JP2014013290A - 像振れ補正機構を有する光学機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】衝撃等の外力を受けた際にも、ロック部材が変形することなく、正常に回転駆動を行うことができる像振れ補正機構を提供すること。
【解決手段】防振素子を光学系の光軸に対してシフトさせて像振れを低減する像振れ補正機構において、前記防振素子のシフトを制限するロック位置と該防振素子のシフトを許容するロック解除位置とに回転可能なロック部材と、前記ロック部材を回転可能に支持するベース部材と、該ロック部材を前記ロック位置及び前記ロック解除位置に回転させるアクチュエータと、前記ロック位置で前記防振素子が前記ロック部材に当接する角度において、前記ロック部材の外周側に衝撃受けを有していることを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】防振素子を光学系の光軸に対してシフトさせて像振れを低減する像振れ補正機構において、前記防振素子のシフトを制限するロック位置と該防振素子のシフトを許容するロック解除位置とに回転可能なロック部材と、前記ロック部材を回転可能に支持するベース部材と、該ロック部材を前記ロック位置及び前記ロック解除位置に回転させるアクチュエータと、前記ロック位置で前記防振素子が前記ロック部材に当接する角度において、前記ロック部材の外周側に衝撃受けを有していることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ及び交換レンズ等の光学機器に関し、レンズ等の防振素子をシフトさせて光学的な防振を行う像振れ補正機構を有する光学機器に関する。
光学機器には、手振れ等の振れに起因して称する像振れを低減するために、レンズを光学系の光軸に対してシフトさせる像振れ補正機構が搭載されている場合が多い。
このような像振れ補正機構は、例えば、光学機器のピッチ方向及びヨー方向の振れを検出する振れセンサと、該振れセンサからの出力に応じてレンズを光軸に対してシフトさせるアクチュエータとを有する。ただし、ユーザにより像振れ補正を行わない選択がなされたときや光学機器の電源がオフのときには、補正レンズや撮像素子(以下、これらを防振用素子という)のシフトを制限して、該防振用素子を中心に保持しておく必要がある。
このため、従来の像振れ補正機構には、特許文献1及び特許文献2にて開示されているように、防振用素子を機会的にシフト範囲の中心に保持するロック機構を備えたものが多い。ロック機構は、防振用素子を保持して防振用素子と一体でシフトするシフト部材の外周部に設けられた複数の突起部と、該突起部に当接してシフト部材のシフトを制限するロック位置と該制限を解除するアンロック位置とに中心軸回りで回転するロック部材とを有する。
ロック部材は、リング状の部材であり、像振れ補正機構のベース部材に設けられた支持部によって回転可能に支持される。また、ロック部材はロック位置にて、その内周側に形成されたロック部がシフト部材の突起部に当接することで該シフト部材のシフトを制限してロック状態とする。さらに、ロック部材はステッピングモータ等のロックアクチュエータによって回転駆動される。
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、ロック時に像振れ補正機構に衝撃等の外力を受けたときに、シフト部材に設けられた突起部を介してロック部材内周に大きな力が加わり、ロック部材が変形してしまう可能性があった。このロック部材の変形により、正常に回転駆動ができなくなってしまう可能性があった。
また特許文献2に記載の従来技術では、ロック部材の外周部においてベース部材に支持されている。しかしながらこの構成においても、ロック時に像振れ補正機構に衝撃等の外力を受けたときに、シフト部材当接部とベース支持部との距離が離れているためにロック部材にたわみが発生し、ロック部材の変形により正常に回転駆動ができなくなってしまう可能性があった。
本発明の目的は、衝撃等の外力を受けた際にも、ロック部材が変形することなく、正常に回転駆動を行うことができる像振れ補正機構を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、防振素子を光学系の光軸に対してシフトさせて像振れを低減する像振れ補正機構において、前記防振素子のシフトを制限するロック位置と該防振素子のシフトを許容するロック解除位置とに回転可能なロック部材と、前記ロック部材を回転可能に支持するベース部材と、該ロック部材を前記ロック位置及び前記ロック解除位置に回転させるアクチュエータと、前記ロック位置で前記防振素子が前記ロック部材に当接する位置において、前記ロック部材の外周側に衝撃受けを有していることを特徴とする。
本発明によれば、衝撃等の外力を受けた際に、ロック部材内周にてシフト部材の突起部より力が加わっても、同位置の外周にて衝撃を受けることができるので、ロック部材にたわみが発生することなく、安定的にロック部材の回転を行うことができる。したがって、衝撃等の外力を受けた際にもロック部材が変形することなく、正常に回転駆動を行うことができる像振れ補正機構を提供することができる。
以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、図7には、本発明の実施例1である像振れ補正機構を搭載した交換レンズ(光学機器)と、該交換レンズが装着された一眼レフデジタルカメラとにより構成されるカメラシステムの概略構成を示している。
図7において、201は交換レンズであり、202は一眼レフデジタルカメラである。カメラ202のマウント部には、交換レンズ201が取り外し可能に装着されている。
203は交換レンズ201内に設けられたCPU等により構成されるレンズマイクロコンピュータである。204はカメラ202内に設けられた、CPU等により構成されるカメラマイクロコンピュータである。これらレンズマイクロコンピュータ203及びカメラマイクロコンピュータ204は、マウント部に設けられた通信接点(図示せず)を介して通信が可能である。
交換レンズ201において、205,206はそれぞれ、ヨー方向(水平方向)およびピッチ方向(垂直方向)における交換レンズ201の振れを検出するヨー振れセンサおよびピッチ振れセンサであり、角速度センサにより構成されている。
207は防振用素子としての補正レンズを含む像振れ補正機構である。像振れ補正機構207は、交換レンズ201の振れに応じて補正レンズをその光軸(像振れ補正機構207の中心軸または後述する撮影光学系の光軸)に対して、言い換えれば光軸に直交する方向にシフトさせることで像振れを低減(補正)する。また、215は焦点調節のために光軸方向に移動するフォーカスレンズであり、216は光量調節を行う絞りである。フォーカスレンズ215、補正レンズ、絞り216および不図示の他のレンズによって撮影光学系が構成される。
カメラ202において、208は図示したように撮影光学系からの光路内に配置されるダウン位置と該光路外に退避するアップ位置とに回動するクイックリターンミラーである。209はアップ位置に向かって回動するクイックリターンミラー208をアップ位置にて停止させるためのストッパである。210はフォーカルプレンシャッタの先幕であり、211は後幕である。
212はCCDセンサやCMOSセンサ等により構成される撮像素子である。213はダウン位置にあるクイックリターンミラー208で反射した被写体からの光をファインダ接眼レンズ214に導くペンタプリズムである。
カメラ202に設けられた不図示の電源スイッチがONになると、カメラマイクロコンピュータ204およびレンズマイクロコンピュータ203が起動する。
カメラ202に設けられた不図示のレリーズスイッチが半押し操作されると、カメラマイクロコンピュータ204は測光および焦点検出を行う。測光は、ペンタプリズム213に導かれた被写体からの光の一部を不図示の測光センサで検出することで行われる。焦点検出は、ダウン位置のクイックリターンミラー208を透過して不図示のサブミラーで反射した被写体からの光を不図示のAFセンサによって検出したり、撮像素子212からの出力に基づいて生成された映像信号を用いたりして行われる。これにより、撮影光学系の焦点状態が検出される。
カメラマイクロコンピュータ204は、測光結果に応じてシャッタ速度や絞り値を決定する。また、カメラマイクロコンピュータ204は、焦点検出結果に応じてフォーカス制御信号をレンズマイクロコンピュータ203に送信する。レンズマイクロコンピュータ203は、該フォーカス制御信号に応じて不図示のフォーカスアクチュエータを制御し、フォーカスレンズ205を合焦位置に移動させる。これにより、オートフォーカス(AF)が行われる。
さらに、レリーズスイッチが半押し操作されると、レンズマイクロコンピュータ203は、像振れ補正機構207の像振れ補正動作(防振動作)の制御を開始する。具体的には、レンズマイクロコンピュータ203は、交換レンズ201の振れに伴ってヨーおよびピッチ振れセンサ205,206から出力された角速度信号を積分して角変位とその方向を算出する。そして、該角変位に基づいて、撮像素子212上での像振れを低減するための補正レンズのシフト量およびシフト方向を算出し、これらシフト量およびシフト方向に応じて後述するヨーアクチュエータおよびピッチアクチュエータを駆動する。
レリーズスイッチが全押し操作されると、カメラマイクロコンピュータ204はレンズマイクロコンピュータ203に対して先に決定した絞り値に対応する絞り制御信号を送信する。レンズマイクロコンピュータ203は、該絞り制御信号に応じて絞り216を動作させる。また、カメラマイクロコンピュータ204は、クイックリターンミラー208をアップ位置に回動させるとともに、シャッタの先幕210および後幕211を先に決定したシャッタ速度で開閉動作させる。これにより、撮像素子212が露光される。
撮像素子212は、被写体像を光電変換して電気信号としての撮像信号を出力する。カメラマイクロコンピュータ204内の画像処理回路は、該撮像信号に対して各種信号処理を行って映像信号を生成する。映像信号は、カメラ202の背面モニタに表示されたり、半導体メモリ等の記録媒体に記録されたりする。
次に、図1、図2、図3、図4および図5を用いて、像振れ補正機構207の構成について説明する。図1には、像振れ補正機構207を分解して示している。図2には、像振れ補正機構207をその中心軸(光軸)Aが延びる方向(以下、中心軸方向または光軸方向という)から見たときの正面図を示している。また、図3には、中心軸Aに沿った像振れ補正機構207の断面を示している。さらに、図4及び図5には、後述するロックリングの動作を示している。
像振れ補正機構207は、前述した補正レンズ1と、シフト鏡筒(シフト部材)2と、地板(ベース部材)3と、回転阻止板4と、複数(3つ)の第1ボール51と、複数(3つ)の第2ボール52と、付勢ばね6とを有する。さらに、像振れ補正機構207は、ヨーアクチュエータ7と、ピッチアクチュエータ8と、第1ヨーク9と、第2ヨーク10と、ロックリング(ロック部材)11と、ロックアクチュエータ12とを含む。
シフト鏡筒2は、補正レンズ1を保持し、該補正レンズ1とともに光軸に直交する方向(以下、径方向ともいう)にシフトする。シフト鏡筒2の外周部における周方向複数箇所(本実施例では、4箇所)には、ロック用突起部21が設けられている。ロック用突起部21の外接円は、地板3に設けられた後述する支持部の外径(外接円)と等しい。
シフト鏡筒2には、ヨーコイル72およびピッチコイル82が固定されている。また、シフト鏡筒2には、3つの第2ボール52と当接するボール受け部と、3つの付勢ばね6の一端が取り付けられるばね保持部とがそれぞれ周方向3箇所に設けられている。
地板3は、図1に示した交換レンズ201に設けられた不図示の固定鏡筒(筐体)に固定されている。地板3は、その中央部にシフト鏡筒2が配置される開口部を有する。地板3における該開口部の周囲には、円筒形状を有するロックリング支持部31が形成されている。
ロックリング支持部31におけるシフト鏡筒2の4つのロック用突起部21と同位相の周方向4箇所には、開口32が形成されている。ロックリング支持部31は、その周方向4箇所に開口32を含む円筒形状に形成されている。ロック用突起部21は、この開口32内でロックリング11に向かって径方向外方(外周方向)に延びる。これにより、ロック用突起部21とロックリング11における後述するロック部との当接が可能となる。開口32は、シフト鏡筒2が像振れ補正動作によりシフトしても、ロック用突起部21がロックリング支持部31に干渉しない十分な周方向幅を有する。
また、ロックリング支持部31の内径は、シフト鏡筒2のロック用突起部21を除いた円筒部の外径とシフト鏡筒2の最大シフト可能量との和に設定されている。このため、ロックリング支持部31の内周面は、シフト鏡筒2の円筒部の外周面に当接して該シフト鏡筒2のそれ以上のシフトを阻止する、シフト鏡筒2のシフト方向でのメカニカル端を構成する。
地板3におけるロックリング支持部31よりも外周における周方向3箇所には、径方向内方(内周方向)に延びるロックリング抜け止め部33が形成されている。また、ロックリング支持部31の外周面における複数箇所には、ロックリング押さえ突起部34が形成されている。ロックリング抜け止め部33とロックリング押さえ突起部34とは中心軸方向においてロックリング11の厚みに相当する距離だけ離れて形成されている。ロックリング11は、これらロックリング抜け止め部33とロックリング押さえ突起部34とによって挟まれることにより、中心軸方向での移動が阻止される。
地板3には、シフト鏡筒2のばね保持部に一端が取り付けられた3つの付勢ばね6の他端がそれぞれ取り付けられるばね保持部が設けられている。これら付勢ばね6は、シフト鏡筒2を中心軸方向における地板3側に付勢する。
シフト鏡筒2と地板3との間には、回転阻止板4が配置されている。地板3と回転阻止板4のそれぞれの周方向3箇所にピッチ方向に延びるように形成されたボール受け部の間には、3つの第1ボール51が配置される。また、回転阻止板4とシフト鏡筒2のそれぞれの周方向3箇所にヨー方向に延びるように形成されたボール受け部の間には、3つの第2ボール52が配置される。付勢ばね6の付勢力によって、シフト鏡筒2と地板3との間に第2ボール52、回転阻止板4および第1ボール51が挟み込まれる。これにより、シフト鏡筒2の中心軸方向での移動が阻止される。また、シフト鏡筒2は、第1および第2ボール51,52と地板3、回転阻止板4およびシフト鏡筒2に形成されたボール受け部との係合によって、中心軸回りでの回転が阻止された状態でヨー方向およびピッチ方向にシフト可能に保持される。
なお、以上のシフト鏡筒2の保持構造は例であり、他の保持構造を用いてもよい。
ヨーアクチュエータ7およびピッチアクチュエータ8は、ボイスコイルモータ(VCM)により構成されている。
ヨーアクチュエータ7は、地板3におけるシフト鏡筒2とは反対側に取り付けられた第1ヨーク9に吸着固定された第1ヨー磁石71と、シフト鏡筒2に固定されたヨーコイル72とを有する。また、ヨーアクチュエータ7は、シフト鏡筒2を挟んだ地板3とは反対側にて地板3に結合された第2ヨークを有する。ヨーコイル72に通電されることにより、シフト鏡筒2のヨー方向への駆動力を発生させることができる。
ピッチアクチュエータ8は、第1ヨーク9に吸着固定された第1ピッチ磁石81と、シフト鏡筒2に固定されたピッチコイル82と、第2ヨーク10により構成されている。ピッチコイル82に通電されることにより、シフト鏡筒2のピッチ方向への駆動力を発生させることができる。
ロックリング11の内径はロックリング支持部31の外径とほぼ等しい。このため、ロックリング11の内周部がロックリング支持部31の外周部によって回転可能に支持される。
図2に示すように、ロックリング11の内周部における周方向4箇所には、アンロック用凹部111が形成されている。アンロック用凹部111は、ロックリング11が図5に示すアンロック位置に回転した状態において、シフト鏡筒2のロック用突起部21と同位相に配置される。これにより、ロックリング11とロック用突起部21とが当接することがなく、シフト鏡筒2の像振れ補正動作のためのシフトが制限されない。以下、このシフト鏡筒2のシフトの制限(ロック)が解除された状態をシフト鏡筒2のアンロック状態という。
一方、ロックリング11の内周部におけるアンロック用凹部111に隣り合った4箇所の部分は、ロック部115として形成されている。言い換えれば、ロック部115は、ロックリング11においてロックリング支持部31により支持される内周部と同一円周上に形成されている。ロック部115は、ロックリング11が図4に示すロック位置に回転した状態において、シフト鏡筒2のロック用突起部21と同位相となり、該ロック用突起部21と当接してシフト鏡筒2のシフトを制限(阻止)する。以下、このシフト鏡筒2のシフトが制限(ロック)された状態をシフト鏡筒2のロック状態という。
ロックリング11の外周部には、組立て用凹部112およびフック部113が形成されている。ロックリング11を地板3に対して組み付ける際には、組立て用凹部112の位相をロックリング抜け止め部33の位相に合わせてロックリング11をロックリング支持部31の外周に配置する。その後、フック部113を径方向内方に弾性変形させながらロックリング11を回転させる。
こうして地板3に組み付けられたロックリング11は、図5に示すアンロック位置と図4に示すロック位置との間で中心軸回りにて回転する。アンロック位置とロック位置ではそれぞれ、フック部113の基端と先端が地板3における周方向2箇所に形成されたストッパに当接することでそれ以上の回転が阻止される。
ロックリング11の外周部の一部には、ステッピングモータにより構成されるロックアクチュエータ12の出力ギヤと噛み合うギヤ部114を形成されている。ロックアクチュエータ12を回転させることにより、ロックリング11をロック位置とアンロック位置とに回転させることができる。なお、ロックアクチュエータとして、DCモータやVCM等、ステッピングモータ以外のアクチュエータを用いてもよい。
以上のように構成された像振れ補正機構207に像振れ補正動作を行わせる場合には、ロックアクチュエータ12によってロックリング11をアンロック位置に回転させてシフト鏡筒2をアンロック状態とする。そして、前述したように、レンズマイクロコンピュータ203がヨーおよびピッチ振れセンサ205,206から出力された角速度信号に基づいてヨーアクチュエータ7およびピッチアクチュエータ8を駆動する。
カメラシステムを固定する三脚を使用したり高速シャッタ撮影を行ったりするときやカメラシステムの電源をオフして携帯するときのように像振れ補正動作を行わせない場合には、ロックアクチュエータ12によってロックリング11をロック位置に回転させる。これにより、シフト鏡筒2をロック状態とする。ロック状態では、シフト鏡筒2は補正レンズ1の光軸が撮影光学系の光軸に一致する位置に保持される。
ただし、ロック状態とアンロック状態との間での移行がスムーズに行えるように、ロック用突起部21とロックリング11のロック部115との間にガタを持たせてもよい。ガタの大きさは、ロック状態での補正レンズ1の光軸の撮影光学系の光軸に対するずれが光学性能上、許容される範囲とすべきである。
以上のように構成された像振れ補正機構207において、ロックリング支持部31は、その外周部において、ロックリング11の内周部を、該ロックリング11が中心軸回りで回転可能となるように支持している。ロック用突起部21が当接する位置において、ロックリングの外周116側にはベース3より延出された衝撃受け35が配置されている。これにより衝撃等の外力を受けた際に、ロック部材内周にてシフト部材の突起部21より力が加わっても、同位置の外周116にて衝撃を受けることができるので、ロック部材11にたわみが発生することなく、安定的にロック部材の回転を行うことができる。
またロック部材外周部116は異なる複数の径を持ち、図4(a)に示すロック位置まで回転された際には、ロック用突起部21と同位相における外周の径が116aとなり、衝撃受け35と最も近づく(図4(b))。これに対し、図5(a)に示すアンロック位置まで回転された際には、ロック用突起部21と同位相における外周の径が116bとなり、ロック位置のときよりも外周116と衝撃受け35との距離が離れる(図5(b))。このことにより、衝撃受け対策が必要となる箇所以外の径を小さくすることができるため、像振れ補正機構207全体の小型化に寄与することができる。
また本実施例における衝撃受け35は第1ヨーク9をベース3に取り付ける際の位置決めピンを兼ねている。このことにより、新たに位置決めピンを配置する必要がなく、省スペース化に寄与している。
図6を用いて、実施例2に記載の像振れ補正機構207の構成について説明する。実施例2に記載の像振れ補正機構207においては、ロックリング11はその外周部116において、ベース3より回転可能に支持されている。ロックリング支持部(ロック部材支持部)310はシフト部材の突起部21が当接する位置において、ロックリング外周に配置されている。これにより衝撃等の外力を受けた際に、ロック部材内周にてシフト部材の突起部21より力が加わっても、同位置の外周116にて衝撃を受けることができるので、ロック部材11にたわみが発生することなく、安定的にロック部材の回転を行うことができる。
以上のように、この発明にかかる像振れ補正機構は、たとえば、デジタルカメラ、監視カメラ、ビデオカメラなどの各種の撮像装置や像振れ補正機構を有する各種機器に適用することができる。
207 像振れ補正機構
1 補正レンズ
2 シフト鏡筒
3 地板
4 回転阻止板
51 第1ボール(3つ)
52 第2ボール
6 付勢ばね
7 ヨーアクチュエータ
71 ヨー磁石
72 ヨーコイル
8 ピッチアクチュエータ
81 ピッチ磁石
82 ピッチコイル
9 第1ヨーク
10 第2ヨーク
11 ロックリング
12 ロックアクチュエータ
1 補正レンズ
2 シフト鏡筒
3 地板
4 回転阻止板
51 第1ボール(3つ)
52 第2ボール
6 付勢ばね
7 ヨーアクチュエータ
71 ヨー磁石
72 ヨーコイル
8 ピッチアクチュエータ
81 ピッチ磁石
82 ピッチコイル
9 第1ヨーク
10 第2ヨーク
11 ロックリング
12 ロックアクチュエータ
Claims (4)
- 防振素子を光学系の光軸に対してシフトさせて像振れを低減する像振れ補正機構であって、
前記防振素子を保持するシフト部材と、
前記シフト部材のシフトを制限するロック位置と該シフト部材のシフトを許容するロック解除位置とに回転可能なロック部材と、
前記ロック部材を回転可能に支持するベース部材と、
前記ロック部材を該ロック位置及び該ロック解除位置に回転させるアクチュエータと、
前記ロック位置で該シフト部材が該ロック部材に当接する角度において、
前記ロック部材の外周側に衝撃受けを有している像振れ補正機構。 - 前記ロック位置において前記ロック部材外周と前記衝撃受けが最接近し、
前記ロック解除位置において、前記ロック位置の状態よりも前記ロック部材外周と前記衝撃受けの間隔が離れることを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正機構。 - 前記衝撃受けは、前記ベース部材より延出されており、
前記ベース部材に固定される固定部材の位置決めの軸を兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正機構。 - 防振素子を光学系の光軸に対してシフトさせて像振れを低減する像振れ補正機構であって、
前記防振素子を保持するシフト部材と、
前記シフト部材のシフトを制限するロック位置と該防振素子のシフトを許容するロック解除位置とに回転可能なロック部材と、
前記ロック部材を回転可能に支持するベース部材と、
前記ロック部材を該ロック位置及び該ロック解除位置に回転させるアクチュエータと、
前記ロック位置で該シフト部材が該ロック部材に当接する角度において、
前記ロック部材の外周側に前記ベース部材のロック部材支持部を有する像振れ補正機構。
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JP2012150170A JP2014013290A (ja) | 2012-07-04 | 2012-07-04 | 像振れ補正機構を有する光学機器 |
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