JP4954000B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒 Download PDF

Info

Publication number
JP4954000B2
JP4954000B2 JP2007243726A JP2007243726A JP4954000B2 JP 4954000 B2 JP4954000 B2 JP 4954000B2 JP 2007243726 A JP2007243726 A JP 2007243726A JP 2007243726 A JP2007243726 A JP 2007243726A JP 4954000 B2 JP4954000 B2 JP 4954000B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
cylinder
groove
lens barrel
optical axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007243726A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009075328A (ja
Inventor
威彦 仙波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2007243726A priority Critical patent/JP4954000B2/ja
Publication of JP2009075328A publication Critical patent/JP2009075328A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4954000B2 publication Critical patent/JP4954000B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Description

本発明は、レンズを光軸方向に移動するカム機構を備えたレンズ鏡筒に関し、さらに詳しくは、カムフォロワとカム面とを有するカム機構を備えたレンズ鏡筒に関するものである。
従来、ズームレンズ鏡筒等にカム機構が用いられている。カム機構は、回転駆動を直進駆動に変換する機構であり、例えばレンズを保持する移動筒にカムフォロワを、また、外筒であるカム筒にカム溝をそれぞれ設け、カム筒を回転させて移動筒を回転止めすることで、カム筒に対して移動筒を光軸方向に直進的に移動させる。
ところで、カム筒には、金属製のものと樹脂性のものとがある。金属性のものはカム溝を切削により作るため高価になるのに対し、脂材製のものは金型成形で作るためローコストになる。しかし、金型成形のカム筒では、金型の抜き勾配が必要になるためカム溝が断面台形になり、これに伴い相手側カムフォロワもカム溝に係合する頭部が断面台形の截頭直円錐形になる。このため、移動筒に外部から負荷が加えられると、カムフォロワとカム溝との斜面同士が滑ってカム溝からかむフォロワが外れるおそれがある。このようになると、カム機構が動作しなくなる。
そこで、カムフォロワをテーパーピンと移動筒の外部に設けたテーパー面部とで構成し、テーパーピンを先端がテーパー面部から径方向の外に向けて突出する突出位置と、内に向けて入り込む退避位置との間で出入り自在に設け、かつバネにより突出位置に向けて付勢させておいて、移動筒が光軸方向に向けて外力を受けた場合に、テーパーピンがカム溝に押されて退避位置に引っ込むとともに、テーパー面部がカム溝の一部に当接することで、カム溝からのカムフォロワの外れを防止するレンズ鏡筒および円筒部材の嵌合機構が提案されている(特許文献1)。
また、カムフォロワに角度が異なる2つの斜面を設けるとともに、カム溝にも該斜面に対応したカム面を設け、カム溝の斜面のうちの光軸前方からの外力に対峙する側の斜面の角度を急斜面にすることでカムフォロワの外れ方向への移動を阻止して、カム溝からのカムフォロワの外れを防止するレンズ鏡筒が提案されている。(特許文献2)。
特開平6−250063号公報 特開2003−15013号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、カムフォロワ、カム溝及びその周囲に複数の部品を必要としたり複雑な形状を必要としたりするため、レンズ鏡筒の大型化や加工・組み立てコストの上昇を招きやすい。
また、特許文献2に記載の発明では、負荷が小さければ問題は無いのに対し、負荷が大きいと、カムフォロワがカム溝の斜面に食い込んでその斜面に傷を与えるおそれがある。一度食い込むと、脱出するのが難しいばかりか、傷が付いた位置ではカムフォロワがスムーズに摺動しなくなり、またこの位置ではレンズ停止精度が低下する。
さらに、移動筒に加わる負荷には、移動筒の前端に対して光軸に直行する方向から加わる負荷がある。この場合には、移動筒が後端を中心に前端が光軸に対して倒れる方向に向けて回転する。このようなケースでは、カムフォロワの斜面が回転しながらカム溝の斜面を滑ってその斜面を乗り越えるため、カム溝からのカムフォロワの外れを有効に防止することができない。
本発明は、上述した従来技術の欠点を解決し、カムフォロワによってカム溝に傷が付き難いように工夫したレンズ装置を提供する。また、カム溝からカムフォロワが外れても再び係合するように工夫したレンズ装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明のレンズ装置では、カム溝を構成する面であって光軸方向に直交する方向に対して傾斜角を有して互いに対向する2つのカム面のうちの、被写体側方向である光軸前方のカム面に向けてカムフォロワを付勢する付勢手段を設け、その付勢手段の付勢によりカムフォロワが当接するカム面よりも他方のカム面(遊びカム面)の光軸に直交する面に対する傾斜角を大きくし、カムフォロワのカム溝と係合する部分の傾斜角が、カムフォロワが当接するカム面とほぼ同じ傾斜角であり、遊びカム面の傾斜角よりも小さいものである。これによれば、遊びカム面の傾斜角を大きくしているため、移動筒に外力が加わったときにカムフォロワが光軸方向に向けて逃げて遊びカム面に当接する衝撃力を緩和でき、また、その面に傷や損傷を付けることを極力防止することができる。なお、遊びカム面の傾斜角を大きくする範囲としては、カム溝の全部でもよい。また、変倍時に移動筒が進退する場合には、移動筒の移動範囲のうちの撮影準備位置、例えばワイド位置のときにカムフォロワが位置する範囲としてもよい。さらに、移動筒がカム筒の内部に収納される沈胴位置に繰り込む場合には、これから光軸前方に繰り出してワイド位置とテレ位置との間で変倍する範囲のときにカムフォロワが位置する範囲のみとしてもよい。
ところで、カム筒の内面に内面反射を防止するための遮光溝を多数設ける場合がある。遮光溝を遊びカム面の縁にまで設けると、カム溝から外れたカムフォロワが遮光溝に引っ掛かり、カム溝に復帰することができなくなるおそれがある。そこで、遊びカム面から光軸後方に向けて所定距離離して遮光溝を設けるのが望ましい。
カムフォロワがカム溝から外れたときに、そのカムフォロワをカム溝に戻すようにするのが望ましい。そこで、カムフォロワをカム溝に復帰するための副カム溝を設ける。副カム溝は、カム溝に繋がる一端を有しその一端から残りが遊びカム面から光軸後方に向けて所定距離離して設ける。これによれば、カム溝の光軸後方に副カム溝を設けているから、カム溝から外れたカムフォロワは副カム溝に入り込む。ここでカム筒を回転させれば副カム溝がカムフォロワをカム溝に誘導するため、カムフロワがカム溝に確実に入り込む。副カムは、カム溝の遊びカム面側に繋がっている。カムフォロワをカム溝に戻せば、その後は付勢手段の付勢によりカムフォロワがカム面にのみ摺動するので、副カム溝に入り込むことはない。
副カムを設けたカム筒を使用する場合、自動的にカム筒を回転させてレンズを移動する動作を止めて、カムフォロワを副カム溝からカム溝に復帰させる復帰動作を行うのが好適である。この場合には、回転自在に設けられ、回転によりカム筒を回転させる回転筒と、回転筒を回転させるモータと、モータの回転方向及び回転角を検出してパルス信号を出力するロータリエンコーダと、所定時間内にロータリエンコーダからパルス信号が出力されないとき、または、所定時間内にロータリエンコーダから出力されたパルス信号を計数した値が予め決められた閾値よりも少ないときに、カムフォロワがカム溝から外れて副カム溝に入り込み、移動筒が光軸に対して傾いたことを検出する検出部と、検出部が移動筒の傾きを検出することに応答してモータを駆動し、カムフォロワが少なくとも一端を越えて副カム溝からカム溝に復帰する位置までカム筒を回転させる復帰動作制御手段と、を備えればよい。この検出手段としては、カム筒又はこれを駆動するモータが回転するか否か、また、その回転が遅くないか否を、エンコーダを使って検出すようにしてもよい。また、コントラストAF方式の電子カメラに用いる場合には、画面の特定エリアに対して他のエリアがピンボケになっているか否かを検出することで行える。
また、回転自在に設けられ、回転によりカム筒を回転させる回転筒と、回転筒を回転させるモータと、レンズ装置に外部から衝撃が加わったことを検出する衝撃検出手段と、衝撃検出手段が衝撃を検出することに応答してモータを駆動し、カムフォロワが少なくとも一端を越えて副カム溝からカム溝に復帰する位置までカム筒を回転させる復帰動作制御手段と、を備えてもよい。
また、カム筒の光軸前方の先端に、補強リングを設ける場合がある。この補強リングは、カム筒の光軸前方の先端を覆う一端と、その一端に繋がりカム筒の外周の一部を覆う他端とからなる断面L字部を環状に形成したリング部材となっている。この補強リングを設けたカム筒を使用する場合には、移動筒に外力が加わって移動筒が傾いたときに、補強リングの一端が、移動筒の外面に食い付いて互いの相対回転に負荷をかけるおそれがある。そこで、一端を結像面側に向けて折り返すのが望ましい。さらに、一端を折り返した角部に丸みを施して滑らかな表面にすることで、移動筒への食い込みを確実に防止することができる。
また、補強リングの一端に弾性部材を設け、一端と移動筒の外周との間に弾性部材を介在させることで、移動筒への食い込みを確実に防止してもよい。さらに、移動筒の外面に当接する遮光リブを弾性部材に一体に設けるようにすると、移動筒とカム筒との隙間から有害光が侵入することを防止しかつ移動筒への食い込みも防止することに加えて、移動筒とカム筒との隙間からゴミや異物が侵入することを阻止することもできる。なお、遮光リブとしては、移動筒の外面に常に当接しているため、摩擦抵抗の低い固体潤滑剤をコーティングする加工を施すのが好適である。
移動筒の食い付き防止策としては、弾性部材を設ける代わりに、移動筒の外面に凹部を設け、この凹部でカム筒の光軸前方の先端の内側角部、又は補強リングの一端の当接を吸収するようにしてもよい。この凹部としては、移動筒の外周のうちの周方向の全部に繋がっている形状で形成するのが望ましい。また、凹部を設ける位置としては、レンズ鏡筒が撮影準備位置のときの移動筒とカム筒との位置関係のときに、カム筒の光軸方向の先端の内側角部が食い込む範囲に設けるのが望ましい。なお、凹部を光軸方向に複数並べても設けてもよい。
本発明では、付勢手段の付勢によりカムフォロワが当接するカム面よりも他方のカム面(遊びカム面)の光軸に直交する面に対する傾斜角を大きくしたので、移動筒に外力が加わったときにカムフォロワが光軸方向に向けて逃げて遊びカム面に当接する衝撃力を緩和することができ、また、その遊びカム面に傷や損傷を付けることを極力防止することができる。
[第1実施形態]
本発明のレンズ装置10は、ズームレンズ装置であって、図1及び図2に示すように、移動筒11、後レンズ群保持筒12、カム筒13、直進筒14、固定筒15、及び、回転筒16とで構成されている。移動筒11には前レンズ群17が保持されている。この前レンズ群17と、後レンズ群保持筒12に保持した後レンズ群18とを、互いの間隔が変わるように光軸方向に移動して変倍を行う。なお、レンズ装置10は、単一のモータ19を利用して変倍と合焦とを行うステップズーム方式の装置である。
固定筒15の外周には、回転筒16が回転自在に設けられている。この回転筒16には、モータ19の回転が伝達される。回転筒16は、カム筒13に設けたカムフォロワ20に係合する直進溝21が内周に形成されており、直進溝21は、カムフォロワ20を介してカム筒13に回転筒16の回転を伝達する。固定筒15には、カム筒13に設けたカムフォロワ20に係合するカム開口22が設けられている。カム開口22は、カム筒13を光軸方向に移動させる。
カム筒13は、移動筒11、後レンズ群保持筒12、及び直進筒14を一緒にもって回転しながら光軸方向に移動する。直進筒14は、カム筒13に対して回転自在に保持されており、前側に配した直進突起部24と、後側に配した突起部25とを有しいている。直進突起部24は、移動筒11の内面に設けた直進溝26に係合して移動筒11の回転止めを行い、また、突起部25は、固定筒15の内面に設けた直進溝27に係合して自身の回転止めを行っている。
直進筒14は、内面で後レンズ群保持筒12を光軸方向に移動自在に支持している。直進筒14は、周面に直進ガイド開口28が形成されている。直進ガイド開口28には、後レンズ群保持筒12に設けたカムフォロワ29が係合し、後レンズ群保持筒12の回転止めを行っている。
移動筒11には、外周後端にカムフォロワ30が設けられている。カム筒13の内面には、移動筒11のカムフォロワ30が係合する第1カム溝31と、後レンズ群保持筒12のカムフォロワ29が係合する第2カム溝32とがそれぞれ形成されている。これにより、レンズ装置10は、回転筒16が回転すると、固定筒15に対してカム筒13が光軸前方に移動し、かつ移動筒11がカム筒13に対して光軸方向に移動して、図1に示す沈胴位置(不撮影位置)から図2に示すワイド端を経由してテレ端の変倍位置になる。沈胴位置では、カム筒13が固定筒15の内部に、かつ、移動筒11がカム筒13の内部にそれぞれ収納された状態になり、また、ワイド端では、固定筒15に対してカム筒13が、また、カム筒13に対して移動筒11がそれぞれ最も突出した状態になる。
なお、固定筒15には、受光面をレンズ装置10の結像面に配したCCDなどの撮像センサ35が固定されている。また、第1及び第2カム溝31,32は、第1の変倍位置、次に第1の変倍位置におけるフォーカシング範囲、次に第2の変倍位置、そして第2の変倍位置におけるフォーカシング範囲・・・となるようにカム面が変倍用のカム面とフォーカシング用のカム面とを合成したカム面で構成されている。
カム筒13は、樹脂材料による金型成形によって作られており、第1及び第2カム溝31,32は型抜きするためにそれぞれ断面台形になっている。カムフォロワ29,30は、カム溝31,32でのガタ付きを防止するために、片寄せ用のバネ36によりカム溝31,32を構成する一対の斜面のうちのいずれか一方の斜面に当接している。バネ36は、移動筒11と後レンズ群保持筒12との間に設けられた圧縮コイルバネになっている。このバネ36の付勢により移動筒11に設けたカムフォロワ30は、第1カム溝31のうちの被写体側の斜面(カム面)に、後レンズ群保持筒12に設けたカムフォロワ29は、第2カム溝32のうちの結像側の斜面(カム面)にそれぞれ当接する。なお、カムフォロワ29,30及びカム溝31,32は、光軸を中心とする周方向の3分割位置にそれぞれ配されている。
従来、カム溝は、片寄せによりカムフォロワに当接するカム面と、これに対向する遊びカム面とからなり、カム面と遊びカム面とは、光軸に直交する面に対する傾斜角が、略同じに作られている。しかし、図3に示すように、移動筒11の先端に上から強い負荷が加わると、上側に位置するカムフォロワ30の近傍を中心として移動筒11が反時計方向に回転して光軸に対して傾く姿勢になる。このようになると、図4に示すように、下側に位置するカムフォロワ30が第1カム溝31の遊びカム面37に一度ぶつかり、その後遊びカム面37を乗り越えて第1カム溝31から外れるおそれがある。そこで、本実施形態の第1カム溝31は、図5に示すように、カム面38よりも遊びカム面37の方を大きな傾斜角に作ってある。なお、カムフォロワ30については、断面台形の対向する両斜面ともカム面38と略同じ傾斜角になっている。
図6に示すように、第1及び第2カム溝31,32は、前及び後レンズ群17,18を光軸方向に連続的に移動させるように複数の直線、又は直線と曲線とを繋げた形状で形成されている。モータ19をテレ方向に向けて駆動すると、カム筒13がテレ方向に向けて回転して、第1及び第2カム溝31,32が各カムフォロワ29,30を同図に示す沈胴位置からワイド位置を通ってテレ位置に向けて案内するとともに、第1及び第2カム溝31,32の光軸方向への変位に基づいて各カムフォロワ29,30を光軸方向に各々移動する。カムフォロワ29,30はバネ36により光軸前方に向けて付勢されているので、カム筒13が停止したときには遊びカム面37,40に当接することはない。そして、第1カム溝31の遊びカム面37をカム面38に対して大きな傾斜角で形成しているので、カム筒13の内面を展開したときにカム面と同じ傾斜角で作った遊びカム面の間口(点線)に対して本実施形態の第1カム溝31は遊びカム面37までの間口が広くなる。
なお、傾斜角を大きくする範囲としては、第1カム溝31の全域にしているが、これに代えて、所望する範囲に限定してもよい。例えば、使用する頻度の高い撮影域、すなわちワイド端とテレ端との間の範囲に限定してもよい。さらに、通常、カメラでは、電源オンにしたときには撮影待機位置として、例えばワイド位置で待機するのが多い。よって、ワイド位置のときに外力が加えられることが多いので、レンズ装置10がワイド位置になったときのカムフォロワ30が摺動する位置を含む前後の範囲に限定して作ってもよい。
これにより、移動筒11に外力が加わっても、カムフォロワ30が外れる方向の遊びカム面37が緩やかな斜面であるため、遊びカム面37へのカムフォロワ30の当接力が弱くなり、遊びカム面37に当接痕や食い込み痕を付けることを防ぐことができる。また、外力が加えられたときに、第1カム溝31の間口が広くなっているからカムフォロワ30が外れる方向に移動しても遊びカム面37の上に残っていることが多い。この場合、次回のカム筒13の回転が行われたときに、外れかかったカムフォロワ30を遊びカム面37で押し込むため、カム面38に当接する位置に再び復帰させることができる。
[第2実施形態]
カム筒には、図7に示すように、内面に反射防止用の遮光溝42を多条に設けているものがある。遮光溝42は、一般的に凹凸形状、例えば断面ネジ山形状になっている。しかし、遮光溝42を第1カム溝31の間口近傍まで施すと、カムフォロワ30が第1カム溝31からカム筒13の内面に乗り上った直後に遮光溝42に引っ掛かり、第1カム溝31への復帰を妨げることになる。また、第1カム溝31の隣に遮光溝42が形成されるため、遮光溝42と第1カム溝31との間の厚みが薄くなり、第1カム溝31の強度が低下する。このため、カムフォロワ30が遊びカム面37に当接したときに、遊びカム面37を抉る現象が発生するおそれがある。そこで、図8に示すように、第1カム溝31から所定の長さHだけ離して遮光溝42を作るのが望ましい。この所定の長さHは、第1カム溝31の端、すなわち遊びカム面37から光軸後方に沿った長さである。この長さHとしては、数1に記載する条件式を満足するのが望ましい。
Figure 0004954000
数1に記載した式は、周方向の略3分割位置に設けたカムフォロワ30のうちの1個だけ第1カム溝31から外れて残りの2個のカムフォロワ30は第1カム溝31に収まっている状態のときの条件式である。この状態においては、第1カム溝31に係合しているカムフォロワ30に対して第1カム溝31から外れたカムフォロワ30の先端が移動する軌跡を「R」とすると、その軌跡Rが、カムフォロワ30の先端までの半径Aの3/4倍の半径になる。この軌跡Rと、この軌跡Rからカムフォロワ30が第1カム溝31に係合している量とから、カム筒13の内面がどこまでカムフォロワ30により削られるかを計算した。なお、図8(B)に示す符号Bは、カム筒13の内面までの半径である。
図9に示すように、第1カム溝31から遮光溝42までの範囲を遮光溝無し部44とすると、この遮光溝無し部44を設ける範囲としては、撮影域、すなわちワイド位置とテレ位置との間で使用する第1カム溝31の範囲のみに遮光溝無し部44を作るのが望ましい。また、カメラでは、一般的に電源をオンすることで、待機位置がワイド位置になりここで待機するものが多い。そこで、図10に示すように、ワイド位置近傍のみに遮光溝無し部44をつくってもよい。この場合、移動筒11が被写体側に向けて突出した位置になっているので、ワイド位置近傍のみに遮光溝無し部44を作っても、内面反射の影響が少ないので問題は無い。なお、影響が出る場合には、遮光溝無し部44に微細な凹凸であるシボ加工を施すのが望ましい。なお、この実施形態で利用する第1カム溝31としては、実施形態1で説明したカム溝でもよいし、断面台形の一般的なカム溝でもよい。
[第3実施形態]
ところで、カムフォロワ30が第1カム溝31から外れてカム筒13の内面に乗り上がった場合には、カム筒13の内面にカムフォロワ30が圧接するため、カム筒13の回転に負荷がかかり、カム筒13が回転しない不都合が生じるおそれがある。そこで、図11に示す実施形態では、第1カム溝31から外れたカムフォロワ30を再び第1カム溝31に自動的に復帰するように第1カム溝31に副カム溝46を設ける例である。この実施形態では、第1カム溝31のうちのカムフォロワ30がワイド位置のときに摺動する位置の近傍に、副カム溝46を設けている。副カム溝46は、遊びカム面37から光軸後方に所定距離離して設けられており、ワイド位置のときにカムフォロワ30が摺動する位置を挟む前後の第1カム溝31に両端が繋がっている。
ワイド位置の近傍に副カム溝46を設ける理由としては、カメラの電源をオンするとワイド位置で待機するものが多く、よってこのワイド位置で移動筒11に負荷が加わる確立が高い点、本実施形態の第1カム溝31の形状から分かるように、ワイド位置では移動筒11がカム筒13から光軸前方に最も突出する位置でありよって移動筒11とカム筒13との光軸方向での重なり長さが最も少なくなりカム筒13が移動筒11を支持する力が弱くなる点、ワイド位置では光学的調整を行い易いようにカム筒13に回転位置の誤差が生じても前レンズ群17の位置が変わらないように第1カム溝31のうちのワイド位置のときにカムフォロワ30が摺動する範囲がカム筒13の回転方向と平行なカム面38aになっている点、などがあるためである。
図12に示すように、カム筒13に同図(A)に示す矢印方向に外力が加わると、同図(B)に示すように、カムフォロワ30が第1カム溝31を乗り越えてカム筒13の内面に乗り上げる。このとき、第1カム溝31の隣に副カム溝46が形成されているので、同図(C)に示すように、内面に乗り上げたカムフォロワ30が副カム溝46に入り込む。副カム溝46は、第1カム溝31に繋がっているので、カム筒13を沈胴位置又はテレ位置に向けて回転する復帰動作を行うことでカムフォロワ30は第1カム溝31に復帰する。
図13は、ワイド位置とテレ位置との間の撮影域のときにカムフォロワ30が第1カム溝31に摺動する範囲に副カム溝47を設けた例である。この副カム溝47は、一端のみが第1カム溝31に繋がっている。この一端47aは、カム筒13が沈胴位置に向けて回転したときにカムフォロワ30を第1カム溝31に戻す方向の端になっている。よって、この場合の復帰動作としては、カム筒13を沈胴位置に向けて回転させる動作になる。一般的にズームレンズ鏡筒では、移動筒又はカム筒の移動位置が沈胴位置又はワイド位置に移動したことを原点センサで検出している。そこで、復帰動作としてはレンズ装置10をいったんワイド位置又は沈胴位置に戻す動作とするのが好適である。
復帰動作のときには、カムフォロワ30が外れた第1カム溝31を除く残りの2箇所の第1カム溝31にはカムフォロワ30が各々入り込んでいると仮定している。この状態は、1箇所でカムフォロワ30が第1カム溝31から外れて副カム溝47に入り込んでいるため、移動筒11が光軸に対して傾いた姿勢になっている。このため、復帰動作のときに、残り2箇所のカム溝31ではカムフォロワ30が遊びカム面37に当接しながら第1カム溝31を移動してカム筒13の回転に負荷をかけるおそれがある。そこで、第1実施形態で説明したようにカム面38に対して遊びカム面37の傾斜角を寝かせたカム溝をこの実施形態の第1カム溝31として利用することでその負荷を低減することができる。
脱落したカムフォロワ30を第1カム溝31に戻すカメラの復帰動作としては、カメラの電源をオフする動作、すなわち、レンズ装置10を沈胴位置に繰り込む終了動作としてもよい。この場合には、原点センサで沈胴位置を検出する。また、カムフォロワ30が第1カム溝31から脱落することで生じる異常を検知することに応答して復帰動作を1回行って再び元の変倍位置又は撮影準備位置(ワイド位置)に戻すようにしてもよい。
図14は、異常を検出して復帰動作を行うカメラ50を示す。このカメラ50は、図1で説明したレンズ装置10を用いている。モータ19は、ドライバ51を介してCPU52により駆動が制御される。このモータ19の駆動は、ギヤ列53を介して回転筒16に伝達される。ギヤ列53には、ロータリエンコーダ54が組み込まれている。ロータリエンコーダ54は、スリット板と光電変換素子とを有し、モータ19の回転方向及び回転角を検出し、CPU52にフィードバックする。ドライバ51は、駆動電圧を上げてモータ19を高トルクで駆動させることができる。CPU52には、タイマ回路52aとカウント回路52bとを内蔵しており、モータ19を駆動した後にタイマ回路52aで所定時間を計り、その間にロータリエンコーダ54から得られるパルスをカウント回路52bでカウントしてその値に基づいて異常か否かをチェックする異常チェック動作を行う。なお、符合56は、カム筒13が沈胴位置に移動したことを検出する原点センサである。また、ワイド位置を原点センサで検出する場合には、ワイド位置に到達してから所定のパルス数だけモータ19を駆動して沈胴位置を認識するように構成すればよい。
異常チェック動作は、図15に示すように、タイマ回路52aで計時する間にロータリエンコーダ54からパルス信号が得られない場合(ズーム駆動が行われていない場合)、もしくは、カウント回路52bで計数した値が予め決めた閾値よりも少ない場合(ズーム駆動が遅い場合)等を異常として判断し、それ以外を正常と判断するチェック動作である。この結果、異常の場合に復帰動作を行う。
復帰動作では、ズーム駆動時よりも駆動電圧を上げてモータ19を駆動させる。この駆動方向は、レンズ装置10を沈胴位置に向けて繰り込む方向である。この間、再び前述したと同じ異常チェック動作を行い、ここで異常であると判断した場合は、モータ19を高トルクで駆動してもズーム駆動が行われない又は遅い場合であるので、第1カム溝31への損傷が大きくカメラとして使用するのに好ましくない状態であると判断し、外部に設けた表示部57に警告を表示する。高トルク駆動での異常チェック動作で正常であると判断している場合には、カムフォロワ30が副カム溝47から第1カム溝31に戻ってそのままレンズ装置10が沈胴位置に繰り込まれる。原点センサ56でカム筒13の沈胴位置を検出することでモータ19の駆動を停止する。その後は、通常の駆動電圧でモータ19を駆動してレンズ装置10を撮影初期状態、例えばワイド位置に移動させる。CPU52は、復帰動作の間はレリーズ操作を無効にする。
上記実施形態では、モータ19の駆動から得られるパルス信号に基づいて異常か正常かを判断しているが、コントラスト検出方式であるAF回路で異常を判断することもできる。この例のカメラ60では、図16及び図17に示すように、AF回路61がデジタル信号処理回路62に内蔵されている。撮像センサ35から得られる画像信号は、アナログ信号処理回路63、デジタル信号処理回路62を順に経由していったんフレームメモリ64に取り込まれる。AF回路61は、フレームメモリ64から読み出した画像信号に基づいてコントラストを検出し、CPU65に送る。CPU65は、操作部66からレリーズ信号を受け取ることに応答してモータ19を駆動してコントラストの一番高くなる位置にレンズを動かして合焦を行う。
AF回路61は、被写体が中央に居なくても最適なピントが得られるように画像の中央エリアに加えて他のエリアについてもコントラストを調べる。このため、カムフォロワ30が第1カム溝31から外れて副カム溝47に入り込むと、移動筒11が傾き、よって結像面が傾いてしまうため、画面の中の特定のエリアでは合焦しても他のエリアでは大きくボケてしまう。このような状況、かつシャッタボタンの半押し操作が行われていない場合に、CPU65は異常と判断して復帰動作を実行する。但し、被写体の距離分布によっては、特定エリアのみ合焦することも起こり得るので、このような場合には、ズームの駆動状況と合焦状況とから総合的に判断することが望ましい。ズームの駆動状況の判定としては、ズームの駆動時間が所定値よりも長い場合をNG、又はズームモータの駆動電流を検出して所定値を超えた場合をNGとし、このうちのいずれか一方、又は両方の判定に基づいてズームの駆動状況を判断すればよい。両方の判定に基づく場合には、どちらもNGの場合とすればよい。
復帰動作は、図14で説明したと同じに、ズーム駆動時よりも駆動電圧を上げてモータ19を駆動させる。この間、図14で説明したと同じに異常チェック動作を行い、ここで異常であると判断した場合、表示部67に警告を表示する。高トルク駆動時に行う異常チェック動作で正常であると判断している場合には、カムフォロワ30が副カム溝47から第1カム溝31に戻ってそのままレンズ装置10が沈胴位置に繰り込まれる。その後は、通常の駆動電圧でモータ19を駆動してレンズ装置10を撮影初期状態、例えばワイド位置に移動させる。
さらに、別の例としては、カメラに加速度センサや衝撃センサなどを内蔵させ、図18に示すように、カメラに所定以上の衝撃があった場合で、かつ、レンズ装置10が撮影域(ワイド位置とテレ位置との間の域)に位置している場合に、いったん沈胴位置に戻す復帰動作を行う。この復帰動作も、図14で説明したと同じに、ズーム駆動時よりも駆動電圧を上げてモータを駆動させる。この復帰動作中に、図14で説明したと同じに異常チェック動作を行い、ここで異常であると判断した場合、表示部に警告を表示する。異常チェック動作で正常であると判断している場合には、カムフォロワが副カム溝からカム溝に戻ってそのままレンズ鏡筒が沈胴位置に繰り込まれる。その後は、通常の駆動電圧でモータを駆動してレンズ鏡筒を撮影初期状態に移動させる。
[第4実施形態]
ところで、カム筒13には、図19及び図20(A)に示すように、先端に補強リング70を設けているのもが多い。この補強リング70は、カム筒13の被写体側に端面に接着剤により接着されており、カム筒13の被写体側の端面とその外周の一部とに繋がる断面略L字状の凹部71に嵌合する環形状になっている。この補強リング70は、カム筒13の先端の補強用である。しかも、一般的に、アルミやSUS等の材料で形成されているため、レンズ鏡筒の全体を外部から見たときに高級感を醸し出す効果を与えている。
しかしながら、カムフォロワ30が第1カム溝31から外れて移動筒11が傾いたときに、図20(B)に示すように、補強リング70のうちの移動筒11に対峙する一端73が移動筒11の外周に食い込み、カム筒13の回転に多大な負荷を加えるおそれがある。しかも、その食い付き量が大きいと、第1実施形態のカム溝31を利用してもカム溝31に復帰することが難しく、また、復帰用の副カム溝47を設けたカム筒13であっても、モータ19を高トルクで駆動してもカム筒13を回転することは難しい。そこで、この実施形態では、図21に示すように、補強リング74の断面L字状のうちの移動筒11に対峙する一端75を結像面側に向けて折り曲げて開放側を結像面に向けた姿勢の断面コ字状で環状に形成し、かつ、折り曲げた角部76に丸みを施した補強リング74を採用することで、移動筒11への食い込みを防止するようにしている。
別の例としては、図22に示すように、補強リング77に弾性部材78を取り付けた形態としてもよい。この場合、補強リング77は、断面L字状で環状を作った形態になっており、また、弾性部材78は、断面L字状のうちの移動筒11に対峙する一端79に嵌合する環状になっており、その一端79とカム筒13との間に介在するように補強リング77に取り付けられている。こうすることで、カムフォロワ30が第1カム溝31から外れて移動筒11が傾いて、図23に示すように、移動筒11の外周が当接しても弾性部材78が弾性変形するのみであるため、補強リング77が移動筒11に食い付くことを確実に阻止することができる。しかも、弾性部材78は摩擦抵抗が大きいため、移動筒11が結像面側に向けて入り込むことも防止することができる。なお、弾性部材78としては、ゴム等の材質で作るのが好適である。
図22では、弾性部材78を断面略矩形にしているが、本発明ではこれに限らず、図24に示すように、移動筒11の内面に向けて突出する遮光リブ80を設けた形状の弾性部材81としてもよい。この遮光リブ80を移動筒11の外周に積極的に当接させれば、移動筒11とカム筒13との間の隙間からレンズ装置10の内部にゴミや異物が侵入することも防ぐことができる。ところで、遮光リブ80の当接面積が大きいと、カム筒13の回転に負荷がかかる。そこで、図25に示すように、先端の尖った細幅の断面形状で作った遮光リブ82を持つ弾性部材83を用いることで、カム筒13への負荷を低減することができる。また、図26に示すように、先端の尖った細幅の断面形状で作った遮光リブ84,85を光軸方向にずらして複数、例えば2個設けた弾性部材86を用いることで遮光効果をさらに高めることができる。
また、弾性部材は、図24で説明したように、開放側を補強リング77の一端79に向けた姿勢の断面コ字状で形勢されているので、遮光リブを複数設けると弾性部材81が一端79から外れてしまうおそれがある。そこで、図27に示すように、一端79に対して光軸後方側の弾性部材86の一部86aの厚みを増してこの一部86aよりも被写体側に複数の遮光リブ87,88を設けるようにすると補強リング77から抜けにくくなるので望ましい。さらに、図28に示すように、補強リング90の一端91を結像面側に折り曲げ、この一端91に嵌合する断面形状で弾性部材92を作ると、さらに抜けにくくなる。さらにまた、カム筒13の回転をスムーズに行うために、弾性部材のうちの遮光リブを含む範囲にテフロン(登録商標)などのフッ素樹脂、二硫化モリブデン、グラファイト、などの固体潤滑剤をコーティングする加工を施してもよい。
[第5実施形態]
この実施形態では、3個のうちの1個のカムフォロワ30が第1カム溝31から外れて移動筒11が傾いたときに、カム筒13の先端内側の角部が移動筒11の外周に食い込むのを防止するために、図29に示すように、移動筒11の外周に細幅の凹部93を周方向に沿って設け、カム筒13の先端内側の角部が移動筒11の外周に食い付くのを防止する例である。
凹部93を設ける位置としては、図8で説明したように、カムフォロワ30の先端までの半径Aの3/4倍の半径になる軌跡Rと移動筒11の外周とが交わる位置近傍に設ければよい。凹部93としては、断面コ字状や、断面V字状でもよい。また、図30に示すように、凹部95を複数並べて設けても良い。また、凹部93を設ける範囲としては、ワイド位置のときにカム筒13と干渉する位置に設けるのが望ましい。これによれば、移動筒11が傾いてもカム筒13の先端内側の角部が凹部94に入り込み、移動筒11の外周に食い付くのを防止することができるとともに、その角部が凹部94に引っ掛かるため、移動筒11がカム筒13の内部に滑り込むことも防止することができる。
上記各実施形態では、カムフォロワとしているが、カムピンやカム突起等でもよい。また、相手側をカム溝としているが、底無しのカム開口としてもよい。また、各実施形態では、2個のレンズ群をもつズームレンズ鏡筒として説明しているが、本発明ではこれに限らず、3個以上のレンズ群をもつレンズ鏡筒にしてもよい。さらに、単一のモータを使用するステップズームとして説明しているが、変倍用と合焦用とのモータをそれぞれ使用して変倍時と合焦時とでモータの駆動を変えるズームレンズ鏡筒にしてもよい。この場合には、変倍用モータを高トルクで駆動するように構成すればよい。
なお、前述した第1ないし第5実施形態は、本発明として個々に利用してもよい。また、第1実施形態は、第2ないし第5実施形態のうちのいずれか一つ又複数を組み合わせて利用することができ、さらに、第2実施形態は、第3ないし第5実施形態のうちのいずれか一つ又複数を組み合わせて利用することができる。また、第3実施形態は、第4及び第5実施形態のうちのいずれか一つ又は両方を組み合わせて利用することができ、さらに、第4実施形態は、第5実施形態を組み合わせて利用することができる。また、第2、第4、及び第5実施形態については、片寄せ用のバネ36を省略することができる。
上記各実施形態で説明したレンズ装置は、電子カメラのみならず、カメラ付き携帯電話やビデオカメラなどにも採用することができる。
本発明を採用したレンズ鏡筒の沈胴位置の状態を示す断面図である。 図1で説明したレンズ鏡筒のワイド位置の状態を示す断面図である。 外力が加わって移動筒が傾いた状態を示す断面図である。 カムフォロワが従来の第1カム溝から外れた状態を示す要部断面図である。 カムフォロワが第1実施形態の第1カム溝から外れた状態を示す要部断面図である。 カム筒の内面を示す展開図である。 内面に遮光溝を設けたカム筒を示す断面図である。 図7で説明したカム筒と移動筒との関係を示す説明図であり、(A)は光軸方向沿って破断した断面図、(B)は光軸に対して直交する方向に沿って破断した断面図をそれぞれ示している。 撮影域に対応する範囲のみ遮光溝を無くした一実施例を示すカム筒の展開図を示している。 ワイド位置に対応する範囲のみ遮光溝を無くした他の実施例を示すカム筒の展開図を示している。 カム溝から外れたカムフォロワを再びカム溝に戻すための副カム溝をワイド位置に対応する範囲のみに設けた一実施例を示すカム筒の展開図である。 (A)(B)(C)は、カム溝から外れたカムフォロワが副カム溝に入りこむ様子を示す説明図である。 副カム溝を撮影域に対応する範囲に設けた他の実施例を示すカム筒の展開図である。 図13で説明したレンズ鏡筒を用い、かつモータの駆動に対応するパルス信号に基づいてカムフォロワがカム溝から外れる異常を検出するカメラの電気的構成を示すブロック図である。 図14で説明したカメラでカムフォロワをカム溝に戻す復帰動作の手順を示すフローチャート図である。 図13で説明したレンズ鏡筒を用い、かつコントラスト式のAF回路でカムフォロワがカム溝から外れる異常を検出するカメラの電気的構成を示すブロック図である。 図16で説明したカメラでカムフォロワをカム溝に戻す復帰動作の手順を示すフローチャート図である。 衝撃センサや加速度センサを内蔵したカメラで異常を検出したときにカムフォロワをカム溝に戻す復帰動作の手順を示すフローチャート図である。 カム筒に補強リングを設けたレンズ鏡筒を示す断面図である。 補強リングを含む範囲を拡大した要部断面図であり、(A)は正常な状態の断面図、(B)はカムフォロワがカム溝から外れた状態の断面図である。 本実施形態の補強リングを示す断面図である。 補強リングに弾性部材を取り付けた例を示す要部断面図であり、(A)は光軸を挟んだ両側の断面図、(B)は光軸を挟んだ一方のみの断面図である。 図22で説明した例で移動筒が傾いた状態を示す要部断面図である。 弾性部材に遮光リブを設けた例を示す要部断面図である。 先の尖った細幅の遮光リブを設けた弾性部材を示す断面図である。 複数の遮光リブを設けた弾性部材を示す断面図である。 抜けないように光軸後方側の厚みを厚くした弾性部材を示す断面図である。 抜けないように補強リングの先端をL字に折り曲げて弾性部材に係合させた例を示す要部断面図である。 移動筒が傾いてカム筒の内側角部が食い込まないように移動筒の外周に小部を設けたレンズ装置を示す断面図であり、(A)は光軸方向沿って破断した断面図、(B)は光軸に対して直交する方向に沿って破断した断面図をそれぞれ示している。 図29で説明した凹部を複数設けた移動筒を示す断面図である。
符号の説明
10 レンズ装置
11 移動筒
13 カム筒
14 直進筒
15 固定筒
16 回転筒
20,29,30 カムフォロワ
21 直進溝
22 カム開口
31 第1カム溝
32 第2カム溝
36 片寄せ用のバネ
37 遊びカム面
38 カム面
46,47 副カム溝
50 カメラ
70,74,77,90 補強リング
78,81,86 弾性部材
80,84,87,88 遮光リブ

Claims (11)

  1. レンズを保持する移動筒と、前記移動筒に対して回転するカム筒と、を備え、前記カム筒の内面の等分割位置に設けた複数のカム溝と、前記移動筒の外周の等分割位置に設けた複数のカムフォロワとを係合して、前記移動筒を回転止めした状態で前記カム筒を回転することで前記カム筒に対して前記移動筒を光軸方向に移動するレンズ鏡筒において、
    前記カム溝を構成する面であって前記光軸方向に直交する方向に対して傾斜角を有して互いに対向する2つのカム面のうちの、被写体側方向である光軸前方のカム面に向けて前記カムフォロワを付勢する付勢手段を備え、
    前記付勢手段の付勢により前記カムフォロワが当接するカム面よりも他方の遊びカム面の光軸に直交する面に対する傾斜角を大きくし、
    前記カムフォロワの前記カム溝と係合する部分の傾斜角は、前記カムフォロワが当接するカム面とほぼ同じ傾斜角であり、前記遊びカム面の傾斜角よりも小さいことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記カム筒の内面に内面反射を防止するための遮光溝を、前記遊びカム面から光軸後方に向けて所定距離離して設けたことを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記カム溝に繋がる一端を有しその一端から残りが前記遊びカム面から光軸後方に向けて所定距離離して設けられている副カム溝を備え、前記副カム溝は、前記カム溝から外れた前記カムフォロワを受け入れて再び前記カム溝に復帰させることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ鏡筒。
  4. 回転自在に設けられ、回転により前記カム筒を回転させる回転筒と、
    前記回転筒を回転させるモータと、
    前記モータの回転方向及び回転角を検出してパルス信号を出力するロータリエンコーダと、
    所定時間内に前記ロータリエンコーダからパルス信号が出力されないとき、または、所定時間内に前記ロータリエンコーダから出力されたパルス信号を計数した値が予め決められた閾値よりも少ないときに、前記カムフォロワが前記カム溝から外れて前記副カム溝に入り込み、前記移動筒が光軸に対して傾いたことを検出する検出部と、
    前記検出部が前記移動筒の傾きを検出することに応答して前記モータを駆動し、前記カムフォロワが少なくとも前記一端を越えて前記副カム溝から前記カム溝に復帰する位置まで前記カム筒を回転させる復帰動作制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項3記載のレンズ鏡筒。
  5. 回転自在に設けられ、回転により前記カム筒を回転させる回転筒と、
    前記回転筒を回転させるモータと、
    前記レンズ装置に外部から衝撃が加わったことを検出する衝撃検出手段と、
    前記衝撃検出手段が前記衝撃を検出することに応答して前記モータを駆動し、前記カムフォロワが少なくとも前記一端を越えて前記副カム溝から前記カム溝に復帰する位置まで前記カム筒を回転させる復帰動作制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項3記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記カム筒の光軸前方の先端を覆う一端と、その一端に繋がり前記カム筒の外周の一部を覆う他端とからなる断面L字状の補強リングを設け、前記一端を結像面側に向けて折り曲げたことを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記カム筒の光軸前方の先端を覆う一端と、その一端に繋がり前記カム筒の外周の一部を覆う他端とからなる断面L字状の補強リングを設け、前記一端に弾性部材を設けたことを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記移動筒の外面に当接する遮光リブを前記弾性部材に設けたことを特徴とする請求項7記載のレンズ鏡筒。
  9. 摩擦抵抗の低い固体潤滑剤を前記遮光リブにコーティングする加工を施したことを特徴とする請求項8記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記移動筒の外周のうちの前記カムフォロワよりも光軸前方の位置に凹部を設け、前記移動筒に外力が加わったときに前記カム筒の光軸前方の先端の内側角部が食い込むことを防止ようにしたことを特徴とする請求項1ないし9いずれか記載のレンズ鏡筒。
  11. 前記凹部は、前記レンズ鏡筒が撮影準備位置のときの前記移動筒と前記カム筒との位置関係のときに、前記カム筒の内側角部が食い込む範囲に設けられていることを特徴とする請求項10記載のレンズ鏡筒。
JP2007243726A 2007-09-20 2007-09-20 レンズ鏡筒 Expired - Fee Related JP4954000B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007243726A JP4954000B2 (ja) 2007-09-20 2007-09-20 レンズ鏡筒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007243726A JP4954000B2 (ja) 2007-09-20 2007-09-20 レンズ鏡筒

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009075328A JP2009075328A (ja) 2009-04-09
JP4954000B2 true JP4954000B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=40610352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007243726A Expired - Fee Related JP4954000B2 (ja) 2007-09-20 2007-09-20 レンズ鏡筒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4954000B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5231601B2 (ja) * 2010-06-14 2013-07-10 パナソニック株式会社 レンズ鏡筒
JP6173098B2 (ja) * 2013-07-30 2017-08-02 キヤノン株式会社 光学機器
JP7066492B2 (ja) 2018-04-11 2022-05-13 キヤノン株式会社 撮像装置
WO2021015166A1 (ja) * 2019-07-24 2021-01-28 富士フイルム株式会社 鏡胴

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000187265A (ja) * 1998-12-24 2000-07-04 Konica Corp カメラ
JP4695298B2 (ja) * 2001-06-28 2011-06-08 オリンパス株式会社 レンズ鏡筒
JP3820976B2 (ja) * 2001-12-13 2006-09-13 松下電器産業株式会社 ズームレンズ鏡筒
JP2003279827A (ja) * 2002-03-22 2003-10-02 Ricoh Co Ltd ズーム鏡胴

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009075328A (ja) 2009-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7455465B2 (en) Optical system apparatus, camera and portable information terminal apparatus
US8027102B2 (en) Cam mechanism of a telescoping lens barrel
US7391965B2 (en) Lens apparatus and image-taking apparatus
JP5838326B2 (ja) レンズ鏡筒およびカム機構
US8929004B2 (en) Lens barrel
US7872780B2 (en) Flexible printed wiring board arrangement of an imaging device
JP5917021B2 (ja) レンズ駆動装置およびそれを有する光学機器
JP4954000B2 (ja) レンズ鏡筒
US20100027139A1 (en) Lens barrel and imaging apparatus
US8456753B2 (en) Zoom lens barrel and image pickup apparatus having the same
US9491350B2 (en) Autofocus device and digital camera
US6851871B2 (en) Lens apparatus and camera
US7038859B2 (en) Lens barrel and imaging device
US7852575B2 (en) Lens apparatus and imaging taking apparatus using the same
JP5028054B2 (ja) レンズ鏡胴および撮像装置
US6473567B1 (en) Lens barrel having facility for maintaining meshed relation between movable lens drive means and movable lens means
JP5065196B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮影装置
US7595945B2 (en) Lens apparatus and image-taking apparatus
US9223110B2 (en) Lens barrel, imaging apparatus, and information device
US8896710B2 (en) Zoom lens barrel and image pickup apparatus having the same
JP3778078B2 (ja) カメラ
JP4823701B2 (ja) 送りねじ駆動機構
JP5046784B2 (ja) レンズ鏡筒およびカメラ装置
JP4810158B2 (ja) レンズ鏡筒
US20100253800A1 (en) Focusing apparatus using a plastic lead screw

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110720

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120229

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4954000

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150323

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees