JP5065196B2 - レンズ鏡筒及び撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ及び交換レンズ等に搭載される変倍撮影が可能なレンズ鏡筒に関する。
特に、光軸方向におけるレンズを保持したレンズ保持部材の駆動伝達機構にウォームギヤ、複数の歯車を用いたレンズ鏡筒に関する。
最近、コンパクトカメラでは、撮影レンズの焦点距離を撮影者操作により自由に変更できるズームレンズカメラが一般的になり、被写体を好みの大きさにフレーミングして撮影することができるようになっている。
撮影レンズの焦点距離を変えるためには、まず、撮影レンズが少なくとも2群以上のレンズ構成になっている必要がある。
そして、この撮影レンズを構成する各レンズ群の光軸上の位置関係を変えることによって、撮影レンズの焦点距離が変わることになる。
一般的に、撮影レンズの焦点距離を伸ばすには、各レンズ群を被写体側に繰り出すことにより行う(沈胴動作)。
これにより、撮影レンズは、被写体側に移動する。
ここで、撮影レンズを被写体側に繰り出すためには、撮影レンズを移動させるための機構が必要になる。
この機構には、多くの筒形状の部品(鏡筒)が使用されており、撮影レンズを被写体側に繰り出した状態では、これらの筒形状の部品は光軸方向に連なって被写体側に伸びることになる。
このように、撮影レンズが繰り出した状態にあると、鏡筒の先端がカメラ周囲のものにぶつかって鏡筒が破損してしまうおそれがある。
つまり、レンズ鏡筒は、モータからの駆動力を複数の歯車(ギヤ)からなる駆動伝達装置を介して受け取ることで繰り出し動作を行っている。
ここで、レンズ鏡筒に外部からの衝撃が加わると駆動伝達装置内の歯車(ギヤ)に過剰の負荷がかかって歯車(ギヤ)の歯が欠けてしまい、レンズ鏡筒の安定した繰り出し繰り込み動作を行うことができなくなる。
そこで、駆動伝達装置の内部に、ギヤの破損を防止するためのクラッチ機構を搭載したものがある。
これは、レンズ鏡筒が衝撃を受けた場合に、この衝撃を吸収するためのものである。
このクラッチ機構は、モータの回転を伝達する減速ギヤ列の最終段ギヤと、レンズ鏡筒のカム環を回転させるギヤ機構との間に設けられ、回転方向に所定値以上の負荷が加わると上記負荷が伝達する経路を開放する、とされている。
また、クラッチ機構は二つのギヤで構成され、軸と一体的に構成されたギヤ1とギヤ2は個々に向かい合う一側面に山谷形状の噛合突起部を持っている。
さらに、ギヤ2をギヤ1に押し付ける方向に付勢するコイルスプリングと、コイルスプリングの抜け止めの役目を果たすC型止め環がギヤ1の軸に保持されている。
これにより、クラッチ機構に加わる負荷が所定値以上の時は、負荷を開放するためにギヤ2がギヤ1における山形状の噛合突起部を乗り上げるように回転し、ギヤ2はコイルスプリングを圧縮させる方向、すなわち、ギヤ軸1のC型止め環方向へ移動する。
そして、山形状の噛合突起部を互いに乗り上げた後、それぞれ隣の谷形状部に摺動移動する。
この動作は、クラッチ機構に加わる負荷が所定値以上の期間繰り返される。
また、クラッチ機構に加わる負荷が所定値以下の時は、クラッチ機構におけるギヤ1とギヤ2はコイルスプリングの付勢力により一体的に回動する。
特開平8−110456号公報
上述したクラッチ機構では、モータの回転を伝達する減速ギヤ列の最終段ギヤと、レンズ鏡筒のカム環を回転させるギヤ機構との間に設けている。
また、負荷が所定値以下の時にギヤをギヤ軸方向へ付勢させて一体的に回動するためのコイルスプリングとC型止め環をギヤ軸に設けた構成をとる。
そのため、クラッチトルクを大きくとるために部品を大型化したり、クラッチ機構の全長を長くする必要があったりと、レンズ鏡筒が大型化するという問題点があった。
そこで、本発明のレンズ鏡筒は、レンズを保持したレンズ保持部材と、前記レンズ保持部材を光軸方向に移動させるためのカム部材と、前記カム部材に駆動源からの駆動力を伝達するための駆動伝達装置と、を備えたレンズ鏡筒であって、前記駆動伝達装置において、前記駆動源側の歯車からの駆動力を平歯車で受ける歯車のうち最も前記駆動源に近い歯車が、軸部を含む第1の回転部材と、突起部を含み前記軸部に対して前記軸部の径方向に付勢するコイルバネと、前記突起部と当接する当接部を含み前記軸部の外側に配置された第2の回転部材とを有するスリップ機構を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、比較的小型なスリップ機構で外部からの荷重を吸収することができるとともに、駆動源からの駆動力を効率良くレンズ保持部材に伝達することができるレンズ鏡筒を提供することができる、という効果が得られる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本実施例のレンズ鏡筒をビデオカメラやデジタルカメラ、交換レンズ等の撮影装置(以下、カメラという)に適用したときの構成の概略を示している。
図1において、Lは、ズーミングが可能なレンズ鏡筒、Bは、カメラ本体を示す。
カメラ本体B内には、レンズ鏡筒L内の撮影光学系により形成された被写体像を記録するための銀塩フィルム又は撮像素子が収納されている。
本実施例において、レンズ鏡筒Lは、4群構成の変倍光学系(ズームレンズ)を有し、非使用状態(非撮影状態)では各レンズ群間隔を通常使用時(撮影時)に対して縮めている。
これにより、レンズ全長を大幅に短縮する、いわゆる沈胴式を用いている。
図2〜図5は、このときのレンズ鏡筒の詳細図である。
図2は主要部分の沈胴時の断面図、図3は主要部分の最広角時(広角端、WIDE端)の断面図、図4は主要部分の最望遠時(望遠端、TELE端)の断面図、図5は駆動伝達装置における主要部分の背面図である。
図2〜図5において、L1は、第1のレンズ群であるところの第1レンズ群である。
L2は、光軸方向に移動する事により変倍動作(ズーム)を行なう第2レンズ群である。
L3は、光軸Oaと垂直な平面内で移動して像ぶれ補正動作を行なう第3レンズ群である。
L4は、光軸方向に移動する事により合焦動作(フォーカス)を行なう第4レンズ群である。
1は、本実施例におけるレンズ保持部材であり、第1レンズ群L1が保持されている1群鏡筒ユニット(1群鏡筒)である。
2は、第2レンズ群L2を保持する2群鏡筒である。
3は、第3レンズ群L3を光軸と垂直な平面内で移動可能とし、防振動作をするシフトユニット(像ぶれ補正装置)である。
4は、第4レンズ群L4を保持する4群鏡筒である。
5は、光量を調節する絞りシャッターユニットである。
11は、CCD等の撮像素子を取付ける後部鏡筒である。
12は、固定筒(固定枠)であり、後部鏡筒11にビス3本にて固定されている。
13は、カム筒であり、光軸方向を後部鏡筒11と固定筒12にて位置規制され固定筒12の外周に回転可能に保持されている。
カム部材としてのカム筒13は、その外周壁に第1レンズ群L1を光軸方向に駆動する駆動用の1群カム溝13aと衝撃受け用の衝撃カム溝13bとを有している。
更に、カム筒13は、その内周壁に第2レンズ群L2を駆動するための2群カム溝13cと第3レンズ群L3を光軸方向に駆動する3群カム溝13dを有している。
更に、絞りシャッターユニット5を光軸方向に駆動する絞りシャッターカム溝13eを有している。
カム部材としてのカム筒13は、各移動レンズ群に一体的に設けられた不図示のカムフォロワーピンに嵌合している。
そして、固定筒12の外径を軸にカム筒13が回転することで、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、絞りシャッターユニット5を光軸方向に進退させて変倍動作を行なうカム作用をなしており、レンズ鏡筒全体を沈胴させている。
14は、後部鏡筒11にビス3本にて固定されている支持枠である。
15は、第4レンズ群L4を光軸方向に移動し合焦動作を行なわせる為の駆動手段であるところのフォーカスモータユニットである。
フォーカスモータユニット15は、回転するロータと同軸のリードスクリューが4群鏡筒4に取付けられたラック35と噛み合っており、ロータの回転により第4レンズ群L4を移動せしめる。
また、不図示のねじりコイルバネで4群鏡筒4、不図示のガイドバー、ラック35、リードスクリューのそれぞれのガタを片寄せしている。
フォーカスモータユニット15は、ビス2本で支持枠14に固定されている。
カム環13を回転させるための駆動手段は、ズームモータユニット40である。
ズームモータユニット40は、カム筒13の後端部に設けられた歯車部13fと噛合してカム筒13を回転させることで変倍動作を行なわせる。
ズームモータユニット40は、後部鏡筒11に3本のビスで固定されている。
4群鏡筒4の位置検出には、不図示のフォトインタラプタを用いて行っている。
フォトインタラプタは、4群鏡筒に形成された不図示の遮光部の光軸方向への移動による遮光、透光の切り替わりを電気的に検出し、第4レンズ群L4の基準位置を検出する。
ズーム(ズーム位置)のリセットスイッチも不図示のフォトインタラプタを用いて、カム筒13の後端部に形成された遮光部13gの回転方向への移動による遮光、透光の切り替わりを電気的に検出し、カム筒13の複数の基準位置を検出する。
22は、後部鏡筒11に固定された外筒である。
次に、駆動伝達装置としてのズームモータユニット40について、図5を用いて説明する。
41は、駆動源である不図示のズームモータのロータと同軸のロータ軸に固定されたウォームギヤであり、42はウォームギヤと噛合し平歯車が一体成形されたウォームホイールである。
駆動伝達装置40は、カム筒13に駆動源からの駆動力を伝達するために駆動源側からウォームギヤ42、複数の歯車43〜47の順に配置されている。
43は、本実施例のスリップ機構であり、ウォームホイール42に一体成形された平歯車に噛合しており、駆動伝達装置において、ズームモータに最も近い平歯車の減速歯車に配置されている。
44は、スリップ機構43に噛合する平歯車の減速歯車であり、45は、平歯車の減速歯車44に噛合するアイドラギヤでである。
46は、アイドラギヤ45に噛合する平歯車の減速歯車であり、47は、平歯車の減速歯車46に噛合するズームモータユニット40の出力歯車である。
ここで、42〜47のギヤ(歯車)は、不図示の歯車軸の外周に回転可能に保持されている。
出力歯車47は、カム筒13の後端部に設けられた歯車部13fと噛合する。
このように、ズームモータユニット40における不図示のズームモータの駆動力は、上述した多数のギヤ(歯車)を介して増幅され、カム筒13へ伝達されることでレンズ鏡筒全体を沈胴させている。
次に、スリップ機構43の構成について、図6と図7を用いて説明する。
図7は、図6のA方向から見た図である。
43aは、本実施例の第1の回転部材であることの小歯車であり、軸部43a1を備えている。
第1の回転部材(小歯車)43aの軸部43a1の外周には、ワッシャー43bが固定されており、径方向に圧縮される付勢部材であることの圧縮コイルバネ43cが保持されている。
第1の回転部材(小歯車)43aは、金属または樹脂、その他のどの材質で構成されても良いが、金属で構成されていることが望ましい。
圧縮コイルバネ43cには、突起部43c1が形成されている。
43dは、本実施例の第2の回転部材であることの大歯車であり、圧縮コイルバネ43cに設けられた突起部43c1に当接する当接部43d1が形成されている。
第2の回転部材(大歯車)43dは、金属または樹脂、その他のどの材質で構成されても良いが、樹脂で構成されていることが望ましい。
圧縮コイルバネ43cの巻き方向は、当接部43d1が圧縮コイルバネ43cの突起部43c1と当接して力を作用する方向であり、本実施例では、矢印C3方向(右巻き)である。
ここで、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、絞りシャッターユニット5が光軸方向に進退する方向と、カム筒13が回転する方向と、スリップ機構43が動作する方向について説明する。
まず、1群鏡筒ユニット1に外部からレンズ鏡筒が沈胴する第1の方向に荷重が加わると、1群鏡筒ユニットに設けられた不図示のカムフォロワーピンと嵌合するカム筒13の1群カム溝13aより、カム筒13が固定筒12の外周に回転する方向に力が伝達される。
この時、カム筒13が回転する方向はカム溝の形状により決定される。
本実施例では、1群鏡筒ユニット1に外部からレンズ鏡筒が沈胴する第1の方向に荷重が加わると、カム筒13は矢印C1(図5)の方向へ回転する。
この時、カム筒13の回転方向C1と、スリップ機構43における第1の回転部材(小歯車)43aの回転方向についても、歯車構成により決定される。
本実施例では、カム筒13がC1方向へ回転すると、第1の回転部材(小歯車)43aは矢印C2(図5)の方向へ回転する。
つまり、第1の回転部材(小歯車)43aは、矢印C2の方向へ回転することで、第1の回転部材(小歯車)43aに保持される圧縮コイルバネ43cの突起部43c1が第2の回転部材(大ギヤ)43dの当接部43d1より矢印C3(図7)方向の力を受ける。
ここで、圧縮コイルバネ43cの突起部43c1が第2の回転部材(大歯車)43dの当接部43d1より受ける矢印C3方向の力が所定値以上になった時、回転部材1(小歯車)43aの軸部43a1の外周に対して圧縮コイルバネ43cの内周が広がる。
これにより、圧縮コイルバネ43cの内周と第1の回転部材(小歯車)43aの外周と間で発生している摩擦力が下がる。
圧縮コイルバネ43cと第2の回転部材(大歯車)43dは、突起部43c1で第2の回転部材(大歯車)43dの当接部43d1に当接しているため回転せず、第1の回転部材(小歯車)43aは圧縮コイルバネ43cに対してスリップ回転する。
この一連の動作により、上述した外部からの荷重を吸収し、ギヤの破壊を回避することができる。
また、圧縮コイルバネ43cの突起部43c1が第2の回転部材(大歯車)43dの当接部43d1より受ける矢印C3方向の力が所定値以下の時は、圧縮コイルバネ43cの内周と第1の回転部材(小歯車)43aの外周と間では摩擦力が発生している。
この摩擦力により、第1の回転部材(小歯車)43aと第2の回転部材(大歯車)43dは、圧縮コイルバネ43cにより接続され一体的に回動する。
本実施例のスリップ機構43では、荷重の吸収方向を軸方向ではなく回転方向に設定した。
さらに、駆動伝達装置における配置としては、ウォームホイール42に一体成形された平歯車に噛合した、ズームモータに最も近い平歯車の減速歯車とした。
これにより、スリップ機構43の全長を短く設定することができ、レンズ鏡筒を小型化できる。
さらに、本発明の実施例では、圧縮コイルバネ43cの突起部43c1と第2の回転部材(大歯車)43dの当接部43d1とが当接する箇所を1箇所にし、片側回転時のみ荷重を吸収する構成をとった。
ここで、当接箇所を2箇所にして両側回転時に荷重を吸収する構成を取った場合、圧縮コイルバネの突起部と第2の回転部材の当接部が2箇所必要になる。
しかしながら、圧縮コイルバネに設けた2箇所の突起部角度における製造バラツキを抑えることは難しく、この角度バラツキを考慮すると、第2の回転部材側で回転方向のガタを多く設定することになる。
これは、スリップ機構におけるバックラッシュのバラツキを大きくするため、レンズ鏡筒の制御性が劣化するという問題がある。
そこで、本実施例では、片側回転時にのみ荷重を吸収する(当接箇所は1箇所)構成を取ることで、バックラッシュを抑えたレンズ鏡筒の制御性が良好なスリップ機構を提供する。
図8は、本実施例のレンズ鏡筒を搭載した撮影装置において、レンズ鏡筒の駆動および、ぶれ補正装置のシステム図である。
図8において、50は被写体の空間周波数の高域成分を除去する為の光学ローパスフィルタである。
51はピント面に配置された光学像を電気信号に変換するための撮像素子であることのCCDである。
CCD51から読み出された電気信号aは、カメラ信号処理回路52により画像信号bとなる。
53は、レンズ駆動を制御するマイコンである。
電源投入時、マイコン53はフォーカスリセット回路54およびズームリセット回路55の出力を監視しながら、フォーカスモータ駆動回路56およびズームモータ駆動回路57を駆動させている。
これによって、各レンズ群を光軸方向に移動させる。
フォーカスリセット回路54およびズームリセット回路55からの出力は、それぞれの可動部材が予め設定された所定位置まで来ると反転する。
ここで、所定位置とは、可動部材に設けられた遮光部材が固定部に設けられたフォトインタラプタの発光部を遮光する、もしくは透過する境界部に来たときである。
そして、その位置を基準として以後のモータの駆動ステップ数をマイコン内で計数することによりマイコンは各レンズ群の絶対位置を知ることが出来る。
これにより、正確な焦点距離情報が得られる。
この一連の動作をズームおよびフォーカスのリセット動作と名づける。
58は、絞り装置を駆動する為の絞り駆動回路であり、マイコン53に取り込まれた映像信号の明るさ情報bに基づいて絞りの開口径が制御される。
59および60は、光学装置のPITCH(縦方向の傾き角)およびYAW(横方向の傾き角)角度検出回路であり、角度の検出は、例えば、撮影装置に固定された振動ジャイロ等の角速度センサの出力を積分して行われる。
両回路59、60からの出力、すなわち、撮影装置の傾き角度の情報は、マイコン53に取り込まれる。
61および62は、像ぶれ補正を行なうために第3レンズ群L3を光軸に対して垂直に移動させるための、PITCH(縦方向)およびYAW(横方向)のコイル駆動回路である。
コイル駆動回路61、62は、マグネットを含む磁気回路のギャップにコイルを配置し、いわゆる、ムービングコイルの構成により第3レンズ群L3をシフトさせる駆動力を発生させている。
63および64は、第3レンズ群L3の光軸に対するシフト量を検出するためのPITCH(縦方向)およびYAW(横方向)の位置検出回路であり、位置検出回路63、64からの信号マイコン53に取り込まれる。
第3レンズ群L3が光軸に対して垂直に移動すると、通過光束が曲げられて、CCD51上に結像している被写体の像の位置が移動する。
このときの像の移動量を実際に撮影装置が傾いたことによって、像が移動する方向と逆に同じ大きさだけ移動するようにマイコン53で制御する。
よって、撮影装置が傾いても(像ぶれしても)結像している像が動かない、いわゆる像ぶれ補正を実現している。
マイコン53内では、PITCH角度検出回路59およびYAW角度検出回路60により得られた撮影装置の傾き信号とPITCH位置検出回路63およびYAW位置検出回路64から得られた第3レンズ群L3のシフト量信号をそれぞれ差し引く。
そして、それぞれの差信号を増幅および適当な位相補償を行なった信号に基づいてPITCHコイル駆動回路61およびYAWコイル駆動回路62によりそれぞれ第3レンズ群L3を駆動する。
この制御により、上記の差信号がより小さくなるように位置決め制御が行なわれ、目標位置に保たれる。
更に、本実施例では、第1〜第3レンズ群L1〜L3の相対移動により変倍動作を行なっている。
このため、第3レンズ群L3のシフト量に対する像の移動量が焦点距離によって変化してしまう。
そこで、PITCH角度検出回路59およびYAW角度検出回路60によって得られる撮影装置の傾き信号でそのまま第3レンズ群L3のシフト量を決定せず、焦点距離情報により補正を行なっている。
その後、撮影装置の傾きによる像の動きを第3レンズ群L3のシフトによりキャンセルする構成となっている。
本実施例によれば、駆動伝達装置内に構成されたスリップ機構は、ウォームギヤに噛合するウォームホイールと、ウォームホイールと一体的に形成された平歯車と噛合する、駆動源に最も近い平歯車の減速歯車に配置する構成をとった。
また、スリップ機構には、一方の第1の回転部材には突起部を備えた径方向に圧縮される付勢部材が保持され、もう一方の第2の回転部材には、付勢部材の突起部に当接する当接部を備えた。
さらに、このスリップ機構は、レンズ保持部材の繰り込み(沈胴)方向へ荷重を加えた場合に回転する方向にのみ、所定値以上の荷重を吸収する構成をとった。
これにより、外部からの荷重を吸収して駆動伝達装置内のギヤ破壊を回避するとともに、スリップ機構の全長を短く設定することができ、レンズ鏡筒を小型化できる効果が得られる。
本発明の実施例である撮影装置の斜視図 本発明の実施例であるレンズ鏡筒の断面図(沈胴時) 本発明の実施例であるレンズ鏡筒の断面図(WIDE時) 本発明の実施例であるレンズ鏡筒の断面図(TELE時) 本発明の実施例である駆動伝達装置の背面図 本発明の実施例であるスリップ機構の分解図 図6のA方向から見た図 本発明の実施例のレンズ鏡筒の駆動および、ぶれ補正装置のシステム図
符号の説明
L レンズ鏡筒
B カメラ本体
1、3、5 ユニット
2、4、11 鏡筒
12、13 筒
13a、13b、13c、13d、13e カム溝
14 支持枠
15、40 ユニット
43 スリップ機構
43a、43d 回転部材
43c バネ

Claims (5)

  1. レンズを保持したレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材を光軸方向に移動させるためのカム部材と、
    前記カム部材に駆動源からの駆動力を伝達するため駆動伝達装置と、
    を備えたレンズ鏡筒であって、
    前記駆動伝達装置において、前記駆動源側の歯車からの駆動力を平歯車で受ける歯車のうち最も前記駆動源に近い歯車が、軸部を含む第1の回転部材と、突起部を含み前記軸部に対して前記軸部の径方向に付勢するコイルバネと、前記突起部と当接する当接部を含み前記軸部の外側に配置された第2の回転部材とを有するスリップ機構を備える、ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記スリップ機構は、前記レンズ保持部材が移動する方向へ荷重が加わった場合に前記第1の回転部材が回転する方向に前記荷重を吸収する構成であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記スリップ機構は、前記レンズ保持部材が移動する第1の方向へ荷重が加わった場合に前記第1の回転部材が回転する方向にのみ前記荷重を吸収する構成であることを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記コイルバネの突起部が前記第2の回転部材の当接部より受ける力が所定値以上になった時に前記第1の回転部材の軸部に対して前記コイルバネの内周が広がることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のレンズ鏡筒。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載のレンズ鏡筒を備えた撮影装置。
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