JP4532673B2 - 光学機器および撮影装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラ等の撮影装置に用いられるレンズ鏡筒その他の光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビデオカメラ用のズームレンズとしては、例えば被写体側から順に固定の凸、可動の凹、固定の凸、可動の凸の4つのレンズ群から構成されるものがある。
【0003】
図6(A),(B)には、一般的な4群レンズ構成のズームレンズの鏡筒構造を示している。なお、(B)は(A)におけるA−A線断面を示している。
【0004】
このズームレンズを構成する4つのレンズ群201a〜201dは、固定された前玉レンズ201a、光軸に沿って移動することで変倍動作を行うバリエーターレンズ群201b、固定されたアフォーカルレンズ201c、および光軸に沿って移動することで変倍時の焦点面維持と焦点合わせを行うフォーシングレンズ群201dからなる。
【0005】
ガイドバー203,204a,204bは光軸205と平行に配置され、移動するレンズ群の案内および回り止めを行う。DCモーター206はバリエーターレンズ群201bを移動させる駆動源となる。
【0006】
前玉レンズ201aは前玉鏡筒202に保持され、バリエーターレンズ群201bはV移動環211に保持されている。また、アフォーカルレンズ201cは中間枠215に、フォーカシングレンズ群201dはRR移動環214に保持されている。
【0007】
前玉鏡筒202は、後部鏡筒216に位置決め固定されており、両鏡筒202,216によってガイドバー203が位置決め支持されているとともに、ガイドスクリュウ軸208が回転可能に支持されている。このガイドスクリュウ軸208は、DCモータ206の出力軸206aの回転がギア列207を介して伝達されることにより回転駆動される。
【0008】
バリエーターレンズ群201bを保持するV移動環211は、押圧ばね209とこの押圧ばね209の力でガイドスクリュウ軸208に形成されたスクリュー溝208aに係合するボール210とを有しており、DCモータ206によってガイドスクリュー軸208が回転駆動されることにより、ガイドバー203にガイドおよび回転規制されながら光軸方向に進退移動する。
【0009】
後部鏡筒216とこの後部鏡筒216に位置決めされた中間枠215にはガイドバー204a,204bが嵌合支持されている。RR移動環214は、これらガイドバー204a,204bによってガイドおよび回転規制されながら光軸方向に進退可能である。
【0010】
フォーカシングレンズ群201dを保持するRR移動環214には、ガイドバー204a,204bにスライド可能に嵌合するスリーブ部が形成されており、またラック213が光軸方向についてRR移動環214と一体的となるように組み付けられている。
【0011】
ステッピングモーター212は、その出力軸に一体形成されたリードスクリュー212aを回転駆動する。リードスクリュー212aにはRR移動環214に組み付けられたラック213が係合しており、リードスクリュー212aが回転することによって、RR移動環214がガイドバー204a,204bによりガイドされながら光軸方向に移動する。
【0012】
なお、バリエーターレンズ群の駆動源としては、フォーカシングレンズ群の駆動源と同様にステッピングモータを用いてもよい。
【0013】
そして、前玉鏡筒202、中間枠215および後部鏡筒216により、レンズ等を略密閉収容するレンズ鏡筒本体が形成される。
【0014】
また、このようなステッピングモータを用いてレンズ群保持枠を移動させる場合には、フォトインタラプタ等を用いて保持枠が光軸方向の1つの基準位置に位置することを検出した後に、ステッピングモータに与える駆動パルスの数を連続的にカウントすることにより、保持枠の絶対位置を検出する。
【0015】
図7には、従来の撮像装置におけるカメラ本体の電気的構成を示している。この図において、図11にて説明したレンズ鏡筒の構成要素については、図6と同符号を付す。
【0016】
221はCCD等の固体撮像素子、222はバリエーターレンズ群201bの駆動機構であり、モータ206(又はステッピングモータ)、ギア列207およびガイドスクリュー軸208等を含む。
【0017】
223はフォーカシングレンズ群201dの駆動機構であり、ステッピングモータ212、リードスクリュー軸212aおよびラック213等を含む。
【0018】
224はバリエーターレンズ群201bとアフォーカルレンズ201cとの間に配置された絞り装置235の駆動機構である。
【0019】
225はズームエンコーダー、227はフォーカスエンコーダーである。これらのエンコーダーはそれぞれ、バリエーターレンズ群201bおよびフォーカシングレンズ群201dの光軸方向の絶対位置を検出する。なお、図11に示すようにバリエーター駆動源としてDCモータを用いる場合には、ボリューム等の絶対位置エンコーダーを用いたり、磁気式のものを用いたりする。
【0020】
また、駆動源としてステッピングモーターを用いる場合には、前述したような基準位置に保持枠を配置してから、ステッピングモータに入力する動作パルス数を連続してカウントする方法を用いるのが一般的である。
【0021】
226は絞りエンコーダーであり、モータ等の絞り駆動源224の内部にホール素子を配置し、ローターとステーターの回転位置関係を検出する方式のものなどが用いられる。
【0022】
232は本カメラの制御を司るCPUである。228はカメラ信号処理回路であり、固体撮像素子221の出力に対して所定の増幅やガンマ補正などを施す。これらの所定の処理を受けた映像信号のコントラスト信号は、AEゲート229およびAFゲート230を通過する。即ち、露出決定およびピント合わせのために最適な信号の取り出し範囲が全画面内のうちこのゲートで設定される。このゲートの大きさは可変であったり、複数設けられたりする場合がある。
【0023】
231はAF(オートフォーカス)のためのAF信号を処理するAF信号処理回路であり、映像信号の高周波成分に関する1つもしくは複数の出力を生成する。233はズームスイッチ、234はズームトラッキングメモリである。ズームトラッキングメモリ234は、変倍に際して被写体距離とバリエーターレンズ位置に応じてセットすべきフォーカシングレンズ位置の情報を記憶する。なお、ズームトラッキングメモリとしてCPU232内のメモリを使用してもよい。
【0024】
例えば、撮影者によりズームスイッチ233が操作されると、CPU232は、ズームトラッキングメモリ234の情報をもとに算出したバリエーターレンズとフォーカシングレンズの所定の位置関係が保たれるように、ズームエンコーダー225の検出結果となる現在のバリエーターレンズの光軸方向の絶対位置と算出されたバリエーターレンズのセットすべき位置、およびフォーカスエンコーダー227の検出結果となる現在のフォーカスレンズの光軸方向の絶対位置と算出されたフォーカスレンズのセットすべき位置がそれぞれ一致するように、ズーム駆動機構222とフォーカスシング駆動機構223を駆動制御する。
【0025】
また、オートフォーカス動作ではAF信号処理回路231の出力がピークを示すように、CPU232は、フォーカシング駆動機構223を駆動制御する。
【0026】
さらに、適正露出を得るために、CPU232は、AEゲート229を通過したY信号の出力の平均値を所定値として、絞りエンコーダー226の出力がこの所定値となるように絞り駆動源224を駆動制御して、開口径をコントロールする。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年撮影レンズには小型化、小径化が求められており、従来からビデオカメラ用のズームレンズとして最も多く用いられている光学タイプである、被写体側から順に固定の凸、可動の凹、固定の凸、可動の凸の4つのレンズ群から構成される光学タイプでは、前玉が固定であるため、光学系を保持する鏡筒全長が長くなるという問題がある。
【0028】
そこで、収納時に前玉がカメラ本体に対して沈胴(収納)する沈胴鏡筒又はWide端にて光学全長が短くなる前玉位置可変ズーム光学タイプが提案されている。
【0029】
しかし、前述の沈胴鏡筒や前玉位置可変タイプの鏡筒構造はヘリコイド等を用いていたため、鏡筒構造が複雑且つ大きくなり、さらに部品点数も増えてコストアップを伴うという問題がある。
【0030】
また、ヘリコイドを用いない場合には、リードネジと移動群に構成されたラック部材による駆動を行うが、この場合、前玉レンズ群に外力等が加わった場合に前玉レンズ群に構成されたラックがリードネジ上の正規の位置から他の位置にずれてしまう、いわゆるラックずれを起こしてしまうおそれがある。そして、このラックずれが発生すると、前玉レンズ群の位置情報が崩れてしまい、前玉レンズ群とフォーカスレンズ群が全焦点距離において所望のレンズ間隔になるよう制御することで合焦状態を保っていた制御に支障が生じ、これを回復させるためには一旦電源を再投入して初期位置確認動作を行わなければならない。
【0031】
そこで、本発明は、簡単なカム機構により移動要素群の使用領域での駆動および収納駆動を可能とするとともに、前玉に外力等が加わった場合でもラックずれを防止でき、外力解除後には合焦状態が確保できるコンパクトな光学機器を提供することを目的としている。
【0032】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本願第1の発明では、駆動源を備えた駆動ユニットによって駆動される板カムにより光学系を構成する複数の移動要素群を光軸方向に駆動する光学機器であって、上記板カムが、駆動ユニットが第1の作動領域で作動するときに回動して複数の移動要素群を駆動し、駆動ユニットが上記第1の作動領域に連続する第2の作動領域で作動するときに光軸方向移動して複数の移動要素群を駆動するように構成している。
【0033】
これにより、ヘリコイドやカム環といった機器の大型化(大径化)を招く部材を用いることなく、1つの駆動ユニットと板カムとからなる簡単な機構で、複数の移動要素群の光軸方向駆動を行うことが可能となる。
【0034】
また、本願第2の発明では、駆動源を備えた駆動ユニットによって駆動される板カムにより光学系を構成する第1および第2の移動要素群を光軸方向に駆動する光学機器であって、上記板カムが、駆動ユニットが第1の作動領域で作動するときに回動して第1および第2の移動要素群を互いに反対方向に駆動し、駆動ユニットが上記第1の作動領域に連続する第2の作動領域で作動するときに光軸方向移動して第1および第2の移動要素群を互いに同じ方向に移動するように構成している。
【0035】
これにより、上記第1の発明と同様に簡単な機構で、例えば、第1および第2の移動要素群を互いに反対方向に駆動したり、同じ方向に駆動したりするといった、複雑な移動要素群の駆動が可能となる。
【0036】
そして、これら第1および第2の発明において、駆動ユニットを第1の作動領域で作動させることによって複数の移動要素群を撮影等での使用領域で駆動する一方、第2の作動領域で作動させることによって複数の移動要素群(特に、最も物体側に位置する移動要素群)を収納領域で駆動させるようにすれば、携帯時等においてコンパクトな光学機器とすることが可能である。
【0037】
上記複数の移動要素群のうちの1つに光量調節ユニットを設けるようにして、光学配置の自由度を高め、光学系の小型化等を図るようにしてもよい。
【0038】
また、複数の移動要素群のうち1つが最も物体側の移動要素群である場合に、この移動要素群を、板カムのカム部に対して像面側からバネ付勢することにより、この移動要素群に物体側からの外力等が加わった際にはこの移動要素群がバネ付勢力に抗してカム部から離脱してその外力等が板カムおよび駆動ユニットに伝わるのを防止することが可能となり、外力等がなくなった場合には上記バネ付勢力によって再びカム部に対して移動要素群が当接して光学性能が保証される。
【0039】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の実施形態であるビデオカメラ用ズームレンズの光学系を示しており、図2には、図1の光学系を配置したレンズ鏡筒(光学機器)の構成を示している。また、図3には、上記レンズ鏡筒内の板カム機構を示しており、図4には、上記レンズ鏡筒を図中A−Aで示す線上で切断したときの断面を示している。さらに、図5には、上記レンズ鏡筒に使用されるズームモータユニットの構成を示している。
【0040】
図1において、L1は第1群レンズ(第1の移動要素群:変倍レンズ群)である凸レンズである。L2は第2群レンズ(第2の移動要素群:補正レンズ群)であり、ズーミング時に第1群レンズL1と反対方向に移動して第1群レンズL1の移動に伴うピント移動を補正する凹レンズである。
【0041】
L3は固定の第3群レンズである凸レンズ、L4はフォーカス調整を行う第4群レンズである凸レンズ、Iは絞りユニット(光量調節ユニット)を示している。図1には、上からテレ状態、ワイド状態、そして沈胴(収納)状態を示しており、矢印で示すようにテレからワイドにズーミングすることによって第1群レンズL1は像面側へ、第2レンズ群L2は被写体(物体)側へ移動する。そして、撮影を行わない時は沈胴状態へ移動するために、第1群および第2群レンズL1,L2がほぼ同間隔を保ちながら像面側に移動する。
【0042】
次に、上記光学系を駆動する構成につて説明する。図2および図4において、1は第1群レンズL1を保持する1群鏡筒を示す。この1群鏡筒1は、2本のガイドバー6a,6b(図3参照)によって光軸方向へ移動可能に保持されている。 2は第2群レンズL2を保持する2群鏡筒を示し、1群鏡筒1と同様に2本のガイドバー7a,7b(図3参照)によって光軸方向へ移動可能に保持されている。
【0043】
3は第3群レンズL3を保持するアフォーカル鏡筒を示し、固定鏡筒5とローパスフィルタL5とを保持した後部鏡筒8に挟持され、図示しないビスによって固定されている。
【0044】
後部鏡筒8の後部には、図示しないCCDセンサが取り付けられている。4は第4群レンズL4を保持する4群鏡筒を示し、2群鏡筒2と共通のガイドバー7bとガイドバー9とによって光軸方向へ移動可能に保持されている。
【0045】
ガイドバー6a,6b,7a,7bは固定鏡筒5と後部鏡筒8とで両端を保持されており、ガイドバー9はアフォーカル環3と後部鏡筒8とによって両端を保持されている。これら5本のガイドバーによって1群鏡筒1、2群鏡筒2および4群鏡筒4の光軸方向のガイドとガイドバー周りでの回り止めとを行っている。
【0046】
10は電磁アクチュエータによって絞り羽根を駆動するIGメータを示し、固定鏡筒5と後部鏡筒8との間に挟持されたアフォーカル環3に図示しないビスによって固定されている。なお、固定鏡筒5、後部鏡筒8およびアフォーカル環3により鏡筒(機器)本体が構成される。
【0047】
ZUはズームモータユニット(駆動ユニット)を示し、図5に示すように、略U字形をした保持板12により、駆動源としてのステッピングモータであるズームモータ11とこのモータ11の出力軸に一体化されたスクリュー軸13とが保持されて構成されて、固定鏡筒5にビスで固定されている。
【0048】
保持板12における両端間には、スクリュー軸14に平行に延びるガイド軸13が取り付けられており、このガイド軸13にはキャリッジ15が軸方向に移動可能に嵌合している。
【0049】
キャリッジ15には、スクリュー軸14に噛み合うラック部15aが形成されている。ズームモータ11が作動してスクリュー軸13が回転すると、このスクリュー軸13とラック部15bとの送りネジ作用によって、キャリッジ15が光軸方向に駆動される。また、キャリッジ15には、このキャリッジ15と後述する板カム16に形成された連結長溝16eに係合する連結ピン15aが形成されている。このため、板カム16は、ズームモータユニットZUからキャリッジ15を介して光軸方向駆動力を受けることになる。
【0050】
1群鏡筒1にはカムフォロワー1aが形成されており、板カム16の回動に伴いこの板カム16に形成された第1カム部16dとの当接位置が変位することにより1群鏡筒1が光軸方向に駆動される。同様に、2群鏡筒2にもカムフォロワー2aが形成されており、板カム16の回動に伴いこの板カム16に形成された第2カム部16fとの当接位置が変位することにより2群鏡筒2が光軸方向に駆動される。
【0051】
FU(図3参照)はフォーカスモータユニットであり、略U字形をした保持板18bにより、ステッピングモータであるフォーカスモータ18とこのモータ18の出力軸に一体化されたスクリュー軸18aとが保持されて構成され、後部鏡筒8にビスで固定されている。
【0052】
4群鏡筒4には、スクリュー軸18aに噛み合うラック19が取り付けられており、フォーカスモータ18が作動してスクリュー軸18aが回転すると、このスクリュー軸18aとラック19との送りネジ作用によって4群鏡筒4が光軸方向に駆動される。
【0053】
なお、ラック19は、スプリング20によってスクリュー軸18aに対して噛み合う方向と、4群鏡筒4に対して光軸方向に押圧される方向とに付勢されており、これによりスクリュー軸18aとの噛合いガタと4群鏡筒4に対するスラストガタとが取り除かれている。
【0054】
また、ラック19は、軸部19a,19bを、4群鏡筒4に光軸方向に延びるよう形成された穴部4aに嵌合させることにより4群鏡筒4に取り付けられており、軸部19a,19bを中心に光軸直交面内にて回動可能となっている。このため、4群鏡筒4を光軸方向にガイドするガイドバー7b,9とスクリュー軸18aとの平行度にずれがあっても4群鏡筒4のスムーズな光軸方向駆動が確保される。
【0055】
16は平板状の部材に、上記第1および第2のカム部16d,16fと、連結長溝16eとを形成してなる板カムを示し、この板カム16における第1および第2のカム部16d,16fが形成された部分の間には、直線状の長溝部分16aおよびこの長溝部分16aの中間位置から分岐する円弧溝部分16cからなるガイド溝が形成されている。このガイド溝16a,16cには、アフォーカル環3に一体的に設けられた第1固定ピン3aおよび第2固定ピン3bが係合している。
【0056】
図2(a)に示すように、第1固定ピン3aが長溝部分16aの像面側端16gに当接し、第2固定ピン3bが円弧溝部分16cに係合しているときに、板カム16がキャリッジ15から光軸方向駆動力を受けると、板カム16は、第2固定ピン3bによってガイドされながら第1固定ピン3aを中心に回動する。なお、板カム16の回動範囲は、第2固定ピン3bと円弧溝部分16cの先端および長溝部分16aの幅方向端16iとの当接により制限される。
【0057】
また、図2(b),(c)に示すように、第1固定ピン3aおよび第2固定ピン3bがともに長溝部分16aに係合しているときに、板カム16がキャリッジ15から光軸方向駆動力を受けると、板カム16は、両固定ピン3a,3bによってガイドされながら光軸方向に移動する。なお、板カム16の光軸方向移動範囲は、第1固定ピン3aと長溝部分16aの像面側端16gとの当接および第2固定ピン3bと長溝部分16aの被写体側端16bとの当接により制限される。
【0058】
なお、板カム16は、1群鏡筒1におけるピン1aの根元部分に形成された摺動面1bと、2群鏡筒2におけるピン2aの根元部分に形成された摺動面2bとにより鏡筒内径側への移動が阻止されている。
【0059】
また、図4に示すように、板カム16を組み込んだ後、固定鏡筒5を組み込むことによって、板カム16は固定鏡筒5の内周面に形成された2個所の凸部5aに対して摺動可能に当接し、板カム16の鏡筒外径側への移動が阻止される。摺動面1b,2bと凸部5aとの間には、板カム16が滑らかに回動若しくは光軸方向移動できるだけの隙間が設けられている。
【0060】
また、1群鏡筒1および2群鏡筒2はそれぞれ、ガイドバー6b,7bの外周に配置されたコイルスプリング17a,17bにより像面側から被写体側に向けて付勢されており、それぞれのカムフォロワー1a,2aは板カム16の第1および第2のカム部16d,16fに押し付けられる。これにより、前方に付勢しており、カムフォロワー1a,2aと板カム16の第1および第2のカム部16d,16fとの当接ガタを無くするとともに、後述するワイド状態からテレ状態までの間での第1固定ピン3aと長溝部分16aの像面側端16gとの当接ガタを無くすることができる。なお、コイルスプリング17a,17bは、ズームモータ11の負担を大きくさせないように、かついかなる鏡筒姿勢でも上記当接ガタを無くすることができるように、1群および2群鏡筒1,2をその自重に抗して持ち上げる程度のばね圧に設定されている。
【0061】
次に、本実施形態のレンズ鏡筒におけるズーム領域(使用領域)での動作および沈胴領域(収納領域)での動作について説明する。
【0062】
まず、レンズ鏡筒をテレ端状態からワイド端状態とするために、ズームモータユニットZUを、キャリッジ15を図2(a)に示す位置から図2(b)に示す位置に向けて移動させるよう作動(第1の作動領域で作動)させると、キャリッジ15を介して板カム16に光軸方向像面側への駆動力が作用するが、このとき第1固定ピン3aが長溝部分16aの像面側端16gに当接し、第2固定ピン3bが円弧溝部分16cに係合しているため、板カム16は第2固定ピン3bによってガイドされながら第1固定ピン3aを中心に反時計回り方向に回動する。
【0063】
そしてこの板カム16の回動によって、コイルスプリング17aにより被写体側へ付勢されている1群鏡筒1は、カムフォロワー1aの板カム16におけるカム部16dへの当接位置が変位することにより、像面側に移動する。また、コイルスプリング17bにより被写体側へ付勢されている2群鏡筒2は、カムフォロワー2aの板カム16におけるカム部16fへの当接位置が変位することにより、1群鏡筒1の移動方向と反対側、すなわち被写体側に移動する。
【0064】
こうしてワイド端状態に達すると、板カム16の長溝部分16aの幅方向端面16iに第2固定ピン3bが当接し、板カム16のそれ以上の反時計回り方向の回動が阻止される。このとき、長溝部分16aは光軸にほぼ平行となる。
【0065】
そして、ズームモータユニットZUがさらに同一方向に、つまりキャリッジ15を図2(b)に示す位置から図2(c)に示す位置に向けて移動させるよう作動(第2の作動領域で作動)すると、キャリッジ15を介して板カム16には像面側への駆動力が作用するが、第2固定ピン3bによって回動が阻止された板カム16は、第1および第2固定ピン3a,3bにより長溝部分16aがガイドされながらキャリッジ15とともに像面側に移動する。
【0066】
そして板カム16の像面側への移動に伴って1群および2群鏡筒1,2はコイルスプリング17a,17bの付勢力に抗してワイド端状態での間隔を保ったまま板カム16と一体的に像面側に駆動される。そして、第2固定ピン3bが長溝部分16aの被写体側端16bに当接すると、それ以上の板カム16の像面側への移動が阻止され、沈胴端に達する。この沈胴端状態では、1群鏡筒1は鏡筒本体に対して突出しないよう収納される。
【0067】
一方、沈胴端状態からワイド端状態に駆動するためにズームモータユニットZUを逆方向に作動(第2の作動領域で作動)させると、板カム16、1群および2群鏡筒1,2は一体的に被写体側に繰り出す。そして、第1固定ピン3aが板カム16の長溝部分16aの像面側端16gに当接するとそれ以上の被写体側への移動が阻止され、ワイド端状態となる。
【0068】
さらに、ズームモータユニットZUを逆方向に作動させ続け、キャリッジ15を図2(b)に示す位置から図2(a)に示す位置に向けて移動させると、第1固定ピン3aによってワイド端状態での位置からの被写体側への平行移動が阻止された板カム16は、第1固定ピン3aを中心に回動する。コイルスプリング17aにより被写体側へ付勢されている1群鏡筒1は、カムフォロワー1aの板カム16におけるカム部16dへの当接位置が変位することにより、被写体側に移動する。また、コイルスプリング17bにより被写体側へ付勢されている2群鏡筒2は、カムフォロワー2aの板カム16におけるカム部16fへの当接位置が変位することにより、1群鏡筒1の移動方向と反対側、すなわち像面側に移動する。
【0069】
なお、板カム16の第1カム部16aの先端部近傍に形成された遮光部16hは、板カム16が図2(b)に示す位置又は図2(c)に示す位置に位置した際に、鏡筒本体に固定されたフォトインタラプタ(図示せず)の投光素子と受光素子の間に入り込む。これにより、板カム16が基準位置に位置したことが検出され、この後、ズームモータ11に入力するパルス数をカウントすることで板カム16の位置検出が可能になる。板カム16によって1群鏡筒1および2群鏡筒2の位置は連動して決まっているので、板カム16の位置を検出すればズーム位置や沈胴位置ともに検出できるる。
【0070】
4群鏡筒4にも同様な遮光壁4bが形成されており、図示しないインタラプタの投光素子と受光素子との間に入り込むことによって4群鏡筒4が基準位置に位置したことが検出される。その後はフォーカスモータ14に入力するパルス数をカウントすることで4群鏡筒4の位置検出を行うことができる。
【0071】
以上説明したように、本実施形態によれば、板カム16を1枚設け、この板カム16に1つのズームモータユニットZUから光軸方向駆動力を与えるだけの簡単な構成で、2つの移動要素群を光軸方向駆動することができる。しかも、ズーム動作時には1群鏡筒1と2群鏡筒2を互いに反対方向に移動させるとともに、沈胴領域では1群鏡筒1と2群鏡筒2とほぼ胴間隔を保ったまま同じ方向に移動させるといった、カム環を使用する場合と同等な複雑な駆動が可能になる。
【0072】
さらに、沈胴状態では、1群鏡筒1を鏡筒本体内に収納するため、鏡筒全長が短かくなり、携帯等に都合良くすることができる。
【0073】
その上、カム環やヘリコイド環を使用する場合に比べてコンパクト化し易く、また、モータ11の負荷トルクも小さくて済むため、消費電力を少さくすることができる。さらに、板カム16を1枚設けるだけであるので、鏡筒の組立性も良好であり、コストを安く抑えることができる。
【0074】
また、本実施形態において、テレ端状態からワイド端状態の間に1群鏡筒1に物体側から外力等が作用したときは、1群鏡筒1はコイルスプリング17aの付勢力に抗して像面側に移動する。このとき、1群鏡筒1のカムフォロワー1aは板カム16の第1カム部16dから離脱するため、板カム16やキャリッジ15やズームモータユニットZUに上記外力等が伝わらない。このため、1群鏡筒1に作用した外力等によってキャリッジ15におけるラック部15bのスクリュー軸13に対する噛み合い位置がずれることがない。
【0075】
一方、1群鏡筒1に作用していた外力等がなくなれば、コイルスプリング17aの付勢力によって1群鏡筒1が被写体側に押し戻され、再び1群鏡筒1のカムフォロワー1aが板カム16の第1カム部16dに当接する。このため、これ以降の光学性能が保証される。
【0076】
なお、上記実施形態では、駆動源としてステップモータを使用した場合について説明したが、他のDCモータ、リニアアクチュエータ等を用いるようにしても同様の効果が得られる。また、位置検出に関しても本実施形態は光学式の検出手段(フォトインタラプタ)を使用する場合について説明したが、磁気式、可変抵抗式等他の検出手段を利用してもよい。
【0077】
また、上記実施形態では、1、2群が移動し、絞り位置が固定の光学タイプであるレンズ鏡筒について説明したが、本発明は、板カムのカム部形状を変えることにより、1、2群および絞り位置が可変の光学タイプのレンズ鏡筒にも適用することができる。さらに、板カムのカム部形状を変えることにより、ズーム領域および沈胴領域にて1、2群を互いに同じ方向に駆動するようにしてもよい。
【0078】
さらに、板カムにおける1群用カム部をアフォーカル環上の固定ピンを中心としたR形状に形成することにより、1群の光軸上の位置を撮影領域においては変化させずに、沈胴のみを行うことも可能となり、従来の所謂、前玉固定の4群リアフォーカス光学系に沈胴機能を追加することが可能となる。
【0079】
また、上記実施形態では、ビデオカメラ用のレンズ鏡筒について説明したが、本発明はこれ以外の光学系を備えた光学機器にも適用することができる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本願第1の発明によれば、ヘリコイドやカム環といった機器の大型化(大径化)を招く部材を用いることなく、1つの駆動ユニットと板カムとからなる簡単な機構で、複数の移動要素群の光軸方向駆動を行うことができる。
【0081】
また、本願第2の発明によれば、上記第1の発明と同様に簡単な機構で、第1および第2の移動要素群を互いに反対方向に駆動したり、同じ方向に駆動したりするといった、複雑な移動要素群の駆動を行うことができる。
【0082】
そして、これら第1および第2の発明において、駆動ユニットを第1の作動領域で作動させることによって複数の移動要素群を撮影等での使用領域で駆動する一方、第2の作動領域で作動させることによって複数の移動要素群(特に、最も物体側に位置する移動要素群)を収納領域で駆動させるようにすれば、携帯時等においてコンパクトな光学機器とすることができる。
【0083】
また、上記複数の移動要素群のうち1つを光量調節ユニットとすれば、光量調節ユニットの配置自由度を高めることができ、光学系の小型化等を図ることができる。
【0084】
また、複数の移動要素群のうち1つが最も物体側の移動要素群である場合に、この移動要素群を、板カムのカム部に対して像面側からバネ付勢するようにすれば、この移動要素群に物体側からの外力等が加わった際にはこの移動要素群がバネ付勢力に抗してカム部から離脱してその外力等が板カムおよび駆動ユニットに伝わるのを防止することができる。そして、外力等がなくなった場合には上記バネ付勢力によって再びカム部に対して移動要素群を当接させることができ、光学性能を保証することができる。
【0085】
さらに、板カムにおける最も物体側の移動要素群用のカム部を板カムの回動軸を中心としたR形状に形成すれば、例えば、使用領域においては上記移動要素群の光軸方向位置を変化させずに、沈胴領域でのみ光軸方向移動を行わせることができ、いわゆる前玉固定のリアフォーカス光学系に対して沈胴機能を追加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に適した光学系の配置構成を示す説明図である。
【図2】上記光学系を備えた本発明の実施形態であるレンズ鏡筒の断面図。
【図3】上記レンズ鏡筒における駆動機構の要部の分解斜視図。
【図4】図2のレンズ鏡筒をA−Aで切断した断面図。
【図5】上記レンズ鏡筒に用いられるズームモータユニットの分解斜視図。
【図6】従来のレンズ鏡筒の断面図。
【図7】従来のレンズ鏡筒における制御回路を示すブロック図。
【符号の説明】
1 1群鏡筒
1a カムフォロワー
2 2群鏡筒
2a カムフォロワー
3 アフォーカル環
3a,3b 固定ピン
4 4群鏡筒
5 固定鏡筒
6a,6b,7a,7b,9 ガイドバー
8 後部鏡筒
10 IGメータ
11 ズームモータ
13,18a スクリュー軸
14 ガイド軸
15 キャリッジ
15a 連結ピン
15b ラック部
16 板カム
16a 長溝部分
16c 円弧溝部分
16d 第1カム部
16e 長溝
16f 第2カム部
17a,17b コイルスプリング
18 フォーカスモータ
19 ラック
20 スプリング

Claims (19)

  1. 駆動源を備えた駆動ユニットによって駆動される板カムにより光学系を構成する複数の移動要素群を光軸方向に駆動する光学機器であって、
    前記板カムは、前記駆動ユニットが第1の作動領域で作動するときに回動して前記複数の移動要素群を駆動し、前記駆動ユニットが前記第1の作動領域に連続する第2の作動領域で作動するときに光軸方向移動して前記複数の移動要素群を駆動することを特徴とする光学機器。
  2. 前記駆動ユニットは、光軸方向に延びるスクリュー軸を備えた駆動源と、前記スクリュー軸に噛み合うとともに前記板カムに連結されたラック部材とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記駆動源がステッピングモータであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
  4. 前記複数の移動要素群が、変倍レンズ群およびこの変倍レンズ群の移動によるピント移動を補正するための補正レンズ群を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光学機器。
  5. 前記複数の移動要素群が、光量調節ユニットを含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光学機器。
  6. 前記駆動ユニットは、前記第1および第2の作動領域での作動により前記板カムに対して光軸方向への駆動力を与えるものであり、
    前記板カムは、直線状の長溝部分およびこの長溝部分の中間から分岐して延びる円弧溝部分からなるガイド部と、前記第1および第2の移動要素群をそれぞれカム駆動するためのカム部とを有しており、
    機器本体若しくは機器本体に固定された部材に、それぞれ前記ガイド部に係合する第1および第2のピンが形成されており、
    前記駆動ユニットが前記第1の作動領域で作動する際には、前記長溝部分の端部に前記第1のピンが係合するとともに前記円弧溝部分に前記第2のピンが係合して前記板カムの前記第1のピン回りでの回動が許容され、この板カムの回動により前記カム部がそれぞれ前記複数の移動要素群を駆動し、
    前記駆動ユニットが前記第2の作動領域で作動する際には、光軸方向に延びる前記長溝部分に前記第1および第2のピンが係合して前記板カムの光軸方向移動が許容され、この板カムの光軸方向移動により前記カム部がそれぞれ前記複数の移動要素群を駆動することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の光学機器。
  7. 前記複数の移動要素群が撮影等に使用可能な使用領域および機器本体に収納される収納領域での移動が可能であり、
    前記駆動ユニットが前記第1の作動領域で作動する際には前記複数の移動要素群が前記使用領域で移動し、前記駆動ユニットが前記第2の作動領域で作動する際には前記複数の移動要素群が前記収納領域で移動することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光学機器。
  8. 前記複数の移動要素群のうち1つが前記光学系のうち最も物体側の移動要素群であり、
    前記最も物体側の移動要素群が、前記板カムのカム部に像面側からバネ付勢されて当接していることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の光学機器。
  9. 前記複数の移動要素群のうち1つが前記光学系のうち最も物体側の移動要素群であり、
    前記板カムにおける前記最も物体側の移動要素群に当接するカム部が、この板カムが回動するときの回動軸を中心とする円弧形状に形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の光学機器。
  10. 駆動源を備えた駆動ユニットによって駆動される板カムにより光学系を構成する第1および第2の移動要素群を光軸方向に駆動する光学機器であって、
    前記板カムは、前記駆動ユニットが第1の作動領域で作動するときに回動して前記第1および第2の移動要素群を互いに反対方向に駆動し、前記駆動ユニットが前記第1の作動領域に連続する第2の作動領域で作動するときに光軸方向移動して前記第1および第2の移動要素群を互いに同じ方向に移動することを特徴とする光学機器。
  11. 前記駆動ユニットは、光軸方向に延びるスクリュー軸を備えた駆動源と、前記スクリュー軸に噛み合うとともに前記板カムに連結されたラック部材とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  12. 前記駆動源がステッピングモータであることを特徴とする請求項10又は11のいずれかに記載の光学機器。
  13. 前記第1および第2の移動要素群が、変倍レンズ群およびこの変倍レンズ群の移動によるピント移動を補正するための補正レンズ群であることを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載の光学機器。
  14. 前記第1および第2の移動要素群のうち一方が、光量調節ユニットであることを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載の光学機器。
  15. 前記駆動ユニットは、前記第1および第2の作動領域での作動により前記板カムに対して光軸方向への駆動力を与えるものであり、
    前記板カムは、直線状の長溝部分およびこの長溝部分の中間から分岐して延びる円弧溝部分からなるガイド部と、前記第1および第2の移動要素群をそれぞれカム駆動するためのカム部とを有しており、
    機器本体若しくは機器本体に固定された部材に、それぞれ前記ガイド部に係合する第1および第2のピンが形成されており、
    前記駆動ユニットが前記第1の作動領域で作動する際には、前記長溝部分の端部に前記第1のピンが係合するとともに前記円弧溝部分に前記第2のピンが係合して前記板カムの前記第1のピン回りでの回動が許容され、この板カムの回動により前記カム部がそれぞれ前記第1および第2の移動要素群を互いに反対方向に駆動し、
    前記駆動ユニットが前記第2の作動領域で作動する際には、光軸方向に延びる前記長溝部分に前記第1および第2のピンが係合して前記板カムの光軸方向移動が許容され、この板カムの光軸方向移動により前記カム部がそれぞれ前記第1および第2の移動要素群を互いに同じ方向に駆動することを特徴とする請求項10から14のいずれかに記載の光学機器。
  16. 前記第1および第2の移動要素群が撮影等に使用可能な使用領域および機器本体に収納される収納領域での移動が可能であり、
    前記駆動ユニットが前記第1の作動領域で作動する際には前記第1および第2の移動要素群が前記使用領域で移動し、前記駆動ユニットが前記第2の作動領域で作動する際には前記第1および第2の移動要素群が前記収納領域で移動することを特徴とする請求項10から15のいずれかに記載の光学機器。
  17. 前記第1および第2の移動要素群のうち一方が前記光学系のうち最も物体側の移動要素群であり、
    前記最も物体側の移動要素群が、前記板カムのカム部に像面側からバネ付勢されて当接していることを特徴とする請求項10から16のいずれかに記載の光学機器。
  18. 前記第1および第2の移動要素群のうち一方が前記光学系のうち最も物体側の移動要素群であり、
    前記板カムにおける前記最も物体側の移動要素群の像面側に当接するカム部が、この板カムが回動するときの回動軸を中心とする円弧形状に形成されていることを特徴とする請求項10から17のいずれかに記載の光学機器。
  19. 請求項1から18のいずれかに記載の光学機器を備えたことを特徴とする撮影装置。
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