JP2005303933A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 手ぶれ補正機能付きカメラにおいて異なる倍率のレンズを取り付けた場合に、そのレンズの光学的制約に応じて補正量の制限を切り替えることにより、出力される画像の周辺光量落ちや各種収差をなくす。
【解決手段】 認識手段12により異なる倍率のレンズ11の装着が検出されたとき、ゲインデータが乗算された手ぶれ量データに対して、補正量制限部9により手ぶれ補正処理の補正量を制限する際に、補正量制限変更/選択部14により補正量を変更した後に、手ぶれ補正手段18により画像信号の手ぶれ補正処理を実行するものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 認識手段12により異なる倍率のレンズ11の装着が検出されたとき、ゲインデータが乗算された手ぶれ量データに対して、補正量制限部9により手ぶれ補正処理の補正量を制限する際に、補正量制限変更/選択部14により補正量を変更した後に、手ぶれ補正手段18により画像信号の手ぶれ補正処理を実行するものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、検出した手ぶれ量をもとに手ぶれ補正する機能を備えた撮像装置に関するものである。
近年、ビデオカメラなどの撮像装置の小型化、高倍率化で、手ぶれの影響による映像のぶれやぼけが顕著になってきており、この問題を解決するために手ぶれ補正機能を備えた撮像装置が多くなってきている。
手ぶれによる振動量(以下、手ぶれ量)を検出するための方式には、手ぶれによる撮像部(装置自体)の振動をセンサによって検出する方式(以下、センサ方式)と、撮影した画像に基づいて手ぶれ量を検出する方式(以下、動きベクトル方式)がある。
センサ方式では、コリオリの力を応用した角速度センサなどの検出器を装置に組み込んで、手ぶれによる撮像部(装置自体)の振動量を検出することにより、撮像部(装置自体)の手ぶれによる動きがリアルタイムに検出されるので、手ぶれ量を検出するときに被写体の状況(被写体の種類、明るさ、動き)に影響されないという特徴がある。
一方、動きベクトル方式は、撮像レンズを介して投影される被写体の画像(光の信号)を撮像素子で検出し、画像信号としてメモリに記憶しておき、次に検出する画像信号と比較して画像のぶれを動きベクトルデータとして検出する、つまり、直近の2つの画像信号の違いを動きベクトルデータとして検出するので、手ぶれ量を検出するときに撮影倍率の変化などの光学系の状態に影響を受けないという特徴がある。
上述したセンサや撮影した画像信号から検出される手ぶれ量に基づいて手ぶれを補正する方法や装置などは数多く考案されており、例えば、手ぶれを検出するブレ検出器の感度や補正光学系の位置を検出する位置検出センサの感度が周囲の温度変化によって低下し、撮影する画像がぶれてしまい、所望の像ぶれ防止効果が得られなることを防ぐため、温度変化による感度の低下を増幅率可変増幅器の増幅率を外部から変更できるようにすることで、ファインダを覗きながら自在に防振感度の低下を補償し、所望の像ぶれ防止効果を得ることができる装置などが考案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3131431号明細書(第2−3頁、第1図)
また、撮像装置の小型化によって撮像レンズなどの光学系も小型化され、撮影可能な画角範囲(倍率の範囲)も制約が大きくなってきているため、広角な画像あるいは、より遠くの画像を撮影するため、撮像レンズの倍率を変換するコンバージョンレンズやコンバーターレンズ(以下では、コンバージョンレンズで代表して記述する)を取り付ける機会も増えてきている。
しかしながら、上述したセンサで検出した手ぶれ量に基づいて手ぶれ補正する撮像装置(以下、センサ方式の撮像装置)では、撮影倍率を変換するコンバージョンレンズ等を取り付けた場合に倍率情報が変わってしまうことで、検出した手ぶれ量とこの手ぶれ量に対してどれだけ補正すればよいかを示す補正量(ゲインデータ)の対応関係が変わってしまい、手ぶれ補正を正しく実行できなくなることがある。
また、動きベクトル方式で検出した手ぶれ量に基づいて手ぶれ補正する撮像装置(以下、動きベクトル方式の撮像装置)の場合、撮像素子で検出した画像信号をメモリに記憶しておき、次に検出する画像信号と比較し、2つの画像信号の違いを画像のぶれとして検出して手ぶれ補正を行うため、撮影する画像サイズに応じたメモリ容量が必要となる。
さらに、直近の2つの画像信号を比較した後に動きベクトルデータ(画像のぶれ)が検出されるため、手ぶれ振動をリアルタイムに検知することができないという問題を有している。
そこで、画像信号を記憶するためのメモリを使用せずに、1サンプリング前(たとえばビデオカメラでは1フィールド前)に検出した手ぶれ量から次の手ぶれ量を予測して補正する方法もあるが、演算処理の負荷が大きくなり、精度の高い予測するために演算用のメモリが必要となり、実際の手ぶれ量と異なる予測値が算出されることもあるため、正しく補正できないという問題がある。
また、予測値による補正方法の場合、撮影する画像サイズが大きくなるに従って演算処理の負荷も大きくなり、それに伴って演算処理用のメモリ容量も大きくする必要があり、回路規模、コスト、消費電力が増加するというデメリットが生じてしまう。
更に、動きベクトル方式の撮像装置は、ローコントラストの被写体や繰り返しパターンを有する被写体、動きベクトルデータが発散する被写体(ズーム動作中の被写体など)から手ぶれ量を検出することが困難であり、又、動きベクトルデータの検出周期は、撮像素子で画像信号を取り込む周期(以下、露光周期)と同じであるため、露光周期に対して高い周波数の手ぶれを検出することができないという問題がある。
上述したように、撮影する画像のサイズが大きくなるに従って、必要なメモリ容量や演算量も大きくなってしまい、画像サイズ、コスト及び消費電力面でのデメリットが生じることになる。
また、手ぶれ補正の方式は大きく分けて、「光学式補正」と「電子式補正」の2種類が存在する。
前者の「光学式補正」は、レンズ光学系の一部を動かす、あるいは、レンズ光学系の一部に可変頂角プリズムや、回転/並進(偏芯)レンズ等を取り付けることによって、光束を曲げることにより手ぶれ補正を実現するものである。
前者の「光学式補正」は、レンズ光学系の一部を動かす、あるいは、レンズ光学系の一部に可変頂角プリズムや、回転/並進(偏芯)レンズ等を取り付けることによって、光束を曲げることにより手ぶれ補正を実現するものである。
後者の「電子式補正」は、露光された画像を撮像素子から読み出す際、あるいは、読み出した後で、手ぶれ量をキャンセルするように取り出す(切り出す)ことによって補正を実現するものである。
さらに、カメラの小型化に伴い、レンズ等の光学系も小型化が行われている。そのため、異なる倍率のレンズを取り付ける場合には、撮影可能な画角範囲(倍率の範囲)にも制約が大きくなってきている。
このため、より広角な画像あるいは、より遠くの画像を得るため、レンズに倍率を変換するコンバージョンレンズを取り付ける機会が増えてきている。
しかしながら、このようなコンバージョンレンズ等の倍率の異なるレンズを取り付けた場合、装置自身のぶれを検出する検出手段をもつ撮像装置では、倍率の情報が変わってしまい、「ぶれ検出量と補正量の関係(「ぶれ検出量1に対してどれだけ補正すればよいのか」を示す関係式)」が成り立たなくなり、手ぶれ補正が正しく行われなくなる。
これを防ぐため、カメラに取り付けられたレンズの種類を認識する手段を用意しておき、そのレンズに合わせたゲイン(ズームゲイン)を選択し、切り替えることにより補正を正しく行うという方法がある(特願2004−550号参照)。
従来手ぶれ補正の構成を図5に示す。
図5において、角速度センサ等の手ぶれ検出センサ51で得られた手ぶれ検出出力の情報S11のノイズ成分を取り除くため、AD変換器53によりディジタルデータに変換した後に、フィルタ部(HPF、LPF、BPF等)54を経由し、手ぶれ補正に必要な物理量のデータに変換する。
図5において、角速度センサ等の手ぶれ検出センサ51で得られた手ぶれ検出出力の情報S11のノイズ成分を取り除くため、AD変換器53によりディジタルデータに変換した後に、フィルタ部(HPF、LPF、BPF等)54を経由し、手ぶれ補正に必要な物理量のデータに変換する。
例えば、手ぶれ検出センサ51が角速度センサの場合、積分部57により積分演算を行い、感度調整/ズーム調整/特性補償部58により必用な係数を乗算する。そして、信号発生装置10から「光学補正装置」、「電子式補正」のどちらか一方、あるいは両方を使って補正を行う。光学補正装置20による光学式補正の場合は、S5で示すようにレンズの偏芯による補正(シフトレンズ)の偏芯量又は頂角可変プリズム(VAP)による補正の角度、又はCCD読み出し(切り出し)手段19による電子式補正の場合はS4で示すように撮像素子上の画像読み出し位置などの画素単位に変換する。なお、加速度センサの場合は、積分を2回行い同様に変換する。その後、補正手段18を駆動し、実際の補正を行う。
ここで、感度調整/ズーム調整/特性補償部58のゲイン乗算処理部では、センサの感度調整や、ズーム(焦点距離)に応じたゲイン(倍率ゲイン、ズームゲイン)を乗算している。倍率ゲインは、カメラに取り付けられたレンズ61の種類を認識する62手段を用意しておき、ゲイン変更/選択部63によりそのレンズ61に合わせたゲイン(ズームゲイン)を選択し、切り替えられる。
レンズの種類を認識する手段62には、認識用の専用端子をレンズ側、カメラ側に用意しておき、その電気的な特徴、あるいは機械的な特徴から識別する方法や、ユーザーが(メニュー選択等の手段を経て)カメラの設定を切り替えることによって識別する方法等がある。
ここで、コンバージョンレンズは重さや大きさを抑えるために、(取り付ける前と比較して)光学的な性能が異なる場合がある。たとえば、レンズ周辺部の光量があるズーム位置/絞り量で落ちてしまう場合や、各種収差が大きくなる場合等が挙げられる。
これらの場合、手ぶれ補正での画像のシフト量(補正量、光軸偏芯量)が周辺部に及ぶと上述した周辺光量落ちや、各種収差が出力される画像に現れてしまうこととなる。
従って、本発明は、撮像装置において、手ぶれ補正機能付きカメラにおいて異なる倍率のレンズを取り付けた場合に、そのレンズの光学的制約に応じて補正量の制限を切り替えることにより、出力される画像の周辺光量落ちや各種収差をなくすようにすることを課題とするものである。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の撮像装置は、カメラ部の撮像手段の手ぶれ振動を手ぶれ信号として検出する手ぶれ検出手段と、上記手ぶれ検出手段で検出した手ぶれ信号に基づいて手ぶれ量データを生成する手ぶれ量データ生成手段と、上記手ぶれ量データ生成手段で生成される手ぶれ量データに対して、上記カメラ部に装着される光学系の倍率に対応して手ぶれ補正処理の補正量であるゲインデータを乗算するゲイン乗算処理手段と、上光学系と異なる倍率の他の光学系が上記カメラ部に装着されて撮影が開始、あるいは撮影準備(電源が入った時点で、手ぶれ補正は開始されるため)がされることを検出する検出手段と、上記検出手段により上光学系と異なる倍率の他の光学系の撮影開始、あるいは撮影準備が検出されたとき、上記ゲイン乗算処理手段における上記ゲインデータを変更するゲインデータ変更手段と、上記ゲイン乗算処理手段によりゲインデータが乗算された手ぶれ量データに対して、上記手ぶれ補正処理の補正量を制限する補正量制限手段と、上記検出手段により上光学系と異なる倍率の他の光学系の撮影開始、あるいは撮影準備が検出されたとき、上記制限手段における上記補正量を変更する補正量変更手段と、上記補正量制限手段で制限されたゲインデータに基づいて上記画像信号の手ぶれ補正処理を実行する手ぶれ補正手段とを備えているものである。
撮像装置において、カメラ部に高倍率で狭角撮影が可能なコンバージョンレンズ又は低倍率で広角撮影が可能なコンバージョンレンズのレンズを取り付けた場合、このようなコンバージョンレンズを取り付けてないときと同じように補正動作を行うと、周辺部を用いてしまい、光量落ちや収差のある画像を出力してしまうこととなる。
そこで本発明によれば、手ぶれ補正機能付きカメラにおいて倍率の異なるレンズを取り付けた場合に、そのレンズの光学的制約に応じて補正量の制限を切り替える手段を設け、このようなコンバージョンレンズを取り付けた場合には、そのコンバージョンレンズに応じた補正領域の制限を行うように切り替える。
具体的には、コンバージョンレンズの装着検出や、ユーザによるコンバージョンレンズ撮影のメニュー切り替えを行い、認識したコンバージョンレンズ用の補正範囲テーブルを参照して、絞り/焦点距離に応じて補正範囲制限を行う。これにより、コンバージョンレンズを取り付けた場合でも画面周辺の光量落ちや収差を発生しない画像を得ることができる。
本発明によれば、手ぶれ補正機能付きカメラにおいて倍率の異なるレンズを取り付けた場合に、そのレンズの光学的制約に応じて補正量の制限を切り替え、例えば、コンバージョンレンズに応じた補正領域の制限を行うように切り替えることにより、コンバージョンレンズを取り付けた場合でも画面周辺の光量落ちや収差を発生しない画像を得ることができる。
まず、本発明の実施の形態が適用される撮像装置について図4を参照しながら説明する。
図4は、本発明の実施の形態が適用される撮像装置における主要部を簡略化して例示したブロック図であり、撮像部41、「手ぶれ検出部」であって、その一例として、手ぶれ検出センサ42、動きベクトル検出部43、信号処理部44、制御用マイコン(マイクロコンピュータ)45、手ぶれ補正処理部46などを備えた構成となっている。
図4は、本発明の実施の形態が適用される撮像装置における主要部を簡略化して例示したブロック図であり、撮像部41、「手ぶれ検出部」であって、その一例として、手ぶれ検出センサ42、動きベクトル検出部43、信号処理部44、制御用マイコン(マイクロコンピュータ)45、手ぶれ補正処理部46などを備えた構成となっている。
まず、本実施の形態では制御用マイコン45は、手ぶれ検出センサ42で検出した手ぶれによる撮像部41(装置自体)の振動量(以下、手ぶれ信号)に基づいて生成する手ぶれ振動データのみを使用する場合について説明する。ただし、動きベクトル検出部43で検出する「動きベクトルデータを用いる場合」は、そのデータから得られた手ぶれ信号に対して、本実施の形態で挙げる「ズームゲインの変更」や「コンバージョンレンズを使用した場合のゲインの補正」は不要(あるいは固定値)になるが、光学的に有効な部分のみで補正を行う「補正量の制限」は有効である。
次に、制御用マイコン45は、手ぶれ振動データに基づいてゲイン補正係数値を算出する。
次に、制御用マイコン450は、撮像部41にコンバージョンレンズを装着したときには、これを検出して、算出したゲイン補正係数値に基づき、ゲインデータの変更が必要なときは適正なゲイン設定をする。
次に、制御用マイコン450は、撮像部41にコンバージョンレンズを装着したときには、これを検出して、算出したゲイン補正係数値に基づき、ゲインデータの変更が必要なときは適正なゲイン設定をする。
なお、ゲインデータとは、手ぶれ補正処理の補正量を調整するためのデータであり、撮像部41の焦点距離(ズーム)に応じたゲインG、撮像部41にコンバージョンレンズを装着したときの倍率に応じた倍率ゲイン、手ぶれ検出センサ42の感度に応じた感度ゲインなどである。
制御用マイコン45は、例えば、コンバージョンレンズが装着されているときで、ゲインデータの変更が必要なときは、ゲイン補正係数値に基づいてゲインデータを選択して手ぶれ補正処理部46に送る。
続いて、手ぶれ補正処理部46では、制御用マイコン45から送られてくるゲインデータに基づいて制御信号を生成し、この制御信号に基づいて撮像部41の撮像素子による画像信号の取り込みタイミングや画像信号の切り出し範囲(アドレス)を制御する、又は、撮像部41の光学系を制御する。そして、信号処理部44から送られてくる画像信号に所定の手ぶれ補正処理を施して次段回路に送出する。
以下に示す本発明の実施の形態では、「撮像装置自体のぶれを検出する」手ぶれ検出と、「光学式補正」あるいは「電子式補正」方式を組み合わせた場合について適用した例について説明する。
本発明の実施の形態の撮像装置による手ぶれ補正の構成を図1に示す。図1は図4の主要部分を示したものである。
図1において、角速度センサ等の手ぶれ検出センサ1で得られた手ぶれ検出出力の情報S1のノイズ成分を取り除くため、AD変換器3によりディジタルデータに変換した後に、フィルタ部(HPF、LPF、BPF等)4を経由し、手ぶれ補正に必要な物理量に変換する。
図1において、角速度センサ等の手ぶれ検出センサ1で得られた手ぶれ検出出力の情報S1のノイズ成分を取り除くため、AD変換器3によりディジタルデータに変換した後に、フィルタ部(HPF、LPF、BPF等)4を経由し、手ぶれ補正に必要な物理量に変換する。
例えば、手ぶれ検出センサ1が角速度センサの場合、積分部7により積分演算を行い、感度調整/ズーム調整/特性補償部8により必要な係数を乗算する。そして、信号発生装置10から「光学補正装置」、「電子式補正」のどちらか一方、あるいは両方を使って補正を行う。光学補正装置20による光学式補正の場合はS5で示すようにレンズの偏芯による補正(シフトレンズ)の偏芯量又は頂角可変プリズム(VAP)による補正の角度、又はCCD読み出し(切り出し)手段19による電子式補正の場合はS4で示すように撮像素子上の画像読み出し位置などの画素単位に変換する。なお、加速度センサの場合は、積分を2回行い同様に変換する。その後、補正手段18を駆動し、実際の補正を行う。
ここで、感度調整/ズーム調整/特性補償部8のゲイン乗算処理部では、センサの感度調整や、ズーム(焦点距離)に応じたゲイン(倍率ゲイン、ズームゲイン)を乗算している。倍率ゲインは、焦点距離をパラメータとした関数であり、計算で算出する場合や、焦点距離を引数とするテーブル16を用いて値を得る。カメラに取り付けられたレンズ11の種類を認識する12手段を用意しておき、ゲイン変更/選択部13によりそのレンズ11に合わせたゲイン(ズームゲイン)を選択し、切り替えられる。
補正量制限部9では、補正手段18の補正量制約に応じて指示値に制限をかける。補正量制約は、CCD読み出し(切り出し)手段19による電子式補正ならば、CCDの切り出し余剰範囲、光学補正装置20による光学補正ではシフトレンズやVAPの機械的可動範囲である。
その後、電子式補正の場合は、撮像素子を制御するタイミングジェネレータTG及びメモリーコントローラに対して、補正値を送り画像の切り出しを行う。光学式補正の場合は、光学式補正装置20に対して補正値を送り光学補正系の駆動を行う。
ここで、ゲイン変更/選択部13及び補正量制限変更/選択部14はゲインデータを記憶したゲインデータテーブル16及び補正量を記憶した補正量テーブル17を有し、レンズ11などの他の光学系によるズーム位置情報及び絞り情報S3に基づいてゲインデータテーブル16及び補正量テーブル17を切り替えてゲインデータ及び補正量を変更するように構成される。
また、レンズ11などの他の光学系の倍率が設定可能なメニュー設定手段12を有し、メニュー設定手段12により設定されたレンズ11などの他の光学系の倍率に基づいてゲインデータテーブル16及び補正量テーブル17を切り替えてゲインデータ及び補正量を変更するように構成される。
また、レンズ11などの他の光学系として高倍率で狭角撮影が可能なコンバージョンレンズ又は低倍率で広角撮影が可能なコンバージョンレンズなどのレンズ種類に基づいてゲインデータテーブル16及び補正量テーブル17を切り替えてゲインデータ及び補正量を変更するように構成される。
また、補正量制限変更/選択部14は、補正量テーブル17に対応する補正量のデータがないときは、近傍の値から補間演算して補正量を算出するように構成される。
このように構成される撮像装置による倍率の異なるレンズを装着した場合の手ぶれ補正に関して以下に説明する。
倍率の異なるレンズ(たとえばコンバージョンレンズ、以降はコンバージョンレンズで代表する)を取り付けた場合、装置自体のぶれを検出する検出手段をもつ撮像装置では、倍率の情報が変わってしまい、「ぶれ検出量と補正量の関係(「ぶれ検出量1に対してどれだけ補正すればよいのか」を示す関係式)」が成り立たなくなり、手ぶれ補正が正しく行われなくなる。
倍率の異なるレンズ(たとえばコンバージョンレンズ、以降はコンバージョンレンズで代表する)を取り付けた場合、装置自体のぶれを検出する検出手段をもつ撮像装置では、倍率の情報が変わってしまい、「ぶれ検出量と補正量の関係(「ぶれ検出量1に対してどれだけ補正すればよいのか」を示す関係式)」が成り立たなくなり、手ぶれ補正が正しく行われなくなる。
その場合、取り付けられたレンズ11の種類を認識する手段12を用意しておき、そのレンズ11に合わせたゲイン(ズームゲイン)をゲイン変更/選択部13により選択し、感度調整/ズーム調整/特性補償部8のゲイン乗算処理部に対して切り替えることにより補正を正しく行うようにする。
レンズ11の種類を認識する手段12には、認識用の専用端子をレンズ側、カメラ側に用意しておき、その電気的な特徴、あるいは機械的な特徴から識別する方法や、ユーザーが(メニュー選択等の手段を経て)カメラの設定を切り替えることによって識別する方法がある。
図2に異なる倍率のレンズが取り付けられた際のズームゲインの例を図示する。
図2において、実線で示される倍率ゲイン特性は、ズーム位置がW(ワイド)端における撮像素子本来のW(ワイド)端倍率におけるゲインGWからズーム位置がT(テレ)端における撮像素子本来のT端倍率におけるゲインGTまでの特性を示すものである。
図2において、実線で示される倍率ゲイン特性は、ズーム位置がW(ワイド)端における撮像素子本来のW(ワイド)端倍率におけるゲインGWからズーム位置がT(テレ)端における撮像素子本来のT端倍率におけるゲインGTまでの特性を示すものである。
ここで、21で点線で示すように高倍率で狭角撮影が可能なコンバージョンレンズ装着時、又は22で点線示すように低倍率で広角撮影が可能なコンバージョンレンズ装着時に、23で示すように、コンバージョンレンズのレンズ種類に基づいてゲインデータテーブル16を切り替えてゲインデータを変更して、変更したゲインを乗算する。
図3は、補正量制限の例を示す図である。
図3において、通常時31の補正量制限に対して、矢印の32で示すように、異なる倍率のレンズが取り付けられた場合には、補正量制限量がこれより大きくシフトすると撮像画像の周辺光量が低下して収差が大きくなる。
図3において、通常時31の補正量制限に対して、矢印の32で示すように、異なる倍率のレンズが取り付けられた場合には、補正量制限量がこれより大きくシフトすると撮像画像の周辺光量が低下して収差が大きくなる。
ここで、33で示すように高倍率で狭角撮影が可能なコンバージョンレンズ装着時、又は34で示すように低倍率で広角撮影が可能なコンバージョンレンズ装着時に、35で示すように、コンバージョンレンズのレンズ種類に基づいて補正量テーブル17を切り替えて補正量を変更して、変更した補正量で制限をする。
ここで、コンバージョンレンズは重さや大きさを抑えるために(取り付ける前と比較して)光学的な性能が異なる場合がある。例えば、レンズ周辺部の光量があるズーム位置/絞り量で落ちてしまう場合や、各種収差が大きくなる場合等が挙げられる。
これらの場合、手ぶれ補正での画像のシフト量(補正量、光軸偏芯量)が周辺部に及ぶと上述した周辺光量落ちや、各種収差が出力される画像に現れてしまうこととなる。
そこで異なるレンズを取り付けた場合には、補正量制限部9においてそのレンズに応じた補正領域制限を行うように補正量制限変更/選択部14により補正量制限量を切り替えるようにする。
また、補正量制限変更/選択部14に対して、ズーム/露出制御部15からズーム位置及び絞りの情報を得る。また、レンズ識別手段12から得たレンズ種に応じて、図1のようにあらかじめ登録された制限量テーブル17を選択する。ここで、補正量制限変更/選択部14において、テーブル値が存在しない部分は、テーブル値を補間して制限値を算出するようにする。
なお、該当する登録データがない場合は、制限量の変更は行わないようにする。
このようにして、異なるレンズを取り付けた場合も、光学的な制約を避けて手ぶれ補正を行うことができる。
以上の実施の形態では、「撮像装置自体のぶれを検出する」手ぶれ検出と、「光学式補正」あるいは「電子式補正」方式を組み合わせた場合について適用した例について説明したが、「撮影した画像に基づいて手ぶれ量を検出する方式」(たとえば、動きベクトル方式)による手ぶれ検出を用いた場合にも有効である。
この場合、「ズーム応じたゲイン調整」や「コンバージョンレンズを使用した場合のゲインの変更」は不要(あるいは固定値)となるが、光学的に有効な部分のみで補正を行う「補正量の制限」は有効な手段である。
このようにして、異なるレンズを取り付けた場合も、光学的な制約を避けて手ぶれ補正を行うことができる。
以上の実施の形態では、「撮像装置自体のぶれを検出する」手ぶれ検出と、「光学式補正」あるいは「電子式補正」方式を組み合わせた場合について適用した例について説明したが、「撮影した画像に基づいて手ぶれ量を検出する方式」(たとえば、動きベクトル方式)による手ぶれ検出を用いた場合にも有効である。
この場合、「ズーム応じたゲイン調整」や「コンバージョンレンズを使用した場合のゲインの変更」は不要(あるいは固定値)となるが、光学的に有効な部分のみで補正を行う「補正量の制限」は有効な手段である。
1…手ぶれ検出センサ、2…制御用マイコン、8…感度調整/ズーム調整/特性補償部、9…補正量制限部、13…ゲイン変更/選択部、14…補正量制限変更/選択部、16…ゲインデータテーブル、17…補正量テーブル、11…レンズ、12…識別手段、18…補正手段
Claims (5)
- カメラ部の撮像手段の手ぶれ振動を手ぶれ信号として検出する手ぶれ検出手段と、
上記手ぶれ検出手段で検出した手ぶれ信号に基づいて手ぶれ量データを生成する手ぶれ量データ生成手段と、
上記手ぶれ量データ生成手段で生成される手ぶれ量データに対して、上記カメラ部に装着される光学系の倍率に対応して手ぶれ補正処理の補正量であるゲインデータを乗算するゲイン乗算処理手段と、
上光学系と異なる倍率の他の光学系が上記カメラ部に装着されて撮影が開始、あるいは撮影準備がされることを検出する検出手段と、
上記検出手段により上光学系と異なる倍率の他の光学系の撮影開始、あるいは撮影準備が検出されたとき、上記ゲイン乗算処理手段における上記ゲインデータを変更するゲインデータ変更手段と、
上記ゲイン乗算処理手段によりゲインデータが乗算された手ぶれ量データに対して、上記手ぶれ補正処理の補正量を制限する補正量制限手段と、
上記検出手段により上光学系と異なる倍率の他の光学系の撮影開始、あるいは撮影準備が検出されたとき、上記制限手段における上記補正量を変更する補正量変更手段と、
上記補正量制限手段で制限されたゲインデータに基づいて上記画像信号の手ぶれ補正処理を実行する手ぶれ補正手段と、を備えていること
を特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
上記ゲインデータ変更手段及び上記補正量変更手段は上記ゲインデータを記憶したゲインデータテーブル及び上記補正量を記憶した補正量テーブルを有し、上記他の光学系によるズーム位置情報及び絞り情報に基づいて上記ゲインデータテーブル及び上記補正量テーブルを切り替えて上記ゲインデータ及び上記補正量を変更すること
を特徴とする撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置において、
上記他の光学系の倍率が設定可能なメニュー設定手段を有し、
上記メニュー設定手段により設定された上記他の光学系の倍率に基づいて上記ゲインデータテーブル及び上記補正量テーブルを切り替えて上記ゲインデータ及び上記補正量を変更すること
を特徴とする撮像装置。 - 請求項3に記載の撮像装置において、
上記他の光学系は、高倍率で狭角撮影が可能なコンバージョンレンズ又は低倍率で広角撮影が可能なコンバージョンレンズのレンズ種類に基づいて上記ゲインデータテーブル及び上記補正量テーブルを切り替えて上記ゲインデータ及び上記補正量を変更すること
を特徴とする撮像装置。 - 請求項4に記載の撮像装置において、
上記補正量変更手段は、上記補正量テーブルに対応する補正量のデータがないときは、近傍の値から補間演算して補正量を算出すること
を特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004120778A JP2005303933A (ja) | 2004-04-15 | 2004-04-15 | 撮像装置 |
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