JP4823701B2 - 送りねじ駆動機構 - Google Patents

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Description

本発明は、送りねじ駆動機構に関する。
回転規制されたナットに対して送りねじ(リードねじ)を螺合させ、この送りねじの回転によってナットを進退させる送りねじ駆動機構では、送りねじ端部にナットが達して移動規制されているにも関わらず、さらに送りねじが回転駆動されると、ナットが締め付けられて動作不能となる「喰いつき」と呼ばれる不具合が発生するおそれがある。カメラのフォーカシングモータのように精密な駆動が要求される場合、送りねじのピッチを小さくするほどナットの移動精度(分解能)を高くすることができるが、その反面で喰いつきも生じやすくなる。
このような不具合を解消するために、通常の使用状態ではナットが送りねじの端部まで達しないように余裕を持たせて、ナット及び該ナットによって駆動される被駆動部材の移動範囲を設定することが考えられる。しかし、この構成では送りねじの端部付近を含めた全域を有効な駆動領域とすることができず、機構の小型化に限界があった。また、送りねじを駆動するモータを動作させるソフト上の信号が誤作動を起こすと、上記のような余裕を持たせたにもかかわらずナットが送りねじの端部に達してしまい、喰いつきが生じるおそれがあった。
このような問題を解決するべく、特許文献1では、送りねじの端部までナットが達したときには螺合が外れるようにして喰いつきを防いでいる。螺合が外れたときにナットが当て付く付勢ばねが設けられており、この付勢ばねが送りねじ方向にナットを押圧するため、送りねじを逆方向に回転させればナットを送りねじに再螺合させることが可能になっている。
特開平9-203849号公報
しかし特許文献1の構造では、付勢ばねに当接する際にナットに加わる負荷が急に変化することになる。つまり、この付勢ばねが原因で、ナットに与えられる駆動力のリニアリティが損なわれてしまうので、精密な駆動が必要とされる機器には不向きであった。別言すれば、特許文献1の構成では、送りねじの全長を有効な精密駆動領域として用いることが難しい。また、ナットと送りねじの螺合が解除された場合にナットに傾きが生じると、これらをスムーズに再螺合させることができず、場合によっては螺合部が損傷するおそれがある。
そこで本発明は、ナットと送りねじの喰いつきが発生せず、かつ送りねじの全域を有効な駆動領域として用いることが可能な送りねじ駆動機構を提供することを目的とする。
本発明は、送りねじ軸を正逆に回転駆動するモータと、送りねじ軸に螺合するねじ孔を有し、送りねじ軸の正逆回転によってその軸線方向に進退移動されるように回転が規制されたナットと、送りねじ軸の軸線方向に直線移動可能に案内され、ナットによって第1の移動方向へ押圧移動される被駆動部材と、該被駆動部材を第1の移動方向と逆の第2の移動方向へ付勢し、該第2の移動方向へのナットの移動に被駆動部材を追従移動させる付勢手段とを有する送りねじ駆動機構において、ナットは第2の移動方向における移動端で送りねじ軸との螺合を解除すること;ナットが送りねじ軸との螺合状態と螺合解除状態のいずれにあるときも、第1の移動方向に向けてナットを常時付勢するナット付勢手段を有すること;ナットは、ねじ孔に連続して、送りねじ軸との螺合解除状態で該送りねじ軸の端部が嵌まって送りねじ軸に対するナットの傾きを防ぐ倒れ防止孔を有していること;及び、ナットは倒れ防止孔を囲む環状突出部を有し、被駆動部材は該環状突出部を挿入させて保持し被駆動部材に対するナットの傾きを防ぐ挿入孔を有すること;を特徴としている。
また、第2の移動方向への被駆動部材の移動端を決める移動規制部材を備え、ナットが第2の移動方向における移動端で送りねじ軸との螺合を解除するとき、ナットは被駆動部材から離間するように構成するとよい。
被駆動部材の付勢手段の付勢力がナット付勢手段の付勢力よりも強くなるように互いの付勢力を設定するとよい。
ナット付勢手段は、モータを支持する固定部材とナットとの間に配した圧縮コイルばねとすることができる。
また、ナットがさらに第1の移動方向における移動端で送りねじ軸との螺合を解除するように構成してもよい。
本発明はまた、送りねじ軸を正逆に回転駆動するモータと、送りねじ軸に螺合するねじ孔を有し、送りねじ軸の正逆回転によってその軸線方向に進退移動されるように回転が規制されたナットと、送りねじ軸の軸線方向に直線移動可能に案内され、ナットによって移動される被駆動部材とを有する送りねじ駆動機構において、送りねじ軸に対する少なくとも一方の移動端でナットが該送りねじ軸との螺合を解除すること;ナットに、ねじ孔に連続して、送りねじ軸との螺合解除状態で該送りねじ軸の端部が嵌まり、送りねじ軸に対するナットの傾きを防ぐ倒れ防止孔を設けたこと;及び、ナットは倒れ防止孔を囲む環状突出部を有し、被駆動部材は該環状突出部を挿入させて保持し被駆動部材に対するナットの傾きを防ぐ挿入孔を有すること;を特徴としている。
ナットが、送りねじ軸に対する両方の移動端で該送りねじ軸との螺合を解除するようにして、ねじ孔を挟んで位置させて一対の倒れ防止孔を形成してもよい。
以上の本発明の送りねじ駆動機構における被駆動部材は、例えば、カメラの撮影光学系を構成する光学要素の保持枠とすることができる。さらには、この光学要素をフォーカシングレンズ群とし、モータを、被写体距離に応じて合焦位置に該フォーカシングレンズ群を移動させるフォーカシングモータとすることができる。
以上の本発明の送りねじ駆動機構によれば、ナットが移動端に達した状態で送りねじ軸との螺合を解除するのでナットと送りねじの喰いつきが発生するおそれがなく、しかも螺合解除状態で送りねじ軸の端部と倒れ防止孔の嵌合でナットの倒れを防止してスムーズな再螺合が保証されるため、送りねじの全域を有効な駆動領域として用いることができる。また、ナットに倒れ防止孔を囲む環状突出部を設け、該環状突出部を被駆動部材に形成した挿入孔に挿入して保持させることで、より確実にナットの倒れ防止を図ることができる。
図1は本発明の送りねじ駆動機構を適用したデジタルカメラ200の外観を示している。カメラボディ202の正面に、ズームレンズ鏡筒201、光学ファインダー203、ストロボ204を備え、カメラボディ202の上面には、シャッタボタン205、メインスイッチ206を備えている。
図2と図3に側断面を示すデジタルカメラ200のズームレンズ鏡筒201は、撮影時には図2のようにカメラボディ202から被写体側へ繰り出され、撮影を行わないときは図3のようにカメラボディ202内に収納(沈胴)される。図2では、ズームレンズ鏡筒201の上半断面がワイド端、下半断面がテレ端の撮影状態を示している。図5及び図6に示すように、ズームレンズ鏡筒201は、2群直進案内環10、カム環11、第3繰出筒12、第2繰出筒13、直進案内環14、第1繰出筒15、ヘリコイド環18、固定環(被駆動部材の移動規制部材、固定部材)22といった略同心の複数の環状(筒状)部材を備えており、これらの環状部材の共通中心軸を図2と図3の鏡筒中心軸Z0として示している。
ズームレンズ鏡筒201の撮像光学系は、物体側から順に第1レンズ群LG1、シャッタS及び絞りA、第2レンズ群LG2、第3レンズ群LG3、ローパスフィルタ25及びCCD60を備えている。第1レンズ群LG1からCCD60までの各光学要素は、撮影状態において共通の撮影光軸(共通光軸)Z1上に位置する。この撮影光軸Z1は、鏡筒中心軸Z0と平行であり、かつ該鏡筒中心軸Z0に対して下方に偏心している。ズーミングは、第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2を撮影光軸Z1に沿って所定の軌跡で進退させることによって行い、フォーカシングは同方向への第3レンズ群LG3の移動で行う。なお、以下の説明中で「光軸方向」とは撮影光軸Z1と平行な方向を意味し、被写体側を前方、像面側を後方とする。
固定環22はカメラボディ202内に固定されており、この固定環22の後部に固定ホルダ23が固定されている。固定ホルダ23には、CCD60とローパスフィルタ25が支持されている。固定ホルダ23の後部には、画像や撮影情報を表示するLCD20が設けられている。
第3レンズ群LG3を保持する3群レンズ枠(被駆動部材)51は、ガイド軸52、53を介して撮影光軸Z1と平行な方向に直進案内されており、3群枠付勢ばね(被駆動部材の付勢手段)55によって前方へ付勢されている。3群レンズ枠51には、フォーカシングモータ160によって光軸方向へ進退移動されるAFナット54が当て付いており、フォーカシングモータ160によってAFナット54が後方へ移動されると、3群レンズ枠51はAFナット54に押圧されて後方へ移動される。逆にAFナット54が前方へ移動されると、3群レンズ枠51は、3群枠付勢ばね55の付勢力によってAFナット54に追随して前方へ移動される。この3群レンズ枠51の駆動機構については後述する。
図4に示すように、固定環22の上部にはズームモータ150が支持されている。ズームモータ150の駆動力は、減速ギヤ機構を介して図5のズームギヤ28に伝達される。ズームギヤ28は、撮影光軸Z1と平行なズームギヤ軸29によって固定環22に枢着されている。
固定環22の内側にはヘリコイド環18が支持されている。ヘリコイド環18はズームギヤ28によって回転駆動され、図3の収納状態から図2の撮影状態になるまでの間(及びその逆)は、ヘリコイド機構を介してヘリコイド環18が回転しながら光軸方向に移動し、図2の撮影状態(ワイド端からテレ端の間)では、ヘリコイド環18が光軸方向に移動せずに定位置で回転される。第1繰出筒15は、ヘリコイド環18と共に回転及び光軸方向移動を行うように結合されている。
第1繰出筒15とヘリコイド環18の内側には、直進案内環14が支持されている。直進案内環14は、固定環22に形成した直線溝を介して光軸方向に直進案内されており、第1繰出筒15とヘリコイド環18に対しては、相対回転は可能で光軸方向に共に移動するように係合している。
図5に示すように、直進案内環14には、内周面と外周面を貫通する貫通ガイド溝14aが形成されている。貫通ガイド溝14aは、撮影光軸Z1に対して斜行するリード溝部分と、鏡筒中心軸Z0を中心とする周方向溝部分とを有していて、カム環11の外周面に設けた外径突起11aが摺動可能に嵌まっている。外径突起11aはさらに、第1繰出筒15の内周面に形成した撮影光軸Z1と平行な回転伝達溝15aに係合しており、カム環11は第1繰出筒15と共に回転される。カム環11は、貫通ガイド溝14aのリード溝部分に外径突起11aが係合するときには、このリード溝部分の案内を受けて回転しながら光軸方向に進退され、貫通ガイド溝14aの周方向溝部分に外径突起11aが係合するときには、光軸方向に移動せずに定位置で回転する。ヘリコイド環18と同様に、図3の収納状態と図2の撮影状態の間(及びその逆)ではカム環11が回転進退され、図2の撮影状態(ワイド端とテレ端の間)ではカム環11が定位置回転される。
直進案内環14は、その内周面に形成した撮影光軸Z1と平行な直線溝によって、2群直進案内環10と第2繰出筒13を光軸方向に直進案内している。2群直進案内環10は、第2レンズ群LG2を支持する2群レンズ移動枠8を光軸方向に直進案内し、第2繰出筒13は、第1レンズ群LG1を支持する第3繰出筒12を光軸方向へ直進案内する。2群直進案内環10と第2繰出筒13はそれぞれ、カム環11に対して相対回転可能かつ光軸方向に一体に移動するように支持されている。
カム環11の内周面に形成した2群案内カム溝11bに対し、2群レンズ移動枠8の外周面に設けた2群用カムフォロア8aが係合している。2群レンズ移動枠8は2群直進案内環10を介して光軸方向に直進案内されているため、カム環11が回転すると、2群案内カム溝11bの形状に従って、2群レンズ移動枠8が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。
図6に示すように、2群レンズ移動枠8の内側には、第2レンズ群LG2を保持する2群レンズ枠6が、退避回動軸33を中心として回動可能に支持されている。退避回動軸33は撮影光軸Z1と平行な軸であり、2群レンズ枠6が揺動することによって第2レンズ群LG2が、撮影光軸Z1上の撮影位置(図2)と、撮影光軸Z1の上方に退避された退避位置(図3)とに移動される。この退避位置では、第2レンズ群LG2の光軸は図3、図12及び図13にZ2で示す位置に変位する。2群レンズ枠6はトーションばね39によって撮影位置側に付勢されており、固定ホルダ23には、2群レンズ移動枠8が後退したときにトーションばね39に抗して2群レンズ枠6を退避位置に回動させる退避ガイド突起40が設けられている。
2群直進案内環10によって光軸方向へ直進案内された第2繰出筒13は、さらに第3繰出筒12を光軸方向へ直進案内している。第3繰出筒12は内径方向に突出する1群用カムフォロア31を有し、この1群用カムフォロア31が、カム環11の外周面に形成した1群案内カム溝11cに摺動可能に嵌合している。第3繰出筒12内には、1群調整環2を介して1群レンズ枠1が支持されている。1群レンズ枠1は第1レンズ群LG1を保持している。
第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の間には、シャッタSと絞りAを有するシャッタユニット100が支持されている。シャッタユニット100は、2群レンズ移動枠8の内側に固定されている。
以上の構造からなるズームレンズ鏡筒201は次のように動作する。図3の鏡筒収納状態においてメインスイッチ206をオンすると、ズームモータ150が鏡筒繰出方向に駆動される。ズームモータ150によりズームギヤ28が回転駆動され、ヘリコイド環18と第1繰出筒15がヘリコイドによって前方へ回転繰出される。直進案内環14は、第1繰出筒15及びヘリコイド環18と共に前方に直進移動する。このとき、第1繰出筒15から回転力が付与されるカム環11は、直進案内環14の前方への直進移動分と、該直進案内環14との間に設けたリード構造(貫通ガイド溝14aのリード溝部分と外径突起11a)による繰出分との合成移動を行う。ヘリコイド環18とカム環11が前方の所定位置まで繰り出されると、それぞれの回転繰出構造(ヘリコイド、リード)の機能が解除されて、鏡筒中心軸Z0を中心とした周方向回転のみを行うようになる。
カム環11が回転すると、その内側では、2群直進案内環10を介して直進案内された2群レンズ移動枠8が、2群用カムフォロア8aと2群案内カム溝11bの関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。図3の収納状態では、2群レンズ移動枠8内の2群レンズ枠6は、固定ホルダ23に突設した退避ガイド突起40の作用によって撮影光軸Z1から外れた退避位置に保持されており、該2群レンズ枠6は、2群レンズ移動枠8がズーム領域まで繰り出される途中で退避ガイド突起40から離れて、トーションばね39の付勢力によって第2レンズ群LG2の光軸を撮影光軸Z1と一致させる撮影位置(図2)に回動する。以後、ズームレンズ鏡筒201を再び収納位置に移動させるまでは、2群レンズ枠6は撮影位置に保持される。
また、カム環11が回転すると、該カム環11の外側では、第2繰出筒13を介して直進案内された第3繰出筒12が、1群用カムフォロア31と1群案内カム溝11cの関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。
すなわち、撮像面(CCD受光面)に対する第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の繰出位置はそれぞれ、前者が、固定環22に対するカム環11の前方移動量と、該カム環11に対する第3繰出筒12のカム繰出量との合算値として決まり、後者が、固定環22に対するカム環11の前方移動量と、該カム環11に対する2群レンズ移動枠8のカム繰出量との合算値として決まる。ズーミングは、この第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2が互いの空気間隔を変化させながら撮影光軸Z1上を移動することにより行われる。図3の収納位置から鏡筒繰出を行うと、まず図2の上半断面に示すワイド端の繰出状態になり、さらにズームモータ150を鏡筒繰出方向に駆動させると、同図の下半断面に示すテレ端の繰出状態となる。図2から分かるように、本実施形態のズームレンズ鏡筒201は、ワイド端では第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の間隔が大きく、テレ端では、第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2が互いの接近方向に移動して間隔が小さくなる。このような第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の空気間隔の変化は、2群案内カム溝11bと1群案内カム溝11cの軌跡によって与えられるものである。このテレ端とワイド端の間のズーム領域では、カム環11、第1繰出筒15及びヘリコイド環18は、前述の定位置回転のみを行い、光軸方向へは進退しない。
ズームレンズ鏡筒201がワイド端からテレ端までの撮影可能状態にあるとき、測距手段によって得られた被写体距離情報に応じてAFモータ160を駆動することにより、第3レンズ群LG3(3群レンズ枠51)が撮影光軸Z1に沿って移動してフォーカシングが実行される。
メインスイッチ206をオフすると、ズームモータ150が鏡筒収納方向に駆動され、ズームレンズ鏡筒201は上記の繰出動作とは逆の収納動作を行い、図3の収納状態になる。この収納位置への移動の途中で、2群レンズ枠6が退避ガイド突起40によって退避位置に回動され(図10参照)、2群レンズ移動枠8と共に後退する。ズームレンズ鏡筒201が収納位置まで移動されると、第2レンズ群LG2は、光軸方向において第3レンズ群LG3やローパスフィルタ25やCCD60と同位置に格納される(鏡筒の径方向に重なる)。この収納時の第2レンズ群LG2の退避構造によってズームレンズ鏡筒201の収納長が短くなり、図3の左右方向におけるカメラボディ202の厚みを小さくすることが可能となっている。
3群レンズ枠51の駆動機構の詳細を説明する。3群レンズ枠51は、第3レンズ群LG3を保持する保持枠部51aから径方向に向けて一対のガイド腕部51b、51cを延出させている。一方のガイド腕部51bの端部付近には、ガイド軸52に対して摺動可能に嵌まるガイド孔が形成され、他方のガイド腕部51cの端部には、ガイド軸53に対して摺動可能に嵌まるガイド溝が形成されている。ガイド軸52とガイド軸53はそれぞれ撮影光軸Z1と平行であり、3群レンズ枠51は撮影光軸Z1と平行な方向に直進移動するように案内される。図9及び図10に示すように、ガイド軸52の前端部と後端部はそれぞれ固定環22と固定ホルダ23に形成した支持孔に支持されており、固定環22と固定ホルダ23のそれぞれにおけるガイド軸52の支持部に対してガイド腕部51bの前後端部が当て付くまでが、3群レンズ枠51の機械的な可動範囲となる。
図7及び図8に示すように、ガイド腕部51bの端部付近には、ガイド軸52の延設方向と略平行に長手方向を向けた回転規制溝56が形成されている。回転規制溝56はカメラ上下方向に離間して互いに対向する回転規制面56a、56bを有し、この回転規制面56aと回転規制面56bは互いに平行な平面となっている。回転規制面56aと回転規制面56bのそれぞれの前端部に連続して傾斜面56c、56dが形成されている。傾斜面56cと傾斜面56dは、前方に進むにつれて徐々に互いの間隔を広くする傾斜面であり、この傾斜面56cと傾斜面56dの前端部で回転規制溝56が開放されている。回転規制溝56の後端部側は、側方に向けて突出するナット係合板部57によって塞がれている。ナット係合板部57には、光軸方向への貫通部(挿入孔)57aと、該貫通部57aと略同心で前方を向く環状溝57bが形成されている。
フォーカシングモータ160は、その本体部160bが固定環22のモータ支持部22aに固定され、固定環22と固定ホルダ23の間の空間内にドライブシャフト(送りねじ軸)160aを延出させている。ドライブシャフト160aは撮影光軸Z1と平行な方向に軸線を向けており、フォーカシングモータ160はこの軸線を中心として正逆方向にドライブシャフト160aを回転駆動することができる。ドライブシャフト160aの外周面には送りねじ160cが形成されている。モータ支持部22aのうち固定ホルダ23に対向する後面側には、フォーカシングモータ160を中心とした環状をなすばね受け溝22bが形成されている。また、モータ支持部22aには、光軸方向後方に向けて一対の回転規制突起22c、22dが突設されている。
AFナット54は、ナット係合板部57と略平行をなす板状部材であり、ドライブシャフト160aの送りねじ160cに螺合するねじ孔54aと、該ねじ孔54aに続いて後方(ナット係合板部57側)に突出する環状突出部54bと、環状突出部54bとは逆に前方(モータ支持部22a側)に突出する環状突出部54cと、環状突出部54bを中心とする環状のばね受け溝54dと、該ばね受け溝54dの裏面側に位置しナット係合板部57の環状溝57bに係合可能な環状突部54eと、側方に向けて突出された回転規制突起54f及びサブ回転規制突起54gと、回転規制突起54fの下部側に位置する弾性変形部54hを有している。弾性変形部54hは、基端部がAFナット54の本体部に接続し、先端部が固定されない自由端部となっており、基端部を中心として上下方向に弾性変形することが可能になっている。
AFナット54は、ねじ孔54aをドライブシャフト160aの送りねじ160cに螺合させ、かつ回転規制突起54fと弾性変形部54hを回転規制溝56に挿入させた状態で、固定環22のモータ支持部22aとナット係合板部57の間に組み付けられる。回転規制突起54fの上下面は回転規制面56aと回転規制面56bに対して当接し、この当接関係によってAFナット54は3群レンズ枠51に対して回転規制されている(図16)。なお、回転規制突起54fの上面(回転規制面56aに接する面)と弾性変形部54hの下面(回転規制面56bに接する面)の間隔は、弾性変形部54hの自由状態では回転規制溝56の上下方向幅(回転規制面56aと回転規制面56bの間隔)よりも広く、回転規制溝56に挿入すると弾性変形部54hが回転規制面56bに押圧されて回転規制突起54fに近付く方向に弾性変形される(図16)。この弾性変形部54hの弾性変形によって、AFナット54は3群レンズ枠51に対してガタなく保持される。
3群レンズ枠51は3群枠付勢ばね55によって光軸方向前方へ付勢されており、この付勢力によってナット係合板部57がAFナット54に当接した状態が維持される。このとき図9や図10に示すように、環状突出部54bが貫通部57aに進入し、環状突部54eが環状溝57bに進入し、3群レンズ枠51に対するAFナット54の傾きが規制される。
また、AFナット54側のばね受け溝54dと固定環22側のばね受け溝22bとの間には、圧縮コイルばねからなるナット付勢ばね(ナット付勢手段)61が挿入され、該ナット付勢ばね61によってAFナット54には光軸方向後方への付勢力が作用している。図9、図10、図13及び図14から分かるように、ナット付勢ばね61の付勢力は、AFナット54の移動位置を問わず常に作用している。なお、AFナット54とナット係合板部57が当接した状態では、AFナット54に対してナット付勢ばね61とは反対方向の付勢力が3群枠付勢ばね55によって作用するが、ナット付勢ばね61よりも3群枠付勢ばね55の付勢力の方が強くなるように設定されている。
回転規制突起54fと回転規制溝56の係合関係によって回転規制されたAFナット54は、ドライブシャフト160aを正逆に回転駆動すると、該ドライブシャフト160aの軸線に沿って前後に進退移動する。図9はAFナット54を送りねじ160cの前端部まで移動させた状態を示しており、3群枠付勢ばね55の付勢力によってAFナット54との当接方向に付勢された3群レンズ枠51は、ナット係合板部57を該AFナット54に当接させた状態を維持しつつ、AFナット54に追従して前方の移動端へ移動されている。図10は、3群枠付勢ばね55の付勢力に抗してAFナット54がナット係合板部57を押圧して、3群枠付勢ばね55を後方移動端まで移動させた状態を示している。したがって、ドライブシャフト160aの回転駆動によってAFナット54が前後に移動すると、該AFナット54と共に3群レンズ枠51が光軸方向に移動される。以後、AFナット54を後方(ドライブシャフト160aの先端側、第1の移動方向)へ移動させるドライブシャフト160aの回転方向を正転、AFナット54を前方(ドライブシャフト160aの基端側、第2の移動方向)へ移動させるドライブシャフト160aの回転方向を逆転とする。
メインスイッチ206をオフにした鏡筒収納状態(図3)では、図10に示す後方移動端まで3群レンズ枠51が移動される。このときのドライブシャフト160aとAFナット54の関係を示したのが図11と図12であり、同図から分かる通り、AFナット54は、ドライブシャフト160aの送りねじ160cとねじ孔54aの螺合が解除した後方移動端に達している。この螺合解除状態でドライブシャフト160aが正転方向に駆動されたとしても、AFナット54には後方への移動力が加わらないので、3群レンズ枠51の後方への移動が制限されていても送りねじ160cとねじ孔54aの間で喰いつきが生じることがない。逆に、図10の状態からドライブシャフト160aが逆転駆動されたときは、3群枠付勢ばね55の付勢力によってAFナット54がフォーカシングモータ160の本端部160b方向に向けて付勢されているので、ねじ孔54aが送りねじ160cに再螺合し、AFナット54が前方に移動していく。ここで、AFナット54に対しては3群枠付勢ばね55の付勢力とは逆方向のナット付勢ばね61の付勢力が作用しているが、前述した通り、ナット付勢ばね61の付勢力は3群枠付勢ばね55の付勢力よりも弱いので、送りねじ160cとねじ孔54aの再螺合が妨げられることがない。
撮影状態でのAFナット54は図9に示す位置が前端移動位置であるが、AFナット54はさらに、ねじ孔54aと送りねじ160cの螺合を解除した図13の前方移動端まで移動することができる。例えば、フォーカシングモータ160を動作させるソフトの誤作動などによって、図9の位置でAFナット54を停止させずにさらにドライブシャフト160aが逆転駆動される可能性がある。すると、図13に示すように、モータ支持部22aに隣接する位置までAFナット54が移動され、ねじ孔54aと送りねじ160cの螺合が解除される。この図13の状態でドライブシャフト160aがさらに逆転駆動されたとしても、送りねじ160cとの螺合を解除した状態のAFナット54には前方への移動力が加わらないので、送りねじ160cとねじ孔54aの間で喰いつきが生じることがない。図13の螺合解除状態でドライブシャフト160aを正転駆動させると、ナット付勢ばね61の付勢力によってAFナット54がドライブシャフト160aの先端部方向に向けて付勢されているので、ねじ孔54aを送りねじ160cに再螺合させることができる。
このように、ドライブシャフト160aの両端部までAFナット54が達した状態でさらなる移動力がドライブシャフト160aによって与えられた場合、該ドライブシャフト160aの送りねじ160cに対するねじ孔54aの螺合が解除されるため、送りねじ160cとねじ孔54aからなる螺合部に喰いつきが生じるおそれがない。そして、ドライブシャフト160aの先端部側でねじ孔54aが送りねじ160cとの螺合を解除した場合は、3群枠付勢ばね55の付勢力によってねじ孔54aが送りねじ160cの端部に接した状態が維持されるので、ドライブシャフト160aを逆転駆動することで送りねじ160cとねじ孔54aを再螺合させることができる。ドライブシャフト160aの基端部側でねじ孔54aが送りねじ160cとの螺合を解除した場合は、ナット付勢ばね61の付勢力によってねじ孔54aが送りねじ160cの端部に接した状態が維持されるので、ドライブシャフト160aを正転駆動することで送りねじ160cとねじ孔54aを再螺合させることができる。ここで、3群枠付勢ばね55のみならず、ナット付勢ばね61の付勢力が常に(図13の前方移動端から図10の後方移動端までの全域で)AFナット54に作用するようになっているため、該AFナット54を駆動する際に負荷が急な変化が発生せず、ドライブシャフト160aの先端部から基端部までの全域でAFナット54を高精度に駆動することができる。具体的には、ナット付勢ばね61は、図13に示すドライブシャフト160aの基端部側にAFナット54のねじ孔54aを再螺合させるための付勢手段であるが、この図13の状態のみならず、図9のようにねじ孔54aと送りねじ160cが螺合した状態や、図10のようにドライブシャフト160aの先端部側で送りねじ160cとAFナット54のねじ孔54aの螺合が解除された状態でも、ナット付勢ばね61の付勢力がAFナット54に作用している。以上の構成によって、ドライブシャフト160aの送りねじ160cの全域をフォーカシング用の有効な(高精度な)駆動領域として用いることができ、無駄がない。
また、図12に示すように、AFナット54における環状突出部54bと環状突出部54cのそれぞれの内周面は、ねじ孔54aのねじ形成領域を挟んで、ねじが形成されていない円筒状の倒れ防止孔54m、54nとなっている。各倒れ防止孔54m、54nの内径サイズは送りねじ160cの外径サイズに対応しており、図10のようにAFナット54がドライブシャフト160aの先端部側で送りねじ160cとの螺合を解除したときには、該ドライブシャフト160aの先端部側の一部が円筒内面部54nに嵌まっている(図12)。一方、図13のようにAFナット54がドライブシャフト160aの基端部側で送りねじ160cとの螺合を解除したときには、該ドライブシャフト160aの基端部側の一部が倒れ防止孔54mに嵌まる。このいずれの状態でも、倒れ防止孔54m、54nとドライブシャフト160aの送りねじ160cの外縁部との当接関係によってAFナット54の傾きが防止されるので、送りねじ160cに対してねじ孔54aをスムーズに再螺合させることができる。
なお、通常は3群レンズ枠51とAFナット54は光軸方向に一体に移動するので、図10や図13のようにねじ孔54aと送りねじ160cの螺合が解除される前後の移動端にAFナット54を移動させた場合でも、回転規制突起54fと回転規制溝56の係合によるAFナット54の回転規制状態は解除されない。そのため、図10と図13のそれぞれの螺合解除状態においてドライブシャフト160aをねじ再螺合方向に回転駆動させたときに、AFナット54が連れ回りすることなく、AFナット54と送りねじ160cを再螺合させることができる。しかし、図14に示すように、機械的な引っ掛かりなど何らかの原因で3群レンズ枠51がAFナット54に追従して移動されなくなり、AFナット54が単独でドライブシャフト160aの基端部側に移動すると、回転規制突起54fが回転規制溝56内を摺動移動して該回転規制溝56の前端部側へ抜け、3群レンズ枠51によるAFナット54の回転規制状態が解除される。
ここで、固定環22のモータ支持部22aには、光軸方向後方に向けて一対の回転規制突起22c、22dが突設されており、図15及び図17に示すように、回転規制突起54fが回転規制溝56から前方に外れて3群レンズ枠51側によるAFナット54の回転規制状態が解除されたときには、この回転規制突起22c、22dがAFナット54の外周部を挟んで該AFナット54の回転を規制する。詳細には、回転規制突起22cはサブ回転規制突起54gの上面に隣接する位置に設けられ、回転規制突起22dは弾性変形部54hの下面に隣接する位置に設けられている。図14に示すように、3群レンズ枠51が後方移動端にあるとき、ドライブシャフト160の軸線方向において、回転規制溝56の前端部と回転規制突起22c(図14には出ていないが回転規制突起22dも同様)の先端部が概ね同位置にある。そのため、回転規制溝56から前方に回転規制突起54fが外れると、代わりに回転規制突起22c、22dがAFナット54の回転規制を行うようになる。換言すれば、3群レンズ枠51の移動位置に関わらず、AFナット54の可動範囲には回転規制溝56か回転規制突起22c、22dのいずれかが必ず位置しており、AFナット54を常に回り止めすることができる。
なお、図18に示すように、カメラの上下方向において、回転規制突起22dは概ね傾斜面56dの前端部と同じ高さ位置、すなわち回転規制溝56の回転規制面56bよりも低い位置に設けられている。そのため、回転規制突起54fが回転規制溝56から前方に外れたときには、弾性変形部54hに対する回転規制面56bの押圧状態が解除され、かつ回転規制突起22dが弾性変形部54hを押圧しないので、弾性変形部54hの弾性変形が解除される(図17)。AFナット54が3群レンズ枠51から離間して送りねじ160cとの螺合を解除しているときには、AFナット54によって3群レンズ枠51の光軸方向位置を制御してフォーカシングを行うわけではないので、弾性変形部54hを用いたAFナット54の厳密な位置決めを行う必要がない。
図15及び図17に示す離脱状態でドライブシャフト160aを正転駆動させると、回転規制突起22c、22dによって回転規制されたAFナット54は、ねじ孔54aを送りねじ160cに再螺合させ、ドライブシャフト160aに沿って後方に移動されていく。AFナット54がある程度後方に移動すると、回転規制突起54fと弾性変形部54hが回転規制溝56内に進入して、3群レンズ枠51がAFナット54を回転規制する状態に復帰する。このとき、回転規制溝56の前端部には傾斜面56c、56dが形成されているので、回転規制突起54fと弾性変形部54hを回転規制溝56の内部へスムーズに導くことができる。そして、回転規制突起54fが再び回転規制溝56内に挿入されるときには、弾性変形部54hが傾斜面56dに沿って徐々に回転規制突起54fに近付くように弾性変形されながら、該回転規制突起54fと共に回転規制溝56内に移動される。
このように、特定の状態でAFナット54の回転規制手段を3群レンズ枠51側から固定環22側に切り替えることには次のような利点がある。まず、3群レンズ枠51に倒れを生じさせず光軸方向に精度良く移動させるためには、ガイド腕部51bのガイド孔とガイド軸52の間に、光軸方向へ所定の係合長A(図9)が必要である。一方、ガイド軸52の支持位置における固定環22と固定ホルダ23の光軸方向間隔はB(図9)である。よって、3群レンズ枠51の機械的な可動範囲はB−Aとなる。ここで、本実施形態とは異なり、図14のように3群レンズ枠51がAFナット54に追従移動しない状態であっても回転規制突起54fと回転規制溝56の係合が維持されるように、図示実施形態よりも回転規制溝56を前方に長く延長させると、ガイド腕部51bが光軸方向に長くなってしまい、3群レンズ枠51の可動範囲が短くなってしまうので、スペース効率上好ましくない。固定環22と固定ホルダ23の光軸方向間隔を大きくすれば3群レンズ枠51の可動範囲は確保できるが、レンズ鏡筒全体の小型化が難しくなるので、これも好ましくない。これに対し、本実施形態のように、回転規制突起54fが回転規制溝56から外れたときには、固定環22側の回転規制突起22c、22dがAFナット54の回り止めを受け持つ構造であれば、3群レンズ枠51のガイド腕部51bを必要以上に長く形成する必要がなく、かつ固定環22と固定ホルダ23の光軸方向間隔を広げる必要もなく、AFナット54を常に回転規制状態にさせることができる。
以上、図示実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図示実施形態は、カメラのフォーカシング用の駆動機構に適用したものであるが、本発明の送りねじ駆動機構は、これ以外の機器に適用することができる。
本発明を適用した送りねじ駆動機構を備えたデジタルカメラの正面図である。 同デジタルカメラの撮影状態における側断面図である。 同デジタルカメラの鏡筒収納状態の側断面図である。 同デジタルカメラの収納状態におけるズームレンズ鏡筒の斜視図である。 ズームレンズ鏡筒の一部の分解斜視図である。 ズームレンズ鏡筒の異なる部分の分解斜視図である。 3群レンズ枠とAFナットの関係を示す斜視図である。 図7におけるAFナット付近を拡大した斜視図である。 3群レンズ枠が前方移動端にある状態のフォーカシングモータとAFナット付近の断面図である。 図9の状態から3群レンズ枠とAFナットがそれぞれの後方移動端へ移動された状態を示す断面図である。 図10の状態におけるフォーカシングモータとAFナットのみを取り出して示す一部断面図である。 図11のAFナット付近を拡大した断面図である。 図9の状態からさらにAFナットが前方移動端に移動して、送りねじとの螺合を解除した状態を示す断面図である。 AFナットが前方移動端に移動され、かつ3群レンズ枠が後方移動端で停止している状態を示す断面図である。 固定環のモータ支持部に突設した回転規制突起とAFナットの位置関係を示す、後方から見た斜視図である。 AFナットが3群レンズ枠の回転規制溝によって回転規制されている状態における回転規制突起とAFナットの関係を示す背面図である。 3群レンズ枠の回転規制溝による回転規制が解除された状態における回転規制突起とAFナットの関係を示す背面図である。 図17に3群レンズ枠を加えてD1-D1断面線に沿って見た断面図である。
符号の説明
11 カム環
12 第3繰出筒
13 第2繰出筒
14 直進案内環
15 第1繰出筒
18 ヘリコイド環
22 固定環(被駆動部材の移動規制部材、固定部材)
22a モータ支持部
22b ばね受け溝
22c 22d 回転規制突起
23 固定ホルダ
51 3群レンズ枠(被駆動部材)
51a 保持枠部
51b 51c ガイド腕部
52 53 ガイド軸
54 AFナット
54a ねじ孔
54d ばね受け溝
54f 回転規制突起
54g サブ回転規制突起
54h 弾性変形部
54m 54n 倒れ防止孔
55 3群枠付勢ばね(被駆動部材の付勢手段)
56 回転規制溝
56a 56b 回転規制面
56c 56d 傾斜面
57 ナット係合板部
57a 貫通部(挿入孔)
57b 環状溝
61 ナット付勢ばね(ナット付勢手段)
160 フォーカシングモータ
160a ドライブシャフト(送りねじ軸)
160c 送りねじ
200 デジタルカメラ
201 ズームレンズ鏡筒
LG1 第1レンズ群
LG2 第2レンズ群
LG3 第3レンズ群
Z1 撮影光軸

Claims (9)

  1. 送りねじ軸を正逆に回転駆動するモータと、
    上記送りねじ軸に螺合するねじ孔を有し、送りねじ軸の正逆回転によってその軸線方向に進退移動されるように回転が規制されたナットと、
    送りねじ軸の軸線方向に直線移動可能に案内され、上記ナットによって第1の移動方向へ押圧移動される被駆動部材と、
    該被駆動部材を上記第1の移動方向と逆の第2の移動方向へ付勢し、該第2の移動方向へのナットの移動に被駆動部材を追従移動させる付勢手段と、
    を有する送りねじ駆動機構において、
    上記ナットは、上記第2の移動方向における移動端で送りねじ軸との螺合を解除すること;
    上記ナットが送りねじ軸との螺合状態と螺合解除状態のいずれにあるときも、上記第1の移動方向に向けてナットを常時付勢するナット付勢手段を有すること;
    上記ナットは、上記ねじ孔に連続して、上記送りねじ軸との螺合解除状態で該送りねじ軸の端部が嵌まり、送りねじ軸に対するナットの傾きを防ぐ倒れ防止孔を有していること;及び
    上記ナットは上記倒れ防止孔を囲む環状突出部を有し、上記被駆動部材は該環状突出部を挿入させて保持し被駆動部材に対する上記ナットの傾きを防ぐ挿入孔を有していること;
    を特徴とする送りねじ駆動機構。
  2. 請求項1記載の送りねじ駆動機構において、上記第2の移動方向への被駆動部材の移動端を決める移動規制部材を備え、上記ナットが上記第2の移動方向における移動端で送りねじ軸との螺合を解除するとき、ナットは上記被駆動部材から離間する送りねじ駆動機構。
  3. 請求項1または2記載の送りねじ駆動機構において、上記被駆動部材の付勢手段の付勢力がナット付勢手段の付勢力よりも強い送りねじ駆動機構。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載の送りねじ駆動機構において、上記ナット付勢手段は、上記モータを支持する固定部材とナットとの間に配した圧縮コイルばねからなる送りねじ駆動機構。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載の送りねじ駆動機構において、ナットはさらに上記第1の移動方向における移動端で送りねじ軸との螺合を解除する送りねじ駆動機構。
  6. 送りねじ軸を正逆に回転駆動するモータと、
    上記送りねじ軸に螺合するねじ孔を有し、送りねじ軸の正逆回転によってその軸線方向に進退移動されるように回転が規制されたナットと、
    送りねじ軸の軸線方向に直線移動可能に案内され、上記ナットによって移動される被駆動部材と、
    を有する送りねじ駆動機構において、
    上記ナットは、送りねじ軸に対する少なくとも一方の移動端で該送りねじ軸との螺合を解除すること;
    上記ナットは、上記ねじ孔に連続して、上記送りねじ軸との螺合解除状態で該送りねじ軸の端部が嵌まり、送りねじ軸に対するナットの傾きを防ぐ倒れ防止孔を有していること;及び
    上記ナットは上記倒れ防止孔を囲む環状突出部を有し、上記被駆動部材は該環状突出部を挿入させて保持し被駆動部材に対する上記ナットの傾きを防ぐ挿入孔を有していること;
    を特徴とする送りねじ駆動機構。
  7. 請求項6記載の送りねじ駆動機構において、上記ナットは、送りねじ軸に対する両方の移動端で該送りねじ軸との螺合を解除し、ねじ孔を挟んで位置する一対の上記倒れ防止孔を有している送りねじ駆動機構。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項記載の送りねじ駆動機構において、上記被駆動部材は、カメラの撮影光学系を構成する光学要素の保持枠である送りねじ駆動機構。
  9. 請求項8記載の送りねじ駆動機構において、上記光学要素はフォーカシングレンズ群であり、上記モータは、被写体距離に応じて合焦位置に該フォーカシングレンズ群を移動させるフォーカシングモータである送りねじ駆動機構。
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