JP6173098B2 - 光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、撮影レンズ鏡筒を備えるフィルムカメラやデジタルカメラ等の光学機器に関する。
複数の光学レンズを光軸方向に移動させて撮影倍率を変更するズーム機構を備える撮影レンズ鏡筒が知られている。ズーム機構としては、例えば、光学レンズを保持するレンズ保持枠を回転するカム筒のカム溝に係合させると共に、直進筒によってレンズ保持枠の回転を規制して、レンズ保持枠を光軸に移動させるものがある。
このような撮影レンズ鏡筒では、衝撃等の外力が作用した際に部品間の係合が外れる等することのないように、耐衝撃性を高める必要がある。撮影レンズ鏡筒の耐衝撃性を高める方法としては、各部品の剛性を高めて撮影レンズ鏡筒全体を強固なものにする方法や、撮影レンズ鏡筒の部品の一部に弾性部材を用い、また、緩衝材を充填することによって衝撃を吸収する方法が知られている。
耐衝撃性の向上のために部品の剛性を高める方法では、具体的には、より強固な材料を選択すること、部品の肉厚を増やすこと、或いは、衝撃に弱い部分の周辺部を補強すること等の方法が取られている。一方、衝撃に弱い部分の周辺部を補強する方法では、撮影レンズ鏡筒の構成自体や部品形状にも工夫がなされる。例えば、撮影レンズ鏡筒に落下等の衝撃が加わった際に各レンズ保持枠をカム駆動しているフォロワピンがカム環のカム溝から脱落しないように、前群レンズ保持枠のフォロワピンの内側を後群レンズ保持枠の外形で支える構成が提案されている(特許文献1参照)。このような関係を撮影レンズ鏡筒内の複数のレンズ群に適用して、レンズ保持枠同士が支え合う構造とすることにより、耐衝撃性を向上させて、衝撃時におけるカムフォロワの脱落を防ぎ、撮影レンズ鏡筒に対する信頼性を向上させることができる。
特開2012‐242727号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された発明では、前群レンズ保持枠のフォロワピンの内側を後群レンズ保持枠の外形で支える構成となっているため、レンズ保持枠の肉厚が径方向に積み重なっていく。よって、その関係が複数のレンズ群で構成されればされるほど、前群レンズ保持枠の外径が大きくなってしまう。その結果、撮影レンズ鏡筒の外径が大型化し、ひいては撮像装置全体が大型化するという問題が生じる。
本発明は、大型化させることなく、落下等に対する耐衝撃性を向上させた光学機器を提供することを目的とする。
本発明に係る光学機器は、第1のレンズを保持し、フォロワピンが径方向に突出形成されたレンズ保持部材と、前記レンズ保持部材の外側に配置され、前記フォロワピンと係合するカム溝が形成されたカム部材と、前記レンズ保持部材より像面側に配置され、光軸方向に移動する第1の移動部材と、前記第1の移動部材より像面側に配置され、前記光軸方向に移動する第2の移動部材と、を備える光学装置であって、前記第1の移動部材には、前記第1の移動部材から被写体側に突出するように第1の部分が形成され、前記第2の移動部材には、前記第2の移動部材から像面側に突出するように第2の部分が形成され、前記第1の移動部材および第2の移動部材が前記光軸方向に移動する際に、前記光学装置は、前記フォロワピンの内側に前記第1の部分が位置する第1の状態と前記フォロワピンの内側に前記第2の部分が位置する第2の状態との間で切り換わることを特徴とする。
本発明によれば、光学機器を大型化させることなく、落下等の耐衝撃性向上させることができる
本発明の実施形態に係る撮像装置の外観斜視図である。 図1の撮像装置が備える撮影レンズ鏡筒の分解斜視図である。 図2の撮影レンズ鏡筒が備える絞りユニット及び2群鏡筒の斜視図である。 図3の絞りユニット及び2群鏡筒を被写体側から見た図(正面図)及び一部拡大図である。 図3の絞りユニット及び2群鏡筒を撮像面側から見た図(背面図)及び一部拡大図である。 図2の撮影レンズ鏡筒の沈胴状態を示す断面図である。 図2の撮影レンズ鏡筒が、WIDE位置にあり、且つ、通常状態にあるときの断面図である。 参考例に係る撮影レンズ鏡筒が、図7と同様のWIDE位置にあり、且つ、被写体側から衝撃力が加えられた状態にあるときの断面図である。 図2の撮影レンズ鏡筒が、TELE位置にあり、且つ、通常状態にあるときの断面図である。 参考例に係るレンズ鏡筒が、図9と同じTELE位置にあり、且つ、被写体側から衝撃力が加えられた状態にあるときの断面図である。 図2撮影レンズ鏡筒の変形例である撮影レンズ鏡筒が撮影時の状態の1つであるWIDE位置にあるときの断面図である。 図12の撮影レンズ鏡筒が撮影時の状態の1つであるTELE位置にあるときの断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置100の外観斜視図である。なお、本発明に係る撮像装置は、図1に示した撮像装置100の外観構成を有するものに限定されるものではない。
撮像装置100のカメラ本体1の前面には、撮影レンズ(不図示)の焦点距離を変更可能な撮影レンズ鏡筒2が配置されている。撮影レンズ鏡筒2の前面には、撮像装置100の電源ON/OFFに従って撮影レンズの光路を開閉するレンズバリア装置3が設けられている。カメラ本体1の上面には、被写体に照明光を照射するストロボ装置を構成する発光窓部4が配置されており、カメラ本体1の前面には、ファインダ窓5が設けられている。カメラ本体1の上面には、撮影準備動作(焦点調節動作、測光動作等)と撮影動作(フィルムやイメージセンサ(撮像素子)への露光)を開始させるためのレリーズボタン6が設けられている。
図2は、撮像装置100が備える撮影レンズ鏡筒2の分解斜視図である。撮影レンズ鏡筒2は、1群鏡筒7(第1のレンズ保持枠)、絞りユニット8、2群鏡筒9(第2のレンズ保持枠)、カム環10、直進筒11、3群鏡筒12、固定筒13、撮像素子保持部材14及び鏡筒駆動モータ15を備える。
1群鏡筒7は、第1のレンズ群である1群撮影レンズL1(図6乃至12参照)を保持し、レンズバリア装置3を備える。絞りユニット8は、1群鏡筒7の内径側に配置されており、光量を調節する絞り機構(光量調整部材)を備える。2群鏡筒9は、1群鏡筒7の内径側に配置されており、第2のレンズ群である2群撮影レンズL2(図6乃至12参照)を保持し、防振レンズ機構とシャッタ機構(光量調整部材)を備える。カム環10は、1群鏡筒7、絞りユニット8及び2群鏡筒9を駆動するための駆動カムを内周部に備えると共に、鏡筒駆動モータ15より動力を伝達されるギア部を有する。
直進筒11は、1群鏡筒7、絞りユニット8及び2群鏡筒9を光軸方向に直進規制して案内する直進溝を有し、カム環10に回転可能に保持されてカム環10と一体的に光軸方向で移動する。3群鏡筒12は、第3のレンズ群である3群撮影レンズL3(図6乃至12参照)を保持する。固定筒13は、内周部にカム環10を駆動するための駆動カムを備える。撮像素子保持部材14は、撮像素子(CCDセンサ或いはCMOSセンサ等の光電変換素子からなるイメージセンサ)を保持する。なお、本発明に係る撮影レンズ鏡筒は、以下に説明する本発明の特徴を満たす構成であればよく、図2に示される構成に限定されるものではない。
次に、絞りユニット8及び2群鏡筒9の構造について説明する。図3は、絞りユニット8及び2群鏡筒9の構造を示す外観斜視図である。図4(a)は、図3に示す絞りユニット8及び2群鏡筒9を被写体側から見た図(正面図)であり、図4(b)は、図4(a)中の一点鎖線領域の拡大図である。図5(a)は、図3に示す絞りユニット8及び2群鏡筒9を撮像面側から見た図(背面図)であり、図5(b)は、図5(a)中の一点鎖線領域の拡大図である。
図3に示すように、絞りユニット8は、大略的には、被写体側に配置されるカバー部材81と、撮像面側に配置され、カム環10のカム溝と係合する3箇所のフォロワ部8cを有するベース部材82とで構成される。カバー部材81とベース部材82とは、不図示の絞り羽根や絞り駆動部材等を挟んで、ビス8d等によって結合(固定)されている。
カバー部材81には、被写体側に突出する第1の突起部8aが6箇所に形成されている。6箇所の第1の突起部8aのうちの3つは、1群鏡筒7に120°等分で3箇所に設けられているフォロワピン7aと略同一位相であり、これらの3つの突起部と光軸を挟んで対向する位置に残りの3つの突起部が配置されている。つまり、6箇所の第1の突起部8aは、60°等分で等間隔に設けられている。
ベース部材82には、フォロワピン7aと略同一位相で、外径よりも外側に突出する第2の突起部8bが、6箇所に設けられている。図4に示されるように、第2の突起部8bは、第1の突起部8aの撮像面側に位置しており、6箇所の第1の突起部8aと6箇所の第2の突起部8bは、径方向外側に突出量R1で突出しているが、光軸方向において段差が無く、滑らかにつながっている。
2群鏡筒9は、防振機構とシャッタ機構を有している。2群鏡筒9は、被写体側に配置され、防振機構の位置センサを保持する保持部材91と、撮像面側に配置され、カム環10のカム溝と係合する3箇所のフォロワ部9cを有するベース部材92とで構成される。保持部材91とベース部材92とは、不図示の防振レンズ等を挟んだ状態で、スナップフィット等の弾性部材による締結によって固定されている。2群鏡筒9は、ベース部材92から撮像面側に突出するように形成された5箇所の突起部9aと、保持部材91から撮像面側に突出するように形成された1箇所の突起部9aからなる、計6つの第3の突起部9a有する。6箇所の第3の突起部9aのうち3箇所は、1群鏡筒7の120°等分で3箇所に設けられているフォロワピン7aと略同一位相に配置され、これら3箇所の第3の突起部9aと光軸を挟んで対向する位置に残りの3第3の突起部9aが配置されている。つまり、6箇所の第3の突起部9aも、60°等分で等間隔に設けられている。
保持部材91には、フォロワピン7aと同様の位相で、外径よりも外側に突出する第4の突起部9bが6箇所に設けられている。図5に示されるように、第4の突起部9bは、第3の突起部aの被写体側に位置しており、6箇所の第3の突起部9aと6箇所の第4の突起部9bは、径方向外側に突出量R2で突出しているが、光軸方向において段差が無く、滑らかにつながっている。
絞りユニット8に設けられた第1の突起部8aと第2の突起部8bの径方向の突出量R1と、2群鏡筒9に設けられた第3の突起部9aと第4の突起部9bの径方向の突出量R2とは、段差がないように、R1=R2であることが望ましい。ここで、絞りユニット8と2群鏡筒9とは多少の相対移動はあるものの、光軸方向にほぼ同様の動きをするため、大きく離間することはない。本実施形態では、R1=R2とすることで、絞りユニット8から2群鏡筒9にかけての6箇所において、径方向に突出した第1乃至第4の突起部8a,8b,9a,9bが、位相を合わせてほぼつながった構造をなしている。
なお、本実施形態では、2群鏡筒9の撮像面側に突出する6箇所の第3の突起部9aが、保持部材91とベース部材92の両方から出されていた。但し、このような形態に限定されず、6箇所の第3の突起部9aの全てが、ベース部材92或いは保持部材91のいずれか一方から出された構造となっていても構わない。また、本実施形態では、第1の突起部8aと第3の突起部9aをそれぞれ、1群鏡筒7に120°等分で設けられた3箇所のフォロワピン7aと略同一位相の位置と、これらの位置と光軸を挟んで対向する位置の計6箇所に配置した。しかし、このような形態に限定されず、第1の突起部8aと第3の突起部9aをそれぞれ、フォロワピン7aと略同一位相の3箇所だけに設けてもよい。
但し、本実施形態のようにフォロワピン7aの位相と対向する位置にも第1の突起部8a及び/又は第3の突起部9aが設けられていると、光軸方向の同じ範囲で径方向の隙間が更に詰まるため、衝撃時の偏芯や傾きを抑制する観点から有利となる。よって、耐衝撃性に関して、第1の突起部8a及び/又は第3の突起部9aは、フォロワピン7aと同位相の3箇所だけであってもよいが、更に対向する位置の計6箇所に形成した方が、更に大きな耐衝撃性が得られる。
次に、撮影レンズ鏡筒2にズーム動作を行わせたときの絞りユニット8と2群鏡筒9の動きについて説明する。図6は、撮影レンズ鏡筒2の非撮影状態である沈胴状態を示す断面図である。図7は、撮影レンズ鏡筒2が撮影状態の1つであるWIDE位置(広角位置)にあるときの断面図であり、撮影レンズ鏡筒2に衝撃力が加えられていない状態を示している。図8は、参考例に係る撮影レンズ鏡筒が撮影状態の1つであるWIDE位置にあるときの断面図であり、被写体側から撮影レンズ鏡筒2に衝撃力が加えられたときの状態を示している。図9は、撮影レンズ鏡筒2が撮影状態の1つであるTELE位置(望遠位置)にあるときの断面図であり、撮影レンズ鏡筒2に衝撃力が加えられていない状態を示している。図10は、参考例に係る撮影レンズ鏡筒が撮影状態の1つであるTELE位置にあるときの断面図であり、被写体側から撮影レンズ鏡筒2に衝撃力が加えられたときの状態を示している。
なお、図6,7,9の断面図は、1群鏡筒7のフォロワピン7aの中心と光軸を含む平面で切っているため、絞りユニット8の第1の突起部8aと2群鏡筒9の第3の突起部9aとフォロワピン7aとの位置関係がわかるようになっている。また、図8及び図10に示す参考例に係る撮影レンズ鏡筒は、本実施形態に係る撮影レンズ鏡筒2と比較すると、後述するように、絞りユニットと2群鏡筒の構造が異なる。そこで、撮影レンズ鏡筒2が備える絞りユニット8及び2群鏡筒9に対して、図8及び図10に示す参考例に係る撮影レンズ鏡筒は、絞りユニット8´及び2群鏡筒9´を備えるものとする。図8及び図10も、図7及び図9と容易に対比可能とするために、図7及び図9と同様に、1群鏡筒7のフォロワピン7aの中心と光軸を含む平面で切って示されている。
撮影レンズ鏡筒2は、図6に示す沈胴状態では、カメラ本体1に対して完全に繰り込んでいる。そのため、落下等により撮影レンズ鏡筒2に衝撃が加わっても、撮影レンズ鏡筒2の一部が直接に衝撃を受けることはない。前述したように、1群鏡筒7においてフォロワピン7aの径方向内側には直進筒11があり、更にその径方向内側に2群鏡筒9において撮像面側に突出するように設けられた第3の突起部9aが位置している。また、フォロワピン7aと同位相に絞りユニット8の第1の突起部8aと2群鏡筒9の第3の突起部9aが配置されているため、フォロワ直下とその対向する位置には光軸方向に連続する受け部がつながっている。そのため、仮に撮影レンズ鏡筒2の一部が直接に衝撃を受けたとしても、各部品間にずれや脱落が生じることはない。
図7に示すように、撮像装置100の電源がONされて撮影レンズ鏡筒2が繰り出されると、1群鏡筒7に保持されている1群撮影レンズL1と2群鏡筒9に保持されている2群撮影レンズL2が、光軸方向に広い間隔を保って維持される。3群鏡筒12が保持する3群撮影レンズL3を含めた、本実施形態のような3群タイプの光学レンズ系では、レンズスペックを上げるためにズーム倍率を稼ごうとすると、WIDE位置で1群撮影レンズL1と2群撮影レンズL2とがより離れるように構成される。つまり、カム環10に切られているカム溝とWIDE位置にある1群鏡筒7係合部はより被写体側に位置し、WIDE位置にある2群鏡筒9係合部はより撮像面側に位置して、絞りユニット8も2群鏡筒9とほぼ同じ動きをする。そのため、1群鏡筒7のフォロワピン7aの内側には、構造物が無くなる可能性が高くなる。
このような状態において前方(被写体側)から衝撃が加わったときの耐衝撃性について検討する。図8に示す参考例に係る撮影レンズ鏡筒では、1群鏡筒7のフォロワピン7aを直進筒11の先端でしか受けていない。つまり、径方向において、絞りユニット8´が直進筒11を介してフォロワピン7aを受ける構造とはなっていない。この場合、前方(被写体側)から衝撃が加わると、カム環10のカム溝10aの被写体側テーパー部によって、1群鏡筒7のフォロワピン7aが径方向内側に入り込み、カム溝10aから脱落してしまう可能性が高く、一度、フォロワピン7aが脱落すると、通常動作では復帰できずにレンズエラーとなる。このようになってしまうと、ユーザはどうすることもできなくなり、例えば、メーカのサービスステーションに修理を依頼する等の対応が必要となる。
これに対して、本実施形態に係る撮影レンズ鏡筒2では、図7に示すように、径方向において、1群鏡筒7のフォロワピン7aを直進筒11の先端で受け、更にその内側を絞りユニット8の第1の突起部8aで受ける構造となっている。そのため、前方(被写体側)から衝撃が加わっても、1群鏡筒7のフォロワピン7aが、カム環10のカム溝10aから脱落する可能性が小さくなる。このとき、第1の突起部8aの高さが全周に形状がつながった部分から短ければ短いほど剛性は高くなるため、このような構成を採用することにより、1群鏡筒7のフォロワピン7aの脱落防止効果を更に高めることができる。
WIDE位置からTELE位置へ向けてズーム操作を行うと、1群鏡筒7は、一旦、撮像面側に繰り込んだ後に再び被写体側に繰り出すU字型の挙動を示し、絞りユニット8と2群鏡筒9は、ほぼリニアに繰り出し方向に動き続ける。その間、1群鏡筒7のフォロワピン7aの内側は、直進筒11を介してその内側の絞りユニット8の第1の突起部8aから第2の突起部8bへ、更に2群鏡筒9の第4の突起部9bから第3の突起部9aへと移り変わりながら、必ず径方向で二重に受けられる構造となっている。
図9に示すように、撮影レンズ鏡筒2がTELE位置まで繰り出されると、1群鏡筒7に保持されている1群撮影レンズL1と2群鏡筒9に保持されている2群撮影レンズL2とが、光軸方向に間隔を限りなく縮めて維持される。前述のWIDE側での問題は、TELE側でも同様であり、3群タイプの光学レンズ系においては、レンズスペックを上げるためにズーム倍率を稼ごうとすると、TELE位置で1群撮影レンズL1と2群撮影レンズL2とをより近付けるように構成される。つまり、カム環10に切られているカム溝とTELE位置にある1群鏡筒7係合部及びTELE位置にある2群鏡筒9係合部は、被写体側の位置で隣接しており、絞りユニット8も2群鏡筒9とほぼ同じ動きをする。そのため、1群鏡筒7の内側に絞りユニット8と2群鏡筒9とが入り込んで密集し、フォロワピン7aの内側には構造物が無くなる可能性が高くなる。
このような状態において前方(被写体側)から衝撃が加わったときの耐衝撃性について検討する。図10に示す参考例に係る撮影レンズ鏡筒では、1群鏡筒7のフォロワピン7aを直進筒11の先端でしか受けていない構造となっている。つまり、径方向において、2群鏡筒9´が直進筒11を介してフォロワピン7aを受ける構造とはなっていない。この場合、WIDE側の場合と同様に、前方(被写体側)から衝撃が加わると、カム環10のカム溝10aの被写体側テーパー部によって、1群鏡筒7のフォロワピン7aが径方向内側に入り込み、カム溝10aから脱落してしまう可能性が高い。
これに対して、本実施形態に係る撮影レンズ鏡筒2では、図9に示すように、径方向において、1群鏡筒7のフォロワピン7aを直進筒11の先端で受け、更にその内側を2群鏡筒9の第3の突起部9aで受ける構造となっている。そのため、前方(被写体側)から衝撃が加わっても、1群鏡筒7のフォロワピン7aが、カム環10のカム溝10aから脱落する可能性が小さくなる。このとき、第3の突起部9aの高さが全周に形状がつながった部分から短ければ短いほど剛性が高くなるため、このような構成を採用することにより、1群鏡筒7のフォロワピン7aの脱落防止効果を更に高めることができる。
次に、図11及び図12を参照して、上述した撮影レンズ鏡筒2を、直進筒11が1群鏡筒7の外径側に配置される構造に変更した場合の耐衝撃性について説明する。図11は、撮影レンズ鏡筒2の変形例である撮影レンズ鏡筒2Aが撮影時の状態の1つであるWIDE位置にあるときの断面図である。図12は、撮影レンズ鏡筒2Aが撮影時の状態の1つであるTELE位置にあるときの断面図である。
撮影レンズ鏡筒2Aは、前述した撮影レンズ鏡筒2と比較すると、直進筒11が1群鏡筒7の外径側に配置されている点でのみ異なっており、その他の構成は同じである。例えば、撮影レンズ鏡筒2では、図7に示されるように、径方向の内側から順に、絞りユニット8及び2群鏡筒9、直進筒11、1群鏡筒7、カム環10が配置される。これに対して、撮影レンズ鏡筒2Aでは、図11に示されるように、径方向の内側から順に、絞りユニット8及び2群鏡筒9、1群鏡筒7、直進筒11、カム環10が配置される。
撮影レンズ鏡筒2では、WIDE位置において衝撃時に1群鏡筒7のフォロワピン7aが径方向の内側に入り込んでカム環10のカム溝10aから脱落しようとするのを、その径方向内側に配置される直進筒11を介して更にその径方向内側で絞りユニット8の第1の突起部8aが受ける構成とすることで防止した(図7参照)。これに対して、撮影レンズ鏡筒2Aでは、図11に示されるように、1群鏡筒7のフォロワピン7aをその径方向内側で絞りユニット8の第1の突起部8aが直接受ける構成としている。そのため、第1の突起部8aが無く、1群鏡筒7のフォロワピン7aを受ける部材が何も無い構成よりも、耐衝撃性を高めることができる。
また、撮影レンズ鏡筒2では、TELE位置において衝撃時に1群鏡筒7のフォロワピン7aが径方向の内側に入り込んでカム環10のカム溝10aから脱落しようとするのを、その径方向内側に配置される直進筒11を介して更にその径方向内側で2群鏡筒9の第3の突起部9aが受ける構成とすることで防止した(図9参照)。これに対して、撮影レンズ鏡筒2Aでは、図12に示されるように、1群鏡筒7のフォロワピン7aをその径方向内側で2群鏡筒9の第3の突起部9aが直接受ける構成としている。そのため、第3の突起部9aが無く、1群鏡筒7のフォロワピン7aを受ける部材が何も無い構成よりも、耐衝撃性を高めることができる。
なお、撮影レンズ鏡筒2,2Aについて、TELE位置からWIDE位置へのズーム操作は、上記の説明による各部品の動作を全て逆に辿るだけでよいので省略する。
以上、本実施形態によれば、1群鏡筒7のフォロワピン7aがカム環10のカム溝10aから脱落しようとするのを、絞りユニット8及び2群鏡筒9に設けた第1乃至第4の突起部8a,8b,9a,9bより抑制することができる。これにより、撮影レンズ鏡筒2の耐衝撃性を向上させて、信頼性を高めることができる。また、本実施形態によれば、撮影レンズ鏡筒2,2Aを構成する各部品の径を大きくする必要がないため、撮影レンズ鏡筒2,2Aが大型化することはなく、よって、撮像装置100の大型化を回避することができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。例えば、上記説明では、3群レンズ構成の撮影レンズ鏡筒について説明したが、より多くのレンズ群からなる構成であってもよい。また、撮影レンズ鏡筒2,2Aは、被写体側に絞りユニット8が、撮像面側に2群鏡筒9がそれぞれ配置された構成としたが、本発明はこのような構成に限定されるものでもない。つまり、本発明の特徴を満たす構成であれば、被写体側にレンズ保持枠が、撮像面側に絞りシャッタ等がそれぞれ配置される等の各種の光量調整部材の組み合わせであってもよい。
2,2A 撮影レンズ鏡筒
7 1群鏡筒
7a フォロワピン
8 絞りユニット
8a 第1の突起部
8a 第2の突起部
9 2群鏡筒
9a 第3の突起部
9b 第4の突起部
10 カム環
10a カム溝
11 直進筒
100 撮像装置

Claims (7)

  1. 第1のレンズを保持し、フォロワピンが径方向に突出形成されたレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材の外側に配置され、前記フォロワピンと係合するカム溝が形成されたカム部材と、
    前記レンズ保持部材より像面側に配置され、光軸方向に移動する第1の移動部材と、
    前記第1の移動部材より像面側に配置され、前記光軸方向に移動する第2の移動部材と、を備える光学装置であって、
    前記第1の移動部材には、前記第1の移動部材から被写体側に突出するように第1の部分が形成され、
    前記第2の移動部材には、前記第2の移動部材から像面側に突出するように第2の部分が形成され、
    前記第1の移動部材および第2の移動部材が前記光軸方向に移動する際に、前記光学装置は、前記フォロワピンの内側に前記第1の部分が位置する第1の状態と前記フォロワピンの内側に前記第2の部分が位置する第2の状態との間で切り換わることを特徴とする光学装置。
  2. 前記カム部材が回転される際に、前記レンズ保持部材、前記第1の移動部材および前記第2の移動部材が前記光軸方向に直進するように、前記レンズ保持部材、前記第1の移動部材および前記第2の移動部材をガイドするガイド部材を更に備え、
    前記第1の部分および前記第2の部分は、前記フォロワピンが形成される位相と同位相となる位置にそれぞれ形成されるものを含むことを特徴とする請求項に記載の光学装置。
  3. 前記ガイド部材は、前記フォロワピンと前記第1の部分との間に前記ガイド部材の少なくとも一部が位置するように前記光学装置に配置されることを特徴とする請求項に記載の光学装置。
  4. 前記ガイド部材は、前記フォロワピンの外側に前記ガイド部材の少なくとも一部が位置するように前記光学装置に配置されることを特徴とする請求項に記載の光学装置。
  5. 光量調整ユニットおよび第2のレンズを更に備え、
    前記第1の移動部材は、前記光量調整ユニットを保持し、
    前記第2の移動部材は、前記第2のレンズを保持することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光学装置。
  6. 前記第1の部分および前記第2の部分は、前記フォロワピンが形成される位相と180度位相が異なる位置にそれぞれ形成されるものを含むことを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の光学装置。
  7. 前記第1の状態は、前記レンズ保持部材がWIDE位置にある状態であり、
    前記第2の状態は、前記レンズ保持部材がTELE位置にある状態であることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の光学装置。
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