JP2012134771A - 光学機器およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 手ブレ補正機能実行時、NDフィルタを光路に挿入するにより発生が懸念される周辺光量落ちを緩和する。
【解決手段】 撮影レンズユニットと、機器の振れを検出する振れ検出手段と、光軸に直交する方向に所定の範囲内を駆動可能な、光学的に像振れ補正を行う補正手段と、前記振れ検出手段の出力に基づいて補正手段を制御する制御手段と、補正手段による補正範囲を変更する変更手段と、撮影レンズユニットに配置され、撮像素子に入射する光量を減衰させるフィルタ手段と、フィルタ手段を駆動して、明るさの変化に応じてフィルタ手段による光量減衰量を変更する変更手段とを有し、変更手段は、光量減衰量が大きくなるに従い、補正手段による補正範囲を小さくする。
【選択図】 図4

Description

本発明は振れ補正機能を備えた光学機器およびその制御方法に関する。
デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の光学機器に搭載されている振れ補正装置のひとつとして、撮像レンズユニット内の一部のレンズ(以下、シフトレンズ)を光軸と垂直方向に駆動し、光軸を変化させることにより補正を行う、光学式の振れ補正装置がある。
このシフトレンズは、通常変倍レンズと撮像素子の間に配置されているため、焦点距離により補正敏感度が変化する。そのため、シフトレンズの移動量が一定の場合、焦点距離により補正可能な角度が変化することとなり、たとえばワイド端とテレ端の焦点距離差が10倍のレンズでは、テレ側に対してワイド側での補正可能な角度は約10倍となる。
これに対し、上述した構成のレンズの有効像円は、通常ワイド側よりもテレ側で広くなるため、テレ側の方が、画面周辺部の片側で光量が落ちる量(いわゆる周辺光量の低下)は少ない。このため、ワイド側でのシフトレンズの移動量(補正角度)を制限しない構成を取ると、シフトレンズが端近くに位置した場合に周辺光量の低下によるアンバランスが目立つようになる。
シフトレンズ動作時の周辺光量落ちのアンバランスを緩和する方法として、特許文献1には、シフトレンズの動きに応じて前記周辺光量落ち補正を行う中心座標を変化させる手法が提案されている。また、特許文献2には、焦点距離および絞りの開口径に応じてシフトレンズの駆動範囲を変更するという手法も提案されている。
特開2006−165784号公報 特開2006−259568号公報
しかしながら、上述の特許文献に開示された方法では、以下の課題が発生する。すなわち、デジタルビデオカメラ等の光学機器では、小絞り時の回折現象を緩和するために、入射光量制限フィルタ(以下、NDフィルタ)が本体内に配置されている。このNDフィルタには、いくつかの種類があるが、基本的には絞りが所定の値となった時に光路に挿入され、入射光量の制限を行う。そのため、このNDフィルタの光路へのかかり方でも周辺光量にアンバランスが生じることになる。
その結果、ワイド側でシフトレンズの動きが大きい場合は、NDフィルタのかかり方による周辺光量のアンバランスがより強調されることになる。
よって、本発明は、NDフィルタが光路に挿入された場合に、振れ補正が行われても、NDフィルタのかかり方による周辺光量のアンバランスが目立ちにくい光学機器を提供することを目的としている。
本発明の光学機器は、撮影レンズユニットと、機器の振れを検出する振れ検出手段と、光軸に直交する方向に所定の範囲内を駆動可能な、光学的に像振れ補正を行う補正手段と、前記振れ検出手段の出力に基づいて前記補正手段を制御する制御手段と、前記補正手段による補正範囲を変更する変更手段と、前記撮影レンズユニットに配置され、撮像素子に入射する光量を減衰させるフィルタ手段と、前記フィルタ手段を駆動して、明るさの変化に応じて前記フィルタ手段による光量減衰量を変更する変更手段とを有し、前記変更手段は、前記光量減衰量が大きくなるに従い、前記補正手段による補正範囲を小さくすることを特徴としている。
以上、説明したように、本発明によれば、振れ補正が行われても、NDフィルタのかかり方による周辺光量のアンバランスが目立ちにくい光学機器を提供することが可能となる。
第1の実施形態の構成を示したブロック図である。 NDフィルタ133の構成例を示した図である。 NDフィルタ133の光路への挿入動作を示した図である。 第1の実施形態の動作を示すマイコン120の制御フローチャートである。 NDフィルタ133の光路への挿入度合いに応じたシフトレンズ134のリミッタの変化を示した図である。 (A)シフトレンズ134の駆動範囲のリミッタを変更しないときの、像高に対する周辺光量変化を示した図である。(B)本実施例におけるシフトレンズ134の駆動範囲のリミッタを変更することによる周辺光量変化を示した図である。 第2の実施形態の動作を示すマイコン内フローチャートである。 第3の実施形態の構成を示したブロック図である。 NDフィルタ801が絞り802に貼り付けられたタイプの絞りの開口径とNDフィルタの関係を示した図である。 第3の実施形態の動作を示すマイコン806の制御フローチャートである。
本発明を実施するための形態は、以下の実施形態に記載される通りである。ただし、本発明はこの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施の形態に係る光学機器の例であるデジタルビデオカメラ100の構成を示すブロック図である。なお、マイコン120は、振れ補正、AF、ズーム、AEを始めとして、光学機器全体を制御するが、ここでは簡略化のため、本発明に必要な構成のみを示している。
角速度センサ101は光学機器の振れを検出する。ハイパスフィルタ102は、角速度センサ101の出力(角速度信号)からドリフト成分等を除去している。アンプ103は、ハイパスフィルタ102にてドリフト成分が除去された角速度信号を増幅している。そしてアンプ103にて増幅された信号はマイコン120内のA/Dコンバータ104へと出力される。
A/Dコンバータ104は、角速度信号をアナログ信号からデジタル信号に変換することで角速度データとする。そしてこの角速度データに対し、振れ補正量算出部105は角度信号を生成する。焦点距離補正部106は、振れ補正量算出部105の出力(角度信号)に対して、焦点距離に応じた補正を行うことで、シフトレンズ134の駆動目標値とする。変更手段としての補正リミッタ設定部107は、シフトレンズ134の駆動目標値を変更する部分であり、詳細は後述する。
一方、マイコン120に内蔵されているもう一つのA/Dコンバータ117は、シフトレンズ134の位置センサ115出力をアンプ116にて増幅した出力をデジタル信号に変換し、シフトレンズ134の位置データとしている。加算器111はシフトレンズ134の現在の位置データと駆動目標値との差分(補正量)を計算する。なお、加算器111の出力が、実際にシフトレンズ134を駆動するための補正量となる。
低域通過フィルタ(LPF)112は、シフトレンズドライバ114による駆動騒音を低減するためのフィルタである。そして、PWM部113はLPF112の出力をPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)し、マイコン120よりPWM出力として出力される。このPWM出力によりシフトレンズドライバ114を介してシフトレンズ134が駆動される。以上の動作により振れ補正が行われる。
次に、本実施例でのレンズユニットについて説明する。デジタルビデオカメラ100は、撮影レンズユニットとして、被写体側から順に、固定レンズ群130、ズームレンズ131、シフトレンズ134、フォーカスコンペレンズ135のレンズを有している。そして、絞り132とNDフィルタ133がズームレンズ131とシフトレンズ134の間に、光路に対して挿入可能に配置されている。なお、特にシフトレンズ134は、光軸に直交する方向に所定の範囲内を駆動可能な、光学的に像振れ補正を行う補正手段として機能する。
本実施例でのレンズユニットでは、シフトレンズ134は、ズームレンズ131よりも撮像素子136側に配置されている。この構成では、シフトレンズ移動量が一定の場合、振れ補正が可能となる角度は、焦点距離によって変化する。例えばズーム倍率が10倍のとき、テレ端での補正可能角度が±0.5度(光軸中心を0度としたときの補正可能角度)である場合、シフトレンズを同じだけ移動させた場合のワイド端での補正可能角度は±5.0度となる。
しかし、実際には、焦点距離ごとに有効像円形が変化するために、全焦点距離で補正可能角度までシフトレンズを動作させると、周辺光量が低下する(ケラレが発生する)焦点距離範囲ができてしまう。そこで、焦点距離に応じてシフトレンズの移動量にリミッタ(制限量)を設け、ケラレが発生しないように、補正リミッタ設定部107で、焦点距離に応じてシフトレンズの移動量を変更する。なお、ここでのリミッタとは、シフトレンズ134の駆動範囲の光軸中心から端までの大きさであるとする。
撮像素子136は、レンズユニットにより結像された被写体像を光電変換する。アナログ信号処理部137は、撮像素子136で得られた信号に所定の処理を施しアナログ撮像信号を生成するものであり、例えばCDS(相関二重サンプリング)回路、AGC(自動ゲイン調整)回路等から構成されている。カメラ信号処理部138はA/D変換器を内蔵し、デジタル信号処理を行うカメラ信号処理部であり、最終的な出力映像信号を生成する。またカメラ信号処理部138は周辺光量補正も行っている。
ズームレンズ制御部121は、不図示のズームスイッチの状態に応じてズームレンズドライバ122を制御してズームレンズ131を駆動制御を行い、焦点距離を変化させ、被写体像の変倍を行う(変倍動作)。ズームレンズ131を駆動するモータとしてはステッピングモータがよく使用されており、駆動パルス数をカウントすることで、ズームレンズ131の位置を検出することが可能である。よって、ズームレンズ131の位置から撮影レンズユニットの現在の焦点距離を求めることができ、ズームレンズ制御部121は焦点距離検出手段としての役割を果たす。
絞り132とNDフィルタ133は、デジタルビデオカメラ100での撮影時に露出を制御するための部材である。撮影中に周囲が明るくなると、絞り132を閉じて(小絞りにして)シャッター速度を速くして撮影することで、露出を最適にして撮影することができる。しかし、絞り132が閉じて小絞りになると回折現象が起こり、画の解像度が著しく低下する。そこで、絞り132が小絞りになったときの回折現象を回避するために、NDフィルタ133を光路上に挿入し、入射光量を減衰させている。
絞り制御部141は、絞り駆動ドライバ142を制御することで絞り132の駆動制御を行う。NDフィルタ制御部151は、ND駆動ドライバ152を制御することでNDフィルタ133を駆動制御して撮像素子136への入射光量を制限する。同時に、NDフィルタ制御部151は、NDフィルタ133の動作(光路に対して挿入する動作)に応じて補正リミッタ設定部107によるシフトレンズ134の駆動範囲のリミッタを変更する。これによって、NDフィルタが光路に対して挿入する動作による周辺光量変化が目立たないようにしている。
なお、本発明においてはシフトレンズ134の駆動可能な範囲は、光軸に対して直交する方向に略円形もしくは円に内接する多角形となっているものとする。そのため、リミッタ制御の行うことによって、駆動可能な範囲を表す円(もしくは駆動可能な範囲に外接する円)の半径を縮める方向にリミッタをかける。また、NDフィルタ133の駆動位置は、NDフィルタ位置センサ153で検出され、マイコン120(NDフィルタ制御部151)にフィードバックされる。
図2は、デジタルビデオカメラ100で用いられるNDフィルタ133の例を示した図である。図2(a)は単濃度のNDフィルタを組み合わせたもの、図2(b)はNDフィルタの位置に応じてフィルタの濃度が滑らかに変化するグラデーションNDフィルタと呼ばれるものである。本実施例におけるNDフィルタ133は、図2(b)のグラデーションNDフィルタであるということを前提に説明するが、どちらの場合も得られる効果は同じである。
図3(A)は図2(a)の単濃度NDフィルタを組み合わせたNDフィルタを光路に対して挿入する動作を、図3(B)は、図2(b)のグラデーションNDフィルタを光路に対して挿入する動作を示している。なお、図3(A)、(B)のどちらの場合でも、絞り値(Fナンバー)が第1の値(たとえばF4とする)の時にNDフィルタ133が動作して光路上に挿入される仕様となっている。図3(A)では(a)〜(e)が、また図3(B)では(c)から(e)がNDフィルタ133の光軸上への挿入部分に相当する。
さて、上述したようにNDフィルタ133を光路に対して挿入させると、NDフィルタ133の動作方向に応じて上下方向あるいは左右方向の透過率の差が発生し、その結果周辺光量のアンバランスが目立つようになる。そのため、マイコン120内でのNDフィルタ制御部151によるNDフィルタが光路に対して挿入される動作に応じて補正リミッタ設定部107によるシフトレンズのリミッタを変更し、NDフィルタ133の動作による周辺光量変化が目立たないようにしている。
次に、図4は、マイコン120内で実施されるプログラムのフローチャートの一部であり、NDフィルタ133が航路に挿入されることによって光量が減衰された時のリミッタ制御について説明する。
先ず、ステップS401において、マイコン120は、焦点距離に対して設定されている、NDフィルタ133が光路に挿入されていない時(通常時)のシフトレンズリミッタ(振れ補正の限界量)を読み込む。本実施例においては、通常時のシフトレンズ駆動量に対するリミッタはマイコン120内のROMデータとして設定されており、そのデータを読み出している。
次にステップS402にて、NDフィルタ133が現在のところ光路に挿入されているかを判別する。ステップS403では、ステップS402での確認の結果、NDフィルタ133が光路に挿入されている、すなわちNDフィルタ133によって光量が減衰されていれはステップS404へ進む。一方で、NDフィルタ133が光路に挿入されていなければステップS405へと進む。
ステップS404では、NDフィルタ133の位置に応じてステップS401で読み込んだリミッタデータを3通りに補正し、新たなリミッタデータを算出する。このステップS404での新たなリミッタデータの算出については図5,6を用いて後述する。その後、ステップS405で、リミッタデータを補正リミッタ設定部107での実際のリミッタ値として設定される。なお、ステップS405ではステップS401で読み込まれたリミッタデータが補正リミッタ設定部107でのリミッタ値として設定される。
図5は変更手段としての補正リミッタ設定部107が設定する、焦点距離に応じたシフトレンズ134のリミッタの変化を示した図である。
図5の501、502、503は本実施例におけるNDフィルタ133の位置による補正範囲(補正角度)のリミッタの変更量を示している。501は通常時、すなわちNDフィルタが光路に挿入されていないときのリミッタの変化を示している。502はNDフィルタにより光量が1段分減衰された場合のリミッタの変化を示している。503はNDフィルタにより光量が2段分減衰された場合のリミッタの変化を示している。図5の通り、望遠側(テレ側)の方が、基本的には広角側(ワイド側)よりも補正範囲(補正角度)が制限されるようになっている。
なお、NDフィルタ133が全覆い、即ちNDフィルタ133の最も暗い部分が光路に入った場合(図4(B)における(e)の位置)は、3段分光量が減衰されるが、NDフィルタのグラデーション効果による光量のアンバランスはなくなる。しかしながら、絞り値(Fナンバー)に応じた光量落ちが発生するため、リミッタを再度広げるようにはなっていない。
以上の動作により、NDフィルタ133の挿入による時にシフトレンズ134のリミッタ値を設定し直すことができる。NDフィルタ133を挿入する時は、シフトレンズ134の補正範囲のリミッタを制限することにより、シフトレンズ134による振れ補正範囲(補正角度)が減り、防振性能が低下するおそれがある。しかしながら、NDフィルタ133を挿入することによる周辺光量落ちを緩和することが可能となり、撮影された画の質を上げることが可能となる。
図6は、リミッタ変更の前後の像高に対する焦点距離毎の光量変化を示した図である。横軸が像高であり、光軸中心を0、有効像円の最大径を1.0とした時の距離の割合を示しており、縦軸は光軸中心の光量が1.0とした時の光量比を示している。図6(A)がリミッタ変更する前の光量変化、図6(B)は本発明を適用した場合の光量変化を示している。この図からも明らかなように、像高10割(1.0)近傍、即ちシフトレンズ134が有効像円の最大径の近傍にある場合において周辺光量落ちが改善していることがわかる。
以上のように、NDフィルタの位置(入射光の光量減衰量)に応じてシフトレンズ134による補正範囲を変更することで、NDフィルタの状態が変化してもその影響による周辺光量変化が目立たない光学機器を提供することが可能となる。
尚、本実施例の図4のS404の制御では、図5(a)のように、NDフィルタの位置に応じて3通りのリミッタの設定をしている。しかしNDフィルタによる入射光量の減衰量(光量減衰量)は、例えば1/16段刻みで変更することもできる。また、段階的に変更するのではなく、NDフィルタを挿入することによる減衰量とシフトレンズ134の補正範囲を対応付けたテーブルを用意して参照する、あるいは線形補間によりリミッタを算出しても構わない。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
本実施例では、NDフィルタ133が光路に対して挿入される動作に応じた、シフトレンズ134の駆動範囲のリミッタの変更を、NDフィルタによる影響が現れる方向のみ行う。このようにすることで、シフトレンズ134による振れ補正の範囲をできる限り広く取ることができるため、振れ補正性能の劣化をより少なくとどめて周辺光量落ちを回避することが可能となる。なお、本実施例のデジタルビデオカメラ100の構成は、第1の実施例と同じであため、説明は省略する。
図3で示したように、NDフィルタ133は、画面の上下左右のいずれか一方から光路に挿入される。そのため、NDフィルタ133の挿入方向により、画面の左右上下で明るさが異なることになる。撮影映像上では、NDフィルタ133が挿入される方向とは逆の方向、すなわち、画面に投影したときに下方向に相当する方向からNDフィルタ133が挿入される場合は、画面の上側がより光量の低下が目立つようになる。
これに対し、シフトレンズ動作方向を見てみると、同じように、シフトレンズが動いた方向の光量が低下する、よって、NDフィルタの挿入方向と、シフトレンズの駆動方向が同じである場合に最も周辺光量落ちが目立つことになる。
図7は、本発明の第2の実施例の動作を示す、マイコン120内のフローチャートである。以下、図7を基に、本発明の第2の実施例について、その動作を説明する。
図7において、S701では、NDフィルタ133が光路に挿入されていない時(通常時)のシフトレンズ134のリミッタデータを読み込む。そしてS702で、NDフィルタ133の制御状態を確認する。NDフィルタが光路に挿入されていれば、S703で光量制限実行中と判定され、S704へと進む。S704ではNDフィルタの光路への挿入方向を確認する。S705では、シフトレンズ134の動作方向を確認する。
次いでS706で、NDフィルタ133の挿入方向と現在のシフトレンズの駆動方向が同じかどうか、すなわち周辺光量落ちが増加する方向であるかどうかの判定を行う。NDフィルタ133の挿入方向と現在のシフトレンズの駆動方向が同じであれば、S707において、NDフィルタ133による現在の光量制限量に応じて、S701で読み込んだリミッタデータを補正する。そして、S708において、S707にて補正したリミッタデータを補正リミッタ設定部107の設定データに設定する。
なお、S703でNDフィルタ133による光量制限が行われていない場合、あるいは光量制限が行われていても、S706でNDフィルタ133の挿入方向とシフトレンズの駆動方向が逆の場合は、S708へ進む。即ち、リミッタデータはS701で読み込んだデータのまま、S708にて補正リミッタ設定部107に設定される。
以上の動作により、NDフィルタの挿入により周辺光量落ちが懸念される場合に、シフトレンズの動作方向に応じ、周辺光量落ちが大きい場合のみシフトレンズ動作にリミッタがかかることになる。これにより、シフトレンズによる振れ補正角度をできる限り取ると同時に、周辺光量落ちも緩和することが可能となる。
また、本実施例では、NDフィルタの光路への挿入方向を確認しているため、NDフィルタの挿入方向が、上下左右いずれの方向であっても、挿入方向にかかわらず周辺光量の低下に対応することができる。
<第3の実施形態>
次に本発明の第3の実施例について説明する。
第3の実施例は、第1、2の実施例とは異なり、NDフィルタが絞りに張り付けてある構成の撮影光学系であるとし、この光学系の制御に関するものである。この構成はレンズの小型化を実現するために用いられ、絞りが所定の絞り値まで閉じると、NDフィルタが光路を覆うようになっている。
図8は、本発明の第3の実施例を示す構成図であり、図1と同じ構成のものは同じ符号を付し、説明を省略する。
図8において、801は絞りである。802はNDフィルタであり、絞り801に張り付けられている構成であるとする。このため、NDフィルタ802は絞り801と連動して動くことになる。803は絞り位置検出センサであり、804は絞り801の動作(NDフィルタ802の動作と同じである)を制御する絞り制御部である。805は絞りの状態(NDフィルタの状態と同じである)によりシフトレンズの補正リミッタを設定する変更手段としての補正リミッタ設定部である。806は120と同様、本実施例でのカメラ制御マイコンである。
図9は絞り801の絞り羽根にNDフィルタ802を貼り付けた場合の絞り801の開口(絞り開口)とNDフィルタ802の位置について簡易的に示したものである。図9(a)は絞り801の開放時の状態を示している。
図9(a)から(e)への状態へとなるに従って、絞り801が小絞りになるが、それと同時にNDフィルタ802が光路に挿入されるようになりる。ここで、F値が第2の値(本実施例においてはF5.6)を超えたところで、NDフィルタ802が光路に挿入され覆われることになる。この絞り801の動きに対するNDフィルタ802による光量の制限量は、NDフィルタ802が絞り801の絞り羽根に張り付けられているため、絞り801の動き位置から求めることができる。
図10は、本発明の第3の実施例を実現するためのマイコン806の内部のフローチャートである。以下、図8および図10を用いて本発明の第3の実施例について説明する。
図10のS901ではマイコン806の内部の不図示のROMに記憶されている、NDフィルタ802が光路に挿入されない状態の時(通常時)のシフトレンズリミッタ(振れ補正の限界量)を読み込む。S902において、絞り位置センサ803の出力から現在の絞り801の位置情報を取得する。
次にS903にて、S902で取得した絞り801の位置情報から、現在のF値が第1の値(本実施例においてはF4)よりも開放側であるかどうかを判定する。開放側でない場合、すなわち小絞り側である時、S904へと進み、ここでは同じくS902で取得した情報からF値が第2の値(F5.6)より小絞り側であるかどうかの判定を行う。小絞り側でない場合はS905で、取得したF値に応じて、S901で読み込んだリミッタデータを補正、新たなリミッタデータを得る。そして、S907で、得られたリミッタデータを補正リミッタ設定部805のリミッタ値に設定する。
S904でF値が第2の値(F5.6)より小絞りの状態である場合は、NDフィルタが光路に挿入され覆われている状態である。このため、S906にて、マイコン806のROMデータから小絞り時に対応したリミッタデータを読み込む。
また、S903で絞り値がF4よりも開放側であると判断された場合は、NDフィルタがまだ光路上を覆い始めていないため、S907へと進む。そして、S907にて、現在読み込まれているリミッタデータを補正リミッタ設定部805のリミッタ値に設定する。
以上の動作により、NDフィルタが絞りに貼り付けられた場合においても絞りの状態を確認することによりNDフィルタによる光量制限量がわかり、この制限量に応じて周辺光量落ちが目立たないようにシフトレンズのリミッタを設定することができる。
また、第1の実施例と同様、NDフィルタが絞り羽根に張り付いた構成においても、NDフィルタによる周辺光量の変化は、焦点距離に応じて変化するものである。そして前述のマイコン806の内部のROMに用意されているシフトレンズのリミッタ値は、焦点距離に応じて変化し、NDフィルタによるリミッタデータの補正量も焦点距離に応じて変化する。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
また、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。
101 角速度センサ
133 NDフィルタ
134 シフトレンズ

Claims (7)

  1. 撮影レンズユニットと、
    機器の振れを検出する振れ検出手段と、
    光軸に直交する方向に所定の範囲内を駆動して光学的に像振れ補正を行う補正手段と、
    前記振れ検出手段の出力に基づいて前記補正手段を制御する制御手段と、
    前記補正手段による補正範囲を変更する変更手段と、
    前記撮影レンズユニットに配置され、撮像素子に入射する光量を減衰させるフィルタ手段と、
    前記フィルタ手段による光量減衰量が大きくなるに従って、前記補正手段による補正範囲を小さくする変更手段を有することを特徴とした光学機器。
  2. 前記変更手段は、前記フィルタ手段の位置に基づいて、前記補正手段による補正範囲を変更することを特徴とした請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記変更手段は、前記光量減衰量と前記補正手段による補正範囲が対応付けられたテーブルを参照することで、前記補正手段による補正範囲を変更すること特徴とした請求項1に記載の光学機器。
  4. 前記撮影レンズユニットに配置され、被写体像の変倍を行う変倍手段と、
    前記変倍手段による前記撮影レンズユニットの焦点距離を検出する焦点距離検出手段と、
    をさらに有し、
    前記変更手段は、前記フィルタ手段による光量減衰量に加えて、前記焦点距離検出手段の出力によって前記補正手段による補正範囲を変更することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の光学機器。
  5. 前記撮影レンズユニットに配置され、前記撮像素子に入射する光量を変化させる絞り手段と、
    前記絞り手段の位置を検出する絞り位置検出手段と、
    をさらに有し、
    前記絞り手段が動作する方向と量を同じ量、前記フィルタ手段を移動させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光学機器。
  6. 前記フィルタ手段による光量減衰量が増加する場合の駆動方向と、前記補正手段による補正の方向が同じとなったときに前記変更手段による制限を行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光学機器。
  7. 撮影レンズユニットと、光軸に直交する方向に所定の範囲内を駆動可能な、光学的に像振れ補正を行う補正手段と、前記撮影レンズユニットに配置され、撮像素子に入射する光量を減衰させるフィルタ手段とを有する光学機器の制御方法であって、
    前記光学機器の振れを検出する振れ検出ステップと、
    前記振れ検出ステップでの出力に基づいて前記補正手段を制御する制御ステップと、
    前記補正手段による補正範囲を変更する変更ステップと、
    前記フィルタ手段による光量減衰量をが大きくなるに従って、前記補正手段による補正範囲を小さくする変更ステップを有することを特徴とした光学機器の制御方法。
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