JP2005128250A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】単一、または、複数のレンズ、さらに、可動のレンズを有するレンズ鏡筒におけるレンズ光軸の調整を容易に行うことができるレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】本レンズ鏡筒においては、一対のガイドロッド47,48のロッド部47d,48dによりレンズ保持枠52が進退自在に支持されており、ガイドロッド47,48は、その両端に中央のロッド部47d,48dに対して偏心した偏心軸部47a,47bおよび48a,48bを有している。ガイドロッド47は、レンズ保持枠52をスリーブ49の丸穴を貫通した状態で支持し、ガイドロッド48は、レンズ保持枠52をその長孔52gを挿通した状態で支持している。レンズ保持枠52に保持されるレンズ群51の光軸位置の調整は、偏心軸部47a,48aを回動操作して行われる。
【選択図】図18

Description

本発明は、レンズ鏡筒の構造に関し、特にレンズ保持枠に保持されるレンズの位置調整構造に関する。
従来、レンズ鏡筒のレンズ光軸の位置調整に関して、特許文献1に開示されたレンズ位置調整装置は、単一のレンズの光軸位置をレンズの外周部に配置した複数の偏心ピンの回動位置調整により行うものであった。
特許文献1は、実開昭60−150511号公報である。
上述した特許文献1によるレンズ位置調整装置は、あくまで1つのレンズの光軸位置調節を行う装置であって、複数のレンズ群の光軸位置調整や可動のレンズ群の光軸位置調整を行う技術に関するものではなかった。もし、上述したレンズ位置調整装置により複数のレンズ群の光軸位置調整を行うとすれば、各レンズ群毎に複数の偏心ピンを設ける必要があって、コスト的な問題や生産効率上の問題が発生する。また、調整対象とするレンズが移動可能なものである場合は、調整作業が困難となる可能性があった。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、可動の単一のレンズ若しくは複数のレンズを有するレンズ鏡筒であっても光軸調整を容易に行うことができるレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載のレンズ鏡筒は、レンズ保持枠と、上記レンズ保持枠を移動可能に案内する円柱状のロッド部と、上記ロッド部の軸に対し平行で、かつ、偏心し、上記ロッド部の少なくとも一端部に設けられた偏心円柱部とを有する一対のロッド部材と、
上記偏心円柱部を受ける軸受けとを有しており、上記偏心円柱部を回転調整することによってレンズ保持枠の位置調節を行い、レンズ光軸の調整を行うことができる。
本発明の請求項2記載のレンズ鏡筒は、請求項1記載のレンズ鏡筒において、上記ロッド部材には、さらに、上記ロッド部に上記偏心円柱部の軸に関する回転を与えるための形状を有する被操作形状部が設けられる。
本発明の請求項3記載のレンズ鏡筒は、請求項2記載のレンズ鏡筒において、上記被操作形状部は、すり割形状又は六角穴形状である。
本発明の請求項4記載のレンズ鏡筒は、レンズ保持枠と、上記レンズ保持枠を移動可能に案内する円柱状のロッド部と、上記ロッド部の軸に対し平行で、かつ、偏心し、上記ロッド部の少なくとも一端部に設けられた偏心円柱部とを有する第一のロッド部材と、上記レンズ保持枠を移動可能に案内するため円柱状のロッド部と、上記ロッド部の軸に対し平行で、かつ、偏心し、上記ロッド部の少なくとも一端部に設けられた偏心円柱部とを有する第二のロッド部材と、上記第一のロッド部材の偏心円柱部を受ける第一の軸受けと、上記第二のロッド部材の偏心円柱部を受ける第二の軸受けとを有しており、上記偏心円柱部を回転調整することによってレンズ保持枠の位置調節を行い、レンズ光軸の調整を行うことができる。
本発明によれば、可動の単一、若しくは、複数のレンズを有するレンズ鏡筒におけるレンズ光軸の調整を容易に行うことができるレンズ鏡筒を提供できる。
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。◎ 本発明の一実施形態であるレンズ鏡筒について、図1〜14を用いて説明する。◎ 図1は、上記レンズ鏡筒の側面図である。図2は、上記レンズ鏡筒のワイド状態における光軸上の断面図である。図3は、上記レンズ鏡筒のテレ状態における光軸上の断面図(上半部分を示す)である。図4は、上記レンズ鏡筒を構成する外装ユニットの一部の分解斜視図であり、図5は、上記レンズ鏡筒を構成する外装ユニットの他の一部の分解斜視図である。図6は、上記レンズ鏡筒を構成する光学ユニットの一部の分解斜視図であり、図7は、上記レンズ鏡筒を構成する光学ユニットの他の一部の分解斜視図である。図8は、上記レンズ鏡筒を構成する制御ユニットを結像側(後方側)からみた斜視図である。図9は、上記制御ユニットを構成するレンズ鏡筒制御FPCの展開図である。図10は、上記制御ユニットを構成するFPC支持板の斜視図である。図11は、上記レンズ鏡筒を構成する光学ユニットの組み立て状態の斜視図である。図12は、上記外装ユニットの本枠と上記光学ユニットの固定環との後端部を結像側(後方側)からみた分解斜視図である。図13は、上記光学ユニットと上記外装ユニットとの組み立て体を結像側(後方側)からみた斜視図である。図14は、上記光学ユニットと上記外装ユニットとの組み立て体にさらに制御ユニットを装着した状態を結像側(後方側)から見た斜視図である。
なお、以下の説明において、レンズ鏡筒の光学系(撮影レンズ)の光軸をOとし、光軸Oに沿う方向をZ方向する。Z方向のレンズ鏡筒被写体側を前方(+Z方向)とし、結像側を後方(−Z方向)とする。また、各構成部材の回転方向は、被写体側から見た回転方向で示し、時計回りを+方向、反時計回りを−方向とする。また、図3〜8、および、図11〜14において、符号am 〜an 、bm 〜bn 、cm 〜cn 、および、dm 〜dn 等の同一符号で示した方向は、組み立て時、該当する部材が挿通、嵌合、もしくは、螺合する方向を示している。
図1,2に示すようにレンズ鏡筒10は、一眼レフカメラボディに着脱可能で、かつ、焦点調節可能なズーム式レンズ鏡筒であり、主に本レンズ鏡筒の外装を形成する外装ユニット1と、外装ユニット1内部に収納され、本レンズ鏡筒の光学系を内蔵する光学ユニット2と、レンズ鏡筒10の駆動制御を行うための制御ユニット3とからなる。このレンズ鏡筒10の光学系は、被写体側(前方側)からズーミング時に進退される第一群レンズ41と、ズーミング時およびフォーカシング時に進退される合焦光学系の第二群レンズ51および第三群レンズ61と、ズーミング時に進退される第四群レンズ81および絞り羽根72とからなる。
外装ユニット1は、図4,5に示すように前面部に前カバー12が装着され、光学ユニット2を内包する第一の固定枠としての本枠11と、外周にゴムリング15が装着され、焦点調節時に回動される部材であって、本枠11に回転可能に嵌合する距離環14と、本枠11の外周に固定支持され、目盛環21を回転可能に保持する表示環保持環である中枠16と、本枠11の外周と中枠16の内周との間に回転自在に保持され、合焦レンズ系の合焦位置に対応する被写界側の被写体焦点位置を表示するための距離目盛表示環である目盛環21と、本枠11の外周に固定支持されるズーム台24と、外周にゴムリング29が嵌合装着され、ズーミング時に回転操作されるズーム環26と、本枠11一端の背面側外周に固定支持され、距離環14,中枠16,ズーム環26等の光軸O方向の移動を防止するために後端部に配置される後端部外装部材としての後カバー(後端カバー)31と、本枠11の背面部に固着されるレンズマウント36と、レンズマウント36の内周に挿入固着されるカバー後枠37とを有してなる。
光学ユニット2は、図6,7に示すように第一群レンズ41を持つ第一群枠ユニット40と、一対のロッド部材である第一,第二のガイドロッド47,48と、第二群レンズ51を持つ第二群枠ユニット50と、第二群枠ユニット50を進退駆動する第二群回転ズーム枠58と、第三群レンズ61を持つ第三群枠ユニット60と、第三群枠ユニット60を進退駆動する第三群回転ズーム枠68と、絞り羽根72を持つ絞枠ユニット70と、第四群レンズ81を持つ第四群枠ユニット80と、本枠11に固定支持される光学ユニット側固定枠としての固定環83と、固定環83に回転可能に支持されるカム環84と、押さえリング86と、固定環83の後方部に回転可能に支持されるレンズ駆動枠87とを有してなる。
制御ユニット3は、図8に示すようにフォーカスモータ,モータPI(フォトインタラプタ),減速ギヤ列等を有する合焦レンズ駆動ユニット101と、各制御用FPC(フレキシブル基板)コネクタ,制御用IC,マウント接点等が実装されたフレキシブル基板よりなるレンズ鏡筒制御FPC(レンズ鏡筒制御基板)102とからなる。
なお、レンズ鏡筒10において、固定環83と、カム環84と、第二,三群枠ユニット50,60と、第二,三群回転ズーム枠58,68と、レンズ駆動枠87等により主たるズームレンズ駆動装置が構成され、ズーム環26の回転駆動に伴って、第一群レンズ41、第二群レンズ51、第三群レンズ61、第四群レンズ81、および、絞枠ユニット80の光軸O方向への進退駆動が行われる。また、レンズ駆動枠87の回転駆動に伴って、第二レンズ51、第三群レンズ61のみが光軸O方向に進退する。
次に上述したレンズ鏡筒10の各構成部材のさらなる詳細およびその組み立て手順等について説明する。
第一のレンズ鏡筒10においては、先に光学ユニット2がユニットとして組み立てられ、後述するように光学ユニット2を外装ユニット1の本枠11に組み込み後、外装ユニットの各構成部材が本枠11の外周部に順次、嵌入されて組み立てられる。その後、本枠11の後方より制御ユニット3が組み込まれ、レンズマウントを装着してレンズ鏡筒10の組み立てが完了する。ただし、それらの組み立て順は、必ずしも後述する順には限定されない。
まず、光学ユニット2の各構成部材について説明する。
第一群枠ユニット40は、図6に示すように第一群枠部材43と、第一群レンズ41を保持する第一群レンズ保持枠42と、フード環44と、飾り板45とを有してなる。
第一群枠部材43は、円筒形状の枠部材であって、外装ユニット1の本枠11の内周に進退可能に挿入される。この第一群枠内周部43aには、3つの光軸Oに沿った3本の有底の直進溝43dが設けられ、3つのカムフォロア突起43eが設けられる。カムフォロア突起43eの周方向断面形状は、略四角形であり、嵌入する後述のカム環84のカム溝84eに当接摺動する角部は、比較的大きな曲率半径で形成され、カム溝84e方向の角部は、エッヂに近い形状とする。このような形状にすることによって摺動しやすく、かつ、カムフォロア剪断強度を向上させている。
第一群レンズ保持枠42は、開口部を有するリング形状部材であって、該開口部に第一群レンズ41が固着されている。
フード環44は、開口部44aを有するリング形状部材であり、その前方に開口部45aを有する飾り板45が貼付される。
第一群枠部材43の前面側の内周部43fには、段部42gにOリング5Fを挿入した状態の第一群レンズ保持枠42の段部42fが嵌合して装着される。さらに、第一群レンズ保持枠42の前面側にフード環44を嵌め込み、ビス7Jをビス挿通穴44cおよび42cを挿通させて第一群枠部材43のビス穴43cに螺着する。このビスの螺着によって第一群枠部材43と第一群レンズ保持枠42およびフード環44とが第一群枠ユニット40として一体化される。
固定環カバー46は、リング形状の部材であって、図6に示すように中央開口部46aを有しており、後述する固定環83の前面に取り付けられる。この固定環カバー46には、外周3方向に突出する第一群枠の直進ガイド用凸部46dと、該凸部46dの内方側に配されるビス挿通穴46bと、外周の凸部46dの周方向中間に配される第一群枠カムフォロア逃げ用凹部46cと、外周近傍で後面側後方に突出する位置決め用凸部46hと、後面上の光軸Oに対して略対称位置の2ヶ所に配される第一,第二の軸受けである有底のガイドロッド用嵌合穴部46f,46gとが設けられる。
固定環83は、円筒形状の部材であって、図2,12に示すように外装ユニット1の本枠11の内部に後端部にて固定支持される。固定環83の内部には第二群,第三群,第四群枠ユニット,絞枠ユニット,第二群,第三群回転ズーム枠が回転、または、進退自在に組み込まれ、さらに、外周部にカム環とレンズ駆動枠が回転自在に嵌入される。
固定環83の前端フランジ部には、図7,12に示すように3つのビス穴83bと、フランジ部外周に3つの第一群枠カムフォロア逃げ用凹部83c、および、1つの位置決め凹部83hとが設けられる。固定環83の後端面には、第一,第二の軸受けであるガイドロッド用嵌合穴83f,83gと、ビス穴83n,83q,83r,83sと、切り欠き部83u等が設けられる。また、固定環83の前方円筒部83iに光軸O方向に対して斜行する3本づつの2組のカム溝83d,83eと、後方円筒部83jに光軸O方向に対して平行な2本の直進溝83k,83mとが設けられる。さらに、固定環83の後方円筒部83jの後端部近傍部分に円周に沿った段部83tが設けられる。
ガイドロッド47は、図6,15等に示すように真直の円柱形状のロッド部47dと、前,後方の端部に設けられる円柱状のロッド部に対して平行、かつ、偏心した偏心円柱部である偏心軸部47b,47aと、偏心軸部47aの端部に設けられる被操作形状部であるすり割り部47cとを有している。
ガイドロッド48もガイドロッド47と同様の形状を有しており、真直の円柱形状のロッド部48dと、前,後方の端部に設けられるロッド部に対して平行、かつ、偏心した偏心円柱部である偏心軸部48b,48aと、偏心軸部48a側の端部に設けられる被操作形状部であるすり割り部48cとを有している。
ガイドロッド47,48の偏心軸部47a,48aは、図6,7に示すように固定環83の嵌合穴83f,83gに回動可能に嵌入し、偏心軸部47b,48bは、固定環カバー46の嵌合穴部46f,46gに回動可能に嵌入してそれぞれが光軸Oに対して平行な状態で支持される。ガイドロッド47,48のロッド部47d,48dは、それぞれ第二群枠ユニット50の第二群レンズ保持枠52と、第三群枠ユニット60の第三群レンズ保持枠62と、絞枠ユニット70の絞枠部材71と、第四群枠ユニット80の第四群枠部材77とに設けられる各スリーブやガイド穴、または、長孔や切り欠き部に嵌入し、各枠部材を回転規制した状態で光軸O方向に沿って摺動自在にガイドする。
ガイドロッド47,48のロッド部47d,48dの固定環83,固定環カバー46に対する相対位置は、偏心軸部47b,48bをすり割り部47c,48cにて回動操作することによって微調整が可能である。その調整によってカム環84を介して支持される第一群枠部材41の第一群レンズ41の光軸Oに対する第二,三,四群レンズ保持枠52,62,77の第二,三,四群レンズ51,61,81の光軸合わせがなされる。
カム環84は、円筒形状の部材であって、図2,6,7に示すように固定環83の前方円筒部83iに回転自在に嵌入し、外周に第一群枠部材43が進退,回転自在に嵌入する。このカム環84には、円筒部前方側に光軸O方向に平行な3本の直進溝84dと、円筒部外周前方側に前方挿入口を有する有底の3本のカム溝84eと、円筒部後方側に光軸O方向に対して斜行する2本のカム溝84k,84mと、後方外周に有底の回転止め用溝84jとが設けられる。さらに、カム環84の外周後方部の周方向に沿って所定幅の帯状の段部84hが設けられ、該段部84h上の2ヶ所に駆動ピン螺着用のネジ穴84iが設けられる。
押さえリング86は、厚み方向に弾性変形可能な金属板製のリング形状部材であって、図7に示すようにカム環84の外周の回転止め用溝84jに嵌入する内周方向凸部86jを有し、さらに、前面側左右ライン86pを前方山折り線として僅かな角度だけ折り曲げて形成されている。
レンズ駆動枠87は、リング状部材であって、図7に示すように前方に突出する係合二股部87cと、内周部87jの一部に内歯歯車部87bとが設けられ、さらに、内周部を通して光軸Oに沿って前方に向け延出する真直状の連結腕88が固定支持される。この連結腕88は、レンズ駆動枠87の後端面部にビス7Sにより固着される金属板部材であって、連結腕88の前方部には、根元部より幅が狭く形成された嵌入部88cが設けられる。なお、嵌入部88cは、後述する第二,第三群回転リング54,64のガイド用凹部54c,64cに嵌入する。また、内歯歯車部87bには、後述する合焦レンズ駆動ユニット101の減速ギヤ列の出力ギヤ123が噛合する。
第二群枠ユニット50は、図2,6に示すように合焦レンズである第二群レンズ51と、第二群レンズ51を保持する第二群レンズ保持枠52と、第二群回転リング54と、第二群枠ナット56と、第二群レンズ外周を覆う不要光カット用レンズキャップ53とを有してなる。
第二群レンズ保持枠52には、第二群レンズ51を保持する開口部と、外周フランジ部52b上の光軸Oに対して略対称位置の上方にスリーブ支持孔52c、下方にガイドロッド48が摺動自在の嵌入するガイド用長孔52gとが設けられ、さらに、後方当接面52dと、後方当接面52dより後方に突出する雄ネジ部52eとが設けられる。
スリーブ支持孔52cには、ガイドロッド47が摺動自在に嵌入するスリーブ49がガタのある状態で挿入される。そして、第二群レンズの光軸Oに対して所定の離間位置にガイドロッド47を支持する状態でスリーブ49を位置決めし、スリーブ支持孔52cに接着固定する。なお、上記スリーブの接着を行う場合、スリーブ支持孔52cの中間に設けられる接着剤注入開口部より接着剤が注入される。
第二群回転リング54は、リング形状の部材であって、中央開口部54aと、中央開口部54aの後方に設けられる円錐傾斜面54bと、外周部に光軸Oに対して略対称な位置に突出する2つの突起部54eとが設けられ、さらに、2つの突起部54eに対して略直交する方向の外周位置に、連結腕88が摺動自在に嵌入するガイド凹部54cが設けられている。2つの突起部54eには、径方向にそれぞれピン54fが設けられており、それぞれのピン54fには、カムフォロア55が嵌入され、熱かしめにより固定される。
第二群枠ナット56は、リング形状の部材であって、第二群レンズ保持枠52の雄ネジ部52eの外径部に嵌合する中央開口部56aと、雄ネジ部52eと螺合可能な雌ネジ部56eと、前端面56dと、前端面後方に第二群回転リング54の円錐傾斜面54bと等しい傾斜の円錐傾斜面56bと、後端面側にすり割部56cとが設けられる。
第二群枠ユニット50を組み立てる場合は、第二群レンズ保持枠52に第二群回転リング54を挟む状態で第二群枠ナット56を螺着し、第二群回転リング54の円錐傾斜面54bと第二群枠ナット56の円錐傾斜面56bとが摺接する状態とする。この組み付け時に第二群レンズ保持枠52の後方当接面52dと第二群枠ナット56の前端面56dの間には、適切な厚みの間隔座板(スペーサ)57が挿入される。従って、第二群レンズ保持枠52と第二群回転リング54とが光軸O方向並びに光軸O直交方向のガタが極めて少ない状態でスムーズに相対回転可能に、かつ、光軸O方向には一体に組み付けられる。
第二群回転ズーム枠58は、円筒形状の部材であって、図6に示すように内周部に前方挿入口58cを有する、光軸O方向に斜行する2本のカム溝58dと、外周部58b上に2つのネジ部58eとが設けられる。そして、カム溝58dには、第二群回転リング54のカムフォロア55が挿入口58cより挿入され、摺動自在に嵌入する。また、ネジ部58eには、2段カムフォロアをなす金属製カムフォロア59Aと、カムフォロア59Aの下方段部に回転自在に嵌入する樹脂製カムフォロア59Bとが嵌入されたビス7N(図7)が螺着される。
第三群枠ユニット60は、図2,6に示すように合焦レンズである第三群レンズ61と、第三群レンズ61を保持する第三群レンズ保持枠62と、第三群回転リング64と、第三群枠ナット66とを有してなる。
第三群レンズ保持枠62には、フレア絞り板を有し、第三群レンズ61を保持する開口部と、外周フランジ部62b上の光軸Oに対して略対称となる位置の上方にガイドロッド47が摺動自在に嵌入する切り欠き部62g,下方にスリーブ支持孔62cと、後方当接面62dと、後方当接面62dより後方に突出する雄ネジ部62eとが設けられる。
スリーブ支持孔62cには、ガイドロッド48が摺動自在に嵌入するスリーブ63がガタのある状態で挿入される。そして、第三群レンズ61の光軸に対して所定の離間位置にガイドロッド48が支持される状態でスリーブ63を位置決めしてスリーブ支持孔62cに接着固定する。
第三群回転リング64は、リング形状の部材であって、中央開口部64aと、中央開口部64aの後方に設けられる円錐傾斜面64bと、外周部に光軸Oに対して略対称となる位置で後方に延出する2つの延出部64eと、2つの延出部64eに対して略直交する方向の外周位置に連結腕88が摺動自在に嵌入するガイド凹部64cと、前方に開口する2つの切り欠き部64hとが設けられている。2つの延出部64eには、径方向にそれぞれピン64fが設けられており、それぞれのピン64fにはカムフォロア65が嵌入され、熱かしめにより固定される。
なお、2つの切り欠き部64hは、組み立て時に第二群回転リング54の2つの突起部54eを切り欠き部64hに係合させる。この係合によって、第二群回転リング54と第三群回転リング64とのガイド凹部54c,64cが所定の同位置に位置決めされる。従って、レンズ駆動枠87の連結腕88のガイド凹部54c,64cへの挿入が容易になる。
第三群枠ナット66は、リング形状の部材であって、第三群レンズ保持枠62の雄ネジ部62eの外径部に嵌合する中央開口部66aと、雄ネジ部62eと螺合可能な雌ネジ部66eと、前端面66dと、前端面後方に第三群回転リング64の円錐傾斜面64bと等しい傾斜の円錐傾斜面66bと、後端面側にすり割部66cとが設けられる。
第三群枠ユニット60の組み立ても第二群枠ユニット50の場合と同様に第三群レンズ保持枠62に第三群回転リング64を挟む状態で第三群枠ナット66を螺着し、第三群回転リング64の円錐傾斜面64bと第三群枠ナット66の円錐傾斜面66bとが摺接する状態とする。この組み付け時に第三群レンズ保持枠62の後方当接面62dと第三群枠ナット66の前端面66dの間には、適切な厚みの間隔座板(スペーサ)67が挿入される。従って、第三群レンズ保持枠62と第三群回転リング64とが光軸O方向並びに光軸O直交方向のガタが極めて少ない状態でスムーズに相対回転可能に、かつ、光軸O方向には一体に組み付けられる。
第三群回転ズーム枠68は、円筒形状の部材であって、図6に示すように内周部に前方挿入口68cを有する、光軸O方向に斜行する2本のカム溝68dと、外周部68b上には、2つのネジ穴68eと、後面部には、絞枠部材や第四群枠部材の突起等のための2ヶ所の逃げ用切り欠き部68fとが設けられる。なお、カム溝68dには、第三群回転リング64のカムフォロア65が挿入口68cより挿入され、摺動自在に嵌入する。また、ネジ穴68eには、2段カムフォロアとしての金属製カムフォロア69Aおよびカムフォロア69Aの下方段部に回転自在に嵌入する樹脂製カムフォロア69Bを支持するビス7P(図7)が螺着される。
絞枠ユニット70は、図7に示すように絞枠部材71と、絞り前板71Aと、絞り駆動板71Bと、複数の絞り羽根72(図2)と、ステッピングモータである絞り駆動モータ74と、絞り開放リセット位置検出用絞りPI79と、絞り駆動モータ74および絞りPI79に接続される絞りFPC75と、絞りFPC75を支持するためのL字状のFPC支持板76とからなる。
絞枠部材71は、リング状部材であって、中央開口部71aと、後方に突出する突出部71bと、外径方向に突出したフランジ部と突出部71bの先端部とに離間して配される外径方向に突出した一対のロッド嵌合孔71fと、上記フランジ部とは異なる位置でフランジ部に配されるロッド切り欠き部71gと、後方に突出し、絞りFPC75の絞り駆動モータ,絞りPI側端部を支持するFPC支持部71cとが設けられる。さらに、絞枠部材71には、その内部に複数の絞り羽根72を回動自在に支持する複数の絞り羽根支持ピン(図示せず)と、絞り駆動モータ74を支持する支持部(図示せず)と、PI79を支持する支持部(図示せず)とが設けられる。なお、突出部71b上には、光軸O直交方向のカムフォロア取り付け用ネジ穴71dが設けられ、ネジ穴71dには、2段カムフォロア73を挿通して支持するビス7Qが螺着される。ロッド嵌合孔71fには、ガイドロッド47が摺動自在に嵌入し、挿通する。ロッド切り欠き部71gには、ガイドロッド48が摺動自在に嵌入し、挿通する。
絞り駆動板71Bは、円板形状の部材であって、外周にギヤ部が形成されており、絞枠部材71に回動自在に支持される。この絞り駆動板71Bは、絞り調整時に絞り駆動モータ74のピニオン(図示せず)により上記ギヤ部を介して回転駆動される。
第四群枠ユニット80は、図2,7に示すように第四群枠部材77と、第四群レンズ81と、第四群レンズ81を保持する第四群レンズ保持枠82とを有してなる。
第四群枠部材77は、中央開口部77aを有し、外周部に光軸Oに対して略対称位置に突出してガイドロッド47が摺動自在に嵌入し、挿通するガイド用長孔77fと、ガイドロッド48が摺動自在に嵌入し、挿通する所定長さのロッド嵌合孔77gとが設けられる。さらに、ロッド嵌合孔77gの側方位置に光軸O方向と直交する方向のカムフォロア装着用ネジ穴77dが設けられる。ネジ穴77dには、カムフォロア78を支持するビス7Rが螺着される。そして、第四群枠部材77の後面側には、第四群レンズ保持枠82を固定するための光軸O方向に突出する円周状突起部77e(図2)と、その外方位置に複数のビス穴77cが設けられる。
第四群レンズ保持枠82は、円筒形状部材であって、第四群レンズ81を保持する開口部と、前方側に第四群枠部77の嵌合内面77hと嵌合する嵌合径82cと、前方側円周上に鍔部82bとを有し、後方外周部にフェルト等からなる防塵部材82Bが全周にわたって貼付されている。鍔部82bは、図2に示すように第四群枠部材77の円周状突起部77eの中にガタのある状態で嵌入可能であり、その鍔部82bの光軸O方向の厚みは、円周突起部77eの光軸O方向の高さより僅かに厚い。
第四群枠ユニット80の組み立て時には、第四群レンズ保持枠82の嵌合径82cを第四群枠部77の嵌合内面77hとを嵌合させ、鍔部82bを円周状突起部77e内に嵌入させる。そこで、ガイドロッド47,48で位置決めされている第四群枠部材77に対して第四群レンズ保持枠82を回転させて第四群レンズ81の光軸位置を調整して位置決めし、座金8Mを挿通させたビス7Mをビス穴77cに螺着する。このビス止めによって第四群枠部材77と第四群レンズ保持枠82とが固定される。
次に、上述した構成を有する光学ユニット2の各構成ユニットの組み込みについて説明する。
第二群回転リング54に装着された2つのカムフォロア55を第二群回転ズーム枠58のカム溝58dに挿入して第二群回転ズーム枠58内に第二群枠ユニット50を収納する。同時に第三群回転リング64に装着された2つのカムフォロア65を第三群回転ズーム枠68のカム溝68dに挿入して第三群回転ズーム枠68内に第三群枠ユニット60を収納する。
そこで、ガイドロッド47のロッド部47dを前方から順に第二群レンズ保持枠52のスリーブ49、第三群レンズ保持枠62の切り欠き部62g、絞枠部材71のロッド嵌合孔71fの前方側孔、第四群枠部材の長孔77f、ロッド嵌合孔71fの後方側孔を挿通させる。一方、ガイドロッド48のロッド部48dも同様に前方から順に第二群レンズ保持枠52の長孔52g、第三群レンズ保持枠62のスリーブ63、絞枠部材71の切り欠き部71g、第四群枠部材のロッド嵌合孔77gを挿通させる。
上記スリーブ,ロッド嵌合孔と長孔,切り欠きへ挿通させた一対のガイドロッド47,48によって前方から順に第二群回転ズーム枠58に支持された第二群枠ユニット50と、第三群回転ズーム枠68に支持された第三群枠ユニット60と、絞枠ユニット70と、第四群枠ユニット80とが摺動自在に支持された状態となる。
ガイドロッド47,48に支持された状態の各ユニットを固定環83内に挿入し、ガイドロッド47,48の偏心軸部47a,48aを前方側から固定環83の嵌合穴83f,83gに嵌入させる。そして、固定環カバー46を固定環83の前端面に当て付けて位置決め凸部46hを固定環83の位置決め凹部83hに嵌入させ、かつ、ガイドロッド47,48の偏心軸部47b,48bを固定環カバー46の嵌合穴部46f,46gに嵌入させる。ビス7Kをビス挿通穴46bに挿通させて固定環83のビス穴83bに螺着して、固定環カバー46を固定環83に固定する。
上述のように各枠部材が組み込まれた固定環83の前方円筒部83iにカム環84の内周部84aを回動自在に嵌合し、挿入する。
そこで、3つの2段カムフォロア59A,59Bをカム環84の3本の直進溝84dおよび固定環83の3本のカム溝83dに嵌入、挿通させ、ビス7Nを第二群回転ズーム枠58の外周のネジ穴58eに螺着し、該2段カムフォロアを第二群回転ズーム枠58に取り付ける。
さらに、3つの2段カムフォロア69A,69Bを同じくカム環84の3本の直進溝84dおよび固定環83の3本のカム溝83eに嵌入、挿通させ、ビス7Pを第三群回転ズーム枠68の外周のネジ穴68eに螺着して該カムフォロアを第三群回転ズーム枠68に取り付ける。
続いて、2段カムフォロア73をカム環84のカム溝84kおよび固定環83の直進溝83kに挿通させ、ビス7Qを絞枠部材71のネジ穴71dに螺着して該カムフォロアを絞枠部材71に取り付ける。
さらに、カムフォロア78をカム環84のカム溝84mおよび固定環83の直進溝83mに挿通させ、ビス7Rを第四群枠部材77のネジ穴77dに螺着してカムフォロアを第四群枠部材77に取り付ける。
押さえリング86をカム環84の外周に後方から挿入し、その凸部86jをカム環84の回転止め用溝84jに挿入し、カム環84を光軸Oの前方に押圧するように段部84hに当接可能状態とする。
レンズ駆動枠87を固定環83の後方外周部83jに回転自在に嵌合、挿入させ、連結腕88の前方の嵌入部88cを第三群回転リング64のガイド凹部64cおよび第二群回転リング54のガイド凹部54cに嵌入、挿通させる。レンズ駆動枠87の係合二股部87cは、固定環83の後方外周部83j上を周方向に移動可能となる。
続いて、第一群枠部材の3本の直進溝43dに固定環カバー46の3つの凸部46dを嵌入させながら第一群枠ユニット40の第一群枠部材43の内周部43aをカム環84の外周に摺動可能に嵌入させる。上記嵌入時に、第一群枠部材43の内周側の3つのカムフォロア部43eは、固定環カバー46の凹部46cとカム環84の挿入凹部84cとを経てカム溝84eに摺動自在に嵌入される。
第一群枠部材43がカム環84の外周に挿入された状態でガイドロッド47,48による第二,三,四群レンズ51,61,81の光軸位置調節を行って、第一群枠部材43の第一群レンズ41の光軸Oに対する上記第二,三,四群レンズの光軸合わせを行う。すなわち、各レンズ保持枠をスリーブや軸穴と、長孔や切り欠きとの2ヶ所で支持するガイドロッド47,48を固定環83の後端部に露呈している偏心軸部47a,48aのすり割部47c,48cを回動調整する。この回動によって該ガイドロッドのロッド部47d,48dの軸心がそれぞれ固定環8,固定環カバー46に対して変化するので第一群枠部材43の第一群レンズ41の光軸O位置に対して第二,三,四群レンズ51,61,81の光軸を一致させるように調整することができる。この光軸位置調整の詳細については、図15等を用いて後で説明する。
上記第一群枠ユニット40の取り付けにより光学ユニット2の組み立てが終了する。上記組み立てが終了した光学ユニット2が図11の斜視図に示される。図11に示すように組み立て状態の光学ユニット2の後方には、FPC支持板76に保持された絞りFPC75が露呈している。
次に、外装ユニット1の各構成部材の詳細構造とその組み付け手順を説明する。
本枠11は、軸心が光軸O方向に沿った円筒形状の部材であって、円筒前端部にフランジ状の前カバー取付部が形成され、円筒後端面部に固定環,制御ユニット,レンズマウント等を取り付るためのネジ部等が設けられる(図12)。また、本枠11の円筒部には、周方向に沿って対向する2つの駆動ピン逃げ孔11g、および、1つの連結腕逃げ孔11hと、周方向に沿った僅かな凹部で形成されるFPC装着凹部11yと、円筒部外周後部にFPC装着平面部11jおよび位置決め凹部11iと、前方の円筒部外周に後方への凸部11eが設けられる。
本枠11には、その前端外周部11bにOリング5Aを挿入した状態にて、シールリング6Aを内周部12bに挿入した状態のリング状の前カバー12を前端外周部11bに嵌合させる。本枠11のビス挿通穴11aに挿通させたビス7Aを前カバー12のビス穴12aに螺着して前カバー12を本枠11の前面部に固着する。
本枠11の円筒外周部のFPC装着部11yには、距離エンコーダFPC13が貼付される。この距離エンコーダFPC13は、距離エンコーダパターンを有し、光軸Oに沿って後方に延出するFPC延出部13bを有し、その先端にはレンズ鏡筒制御FPC102との接続用コネクタ端子13aが設けられる。
本枠11の内周部には、前述した図11に示される第一群枠ユニット40,固定環83,カム環84,レンズ駆動枠87等が組み込まれた光学ユニット2が前方側から挿入され、固定環83のビス穴83n,83p,83qに本枠11のビス挿通穴11n,11p,11qを挿通させたビス7Vを螺着して固定環83を本枠11の後端部にて固定する(図12,13)。
本枠11に固定環83を固定することによって、レンズ駆動枠87は、本枠11の後部内周端面11kと固定環83の段部端面83tとで光軸O方向の移動が規制された状態で固定環83の後方円筒部83j上を回動可能に支持される。また、固定環83の固定状態でカム環84の装着されている押さえリング86が本枠11の後部内周段部11mで前方に押圧されることから、カム環84は、前方に押圧され、固定環83に対して光軸O方向にガタのない状態で回動可能に支持される。
そこで、固定環83の後方に露呈している絞りFPC75を支持するFPC支持板76(図11)が本枠11の後端部に取り付けられる。すなわち、本枠11の後端部の凹部11l に設けられる位置決めピン11sにFPC支持板76の位置決め孔76sを挿入して位置決めし、ビス挿通穴76rに挿通させたビス7Lを本枠11のビス穴11rに螺着すると、FPC支持板76が本枠11の後端部に取り付けられる(図12,13)。
続いて、本枠11の外周にその後方から距離環14,中枠16,目盛環21,ズーム台24,ズーム環26,後カバー31の順で挿入され、組み付けられるが、次にそれぞれ部材の詳細と組み付け状態を説明する。
距離環14は、中央開口を有する円環部材であり、外周にゴムリング15が嵌合装着され、内周にスリット円板14Aが凹部14bで位置決めされて取り付けられる。スリット円板14Aは、薄板部材であって、中央開口を有し、ラジアル方向に沿ったスリットが周方向に配置され、外周部に距離環14の凹部14bに係合する4つの位置決め用凸部14Abが設けれる。
中枠16は、中央開口を有する円環部材であり、円環上部の周面の一部に窓部開口を有しており、その窓部開口外面には透明な窓部材17が接着固定される。中枠16の前端部に2つのPI装着用凹部16dと1つの回転止め用凹部16eが設けられ、後端面には、ズーム台24との嵌合当接部16pが設けられる。凹部16dには、距離PI用FPC18に実装された一対の距離PI(フォトインタラプタ)19が嵌入される。その距離PI19は、板バネ部材であるPI押さえ20によって押さえられ、ビス7Bを中枠16のビス穴16gに螺着することによって中枠16に固定される。
距離PI用FPC18は、一端に一対の距離PI19が実装されており、他端は光軸Oに沿って後方に延出し、その先端にレンズ鏡筒制御FPC102との接続用コネクタ端子18aが設けられている。
目盛環21は、中央開口を有する円環部材であり、中枠16の内周部16bに回転自在に嵌合する外周部21bを有する。目盛環21の上方部には光軸O方向に延出した突起部21dとこの突起部上にビス穴21cが設けられ、その内側にビス7Dを用いて距離接片22が取り付けられる。また、上方部外周には、目盛環21の回転に連動して進退移動する第二,第三群レンズ51,61(フォーカシングレンズ)のフォーカシング被写体距離を示す至近距離から無限遠までの距離標識21eが各回転位置に対応して付されている。目盛環21の円環下方部には連結腕23がビス挿通穴23bを挿通させたビス7Dにより固着される。
連結腕23は、光軸Oと平行に後方に向けて延出する真直な金属板部材であって、その先端部には内周側に折り曲げて形成された係合部23cが設けられる。
距離環14と中枠16と目盛環21とを本枠11に組み付ける場合は、予めスリット円板14Aを中枠16側の距離用PI19の検出部隙間に挿入させ、かつ、中枠16の先端部を距離環14の内周14aに回動自在に嵌入させた状態に保持して、距離環14と中枠16とを本枠11の後方側から外周前方部に挿入する。挿入時、中枠16の前方のリング溝16cにはOリング5Bを挿入しておき、Oリング5Bの外周に距離環14の内周14aを当接させる。
さらに、目盛環21を中枠16の内周に後方から挿入する。そのとき、連結腕23の係合部23cを本枠11の連結腕逃げ孔11hに挿通させ、予め本枠11内に組み込まれているレンズ駆動枠87の係合二股部87cに係合させる(図7)。
上述した距離環14と中枠16と目盛環21とが本枠11に組み付けられた状態では、中枠16は、その前端面が本枠11の外周面11fに設けられた円周方向のリブ状突部11dの光軸O方向側面に当接し、かつ、回転止め用凹部16eが本枠11の凸部11eに係合して支持されるので、本枠11に対して回転が規制され、距離環14が本枠11上で回転可能なように光軸O方向で位置決めされる。距離環14は、本枠11の鍔部外周11cおよび突部(外周)11dに径方向に嵌合して支持され、さらに、本枠11の外周11fに設けられた円周方向のリブ状突部11k1の光軸O方向における側面と摺接して、前方への移動が規制された状態にてスリット円板14Aとともに手動回動操作が可能に支持される。目盛環21は、中枠16の内周部に嵌合し、前方への移動が規制された状態でレンズ駆動枠87により回転駆動可能に支持される。
中枠16の後端の嵌合当接部16pは、後述するズーム台24の前端の嵌合当接部24pと径方向で嵌合し、軸方向では、Oリング5Cを介して当接することで中枠16および距離環14の後方への移動および径方向は規制される。目盛環21もズーム台24の嵌合当接部24pにより後方への移動が規制される。なお、ズーム台24の嵌合当接部24pの円周溝にはOリング5Cが挿入され、中枠16の嵌合当接部16pの後端面で押圧されて保持される。
距離環14を回転操作した場合には距離環14と一体的に回動するスリット円板14Aが中枠16に固定されている距離PI19の間を相対移動するので、距離環操作による距離PI19の出力が距離PI用FPC18側に伝達される。さらに、目盛環21に装着された距離接片22は、本枠11の外周上の距離エンコーダFPC13のエンコーダパターン上を摺接することから目盛環21の回転位置出力が距離エンコーダFPC13側に伝達される。なお、上記組み付け状態で距離エンコーダFPC13のコネクタ端子13a側、および、距離PI用FPC18のコネクタ端子18a側は、ともに本枠11の後方まで延出している。
ズーム台24は、軸心が光軸O方向に沿った円筒形状の部材であって、本枠11の外周11fに摺動自在に嵌入する内周部24fを有する。ズーム台24の前端部には中枠16との嵌合当接部24pと、前方鍔部24cが設けられ、また、後端部側には僅かに小径となる外周段部24mが形成されている。ズーム台24の円筒部上には、周方向に延びる2つの駆動ピン挿通長孔24gと、コネクタ逃げ用切り欠き部24jと、FPC装着用凹部24yと、FPC挿通孔24hとが設けられ、後端部内周面には回転止め用凸部24iが設けられる。
FPC装着用凹部24yには、ズームエンコーダパターンを有するズームエンコーダFPC25が貼付される。ズームエンコーダFPC25は、FPC挿通孔24hを挿通して本枠11の後方への延出する延出部25bを有しており、延出部25bの先端には、ズームエンコーダコネクタ端子25aが設けられる。
ズーム環26は、軸心が光軸O方向に沿った円筒形状の部材であって、ズーム台24の円筒外周部に挿入される円筒内周部26dを有する。そして、ズーム環26の前端部には、円筒部26aより僅かに大径の段部であって、ズーム標識26rが付される所定幅の先端外周部26qと、ズーム台24の前方鍔部24cの外周と径方向で嵌合し、光軸O方向において鍔部24cの側方と摺接する前方内周段部26cとが形成されている。また、後端部にはズーム環内周より僅かに小径となる後方内周段部26mと、後カバー31との嵌合当接部26pが形成されている。
さらに、ズーム環26の円筒部26aには、駆動ピン85が略対向して嵌入可能な光軸O方向に僅かに長い長孔である2つの駆動ピン長孔26bと、ズームエンコーダ接片27が装着される凹部26eとが設けられる。なお、円筒内周部26dとズーム台24の円筒外周部との間には、ズームエンコーダを配するために所定の隙間が設けられる。
凹部26eには、その中央部に接片露呈用開口部26fと、周方向端部に係止孔26g,26hとが設けられており、ズームエンコーダ接片27と、その背面を押圧保持する接片カバー28とが挿入される。接片カバー28には両端に係止突起28g,28hが設けられており、装着時に係止突起28g,28hを係止孔26g,26hの係止させ、上記接片,カバーの脱落が防止される。
後カバー31は、円環状の部材であって、前端部にズーム環26に嵌合摺接する嵌合摺接部31pが設けられ、後端内面に円周状の後方当接面31kが設けられている。後方当接面31k上には、ビス挿通穴31v,31wが設けられる。また、光軸O方向に短い筒状の円周部に沿って、通気孔群31bが2カ所に設けられる。該各通気孔群31bの両端と中央にカバー支持孔31cが設けられる。
各通気孔群31bの上部には、2枚の撥水シート33を載せ、これらの通気孔群31bを塞ぐように撥水シートカバー32でカバーする。撥水シートカバー32は、支持ピン32cをカバー支持孔31cに挿入して接着固定される。撥水シートカバー32と撥水シート33の間には、外気に連通する僅かな隙間が設けられている。
距離環14,中枠16,目盛環21が組み付けられた本枠11の外周にズーム台24とズーム環26と後カバー31とが順次組み付けられる。
まず、ズーム台24の凹部24yにズームエンコーダFPC25を貼付して、さらに、Oリング5Cをズーム台24の嵌合当接部24p上の前面のリング溝に挿入し、Oリング5Dを外周のリング溝24dにそれぞれ挿入する。そのズーム台24を本枠11の外周11fに後方から嵌入し、中枠16の後方の嵌合当接部16pに前方の嵌合当接部24pを嵌合当接させる。ズーム台24の後端部の凸部24iを本枠11の後端部の回転止め凹部11iに係合させてズーム台24の回転方向の位置決めを行う。
そこで、ズーム台24の外周に先端外周部26qを前側としてズーム環26を後方側から嵌入させる。すなわち、ズーム台24の鍔部24cにズーム環26の前方内周段部26cを嵌合当接させ、同時にズーム台24の段部24mの外径にズーム環26の後方内周段部26mの内径を嵌合させる。
ここで、合焦レンズ駆動ユニット101とレンズ鏡筒制御FPC102とからなる制御ユニット3の詳細な構成について、図8を用いて説明する。
合焦レンズ駆動ユニット101は、レンズ鏡筒制御FPC102にモータ121からのモータリード線125を半田付けされ、モータPI用FPC102eを介して連らなっていて、減速ギヤ列および減速出力ギヤ123を内蔵する減速ギヤボックス122と、ギヤボックス122を介して支持されるフォーカスモータ121と、フォーカスモータ121のモータ出力ギヤの回転量を検出するためのモータPI112と、取り付け板124とを有してなる。フォーカスモータ121と減速ギヤボックス122とモータPIとは、取り付け板124を介してビスで固定されている。
レンズ鏡筒制御FPC102には、その裏面部に該FPC102を鏡筒内に所定の形状維持して収納し、取り付けるためのFPC支持板103が貼付されている。このFPC支持板103は、図8,10に示すようにレンズ鏡筒制御FPC102のメインFPC部を支持する鏡筒光軸と平行な平面を有するメイン部分103eと、これに繋がり、鏡筒光軸Oと平行な線で若干の折り曲げがなされ、鏡筒円周方向に配置され鏡筒光軸Oと平行な平面である折返FPC部102aを支持する折曲部103aを有し、さらに、メイン部分103cと繋がり折り曲げられ、本枠11へ取り付けるための鏡筒光軸Oと直交する平面である取付部103bとを有している。取付部103bにはビス挿通穴103c、103dが設けられている。
レンズ鏡筒制御FPC102は、PI112を除く実装電気部品(IC105等)やコネクタ等が片面に実装されるFPCであって、図8,9に示すようにFPC支持板103のメイン部分103eの裏面に貼付されるFPC部102iと、これに連なり折り曲げ部103aの裏面に貼付されるメインFPC102aと、メインFPC102aの一端から連なり折り曲げられ折り曲げ部103aの表面に貼付され、その実装面には距離エンコーダFPC用コネクタ107,ズームエンコーダFPC用コネクタ108,絞りFPC用コネクタ109が実装されるFPC部102hと、FPC部102iに連なる部分で、一部分がメイン部分103eの表面に貼付される中継FPC部102cと、この中継FPC部102cから繋がりマウント接点部材111が実装されるFPC部102dと、FPC部102dから延出し、他の電気部品が実装された実装面とは反対面の先端にモータPI112が実装されるFPC部102eと、FPC部102iから突出して設けられるアースFPC102fとが設けられる。さらに、メインFPC部102aから突出して配置され部分で、距離PI用コネクタ110が実装されるコネクタ実装部102bが設けられる。なお、上述したFPC102の説明中の表面、裏面とは、支持板103、FPC102が鏡筒内に組みつけられたとき、鏡筒光軸Oより見たとき、見える面を表面、その裏側面を裏面とする。
マウント接点部材111には、カメラボディ側との通信用接点であるレンズマウント接点部111aが後端面に配置されている。レンズマウント接点部111aは、中継FPC部102cを介してレンズ鏡筒制御FPC102に接続されている。
固定環83と本枠11とを結合した後、後カバー31を取り付ける前であって、上記各FPCのコネクタ接続の前に、図12,13,14に示すようにフォーカスモータ121を本枠11の後方から固定環83の内部に挿入して、減速ギヤ列の出力ギヤ123をレンズ駆動枠87の内歯歯車部87bに噛合させながら、減速ギヤボックス122を本枠11の後面のギヤボックス位置決め用凹部11oにこの凹部平面に設けられた一対のピン11tで位置決めする。そして、2本のビス7Tを減速ギヤボックス122のビス挿通穴122s,122rを挿通させ(図8)、固定環83のビス穴83s,83rに螺着して減速ギヤボックス122およびフォーカスモータ121を固定環83に後端部に固着する。
さらに、レンズ鏡筒制御FPC102が一体化されたFPC支持板103を本枠11の後方から枠内に挿入し、FPC支持板103の取付部103bを図13,14に示すように本枠11の後端部の支持板取付凹部11zに装着する。ビス7Uを取付部103bのビス挿通穴103c,103dを挿通させ、本枠11のビス穴11uに螺着して取付部103bを本枠11に固定する。この取付部103bの固定によって、レンズ鏡筒制御FPC102は、本枠11の後端部に収納、固定される。すなわち、固定枠である固定環83,本枠11の内周に保持される。
後カバー31を取り付ける前の状態でレンズ鏡筒制御FPC102に実装されている各コネクタ端子にFPCコネクタ端子を接続する。すなわち、距離エンコーダFPC用コネクタ107には、距離エンコーダFPC13のコネクタ端子13aを接続する。ズームエンコーダFPC用コネクタ108にはズームエンコーダFPC25のコネクタ端子25aを接続する。絞りFPC用コネクタ109には絞りFPC75のコネクタ端子75aを接続する。距離PI用コネクタ110には距離PI用FPC18のコネクタ端子18aを接続する。
そこで、Oリング5Eを嵌合当接部31pのリング溝に装着した状態の後カバー31をズーム環26の後方の本枠11の後端部に挿入して、ズーム環26の後方の嵌合当接部26pに後カバー31の嵌合当接部31pを嵌合させ、Oリング5Eを圧縮しながらOリング5Eを介して嵌合当接部26pと嵌合当接部31pとを当接させる。そのとき、ズーム台24の後端面に後カバー31の後方当接面31kが当接する。後カバー31のビス挿通穴31v,31wに挿通させたビス7Eを本枠11のネジ孔11v,11w(図12)に螺着して後カバー31を本枠11に固着する。
後カバー31の装着後、または、装着前に駆動ピン85をズーム環26の駆動ピン長孔26bに嵌入挿通させ、さらに、ズーム台24の駆動ピン挿通長孔24gを挿通させて、予め本枠11内に組み込まれているカム環84の駆動ピン用ネジ穴84iに駆動ピン85を螺着する。また、ズーム環26の凹部26eにズームエンコーダ接片27を挿入し、接片カバー28を該接片背面上に取り付ける。その取り付け状態でゴムリング29をズーム環26の外周部に挿入する。
上述したズーム台24,ズーム環26,後カバー31の組み付け状態では、ズーム台24は、後カバー31によって後方から本枠11に対して光軸O方向に押さえられ、回転,軸方向移動がともに規制されて支持される。ズーム環26も後カバー31によって後方から本枠11に対して光軸O方向に押さえられ、軸方向の移動が規制された状態でズーム台24に対して回転自在に支持される。さらに、ズーム台24を介して中枠16と目盛環21は、光軸O方向後方への移動も規制される。
上記組み立て状態において、ズーム環26の回転操作にともなって駆動ピン85を介して光学ユニット2側のカム環84が回転駆動される。そのズーム環26の回転によりズームエンコーダ接片27がズームエンコーダFPC25のパターン上を摺動することからズームエンコーダFPC25のコネクタ端子25aを介してFPC102側にズームエンコーダ信号が出力される。
その後、レンズ鏡筒制御FPC102に実装されているマウント接点部材111を後述するレンズマウント36に装着して、レンズマウント36を本枠11の後端面に取り付ける。
レンズマウント36は、図2,5に示すように開口部36aを有し、フランジ部の後方側に設けられるバヨネット爪部36iと、フランジ部内周にマウント接点部材装着用凹部36bと、前面側にモータ取り付け板の逃げ用凹部36cと、カメラボディに対するレンズマウントロック用係合孔36gと、ビス挿通穴36d等が設けられる。
カバー後枠37は、第四群レンズ保持枠82の外周に嵌合可能な筒部37aと、第四群枠部材82に対する逃げ用凹部37cと、マウント接点部材逃げ用切り欠き部37bと、フランジ部に設けられるビス挿通穴37eとが設けられる。なお、筒部37aの前端部内周には、内面に防塵材が配された切り欠き部38aを有する防塵カバーリング38が挿入接着される。
レンズマウント36を本枠11の後端面に取り付ける場合、まず、マウント接点部材111をレンズマウント36の接点装着用凹部36bに嵌め込み、レンズマウント36のビス挿通穴36fを挿通させたビス7Gをマウント接点部材111のビス穴111b(図8)に螺着してマウント接点部材111をレンズマウント36に固着する。そして、レンズマウント36のビス挿通穴36dにビス7Fを挿通させ、本枠11の後端面のビス穴11xに螺着して、レンズマウント36を本枠11および後カバー31の後端面に固定する。
レンズマウント36の取り付けの際、本枠内に組み込まれた光学ユニット2の光学系のフランジバック量を所定の距離に調整するため、適切な厚みを有する単数、または、複数枚の間隔座板(スペーサ)35を選択し、本枠11および後カバー31の後端面に載せ、間隔座板35を挟んだ状態でレンズマウント36を固定する。
さらに、レンズマウント36の取り付けの際には、レンズマウント36の外周と後カバー31の後端面段部にパッキン材であるシールリング6Bを挿入した状態でレンズマウント36を本枠11に装着する。
その後、レンズマウント36の開口部36aにカバー後枠37の筒部を挿入して、ビス7Hをビス挿通穴37eに挿通させてレンズマウント36のビス穴36eに螺着してカバー後枠37をレンズマウント36に取り付ける。
上述したレンズマウント36,カバー後枠37の装着により外装ユニット1,光学ユニット2,制御ユニット3等からなるレンズ鏡筒10の組み立て作業は、終了する。
ここで、ガイドロッド47,48による第二,三,四群レンズ51,61,81の光軸位置調整等について図15〜22等を用いて説明する。
図15は、ガイドロッドの斜視図である。図16は、上記ガイドロッドの偏心軸部に設けられるすり割り部に対する1つの変形例であって、カット面部を設けた偏心軸部の斜視図であり、図17は、さらに別の変形例であって、六角穴部を設けた偏心軸部の斜視図である。図18は、一対のガイドロッドによる第二群レンズ保持枠の支持状態を示し、スリーブ穴嵌入側のガイドロッドによる位置調整状態を示す模式図である。図19は、同じく一対のガイドロッドによる第二群レンズ保持枠の支持状態を示し、長孔嵌入側のガイドロッドによる位置調整状態を示す模式図である。図20は、ガイドロッドによる位置調整範囲で少なくとも調整すべき範囲を示す拡大図である。図21は、長孔嵌入側ガイドロッドの偏心量が不足した場合の位置調整範囲を示す拡大図である。図22は、長孔嵌入側ガイドロッドの偏心量が十分であった場合の位置調整範囲を示す拡大図である。
ガイドロッド47と48とは、同一形状を有しており、そのガイドロッドの形状に関しては、ガイドロッド47について説明する。ガイドロッド47には、図15に示すように前述したようにロッド部47dの両端に偏心軸部47a,47bが設けられるが、その偏心は、双方で同一方向に調整範囲(後述)を満足するための所定の偏心量δ1 だけ偏心している。さらに、後端側の偏心軸部47aには、調整時の回動操作用のすり割り部47cが設けられる。このすり割り部が設けられる偏心軸部47aの長さLは、嵌入する固定環83の嵌合穴83fから突出する必要がないので嵌合穴83fと略等しい長さとする。
偏心軸部47aのすり割り部47cに対する変形例として。図16の変形例の偏心軸部の斜視図に示すように偏心軸部47a′の軸端をカットしたカット面部47c′を設けたものを提案できる。この偏心軸部47a′の場合、カット面部47c′を嵌合穴83fの外側から回動操作する必要があるために、偏心軸部47a′の長さL′は、嵌合穴83fより長くする。
偏心軸部47aのすり割り部47cに対する別の変形例として。図17の変形例の偏心軸部の斜視図に示すように偏心軸部47a″の軸面に六角穴47c″を付したものを提案できる。この偏心軸部47a″の場合、回動操作は、六角穴47c″に工具を差し込んで行うので、偏心軸部47a″の長さLは、嵌合穴83fと同じ長さでよい。
次に、ガイドロッド47,48の回動によるレンズ光軸の位置調整範囲と偏心軸部の偏心量について説明する。
但し、ガイドロッド47,48は、第二,三,四群レンズ保持枠52,62,77を摺動自在に支持しているが、そのうち、第二レンズ保持枠52は、一方をガイドロッド47により丸軸穴のスリーブ47を介して、他方をガイドロッド48により長孔52gを介して摺動自在に支持されている。また、第三,四群レンズ保持枠62,77は、一方をガイドロッド48により丸軸穴のスリーブ63およびロッド嵌合孔77gを介して、他方をガイドロッド47により切り欠き部62gおよび長孔部77fを介してそれぞれ摺動自在に支持されている。
ガイドロッド47,48には同形状の偏心軸部が設けられ、その偏心軸部を回動操作することにより上記各レンズ保持枠の中心(レンズ光軸)が同様な状態で調整されるが、以下の説明においては、各レンズ保持枠の中の1つの第二群レンズ保持枠52を例にとって位置調整範囲を説明する。
図18,19に示すように一方のガイドロッド47のロッド部47dは、第二群レンズ保持枠52に支持されるスリーブ49に、他方のガイドロッド48のロッド部48dは、第二群レンズ保持枠52の長孔52にそれぞれ摺動自在に嵌入している。ロッド部47dは、偏心軸部47aおよび47bに対してδ1 だけ偏心しており、偏心軸部47aの回動によりロッド部47dの中心は、偏心軌跡e1 上を移動する。そのとき、第二群レンズ51の光軸O′位置の方向は、ガイドロッド48のロッド部48dを中心にして中心線C1 の両側に角度αだけ変化する。また、第二群レンズ51の光軸O′位置は、ロッド部48dとの距離R1 から距離変化幅2δ1 だけ変化する。
他方のガイドロッド48のロッド部48dも偏心軸部48aおよび48bに対してδ1 だけ偏心しており、偏心軸部48aの回動によりロッド部48dの中心は、偏心軌跡e2 上を移動する。そのとき、第二群レンズ51の光軸O′位置の方向は、ガイドロッド48のロッド部48dを中心にして中心線C2 の両側に揺動角度βだけ変化する。この場合、第二群レンズ51の光軸O′位置は、ロッド部48dとの距離R2 は変化しない。
図20に示すように偏心軸部47a側を回動操作した場合、両角度αと距離変化幅2δ1 に内接する円軌跡LP に沿って第二レンズ群51の光軸O′が移動する。この円軌跡LP の大きさは、偏心軸部の偏心量δ1 による。また、偏心軸部48a側を回動操作した場合、両揺動角度βの変化にともなって第二レンズ群51の光軸O′が円軌跡LP 上の両側に円弧幅Pだけ移動する。この円弧幅Pは、偏心軸部の偏心量δ1 による。
位置調整範囲としては、少なくとも円軌跡LP で囲まれる全範囲を満足する必要がある。図21は、偏心量δ1 が不足し、狭い円弧幅Paであった場合、偏心軸部48dを回動操作したときの位置調整可能な範囲をハッチングで示している。この場合、中央部に調整不可能な領域(ハッチングのない領域)が生じる。図22は、偏心量δ1 が十分あって円軌跡LP の中心に達するような円弧幅Pbであった場合、偏心軸部48dを回動操作したときの位置調整可能な範囲をハッチングで示している。この状態であれば位置調整範囲は、少なくとも円軌跡LP に囲まれる全範囲を満足する。
上述したガイドロッド47,48によるレンズ光軸の調整は、第二,三,四群枠ユニット50,60,80、絞枠ユニット70を固定環83内に組み込み、さらに、第一群枠ユニット40をカム環84に嵌入させた状態、すなわち、光学ユニット2組み立て状態で行うか、あるいは、光学ユニット2を外装ユニット1に組み込んだ状態で行って、第一群レンズの光軸Oに対する第二,三,四群レンズの光軸合わせが行われる。なお、レンズ光軸位置の測定は、光軸位置測定装置を用いる。
上記いずれの状態でのレンズ光軸の調整においても各ガイドロッドの偏心軸部47a,48aのすり割り部47c、または、48cが固定環83の後端面に露呈しているので、工具を挿入して上記すり割り部を回転操作して光軸の合わせ作業が可能である。光軸合わせが終了したとき、偏心軸部が嵌入する嵌合穴83f,83gに接着剤を注入し、偏心軸部を接着固定する。
次に、上述したレンズ鏡筒10の光学ユニット2を構成する各枠部材の支持状態および移動動作について説明する。
本枠11に対して固定環83は、後端部で結合され一体化している。そして、第一群枠ユニット40の第一群枠部材43は、固定環83に固着される固定環カバー46の凸部46dで回転規制された状態で光軸O方向に進退移動が可能であり、カム環84が回転操作されるとカム環84のカム溝84eによって進退移動する。
第二群枠ユニット50における第二群レンズ保持枠52は、ガイドロッド47,48により回転規制状態で光軸O方向に進退移動が可能である。第二群回転リング54は、第二群レンズ保持枠52とともに光軸O方向に移動するとともにレンズ駆動枠87の回転に連動して回転駆動される。第二群回転ズーム枠58は、カム環84の直進溝84dに沿ってカム環84とともに回転駆動され、かつ、固定環83のカム溝83dによって光軸O方向にも進退移動する。そして、第二群回転ズーム枠58の回転と光軸O方向の進退移動に伴ってカム溝58dを介して第二群回転リング54の進退位置が定まり、さらに、第二群レンズ保持枠52の光軸O方向の進退位置が定まる。
一方、第三群枠ユニット60における第三群レンズ保持枠62も同様にガイドロッド47,48により回転規制状態で光軸O方向に進退移動が可能である。第三群回転リング64は、第三群レンズ保持枠62とともに光軸O方向に移動するとともにレンズ駆動枠87の回転に連動して回転駆動される。第三群回転ズーム枠68は、カム環84の直進溝84dに沿ってカム環84とともに回転駆動され、かつ、固定環83のカム溝83eによって光軸O方向にも進退移動する。そして、第三群回転ズーム枠68の回転と光軸O方向の進退移動に伴ってカム溝68dを介して第三群回転リング64の進退位置が定まり、第三群レンズ保持枠62の光軸O方向の進退位置が定まる。
絞枠ユニット70は、ガイドロッド47,48により回転規制された状態で光軸O方向に進退移動が可能であり、カム環84のカム溝84kによりカムフォロア73を介して光軸O方向に進退駆動される。
第四群枠ユニット80は、ガイドロッド47,48により回転規制された状態で光軸O方向に進退移動が可能であり、カム環84のカム溝84mによりカムフォロア78を介して光軸O方向に進退駆動される。
レンズ鏡筒10において、ズーミングを行うためにズーム環26をゴムリング29を介して回転操作した場合、カム環84の回転にともなって第一群枠ユニット40が光軸O方向の所望のズーム位置に進退移動する。また、第二群,第三群回転ズーム枠58,68がそれぞれカム環84の回転にともなって回転し、かつ、光軸O方向に移動する。
第二群,第三群回転リング54,64は、非回転状態のレンズ駆動枠87により回転規制状態に保持された状態で第二群,第三群回転ズーム枠58,68の光軸O方向の移動量に、さらに、該ズーム枠58,68の回転にともなうカム溝による移動量が重畳されて光軸O方向に移動する。該回転リング54,64とともに第二群,第三群レンズ保持枠52,62がそれぞれ所望のズーム位置に進退移動する。さらに、絞枠ユニット70および第四群枠ユニット80は、カム環84の回転に伴ってカム溝84k,84mを介してそれぞれの所望のズーム位置に進退移動する。
そのズーミング時のズーム環26の回転位置は、ズームエンコーダFPC25を介してレンズ鏡筒制御FPC102側に伝達され、装着されているカメラボディ側にズーム位置信号として出力される。
続いて、距離環14をゴムリング15を介して回転操作した場合、一対の距離PI19によりその回転量および回転方向が検出される。その回転量出力は、距離PI用FPC18を介してレンズ鏡筒制御FPC102側に伝達され、上記回転量出力に対応した距離に合焦するべくフォーカスモータ121が回転駆動される。一方、装着されるカメラボディ側からフォーカシング距離データがレンズマウント接点部111aを介してレンズ鏡筒制御FPC102に取り込まれた場合は、該フォーカシング距離データに基づいてフォーカスモータ121が必要な方向に所定量回転駆動される。
フォーカスモータ121が回転駆動されるとレンズ駆動枠87が回転駆動され、連結腕88を介して第二群,第三群回転リング54,64がともに回転駆動される。その回転駆動に伴ってフォーカシング時には停止している第二群,第三群回転ズーム枠58,68のカム溝に沿って第二群,第三群回転リング54,64が進退移動する。第二群,第三群回転リング54,64とともに第二群,第三群レンズ保持枠52,62がそれぞれフォーカシング位置に移動する。レンズ駆動枠87の回転は、連結腕23を介して目盛環21に伝達される。目盛環21の回転位置信号は、距離エンコーダFPC13を介してレンズ鏡筒制御FPC102側に伝達され、さらに、レンズマウント接点部111aを介してカメラボディ側に伝達される。同時にフォーカスモータ121の回転量は、モータPI112によって検出され、レンズ鏡筒制御FPC102側に伝達される。
レンズ鏡筒10において、絞り駆動が行われる場合は、レンズマウント接点部111aを介して絞り信号がレンズ鏡筒制御FPC102側に取り込まれ、絞り駆動モータ駆動信号に変換される。上記絞り駆動モータ駆動信号は、絞りFPC75を介して絞り駆動モータ74に伝達され、絞り駆動板71Bを介して絞り羽根72が回転駆動される。絞り駆動板71Bの全開放位置(リセット位置)信号は、絞りPI79により検出され、絞りFPC75を介してレンズ鏡筒制御FPC102側に取り込まれる。
次に、レンズ鏡筒10のズーム駆動装置によるズーミング時およびフォーカシング時におけるズーム環およびレンズ駆動枠の回転に対する各レンズ及び絞りの進退位置(すなわち、各レンズ枠及び絞枠の進退位置)について、図23〜26等を用いて詳細に説明する。
図23は、レンズ鏡筒10のワイド状態におけるカム環,固定環,第二,第三群回転ズーム枠およびカムフォロアを外周側から見た展開図である。図24は、レンズ鏡筒10のテレ状態におけるカム環,固定環,回転ズーム枠およびカムフォロアを外周側から見た展開図である。図25は、レンズ鏡筒10のズーミングおよびフォーカシング時における第二,第三群回転ズーム枠を外周側から見たカムフォロアの移動状態を示す展開図である。図26は、レンズ鏡筒10における各レンズ群,絞枠のズーミングおよびフォーカシング時の移動軌跡を示す図である。
以下の説明において、レンズ鏡筒10におけるワイドから標準(ズーム)へのズーミング時のカム環84の回転角を時計回りのθS とする。ワイドからテレへのズーミング時のカム環84の回転角を時計回りのθT とする。ワイド状態にあって無限遠から至近にフォーカシングするときのレンズ駆動枠87の回転角を反時計回りのθ0 とする。標準状態にあって無限遠から至近にフォーカシングするときのレンズ駆動枠87の回転角を反時計回りのθ1 とする。テレ状態にあって無限遠から至近にフォーカシングするときのレンズ駆動枠87の回転角を反時計回りのθ2 とする。
レンズ鏡筒10のワイドからテレへのズーミング動作において、カム環84の時計回りの回転角θT の回転にともなって、第一群レンズ41を支持する第一群枠部材43は、固定環カバー46に回転が規制された状態のもとでカム溝84eによって前方に所定の移動量だけ繰り出される(図23,24,26)。
同時に上記ワイドからテレへのズーミング動作にて、絞り羽根を内蔵する絞枠部材71は、ガイドロッド47,48で回転規制された状態でカム環84のカム溝84kによって前方に所定の移動量だけ繰り出される(図23,24,26)。
同様に、上記ワイドからテレへのズーミング動作にて、第四群レンズ81を支持する第四群枠部材77は、同様にガイドロッド47,48で回転規制された状態でカム環84のカム溝84mによって前方に所定の移動量だけ繰り出される(図23,24,26)。
なお、フォーカシング動作時におけるレンズ駆動枠87の回転にともなう第一群枠部材43と絞枠部材71と第四群枠部材77の移動はない。
一方、第二群レンズ51と第三群レンズ61とは、ズーミング時とフォーカシング時ともに進退移動する。
第二群レンズ51は、第二群レンズ保持枠52に保持され、第二群レンズ保持枠52は、第二群回転リング54に光軸O方向に一体に支持されている。従って、第二群レンズ51の光軸O方向(光軸上)への移動量は、第二群回転リング54に固着されるカムフォロア55の光軸O方向(光軸上)への移動量と同一である。また、第三群レンズ61の光軸O方向(光軸上)への移動量も同様に第三群回転リング64に固着されるカムフォロア65の光軸O方向(光軸上)への移動量と同一である。従って、以下の説明では、第二群レンズ51、または、第三群レンズ61の光軸O方向(光軸上)への移動量をそれぞれカムフォロア55、または、65の光軸O方向(光軸上)への移動量によって説明する。なお、以下の説明において、移動量が光軸O方向(光軸上)への移動量であることの記載は、省略する。
ワイド状態にて無限遠から至近にフォーカシングされた場合、第二群回転ズーム枠58は、ワイド位置に止まった状態で第二群回転リング54がレンズ駆動枠87によって反時計回りにθ0 だけ回転駆動される(図23)。上記回転によってカムフォロア55は、第二群回転ズーム枠58のカム溝58dに沿って移動し、ワイドで無限遠合焦位置(以下、ワイド/∞位置と記載)からワイドで至近合焦位置(以下、ワイド/至近位置と記載)へのカムフォロア55の移動量は、α0となる(図23,26)。
フォーカシング位置が∞位置に固定されている状態でワイドからテレにズーミングされた場合、第二群回転ズーム枠58は、カム環84とともに時計回りに回転角θT だけ回転するので、固定環83のカム溝83dにより移動量−Z2 だけ繰り込まれる(図24)。そのとき、第二群回転リング54は回転せず、第二群回転ズーム枠58のカム溝58dによりカムフォロア55は、移動量αT だけ前方に移動する。結果としてワイド/∞位置からテレ/∞位置へのカムフォロア55の移動量は、移動量αT に移動量−Z2 が加算され、αT −Z2 となる(図26)。
テレ状態にて∞位置から至近位置にフォーカシングされた場合、第二群回転ズーム枠58はテレ位置にあって、第二群回転リング54がレンズ駆動枠87によって反時計回りにθ2 だけ回転駆動される(図24)。上記回転によってカムフォロア55が第二群回転ズーム枠58のカム溝58dに沿ってテレ/∞位置からテレ/至近位置へ移動量+α2 だけ移動する(図24,26)。従って、ワイド/∞位置からテレ/至近位置へのカムフォロア55の移動量は、(αT −Z2 )+α2 となる(図26)。
次に、第三群レンズ61(第三群回転リング64のカムフォロア)の移動量について説明する。この場合も前記第二群レンズ51と同様であって、ワイド状態にて無限遠から至近にフォーカシングされた場合、第三群回転ズーム枠68はワイド位置に止まり、第三群回転リング64がレンズ駆動枠87によって反時計回りに回転角θ0 だけ回転駆動される(図23)。上記回転によってカムフォロア65が第三群回転ズーム枠68のカム溝68dに沿って移動し、ワイド/無限遠(∞)位置からワイド/至近位置へのカムフォロア65の移動量は、β0 となる(図23,26)。
フォーカシング位置が∞位置に固定されている状態でワイドからテレにズーミングされた場合、第三群回転ズーム枠68は、ワイドからテレへのズーミング時にカム環84とともに時計回りに回転角θT だけ回転するので、固定環83のカム溝83eにより移動量−Z3 だけ繰り込まれる(図24)。そのとき、第三群回転リング64は回転しないので第三群回転ズーム枠68のカム溝68dによりカムフォロア65は、移動量βT だけ前方に移動する。結果としてワイド/∞位置からテレ/∞位置へのカムフォロア65の移動量は、βT −Z3 となる(図26)。
テレ状態にて∞位置から至近位置にフォーカシングされた場合、第三群回転ズーム枠68はテレ位置にあって、第三群回転リング64がレンズ駆動枠87によって、反時計回りにθ2だけ回転駆動される(図24)。上記回転によってカムフォロア65が第三群回転ズーム枠68のカム溝68dに沿って移動量+β2(テレ/∞位置基準)だけ移動する(図24,26)。従って、ワイド/∞位置からテレ/至近位置へのカムフォロア65(従って、第三群レンズ61)移動量は、(βT −Z3 )+β2となる(図26)。
上述のように第二、第三回転ズーム枠58,68とカムフオロア55,65との光軸O方向での相対的位置は、ズーミングによる第二,第三群回転ズーム枠58,68自身の回転とフォーカシングによるレンズ駆動枠87の回転に伴って生じるカム溝58d,68d上でのカムフォロア55,65の位置で決定されることなる。言い換えれば、カムフォロア55,65のカム溝58d,68dのカム筋上での相対位置は、ズーミングによる第二,第三群回転ズーム枠58,68自身の回転とフォーカシングによるレンズ駆動枠87の回転によって決定される。従って、第二、第三回転ズーム枠58,68のカム溝58d,68dには、それぞれフォーカシングのためのカム領域とズーミングのためのカム領域が重畳して配置されていることになる。そして、ズーミングによるカムフォロア55,65の本枠11に対する移動量(光軸上、光軸O方向への移動量)は、カムフォロア55,65に対し回転する第二、第三回転ズーム枠58,68のカム溝58d、68dの作用によって生じる光軸方向への相対的移動量と、カム環84の直進溝84dと固定環83のカム溝83dとの作用により第二,第三回転ズーム枠58,68自身の光軸O方向への移動量とを加算したものとなる。フォーカシングによるカムフォロア55,65の本枠11に対する移動量(光軸上、光軸O方向ヘの移動量)は、第二,第三回転ズーム枠58,68のカム溝58d、68dに対して回転する第二群回転リング54、第三群回転リング64のカムフォロア55,65の移動による光軸O方向への移動量のみである。
ここで、ズーミング時およびフォーカシング時における第二,第三回転ズーム枠58,68のカム溝58d,68dによる第二,第三群回転リング54,64のカムフォロア55,65の相対的移動量を図25の回転ズーム枠展開図を用いて説明する。
図25は、ワイド,標準(ズーム),テレのズーミング時またはフォーカシング時におけるカム溝58d,68dによるカムフォロア55,65の移動量をまとめて示している。
まず、カムフォロア55の光軸O方向の移動量について説明すると、∞合焦状態にてズーミング時に第二群回転ズーム枠58がワイドから標準まで回転角θS (但し、θS <θ0 )だけ回転した場合、カムフォロア55は、位置55W1から位置55S1へ移動し、その移動量は、αS となる。また、∞合焦状態にてワイドからテレまで回転角θT (但し、θT <(θS +θ1 ))だけ回転すると、カムフォロア55は、位置55W1から位置55T1へ移動し、その移動量は、αT となる。
また、ワイド状態でのフォーカシング時に第二群回転リング54が∞位置から至近位置まで回転角θ0(但し、θ0 <θT ,θ0 <(θS +θ1 ))だけ回転すると、カムフォロア55は、位置55W1から位置55W2へ移動し、その移動量は、α0となる。標準状態で∞位置から至近位置まで回転角θ1だけ回転すると、カムフォロア55は、位置55S1から位置55S2へ移動し、その移動量は、α1となる。テレ状態で∞位置から至近位置まで回転角θ2だけ回転すると、カムフォロア55は、位置55T1から位置55T2へ移動し、その移動量は、α2となる。
結果的にカムフォロア55のワイド/∞位置55W1を基準にしたとき、ワイド状態,標準状態,テレ状態における各至近位置までのカムフォロア55の移動量は、それぞれα0,αS +α1,αT+α2で与えられる。なお、これらのカムフォロア55の移動量に対して前述したように第二群回転ズーム枠58のズーミング時の移動量、例えば、−Z2 (ワイドとテレ間)を加算すれば、実際のカムフォロア55の移動量、従って、第二群レンズ51の本枠11に対する移動量が得られる。
カムフォロア65の移動量についてもカムフォロア55の移動量と同様に図25上で求めることができる。∞合焦状態にてズーミング時に第三群回転ズーム枠68がワイドから標準まで回転角θS だけ回転した場合、カムフォロア65は、位置65W1から位置65S1へ移動し、その移動量は、βS となる。ワイドからテレまで回転角θT だけ回転すると、カムフォロア65は、位置65W1から位置65T1へ移動し、その移動量は、βT となる。
また、ワイド状態でのフォーカシング時に第三群回転リング64が∞位置から至近位置まで回転角θ0だけ回転すると、カムフォロア65は、位置65W1から位置65W2へ移動し、その移動量は、β0となる。標準状態で∞位置から至近位置まで回転角θ1だけ回転すると、カムフォロア65は、位置65S1から位置65S2へ移動し、その移動量は、β1となる。テレ状態で∞位置から至近位置まで回転角θ2だけ回転すると、カムフォロア65は、位置65T1から位置65T2へ移動し、その移動量は、β2となる。
結果的にカムフォロア55のワイド/∞位置65W1を基準にしたとき、ワイド状態,標準状態,テレ状態における各至近位置までのカムフォロア65の移動量は、それぞれβ0,βS +β1,βT+β2で与えられる。なお、これらのカムフォロア65の移動量に前述したように第三群回転ズーム枠68のズーミング時の移動量、例えば、−Z3 (ワイドとテレ間)を加算すれば、実際のカムフォロア65の移動量、従って、第三群レンズ61の本枠11に対する移動量が得られる。
上述したようにレンズ鏡筒10においては、各光学系を組み立て済みの光学ユニット2を本枠11に固定後、外装ユニット1の外観の一部を成す構成部材を含む部材である距離環14,中枠16,目盛環21,ズーム台24,ズーム環26,後カバー31を順次組み付けていくことで外装ユニット1が組み付けられるので、組み立て性がよく、生産性が向上する。
光学ユニット2と、後カバー31以降の組み付け前の外装ユニット1との組み立てが終了した組み立て体の状態で各ユニット内蔵のFPCとレンズ鏡筒制御FPC102間のコネクタ接続を行い、そこで、フォーカスモータを含む合焦レンズ駆動ユニット101を本枠11の後方より挿入して固定環83の端面に固着する。また、レンズ鏡筒制御FPC102を本枠11の後端部に取り付ける。このように合焦レンズ駆動ユニット101およびレンズ鏡筒制御FPC102とを光学ユニット2と外装ユニット1等から独立した状態でレンズ鏡筒10内に取り付けることができ、あるいは、取り外しができる。従って、電装品が実装された制御ユニット3が上記組み立て体の組み立て作業中のほとんどの期間で付随してまわることがなく、組み立て作業の煩雑化が避けられる。また、上記組み立て体と制御ユニット3、特に、合焦レンズ駆動ユニット101とを簡単に分離することが可能であり、さらに、制御ユニット3とともにカメラボディとの通信接点であるマウント接点部も合わせて上記組み立て体から取り外し可能であることなどから修理、電装品の交換等が簡単に行うことができる。
この後に後カバー31,間隔座板35,シールリング6B,レンズマウント36,後カバー37を組み付ける。
レンズ鏡筒10の各外観部材間の当接,摺動面には、上述したようにOリング5A〜5Fおよびシールリング6A,6B等が弾性圧縮変形して挟持されて配され、レンズ鏡筒の防水性が十分機能する。
また、レンズ鏡筒10のズーミングによるレンズ鏡筒内の容積の変化に伴う大気圧との圧力差については、後カバー34の周方向に配された通気孔群31bと、その通気孔群31bの外面に配された撥水シート33とを通して空気が出入りすることにより、該圧力差の発生が防止される。また、水滴の侵入は撥水シート33により防止される。
カバー後枠37をレンズマウント36の内部に装着することにより各接続用FPCや制御ユニット3のFPCやリード線等が駆動部材である第四群レンズ保持枠82等の可動部材に接触することが確実に防止される。
また、カバー後枠37の取り付け状態で防塵カバーリング38は、第四群レンズ保持枠82の外周に嵌合し、同時に第四群レンズ保持枠82の後方外周に配された防塵部材82Bは、カバー後枠37の筒部内周に嵌合することからカメラボディ未装着状態でレンズマウント36の側からの塵埃の侵入が確実に防止される。
上述したように本実施形態のレンズ鏡筒10によれば、一対のガイドロッド47,48の回動操作することにより、該ガイドロッドに摺動自在に支持される複数のレンズ保持枠52,62,82の固定環83に対する位置を同時に微調整することができる。その調整によって、第一群レンズ41に対して進退移動する第二,三,四群レンズ51,61,81の光軸位置調整がなされる。その調整機構は、ガイドロッド47,48に偏心軸部を設けた簡単な構成の調整機構であり、光軸ずれの極めて少ない高精度のレンズ鏡筒を得ることができる。
なお、上述した実施形態の場合、ガイドロッド47,48により支持される第二レンズ保持枠52と第三,四レンズ保持枠62,82との間で支持構造が異なっている。すなわち、第二レンズ保持枠52は、ガイドロッド47側でスリーブ穴で支持され、ガイドロッド48側で長孔で支持されているが、第三,四レンズ保持枠62,82は、ガイドロッド47側で長孔,切り欠きで支持され、ガイドロッド48側でスリーブ穴,丸穴で支持されている。しかし、この支持構造に限らず第二レンズ保持枠52および第三,四レンズ保持枠62,82ともに同一の支持構造を採用しても同様の効果が得られる。
また、上述した実施形態の場合、ガイドロッド47,48を両端部に偏心軸部が設けられ、中央部のロッド部にて各レンズ保持枠が支持される構造が採用されているが、これに限らず例えば、ガイドロッドの一端部にのみ偏心軸部を設け、先端のロッド部にてレンズ保持枠を支持する片持ち構造に対しても本発明の要旨は適用可能である。
本発明によるレンズ鏡筒は、可動の単一、若しくは、複数のレンズを有するレンズ鏡筒において、簡単な構造を有し、容易にレンズ光軸の調整を行えるレンズ鏡筒として利用することができる。
本発明の一実施形態のレンズ鏡筒の側面図である。 図1のレンズ鏡筒のワイド状態における光軸上の断面図である。 図1のレンズ鏡筒のテレ状態における光軸上の断面図(上半部分)である。 図1のレンズ鏡筒を構成する外装ユニットの一部の分解斜視図である。 図1のレンズ鏡筒を構成する外装ユニットの他の一部の分解斜視図である。 図1のレンズ鏡筒を構成する光学ユニットの一部の分解斜視図である。 図1のレンズ鏡筒を構成する光学ユニットの他の一部の分解斜視図である。 図1のレンズ鏡筒を構成する制御ユニットを結像側(後方側)からみた斜視図である。 図8の制御ユニットを構成するレンズ鏡筒制御FPCの展開図である。 図8の制御ユニットを構成するFPC支持板の斜視図である。 図6,7の光学ユニットの組み立て状態の斜視図である。 図1のレンズ鏡筒において、互いに固定されるべき本枠と固定環とを結像側(後方側)からみた分解斜視図である。 図4,5の外装ユニットと図11の光学ユニットとからなる組み立て体の後部を結像側(後方側)からみた斜視図である。 図13に示した光学ユニットと外装ユニットとの組み立て体の後部に制御ユニットを装着した状態を結像側(後方側)から見た斜視図である。 図1のレンズ鏡筒に適用されるガイドロッドの斜視図である。 図15のガイドロッドの偏心軸部に設けられるすり割り部に対する1つの変形例であって、カット面部を設けた偏心軸部の斜視図であ 図15のガイドロッドの偏心軸部に設けられるすり割り部に対する別の変形例であって、六角穴部を設けた偏心軸部の斜視図である。 図1のレンズ鏡筒における一対のガイドロッドによる第二群レンズ保持枠の支持状態を示し、スリーブ穴嵌入側のガイドロッドによる位置調整状態を示す図である。 図1のレンズ鏡筒における一対のガイドロッドによる第二群レンズ保持枠の支持状態を示し、長孔嵌入側のガイドロッドによる位置調整状態を示す図である。 図1のレンズ鏡筒において、ガイドロッドによる位置調整範囲で調整すべき範囲を示す図である。 図1のレンズ鏡筒において、長孔嵌入側ガイドロッドの偏心量が不足した場合の位置調整範囲を示す図である。 図1のレンズ鏡筒において、長孔嵌入側ガイドロッドの偏心量が十分であった場合の位置調整範囲を示す図である。 図1のレンズ鏡筒のワイド状態におけるカム環,固定環,回転ズーム枠およびカムフォロアを外周側から見た展開図である。 図1のレンズ鏡筒のテレ状態におけるカム環,固定環,回転ズーム枠およびカムフォロアを外周側から見た展開図である。 図1のレンズ鏡筒のズーミングおよびフォーカシング時における第二,第三群回転ズーム枠を外周側から見たカムフォロアの移動状態を示す展開図である。 図1のレンズ鏡筒における各レンズ群,絞枠のズーミングおよびフォーカシング時の移動軌跡を示す図である。
符号の説明
46f
…嵌合穴部(軸受け,第一の軸受け)
46g
…嵌合穴部(軸受け,第二の軸受け)
47 …ガイドロッド
(ロッド部材,第一のロッド部材)
47a,47b,47a′,47a″,
48a,48b
…偏心軸部(偏心円柱部)
47c,48c
…すり割り部(被操作形状部)
47c′
…カット面部(被操作形状部)
47c″
…六角穴部(被操作形状部)
47d,48d
…ロッド部
48 …ガイドロッド(ロッド部材,第二のロッド部材)
52 …第二群レンズ保持枠(レンズ保持枠)
62 …第三群レンズ保持枠(レンズ保持枠)
82 …第四群レンズ保持枠(レンズ保持枠)
83f
…嵌合穴部(軸受け,第一の軸受け)
83g
…嵌合穴部(軸受け,第二の軸受け)

代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (4)

  1. レンズ保持枠と、
    上記レンズ保持枠を移動可能に案内する円柱状のロッド部と、上記ロッド部の軸に対し平行で、かつ、偏心し、上記ロッド部の少なくとも一端部に設けられた偏心円柱部とを有する一対のロッド部材と、
    上記偏心円柱部を受ける軸受けと、
    を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 上記ロッド部材には、さらに、上記ロッド部に上記偏心円柱部の軸に関する回転を与えるための形状を有する被操作形状部が設けられることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 上記被操作形状部は、すり割形状又は六角穴形状であることを特徴とする請求項2記載のレンズ鏡筒。
  4. レンズ保持枠と、
    上記レンズ保持枠を移動可能に案内する円柱状のロッド部と、上記ロッド部の軸に対し平行で、かつ、偏心し、上記ロッド部の少なくとも一端部に設けられた偏心円柱部とを有する第一のロッド部材と、
    上記レンズ保持枠を移動可能に案内するため円柱状のロッド部と、上記ロッド部の軸に対し平行で、かつ、偏心し、上記ロッド部の少なくとも一端部に設けられた偏心円柱部とを有する第二のロッド部材と、
    上記第一のロッド部材の偏心円柱部を受ける第一の軸受けと、
    上記第二のロッド部材の偏心円柱部を受ける第二の軸受けと、
    を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
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