡筒2のそれ以上のシフトを阻止する、シフト鏡筒2のシフト方向でのメカニカル端を構成する。
地板3におけるロックリング支持部31よりも外周における周方向3箇所には、径方向内方に延びるロックリング抜け止め部33が形成されている。また、ロックリング支持部31の外周面における複数箇所には、ロックリング押さえ突起部34が形成されている。ロックリング抜け止め部33とロックリング押さえ突起部34とは中心軸方向においてロックリング11の厚みに相当する距離だけ離れて形成されている。ロックリング11は、これらロックリング抜け止め部33とロックリング押さえ突起部34とによって挟まれることにより、中心軸方向での移動が阻止される。
地板3には、シフト鏡筒2のばね保持部に一端が取り付けられた3つの付勢ばね6の他端がそれぞれ取り付けられるばね保持部が設けられている。これら付勢ばね6は、シフト鏡筒2を中心軸方向における地板3側に付勢する。
シフト鏡筒2と地板3との間には、回転阻止板4が配置されている。地板3と回転阻止板4のそれぞれの周方向3箇所にピッチ方向に延びるように形成されたボール受け部の間には、3つの第1ボール51が配置される。また、回転阻止板4とシフト鏡筒2のそれぞれの周方向3箇所にヨー方向に延びるように形成されたボール受け部の間には、3つの第2ボール52が配置される。付勢ばね6の付勢力によって、シフト鏡筒2と地板3との間に第2ボール52、回転阻止板4および第1ボール51が挟み込まれる。これにより、シフト鏡筒2の中心軸方向での移動が阻止される。また、シフト鏡筒2は、第1および第2ボール51,52と地板3、回転阻止板4およびシフト鏡筒2に形成されたボール受け部との係合によって、中心軸回りでの回転が阻止された状態でヨー方向およびピッチ方向にシフト可能に保持される。
なお、以上のシフト鏡筒2の保持構造は例であり、他の保持構造を用いてもよい。
ヨーアクチュエータ7およびピッチアクチュエータ8は、ボイスコイルモータ(VCM)により構成されている。
ヨーアクチュエータ7は、地板3におけるシフト鏡筒2とは反対側に取り付けられた第1ヨーク9に吸着固定された第1ヨー磁石71と、シフト鏡筒2に固定されたヨーコイル72とを有する。また、ヨーアクチュエータ7は、シフト鏡筒2を挟んだ地板3とは反対側にて地板3に結合された第2ヨーク10に吸着固定された第2ヨー磁石73を有する。ヨーコイル72に通電されることにより、シフト鏡筒2のヨー方向への駆動力を発生させることができる。
ピッチアクチュエータ8は、第1ヨーク9に吸着固定された第1ピッチ磁石81と、シフト鏡筒2に固定されたピッチコイル82と、第2ヨーク10に吸着固定された第2ピッチ磁石83とにより構成されている。ピッチコイル82に通電されることにより、シフト鏡筒2のピッチ方向への駆動力を発生させることができる。
ロックリング11の内径はロックリング支持部31の外径とほぼ等しい。このため、ロックリング11の内周部がロックリング支持部31の外周部によって回転可能に支持される。
図4に示すように、ロックリング11の内周部における周方向4箇所には、アンロック用凹部111が形成されている。アンロック用凹部111は、ロックリング11が図4(a)に示すアンロック位置に回転した状態において、シフト鏡筒2のロック用突起部21と同位相に配置される。これにより、ロックリング11とロック用突起部21とが当接することがなく、シフト鏡筒2の像振れ補正動作のためのシフトが制限されない。以下、このシフト鏡筒2のシフトの制限(ロック)が解除された状態をシフト鏡筒2のアンロック状態という。
一方、ロックリング11の内周部におけるアンロック用凹部111に隣り合った4箇所の部分は、ロック部115として形成されている。言い換えれば、ロック部115は、ロックリング11においてロックリング支持部31により支持される内周部と同一円周上に形成されている。ロック部115は、ロックリング11が図4(b)に示すロック位置に回転した状態において、シフト鏡筒2のロック用突起部21と同位相となり、該ロック用突起部21と当接してシフト鏡筒2のシフトを制限(阻止)する。以下、このシフト鏡筒2のシフトが制限(ロック)された状態をシフト鏡筒2のロック状態という。
ロックリング11の外周部には、組立て用凹部112およびフック部113が形成されている。ロックリング11を地板3に対して組み付ける際には、組立て用凹部112の位相をロックリング抜け止め部33の位相に合わせてロックリング11をロックリング支持部31の外周に配置する。その後、フック部113を径方向内方に弾性変形させながらロックリング11を回転させる。
こうして地板3に組み付けられたロックリング11は、図4(a)に示すアンロック位置と図4(b)に示すロック位置との間で中心軸回りにて回転する。アンロック位置とロック位置ではそれぞれ、フック部113の基端と先端が地板3における周方向2箇所に形成されたストッパに当接することでそれ以上の回転が阻止される。
ロックリング11の外周部の一部には、ステッピングモータにより構成されるロックアクチュエータ12の出力ギヤと噛み合うギヤ部114形成されている。ロックアクチュエータ12を回転させることにより、ロックリング11をロック位置とアンロック位置とに回転させることができる。なお、ロックアクチュエータとして、DCモータやVCM等、ステッピングモータ以外のアクチュエータを用いてもよい。
以上のように構成された光学防振装置207に像振れ補正動作を行わせる場合には、ロックアクチュエータ12によってロックリング11をアンロック位置に回転させてシフト鏡筒2をアンロック状態とする。そして、前述したように、レンズマイクロコンピュータ203がヨーおよびピッチ振れセンサ205,206から出力された角速度信号に基づいてヨーアクチュエータ7およびピッチアクチュエータ8を駆動する。
カメラシステムを固定する三脚を使用したり高速シャッタ撮影を行ったりするときやカメラシステムの電源をオフして携帯するときのように像振れ補正動作を行わせない場合には、ロックアクチュエータ12によってロックリング11をロック位置に回転させる。これにより、シフト鏡筒2をロック状態とする。ロック状態では、シフト鏡筒2は補正レンズ1の光軸が撮影光学系の光軸に一致する位置に保持される。
ただし、ロック状態とアンロック状態との間での移行がスムーズに行えるように、ロック用突起部21とロックリング11のロック部115との間にガタを持たせてもよい。ガタの大きさは、ロック状態での補正レンズ1の光軸の撮影光学系の光軸に対するずれが光学性能上、許容される範囲とすべきである。
以上のように構成された光学防振装置207において、ロックリング11は、その内周部においてロックリング支持部31により回転可能に支持されている。ロックリングが回転する際に該ロックリングを支持する部材との間に発生する摩擦トルクは、ロックリングと支持部材とが摺動する部分の半径に比例して大きくなる。したがって、本実施例のように、ロックリング11において最も径が小さい最内径部である内周部においてロックリング支持部31により支持されることで、外周部が支持される場合に比べて発生する摩擦トルクを小さくすることができる。
例えば、本実施例のロックリング11の内径が33.6mmで外径が45.2mmである場合、内周部を支持することで、外周部を支持する場合に比べて、摩擦トルクを26%減少させることができる。
これにより、ロックアクチュエータ12に必要な出力トルクを小さくすることができ、ロックアクチュエータ12の小型化や省電力化、さらには光学防振装置207の小型化を図ることができる。
また、ロックリングをその外周部にて支持する場合に、地板の周方向複数箇所にロックリングの外周部を支持するガイド部を設けることになる。この場合、地板の形状が複雑になり、地板に温度変化による熱収縮や熱膨張が生じたときにガイド部が変形し、ロックリングのスムーズな回転支持が行えなくなる可能性がある。
これに対し、本実施例では、ロックリング11を対称性が高い円筒形状のロックリング支持部31によって支持している。このため、地板3に熱収縮や熱膨張が生じたときでもロックリング支持部31は円筒形状を保ったまま変形するだけで、円筒形状が歪むような変形が生じることは少ないと考えられる。したがって、ロックリング11のスムーズな回転支持を確保することができる。
また、本実施例では、ロックリング11において、ロックリング支持部31により回転可能に支持される内周部と、シフト鏡筒2のロック用突起部21に当接するロック部115とが同一円周上に形成されている。ロックリングの内周部とロック部とが互いに異なる内径を有する別々の円周上に形成されていると、これらの中心が製造誤差によってずれる可能性があるため、そのずれを見込んでロック部とロック用突起部との間にある程度大きなガタを設ける必要がある。この場合、ロック状態におけるシフト鏡筒2のガタが大きくなり、補正レンズ1の光軸が撮影光学系の光軸から大きくずれて光学性能が低下する。
これに対して、本実施例によれば、ロックリング11の内周部とロック部115との内径差がないので、ロック部とシフト鏡筒のロック用突起部との間のガタを小さくすることができ、ロック状態でのシフト鏡筒2のガタを小さくすることができる。したがって、ロック状態での光学性能を向上させることができる。
なお、ロック部115を、ロックリング支持部31により回転可能に支持される内周部よりも外周側に設けてもよい。このとき、ロック用突起部21の外接円はロックリング支持部31の外接円よりも大きく、ロック部115の外接円と等しくする。ロックリング11の内周部とロック部115を同一円周上に配置しないことで、上述したガタを小さくする効果は多少薄れるが、ロックリング11の寸法管理が行いやすくなるという効果が得られる。
また、本実施例において、ロックリング支持部31は、アンロック状態において、シフト鏡筒2のシフト方向でのメカニカル端を形成している。このため、ロックリング支持部31とは別にメカニカル端を形成するための部分を地板3に設ける必要がなく、地板3の形状を簡略化したり地板3を小型化したりすることができる。
実施例1では、地板3に設けたロックリング抜け止め部33によって、ロックリング11の外周側の部分を、該ロックリング11の中心軸方向への移動を阻止するように押さえる構成を採用した。これに対して、本発明の実施例2では、ロックリング抜け止め部をロックリングの内周側の部分を押さえるように設けることで、さらにロックリングの回転時において発生する摩擦トルクを小さくする。
図6には、実施例2の光学防振装置を中心軸方向から見て示している。図6(a)はロックリング14を地板13に組み付けるときの様子を示している。また、図6(b)は、ロックリング14が地板13に組み付けられてロック位置に回転された状態を示している。また、図6(c)は、図6(b)におけるC−C線での断面を示している。
地板13には、実施例1と同様にロックリング14の内周部を回転可能に支持する円筒形状のロックリング支持部131が形成されている。ロックリング支持部131の中心軸方向の先端における周方向4箇所には、径方向外方に突出するロックリング抜け止め部133が形成されている。ロックリング抜け止め部133は、実施例1にて示したロックリング押さえ突起部34と同様の突起部との間にロックリング14を挟んで、ロックリング14の中心軸方向での移動を阻止する。
ロックリング14は、その内周部における周方向4箇所に、実施例1のアンロック用凹部111と同様のアンロック用凹部141を有する。ロックリング14の形状および機能は、組立て用凹部を有さないことを除き、実施例1のロックリング11と同じである。
本実施例において、ロックリング14を地板13に組み付ける際には、図6(a)に示すようにアンロック用凹部141の位相をロックリング抜け止め部133の位相に合わせてロックリング14をロックリング支持部131の外周に配置する。その後、フック部142を径方向内方に弾性変形させながらロックリング14を回転させる。これにより、ロックリング14は、ロック位置とアンロック位置(図6(b))との間で回転可能に、その内周部がロックリング支持部131の外周部によって支持される。
本実施例では、ロックリング支持部131の先端に設けられたロックリング抜け止め部133がロックリング14の内周部側の部分に当接してその中心軸方向への移動を阻止する。このため、実施例1のロックリング抜け止め部33のようにロックリング11の外周側の部分に当接する場合に比べて、ロックリング抜け止め部133とロックリング14との中心軸方向での当接により生じる摩擦トルクを小さくすることができる。
したがって、実施例1と同様にロックリング14の内周部をロックリング支持部131によって回転可能に支持することと相まって、ロックリング14の回転により発生する摩擦トルクを小さくすることができる。この結果、ロックアクチュエータ12に必要な出力トルクをより低減したりロックアクチュエータ12をより小型化したりすることができる。
図7には、本発明の実施例3として、光学防振装置において地板に設けるロックリング支持部の変形例を示している。
図7(a)には、円弧形状の複数のロックリング支持部231を同一円周状に配置し、該複数のロックリング支持部231によってロックリング24の内周部を回転可能に支持する例を示している。
また、図7(b)には、円柱状(ピン状)の複数のロックリング支持部331を同一円周状に配置し、該複数のロックリング支持部331によってロックリング24の内周部を回転可能に支持する。
図7(a),(b)において、複数のロックリング支持部231,331の間には、シフト鏡筒のロック用突起部とロックリング24のロック部との当接を可能とする開口232,332が形成されている。
なお、図7(a),(b)に示した複数のロックリング支持部231,331のうち一部のロックリング支持部を他のロックリング支持部が配置された円周上から外れた位置に配置してもよい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記各実施例では、交換レンズ内に光学防振装置が搭載されている場合について説明したが、本発明は、レンズ一体型カメラ(光学機器)内に光学防振装置が搭載されている場合にも適用することができる。
また、上記各実施例では、防振用素子としての補正レンズを中心軸に対してシフトさせる場合について説明したが、本発明は、防振用素子としての撮像素子を中心軸に対してシフトさせる場合にも適用することができる。
防振用素子のスムーズなロックとアンロックが行える、カメラや交換レンズ等の光学機器に搭載される光学防振装置を提供できる。
1 補正レンズ
2 シフト鏡筒
21 ロック用突起部
3 地板
31,131,231,331 ロックリング支持部
11,14,24 ロックリング

Claims (4)

  1. 防振用素子を保持し、中心軸に対してシフトするシフト部材と、
    前記シフト部材の外周に配置され、前記シフト部材のシフトを制限するロック位置および該制限を解除するアンロック位置に中心軸回りで回転するロック部材と、
    該ロック部材を回転可能に支持する支持部を有するベース部材とを有し、
    前記シフト部材の周方向複数箇所には突起部が設けられ、
    前記ロック部材には、前記ロック位置において前記複数の突起部に当接して前記シフトを制限するロック部が設けられており、
    前記支持部は、前記複数の突起部と前記ロック部との当接を可能とする複数の開口を含むように形成されて、前記ロック部材の内周部を支持することを特徴とする光学防振装置。
  2. 前記ロック部材において、前記内周部と前記ロック部とが同一円周上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学防振装置。
  3. 前記支持部は、前記ロック部材が前記アンロック位置にある状態において、前記シフト部材のシフト方向でのメカニカル端を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学防振装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の光学防振装置を有することを特徴とする光学機器。
JP2010046597A 2010-03-03 2010-03-03 光学防振装置および光学機器 Expired - Fee Related JP5495860B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010046597A JP5495860B2 (ja) 2010-03-03 2010-03-03 光学防振装置および光学機器
US13/038,164 US8441725B2 (en) 2010-03-03 2011-03-01 Optical image stabilizer and optical apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010046597A JP5495860B2 (ja) 2010-03-03 2010-03-03 光学防振装置および光学機器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011180509A JP2011180509A (ja) 2011-09-15
JP2011180509A5 JP2011180509A5 (ja) 2013-03-28
JP5495860B2 true JP5495860B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=44531128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010046597A Expired - Fee Related JP5495860B2 (ja) 2010-03-03 2010-03-03 光学防振装置および光学機器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8441725B2 (ja)
JP (1) JP5495860B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3561589A1 (en) 2018-04-26 2019-10-30 Canon Kabushiki Kaisha Image stabilization apparatus, lens apparatus, and camera system

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6103840B2 (ja) 2011-07-28 2017-03-29 キヤノン株式会社 補正光学装置及び撮像装置
JP6053535B2 (ja) 2013-01-25 2016-12-27 キヤノン株式会社 補正光学装置、画像振れ補正装置、及び撮像装置
US10036885B2 (en) * 2014-05-19 2018-07-31 California Institute Of Technology Ultra-fast mechanical shutter
KR20160029592A (ko) 2014-09-05 2016-03-15 삼성전자주식회사 손떨림 보정 장치 및 이를 구비한 촬영장치
CA2964787A1 (en) 2014-11-13 2016-05-19 The Procter & Gamble Company Apparatus and method for depositing a substance on articles
CN106534648B (zh) * 2015-06-30 2019-08-02 Oppo广东移动通信有限公司 一种摄像装置及具有该摄像装置的终端
EP3160125B1 (en) 2015-10-22 2017-11-29 Axis AB Locking device, camera, and method

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3461259B2 (ja) * 1997-03-12 2003-10-27 キヤノン株式会社 補正手段用係止装置
JP4122505B2 (ja) * 1998-07-24 2008-07-23 フジノン株式会社 カメラの防振レンズのロック機構
JP4684459B2 (ja) * 2001-04-20 2011-05-18 キヤノン株式会社 レンズ装置
JP4539043B2 (ja) * 2003-08-26 2010-09-08 株式会社ニコン ブレ補正装置及びカメラシステム
JP5262172B2 (ja) * 2008-02-20 2013-08-14 株式会社ニコン ブレ補正装置および光学機器
JP4804564B2 (ja) * 2009-07-14 2011-11-02 キヤノン株式会社 振れ補正装置を有する光学機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3561589A1 (en) 2018-04-26 2019-10-30 Canon Kabushiki Kaisha Image stabilization apparatus, lens apparatus, and camera system
US10735657B2 (en) 2018-04-26 2020-08-04 Canon Kabushiki Kaisha Image stabilization apparatus, lens apparatus, and camera system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011180509A (ja) 2011-09-15
US20110216413A1 (en) 2011-09-08
US8441725B2 (en) 2013-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5495860B2 (ja) 光学防振装置および光学機器
US7414802B2 (en) Lens apparatus and camera
US7899312B2 (en) Lens barrel and imaging device
JP3044106B2 (ja) 像ぶれ防止機能付カメラ
JP6672696B2 (ja) レンズ鏡筒及びカメラボディ
JP2009042551A (ja) 撮像ユニット及び電子機器
JP4835095B2 (ja) レンズ鏡筒
US7991276B2 (en) Optical image stabilizer and optical apparatus
JP2008065179A (ja) フレキシブル基板の固定構造
US20120154888A1 (en) Light amount adjustment apparatus and optical apparatus
JP4218964B2 (ja) レンズ装置および撮像装置
JP2011180509A5 (ja)
JP2010204276A (ja) 駆動装置および撮像装置
US9400369B2 (en) Optical apparatus
JP2014089264A (ja) 光学防振装置および光学機器
JP6136089B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2010266574A (ja) アオリレンズ鏡筒
JP2014013290A (ja) 像振れ補正機構を有する光学機器
JP4612910B2 (ja) レンズ装置および撮像装置
JP6984675B2 (ja) レンズ鏡筒及びカメラボディ
JP5593963B2 (ja) 振れ補正装置及び光学機器
JP2011039086A5 (ja)
JP2020187291A (ja) 像振れ補正装置、および撮像装置
JP2007034125A (ja) 光学機器
JP2016114847A (ja) レンズ鏡筒およびそれを用いた光学機器、撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130213

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140304

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5495860

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees