JP4392905B2 - レンズ鏡筒および光学機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラのような撮像装置その他の光学機器に使用されるレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビデオカメラ用のズームレンズとしては、例えば被写体側から順に固定の凸、可動の凹、固定の凸、可動の凸の4つのレンズ群から構成されるものがある。
【0003】
図8(A),(B)には、一般的な4群レンズ構成のズームレンズの鏡筒構造を示している。なお、(B)は(A)におけるA−A線断面を示している。
【0004】
このズームレンズを構成する4つのレンズ群201a〜201dは、固定された前玉レンズ201a、光軸に沿って移動することで変倍動作を行うバリエーターレンズ群201b、固定されたアフォーカルレンズ201c、および光軸に沿って移動することで変倍時の焦点面維持と焦点合わせを行うフォーカシングレンズ群201dからなる。
【0005】
ガイドバー203,204a,204bは光軸205と平行に配置され、移動するレンズ群の案内および回り止めを行う。DCモーター206はバリエーターレンズ群201bを移動させる駆動源となる。
【0006】
前玉レンズ201aは前玉鏡筒202に保持され、バリエーターレンズ群201bはV移動環211に保持されている。また、アフォーカルレンズ201cは中間枠215に、フォーカシングレンズ群201dはRR移動環214に保持されている。
【0007】
前玉鏡筒202は、後部鏡筒216に位置決め固定されており、両鏡筒202,216によってガイドバー203が位置決め支持されているとともに、ガイドスクリュウ軸208が回転可能に支持されている。このガイドスクリュウ軸208は、DCモータ206の出力軸206aの回転がギア列207を介して伝達されることにより回転駆動される。
【0008】
バリエーターレンズ群201bを保持するV移動環211は、押圧ばね209とこの押圧ばね209の力でガイドスクリュウ軸208に形成されたスクリュー溝208aに係合するボール210とを有しており、DCモータ206によってガイドスクリュー軸208が回転駆動されることにより、ガイドバー203にガイドおよび回転規制されながら光軸方向に進退移動する。
【0009】
後部鏡筒216とこの後部鏡筒216に位置決めされた中間枠215にはガイドバー204a,204bが嵌合支持されている。RR移動環214は、これらガイドバー204a,204bによってガイドおよび回転規制されながら光軸方向に進退可能である。
【0010】
フォーカシングレンズ群201dを保持するRR移動環214には、ガイドバー204a,204bにスライド可能に嵌合するスリーブ部が形成されており、またラック213が光軸方向についてRR移動環214と一体的となるように組み付けられている。
【0011】
ステッピングモーター212は、その出力軸に一体形成されたリードスクリュー212aを回転駆動する。リードスクリュー212aにはRR移動環214に組み付けられたラック213が係合しており、リードスクリュー212aが回転することによって、RR移動環214がガイドバー204a,204bによりガイドされながら光軸方向に移動する。
【0012】
なお、バリエーターレンズ群の駆動源としては、フォーカシングレンズ群の駆動源と同様にステッピングモータを用いてもよい。
【0013】
そして、前玉鏡筒202、中間枠215および後部鏡筒216により、レンズ等を略密閉収容するレンズ鏡筒本体が形成される。
【0014】
また、このようなステッピングモータを用いてレンズ群保持枠を移動させる場合には、フォトインタラプタ等を用いて保持枠が光軸方向の1つの基準位置に位置することを検出した後に、ステッピングモータに与える駆動パルスの数を連続的にカウントすることにより、保持枠の絶対位置を検出する。
【0015】
図9には、従来の撮像装置におけるカメラ本体の電気的構成を示している。この図において、図8にて説明したレンズ鏡筒の構成要素については、図8と同符号を付す。
【0016】
221はCCD等の固体撮像素子、222はバリエーターレンズ群201bの駆動機構であり、モータ206(又はステッピングモータ)、ギア列207およびガイドスクリュー軸208等を含む。
【0017】
223はフォーカシングレンズ群201dの駆動機構であり、ステッピングモータ212、リードスクリュー軸212aおよびラック213等を含む。
【0018】
224はバリエーターレンズ群201bとアフォーカルレンズ201cとの間に配置された絞り装置235の駆動機構である。
【0019】
225はズームエンコーダー、227はフォーカスエンコーダーである。これらのエンコーダーはそれぞれ、バリエーターレンズ群201bおよびフォーカシングレンズ群201dの光軸方向の絶対位置を検出する。なお、バリエーター駆動源としてDCモータを用いる場合には、ボリューム等の絶対位置エンコーダーを用いたり、磁気式のものを用いたりする。
【0020】
また、駆動源としてステッピングモーターを用いる場合には、前述したような基準位置に保持枠を配置してから、ステッピングモータに入力する動作パルス数を連続してカウントする方法を用いるのが一般的である。
【0021】
226は絞りエンコーダーであり、絞り駆動源であるモータの内部にホール素子を配置し、ローターとステーターの回転位置関係を検出する方式のものなどが用いられる。
【0022】
232は本カメラの制御を司るCPUである。228はカメラ信号処理回路であり、固体撮像素子221の出力に対して所定の増幅やガンマ補正などを施す。これらの所定の処理を受けた映像信号のコントラスト信号は、AEゲート229およびAFゲート230を通過する。即ち、露出決定およびピント合わせのために最適な信号の取り出し範囲が全画面内のうちこのゲートで設定される。このゲートの大きさは可変であったり、複数設けられたりする場合がある。
【0023】
231はAF(オートフォーカス)のためのAF信号を処理するAF信号処理回路であり、映像信号の高周波成分に関する1つもしくは複数の出力を生成する。233はズームスイッチ、234はズームトラッキングメモリである。ズームトラッキングメモリ234は、変倍に際して被写体距離とバリエーターレンズ位置に応じてセットすべきフォーカシングレンズ位置の情報を記憶する。なお、ズームトラッキングメモリとしてCPU232内のメモリを使用してもよい。
【0024】
例えば、撮影者によりズームスイッチ233が操作されると、CPU232は、ズームトラッキングメモリ234の情報をもとに算出したバリエーターレンズとフォーカシングレンズの所定の位置関係が保たれるように、ズームエンコーダー225の検出結果となる現在のバリエーターレンズの光軸方向の絶対位置と算出されたバリエーターレンズのセットすべき位置、およびフォーカスエンコーダー227の検出結果となる現在のフォーカスレンズの光軸方向の絶対位置と算出されたフォーカスレンズのセットすべき位置がそれぞれ一致するように、ズーム駆動機構222とフォーカスシング駆動機構223を駆動制御する。
【0025】
また、オートフォーカス動作ではAF信号処理回路231の出力がピークを示すように、CPU232は、フォーカシング駆動機構223を駆動制御する。
【0026】
さらに、適正露出を得るために、CPU232は、AEゲート229を通過したY信号の出力の平均値を所定値として、絞りエンコーダー226の出力がこの所定値となるように絞り駆動機構224を駆動制御して、開口径をコントロールする。
【0027】
近年、撮影レンズには小型化、小径化が求められている。但し、従来、ビデオカメラ用のズームレンズとして最も多く用いられている光学タイプとしては、被写体側から順に固定の凸、可動の凹、固定の凸、可動の凸の4つのレンズ群から構成されるものが有るが、この光学タイプは、前玉レンズが固定であるため、光学系を保持する鏡筒全長が長くなるという問題がある。そこで、収納時に前玉レンズの位置が沈胴する沈胴鏡筒構造やWide端にて光学全長が短くなる前玉位置可変鏡筒構造が提案されている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記沈胴鏡筒構造や前玉位置可変鏡筒構造は、円筒カム環やヘリコイドの端面にカム面を形成したヘリコイド筒を用いる等、複雑な機構を用いるため、鏡筒構造が大型化したり部品点数が増えてコストアップにつながったりするという問題を有している。
【0029】
また、可動レンズ群のそれぞれに対して駆動源を有する構成も考えられる。しかし、例えば可動レンズ群が合計3個ある場合には、3個のモータ等の駆動源を必要とすることになる。このため、たとえ全長短縮が実現できたとしても、光軸方向から見たレンズ鏡筒の投影面積が大きくなってしまうという欠点があり、カメラレイアウト上も不利となってしまうことが多い。
【0030】
また、3個のモータを使用しない構造、例えば前述のようなヘリコイド筒の端面にカム面を形成してこのカム面によって2個の可動レンズ群を駆動する構造や、カム環を用いて複数のレンズ群を駆動する構造も考えられ、これらによれば2個のモータで3個の可動レンズ群を駆動することも可能である。しかし、前述した構造の複雑化等の問題に加え、やはりレンズ鏡筒の光軸方向投影面積が大きくなってしまうという問題が生ずる。
【0031】
そこで、本発明では、1つ駆動源の駆動力を利用して複数の可動レンズ群、を駆動可能とし、かつ鏡筒全長および光軸方向投影面積が小さなコンパクトなレンズ鏡筒を提供することを目的としている。
【0032】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明では、駆動源により光軸方向に駆動される第1レンズ保持部材と、鏡筒本体又はこの鏡筒本体に対して固定された鏡筒構成部材に光軸方向に向かって回動可能に取り付けられ、光軸方向に移動する第1レンズ保持部材により回動駆動される回動部材と、回動する回動部材によって光軸方向に駆動される第2レンズ保持部材とを有し、第2レンズ保持部材が鏡筒本体から被写体方向に突出する突出状態を有するレンズ鏡筒であって、第2レンズ保持部材を被写体方向に付勢する付勢手段と、第2レンズ保持部材に設けられ、回動部材に形成されたカムに当接するカムフォロアとを有する。そして、カムフォロアは、突出状態にて像面方向への外力が第2レンズ保持部材に作用した場合において回動部材に対する第2レンズ保持部材の像面方向への離脱を許容するように、付勢手段から被写体方向への付勢力を受けて該カムフォロアの被写体側の部分にて回動部材のカムに当接していることを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】
図1および図2には、本発明を実施するに適した、ビデオカメラや静止画カメラ等の撮影装置その他の光学機器に用いられるズームレンズ鏡筒の構成を示している。これらの図において、1は前玉レンズ群、2はバリエーターレンズ群、3はアフォーカルレンズ群、4はフォーカシングレンズ群、26は固定レンズ群、5はCCDを示す。なお、図1はワイド状態を、図2はテレ状態を示している。
【0043】
これらの図から明らかなように、このズームレンズ鏡筒では、ズーミングに連動してバリエーターレンズ群およびフォーカシングレンズ群だけでなく、前玉レンズ群も光軸方向に移動する。
【0044】
6,7,8はそれぞれ、ズーミング中の前玉レンズ群1,バリエーターレンズ群2およびフォーカシングレンズ群4の移動軌跡を示しており、フォーカシングレンズ群4の移動軌跡8は、被写体距離に応じてカーブが変化するものである。
【0045】
なお、本発明は、固定レンズ群26を有さないズームレンズ鏡筒にも適用することができる。
【0046】
このように、ズーミングに伴って前玉レンズ群1が移動することで、特にワイド端で得られるレンズ全長を、前玉固定のタイプに比較して短くすることができる。
【0047】
(第1実施形態)
図3〜図5には、上記レンズ構成を有する本発明の第1実施形態であるズームレンズ鏡筒を示している。なお、図3には光学的なテレ状態におけるズームレンズ鏡筒を、図4には光学的なワイド状態におけるズームレンズ鏡筒を示している。
【0048】
これらの図において、20はステップモータ本体(駆動源)、18は雄ねじを形成したステップモータの出力軸であるリードスクリューである。また、19は雌ねじを形成したラックであり、リードスクリュー18と係合している。このラック19は、バリエータレンズ群2を保持するバリエータ保持枠(第1レンズ保持部材)17に取り付けられている。このため、ステッピングモータ本体20に駆動パルスが入力されてこれが回転作動し、リードスクリュー18が回転駆動されると、ラック19はリードスクリュー18から光軸方向駆動力を受け、ラック19が取り付けられたバリエータ保持枠17は、光軸方向に駆動される。
【0049】
アフォーカルレンズ群3を保持するアフォーカル保持枠(固定されたレンズ保持部材)12は鏡筒本体(前部鏡筒10および後部鏡筒15により構成される)に固定されている。
【0050】
このアフォーカル保持枠12には、光軸方向被写体側に延出する延出部12bが形成されており、この延出部12bの前端には、カム板(回動部材)16が軸12aを中心に光軸方向に向かって回動できるように取り付けられている。
【0051】
カム板16の下部には長穴16cが形成されており、この長穴16cには、バリエータ保持枠17に設けられたカムフォロア17aが嵌合している。このため、バリエータ保持枠17がアフォーカル保持枠12に対して光軸方向に移動すると、両者の間隔の変化に応じてカム板16が軸12aを中心に回動する。具体的には、バリエータ保持枠17がアフォーカル保持枠12に対して離れる方向(被写体方向)に移動すると、カム板16は図3,4における反時計回り方向(被写体方向)に回動し、バリエータ保持枠17がアフォーカル保持枠12に対して近づく方向(像面方向)に移動すれば、カム板16は図3,4における時計回り方向(像面方向)に回動する。カム板16の上部像面側には、端面カム16aが形成されている。
【0052】
前玉レンズ群1を保持する前玉保持枠(第2レンズ保持部材)9は、光軸方向に長く形成されたスリーブ部が、鏡筒本体10,15によって両端を支持されたガイドバー11に摺動可能に嵌合することにより、鏡筒本体10,15内で光軸方向に移動可能に保持されている。
【0053】
ガイドバー11上における前玉保持枠9のスリーブ部の後端と後部鏡筒15との間にはバネ14が配置されており、このバネ14の付勢力により前玉保持枠9は被写体方向に付勢されている。
【0054】
また、前玉保持枠9における像面側への延出部分の先端には、カムフォロア9aが設けられており、このカムフォロア9aは、その被写体側の部分にてカム板16の端面カム16aに当接している。
【0055】
このため、図3に示す状態からバリエータ保持枠17が図4に示すように像面方向に移動し、カム板16が像面方向に回動すると、カム板16の回動力によって、すなわち端面カム16aがカムフォロア9aを押すことによって、前玉保持枠9がバネ14の付勢力に抗して像面方向に駆動される。また、図4に示す状態からバリエータ保持枠17が図3に示すように被写体方向に移動し、カム板16が被写体方向に回動すると、前玉保持枠9はバネ14の付勢力によってカム板16の端面カム16aに押し付けられながら被写体方向に駆動される。
【0056】
そして、いずれの場合も、カムフォロア9aは端面カム16aに沿って移動するため、端面カム16aの形状を適宜設定することにより、前玉保持枠9の移動軌跡をバリエータ保持枠17の移動軌跡と異ならせて、必要な前玉保持枠9の移動軌跡を得ることができる。
【0057】
このように、本実施形態によれば、ステップモータ本体20の駆動力を利用して2つの可動レンズ群(バリエータ保持枠17および前玉保持枠9)をそれぞれ異なる移動軌跡が得られるように駆動することができる。そして、フォーカシングレンズ群4を保持するフォーカシング保持枠13については、不図示の別のステップモータ又はDCモータにより駆動されるリードスクリューで駆動するようにすれば、鏡筒全長および光軸方向投影面積が小さなコンパクトなレンズ鏡筒とすることができる。
【0058】
ところで、特に前玉保持枠9が鏡筒本体10,15から被写体側に突出したテレ状態(突出状態)では、図5に示すように前玉保持枠9に鏡筒本体10,15内に押し込まれるような外力が作用する場合がある。
【0059】
本実施形態では、カム板16の端面カム16aが前玉保持枠9のカムフォロア9aの被写体側の部分に当接しているだけであるため、上記外力が前玉保持枠9に作用した場合(外力がバネ14の付勢力よりも大きかった場合)、端面カム16aからのカムフォロア9aの離脱が許容され、前玉保持枠9のカム板16に対する像面方向への離脱が許容される。このため、外力によるカム板16やカムフォロア9aへのダメージが防止される。したがって、カム板16やカムフォロア9aの強度を外力によるダメージを考慮して大きくする必要がなくなり、カム板16やカムフォロア9a、ひいてはレンズ鏡筒全体のコンパクト化に有効である。
【0060】
なお、前玉保持枠9が上記外力によりある程度押し込まれると、その端面9bとアフォーカル保持枠12の被写体方向への延出部の端面とが当接することにより、前玉保持枠9のそれ以上の押し込みが防止される。
【0061】
そして、外力が無くなれば、バネ14の付勢力によって前玉保持枠9は元の位置、カムフォロア9aが端面カム16aに当接する位置に戻る。
【0062】
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、前玉保持枠9の本体部にカムフォロア9aを一体的に設けた場合について説明したが、本実施形態では、図6および図7に示すように、前玉保持枠21の本体部から像面方向に延出形成された部分に、カムフォロア部22aを備えたカムフォロアブロック22をビス23により光軸方向に位置調節が可能となるように、つまりカムフォロア部22aの光軸方向位置の調節が可能となるように取り付けている。
【0063】
具体的には、カムフォロアブロック22の中央に光軸方向に延びる長穴22bを形成し、この長穴22bにビス23を通して、前玉保持枠21の延出部分に形成された下穴21cにねじ込んでカムフォロアブロック22を支持させる。
【0064】
カムフォロアブロック22の位置調節を行う際には、ビス23を少し緩めて、不図示の偏芯工具をカムフォロアブロック22に形成された調整穴22cに通すとともに、前玉保持枠21の延出部分に形成された偏芯工具用穴21dに位置決めする。そして、偏芯工具を回転させることにより、カムフォロアブロック22を微少に光軸方向に動かして位置調整し、再びビス23を締め付ければよい。
【0065】
このように前玉保持枠21の本体部分に対して、これとは別体形成されたカムフォロア22aを光軸方向について位置調節可能とすることにより、前玉保持枠21とバリエータ保持枠17との間の間隔を調節することができる。
【0066】
なお、上記各実施形態では、バリエータ保持枠と前玉保持枠とを組合せてこれらを1つのモータで駆動する場合について説明したが、本発明は、これら以外のレンズ保持部材の組合せに対しても適用することができる。
【0067】
また、モータにより直接駆動されるレンズ保持部材(上記実施形態ではバリエータ保持枠)の移動により他の複数のレンズ保持部材が回転部材(カム板)により駆動されるようにしてもよい。
【0068】
さらに、上記各実施形態では、鏡筒本体に固定されたレンズ保持部材(アフォーカル保持枠)に回動部材を取り付けた場合について説明したが、回動部材を鏡筒本体に回動可能に取り付けるようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第2レンズ保持部材を付勢手段によって被写体方向に付勢し、回動部材に対する第2レンズ保持部材の像面方向への離脱を許容するようにカムフォロアを回動部材のカムに当接させているので、突出状態において第2レンズ保持部材に像面側(機器本体側)に押し込むような外力が加わった場合に、回動部材やカムフォロアに無理な力が加わることを防止できる。したがって、回動部材やカムフォロアの強度を外力によるダメージを考慮して大きくする必要がなくなり、回動部材やカムフォロア、ひいてはレンズ鏡筒全体のコンパクト化に有効である。外力がなくなったときには付勢手段の付勢力によって元の当接状態に復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施するのに適したズームレンズ鏡筒のレンズ配置(ワイド状態)およびズーム作動を示す図。
【図2】 本発明を実施するのに適したズームレンズ鏡筒のレンズ配置(テレ状態)。
【図3】 本発明の第1実施形態であるレンズ鏡筒(テレ状態)の断面図。
【図4】 上記第1実施形態のレンズ鏡筒(ワイド状態)の断面図。
【図5】 上記第1実施形態のレンズ鏡筒が外力を受けたときの動作を示す説明図。
【図6】 本発明の第2実施形態であるレンズ鏡筒における前玉周辺の構成図。
【図7】 上記第2実施形態における前玉周辺の分解図。
【図8】 従来のレンズ鏡筒の構成図。
【図9】 従来のレンズ鏡筒の電気回路ブロック図。
【符号の説明】
1・・前玉レンズ群
2・・バリエータレンズ群
3・・アフォーカルレンズ群
4・・フォーカシングレンズ群
5・・CCD
6,7,8・・ズーム中のレンズ移動軌跡
9,21・・前玉保持枠
10,15・・鏡筒本体
11・・ガイドバー
12・・アフォーカル保持枠
13・・フォーカシング保持枠
14・・バネ
17・・バリエータ保持枠
18・・リードスクリュー
19・・ラック
20・・ステップモータ本体
22・・カムフォロアーブロック
Claims (3)
- 駆動源により光軸方向に駆動される第1レンズ保持部材と、鏡筒本体又はこの鏡筒本体に対して固定された鏡筒構成部材に光軸方向に向かって回動可能に取り付けられ、光軸方向に移動する前記第1レンズ保持部材により回動駆動される回動部材と、回動する前記回動部材によって光軸方向に駆動される第2レンズ保持部材とを有し、前記第2レンズ保持部材が前記鏡筒本体から被写体方向に突出する突出状態を有するレンズ鏡筒であって、
前記第2レンズ保持部材を被写体方向に付勢する付勢手段と、
前記第2レンズ保持部材に設けられ、前記回動部材に形成されたカムに当接するカムフォロアとを有し、
前記カムフォロアは、前記突出状態にて像面方向への外力が前記第2レンズ保持部材に作用した場合において前記回動部材に対する前記第2レンズ保持部材の像面方向への離脱を許容するように、前記付勢手段から被写体方向への付勢力を受けて該カムフォロアの被写体側の部分にて前記回動部材の前記カムに当接していることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 前記第1レンズ保持部材よりも像面側に、前記鏡筒本体に固定された第3レンズ保持部材が配置されており、
前記突出状態にて像面方向への外力が前記第2レンズ保持部材に作用した場合に、前記第2レンズ保持部材が前記第3レンズ保持部材に設けられた被写体方向への延出部に当接して該第2レンズ保持部材の像面方向への前記外力による押し込みが防止されることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒を有することを特徴とする光学機器。
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