JP5448631B2 - レンズ鏡筒および光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ鏡筒及びそれを有する光学機器に関し、例えばスチルカメラ、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等に好適なものである。
圧電変換を利用して移動体を回転駆動する振動波モータは、電磁モータに代わって光学機器の駆動源として多く用いられている。このうち振動体および移動体が円環状に形成された振動波モータは、例えばレンズ鏡筒内に取り付けられ、レンズ鏡筒内でレンズ枠を光軸方向に移動させて焦点調節やズーミング等を行っている。具体的には、振動波モータを構成している移動体の回転を出力部材を介して取り出し、カム筒等の運動変換機構によりこの出力部材の回転運動をレンズ枠の光軸方向運動に変換する。このようなレンズ鏡筒において、レンズ枠の光軸方向の位置を駆動制御するため、移動体又は出力部材の回転量を検出するエンコーダを用いたレンズ鏡筒が知られている(特許文献1、2)。
特許文献1のレンズ装置では、レンズ枠の光軸方向の位置検出系にパルスエンコーダを用い、該パルスエンコーダの分解能を高める方法を開示している。特許文献2の光学機器では、部材の回転情報を高精度に検出することができ、また光学機器へ組込み性に優れた反射式光学エンコーダを開示している。
特開平9−191675号公報 特開2007−47652号公報
最近では静止画撮影用の交換レンズシステムの光学機器(カメラ)においても動画撮影が可能になっている。このため、フォーカス駆動の速度においても従来とは異なる仕様が求められてきている。例えば静止画撮影時にはフォーカスレンズ枠を高速で高精度に瞬時に駆動する必要がある。また、動画撮影時には、被写体を追いつづけるという必要から、フォーカスレンズ枠を低速で速度変化が少ない状態で駆動することが望まれてきている。
特に動画撮影時には、静止画撮影時に比べて、はるかに低速な駆動を振動波モータで行わなくてはならない。その場合、振動波モータを構成している振動体と移動体の単位回転あたりの接触摩擦時間が増え、振動体と移動体の接触部において磨耗粉が発生しやすくなる。この磨耗粉がレンズ鏡筒内に設けたエンコーダの検出部に飛散すると、出力信号にエラーが出る原因になり、正確な駆動制御を行うことが出来なくなってくる。
本発明は、振動波駆動手段(振動波モータ)から磨耗粉が発生した場合におけるエンコーダの検出精度の低下を軽減すると共に、出力部材の摺動負荷を軽くすることにより、光軸方向に進退するレンズ群を高精度に駆動制御することができるレンズ鏡筒及びそれを有する光学機器の提供を目的とする。
本発明のレンズ鏡筒は、圧電変換により振動する振動体を用いて移動体を回転駆動する、円環状の振動波駆動手段と、該移動体と一体的に回転駆動される第1連結環と、手動操作手段と一体的に回転する第2連結環と、該第1連結環または該第2連結環の回転動作により回転する出力部材と、前記振動波駆動手段、前記第1連結環、前記第2連結環及び前記出力部材を保持する保持部材と、を備えたレンズ鏡筒において、光軸方向に進退するレンズ群と、該出力部材と一体的に設けられ、該出力部材の回転によって該レンズ群を光軸方向へ進退させる駆動力伝達部へ駆動力を伝達する出力伝達部と、該出力部材の回転情報を検知するエンコーダ部と、を有し、該出力部材と該保持部材とは光軸方向に離れた第1嵌合部と、前記第1の嵌合部と比べて嵌合ガタが大きい第2嵌合部嵌合摺動しており、該エンコーダ部の少なくとも一部は、該第1嵌合部及び該第2嵌合部に挟まれた空間内に配置されており、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部には潤滑油が塗布されていることを特徴とする。
本発明によれば、振動波駆動手段(振動波モータ)から摩耗粉が発生した場合におけるエンコーダの検出精度の低下を軽減すると共に、出力部材の摺動負荷を軽くすることにより、光軸方向に進退するレンズ群を高精度に駆動制御することができるレンズ鏡筒及びそれを有する光学機器が得られる。
レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ及びレンズ鏡筒の実施例1の断面図 図1のフォーカスユニット108周りの斜視図 図1のフォーカスユニット108周りの正面図 図2の一部分の断面図 図2の図3と異なる角度での断面図 ユニット本体200とFPC構成の斜視図 コロリングに固定されている部材を表した説明図

以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。本発明のレンズ鏡筒は、圧電変換により振動する振動体(ステータ)210に移動体(ロータ)208を接触させ、該移動体208を回転駆動する円環状の振動波駆動手段(208、210)を有する。更に移動体208と一体的に回転駆動される第1連結環209と、手動操作手段(フォーカス環)27と一体的に回転する第2連結環205とを有する。第1連結環209または第2連結環205の間に当接して挟まれて、それらの回転動作により、回転するコロ207と、コロ207の回転に伴って回転する出力部材であるコロリング201とこれらの各部材を保持する保持部材であるユニット本体200とを有する。
出力部材であるコロリング201は、出力部材の回転によってレンズ群を光軸方向へ進退させる駆動力伝達部(案内筒22、カム筒24)へ駆動力を伝達する出力伝達部(フォーカスキー)203を有する。更に出力部材であるコロリング201の回転情報を検知するエンコーダ部(出力部材の絶対位置情報を検出する絶対位置エンコーダと、出力部材の保持部材であるユニット本体200に対する回転変位量に応じた信号を出力するパルスエンコーダとを有する)の一部とを有している。コロリング201とユニット本体200は嵌合摺動している。エンコーダ部の少なくとも一部(例えば図7に示すブラシ213を除く)は、出力部材201の嵌合摺動部201b、201cとユニット本体200の嵌合部200a、200bとが嵌合される光軸方向に離れた第1嵌合部(201b、200a)と第2嵌合部(201c、200b)に挟まれた空間内に配置されている。
図1は、本発明の実施形態の光学機器を構成しているレンズ交換式のデジタル一眼レフカメラ(カメラ)1とレンズ鏡筒2を表した要部断面図である。図1では、レンズ光軸(撮影光軸)AXLの方向をZ方向とし、レンズ光軸AXLに対して直交する方向であって、撮像面6に平行な2方向のうち横方向(紙面垂直方向)をX方向、縦方向をY方向としている。1はカメラボディ(カメラ本体)(以下、単にカメラという)である。2はカメラ1に挿脱可能に装着された交換レンズ(レンズ鏡筒)である。まず、カメラ1の構造の要部について説明する。図1で示した状態において、メインミラー3は交換レンズ2からの光束の光路上に配置され、その光束の一部を反射してファインダ光学系(7、8)に導き、かつ残りの光束を透過させている。
メインミラー3の背後にはサブミラー4が配置されており、メインミラー3を透過した光束を反射して焦点検出ユニット5に導く。なお、メインミラー3およびサブミラー4は不図示の駆動機構により上記光路から一体的に退避することができる構成となっている。焦点検出ユニット5はAFセンサ(自動焦点検出センサ)を有し、いわゆる位相差検出方式での焦点検出(交換レンズ2の焦点状態の検出)を自動的に行う機能を持つ。AFセンサは、入射した光束を2つに分割するセパレータレンズと、各分割光束を再結像させる2つのコンデンサレンズと、結像した2つの被写体像をそれぞれ光電変換するCCDセンサ等のラインセンサ等から構成されている。なお、ラインセンサは、被写体の縦方向(Y方向)と横方向(X方向)の像位置を検出するよう十字型に配置されている。
6はCCDセンサ又はCMOSセンサにより構成される撮像素子であり、この撮像素子6の受光面(撮像面)上には交換レンズ(撮影レンズ)2からの光束(像)が結像する。撮像素子6は、結像した被写体像を光電変換し、撮像信号を出力する。また、不図示の電子制御式フォーカルプレーンシャッタにより撮像素子6の露光量を制御する。ファインダ光学系は、ペンタプリズム7と、接眼レンズ8とを有している。9はディスプレイパネルであり、撮像素子6の信号を入力とした不図示の信号処理部から出力される画像やその他様々な撮影情報を表示する機能を持つ。
交換レンズ2は被写体側から順に、固定レンズとしての第1レンズユニット101、フォーカスレンズとしての第2レンズユニット102、固定レンズとしての第3レンズユニット103を有している。更にフォーカスレンズとしての第4レンズユニット104、光軸に対し垂直方向に移動する防振レンズとしての第5レンズユニット105、固定レンズとしての第6レンズユニット106を有している。また、絞りユニット107は第3レンズユニット103の前側(物体側)に配置されており、交換レンズ2内を通過してカメラ1側に至る撮影光束の光量を調節する。なお、上記レンズユニット101〜106および絞りユニット107は撮影光学系の一部を構成している。
第2レンズユニット102及び第4レンズユニット104は、フォーカスユニット108の出力部材であるコロリング201からの駆動力を受けて光軸AXL上を移動し焦点調節を行う。詳細なフォーカスユニットの構造に関しては後述する。フォーカスユニット108には、コロリング201と一体的に回転する距離情報表示部材202が備えられ、前枠28に取り付けられた距離情報表示窓44を介して距離情報を外部から観察できる構造となっている。
次に、交換レンズ2のレンズ鏡筒の構造について説明する。21は固定筒であり、案内筒22の取り付け部21aと外装環30の取り付け部(不図示)及び振れ補正ユニット39の取り付け部(不図示)、第6群鏡筒36の取り付け部21b、回路基板(制御基板)42を取り付けるための取り付け部(不図示)を備える。なお、固定筒21は、その取り付け部21aにおいて案内筒22とはビス締結等の方法で固定されている。また不図示の外装環取り付け部において、マウント40とは外装環30を介してビス締結等の方法で固定される。また、振れ補正ユニット39の取り付け部(不図示)と振れ補正ユニット39は不図示のコロを介して固定されているため、偏心コロを用いることで固定筒21に対して第5レンズユニット105の傾き調整を行うことが可能である。第6群鏡筒取り付け部21bおいて、第6群鏡筒36とはビス締結等の方法で固定される。
22は案内筒であり、第1直進溝22a、第2直進溝22b、固定筒21との取り付け部22cと前側固定筒23との取り付け部22d、角速度や加速度を検出するセンサが実装された部材の取り付け部22eを備える。また、フォーカスユニット108の取り付け部(不図示)、第3群鏡筒33の取り付け部(不図示)、カム筒24のスラスト方向への移動を規制するバヨネット部22fを備える。第1直進溝22aは第2群鏡筒32の直進案内を行い、第2直進溝22bは第4群鏡筒34の直進案内を行う。第3群鏡筒取り付け部(不図示)と第3群鏡筒33は不図示のコロを介して固定される。また、案内筒22にはカム筒24に取り付けられたフォーカスコロ(不図示)の軌跡からオフセットした切り欠き部(不図示)を有している。また、後述する絞りユニット107へ電力を供給するフレキシブルプリント基板を保持する保持板の取り付け部(不図示)を備える。
23は前側固定筒であり、案内筒22との取り付け部23aと前枠28との取り付け部23b、第1群鏡筒31の取り付け部(不図示)を有する。第1群鏡筒31の取り付け部は光軸方向への第1群鏡筒31の移動を規制する規制部とコロの当接部とからなる。そして、第1群鏡筒31に取り付けた偏心コロにより第1群鏡筒すなわち、第1レンズユニット101を前側固定筒23に対して偏心調整可能な構造としている。
24はカム筒であり、第1カム溝24a、第2カム溝24b、フォーカスコロ(不図示)の取り付け部(不図示)、案内筒22のバヨネット部22fとの係合する突起部24cを備える。カム筒24は案内筒22の内側に配置され、前・後端の2箇所で径嵌合している。25、26がそれぞれ第1カムフォロワ、第2カムフォロワである。第2群鏡筒32に固定された第1カムフォロア25がカム筒24の第1カム溝24aと案内筒22の第1直進溝22aに係合し、第4群鏡筒34に固定された第2カムフォロア26がカム筒24の第2カム溝24bと案内筒22の第2直進溝22bに係合する。案内筒22の不図示の第3群鏡筒取り付け部と第3群鏡筒33を接続している不図示のコロを逃げる周溝穴が3箇所設けられ、カム筒24が回転しても第3群鏡筒33は固定筒として保持される。
フォーカスユニット108を駆動すると、フォーカスユニット108の出力部材であるコロリング201と一体的に固定されているフォーカスキー(203 図3参照)が光軸まわりに回転する。さらに、フォーカスキー203とフォーカスコロ(150 図3参照))は係合しているので、フォーカスコロ150の取り付け部材であるカム筒24に回転を伝達する。カム筒24の回転により、第2群鏡筒32は第1カムフォロア25を介して案内筒22の第1直進溝22aとカム筒24の第1カム溝24aの相対関係に従いながら光軸方向に移動する。第4群鏡筒34も同様に、第2カムフォロア26を介して案内筒22の第2直進筒22bとカム筒24の第2カム溝24bの相対関係に従いながら光軸方向に移動する。以上がカムフォロア25、26の機能である。

以上のフォーカスコロ150、カム筒24、各カムフォロワフォーカスユニット108の出力部材(コロリング201)の駆動力伝達部(出力部材であるコロリング201の回転によってレンズ群を光軸方向へ進退させる)を構成し、フォーカスキー203が駆動力伝達部へ駆動力を伝達する出力伝達部を構成している。27はフォーカス環であり、フォーカスユニット108の固定部に固定されたコロ(204図2参照)と係合することで光軸方向の移動を規制し回転可能に保持する案内周溝部27aを有する。さらに、フォーカス環27にはフォーカスユニット108の構成部品である第2連結環(205 図2)の凸部205aと係合する溝部(不図示)を有し、フォーカス環27の回転をフォーカスユニット108へ伝達する。フォーカスユニット108は、フレキシブルプリント基板等(不図示)でメイン基板42と接続されていてメイン基板42からの駆動信号により制御されるようになっている。
28は前枠であり、前側固定筒23の取り付け部28a、フィルタ等のアクセサリを装着するためのネジ部28bと、フード等のアクセサリを装着するためのツバ部28c、距離情報表示窓44の取り付け部を有している。29は化粧環であり前枠28のネジ部28bにねじ込み固定され、前枠固定用のビス等を外観に出ないように隠す働きをしている。30は外装環であり、装飾のために内部部品を覆うカバー部材である。外装環30は固定筒21およびマウント部材40の間にあり、ビスによる共締めで固定される取り付け部(不図示)を有する。また、フォーカスや防振機能の切換えを行う切替操作部材(不図示)が取り付けられている。
31は第1群鏡筒であり、前側固定筒23との当接部及び不図示のコロを固定する取り付け部(不図示)を有する。32は第2群鏡筒であり、第1カムフォロア25を固定する座部32a、副絞り装置38のアーム部38cと係合するガイド部32bを有する。33は第3群鏡筒であり、不図示のコロを介して案内筒22に固定される取り付け部(不図示)を有する。また、絞りユニット107の取り付け部(不図示)、主絞り装置37の駆動部(不図示)を囲む形状を有する。34は第4群鏡筒であり、第2カムフォロア26を固定する座部34aを有する。35は第5群鏡筒であり、振れ補正用レンズ駆動装置39の駆動部39aにより光軸に平行な平面内でシフトすることで手振れ補正を行う機能を有する。
36は第6群鏡筒であり、固定筒21と固定される取り付け部36aを有する。
なお、第1群鏡筒31〜第6群鏡筒36はそれぞれ第1レンズユニット101〜第6レンズユニット106の構成部品である。37は主絞り装置であり、第3群鏡筒33の物体側に配置され、複数の絞り羽根37a、駆動部材(不図示)及びカバー部材(不図示)から構成される。また不図示のフレキシブルプリント基板により、メイン基板42に接続されている。メイン基板42からの駆動信号により、ステッピングモーターで構成されている駆動源を回転させることで、絞り羽根37aは駆動される。なお、主絞り装置37及び副絞り装置38で絞りユニット107は構成されている。駆動の詳細な説明は公知であるので省略する。38は副絞り装置であり、主絞り装置37の物体側に配置され、複数の絞り羽根38a、及び絞り羽根38aの開閉を行うために回転する回転部材38bから構成される。また、回転部材38bから延出したアーム部38cは第2群鏡筒32のガイド部32bと係合する。フォーカスを行った際の第2群鏡筒32の直進移動によってアーム部38c、すなわち回転部材38bが回転することで絞り羽根38aを開閉させる構造である。つまり、フォーカス位置により開口径が変化するように構成されている。
振れ補正用レンズ駆動装置39は、光軸に垂直な平面内でシフトすることで手振れの補正を行う第5群鏡筒35(可動部)と第5群鏡筒35を駆動させる駆動部39aを有する。また、不図示のフレキシブルプリント基板により、メイン基板42に接続されている。尚、詳細な制御に関しては公知であるので省略する。40はマウント部材で、開口部40aと、カメラ本体への取り付くためのツバ部40bと、固定筒21との締結のための座部(不図示)からなる。また、マウント部材40の開口部には裏蓋43が取り付けられており、裏蓋43の内径部には反射防止のため植毛処理がされている。41は接点部材で、その片端がメイン基板42に接続されている接点部41aを有し、カメラ本体に取り付けた時にカメラ本体の接点部と接触して、カメラ本体との情報伝達を行う。
42はメイン基板(回路基板)であり、レンズ内において種々の駆動のための演算およびカメラとの情報伝達の処理を行う。このような構成のレンズ鏡筒において、不図示のレリーズボタンの操作がなされると、オートフォーカス、露出決定動作の後、撮像素子の露光及び取得された画像の記録動作がなされる。以上が個々の部材の説明である。
次に、本発明に関わる主な部品の相互関係について説明する。以下、図2〜図7を参照して、本発明の主要部分の駆動ユニットを構成するフォーカスユニット108及びその周囲の構成を説明する。尚、同一部材に関しては別の図においても同じ番号で表している。前述した通りフォーカスユニット108は光学機器を構成するレンズ鏡筒の駆動ユニットとして機能する。その駆動源は振動波駆動手段(ステータ210、ロータ208)によって構成されている。この駆動ユニットについて説明する。
本実施例において振動波駆動手段により駆動させるのはフォーカス用のレンズ群の他にズーミング用のレンズ群や絞り機構の絞り羽根等であっても良い。ユニット本体200は本フォーカスユニット108の固定構造部であり、このユニット本体200に、他の構成要素が接続、保持されることで駆動ユニットを構成している。206はカラー部材であり、第2連結環205の径嵌合と光軸方向の突き当て規制部を構成し、摺動性の良い材料で構成されている。尚、第2連結環205は前述した様にフォーカス環27と一体的に回転する。出力部材であるコロリング201は、金属コロ207(3箇所)を外周側で光軸垂直方向に延出している軸201aを中心に回転可能に保持している。この金属コロ207は第2連結環205とロータ208と一体的に回転する第1連結環209の間に当接して挟まれた構造である。第1連結環209はロータ208と一体的に回転する。また、コロリング201は出力部材として、その回転力をフォーカスレンズ(第2、第4群鏡筒32、34)を駆動する案内筒22とカム筒24を含む駆動力伝達部へ回転出力を伝達するフォーカスキー203が固定され、一体的に回転する。
210はステータであり、加圧部材211によりロータ208、第1連結環209、金属コロ207、第2連結環205が、カラー部材206を介してユニット本体200に対して加圧されている。更にステータ(振動体)210は、圧電素子が前側に配置され、圧電素子の圧電変換によって振動を発生させると、ステータ210とロータ(移動体)208の接触部に振動波が生じ、ロータ208が回転する。ロータ208が回転するとそれと一体的になっている第1連結環209も回転する。第1連結環209の当接面の摩擦により金属コロ207が転動し、コロリング201がユニット本体200に対して回転する。これによって、フォーカスユニット108からの駆動力でコロリング201を回転させてオートフォーカスを行っている。一方、フォーカス環27を手動で操作した場合には、第2連結環205が回転し、金属コロ207の当接面との摩擦により金属コロ207が転動することでユニット本体200に対しコロリング201が回転する。以上の構成によりオートフォーカス操作でも撮影者の手動操作でもフォーカスレンズ(第2群鏡筒32と第4群鏡筒34)を移動させることができる。
次に本実施例の特徴について説明する。コロリング201はユニット本体200に対して嵌合摺動し、その嵌合摺動部201b、201cはコロリング201の前後(光軸方向)、2箇所に所定の幅離れた位置に全周又は略全周に設けてある。ユニット本体200における200aと200bがコロリング201の嵌合摺動部201b、201cとの嵌合部を表している。(図6参照)。嵌合摺動部201b、201cと嵌合部200aと200bとが接する領域が第1、第2嵌合部である。コロリング201の嵌合摺動部201cとユニット本体200の嵌合部200bより成る第2嵌合部は全周に設けられている。コロリング201の嵌合摺動部201bとユニット本体200の嵌合部200aより成る第1嵌合部はコロリング201側の一部にエンコーダ部の一部(図7のブラシ213)を配置するための切り欠きがある。
ここで嵌合摺動部201bは出力伝達部側(フォーカスキー側)の第1嵌合部に相当し、嵌合摺動部201cは振動体(ステータ)210側の第2嵌合部に相当している。振動体210側の第2嵌合部は全周に配置されている。そして第1嵌合部(201b、200a)に比べて第2嵌合部(201c、200b)の方が嵌合ガタが大きい。そして嵌合摺動部201b、201cにはウェット系の潤滑油が塗布されている。この嵌合摺動部201b、201cに、ウェット系の潤滑油を塗布することにより、振動波モータ108を駆動させたときに生ずる磨耗粉が発生した場合でもこの嵌合摺動部201bと200b、201cと200aの間の潤滑油が磨耗粉を巻き込む。そして、第1、第2嵌合部から先のエンコーダ部(第1、第2嵌合部の間に設けられている)への進入を防止している。
コロリング201の内周部にはエンコーダ部を構成するブラシ213が固定され、ユニット本体200の外周に貼り付けられたFPC(可撓性回路基板)214上のグレーコードパターン(不図示)により、コロリング201の絶対位置情報を検出している。ブラシ213とグレーコードパターンは(絶対位置エンコーダ)の一部を構成している。尚、コロリング201に固定したブラシ213の取り付け部には距離目盛202との隙間を埋める円弧形状のシート部材218が貼り付けられている。そしてブラシの取り付け部からFPC214のグレーコードパターン上へ磨耗粉等の粉塵が入り込まないように構成されている(図7参照)。コロリング201の内周面には、複数のスリットパターンが一定のピッチで転写された反射スケール215が周方向に貼り付けられている。反射スケール215の対向位置には投光部と受光部が一体になったセンサ216が実装されているFPC217がユニット本体200の外周面上に貼り付けられている。
従って、センサ216の投光部より発光した光がコロリング201の反射スケール215に反射し戻ってきたスリットパターン光をセンサ216の受光部で受けることで複数の正弦波の信号を得ることができる。これを電気的に分周することでコロリング201のユニット本体200に対する回転に関するパルス信号に変換されパルスエンコーダとして存在している。これらの部材と先のグレーコードパターンとブラシをあわせ、出力部材であるコロリング201の回転情報(回転変位量)を検出するエンコーダ部を構成している。電気信号を回路基板42まで伝達するFPC214、FPC217はユニット本体200の外周に形成された2箇所の嵌合部200aと200bの間に貼り付けられている。FPC214、FPC217のメイン基板(制御基板)42との接続のための外部との接続部214a、217aは第1嵌合部(201b、200a)と第2嵌合部(201c、200b)の2箇所の何れの嵌合部を跨いで接続されていない。例えば、2箇所の嵌合部間から直接、ユニット本体200に設けられた穴(穴部)200c、200dを通過してユニット本体200の内周面上へ続き、フォーカスユニット108の外部へ接続されている。
また、ユニット本体200にはステータ210のステータ回り止め部材212がユニット本体200に設けられている凹部200e(3箇所)に、ステータ回り止め部材212の凸部212a(3箇所)が入り込んでいる。これにより光軸方向にも、回転方向にも位置決め固定される。ステータ回り止め部材212には外周部に複数の突起部212bが形成され、この突起部212bがステータ210の櫛歯状の溝210aに入り込むことでステータ210の回転を防止している。ステータ回り止め部材212の後ろ側は延出部212cがある。そして、この延出部212c部はコロリング201の前側と光軸方向にオーバーラップするように構成され、磨耗粉等の粉塵がコロリング201の嵌合摺動部201b、201cへ入り込み難くするトラップ構造となっている。
前記、ユニット本体200に設けた2箇所の嵌合部200aと200bは、フォーカスキー203側の嵌合ガタとステータ周り止め部材212側の嵌合ガタには差がつけられている。そしてフォーカスキー203側の(第1嵌合部200a、201b)嵌合ガタの方が狭く構成されている。即ち、振動体側(ステータ210)の第2嵌合部(200b、201c)の方が嵌合ガタが大きい。これによりコロリング201の摺動負荷を軽くすると共に、出力伝達部(フォーカスキー)203に近い側の第1嵌合部の嵌合ガタの方が小さいので安定した出力が得られるように配慮している。以上の構造により、コロリング201の外部より生ずる磨耗粉等の粉塵がエンコーダ部213へ侵入しにくくしている。
従って、本実施形態におけるレンズ交換式デジタル一眼レフカメラとレンズ鏡筒のシステムにおいて動画撮影が行われ、低速での振動波駆動手段(ステータ210、ロータ208)を駆動させたときに生ずる磨耗粉が発生しても、その影響を軽減することができる。このため本実施例によれば、出力部材のエンコーダ部からの出力信号、出力伝達部からの出力に影響を与えず、フォーカスレンズを正確に制御することができる。以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。さらに、本実施例は、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラのレンズ鏡筒について説明したが、本発明は、レンズ一体側のデジタルカメラ、さらにはビデオカメラ等の光学機器のレンズ鏡筒にも同様に適用することができる。
108:フォーカスユニット、21:固定筒、22:案内筒、23:前側固定筒、24:カム筒、25:第1カムフォロア、26:第2カムフォロア、27:フォーカス環、39:振れ補正用レンズ駆動装置、42:電気回路基板、200:ユニット本体、201:コロリング(出力部材)、203:フォーカスキー、205:第2連結環、207:金属コロ、208:ロータ、209:第1連結環、210:ステータ2、212:ステータ回り止め部材

Claims (5)

  1. 圧電変換により振動する振動体を用いて移動体を回転駆動する、円環状の振動波駆動手段と、
    該移動体と一体的に回転駆動される第1連結環と、
    手動操作手段と一体的に回転する第2連結環と、
    該第1連結環または該第2連結環の回転動作により回転する出力部材と、
    前記振動波駆動手段、前記第1連結環、前記第2連結環及び前記出力部材を保持する保持部材と、を備えたレンズ鏡筒において、
    光軸方向に進退するレンズ群と、
    該出力部材と一体的に設けられ、該出力部材の回転によって該レンズ群を光軸方向へ進退させる駆動力伝達部へ駆動力を伝達する出力伝達部と、
    該出力部材の回転情報を検知するエンコーダ部と、を有し、
    該出力部材と該保持部材とは光軸方向に離れた第1嵌合部と、前記第1の嵌合部と比べて嵌合ガタが大きい第2嵌合部嵌合摺動しており、
    該エンコーダ部の少なくとも一部は、該第1嵌合部及び該第2嵌合部に挟まれた空間内に配置されており、
    前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部には潤滑油が塗布されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記第1嵌合部は、出力伝達側に構成され、前記第2嵌合部は、前記第1嵌合部とは光軸方向に離れた振動体側に構成され、該第2嵌合部は全周に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記エンコーダ部は、前記出力部材の絶対位置情報を検出する絶対位置エンコーダと、該出力部材の保持部材に対する回転変位量に応じた信号を出力するパルスエンコーダとを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記エンコーダ部からの電気信号を制御基板まで伝達する可撓性回路基板は、前記第1嵌合部、前記第2嵌合部を跨がない構成より成ることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を有することを特徴とする光学機器。
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