JP2000231049A - レンズ鏡筒及びそれを用いた光学機器 - Google Patents

レンズ鏡筒及びそれを用いた光学機器

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JP2000231049A
JP2000231049A JP11033925A JP3392599A JP2000231049A JP 2000231049 A JP2000231049 A JP 2000231049A JP 11033925 A JP11033925 A JP 11033925A JP 3392599 A JP3392599 A JP 3392599A JP 2000231049 A JP2000231049 A JP 2000231049A
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Tadanori Okada
忠典 岡田
Kazuhiro Noguchi
和宏 野口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シフト防振をズームレンズに対応させる場
合、望遠側でブレ補正中に周辺光量が変化し、画像が不
自然に見えるのを防止したレンズ鏡筒及びそれを用いた
光学機器を得ること。 【解決手段】 変倍部を有する主光学系と、該主光学系
の一部であり像ブレを抑制するために光軸に対し略直交
する面内で移動する補正レンズと、該補正レンズを移動
させるための駆動手段と、該主光学系を通過し像面上に
入射する光束を制限するため開口径を可変とする第1の
絞り手段と、ズーム位置を検出するためのズーム位置検
出手段と、ズーム位置検出手段で検出されたズーム位置
信号に応じて開口径を変化させる第2の絞り手段とを有
すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被写体と撮影光学系
との相対位置の変動、例えば手ブレ等のカメラブレに基
づく画像ブレを撮影光学系の一部を駆動し光学的に補正
するための像ブレ補正装置を搭載したレンズ鏡筒及びそ
れを用いた光学機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラの手持ち撮影において
生じ易い手ブレ等による像ブレを防止するため、カメラ
の揺れ状況をブレ検出手段によって検出し、その検出結
果に応じて撮影レンズ系(主光学系)又はその一部の光
学系を補正レンズとし、これを駆動手段で光軸以外の方
向に移動させて補正する、所謂光学式ブレ補正装置が知
られている。
【0003】このようなブレ補正装置を搭載したカメラ
では、補正レンズを主光学系の光軸に対し直交する面内
において移動可能に支持し、この補正レンズを像ブレを
吸収する方向にシフト移動させることにより、手ブレに
よる結像位置のズレを修正し、像ブレを解消しようとす
るものであった。
【0004】上記のようなシフト型のブレ補正方式は撮
影光学系の一部を補正レンズとするため、他の光学式ブ
レ補正方式、例えば撮影光学系の前面に可変頂角プリズ
ムを配置する方式に比べて光学系全体のコンパクト化が
可能であるという利点がある。又、手ブレはより望遠側
の焦点距離になるほど画像に大きく影響してくるため、
より高倍率のズームレンズに搭載することが要求されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、像ブレ補正用
の可変頂角プリズムを撮影レンズの物体側に配置したと
き、その大きさは大きくなるものの画面の周辺光量は撮
影系の有効径で決定されるので可変頂角プリズムを駆動
させても周辺光量は変化しない。しかし、シフト型のブ
レ補正方式の場合、補正レンズが光学系の内部に配置さ
れるため、補正レンズより前側の光学系で周辺光束が決
定され、防振時に補正レンズで光束が曲げられることに
より周辺光量が変化してしまう。ズームレンズでは多く
の場合、望遠側で前玉の有効径により光束が制限される
ため、高倍率のズームレンズに対応させようとすると、
望遠側で画面中心と画面周辺での光量変化が大きくな
る。この影響は補正レンズのシフト量とその方向によっ
て変化するため、たとえ補正ブレが完璧に行えたとして
も、ブレ補正中の画面の周辺部が明るくなったり暗くな
ったりするため、見苦しい画像になってしまうという問
題があった。静止画の場合はある程度以上の光量を入れ
てやれば問題はないが、動画の場合には光量の絶対値が
大きくても光量変化が大きいと目立ってしまうという問
題があった。
【0006】本発明は、ブレ補正中であっても画面全体
の光学性能を劣化させることのない高倍率のズームレン
ズに好適なレンズ鏡筒及びそれを用いた光学機器を得る
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のレンズ
鏡筒は、変倍部を有する主光学系と、該主光学系の一部
であり像ブレを抑制するために光軸に対し略直交する面
内で移動する補正レンズと、該補正レンズを移動させる
ための駆動手段と、該主光学系を通過し像面上に入射す
る光束を制限するため開口径を可変とする第1の絞り手
段と、ズーム位置を検出するためのズーム位置検出手段
と、ズーム位置検出手段で検出されたズーム位置信号に
応じて開口径を変化させる第2の絞り手段とを有するこ
とを特徴としている。
【0008】請求項2の発明のレンズ鏡筒は、変倍部を
有する主光学系と、該主光学系の一部であり像ブレを抑
制するために光軸に対し略直交する面内で移動する補正
レンズと、該補正レンズを移動させるための駆動手段
と、該主光学系を通過し像面上に入射する光束を制限す
るため開口径を可変とする第1の絞り手段と、ズーミン
グに際して変倍用のレンズ群を保持して光軸方向に移動
する変倍レンズ枠と、該変倍レンズ枠の移動に連動して
開口径を可変とする第2の絞り手段を有することを特徴
としている。
【0009】請求項3の発明は請求項1又は2の発明に
おいて、前記第1の絞り手段に連動し主光学系を通過す
る光量を制限する光路内を進退可能なNDフィルタを有
し、前記第2の絞り手段はその開口を通過する光束が該
NDフィルタで制限されない開口径まで閉じることが可
能であることを特徴としている。
【0010】請求項4の発明の光学機器は、請求項1か
ら3のいずれか1項のレンズ鏡筒を利用して物体像を撮
像手段面上に結像していることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施例に従
って詳細に説明する。
【0012】(第1実施例)図1は本発明をビデオカメ
ラ用のズームレンズに適用したときの実施形態1の要部
断面図、図2は図1のズームレンズ鏡筒の一部分の分解
斜視図を示している。
【0013】図1において、1は第1群レンズL1を保
持した固定鏡筒、2はローパスフィルタ3を保持した後
部鏡筒であり、さらにローパスフィルタ3の後方には図
示しないCCDセンサが取り付けられる。4はブレ補正
のため光軸と直角方向に駆動される補正レンズである第
3群レンズL3を保持したブレ補正ユニットを示し、固
定鏡筒1と後部鏡筒2に挟持され、ビスによって固定さ
れている。5は第2群鏡筒を示し、ズーミングを行う第
2群レンズL2を保持している。第2群鏡筒5は前後を
固定鏡筒1と後部鏡筒2に保持されている2本のガイド
バー6a,6bによって光軸方向へ移動自在に保持され
ている。7はフォーカス調節を行う第4群レンズL4を
保持した第4群鏡筒を示し、第2群鏡筒5と同様にガイ
ドバー6a,6bによって光軸方向へ移動自在に保持さ
れている。ガイドバー6a,6bは光軸をはさんで設け
られており、これら2本のガイドバー6a,6bによっ
て第2群鏡筒5と第4群鏡筒7の光軸方向の案内と光軸
周りの回り止めとを行っている。
【0014】8は電磁アクチュエータによって第1の絞
り手段を構成する絞り羽根803,804を駆動するI
Gメータ(IGメータユニット)を示し、固定鏡筒1と
ブレ補正ユニット4によって挟持されている。図4,図
5に示すとおり、806,807はNDフィルタであ
り、絞り羽根803の前側と絞り羽根804の後側に装
着されている。第1の絞り手段の絞り開口径はCCDに
入射する光量に対応して可変としている。尚、この第1
の絞り手段は、Fナンバーを実質的に決定する。820
は第2の絞り手段を構成する絞り羽根であり、本実施形
態では6枚の羽根より成り、その開口径はズームレンズ
の各ズーム位置よって可変として、望遠側での軸上光束
を規制して、補正ユニットが偏心した時の軸上と軸外と
の光量をバランスさせている。
【0015】9はズームモータを示し、コの字形をした
板金に駆動部と出力ネジ部が一体に保持されている。ズ
ームモータ9は固定鏡筒1にビスで固定されている。一
方、第2群鏡筒5にはラック10が取付けられており、
ラック10がズームモータ9のネジ部と噛合することに
よって光軸方向に駆動される。この際ラック10は、ば
ね11によって噛合方向と、光軸方向に付勢されてお
り、噛合いガタとスラストガタを取り除くようにしてい
る。12はフォーカスモータを示し、ズームモータ9と
同様な構造であり後部鏡筒2にビスで固定されている。
第4群鏡筒7にも第2群鏡筒5と同様にラック13、及
びばね14が取り付けられ、ラック13がフォーカスモ
ータ12のネジ部に噛合することで光軸方向に駆動され
るよう構成されている。
【0016】ラック10,13はそれぞれ、第2群鏡筒
5と第4群鏡筒7に光軸方向に延びるよう形成された穴
部5a,7aに軸部10a,13aを嵌合させて取り付
けられ、第2群鏡筒5、第4群鏡筒7に対して上部軸部
10a,13aを中心に揺動可能となっている。このた
め、ガイドバー6a,6bとモータ出力軸との平行度に
ズレがあっても第2群鏡筒5、第4群鏡筒7のスムーズ
な移動が確保できる。又、ラック10,13はそれぞれ
ばね11,14によって揺動方向に付勢され、ラック1
0,13の噛合部はモータ出力ネジに圧接している。こ
のためラック10,13の噛合部とモータ出力軸の雄ネ
ジとを確実に噛合させることができる。本実施例では、
ズームモータ9、フォーカスモータ12はステッピング
モータを使用している。
【0017】15はインタラプタを示し、基板16に端
子を半田付けした後、固定鏡筒1にビスで固定されてい
る。インタラプタ15は投光部と受光部の間を第2群鏡
筒に一体的に設けた遮光壁部5bが通過することで第2
群鏡筒5の基準位置を検出し、ズームモータ9に入力す
るパルス数によって各ズーム位置へ駆動するよう構成さ
れている。フォーカス調節も同様に、第4群鏡筒7に設
けた遮光壁部7bを後部鏡筒2に取付けたインタラプタ
17、基板18によって基準位置として検出しステップ
駆動するよう構成している。
【0018】次にブレ補正ユニット4の構成について説
明する。
【0019】図3は本発明に関わるブレ補正ユニット4
の分解斜視図である。同図において40は固定枠を示
し、固定鏡筒1との位置決めボス40a(図2参照)及
び、後部鏡筒2との位置決めボス40bを各々2個有
し、固定鏡筒1と後部鏡筒2によって挟持されている。
41はブレ補正レンズである第3群レンズL3を保持し
た可動枠である。
【0020】可動枠41の外周に設けた3箇所の穴41
aにはピン42が固定されている。ピン42は固定枠4
0の長溝40cに嵌合している。これらのピン42と長
溝40cが滑らかに摺動することにより可動枠41は固
定枠40に対して所定の範囲で光軸と直角方向に移動自
在となっている。
【0021】ここで、ピン42、及びこれに対応した長
溝40cは120°ずつ等間隔で、同一平面内に配置さ
れており、摺動摩擦による負荷で可動枠41に光軸回り
のモーメントが働かないようバランスを保っている。4
は可動枠41がブレ補正の際、光軸回りに回転するのを
防止するロール防止板である。ロール防止板44の溝4
4a,44bは、固定枠40に設けられたボス40e及
び不図示のボスに嵌合する。又、溝44c,44dは、
可動枠41に設けられた不図示のボスに嵌合する。ロー
ル防止板44に設けられた穴部44e,44fは固定枠
40に一体に設けられた支柱40f,40gを貫通させ
るために設けられており、ロール防止板44が最大移動
量移動してもロール防止板44と支柱40f,40gが
干渉しない大きさに形成されている。即ち、ロール防止
板44は固定枠40に対して図中上下方向にのみ移動
し、可動枠41はロール防止板44に対して、図中左右
方向にのみ移動することができる。これらの移動の組み
合わせで可動枠41は固定枠40に対して光軸回りに回
転することなく、図中上下左右に自由に移動させること
ができる。
【0022】次に可動枠41の駆動方法について説明す
る。
【0023】45a,45bはコイルを示し、ぞれぞれ
水平方向(以下X方向とする)及び垂直方向(以下Y方
向とする)の駆動用として可動枠41に固定されてい
る。46a,46bはマグネットを示し、各々X,Y方
向に2極に着磁されている。マグネット46a,46b
は鉄等の材料で作られた下ヨーク47a,47bに吸着
させ、固定枠40の裏側から穴部40h,40iに挿入
し固定している。そして、下ヨーク47a,47b同様
の材料による上ヨーク48を前方から後述するセンサホ
ルダ49と共に固定枠40の支柱40f、40gにビス
53で固定することによってX,Y方向駆動用の磁気回
路を構成している。即ち、X方向の駆動用として、マグ
ネット46a、下ヨーク47a、上ヨーク48によって
磁気回路を構成し、その中にコイル45aを挿入させ、
Y方向の駆動用としては、マグネット46b、下ヨーク
47b、上ヨーク48によって磁気回路を構成し、その
中にコイル45bを挿入させることによりムービングコ
イル方式の電磁アクチュエータを構成している。
【0024】50a,50bはIRED等の投光素子、
51a,51bはPSD等の受光素子を示し、センサホ
ルダ49に外周側から挿入され接着固定される。そし
て、それぞれの投光素子、受光素子の間に可動枠41に
一体的に設けた細長い穴状のスリット41c,41dが
挿入され、投光素子50a,50bから投光された赤外
光のうちスリット41c,41dを通過したものだけを
受光素子51a,51bによって受光し可動枠41のX
方向、及びY方向の位置を検出している。これらの投光
素子50a,50b、受光素子51a,51bはフレキ
シブルプリント基板52(図中では分割して示してい
る)に接続され、図示しないカメラ本体側に設けた制御
回路と接続されている。コイル45a,45bとの配線
もフレキシブルプリント基板52を介してカメラ本体の
駆動回路に接続されている。
【0025】次に本発明に関わる絞りユニットについて
説明する。
【0026】図4はIGメータユニット8の平面図であ
る。803,804は各々第1の絞り手段である絞り羽
根である。羽根803,804は固定枠801に一体に
設けられたボス801a,801bに案内され、図中上
下方向に平行移動可能に保持されている。805a,8
05bはメータ800の回転軸に一体的に取付けられた
アーム805上のボスを示し、羽根803,804の長
穴803a,804aに係合している。806,807
はNDフィルタを示し、羽根803,804に接着によ
って取付けられている。NDフィルタ806,807は
絞りの開口径が小さくなりすぎると回折の影響で画像が
劣化するため、所定の開口径以下にならないようNDフ
ィルタで光量を低減する働きを有している。これらは羽
根との摺動を避けるために光軸方向の前側に位置する羽
根803の前側、及び羽根804の後ろ側に接着されて
いる。
【0027】羽根803,804は開放状態においてN
Dフィルタ806,807が光路上に掛かった状態にな
っており、所定の絞り値に達するとNDフィルタで完全
に光路を覆い、さらに絞り続けると羽根803,804
によって完全に開口が塞がれるよう構成されている。そ
して、ブレ補正時の周辺光量の変化が画面上で均等にな
るように上下2枚のNDフィルタが同時に進入するよう
構成されている。
【0028】図5は本発明に関わる第2の絞り手段の構
成を説明する図であり、同図において、820は6枚の
羽根を示し、穴部820aが固定枠801上に設けたボ
ス801cに係合し回転自在に保持されている。又、羽
根820には長穴820bが設けられており、光軸回り
に回転自在に保持されたリング821に設けたボス82
1aに係合している。リング821は外周に伸びた部分
に長穴821bを有しており、固定枠801に取付けた
第2の絞り駆動用メータ822の回転軸に一体に取付け
られたアーム823のボス823aに係合している。従
ってメータ822の回転トルクは、アーム823を介し
てリング821に伝えられ、リング821の回転により
6枚の羽根820がそれぞれ穴820a回りに回転し開
口径を変化させている。
【0029】第2の絞り手段は、光量には関係なくズー
ム位置に応じて開口径を可変とするもので、ブレ補正時
の周辺光量の変化を低減させる働きがある。シフト方式
のブレ補正の場合、補正レンズが光学系の内部に配置さ
れるため、補正レンズより前側の光学系で周辺光束が決
定され、防振時に補正レンズで光束が曲げられることに
より周辺光量が変化する。ズームレンズでは多くの場
合、望遠側で前玉の有効径により光束が制限されるた
め、望遠側での画面中心と周辺での光量変化が大きくな
る。従って、広角側から望遠側に行くのに応じて絞りの
開口径を小さくすることによって周辺光束を適切に制限
し、補正レンズがシフトしても周辺光量の変化が少なく
なるようにしている。
【0030】図6,図7は望遠端で補正レンズをシフト
させたときの周辺光量を表したグラフで、横方向に画面
中央からの位置、縦方向に光量を示している。図6は第
2絞り手段がない場合で、図7は第2絞り手段がある場
合を示し、それぞれ点線が補正レンズが光軸中央にある
状態を示し、実線は補正レンズがシフトしている状態を
示している。ブレ補正中は図の実線と点線の状態が次々
に現れると考えられるため、図中Aで示した量の明暗差
が画面の周辺で次々に発生することになり、見た目に違
和感を生じることになる。図6,図7で示されるよう
に、第2絞り手段が有る図7のほうが絶対光量は少なく
なるもののブレ補正時の周辺光量変化(図中Aで示した
量)を少なくできる。
【0031】絞りの開口形状により、ブレ補正時の周辺
光量変化が不自然にならないように開口形状はできるだ
け円形に近いほうが望ましい。さらに、図4中二点鎖線
808は第2絞り手段の望遠端での開口形状を示してお
り、NDフィルタによる影響が発生しないように、望遠
端では第2絞り手段の開口径808を可変としたときで
もNDフィルタにかからないように構成している。
【0032】次にブレ補正ユニット4及び絞りユニット
8の制御について説明する。
【0033】図8には上記制御システムを示している。
70は本システム全体の制御を司るマイコンである。7
1は振動ジャイロ等によって構成されるブレセンサであ
り、カメラのブレを角速度や角度として検出する。
【0034】マイコン70は、ブレセンサからの検出信
号に基づいてカメラブレ量を演算し、このカメラブレに
よって生ずる像ブレをキャンセルするよう補正レンズL
3の目標位置を演算する。そして、この移動量の演算結
果に応じて、電磁アクチュエータのコイル45a,45
bに通電し、補正レンズL3を駆動する。その際、補正
レンズL3の位置を補正レンズ位置センサ(50,5
1)により検出し、マイコン70にフィードバックする
ことで演算された目標位置に制度良く駆動される。
【0035】ズームレンズにおいては、焦点距離によっ
て同一ブレ量であってもこれをキャンセルさせる補正レ
ンズL3の移動量(目標位置)が変化するため、第2群
レンズL2の駆動パルス数を計測し、ズーム位置センサ
72により焦点距離を検出し、それに応じて補正レンズ
L3の駆動量を変化させるよう構成している。
【0036】73はCCDから得られた映像信号から光
量を検出するための光量センサである。マイコン70は
光量センサ73からの検出信号に基づき所定の光量とな
るように第1絞り駆動メータ800に通電し羽根80
3,804を駆動する。又、ズーム位置センサ72から
の検出信号に基づき、第2絞り駆動メータ822に通電
し所定の開口径となるように羽根820を駆動する。
【0037】本実施形態によれば第2の絞り手段でズー
ム位置に応じて、特に望遠側での軸上光束を適切に制限
する(広角側では制限しない)ことによって、絶対光量
は少なくなるもののブレ補正時の周辺光量変化を少なく
できるため画像に違和感を与えることがないという効果
がある。
【0038】又、第1の絞り手段に取付けたNDフィル
ターが一部だけ光路上に掛かることにより、ブレ補正時
の周辺光量の変化に非対称性が生じるのを防止し、画像
が不自然になるのを防止できるという効果がある。
【0039】(第2の実施例)図9,図10は本発明の
実施形態2に係る絞りユニットの構成を示している。
尚、本実施形態の構成は基本構成において実施形態1と
同じであるので、共通する構成要素については実施形態
1と同符号を付して説明に代える。
【0040】図9は本発明に係わる第2の絞り手段を説
明する平面図である。図中、820は実施形態1と同様
6枚の羽根を示し、穴部820aが固定枠851上に設
けたボス851cに係合し回転自在に保持されている。
又、羽根820には長穴820bが設けられており、光
軸回りに回転自在に保持されたリング852に設けたボ
ス852aに係合している。
【0041】実施形態2は実施形態1と同様に、リング
852の回転により開口径を変化させることができる
が、駆動アクチュエータを用いることなしに、ズーミン
グを行う第2群鏡筒501の移動に連動して開口径を変
化させられるものである。
【0042】図9には第2群鏡筒501のスリーブ部5
01aのみ示しており、スリーブ部501aには端面カ
ム501bを有している。又、リング852は外周に腕
部852bを有しており、その端面852cが上記端面
カム501bに当接することにより、リング852の回
転位置が規制される。そして、腕部852bから突出さ
せたフック852dに引張りコイルばねを取付け、他端
を固定枠851に設けた突起851dに取付けることに
より、常にリング852の端面852c端面カム501
aに押し付けるよう付勢している。
【0043】図10は実施形態2の分解斜視図を示し、
同図で示すように第2群鏡筒501に設けた端面カム5
01bは前側が大きく張り出した形状になっている。従
って、第2群鏡筒501が後方、即ち望遠側に移動する
に従って、リング852はばね853の付勢力に抗して
回転し、羽根820の開口を小さくするよう駆動され
る。
【0044】よって、実施形態1のように羽根を駆動す
るためのアクチュエータを必要としないため、構成が簡
単で且つ消費電力を低減できるものである。
【0045】本実施形態は補正レンズの駆動手段として
ムービングコイルタイプのアクチュエータを採用してい
るが、モータや電歪素子、他の電磁アクチュエータでも
同様な効果を奏する。
【0046】又、絞りユニットは左右(上下)対称で円
形に近い開口形状とするために、第1の絞りを平行移動
タイプの2枚絞りとし、2枚のNDフィルタを貼り付け
たものを使用している。第2の絞りも同様の目的から6
枚絞りとしたが、これに限定されるものではなく、第
1,第2の絞り共に6枚絞りとしたり、旋回タイプの2
枚絞りを使用しても良い。
【0047】本実施形態によれば、第2の絞り手段を駆
動するためのアクチュエータを不要にし、簡単な構造で
像ブレ補正時の画像劣化を少なくできる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、(ア-1) ブレ補正中であ
っても画面全体の光学性能を劣化させることのない高倍
率のズームレンズに好適なレンズ鏡筒及びそれを用いた
光学機器を達成することができる。
【0049】特に本発明では、通常の絞り(第1の絞り
手段)の他に、ズーミングに対応して所定の開口径とな
る第2の絞り手段を設けている。この第2の絞り手段
は、バリ鏡筒の駆動パルスからズーム位置を検出しメー
タで駆動しても良く、バリ鏡筒の移動にメカ的に連動し
て駆動しても良い。これにより、ズーミングに応じて周
辺光束を適切に制限することができ、ズーム全域にわた
ってブレ補正時の画面周辺の明暗変化を小さくすること
ができるという効果を得ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明をビデオカメラ用のズームレンズに適
用したときの実施形態1の要部断面図
【図2】 図1のズームレンズ鏡筒の分解斜視図
【図3】 図1のズームレンズに搭載されているブレ補
正ユニットの分解斜視図
【図4】 図1の第1の絞り手段を説明する平面図
【図5】 図1の第2の絞り手段を説明する平面図
【図6】 実施形態1において第2絞り手段が無い場合
の周辺光量の変化を示すグラフ
【図7】 実施形態1において第2絞り手段が有る場合
の周辺光量の変化を示すグラフ
【図8】 実施形態1のブレ補正制御、及び絞り制御を
示すシステム図
【図9】 本発明の実施形態2の絞り手段を説明する平
面図
【図10】 図9のズームレンズ鏡筒の分解斜視図
【符号の説明】
4 ブレ補正ユニット 8 絞りユニット 501 第2群鏡筒 501a 端面カム 800 第1絞り駆動メータ 801,851 固定枠 803,804 羽根(第1絞り) 806,807 NDフィルタ 820 羽根(第2絞り) 821,852 リング 822 第2絞り駆動メータ 823 アーム 853 コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H002 DB25 GA05 GA24 GA45 GA46 HA03 JA08 2H044 AC02 AE09 BA06 BD02 BD11 BE02 BE04 BF02 BF07 DA01 DA02 DB03 DB04 DC01 DD02 DE06 EA01 EA09 EC07 EE01 EF01 EF08 2H080 AA20 AA21 AA31 AA45 BB35 BB48 CC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変倍部を有する主光学系と、該主光学系
    の一部であり像ブレを抑制するために光軸に対し略直交
    する面内で移動する補正レンズと、該補正レンズを移動
    させるための駆動手段と、該主光学系を通過し像面上に
    入射する光束を制限するため開口径を可変とする第1の
    絞り手段と、ズーム位置を検出するためのズーム位置検
    出手段と、ズーム位置検出手段で検出されたズーム位置
    信号に応じて開口径を変化させる第2の絞り手段とを有
    することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 変倍部を有する主光学系と、該主光学系
    の一部であり像ブレを抑制するために光軸に対し略直交
    する面内で移動する補正レンズと、該補正レンズを移動
    させるための駆動手段と、該主光学系を通過し像面上に
    入射する光束を制限するため開口径を可変とする第1の
    絞り手段と、ズーミングに際して変倍用のレンズ群を保
    持して光軸方向に移動する変倍レンズ枠と、該変倍レン
    ズ枠の移動に連動して開口径を可変とする第2の絞り手
    段を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記第1の絞り手段に連動し主光学系を
    通過する光量を制限する光路内を進退可能なNDフィル
    タを有し、前記第2の絞り手段はその開口を通過する光
    束が該NDフィルタで制限されない開口径まで閉じるこ
    とが可能であることを特徴とする請求項1又は2のレン
    ズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項のレンズ
    鏡筒を利用して物体像を撮像手段面上に結像しているこ
    とを特徴とする光学機器。
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