JP2011039107A - 光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】主絞りと副絞りとを有しながらも、小型で光線漏れを防止できるようにした光学機器を提供する。
【解決手段】光学機器2は、第1の絞り羽根群38aと、光軸回りで回転して第1の絞り羽根群を開閉方向に移動させる回転部材38bと、第1の絞り羽根群よりも物体側に配置され、光軸方向に移動可能な可動部材32と、第2の絞り羽根群37aと、該第2の絞り羽根群を開閉方向に移動させるアクチュエータ37bとを有する。第1の絞り羽根群は、第2の絞り羽根群よりも物体側に配置されている。回転部材は、光軸方向に対して非平行に、かつ物体側に延出するアーム部38cを有する。可動部材は、アーム部が係合するガイド部32aを有する。可動部材が光軸方向に移動してガイド部のアーム部に対する光軸方向での係合位置が変化することにより回転部材が光軸回りで回転する。
【選択図】図3

Description

本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置や交換レンズを含む光学機器に関し、さらに詳しくはズーミングやフォーカシングに応じて光通過口の面積が変化する光量調節機構を有する光学機器に関する。
上記のような光学機器において光量調節を行う絞りは、複数の絞り羽根を開閉方向に移動させて光通過口の面積(以下、絞り開口径という)を変化させることができ、絞り開口径は測光結果や使用者のマニュアル操作に応じて設定される。絞り羽根を開閉方向に移動させるために、ステッピングモータ等のアクチュエータが用いられる。
また、光学機器には、上記のように構成されて主として光量調節を担う主絞りと、ズーミングやフォーカシングに応じて開放絞り口径を補正するために主絞りとは別に設けられた副絞りが搭載される場合がある。副絞りにおいても、主絞りと同様に、複数の絞り羽根が開閉方向に移動される。ただし、主絞りと副絞りのそれぞれにアクチュエータを設けると、光学機器の小型化が妨げられる。
特許文献1〜3には、アクチュエータを用いることなく絞りを開閉動作させるための開閉機構を備えた光学機器が開示されている。
特許文献1にて開示された光学機器では、絞りに設けられた回転部材に、光軸方向に延出し、カム溝が形成されたカム部が設けられ、可動レンズに設けられたカムフォロワが該カム溝に係合している。可動レンズの光軸方向への移動に伴って、回転部材が光軸回りで回転し、絞り開口径が変化する。
また、特許文献2にて開示された光学機器では、1つのレンズ群が回転する構造を有し、該レンズ群の回転に連動して絞りに設けられた回転部材が回転することで、絞り開口径が変化する。
さらに、特許文献3にて開示された光学機器では、絞りが光軸方向に移動する構造を有し、絞りを収容した固定筒の内面に形成された絞り制御用カムと絞りに取り付けられた突起部とが係合する。絞りが光軸方向に移動して突起部が絞り制御用カムに沿って回転することで、絞り開口径が変化する。
特開2001−83565号公報 特開2006−154473号公報 特開2007−248770号公報
前述したように主絞りと副絞りを備えた光学機器では、副絞りを主絞りよりも物体側に配置した方が光学機器の小型化が可能な場合がある。この場合に、特許文献1にて開示された絞りの開閉機構を用いると、回転部材と連動させる可動部材が物体側にあるか像面側にあるかで、光学機器の小型化と有害な光線漏れの防止性能のうちいずれかを満たせなくなる可能性がある。
具体的には、回転部材と連動させる可動部材が副絞りよりも像面側に設けられている場合、副絞りよりも像面側にある主絞りと回転部材に設けられた延出部とが光軸方向でオーバーラップする。これを回避するためには、副絞りの回転部材に設けられた延出部を外径側に広げる必要があり、この結果、小型化が難しくなる。
また、特許文献1の光学機器は、延出部にカムを、可動部材にカムフォロワを設けた構造を有するため、可動部材における延出部が回転する領域と干渉し得る部分には逃げ部を形成する必要がある。この場合、逃げ部が開口となってここを通って光線漏れが起きる可能性があるが、逃げ部が絞りよりも像面側にあるため、物体側にある場合に比べれば光線漏れの可能性は低い。
一方、回転部材と連動させたい可動部材が物体側に配置されている場合、主絞りと延出部とがオーバーラップすることはない。しかし、逃げ部が主絞りよりも物体側にあるため、該逃げ部を通じた光線漏れが生じる場合がある。
これに対し、特許文献2にて開示された光学機器では、フォーカス群に設けられたガイド部と回転部材の延出部とを係合させる構造を有するため、回転部材よりも物体側の可動部材と連動させる場合でも光線漏れは起きにくい。ただし、回転部材の延出部を光軸と平行に延出させた場合には、ガイド部と延出部との係合ガタの範囲で光線漏れが発生する可能性がある。
また、特許文献3にて開示された光学機器では、固定筒の内面に形成された絞り制御用カムと回転部材の突起部とを係合させる構造を有するため、有害な光線漏れの発生は回避できる。ただし、特許文献3にて開示された開閉機構は、絞り自体が光軸方向に移動しない場合には採用することができない。
本発明は、主絞りと副絞りとを有しながらも、小型で光線漏れを防止できるようにした光学機器を提供する。
本発明の一側面としての光学機器は、第1の絞り羽根群と、光軸回りで回転して第1の絞り羽根群を開閉方向に移動させる回転部材と、第1の絞り羽根群よりも物体側に配置され、光軸方向に移動可能な可動部材と、第2の絞り羽根群と、該第2の絞り羽根群を開閉方向に移動させるアクチュエータとを有する。第1の絞り羽根群は、第2の絞り羽根群よりも物体側に配置されている。回転部材は、光軸方向に対して非平行に、かつ物体側に延出するアーム部を有する。可動部材は、アーム部が係合するガイド部を有する。そして、可動部材が光軸方向に移動してガイド部のアーム部に対する光軸方向での係合位置が変化することにより回転部材が光軸回りで回転することを特徴とする。
本発明によれば、第2の絞り羽根群よりも物体側に配置された第1の絞り羽根群の移動を、第1の絞り羽根群よりも物体側に配置された可動部材の光軸方向への移動に連動させるようにすることで、光学機器の小型化を可能とする。さらに、回転部材から物体側に光軸方向とは非平行に延出するアーム部を、可動部材のガイド部に係合させることにより、可動部材において光が通過可能な凹形状又は開口形状に形成されるガイド部をアーム部によって塞ぐ形とする。これにより、ガイド部を通して有害光線が可動部材の物体側から像面側に進入して像面に到達することを防ぐことができる。
本発明の実施例1である交換レンズと該交換レンズが装着されるデジタル一眼レフカメラの断面図。 実施例1の交換レンズにおける第2鏡筒と絞りユニットの斜視図。 実施例1の交換レンズにおける第2鏡筒と絞りユニットの分解斜視図。 実施例1の交換レンズにおける第2鏡筒と絞りユニットの上面図。 実施例1の交換レンズにおける第2鏡筒と絞りユニットの正面図。 本発明の実施例2である交換レンズにおける第2鏡筒と絞りユニットの斜視図。 実施例2の交換レンズにおける第2鏡筒と絞りユニットの上面図。 実施例2における回転部材の正面図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である交換レンズと、該交換レンズが装着されたデジタル一眼レフカメラとにより構成されるカメラシステムの構成を示している。図1では、交換レンズの光軸(図中に一点鎖線で示す)が延びる方向をZ方向とし、光軸に直交し、かつ互いに直交する2方向のうち横方向をX方向とし、縦方向をY方向としている。
1はカメラボディ(以下、単にカメラという)、2はカメラ1に装着された交換レンズである。まず、カメラ1の構造について説明する。図1で示した状態において、メインミラー3は交換レンズ2からの光束の光路上に配置され、その光束の一部を反射してファインダ光学系(7,8)に導き、残りの光束を透過させる。
メインミラー3の背後にはサブミラー4が配置されており、メインミラー3を透過した光束を反射して焦点検出ユニット5に導く。なお、メインミラー3およびサブミラー4は、不図示の駆動機構により上記光路から退避することが可能となっている。
焦点検出ユニット5は、AFセンサを有し、位相差検出方式での焦点検出(交換レンズ2の焦点状態の検出)を行う機能を持つ。
AFセンサは、入射した光束を2つに分割するセパレータレンズと、各分割光束を再結像させる2つの二次結像レンズと、結像した2つの被写体像をそれぞれ光電変換する2つの受光素子列(ラインセンサ)とにより構成されている。各ラインセンサは、複数の受光素子がY方向とX方向に延びる十字状に配列されて構成されており、被写体像をそのY方向とX方向での輝度分布に応じて光電変換する。
6はCCDセンサ又はCMOSセンサにより構成された撮像素子である。撮像素子6の受光面(撮像面)上には、交換レンズ2からの光束により形成された被写体像が形成される。撮像素子6は、被写体像を光電変換して撮像信号を出力する。また、不図示の電子制御式フォーカルプレーンシャッタにより撮像素子6の露光量が制御される。
ファインダ光学系は、ペンタプリズム7と接眼レンズ8とにより構成されている。9はディスプレイパネルであり、撮像素子6からの撮像信号から生成された画像の他、様々な情報を表示する。
このような構成のカメラでは、不図示のレリーズボタンの操作がなされると、オートフォーカス処理や露出決定処理が行われた後、撮像素子6の露光とこれにより生成された画像の記録および表示動作が行われる。
次に、交換レンズ2について説明する。交換レンズ2内に収容された撮影光学系は、物体側(被写体側)から順に、固定レンズとしての第1レンズユニット101と、フォーカスレンズとしての第2レンズユニット102と、固定レンズとしての第3レンズユニット103とを含む。また、撮影光学系は、フォーカスレンズとしての第4レンズユニット104と、防振レンズとしての第5レンズユニット105と、固定レンズとしての第6レンズユニット106も含む。
さらに、撮影光学系は、絞りユニット107を含む。絞りユニット107は、第3レンズユニット103の前側(物体側)に配置されており、交換レンズ2内を通過してカメラ1に至る光量を調節する。
第2レンズユニット102および第4レンズユニット104は、フォーカスユニット108からの駆動力を受けて光軸方向に移動し、焦点調節を行う。
21は固定筒であり、案内筒22用の取り付け部21aと、外装環30用の取り付け部(図示せず)と、防振ユニット39用の取り付け部(図示せず)と、第6鏡筒36用の取り付け部21bと、電気回路基板42用の取り付け部(図示せず)とを有する。電気回路基板42には、交換レンズの動作を制御したり各種演算を行ったりするための電気回路が構成されている。
案内筒22用の取り付け部21aには、案内筒22がねじ等を用いて固定され、外装環30用の取り付け部には、外装環30とマウント40がねじ等を用いて固定される。また、防振ユニット39用の取り付け部には、防振ユニット39が不図示のコロを介して固定されており、第6鏡筒36用の取り付け部21bには、第6鏡筒36がねじ等を用いて固定される。
22は案内筒であり、それぞれ光軸方向に延びる第1直進溝22aおよび第2直進溝22bと、固定筒21に対する取り付け部22cと、前側固定筒23に対する取り付け部22dと、角速度や加速度を検出するセンサ用の取り付け部22eとを有する。
また、案内筒22は、フォーカスユニット用の取り付け部(図示せず)と、第3鏡筒33用の取り付け部(図示せず)と、カム筒24のスラスト方向への移動を阻止するバヨネット部22fとを備える。
第1直進溝22aは、第2鏡筒32の光軸方向への直進案内を行い、第2直進溝22bは第4鏡筒34の直進案内を行う。第3鏡筒33用の取り付け部と第3鏡筒33は、不図示のコロを介して固定される。
また、案内筒22には、カム筒24に取り付けられたフォーカスコロ(図示せず)の軌跡からオフセットした切り欠き部(図示せず)が形成されている。また、案内筒22は、後述する絞りユニット107へ電力を供給するフレキシブルプリント基板を保持する保持板用の取り付け部(図示せず)を有する。
23は前側固定筒であり、案内筒22用の取り付け部23aと、前枠28用の取り付け部23bと、第1鏡筒31用の取り付け部(図示せず)とを有する。第1鏡筒31用の取り付け部は、光軸方向への第1鏡筒31の移動を阻止する移動阻止部と、第1鏡筒31に取り付けられた、該第1鏡筒31の前側固定筒23に対する偏芯調整用の偏芯コロが当接する当接部とにより構成されている。
24はカム筒であり、第1カム溝24aと、第2カム溝24bと、フォーカスコロ(図示せず)用の取り付け部(図示せず)と、案内筒22のバヨネット部22fが係合する係合部24cとを有する。カム筒24は、案内筒22の内側に配置され、その前端と後端とで案内筒22に周方向に接している。
25,26はそれぞれ、第1カムフォロワおよび第2カムフォロワである。カムフォロア25は、第2鏡筒32に固定され、カム筒24の第1カム溝24aと案内筒22の第1直進溝22aとに係合する。カムフォロア26は、第4鏡筒34に固定され、カム筒24の第2カム溝24bと案内筒22の第2直進溝22bとに係合する。
フォーカスユニット108を駆動すると、フォーカスユニット108の出力部である不図示のキー部が光軸回りで回転する。該キー部はフォーカスコロ(図示せず)に係合しており、フォーカスユニット108の駆動力がフォーカスコロが取り付けられたカム筒24に回転力として伝達される。カム筒24の回転により、第2鏡筒32はカムフォロア25を介して第1直進溝22aと第1カム溝24aの相対関係に従いながら光軸方向に移動する。
第4鏡筒34も、同様に、カムフォロア26を介して第2直進溝22bと第2カム溝24bの相対関係に従いながら光軸方向に移動する。
27はフォーカス環であり、フォーカスユニット108に固定されたコロ(図示せず)と係合して該フォーカス環27の光軸方向の移動を阻止しつつ回転可能に保持する案内溝部27aを有する。また、フォーカス環27は、フォーカスユニット108の突起部(図示せず)に係合して、フォーカス環27の回転をフォーカスユニット108に伝達する溝部27bを有する。
フォーカスユニット108は、不図示の駆動源と、前述したキー部と、フォーカス環27と係合する前述した突起部とを有する。駆動源と電気回路基板42とは、フレキシブルプリント基板等で接続されていて、電気回路基板42からの駆動信号によって駆動源が駆動される。
28は前枠であり、前側固定筒23に対する取り付け部28aと、フィルタ等のアクセサリを装着するためのネジ部28bと、フード等のアクセサリを装着するためのツバ部28cとを有する。
29は化粧環であり、前枠28のネジ部28bにねじ込まれて固定される。
30は外装環であり、装飾のために内部部品を覆うカバー部材である。外装環30には、フォーカス機能や防振機能の切り換えを行うための操作部材(図示せず)が取り付けられている。
31は第1鏡筒であり、前側固定筒23に当接する当接部と、不図示のコロが固定されるコロ取り付け部(図示せず)とを有する。
32は光軸方向に移動可能な可動部材としての第2鏡筒であり、その外周に、第1カムフォロア25を固定する座部32aと、副絞りユニット38のアーム部38cと係合するガイド部32bとを有する。
33は第3鏡筒であり、不図示のコロを介して案内筒22に固定される取り付け部(図示せず)を有する。また、第3鏡筒33は、主絞りユニット37と副絞りユニット38とにより構成される絞りユニット107が固定される取り付け部(図示せず)を有するとともに、主絞りユニット37の駆動部(図示せず)を囲む形状を有する。
34は第4鏡筒であり、第2カムフォロア26を固定する座部34aを有する。
35は第5鏡筒であり、防振ユニット39の駆動部39aによって光軸に直交する面内でシフトして手振れ等に起因する像振れを補正(低減)する。
36は第6鏡筒であり、固定筒21に固定される取り付け部36aを有する。
第1鏡筒31〜第6鏡筒36はそれぞれ、第1レンズユニット101〜第6レンズユニット106を保持する。
37は主絞りユニットであり、第3鏡筒33の物体側に配置されている。主絞りユニット37は、複数の絞り羽根(第2の絞り羽根群:以下、主絞り羽根群という)37aと、これら主絞り羽根群37aを開閉方向に駆動するための駆動源である絞りアクチュエータ(図2中の37b参照)とを有する。主絞りユニット37には、不図示のフレキシブルプリント基板の一端が接続され、その他端は電気回路基板42に接続されている。電気回路基板42からの駆動信号により、絞りアクチュエータが駆動され、主絞り羽根群37aが開閉方向に移動されることで、該主絞り羽根群37aによって形成される光通過口としての絞り開口の面積(以下、主絞り開口径という)が変更される。
38は副絞りユニットであり、主絞りユニット37よりも物体側に配置されている。副絞りユニット38は、複数の絞り羽根(第1の絞り羽根群:以下、副絞り羽根群という)38aと、該副絞り羽根群38aを開閉方向に移動させるために光軸回りで回転する回転部材38bとを有する。回転部材38bからはアーム部38cが物体側に延出しており、該アーム部38cは、第2鏡筒32のガイド部32bと係合している。ガイド部32bにおける幅方向両側(第2鏡筒32の周方向における両側)には、アーム部38cの幅方向両端面に対向する一対のガイド面が形成されており、各ガイド面には、アーム部38cの幅方向両端面に当接する突起が1つずつ形成されている。
フォーカシングのために第2鏡筒32が光軸方向に直進移動することで、アーム部38cを介して回転部材38bが回転し、副絞り羽根群38aが開閉方向に移動される。
副絞りユニット38を主絞りユニット37よりも物体側へ配置するのは、以下の理由による。主絞りユニット37を物体側に配置した場合には、主絞りユニット37の駆動部(絞りアクチュエータを含む部分)が物体側へ飛び出す形となるため、案内筒22のバヨネット部22fを外径側にシフトする必要がある。そして、このことは、フォーカスユニット108を本実施例での位置に配置するためには、交換レンズの全長を長くしたり外径を大きくしたりする必要が生じる。このことから、副絞りユニット38を主絞りユニット37よりも物体側に配置する方が、交換レンズの小型化を達成しやすい。
防振ユニット39は、光軸に直交する面(以下、シフト面という)内で第5鏡筒35をシフトさせる駆動部39aを有する。駆動部39aには、不図示のフレキシブルプリント基板の一端が接続され、その他端は電気回路基板42に接続されている。電気回路基板42からの駆動信号によって駆動分39aが駆動され、第5鏡筒35がシフト面内でシフトされる。
40はマウント部材であり、開口部40aと、カメラ本体へのバヨネット結合を可能とするためのバヨネット爪40bと、固定筒21にビスにより固定される座部(図示せず)とを有する。マウント部材40の開口部40aの内側には裏蓋43が取り付けられており、該裏蓋43の内周面(光路に面する面)には、反射防止処理がなされている。
41はマウント部材40に取り付けられた接点部材であり、電気回路基板42に接続された接点ピン41aを保持している。接点ピン41aは、該交換レンズがカメラ本体に装着されたときにカメラ本体側の接点ピン(図示せず)と接触して、カメラ本体との情報伝達を可能とする。
図2、図3、図4および図5を用いて、第2鏡筒32と絞りユニット107について説明する。前述したように、絞りユニット107は、主絞りユニット37と副絞りユニット38とにより構成される。
副絞りユニット38は、副絞り羽根群38aと、光軸回りで回転して副絞り羽根群38aを開閉方向に移動させる回転部材38bと、該回転部材38bから物体側に延出し、第2鏡筒32のガイド部32bと係合するアーム部38cとを有する。
主絞りユニット37は、主絞り羽根群37aと、該主絞り羽根群37aを開閉方向に移動させるステッピングモータ等の絞りアクチュエータ37bと、主絞り羽根群37aの駆動用カム溝(図示せず)が形成されたベース部材37cとを有する。また、主絞りユニット37は、ベース部材37cとの間で主絞り羽根群37aを押さえる押さえ板37dとを有する。ベース部材37cには、副絞り羽根群38aを移動させるための穴等も形成されている。押さえ板37dは、第3鏡筒33における絞りユニット107用の取り付け部33aにビス等により固定される。また、絞りアクチュエータ37bには、電気回路基板42からの駆動信号を供給するためのフレキシブルプリント基板37eが接続されている。
図4中のAは、アーム部38cの幅方向の中心軸を示している。図5中のBは、中心軸Aを物体側から見て示している。これらの図から分かるように、アーム部38c(の中心軸)は、交換レンズの光軸に対して非平行、言い替えれば螺旋状に延びている。このため、第2鏡筒32が光軸方向に直進移動して、第2鏡筒32のガイド部32bのアーム部38cに対する光軸方向(アーム部38cの長手方向)での係合位置が変化することにより、回転部材38bが光軸回りで回転する。この結果、副絞り羽根群38aが開閉方向に移動される。
また、このとき、第2鏡筒32のガイド部32bの位置(ガイド部32bのアーム部38cとの係合位置)は光軸回り方向にて変化しない。このため、第2鏡筒32と副絞りユニット38との光軸方向の間隔(距離)に応じて回転部材38bの回転位置、つまりは副絞り羽根群38aの開閉位置を高精度に制御することができる。
本実施例では、図4に示すように、アーム部38cを光軸に対して一定の傾き角を有するように光軸に対して非平行に形成している。これにより、第2鏡筒32と副絞りユニット38との光軸方向の間隔に比例した回転量だけ回転部材38bが回転する。しかし、アーム部の光軸に対する傾き角をアーム部の長手方向で変化させて、第2鏡筒と副絞りユニットとの光軸方向の間隔が大きく又は小さくなるに従って回転部材の回転量が増加又は減少するようにしてもよい。
また、本実施例では、アーム部38cは副絞りユニット38から物体側に延出しているので、副絞りユニット38よりも像面側に配置された主絞りユニット37をアーム部38cが通過することがなく、この結果、絞りユニット107の径方向の小型化を実現できる。
さらに、第2鏡筒32のガイド部32bは物体側からの光が通過し得る凹部、すなわち開口部を有する。しかし、本実施例では、該ガイド部32bに光軸に対して非平行な(螺旋状の)アーム部38cを係合させているので、該開口部をほぼ塞ぐことができ、該開口部を通過して撮像面に到達する有害光の発生(光線漏れ)を防止することができる。
また、本実施例では、ガイド部32bはアーム部38cと幅方向(周方向)で係合しており、径方向においては部品の寸法のばらつきによってガイド部32bとアーム部38cとが互いに接触しない程度のクリアランスを持たせている。これは、ガイド部32bとアーム部38cとの間の摺動摩擦を小さくするためである。
上記クリアランスからの光線漏れについて説明する。ガイド部32bは、光軸方向にある厚さを持った溝形状部(凹部)として第2鏡筒32に形成されている。このため、ガイド部32bとアーム部38cのうち該クリアランスに面した表面で反射することなく該クリアランスを通過して像面側に進む光線はきわめて狭い角度範囲にしか存在しない。しかも、このような非反射光線も反射光線のいずれも、該クリアランスを通過したとしても大部分が回転部材38bにより遮られてそれ以上は像面側に進まない。したがって、該クリアランスからの光線漏れはほとんど問題にならない。なお、反射光線の強度を弱めるために、ガイド部32bとアーム部38cのうち該クリアランスに面した表面に反射防止処理を施してもよい。
また、本実施例では、ガイド部32bの幅方向両側のガイド面にアーム部38cに当接する突起を形成しているが、ガイド部32bの底面にもアーム部38cの下面に当接する突起を設ければ、光線漏れをより効果的に防止することができる。
さらに、本実施例では、第2鏡筒32において、ガイド部32bは、カメラシステムが正位置の姿勢(ファインダ光学系が交換レンズ2よりも上に位置する姿勢、又は図1にて重力が−Y方向に作用する姿勢)で構えられた状態で上となる位相に形成されている。一般的な撮影においては太陽や輝度の高い光源がカメラシステムよりも上方に位置する。この場合に、カメラシステムが正姿勢で構えられてガイド部32bの位相が上となっていれば、交換レンズ2においてガイド部32bよりも物体側に配置された部材が上方から入射する光を遮るため、ガイド部32bに光が到達しにくくなる。これにより、ガイド部32bを通じた光線漏れをより効果的に防止できる。
また、本実施例では、ガイド部32bがアーム部38cと係合する箇所を突起形状に形成しているが、面で摺動するように形成してもよい。
本発明の実施例2について、図6、図7および図8を用いて説明する。
本実施例では、図6および図7に示すように、第2鏡筒32のガイド部32bにおける幅方向両側の一対のガイド面のそれぞれに、アーム部38cの長手方向に並んで該アーム部38cの幅方向端面に当接する複数の突起32cが形成されている。各ガイド面に複数の突起32cを設けることで、各ガイド面に突起を1つのみ設けた実施例1と比べて、ガイド部32aを通した光線漏れをより少なくすることができる。
また、本実施例では、図6および図8に示すように、回転部材38bにおけるアーム部38cの根元部分に切り欠き部38dを形成している。切り欠き部38dを設けることにより、回転部材38bが合成樹脂の射出成形品である場合には、これを光軸方向の型スライドのみによって形成することができる。これにより、回転部材38bを低コストで製作することができる。
以上説明したように、上記各実施例では、主絞りユニット37よりも物体側に配置された副絞りユニット38の回転部材38bから物体側に光軸方向に非平行にアーム部38cを延出させている。そして、アーム部38cを、副絞りユニット38よりも物体側に配置した第2鏡筒32のガイド部32bと係合させ、第2鏡筒32が副絞りユニット38に対して光軸方向に移動することで、副絞り羽根群38aが開閉移動されるように構成している。これにより、副絞りユニット38およびこれを含む絞りユニット107全体の小型化、ひいては絞りユニット107を搭載した交換レンズの小型化を図ることができる。しかも、本実施例では、ガイド部32bを通した光線漏れを効果的に防止することができる。
なお、上記各実施例では、副絞りユニット38の開閉をフォーカシングによる第2鏡筒32の光軸方向への移動に連動させる場合について説明したが、ズーミングによって移動する鏡筒(可動部材)の移動と連動させるようにしてもよい。
さらに、上記各実施例では、レンズ交換式カメラシステムに用いられる交換レンズについて説明したが、本発明は、レンズ一体型のデジタルカメラやビデオカメラのレンズ鏡筒にも適用することができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
主および副絞りユニットを有しながらも、小型の光学機器を提供することができる。
1 カメラ
2 交換レンズ
101〜106 第1〜第6レンズユニット
107 絞りユニット
32 第2鏡筒
32a ガイド部
37 主絞りユニット
37a 主絞り羽根群
38 副絞りユニット
38a 副絞り羽根群
38b 回転部材
38c アーム部

Claims (2)

  1. 第1の絞り羽根群と、
    光軸回りで回転して前記第1の絞り羽根群を開閉方向に移動させる回転部材と、
    前記第1の絞り羽根群よりも物体側に配置され、光軸方向に移動可能な可動部材と、
    第2の絞り羽根群と、
    該第2の絞り羽根群を開閉方向に移動させるアクチュエータとを有し、
    前記第1の絞り羽根群は、前記第2の絞り羽根群よりも物体側に配置されており、
    前記回転部材は、前記光軸方向に対して非平行に、かつ前記物体側に延出するアーム部を有し、
    前記可動部材は、前記アーム部が係合するガイド部を有し、
    前記可動部材が前記光軸方向に移動して前記ガイド部の前記アーム部に対する前記光軸方向での係合位置が変化することにより前記回転部材が光軸回りで回転することを特徴とする光学機器。
  2. 前記ガイド部は、前記アーム部の幅方向両端面に対向する一対のガイド面を有し、
    前記各ガイド面に、前記アーム部の長手方向に配置された複数の突起が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
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