JP5046784B2 - レンズ鏡筒およびカメラ装置 - Google Patents

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Description

本発明はレンズ鏡筒およびカメラ装置に関するものであり、さらに詳しくは繰り出し式レンズ鏡筒に用いられるカムフォロアの倒れ防止及びカムフォロアの初期状態からの回転を防止するのに好適な構造に関するものである。
光軸方向にレンズを保持したレンズ保持筒を移動させる機構の一つに、カム部材と直進ガイド部材を用いる構造が知られている。即ち双方の相対回転をカムフォロアを介することで直進運動に変換し、レンズ保持筒を光軸方向に移動させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
その構成を具体的に説明すると、まずカム部材のカム溝に係合するコロ部(円筒コロ)と直進ガイド部材の直進溝に係合するキー部とを備えるカムフォロア、カムフォロアが取付けられるレンズを保持する直進筒、そして直進ガイド部材から構成される。
上記の構成においてカム部材が光軸周りで回転すると、カム溝に従って直進筒は光軸方向に駆動される。
加えて、直進筒は直進ガイド部材の直進溝に従ってガイドされるため、結果的にカム部材の回転により直進筒は直進溝方向に駆動される。
このようなレンズ鏡筒においてはキー部が直進溝方向に距離をもって係合するため、コロ部が直進溝に係合する場合に比べ衝撃や静圧に対する強度が高い。
ただし、カムフォロアと直進筒の当接する当接面の摩擦力が小さい場合には、衝撃や静圧がレンズ鏡筒に作用した場合にカムフォロアと直進筒の位置関係が初期状態から崩れる。
この結果、レンズを保持する直進筒の位置が設計値から外れてしまい、光学性能が劣化する場合がある。
加えて、カムフォロアと直進筒の当接する当接面の面積が小さいとネジ締め等の締結時に食い込みが生じ直進筒に対してカムフォロアが倒れることで、直進溝方向に延出したキー部と他部材が干渉することがある。
これに対して、特許文献2ではカムフォロア又はレンズ保持枠の片方に光軸方向へ伸びる凸部、もう一方に凹部を形成し、光軸方向にスライドして嵌合させることでカムフォロアの倒れや回転を防止する機構を有したレンズ鏡筒を提案している。
また、特許文献3では、弾性アームを介して取付けられたカムフォロアが光軸周りに回転しないようにガイド部材を設けることでカムフォロアの倒れや回転を防止する機構を有したレンズ鏡筒を提案している。
特開2000−194046号公報 特開2004−117398号公報 特開2000−193872号公報
特許文献2で開示されているレンズ鏡筒では、直進筒(レンズ保持枠)に対するカムフォロアの回転及び倒れを規制することが出来る。ただし、特許文献2のレンズ鏡筒はカムフォロアと直進ガイド部材の関係(位置決め)がレンズ保持枠に設けた凸部と凹部で決定されるため、直進溝等の等分差を考慮するとカムフォロアのキー部(カムフォロア本体)と直進溝の係合が不十分になる可能性がある。また、凸部と凹部の嵌合ガタ分はカムフォロアの倒れと回転が生じる場合がある。
特許文献3で開示されているレンズ鏡筒では、カムフォロアを直進筒に取付けた後にガイド部材を取付けられるので、組み付け前に関係が決まることがなく好ましい。ただし、ガイド部材とカムフォロアに嵌合ガタがあると光学性能が低下してくる。又、ガイド部材が別部材であるため、構成が複雑になる傾向がある。
本発明はレンズを保持し、光軸方向に移動する直進筒を、それに設けたカムフォロアを介してカム溝に沿って移動するとき、カムフォロアの倒れや回転を防止することができ、直進筒を高精度に移動することができるレンズ鏡筒およびカメラ装置の提供を目的とする。
本発明のレンズ鏡筒は、直進溝の形成された直進ガイド部材と、カム溝の形成されたカム部材と、前記直進溝に係合する溝方向に延出したキー部及び前記カム溝に係合するコロ部とを備えたカムフォロアと、前記直進ガイド部材と前記カム部材の相対移動により前記カムフォロアを介して光軸方向に移動する直進筒と、を備えたレンズ鏡筒において、前記カムフォロアのコロ部の当接面と前記直進筒とが当接して前記カムフォロアと前記直進筒とが締結されており、該当接面の外形のうち少なくとも一部は前記カム溝に内接する円よりも大きいことを特徴とする
また上記レンズ鏡筒を有するカメラ装置も本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、レンズを保持し、光軸方向に移動する直進筒を、それに設けたカムフォロアを介してカム溝に沿って移動するとき、カムフォロアの倒れや回転を防止することができ、直進筒を高精度に移動することができるレンズ鏡筒およびカメラ装置が得られる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明のレンズ鏡筒をレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ(カメラ装置)に適用したときの実施例1の要部断面図である。
図1では、レンズ光軸(撮影光軸)AXLの方向をZ方向とし、レンズ光軸AXLに対して直交する方向であって、撮像面に平行な2方向のうち横方向をX方向、縦方向をY方向としている。
1はカメラボディ(以下、単にカメラという)、2はカメラ1に装着された交換レンズである。まず、カメラ1の構造について説明する。図1で示した状態において、メインミラー3は交換レンズ2からの光束の光路上に配置され、その光束の一部を反射してファインダ光学系(7、8)に導き、かつ残りの光束を透過させる。
メインミラー3の背後にはサブミラー4が配置されており、メインミラー3を透過した光束を反射して焦点検出ユニット5に導く。なお、メインミラー3およびサブミラー4は不図示の駆動機構により上記光路から退避することが可能となっている。
焦点検出ユニット5はAFセンサを有し、いわゆる位相差検出方式での焦点検出(交換レンズ2の焦点状態の検出)を行う機能を持つ。
AFセンサは、入射した光束を2つに分割するセパレータレンズと、各分割光束を再結像させる2つのコンデンサレンズと、結像した2つの被写体像をそれぞれ光電変換するCCDセンサ等のラインセンサ等から構成される。なお、ラインセンサは、被写体の縦方向(Y方向)と横方向(X方向)の像位置を検出するよう十字型に配置されている。
6はCCDセンサ又はCMOSセンサにより構成される撮像素子であり、この撮像素子6の受光面(撮像面)上には交換レンズ2からの光束(像)が結像する。撮像素子6は、結像した被写体像を光電変換し、撮像信号を出力する。また、不図示の電子制御式フォーカルプレーンシャッタにより撮像素子6の露光量を制御する。
ファインダ光学系は、ペンタプリズム7と、接眼レンズ8とを有している。
9はディスプレイパネルであり、撮像素子6の信号を入力とした不図示の信号処理部から出力される画像やその他様々な撮影情報を表示する機能を持つ。
交換レンズ2は被写体側から順に、フォーカス及び変倍レンズとしての第1レンズユニット100、防振レンズとしての第2レンズユニット101、変倍レンズとしての第3、第4レンズユニット102、103を有している。また、絞りユニット104は第3レンズユニット102の群内に配置されており、交換レンズ2内を通過してカメラ1側に至る光量を調節する。なお、上記レンズユニット100〜103および絞りユニット104により撮影光学系が構成されている。
第1レンズユニット(フォーカスレンズ)100は、ギアユニット42からの駆動力を受けて光軸AXL上を移動し、焦点調節を行う。
第1、第3、第4レンズユニット(変倍レンズ)100、102、103は、撮影者による操作力が不図示の伝達機構により伝達されることによってレンズ光軸AXL上を移動し、変倍(ズーミング)を行う。
次に、交換レンズ2のレンズ鏡筒の構造について詳細に説明する。
21は第1固定筒(直進ガイド部材)であり、カム筒22の光軸方向への移動を阻止するとともに光軸周りの回転を案内する突起部21aと、第2群鏡筒35を取付けるための取付部21bを備える。
さらに、第1固定筒21は第3群鏡筒36および第4群鏡筒37を直進案内する直進溝21c−1〜21c−3(21c−2、21c−3は不図示)を備える。加えて、第1固定筒21はズーム操作環23の突起部23aとバヨネット嵌合し、ズーム操作環23の光軸周りの回転を案内するガイド溝21dを有する。
また、不図示の回路基板を取付けるための取付部21eと、マウント41を取付けるための取付部21f、第2固定筒24の取付部(不図示)を備え、第1固定筒21と第2固定筒24は締結等の方法で固定される。なお、以下では便宜上符号を省略して表記する(22c−1を22cのように)場合がある。
22はカム筒である。カム筒22は、第3群鏡筒36の光軸方向への移動を案内するためのカム溝22b−1〜22b−3(22b−2、22b−3不図示)、第4群鏡筒37の光軸方向への移動を案内するためのカム溝22c−1〜22c−3(22c−2、22c−3不図示)とを備える。
さらに、カム筒22は直進筒26の光軸方向への移動を案内するためのカム溝22d−1〜22d−3(22d−2、22d−3不図示)と、第2群鏡筒35の取付部の調整が行える穴部(不図示)を有する。
また、カム筒22は第1固定筒21のガイド突起部21aに係合するガイド長穴部22e−1〜22e−3(22e−2、22e−3不図示)と、ズーム操作環23と係合する連結部材(不図示)の取付部(不図示)を備える。
23はズーム操作環であり、第1固定筒21のガイド溝21dと係合し、ズーム操作環23の光軸周りの回転を案内する突起部23aと、ズーム操作環23の回転とともにカム筒22を連結回転させるための連結部材(不図示)の係合部(不図示)を備える。
24は第2固定筒であり、第1固定筒21とは締結等により固定される。第2固定筒24はフォーカス環25の突起部25aとバヨネット嵌合してフォーカス環25の光軸周りの回転を案内するガイド溝24aと、カム筒22の回転を阻止するためのストッパ穴部(不図示)と、ギアユニット42の出力ギアの回転軸軸受(不図示)を備える。
25はフォーカス環であり、第2固定筒24のガイド溝24aと嵌合して、光軸周りに回転可能にするための突起部25a−1〜25a−3(25a−2、25a−3は不図示)を備える。
さらに、フォーカス環25はメスヘリコイド筒27の突起部27aと係合する溝部25b−1〜25b−3(25b−2、25b−3不図示)、ギアユニット42の出力ギアと噛み合いフォーカス環25を光軸周りに回転させるためのギア部(不図示)を有する。
また、フォーカス環25の光軸に略垂直な方向の変形を抑える補強リング30があり、フォーカス環25とカバー部材31のスナップフィット結合もしくは接着固定もしくは締結等の方法によりフォーカス環25に一体的に保持される。
なお、補強リング30はフォーカス環25よりも剛性の高い材質で形成されている。
26は直進筒であり、メスヘリコイド筒27とヘリコイド結合し、所定のリードを持って形成されたヘリコイド溝部26a−1〜26a−3を有している。直進筒26はカムフォロア28の当接面28cと当接する当接面26b−1〜26b−3(26b−2、26b−3は不図示)を備えている。直進筒26はカムフォロア28と、その当接面28cとはネジ44で締結により固定(連結)される。
27はメスヘリコイド筒であり、フォーカス環25のガイド溝25bと係合する突起部27a−1〜27a−3(27a−2、27a−3不図示)を備える。さらに、直進筒26とヘリコイド結合し、所定のリードを持って形成されたヘリコイド突部27b−1〜27b−3と、前枠29を締結するための取付穴部(不図示)を有する。
29は前枠で、第1群鏡筒34への締結のための座部(不図示)からなる。さらに、前枠29は、フィルタ等のアクセサリを装着するためのネジ部29aと、フード等のアクセサリを装着するためのツバ部29bを有している。
なお、前枠29と第1群鏡筒34の締結は不図示のゴム部材を介して行われ、衝撃や静圧が前枠29に生じた時に第1群鏡筒34へ力を伝えにくい構造がとられている。
32は環状薄板であり、外部からのゴミの侵入を抑えている。
33は外装環であり、装飾のために内部部品を覆うカバー部材である。
34は第1群鏡筒であり、メスヘリコイド筒27との締結のための座部(不図示)と、第1群レンズ100を保持する保持部34aと、からなる。
35は第2群鏡筒であり、第1固定筒21と嵌合する嵌合軸部35aと、光軸に垂直な平面内でシフトすることで手振れの補正を行うシフト鏡筒35b、シフト鏡筒35bを駆動させる駆動部材35c、さらに第2群レンズ101を保持する保持部35dとからなる。
36は第3群鏡筒であり、第3群レンズ102を保持する保持部36aを備える。さらに、第3群鏡筒36は第1固定筒21の直進溝21cとカム筒22のカム溝部22bに係合して第3群鏡筒36を光軸方向に案内する第3群カムフォロア38−1〜38−3の取付部36b−1〜36b−3(36b−2、36b−3不図示)を有する。また、絞り装置39の取付部(不図示。通常、スナップフィット結合やネジによる締結等により固定される)を有する。尚、カムフォロア38−2、38−3、そして取付部36b−2、36b−3は不図示である。
なお、絞り装置39は第3群鏡筒36の群内に配置され、複数の絞り羽根39a、駆動部材39b及びカバー部材39cから構成される。
37は第4群鏡筒であり、第4群レンズ103を保持する保持部37aを備える。さらに、第4群鏡筒37は第1固定筒21の直進溝21cとカム筒22のカム溝部22cに嵌合して第4群鏡筒37を光軸方向に案内する第4群カムフォロア40−1〜40−3の取付部37b−1〜37b−3を有する。尚、カムフォロア40−2、40−3、取付部37b−2、37b−3は不図示である。
41はマウント部材で、開口部41aと、カメラ本体への取付けのためのツバ部41bと、第1固定筒21との締結のための座部41cからなる。
42はフォーカス環25を光軸周りに回転させるためのギアユニットで、不図示の駆動源と、複数のギア部(42a)と、それらにより減速されて駆動される出力ギア(不図示)とからなる。
また、出力ギアは、フォーカス環25のギア部と噛み合う。駆動源と電気回路基板とは、フレキシブルプリント基板等で接続されていて、電気回路からの駆動信号により、駆動源を駆動させるようになっている。
なお、ギアユニット42には不図示の断続機構が設けられ、オートフォーカス、マニュアルフォーカスの切換えを前記機構にて行う。
フレキシブルプリント基板は、その一端が絞り装置39に接続され、他方が電気回路基板に接続されている。電気回路からの駆動信号により、絞り羽根39aは駆動される。
さらに、他のフレキシブルプリント基板は、その一端が第2群鏡筒35の駆動装置35cに接続され、他方が電気回路基板に接続されている。電気回路からの駆動信号により、シフト鏡筒35bは駆動される。
43は接点部材で、その片端が電気回路基板に接続されている接点部43aを有し、カメラ本体に取付けた時にカメラ本体の接点部と接触して、カメラ本体との情報伝達を行うようになっている。
また、不図示ではあるが、レンズ内の種々の駆動のための演算およびカメラとの情報伝達の処理を行う電気回路基板を有する。
このような構成のレンズ鏡筒において、不図示のレリーズボタンの操作がなされると、オートフォーカス、露出決定動作の後、撮像素子の露光及び取得された画像の記録動作がなされる。
以上が個々の部材の説明である。
次に、本発明に関わる主な部品の相互関係について説明する。
図2は、図1のレンズ鏡筒の一部分の拡大図であり、複数あるカムフォロア28、38、40のうち、例として1つのカムフォロア28と、それに関連する主要部品の断面図を示している。カムフォロア28は、カム筒22のカム溝22dと係合するコロ部28aと第1固定筒21の直進溝21cに係合する溝方向に延出したキー部28bを有している。
さらに、カムフォロア28のコロ部28aには直進筒26の当接面26bと当接する当接面28c(図3の斜線部)を備えている。ネジ44による締結により直進筒26とカムフォロア28は固定される。
当接面28cは表面が粗面となっており、滑らかな面に比べて摩擦係数が高くなるようにしている。
なお、キー部28bと当接28cは一体の部材であり、金属等の剛性が高い材質からなる。コロ部28aは樹脂等の摺動性が良い材質からなり、前記一体の部材に対してインサート成形を行うことで形成される。さらに、コロ部28a及び前記一体の部材の形状は、カム溝22dと係合する範囲において僅かに段差を設け(コロ部28a側の外径が大きい)、耐衝撃性を得る構造としている。この構造は、衝撃や落下でコロ部28aが変形した場合にカム溝22dと前記一体の部材が突き当たるようにし、コロ部28aの塑性変形や打痕等で摺動性が悪化することを防止している。なお、通常の使用状態ではカム溝22dとコロ部28aが係合するため良好な摺動性が得られる。
次に、カムフォロア28の機能について説明する。ズーム操作環23が操作されると、ズーム操作環23に係合する連結部材(不図示)がカム筒22に回転を伝達する。カム筒22の回転により直進筒26は、カムフォロア28を介して直進溝21cとカム溝22dの相対関係に従いながら、移動する。即ち直進筒26とカム部材22は相対移動する。この結果、直進筒26は光軸方向へ繰り出す。これによりレンズを保持する直進筒26の光軸方向の駆動を行っている。
図3は本実施例に係るカムフォロア28の形状を示した説明図である。本実施例においては、カムフォロア28のコロ部28aに設けた当接面28cの外形のうち少なくとも一部は、カム筒22のカム溝22dに内接する円(図3の破線)よりも大きくしている。これにより、カムフォロア28を直進筒26と締結した際の食い込みが生じにくくなりカムフォロアの倒れを抑制することが出来る。
なお、本実施例ではキー部28bと当接部28cが金属で、コロ部28aが樹脂である場合について説明したが、キー部、当接部、コロ部は一体の部材であっても良い。
本実施例では、実施形態1であるレンズ鏡筒におけるカムフォロア28の当接面28cの形状を図4のように変更したものである。具体的な本実施例の特徴は、カムフォロア28の当接面28cの外形が各交角における前記カム溝22dの軌跡を重ねて形成される範囲の境界に沿う形状としたことである。
更に当接面28c上にスパイク状、円錐状、凸形状等の突起28dを設けたことである。なお、突起は直進筒26の当接面26b側に設けてもよく、又、双方に設けても良い。又突起28dの形状や個数は図4に限定されず、どのような形状であっても良い。
なお、当接面28cは前述の通り剛性の高い材質で構成されているため、当接面28cに形成される形状(例えば本実施例における突起)が変形しにくく、前記形状の機能を発揮しやすいという利点がある。
図5は当接面28cの外形形状を説明する図である。図5は、カムフォロア28がカム溝22dに沿って移動する際のカムフォロア28側から見たカム溝22dの軌跡を示している。図中、22d−1−1はカム溝22dの各領域における交角のうち交角が最も大きいものであり、22d−1−2は交角が最も小さいものである。
本実施例では、当接面28cのカム溝22dと係合する外形状28c1、28c2をカム溝22dの軌跡を合わせて形成される範囲の境界に沿った形状にしている。これによりカムフォロア28のコロ部28のカム溝22dへの組込が可能で且つ当接面28cの面積を出来るだけ大きくしている。
本実施例のように当接面28cの面積を極力大きくとる(例えば、内接円28dの面積より大きくする)ことで、カムフォロア28と直進筒26とを締結した際のカムフォロア28の倒れを実施例1よりもさらに抑制することが容易となる。
さらに、当接面28c上に、1以上のスパイク形状や凸形状や円錐形状や円柱形状等の突起28dを設けることでカムフォロア28と直進筒26の締結中もしくは締結後にカムフォロア28の回転止めの機能が発揮される。
従って、締結前に回転止めが行われるのと比較して、直進溝21cの等分差等を考慮した場合、カムフォロア28のキー部28bと直進筒21cの係合関係が不安定になりにくい。
本実施例では、実施形態1におけるレンズ鏡筒におけるカムフォロア28のコロ部28aを図6のように変更したものである。具体的な特徴は、カムフォロア28の当接面28cの外形は各交角における前記カム溝の軌跡を重ねて形成される範囲の境界に沿った形状であること(実施例2と同じ)、及び当接面28cの表面をあらし粗面としたことにある。
なお、表面を荒らし粗面とするのは直進筒26の当接面26bであってもよく、又、双方であっても良い。
また図6のように当接面が全て粗面でなくても一部であってもよい。このような構成により、実施例2と同様にカムフォロア28と直進筒26の締結時の倒れ、及び回転止めを良好に行うことが出来る。
以上説明したように、上記各実施例によれば、カムフォロア28と直進筒26とが当接する当接面28cの外形部の一部をカム溝の内接円より大きくしている。これにより、例えば当接面の面積を増やすことが可能となる。又、当接面に突起28dを設けたことにより、直進筒26に設けたカムフォロア28の倒れや回転を効果的に防止することが出来る。
なお、上記各実施例においてはカムフォロア28をズーム機構の一部に用いたが、本発明はそれに限定されるものではない。例えば、フォーカス機構の一部にカムフォロアを用いても良い。
さらに、本実施例は、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラのレンズ鏡筒について説明したが、本発明は、レンズ一体側のデジタルカメラ、さらにはビデオカメラ等のレンズ鏡筒にも同様に適用することができる。
レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ及びレンズ鏡筒の実施例1の断面図 図1のカムフォロアとその周辺に関連する主要部品の拡大図 図1のカムフォロア28の説明図 実施例2のカムフォロアの説明図 実施例2におけるカムフォロアの当接面28cの形状の説明図 実施例3のカムフォロアの説明図
符号の説明
1:カメラ
2:交換レンズ(レンズ鏡筒)
3:メインミラー
4:サブミラー
5:焦点検出ユニット
6:撮像素子
7:ペンタプリズム
8:接眼レンズ
9:ディスプレイパネル
100:第1レンズユニット
101:第2レンズユニット
102:第3レンズユニット
103:第4レンズユニット
104:絞りユニット
21:第1固定筒
22:カム筒
23:ズーム操作環
24:第2固定筒
25:フォーカス環
26:直進筒
27:メスヘリコイド筒
28:カムフォロア
29:前枠
30:補強リング
31:カバー部材
32:環状薄板
33:外装環
34:第1群鏡筒
35:第2群鏡筒
36:第3群鏡筒
37:第4群鏡筒
38:第3群カムフォロア
39:絞り装置
40:第4群カムフォロア
41:マウント部材
42:ギアユニット
43:接点部材
44:ネジ(直進筒26とカムフォロア28の締結用)

Claims (7)

  1. 直進溝の形成された直進ガイド部材と、カム溝の形成されたカム部材と、前記直進溝に係合する溝方向に延出したキー部及び前記カム溝に係合するコロ部とを備えたカムフォロアと、前記直進ガイド部材と前記カム部材の相対移動により前記カムフォロアを介して光軸方向に移動する直進筒と、を備えたレンズ鏡筒において、
    前記カムフォロアのコロ部の当接面と前記直進筒とが当接して前記カムフォロアと前記直進筒とが締結されており、該当接面の外形のうち少なくとも一部は前記カム溝に内接する円よりも大きいことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記当接面に垂直な方向から見たときの前記キー部の面積は、前記当接面の面積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記カム溝は、前記直進溝に対する交角が最大値と最小値の間で範囲をもち、前記当接面の外形は、前記範囲での各交角における前記カム溝の軌跡を重ねて形成される境界に沿う形状であることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記当接面は粗面であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記当接面の表面には、突起が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記カムフォロアと前記直進筒とは1本のネジにより締結されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を有することを特徴とするカメラ装置。
JP2007205096A 2007-08-07 2007-08-07 レンズ鏡筒およびカメラ装置 Expired - Fee Related JP5046784B2 (ja)

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