JP2007078895A - ズームレンズカメラ - Google Patents

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Hiroto Isoda
寛人 磯田
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Abstract

【課題】 携帯電話機等の小型携帯機器にも搭載可能で、かつ薄型化、小型化が確保できるズームレンズカメラを提供する。
【解決手段】 二重に組み合わされた第1および第2のレンズ鏡筒36、37と、該第1および第2のレンズ鏡筒36、37からそれぞれ光軸直交方向に延長配置される第1および第2のカムフォロワー39、40と、該第1および第2のカムフォロワー39、40にそれぞれ摺接し第1および第2のレンズ鏡筒36、37をそれぞれ光軸方向に駆動するためのカムが形成された平板状の第1及び第2のカム部材41、42と、該第1および第2のカム部材41、42をそれぞれ回転駆動する第1および第2の駆動手段31、32とを備え、第1及び第2のカム部材を光軸直交方向に平行な軸回りで回転駆動してカムの作用により第1および第2のレンズ鏡筒36、37のそれぞれを光軸方向に移動させることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、光軸方向に移動可能な可動レンズ群を含む複数のレンズ群が収納されたズームレンズ鏡筒を備えたズームレンズカメラに関し、特に小型のズームレンズカメラに関する。
最近コンパクトカメラでは、撮影レンズの焦点距離を撮影者が自由に変更できるズームレンズカメラが一般的になり、被写体を好みの大きさにフレーミングして撮影することができるようになっている。撮影レンズの焦点距離を変える為には、撮影レンズが少なくとも2群以上のレンズ構成になっている必要がある。この複数のレンズ群の位置関係を変えることによって、撮影レンズの焦点距離が変わることになる。撮影レンズの焦点距離を伸ばす為には撮影レンズの各レンズ群を単純に前に出すのではなく、ズーム曲線に合わせて、それぞれ前後に移動させる。このためズームレンズカメラにおいては各レンズ群を光軸方向に移動できるズームレンズ鏡筒が設けられている。このズームレンズカメラは携帯性を確保するために出来るだけ小さく、薄い形状になっていることが好ましい。
このズームレンズカメラの例としては、種々開示されているが、その第1の従来例としてズーム操作部からの駆動力をカム機構を介して可動レンズ群に伝えることにより、可動レンズ群を光軸方向にスライドさせる鏡筒溝カム方式が開示されている。この方式は、カム溝をレンズ群を保持する鏡筒に形成している。このカム溝にはレンズ群と一体的に設けられたピン部材がガタのないように挿入され、鏡筒を回転させることでレンズ群を光軸方向に移動可能としている。このカム機構は、通常の場合、手動または電動モータにより回転操作され、ズーム操作部による駆動力を可動レンズ群に伝えるものである。(例えば、特許文献1参照。)
また、第2の従来例として、2つのレンズ群からなり、倍率を変えるための変倍系レンズ群と、焦点位置の補正を行う補正系レンズ群とを光軸と平行に置かれた円筒状カムで駆動するズームレンズ装置が知られている。このレンズ駆動装置は、レンズ群を保持するレンズ保持枠が2つ、それらを貫通するとともに、光軸を挟んで対向する2本のガイド軸によって固定枠内に保持されている。一方、光軸と平行に設けられて駆動源によって歯車を介して回転駆動される円筒状カムには、その周面に外向きコ字状のカム溝が形成されている。
そして、各レンズ保持枠に一体に設けられた突出部に光軸と平行方向に回転可能にローラが設けられ、このローラはそれぞれ前記外向きコ字状のカム溝の壁面に係合している。したがって、駆動源による回転が歯車を介して円筒状カムに伝達されて、円筒状カムが回転する。そして、カム溝にはレンズ群を保持するレンズ保持枠に一体に設けた突出部に設けたローラがそれぞれ位置しているのでカム溝に沿って両レンズ保持枠、すなわち、レンズ群が移動するものである。(例えば、特許文献2参照。)
また、第3の従来例として、カメラ用のステッピングモータを各レンズ群の駆動用アクチュエータとして用いたズームレンズカメラの例が開示されている。(例えば、特許文献3参照。)以下、図を用いて具体例について説明する。図8は、この従来例におけるズームレンズカメラの概略的構成を示し、図8(a)は略式上面断面図、図8(b)は正面図、図8(c)は略式側面断面図である。また、図9は従来例におけるズームレンズカメラの鏡筒とこの鏡筒に組み込まれるモーターユニットとを分離して示す斜視図である。図8に示すように、カメラ本体10には、その正面には被写体からの光を取り入れる入射開口部11,ストロボ発光窓12などが設けられている。またカメラ本体10の上面にはレリーズボタン13が設けられている。更に、図示はしてないがカメラ本体10の背面には画像表示窓等が配設されている。カメラ本体10の内部には、光学ユニット14,ストロボユニット15,電子回路基板16、画像表示器(LCD等)17、電池室18などが配設されている。光学ユニット14は、入射開口部11から入射した被写体からの光をプリズム21で入射光軸OAとは直角な方向へ反射し、レンズ群22を通して得た光像を撮像素子23の受光面上に照射することにより、被写体像を光電変換するものとなっている。光学ユニット14は、図示の如くカメラ正面から見て縦長な状態に配置されている。
光学ユニット14はレンズユニットを備えており、このレンズユニットについて図9を参照して説明する。図9はレンズユニットにおける鏡筒100と、レンズ駆動用アクチュエーターユニットとしてのステッピングモータユニット200とを分離して示す斜視図である。鏡筒100は、鏡筒ベース110と、二本のガイドバー122と124と、バリエータレンズいわゆるズームレンズを含むバリエータレンズ枠130と、フォーカシングレンズを含むフォーカシングレンズ枠140とを有している。ガイドバー122とガイドバー124は、共に鏡筒ベース110の前後の壁の間に設けられている。バリエータレンズ枠130とフォーカシングレンズ枠140とは、共に二本のガイドバー122と124に案内されて、光軸方向へ移動可能に支持されている。
ステッピングモータユニット200は、二つのステッピングモータ300と400を含んでいる。これらは一つのモータホルダー210によって保持されている。二つのステッピングモータ300と400の二本の駆動軸すなわちシャフト301と401は互いに平行に延びており、その表面にはリードスクリューが形成されている。バリエータレンズ枠130は、第一のステッピングモータ300のシャフト301のリードスクリューに噛み合うナット132を有し、フォーカシングレンズ枠140は、第二のステッピングモータ400のシャフト401のリードスクリューに噛み合うナット142を有している。ステッピングモータユニット200は、シャフト301とナット132を噛み合わせ、シャフト401とナット142を噛み合わせて、モータホルダー210を鏡筒ベース110のモータ取り付け部112に対し、ねじ等の適当な手段により固定することで、鏡筒100に取り付けられる。
バリエータレンズ枠130は、ステッピングモータ300の回転動作によってガイドバー122と124に沿って移動する。つまり、バリエータレンズ枠130はシャフト301の回転方向に応じて前後に移動操作される。同様に、フォーカシングレンズ枠140は、ステッピングモータ400の回転動作によってガイドバー122と124に沿って移動する。つまり、フォーカシングレンズ枠140はシャフト401の回転方向に応じて前後に移動操作される。
特開2001−221941号公報(第3−5頁、図1) 特開平9−145981号公報(第2頁、図7) 特開2003−274628号公報(第4−8頁、図1、図5)
しかしながら、前述の第1の従来例における鏡筒溝カム方式はカム溝が長くなり鏡筒が大型化する。また、カム溝を短くして鏡筒を小型化しようとすると、カム溝の回転角に対する変位量が大きくなる。すなわち、カム溝の傾斜や形状変化が急激になるので、鏡胴を回転させる際の抵抗が大きくなりズーミングの駆動力が非常に大きくなってしまう。さらに鏡筒構造が複雑且つ大きくなり易く、さらに部品点数も増えるためにコストアップにつながるという問題もあり小型化には不向きである。
また、第2の従来例における円筒カム方式は、レンズの駆動精度を高めるために円筒状カムのカム溝を高い加工精度で加工して外向きコ字状に形成する必要があり、また、レンズ保持枠の突出部に設けられてカム溝の内部に位置するローラも精度を高める必要があった。したがって高い精度での加工が必要なためにカム溝の製造コストが高くなり、また、駆動精度もカム溝とローラとの間のガタの1.4倍程度の光軸方向の誤差が生じるという問題点を有していた。したがって小型化にともない加工精度を高めることがさらに困難になると言う問題があった。
また、第3の従来例のように、モータによって回転駆動されるネジ軸の回転を光軸方向運動に変換するナットを用いて各レンズ群を個別に移動する方式は、各レンズ群を直線ガイドするための二本のガイドバーを必要とし、移動範囲がレンズ鏡筒の前端から後端までの広範囲に亘るため、その分スペース効率が悪くなり、レンズ鏡筒が大型化するという問題があった。ネジ軸タイプは、力の伝達効率が歯車より劣るため、高いモータートルクが必要になる。その結果として、大きなモータが必要となり、小型化には有効でない。
さらに、通常のズームレンズカメラの駆動源としてPM型ステッピングモータが用いられているが、構造上、外径の小型が難しい。また、超小型ステッピングモータとして円筒型のモータ(直径4mm、長さ13mm)が商品化されているが、出力トルクが小さいためズームレンズカメラ用として用いる場合には駆動力が不足するおそれがある。また、この超小型ステッピングモータを用いる場合は、減速歯車群からなる減速機を配置するスペースが必要になり、やはり、小型が難しいという問題があった。このように、レンズを含む光学系の小型化と共に、レンズ駆動用モータも小型化が望まれている。
(発明の目的)
本発明の目的は、上記従来技術における課題を解決して、携帯電話機等の小型携帯機器にも搭載可能で、かつ薄型化、小型化が確保できるズームレンズカメラを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明のズームレンズカメラは、光軸方向に駆動される第1および第2のレンズ鏡筒を備えたズームレンズカメラにおいて、二重に組み合わされた第1および第2のレンズ鏡筒と、該第1および第2のレンズ鏡筒からそれぞれ光軸直交方向に延長配置される第1および第2のカムフォロワーと、該第1および第2のカムフォロワーにそれぞれ摺接し第1および第2のレンズ鏡筒をそれぞれ光軸方向に駆動するためのカムが形成された平板状の第1及び第2のカム部材と、該第1および第2のカム部材をそれぞれ回転駆動する第1および第2の駆動手段とを備え、第1及び第2のカム部材を光軸直交方向に平行な軸回りで回転駆動してカムの作用により第1および第2のレンズ鏡筒のそれぞれを光軸方向に移動させることを特徴とする。
また、第1および第2の駆動手段がそれぞれ時計用ステッピングモータであることを特徴とする。
また、第1のレンズ鏡筒は第2のレンズ鏡筒の内側に配置され、第2のレンズ鏡筒は第1のレンズ鏡筒の第1のカムフォロワーに対応する位置に光軸方向に延長される長孔を有し、第1のカムフォロワーが長孔に挿通され第2のレンズ鏡筒の外側に延長配置されていることを特徴とする。
また、第1および第2のカムフォロワーが第1および第2のカム部材におけるそれぞれのカムのカム面に摺接するように光軸方向に付勢する第1および第2の付勢手段を有し、該第1および第2の付勢手段におけるそれぞれの一端が第1および第2のレンズ鏡筒を保持する鏡筒枠に固定され、他端が第1および第2のカムフォロワーのそれぞれに当接されていることを特徴とする。
また、第1および第2の付勢手段がバネであることを特徴とする
以上のように本発明はレンズ鏡筒に配置されるカムフォロワーと、カムフォロワーに摺接するカムが形成された平板状のカム部材と、カム部材を回転駆動する時計用ステッピングモータとを備え、カム部材を光軸直交方向に平行な軸回りで回転駆動してカムの作用によりレンズ鏡筒を光軸方向に移動させる構成を採用することにより、構造が簡単で小型なズームレンズカメラを低コスト提供することができる。この結果、携帯電話機等の小型携帯機器に搭載可能で、かつ薄型化、小型化が確保できるズームレンズカメラを実現することができる。
また、本発明のズームレンズカメラは第1および第2のレンズ鏡筒をそれぞれに対応する第1、第2の時計用ステッピングモータによって独立して駆動することができるので、第1および第2のレンズ鏡筒36、37のそれぞれの位置を別個独立に制御することができオートフォーカスも可能である。
また、レンズ鏡筒が移動する時、レンズ鏡筒に設けるローラが板バネによってカム面に付勢されているのでカム面に沿って確実に追随して摺接し、レンズ鏡筒を適正位置に移動させることができ、光軸方向の誤差を少なくして移動精度を高めることができる。
以下、本発明の実施形態について図1から図7を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態におけるズームレンズカメラのズームレンズ鏡筒を示す斜視図、図2は ズームレンズ鏡筒を示す概略上面図で、分かり易くするために鏡筒枠の天板を省略して示している。また、図3は図2におけるA−A断面を示す概略断面図、図4は図2におけるB−B断面を示す概略断面図、図5は図2におけるC−C断面を示す概略断面図、図6は図2におけるD−D断面を示す概略断面図である。また、図7はズームレンズ鏡筒の駆動源である時計用ステッピングモータを示し、図7(a)は概略平面図、図7(b)は図7(a)におけるE−E断面を示す概略断面図である。本実施形態におけるズームレンズカメラは、レンズ鏡筒とその駆動源を有するズームレンズ鏡筒に特徴があり、カメラ本体の基本的な構成は前述の従来技術と類似している。したがって、カメラ本体の説明は省略しズームレンズ鏡筒について説明する。
図1に示すように本実施形態におけるズームレンズカメラのズームレンズ鏡筒はレンズ鏡筒を収納した鏡筒枠38と、鏡筒枠38の両側に配置され、レンズ鏡筒を光軸方向に駆動するための第1の時計用ステッピングモータ31と第2の時計用ステッピングモータ32とを備えている。この第1、第2の時計用ステッピングモータ31、32は鏡筒枠38にねじで固定されている。また、鏡筒枠38の被写体側には開口部を有する天板44が設けられ、この天板44の開口部からレンズ鏡筒が前方に向かって繰出されるようになっている。
第1の時計用ステッピングモータ31は図7に示すように辺aの値が約9mm、辺bの値が約9mm、厚さd値が約2.8mmの略直方体の形状をなし、薄型で、超小型の形状でありながらレンズ鏡筒を駆動するのに充分な駆動トルク(6g.cm)を有する。この第1の時計用ステッピングモータ31は地板51と受板52とによってヨーク53、コイル56、ロータ54が保持されている。さらに減速歯車群55も内蔵されており、第1の時計用ステッピングモータ31の駆動力は、この減速歯車群55を経て出力軸48から外部に回転力を出力する。この出力軸48は、後述するカム部材に取り付けられ、このカム部材によってレンズ鏡筒を光軸方向に移動する。なお、第2の時計用ステッピングモータ32も、その構成は第1の時計用ステッピングモータ31と同様であるため説明を省略するが、説明の都合で第2の時計用ステッピングモータ32においては出力軸の符号を出力軸49としてある。
図2、図3、図4に示すように、鏡筒枠38には、二重に組み合わされた第1のレンズ鏡筒36と第2のレンズ鏡筒37とが光軸方向に移動可能に鏡筒枠38の内周面でガイドされて配置されている。また、第1のレンズ鏡筒36は第2のレンズ鏡筒37の内側に位置し、第2のレンズ鏡筒37の内周面でガイドされ光軸方向に移動可能に配置されている。第1のレンズ鏡筒36には、ズーミングを行う凸レンズ34、35が保持されており、第2のレンズ鏡筒37にはフォーカス調整を行う凹レンズ33が保持されている。図2、図3は第1、第2レンズ鏡筒36、37の収納状態を示しており、ズーミングすることによって第1のレンズ鏡筒36が第2のレンズ鏡筒37から繰出され凸レンズ34、35が被写体側に移動する。また、第2のレンズ鏡筒37が鏡筒枠38から繰出され凹レンズ33が被写体側である前方に移動しフォーカス調整が行われる。なお、鏡筒枠38の像面側である後方には図示しない撮像素子が取り付けられる。
第1のレンズ鏡筒36には図4、図5に示すように光軸直交方向に延長配置される第1のカムフォロワーである第1のローラ39が設けられている。また、第2のレンズ鏡筒37における第1のローラ39に対応する位置に光軸方向に延長される長孔37aが設けられており、この長孔37aを第1のローラ39が挿通し第2のレンズ鏡筒37の外側に延長配置されている。さらに、この第1のローラ39は平板状の第1のカム部材41におけるカム面41aに摺接するように配置されている。これによって、第1のレンズ鏡筒36と第2のレンズ鏡筒37とが互いに相対移動可能となっている。また、第1のカム部材41は第1のステッピングモータ31の出力軸48に取り付けられており、この出力軸48を中心として光軸直交方向に平行な軸回りで回転駆動され、このカムの作用により第1のレンズ鏡筒36が光軸方向に移動される。
第1のローラ39は第1の付勢手段である第1の板バネ43によって第1のカム部材41側に付勢されている。第1の板バネ43は、その一端が鏡筒枠38の被写体側の端部に固定され、他端が第1のローラ39に当接し、第1のローラ39を第1カムの部材41側に付勢するように配置されている。これよって、第1のローラ39は第1のカム部材41のカム面41aに常に摺接するようになっている。
一方、第2のレンズ鏡筒37には図4、図6に示すように前述した長孔37aと、光軸直交方向に延長配置される第2のカムフォロワーである第2のローラ40が設けられている。この第2のローラ40は第2のレンズ鏡筒37の中心に対して長孔37aの反対側に設けられている。即ち第1のレンズ鏡筒36に設ける第1のローラ39と対向する位置に設けられている。また、この第2のローラ40は平板状の第2のカム部材42におけるカム面42aに摺接するように配置されている。第2のカム部材42は第2のステッピングモータ32の出力軸49に取り付けられており、この出力軸49を中心として光軸直交方向に平行な軸回りで回転駆動され、このカムの作用により第2のレンズ鏡筒37が光軸方向に移動される。
第2のローラ40は第2の付勢手段である第2の板バネ47によって第2のカム部材42側に付勢されている。第2の板バネ47は、その一端が鏡筒枠38の被写体側の端部に固定され、他端が第2のローラ40に当接し、第2のローラ40を第2のカム部材42側に付勢するように配置されている。これよって、第2のローラ40は第2のカム部材42のカム面42aに常に摺接するようになっている。
次に、本実施形態のズームレンズ鏡筒の駆動機構について簡単に説明する。図4、図6において第2ステッピングモータ32を回転駆動させると出力軸49によって第2のカム部材42が回転する。この第2のカム部材42の回転によって第2のカム部材42のカム面42aに摺接する第2のローラ40が光軸方向前方に直進移動する。この時、第2の板バネ47によって第2のローラ40は第2のカム部材42のカム面42aに向かって付勢され、第2ローラ40が第2カム部材42のカム面42aに摺接された状態で前方に移動し、第2のレンズ鏡筒37が被写体側に向かって繰出されフォーカス用の凹レンズ33が所定の位置に達して停止する。
同様に、図4、図5において第1ステッピングモータ31を回転駆動させると出力軸48によって第1のカム部材41が回転する。この第1のカム部材41の回転によって第1のカム部材41のカム面41aに摺接する第1ローラ39が光軸方向前方に直進移動する。この時、第1の板バネ43によって第1のローラ39は第1のカム部材41のカム面41aに向かって付勢され、第1のローラ39が第1のカム部材41のカム面41aに摺接された状態で前方に移動し、第1のレンズ鏡筒36が被写体側に向かって繰出されびズーミング用の凸レンズ34、35が所定の位置に達して停止する。尚、第1、第2のレンズ鏡筒36、37を収納状態に戻す場合、第1、第2のステッピングモータ31、32をさらに回転駆動すればよい。
以上のように本実施形態におけるズームレンズカメラは、第1、第2の駆動手段により第1、第2のカム部材41、42を介して、第1、第2のレンズ鏡筒36、37が駆動される。このカム部材41、42は板状であるので鏡筒枠38に沿って幅が広がらないように配置することができ、カメラ全体を小型化することができる。また、駆動手段として薄型(厚さ2.8mm)で、超小型の第1、第2の時計用ステッピングモータ31、32を採用することにより携帯電話機等の小型携帯機器に搭載可能で、かつ薄型化、小型化が確保できるズームレンズカメラを実現することができる。
また、第1および第2のレンズ鏡筒36、37をそれぞれに対応する第1、第2の時計用ステッピングモータ31、32によって独立して駆動することができるので、第1および第2のレンズ鏡筒36、37のそれぞれの位置を別個独立に制御することができ、オートフォーカスも可能である。
また、第1、第2のレンズ鏡筒36、37が移動する時、第1、第2のレンズ鏡筒36、37のそれぞれに設ける第1、第2のローラ39、40が第1、第2の板バネ43、47によって第1、第2のカム部材41、42のカム面41a、42aに付勢されているのでカム面41a、42aに沿って確実に追随、摺接し、第1、第2のレンズ鏡筒36、37を適正位置に移動させることができ、光軸方向の誤差を少なくして移動精度を高めることができる。
また、本実施形態におけるズームレンズカメラは構造が簡単で部品点数も少ないため製造コストを安価とすることができる。
本発明の実施形態におけるズームレンズカメラのズームレンズ鏡筒を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるズームレンズカメラのズームレンズ鏡筒を示す概略上面図である。 図2におけるA−A断面を示す概略断面図である。 図2におけるB−B断面を示す概略断面図である。 図2におけるC−C断面を示す概略断面図である。 図2におけるD−D断面を示す概略断面図である。 本発明の実施形態におけるズームレンズ鏡筒の駆動源である時計用ステッピングモータを示し、図7(a)は概略平面図、図7(b)は図7(a)におけるE−E断面を示す概略断面図である。 従来例におけるズームレンズカメラの概略的構成を示す図で、図8(a)は略式上面断面図、図8(b)は正面図、図8(c)は略式側面断面図である。 従来例におけるズームレンズカメラの鏡筒とこの鏡筒に組み込まれるモーターユニットとを分離して示す斜視図である。
符号の説明
10 カメラ本体
14 光学ユニット
22 レンズ群
23 撮像素子
31 第1の時計用ステッピングモータ
32 第2の時計用ステッピングモータ
33 凹レンズ
34 凸レンズ
35 凸レンズ
36 第1のレンズ鏡筒
37 第2のレンズ鏡筒
37a 長孔
38 鏡筒枠
39 第1のローラ(第1のカムフォロワー)
40 第2のローラ(第2のカムフォロワー)
41 第1のカム部材
41a 第1のカム部材のカム面
42 第2のカム部材
42a 第2のカム部材のカム面
43 第1の板バネ
44 天板
47 第2の板バネ
48 第1の時計用ステッピングモータの出力軸
49 第2の時計用ステッピングモータの出力軸
51 地板
52 受板
53 ヨーク
54 ロータ
55 減速歯車群
100 鏡筒
110 鏡筒ベース
122、124 ガイドバー
130 バリエータレンズ枠
132、142 ナット
140 フォーカシングレンズ枠
200 ステッピングモータユニット
210 モータホルダー
300 第1のステッピングモータ
301 シャフト
400 第2のステッピングモータ
401 シャフト

Claims (5)

  1. 光軸方向に駆動される第1および第2のレンズ鏡筒を備えたズームレンズカメラにおいて、二重に組み合わされた第1および第2のレンズ鏡筒と、該第1および第2のレンズ鏡筒からそれぞれ光軸直交方向に延長配置される第1および第2のカムフォロワーと、該第1および第2のカムフォロワーにそれぞれ摺接し前記第1および第2のレンズ鏡筒をそれぞれ光軸方向に駆動するためのカムが形成された平板状の第1及び第2のカム部材と、該第1および第2のカム部材をそれぞれ回転駆動する第1および第2の駆動手段とを備え、前記第1及び第2のカム部材を光軸直交方向に平行な軸回りで回転駆動して前記カムの作用により前記第1および第2のレンズ鏡筒のそれぞれを光軸方向に移動させることを特徴とするズームレンズカメラ。
  2. 前記第1および第2の駆動手段がそれぞれ時計用ステッピングモータであることを特徴とする請求項1記載のズームレンズカメラ。
  3. 前記第1のレンズ鏡筒は前記第2のレンズ鏡筒の内側に配置され、前記第2のレンズ鏡筒は前記第1のレンズ鏡筒の第1のカムフォロワーに対応する位置に光軸方向に延長される長孔を有し、前記第1のカムフォロワーが前記長孔に挿通され前記第2のレンズ鏡筒の外側に延長配置されていることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズカメラ。
  4. 前記第1および第2のカムフォロワーが前記第1および第2のカム部材におけるそれぞれのカムのカム面に摺接するように光軸方向に付勢する第1および第2の付勢手段を有し、該第1および第2の付勢手段におけるそれぞれの一端が前記第1および第2のレンズ鏡筒を保持する鏡筒枠に固定され、他端が前記第1および第2のカムフォロワーのそれぞれに当接されていることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズカメラ。
  5. 前記第1および第2の付勢手段がバネであることを特徴とする請求項4記載のズームレンズカメラ。
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