JP2007072386A - レンズ鏡筒および撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過大な外力が働いた際に、ギアの歯欠けや破損等を起こさないように、確実に減速ギア列のトルクの伝達を遮断することが可能となるレンズ鏡筒および撮影装置を提供する。
【解決手段】カム筒11を減速ギア列を介してモータで回転させ、該カム筒に連設されたレンズ保持筒を光軸方向に進退させるレンズ鏡筒をつぎのように構成する。前記減速ギア列と前記カム筒に形成されたギアを含むギア間に、一方のギア11aと他方のギア39bとの間においてこれらのギアと噛み合って前記カム筒に形成されたギア側に不勢されている不勢ギア29を有する構成とする。また、前記不勢ギアは前記一方のギアまたは前記他方のギアのいずれかのギアの回転軸周りに回転可能に支持された構成とする。
【選択図】 図10

Description

本発明は、レンズ鏡筒および撮影装置に関するものである。特に、複数のレンズ群からなる撮影光学系において、各レンズ群を光軸方向にそれぞれ進退させてレンズ鏡筒の全長を可変させるレンズ鏡筒および撮影装置に関するものである。
従来より、銀塩フィルムを使用して写真撮影を行なう一般的な小型カメラや、デジタルスチルカメラ等の撮影装置では、携帯性を向上させるためにいわゆる沈胴式のレンズ鏡筒が搭載されている。
このような沈胴式レンズ鏡筒では、非撮影時にはレンズ鏡筒全長を撮影時に対して短縮化し、撮影装置の本体内に収納されるが、その構成として様々なものが提案され実用化されている。
中でも、沈胴式レンズ鏡筒の最前部の筒を移動させるため、カム筒に設けられたカム溝とこのカム溝に係合するカムフォロワーピンとの相対回転移動により前後方向に移動するように構成したものが知られている。
ここでの最前部の筒は、カム筒に設けられた光軸の円周方向で光軸に対して斜行するカム溝とそのカム溝に係合する最前部の筒に圧入等で固定されたカムフォロワーピンとの相対回転移動により前後方向に移動される。
また、カム筒の回転は、カム筒に設けられたギアを含む複数のギアより成る減速ギア列によりトルクアップされたモータの回転により行われる。
ところで、このような構成のものでは、最前部の筒は撮影状態では撮影装置の落下や、あるいはストラップで吊り下げた状態におけるいわゆる振り当て等により大きな力を受けてしまう可能性がある。
例えば、最前部の筒に光軸方向の外力が加わると、斜行するカム溝で回転方向の力に変換されることから、カム筒が回転して減速ギア列に過大な外力が加わり、これによりギアの歯欠けや破損を生じることとなる。
このようなギアの歯欠けや破損を防止するため、従来においては、例えば、特許文献1のように、負荷の伝達経路を開放してギア機構の破損が生じないようにしたズームレンズ鏡筒のクラッチ機構が提案されている。
この装置では、モータの回転を伝達する減速ギア列の最終段ギアと、ズームレンズ鏡筒のカム環を回転させるギア機構との間に第一伝達ギアと第二伝達ギアが設けられている。
また、これらのギアの対向する面に設けられた噛合部の噛み合いを維持して一体的に回動するように付勢する付勢手段よりなるクラッチ機構が設けられている。ここで、回転方向に所定量以上の負荷が加わると、回転しない第二伝達ギアに対して第一伝達ギアの回転により噛合部の斜面に沿って第二伝達ギアが回転軸方向に第一伝達ギアに対して離れる方向へ退避する。
これにより、噛合部の噛み合いが解かれ負荷の伝達経路が開放されてギア機構の破損を防ぐように構成されている。
特開平8―110456号公報
しかしながら、上記特許文献1の従来例のものにおいては、つぎのような問題を有している。すなわち、第二伝達ギアは噛合部の斜面をずり上がりながら回転軸方向に移動することで噛み合いが外れる構成になっている。
このため、クラッチ機構が切れる際に第二伝達ギアには第一伝達ギアとの噛合部の斜面、減速ギア列の最終段とのギア噛み合い部および回転軸部に大きな摩擦力が働くことになる。
発生する摩擦力は付勢手段による付勢力と当接する面の摩擦係数に依存する。
付勢力はコイルスプリングである程度は精度良く設定することが可能であるが、摩擦係数は当接する面の表面状態や当接具合、あるいは周りの温湿度状態で大きく変化してしまう場合が生じる。
したがって、上記従来例では、何らかの理由(温湿度条件、成形品の初期の表面状態、耐久動作による表面の荒れ等)で初期の想定値よりも摩擦力が大きくなり、過大な負荷に対して適切にクラッチが切れない恐れが生じる。これにより、減速ギア列のどこかが破損してしまうこととなる。
本発明は、上記課題に鑑み、過大な外力が働いた際に、ギアの歯欠けや破損等を起こさないように、確実に減速ギア列のトルクの伝達を遮断することが可能となるレンズ鏡筒および撮影装置を提供することを目的とするものである。
本発明は上記課題を解決するため、つぎのように構成したレンズ鏡筒および該レンズ鏡筒を備えた撮影装置を提供するものである。
本発明のレンズ鏡筒は、カム筒を減速ギア列を介してモータで回転させ、該カム筒に連設されたレンズ保持筒を光軸方向に進退させるレンズ鏡筒をつぎのように構成したことを特徴としている。
すなわち、本発明のレンズ鏡筒は、前記減速ギア列と前記カム筒に形成されたギアを含むギアとの間に、一方のギアと他方のギアとの間においてこれらのギアと噛み合って前記カム筒に形成されたギア側に不勢されている不勢ギアを有している。また、前記不勢ギアは前記一方のギアまたは前記他方のギアのいずれかのギアの回転軸周りに回転可能に支持されている。これらにより、前記カム筒に所定量以上の負荷が加わった際に前記回転軸周り側のギアとの噛み合いを保ちながら該回転軸周りに回転し、該噛み合いを保っているギア以外のギアとの噛み合いを外すように構成されている。
また、本発明の撮影装置は、上記したレンズ鏡筒を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、過大な外力が働いた際に、ギアの歯欠けや破損等を起こさないように、確実に減速ギア列のトルクの伝達を遮断することが可能となる。
上記した構成により、過大な外力が働いた際に、減速ギア列のトルクの伝達が適切に遮断され、ギアの歯欠けや破損を防止することができるが、本発明の実施の形態においては、より具体的につぎのように構成することができる。
すなわち、前記発明の構成において、前記一方のギアを前記カム筒に形成されたギアで構成し、前記不勢ギアを前記他方のギアの回転軸周りに回転可能に支持する構成を採ることができる。
また、前記不勢ギアを前記モータの出力ギアで構成し、前記カム筒に形成されたギアとの噛み合いを保つように、弾性部材によって不勢する構成を採ることができる。
また、前記他方のギアを前記モータの出力ギアで構成し、前記不勢ギアが前記一方のギアの回転軸周りに回転可能に支持する構成を採ることができる。
また、前記一方のギアと他方のギア及び中間のギアの各回転軸を、同一平面内に平行に配置する構成を採ることができる。
また、前記不勢ギアを、弾性部材によって不勢された一対の規制部材の一方と他方を、該不勢ギアの一端側と他端側にそれぞれ逆向きとなるように配置して支持する構成を採ることができる。
また、以上の構成を、複数のレンズ群を有し、非使用状態において各レンズ群の間隔を通常使用時に対して縮めて全長を短縮するようにした、いわゆる沈胴式レンズ鏡筒に適用することができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1においては、本発明を適用し、4群構成の変倍光学系を有する沈胴式レンズ鏡筒において、ズームモーターの出力軸とカム筒のギア部との間の減速ギア列に対し、過大な外力が働いた際にトルクの伝達を遮断するようにした構成例について説明する。
4群構成の変倍光学系を有する沈胴式レンズ鏡筒については、図1〜図5に示されているが、その詳細は後述する。ここでは、まず、上記トルクの伝達を遮断するようにした構成例の主要部であるズームモーターユニットについて説明する。本実施例のズームモーターユニットは、図1に符号15で示されているように、4群構成の変倍光学系を有する沈胴式レンズ鏡筒に設けられる。その際、カム筒11の後端部に設けられたギア部11aと噛合ってカム筒11を回転させることで変倍動作を行なうように機能し、ズームモーターユニット15内のギア列とカム筒11のギア部11aにて減速ギア列が構成されている。
ズームモーターユニット15は後部鏡筒9(図2〜図3)に位置決めされ2本のビスで固定されている。
つぎに、ズームモーターユニット15の詳細について説明する。
図6に、本実施例のズームモーターユニットをレンズ後方および光軸内側から見た斜視図を示す。
また、図7はズームモーターユニットの分解斜視図であり、図8は図7の複数のギア部分を更に詳細に分解して図示したものである。
図7において、29はズームモーターユニット15の出力ギアであり、カム筒11のギア部11aと噛み合っておりカム筒11を回転させる。
30はズームモーターであり、本実施例ではステッピングモーターを用いている。
図7に示されているように、ズームモーター30の出力軸には、ギア31が圧入により固定されている。
32および33はズームモーターユニット15のベースとなる部材であり、ギア31からギア29までの複数のギアを支持をすると共にズームモーター30がビスにより固定されている。
ベース32には位置決めピン32aと回り止め突起32bが設けられており、ベース33が位置決めされてビス2本にて固定されている。
さらに、図8示されているように、ギア31からギア29までの複数のギアが支持されている。
ギア34は大ギア34aと小ギア34bから成り、軸35に回転可能に支持されている。軸35はベース32および33により挟持されている。
大ギア34aはズームモーター30の出力軸に固定されたギア31と噛み合っている。
ギア36は大ギア36aと小ギア36bから成り、軸37に回転可能に支持されている。
軸37はベース32および33により挟持されている。大ギア36aは小ギア34bと噛み合っている。
ギア38は大ギア38aと小ギア38bから成り、軸35に回転可能に支持されている。大ギア38aは小ギア36bと噛み合っている。
ギア39は大ギア39aと小ギア39bから成り、軸37に回転可能に支持されている。大ギア39aは小ギア38bと噛み合っている。
出力ギア29は軸40に回転可能に支持されており、小ギア39bと噛み合っている。41はギア29の支持部材であり、軸40は支持部材41の穴部41aおよび41bに圧入等で固定される。
支持部材41に設けられた穴部41cおよび41dは、軸37のベース32および33の受け部の円筒外径に嵌合支持される。これにより、出力ギア29は小ギア39bとの噛み合いを保ったままで支持部材41と共に小ギア39bの回転軸まわりに回転可能となっている。
42は圧縮コイルバネであり所定の力で支持部材41の基準面41eをベース32に当接させる。
つぎに、カム筒11とズームモーターユニット15の要部の関係について説明する。
図9に、カム筒11とズームモーターユニット15の要部の関係を、光軸前側から見た場合の構成を示す。
カム筒11のギア部11aと出力ギア29は支持部材41がその基準面である41eがベース32に圧縮コイルバネ42で圧接されることで正規の噛み合いを保っている。以上のギア31からカム筒11のギア部11aの噛み合いで減速ギア列を構成している。
また、図10(a)および(b)に、減速ギア列を図9とは逆の光軸後側から見た場合の構成を示す。
図10(a)は正規の駆動状態であり、各ギアは正規の噛み合いを成している。
図11に、本実施例の光学系の各レンズ群の動きを示す。図11に示されるように、上から沈胴時、WIDE端、TELE端の各レンズ群配置されている。
第1レンズ群L1と第2レンズ群L2は沈胴位置からWIDE端へ共に繰り出し、TELE端に向け第1レンズ群L1は更に繰り出し、第2レンズ群L2は繰り込まれる。
第3レンズ群L3は沈胴位置からWIDE端へ繰り出し、TELE端に向け途中まで繰り出しTELE端へ若干繰り込まれる。
このように、本実施例の光学系では、第1レンズ群が沈胴位置からTELE端まで戻らずに繰り出し続ける構成となっている。
したがって、WIDE−TELE間の撮影状態でもWIDEから沈胴の途中位置でも、最前部の筒である1群鏡筒ユニット1に落下や振り当て等で過大な負荷が光軸後ろ方向へ働くとカム環11は必ず沈胴方向へ回転する。図10(b)はそのような状態を表している。
矢印Aがカム環11が回転する方向である。
ギア部11aから受けるトルクが所定量を越えると、ギア29は回転しなくなった小ギア39bと噛み合いを保ちながら矢印B方向に回転し、ギア39bの回転軸周りに矢印C方向に回転してギア29とギア部11aの噛み合いが外れていく。
これにより、減速ギア列の各ギアの破損が防止される。なお、ギア部11aから受けるトルクが所定量を越える場合として、ズームモーター30の出力軸に固定されているギア31が止まっている場合が考えられる。
あるいは急激な負荷の為に減速ギア列の噛み合い部の歯面の摩擦や回転軸の撓み、または摩擦等で内部のギアがロックして回転できなくなる場合、等が考えられる。
つぎに、本実施例の沈胴式レンズ鏡筒の詳細について説明する。
本実施例の沈胴式レンズ鏡筒は凸凹凸凸の4群構成の変倍光学系を有し、非使用状態では各レンズ群間隔を通常使用時に対して縮めてレンズ全長を大幅に短縮する沈胴式レンズ鏡筒を構成している。
図1に、本実施例における4群構成の変倍光学系を有する沈胴式レンズ鏡筒の分解斜視図を示す。
図2に、本実施例における4群構成の変倍光学系を有する沈胴式レンズ鏡筒の断面図(沈胴時)を示す。。
図3に、本実施例における4群構成の変倍光学系を有する沈胴式レンズ鏡筒の断面図(WIDE端)を示す。。
図4に、本実施例における4群構成の変倍光学系を有する沈胴式レンズ鏡筒の断面図(TELE端)を示す。。
L1は第1レンズ群、L2は第2レンズ群、L3は光軸と垂直な平面内で移動してぶれ補正動作を行なう第3レンズ群、L4は光軸方向に移動する事により合焦動作を行なう第4レンズ群である。
なお、前述したとおり、図11に示されるように、上から沈胴時、WIDE端、TELE端の各レンズ群配置される。
第1レンズ群L1と第2レンズ群L2は沈胴位置からWIDE端へ共に繰り出し、TELE端に向け第1レンズ群L1は更に繰り出し、第2レンズ群L2は繰り込まれる。
第3レンズ群L3は沈胴位置からWIDE端へ繰り出し、TELE端に向け途中まで繰り出しTELE端へ若干繰り込まれる。
1は第1レンズ群L1が保持されている1群鏡筒ユニット(レンズ保持筒)、2は第2レンズ群L2を保持する2群鏡筒である。
3は第3レンズ群L3を光軸と垂直な平面内で移動可能とするシフトユニット、3aはシフトユニット3の後端部に圧入等により固定された円錐状のカムフォロワーを有するカムピンである。
4は第4レンズ群L4を保持する移動枠、5および6、7はシフトユニット3および移動枠4を光軸方向に移動可能に支持するガイドバーである。
シフトユニット3はガイドバー5および6により、移動枠4はガイドバー7および6によりそれぞれ支持される。
8はガイドバー5、6、7の前側の端部を位置決め固定する支持枠、9はガイドバー5、6、7の後ろ側の端部を位置決め固定し、更にCCD等の撮像素子を取付ける後部鏡筒である。
支持枠8は後部鏡筒9にビス3本にて固定されている。10は固定筒であり、11はカム筒であり、カム筒11は光軸方向を後部鏡筒9にて位置規制され固定筒10の外周に回転可能に保持されている。
また、カム筒11はその内周壁および外周壁に複数のカム溝を有し、後述する各移動レンズ群に一体的に設けられたカムフォロワーピンに嵌合している。
そして、固定筒10周りに回転することで第1、第2、第3レンズ群L1、L2、L3を光軸方向に進退させて変倍動作を行なうとともにレンズ鏡筒全体を沈胴させる。
12はカム筒11の回転を規制するストッパであり、ビスにより後部鏡筒9に固定される。
13は光学系の開口径を制御する絞り装置であり、複数枚の絞り羽根を連動して揺動させることで開口面積を可変する、いわゆる虹彩絞り装置であり、絞り羽根を全閉することでシャッターの機能も有する。
14は第4レンズ群L4を光軸方向に移動し合焦動作を行なわせる為の駆動手段であるところのフォーカスモータである。
これにより、回転するロータと同軸のリードスクリュー14aが移動枠4に取付けられたラック4aと噛み合っており、ロータの回転により第4レンズ群L4を移動せしめる。
また、ねじりコイルバネ4bで移動枠4、ガイドバー6、7、ラック4a、リードスクリュー14aのそれぞれのガタを片寄せしている。フォーカスモーター14はビス2本で支持枠8に固定されている。
15は前述したとおりのズームモーターユニットである。
16はフォトインタラプタであり、移動枠4に形成された遮光部4cの光軸方向への移動による遮光、透光の切り替わりを電気的に検出することで第4レンズ群L4の基準位置を決定するためのフォーカスリセットスイッチである。
17はフォトインタラプタであり、レバー18の揺動による遮光部18aの移動による遮光、透光の切り替わりを電気的に検出することで変倍の基準位置を決定するためのズームリセットスイッチである。
レバー18は後部鏡筒9に設けられたピン9aを回転軸として、カム筒11の後端部に設けられた半径方向にリフトを持つカム11b(図2,3に指示)にねじりコイルバネ19でその一端を圧接されている。
カム筒のカムリフトに応じて揺動することでカム筒の回転方向の所定回転角度位置を検出する。
つぎに、第1および第2のレンズ群の支持構成について説明する。
図5に、本実施例における沈胴式レンズ鏡筒の第1および第2のレンズ群の支持構成に関連する部品を図1とは反対の方向(レンズ後方)から見た分解斜視図を示す。
固定筒10には先端に3つのキー10aが光軸を中心に均等な角度に設けられている。
1群鏡筒ユニット1の円筒部分の内周壁にはキー10aに嵌合する3本の直進溝1aが設けられている。3つのキーと3本の直進溝の嵌合により1群鏡筒ユニット1は固定筒10に対して光軸垂直方向に位置決めされ、直進溝に沿って光軸方向へ進退自在に案内される。
また、1群鏡筒ユニット1の後端部分には3つのカムフォロワーピン1bと耐衝撃用ピン1cが円周方向に交互に均等角度位置に圧入等により一体化されている。
カム筒11の外周面に設けられた3本のカム溝11cおよび11dと係合して1群鏡筒ユニット1の倒れを規制すると共にカム筒11の回転によりカム溝より力を受けて1群鏡筒ユニット1を光軸方向に進退させる。
カムフォロワーピン1bはカム溝11cと沈胴および通常使用領域で常に係合しているテーパーピンであり、耐衝撃用ピン1cはほぼ円筒形状に近い角度のテーパーピンである。
耐衝撃用ピン1cはカム溝11dと対応した位置にあるが通常はカム溝11dとは係合しないで離間した位置にある。
1群鏡筒ユニット1に落下等により衝撃的な力が加わると、常に係合しているカムフォロワーピン1bはカム溝11cのテーパー角度に沿ってせり上がる。これによりカム溝11cから脱落しそうになるが、耐衝撃用ピン1cがカム溝11dと当接してカムフォロワーピン1bのカム溝11cからの脱落を防止する。
つぎに、2群鏡筒2とカム筒11のカム溝11eとピンとの関係を説明する。図12にこれらの関係を説明する図を示す。図12(a)は本実施例のカムフォロワーピン20の各部分との係合状態を示している。
ピン21には円錐形状のカムフォロワー部がなく、2群鏡筒2の光軸方向の位置はカムフォロワーピン20とカム溝11eとの係合でのみで決まっている。
2群鏡筒2に落下等により衝撃的な力が加わるとカムフォロワーピン20だけに力が作用しカム溝11eから脱落する可能性がある。
そこで、図12(b)に示すように、ピン21にカム溝11eとは通常使用状態では係合しないテーパーピン部21aを設ける。
そして、上記の状態でカムフォロワーピン20がカム溝から脱落しそうになるとピン21のテーパーピン部21aがカム溝11eと当接して3本のピンで均等に2群鏡筒への力を受けるようにすると衝撃に対して強くなる。
また更に、図12(c)(d)で示すように固定筒10の直進溝10bに段差10cを設け3本のピンにカムフォロワーピン20に設けた20aのようなフランジ部をつけて、テーパーピンに加わる力を固定筒10で受けるようにしても良い。
本実施例では1群鏡筒ユニット1を固定筒10に対して光軸方向に進退自在に案内する3本の直進溝1aを使って2群鏡筒2の先端の位置決めを行なっている。これにより、高い機械的精度が必要であり、かつ、保持枠の機械的強度低下をまねく直進溝の本数を少なくして、第1のレンズ群を保持する保持枠の生産性および機械的な強度を向上させると共に、第1および第2のレンズ群の相対位置精度より向上させている。
更に、2群鏡筒2の先端および後端に設けられた3つのキーはそれぞれ同一の位相角度に配置してあるので、固定筒10に設けられたキー10aと直進溝10bが同一角度位相となる。
固定筒10の先端部の接続部分の肉厚を確保することで、機械的な強度を向上させることができる。
次に、1群鏡筒ユニット1の構成について説明する。
図13に、1群鏡筒ユニット1の分解斜視図を示す。
図13において、23は第1レンズ群L1を保持する1群鏡筒である。
24は3本の直進溝がその内周壁に設けられている1群案内筒である。25は1群鏡筒23と1群案内筒24の間に3本のビス26にて挟み込まれて固定される中間リングである。
中間リング25は、1群鏡筒23の3方向に設けられたビス止め部23aを受ける平面部25aとその裏面に回転方向(→A)に厚さの変化するテーパー面25bを3方向に有している。これを光軸周りに回転させることで、1群鏡筒ユニット1内での第1レンズ群L1の光軸方向の位置を可変することができる。
また、ビス26はビス止め部23aとは光軸垂直方向にガタを有しており、中間リング25の平面部25a上でスライドさせることで1群鏡筒ユニット1内で第1レンズ群L1の光軸垂直方向の位置を可変できる。
本実施例の4群構成の変倍光学系は変倍率が大きく、各レンズ群の位置精度の要求が特に高いので、規定の光学性能を確保するために、第1レンズ群L1を光軸方向、および光軸垂直方向に調整可能な構成としてある。
1群鏡筒23、1群案内筒24、中間リング25は調整後に3本のビス26で一体化される。
27は開口部をふさぐ為の前マスクでありビスにより1群案内筒24に固定される。28はビスを隠す為の化粧板であり、接着等で前マスク27に固定させる。
つぎに、図14により1群鏡筒ユニット1に外力が加わった場合の各テーパーピンの挙動について更に説明する。
図14(a)は1群鏡筒ユニット1を後方から見た図であり、3本のカムフォロワーピン1bと3本の耐衝撃用ピン1cは円周方向に交互に等間隔で配置されている。
図14(b)は図14(a)のカムフォロワーピン1bと耐衝撃用ピン1cを貫く断面図であり、カム筒11の断面も表示している。
図14(c)、図14(d)はそれぞれのテーパーピンと対応するカム筒11のカム溝の断面の詳細図である。
図14(b)において、1群鏡筒ユニット1に前方から外力Fが加わると、カムフォロワーピン1bは大きなテーパー角度に沿ってカム溝11cを滑って外側にずり上がる。
それぞれの図において、3本のカムフォロワーピン1bは矢印の方向(筒外側方向)に移動するので1群鏡筒ユニット1の筒部は三角形のおむすび型に変形する。
結果として、3本のカムフォロワーピン1bの間に配置された3本の耐衝撃用ピン1cは筒内側方向に移動しながらカム溝11dに当接する。
大きなテーパー角度を有する3本のカムフォロワーピン1bがカム溝に対してずり上がることで3本の耐衝撃用ピン1cは無駄なく外力を受けることが可能となる。
図1〜図4に戻って説明を続ける。2群鏡筒2の後端には3つのキーであるところの円筒ピンを有するカムフォロワーピン20と2本のピン21が光軸を中心に均等な角度に配置されている。
それぞれの円筒ピンはその根元に軸部を有し、カムフォロワーピン20は2群鏡筒2に軸部を嵌合にて係合されており、2本のピン21は2群鏡筒2に軸部を圧入にて結合されている。
固定筒10には3本の直進溝10bが設けられており、3つの円筒ピンと3本の直進溝の嵌合により固定筒10に対して光軸垂直方向に位置決めされ、直進溝に沿って光軸方向へ進退自在に案内される。
2群鏡筒2の先端には3つのキー2aが光軸を中心に均等な角度に設けられおり、1群鏡筒ユニット1の円筒部分の内周壁に設けられた3本の直進溝1aと嵌合することで、1群鏡筒ユニット1に対して2群鏡筒2の先端を光軸垂直方向に位置決めする。
このように2群鏡筒2は固定筒10と1群鏡筒ユニット1とにより光軸に対する倒れが規制されている。
したがって、1群鏡筒ユニット1がその支持・案内部のガタや3本のカム溝の不均一などで光軸垂直方向に動くと2群鏡筒2の先端部が追従して第2のレンズ群と第1のレンズ群の相対的な位置のずれが最小限に抑えられる。
カムフォロワーピン20は先端に円錐形状のカムフォロワー部を有し、カム筒11の内周壁に設けられた3本のカム溝11eの1本と常に係合して、カム筒11の回転によりカム溝からの力を受けて2群鏡筒2を光軸方向に進退させる。カムフォロワーピン20は板バネ22で2群鏡筒2からカム溝11eの方向に付勢されており係合のガタをとっている。
つぎに、ぶれ補正機能を有する構成例について説明する。
図15に、ぶれ補正機能を有するレンズ鏡筒を搭載した撮影装置のレンズ鏡筒の駆動および、ぶれ補正のシステム図を示す。
図4のレンズ鏡筒に対して、50は被写体の空間周波数の高域成分を除去するための光学ローパスフィルタであり不要な赤外光線を遮断する効果も併せ持つ。
51はピント面に配置された光学像を電気信号に変換するための撮像素子であるCCD、CCD51から読み出された電気信号aはカメラ信号処理回路52により画像信号bとなる。53はレンズ駆動を制御するマイコンである。
電源投入時、マイコン53はフォーカスリセット回路54およびズームリセット回路55の出力を監視しながら、フォーカスモータ駆動回路56およびズームモータ駆動回路57によりそれぞれのステッピングモータを回転させる。
これにより、各レンズ群を光軸方向に移動させる。
フォーカスリセット回路54およびズームリセット回路55の出力はそれぞれの可動部材が予め設定された所定位置までくると反転する。
これは、具体的には可動部材に設けられた遮光部材が固定部に設けられたフォトインタラプタの発光部を遮光する、もしくは透過する境界部にきたときである。その位置を基準として以後のステッピングモータの駆動ステップ数をマイコン内で計数することにより、マイコンは各レンズ群の絶対位置を知ることができる。これにより、正確な焦点距離およびピント情報が得られる。この一連の動作をズームおよびフォーカスのリセット動作と名づける。
58は絞り装置13を駆動する為の絞り駆動回路であり、マイコン53に取り込まれた映像信号の明るさ情報bに基づいて絞りの開口径が制御される。
59および60は光学装置のPITCH(縦方向の傾き角)およびYAW(横方向の傾き角)角度検出回路であり、角度の検出は例えば撮影装置に固定された振動ジャイロ等の角速度センサの出力を積分して行われる。
両回路59、60の出力、すなわち、撮影装置の傾き角度の情報はマイコン53に取り込まれる。
61および62はぶれ補正を行なうために第3レンズ群L3を光軸に対して垂直に移動させるための、PITCH(縦方向)およびYAW(横方向)コイル駆動回路である。
この回路をマグネットを含む磁気回路のギャップにコイルを配置し、いわゆるムービングコイルの構成により第3レンズ群L3をシフトさせる駆動力を発生させる。
63および64は第3レンズ群L3の光軸に対するシフト量を検出するためのPITCH(縦方向)およびYAW(横方向)位置検出回路であり、マイコン53に取り込まれる。
第3レンズ群L3が光軸に対して垂直に移動すると、通過光束が曲げられて、CCD51上に結像している被写体の像の位置が移動する。
このときの像の移動量を実際に撮影装置が傾いたことによって像が移動する方向と逆に同じ大きさだけ移動するようにマイコン53で制御する。
これによって、撮影装置が傾いても(手ぶれしても)結像している像が動かない、いわゆるぶれ補正を実現できる。
マイコン53内では、PITCH角度検出回路59およびYAW角度検出回路60により得られた撮影装置の傾き信号とPITCH位置検出回路63およびYAW位置検出回路64から得られた第3レンズ群L3のシフト量信号をそれぞれ差し引く。
これにより、それぞれの差信号を増幅および適当な位相補償を行なった信号でPITCHコイル駆動回路61およびYAWコイル駆動回路62によりそれぞれ第3レンズ群L3を駆動する。
この制御により上記の差信号がより小さくなるように位置決め制御が行なわれ、目標位置に保たれる。
更に、本実施例では第1〜第3レンズ群の相対移動により変倍動作を行なっているので、第3レンズ群L3のシフト量に対する像の移動量が焦点距離によって変化してしまう。
このため、PITCH角度検出回路59およびYAW角度検出回路60によって得られる撮影装置の傾き信号で、そのまま第3レンズ群L3のシフト量を決定せず、焦点距離情報により補正を行なう。
そして、撮影装置の傾きによる像の動きを第3レンズ群L3のシフトにより、キャンセルする構成となっている。
[実施例2]
つぎに、本発明の実施例2について説明する。
図16に、本実施例における4群構成の変倍光学系の各レンズ群の動きを示す図を示す。
各レンズ群は第1レンズ群I、第2レンズ群II、第3レンズ群III、第4レンズ群IVよりなり、IからIIIのレンズ群の相対移動により変倍動作、第4レンズ群IVにより合焦動作を行なう。
図16において、上段より沈胴状態、WIDE(最広角時)、MIDDLE、TELE(最望遠時)をそれぞれ表している。
第1レンズ群Iは沈胴状態より、WIDEへ繰り出され、MIDDLEで一旦繰り込まれて、TELEで更に繰り出される。
第2レンズ群IIは沈胴状態より、WIDEへ繰り出され、TELEで繰り込まれる。
第3レンズ群IIIはWIDEからTELEに向けて繰り出される。各レンズ群の移動はカム筒の回転により行なわれる。
本実施例では最前部のレンズ群IがWIDEからTELEへ向けて一旦繰り込まれてから繰り出される。
そのため、最前部のレンズ群を保持する筒に落下や振り当て等で過大な負荷が光軸後ろ方向へ働くとカム筒はWIDE近傍に位置するときとTELE近傍に位置するときでは逆方向へ回転させられる。
図17に、本実施例におけるレンズ鏡筒の斜視図を示す。
図17において、左から沈胴時、WIDE、TELE時を示している。
101は光学ファインダーユニット、102はズームモーターユニットである。103は第1レンズ群Iを保持する保持筒であり104はカム筒である。
105は固定筒、106は後部支持枠である。
カム筒104は後端部の外周に設けられたギアがズームモーターユニット102の出力ギアにより後述する複数のギアを介して回転させられ、固定筒105の内周壁に設けられたカム溝に沿って繰り出される。
保持筒103は固定筒105により回転を規制され、カム筒104の回転によりカム筒の内周壁に設けられたカム溝に沿って進退させられる。
つぎに、本実施例のトルク伝達部の構成を説明する。
図18に、図17の沈胴時のレンズ鏡筒から光学ファインダーユニット101とズームモーターユニット102を取り外した構成を示す。
それぞれのユニットは複数のビスにより固定筒105および後部支持枠106に固定されている。
また、図19に、ズームモーターユニット102からカム筒104の外周部ギア間のトルクの伝達部分を更に分解した構成を示す。
図18および図19において、102aはズームモーターユニット102の出力ギアである。図19では説明のために、ユニットから分離して示している。
107は正規位置ではギア102aと噛み合っているギアであり、108はギア107を回転可能に支持するシャフトである。
109はギア107の支持体であり、穴109aと109bにシャフト108が圧入等で固定される。
110はギア107と常に噛み合っている円筒ギアでありカム筒104の外周部ギアと噛み合っている。
カム筒104は回転しながら繰り出されるので常に噛み合いを保つ長さとなっている。
111は円筒ギア110を回転可能に支持するシャフトであり、固定筒105の穴部105aと後部支持枠106の穴部106aで支持される。
支持体109の穴部109cおよび109dもシャフト111に回転可能に支持される。即ち、ギア107は円筒ギア111と噛み合いを保ちながら、円筒ギア111の回転軸周りに回転可能となっている。
ギア102a、ギア107、円筒ギア111が減速ギア列内の三個のギアであり、ギア107が真中のギアである。
112Aはギア107を正規の噛み合い位置に規制するための規制レバーAである。規制レバーAは貫通穴部を有する円筒部112Aaと腕部112Abよりなる。
113は回転軸であり、後部支持枠106とズームモーターユニット102により両端を支持される。規制レバーAは回転軸113回りに回転可能に支持される。
114Aは捩りコイルバネAであり、一端が後部支持枠106の突起部106bに他端を規制レバーAの腕部112Abに掛かっていて、規制レバーAの腕部112Abを後部支持枠106の基準突起部106cに所定の力で押し当てている。
112Bの規制レバーBと114Bの捩りコイルバネBは規制レバーAおよび捩りコイルバネAと同一形状であり、それぞれ逆向きに配置され、規制レバーAと規制レバーBの腕部が後部支持枠106の基準突起部106cを挟み込んでいる。
また、規制レバーAと規制レバーBの腕部は光軸方向でその幅の後ろ側の約半分が基準突起部106cと当接しており、前側の半分の隙間には支持体109の穴部109bの後ろ側に突出しているシャフト108の後端部が配置されている。即ち、規制レバーA・B、捩りコイルバネA・Bで円筒ギア110の回転軸周りに回転可能支持されているギア107の位置を所定量のトルク内では動かないように規制している。
ここで、所定量以上のトルクが加わると、シャフト108の後端部が規制レバーの腕部を捩りコイルバネの付勢力に打ち勝って基準突起部106cの当接面から押し上げて、ギア107が円筒ギア110の回転軸周りに噛み合いを保ったままで回転する。
つぎに、本実施例のギアの噛み合いについて説明する。
図20(a)および図20(b)に、本実施例におけるギアの噛み合いを説明する図を示す。
ギアの噛み合いを説明するために、ズームモーターユニット102の出力ギア102a以外の固定筒105、支持体109等は図示していない。
こここで、図20(a)は正規の噛み合い状態を示している。
104aは前述のカム筒104の外周部ギアである。
三個のギアである出力ギア102a、ギア107、円筒ギア110の回転軸は正規の状態では同一平面内に平行に配置されている。
図20(b)は最前部の筒である保持筒103に落下や振り当て等で過大な負荷が光軸後ろ方向へ働いてカム筒104が所定量以上のトルクで回転させられたときのギア列の噛み合いを示したものである。
ここで、カム筒104が反時計回りに回転させられた際、円筒ギア110は時計回りに回転し、ギア107は反時計回りに回転する。
しかし、出力ギア102aは回転していないので、ギア107に働くトルクが114Aの捩りコイルバネAの付勢力よりも大きくなると112Aの規制レバーAの腕部114Abを押し上げる。
これによりギア107が円筒ギア110の回転軸を中心に時計回り回転して出力ギア102aとの噛み合いが外れて行く。
カム筒104が逆方向に回転させられるとそれぞれの構成要素が上述とは逆の動きをして、ギア107は逆方向に回転して過大な負荷を吸収することで減速ギア列の破損が防がれる。
上記各実施例において、三個のギアの真中のギアと相前後するギアとの噛み合いが完全に外れて空回りすると、ズ−ム位置がシステム上で不定となる。
そのため、本発明の上記各実施例においては、真中のギアの支持部材の近傍に支持部材の移動を検出する検出手段を配して、所定以上のトルクが働いてギア外れを起こしたことを検出したら、電源投入時のリセット動作を行なうようにしても良い。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例の構成に限定されるものではないことは、言うまでもないことである。
本発明の実施例1における4群構成の変倍光学系を有する沈胴式レンズ鏡筒の分解斜視図。 本発明の実施例1における4群構成の変倍光学系を有する沈胴式レンズ鏡筒の断面図(沈胴時)。 本発明の実施例1における4群構成の変倍光学系を有する沈胴式レンズ鏡筒の断面図(WIDE端)。 本発明の実施例1における4群構成の変倍光学系を有する沈胴式レンズ鏡筒の断面図(TELE端)。 本発明の実施例1における沈胴式レンズ鏡筒の第1および第2のレンズ群の支持構成に関連する部品を図1とは反対の方向(レンズ後方)から見た分解斜視図。 本発明の実施例1における沈胴式レンズ鏡筒のズームモーターユニットをレンズ後方および光軸内側から見た斜視図。 本発明の実施例1における沈胴式レンズ鏡筒のズームモーターユニットの分解斜視図。 図7に示された本発明の実施例1における複数のギア部分の更に詳細な分解斜視図。 本発明の実施例1におけるカム筒とズームモーターユニットの要部の関係を、光軸前側から見た場合の構成を示す図。 本発明の実施例1における減速ギア列を図9とは逆の光軸後側から見た場合の構成を示す図。 本発明の実施例1における第1レンズ群が沈胴位置からTELE端まで戻らずに繰り出し続ける構成を示す図。 本発明の実施例1における2群鏡筒支持部を説明する図。 本発明の実施例1における1群鏡筒ユニットの分解斜視図。 本発明の実施例1におけるテーパーピンとカム溝との係合を説明する図。 本発明の実施例1における像振れ補正レンズとしてのシステム図。 本発明の実施例2における各レンズ群の動きを示す図。 本発明の実施例2におけるレンズ鏡筒の斜視図。 本発明の実施例2におけるレンズ鏡筒の分解斜視図。 本発明の実施例2におけるレンズ鏡筒のトルク伝達部の分解斜視図。 本発明の実施例2におけるレンズ鏡筒のギアの噛み合いを説明する図。
符号の説明
1:1群鏡筒ユニット
2:2群鏡筒
3:シフトユニット
4:移動枠
5、6、7:ガイドバー
8:支持枠
9:後部鏡筒
10:固定筒
11:カム筒
11a:ギア部
12:ストッパ
13:虹彩絞り装置
14:フォーカスモーター
15:ズームモーターユニット
16、17:フォトインタラプタ
18:レバー
19:ねじりコイルバネ
20:カムフォロワーピン
21:ピン
22:板バネ
23:1群鏡筒
24:1群案内筒
25:中間リンググ
26:ビス
27:前マスク
28:化粧板
29:出力ギア
30:ズ−ムモ−タ−
31:ギア
32、33:ベース
34、36、38、39:ギア
39b:小ギア
35、37、40:軸
41:支持部材
42:圧縮コイルバネ

Claims (8)

  1. カム筒を減速ギア列を介してモータで回転させ、該カム筒に連設されたレンズ保持筒を光軸方向に進退させるレンズ鏡筒において、
    前記減速ギア列と前記カム筒に形成されたギアを含むギア間に、一方のギアと他方のギアとの間においてこれらのギアと噛み合って前記カム筒に形成されたギア側に不勢されている不勢ギアを有し、
    前記不勢ギアは前記一方のギアまたは前記他方のギアのいずれかのギアの回転軸周りに回転可能に支持され、前記カム筒に所定量以上の負荷が加わった際に前記回転軸周り側のギアとの噛み合いを保ちながら該回転軸周りに回転し、
    前記噛み合いを保っているギア以外のギアとの噛み合いを外すように構成されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記一方のギアが前記カム筒に形成されたギアであり、前記不勢ギアが前記他方のギアの回転軸周りに回転可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記不勢ギアが前記モータの出力ギアであり、前記カム筒に形成されたギアとの噛み合いを保つように、弾性部材によって不勢されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記他方のギアが前記モータの出力ギアであり、前記不勢ギアが前記一方のギアの回転軸周りに回転可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記一方のギアと他方のギア及び中間のギアの各回転軸は、同一平面内に平行に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記不勢ギアが、弾性部材によって不勢された一対の規制部材の一方と他方を、該不勢ギアの一端側と他端側にそれぞれ逆向きとなるように配置して支持されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記レンズ鏡筒が、複数のレンズ群を有し、非使用状態において各レンズ群の間隔を通常使用時に対して縮めて全長を短縮するように構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備えた撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013020053A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Nitto Kogaku Kk 駆動伝達機構およびレンズホルダー
JP2016062096A (ja) * 2014-09-12 2016-04-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 レンズ鏡筒

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