JP4575114B2 - ズームレンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

本発明は、フォーカシング可能なズームレンズ鏡筒の構造に関する。
カメラや電子カメラなどの撮影機器は、撮影レンズを保持するレンズ鏡筒を備えている。中でも、撮影レンズがズーム可能なレンズである場合には、レンズ鏡筒はズームレンズ鏡筒と呼ばれる。
このズームレンズ鏡筒が保持する撮影レンズは、一般に、担う光学的な機能に応じて複数のレンズ群に分けられるが、例えば、主としてフォーカスを行うためのレンズ群、主としてズームを行うためのレンズ群、などが例として挙げられる。より具体的には、例えば最も被写体側に配設するレンズ群(第1群レンズ)をフォーカス用のレンズ群とし、2番目に被写体側に配設するレンズ群(第2群レンズ)をズーム用のレンズ群とする例がある。このとき、フォーカス用のレンズ群をさらに前群と後群とに分けて、被写体距離に応じてこれら前群と後群とを相対的に移動させることにより、球面収差等を補正するようになされたフローティングレンズも知られている。
こうした構成の、従来より提案されているズームレンズ鏡筒の例としては、ズームを行うときとフォーカスを行うときとの両方において、第1群レンズおよび第2群レンズの双方が、光軸方向および光軸周り方向に移動するように構成されたものが挙げられる。
ズームレンズ鏡筒として特許文献1に提案されたものは、固定枠と可動のレンズ保持枠とを有し、該レンズ保持枠を回動、または、進退させてズーミング、または、フォーカシングを行うレンズ鏡筒に関するものである。詳しくは、該ズームレンズ鏡筒においては、第一のレンズ保持枠と第二のレンズ保持枠を回動、あるいは、進退させて焦点距離を変化させ、さらに、上記第二のレンズ保持枠を進退させて合焦動作を行うように構成されており、レンズ鏡筒の全長の短縮化が図られている。
さらに、上述したようなズームレンズ鏡筒は、近年では、より高い光学性能を獲得するために、球面レンズに加えて、非球面レンズを含んだ光学構成になっていることも少なくない。
また、ズームレンズ鏡筒の先端部に、レンズフードを取り付けることは従来より行われている。このレンズフードは、撮影範囲外から入射する光をカットすることにより、フレアやゴーストの発生を防ぐためのものである。このレンズフードは、望遠側の焦点距離をもつレンズ鏡筒に取り付けるタイプであるときは円錐面や円筒面を組み合わせた構造をなしているものが多いが、広角側の焦点距離をもつレンズ鏡筒に取り付けるタイプであるときは撮影画面をけることがないように、複雑な形状にカットされたレンズフードが用いられている。この複雑な形状のレンズフードは、より詳しくは、撮影レンズにより形成される円形のイメージサークルの内の、矩形をなす撮影範囲の外となる光線をカットする形状となっているために、上下および左右にはそれぞれ対称であるが、例えば斜め方向に回転して用いるには適さないものとなっている。
特許文献1は、特開平4−52628号公報である。
しかし、上述した特許文献1によるズームレンズ鏡筒は、合焦駆動時にて1つの枠部材である上記第二のレンズ保持枠のみを進退駆動させる構造を有する鏡筒であり、合焦駆動時に複数の枠部材を進退させる必要がある場合、上記ズームレンズ鏡筒の構造では対応することができない。
また、他の従来のズームレンズ鏡筒においても合焦駆動時に複数のレンズ保持枠を同時にズーミング駆動時には、同量だけ進退移動し、合焦駆動時には、異なる量進退移動するような構造の鏡筒構造を有するものの提案はなされていない。
そして、上述したような従来の、最も被写体側の第1群レンズが光軸周りに回転する構成のズームレンズ鏡筒は、上記複雑な形状のレンズフードを取り付けると、フォーカス時、あるいはズーム時に、レンズフードが十分な機能を果たさなかったり、あるいはレンズフード自体に起因して撮影画像がけられてしまう可能性がある。
さらに、上述した非球面レンズを含む撮影光学系は、光軸周りに回転させると、その回転位置に応じて光学性能が低下してしまう場合があることが知られている。従って、上記従来のズームレンズ鏡筒は、非球面レンズを用いるのに適した構成であるとはいえなかった。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、ズームレンズ鏡筒において、合焦時に複数のレンズ群を異なる方向、または、異なる移動量進退可能であり、しかも、鏡筒の小型化も実現可能なズームレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、第1の発明によるズームレンズ鏡筒は、固定枠と、ズームを行う際に上記固定枠周りに回転するようになされたカム枠と、上記カム枠が回転することにより光軸方向に移動するズーム枠と、上記ズーム枠に支持されていて光軸方向には該ズーム枠と伴に移動し光軸周り方向には該ズーム枠に対して相対的に回転可能なフォーカス枠と、上記フォーカス枠が回転することにより光軸方向に移動する第1の移動枠と、上記フォーカス枠が回転することにより光軸方向に上記第1の移動枠とは異なる量を移動する第2の移動枠と、上記第1の移動枠の光軸方向の移動を許容しながら光軸周り方向の回転を規制するために該第1の移動枠と上記固定枠とに設けられた第1の直進手段と、上記ズーム枠の上記第1の移動枠に対する光軸方向の移動を許容しながら光軸周り方向の回転を規制するために該ズーム枠と該第1の移動枠とに設けられた第2の直進手段と、上記フォーカス枠と上記第1の移動枠とに設けられていて該フォーカス枠に対して該第1の移動枠を光軸方向に駆動する第1の駆動手段と、上記フォーカス枠と上記第2の移動枠とに設けられていて該フォーカス枠に対して該第2の移動枠を光軸方向に駆動する第2の駆動手段と、上記第2の移動枠の上記第1の移動枠に対する光軸方向の移動を許容しながら光軸周り方向の回転を規制するために該第2の移動枠と該第1の移動枠とに設けられた第3の直進手段と、フォーカスを行う際に上記フォーカス枠に対して相対的に光軸方向に移動しながら該フォーカス枠を光軸周り方向に回転させる第3の駆動手段と、を具備したものである。
また、第2の発明によるズームレンズ鏡筒は、上記第1の発明によるズームレンズ鏡筒において、上記第3の駆動手段が、上記フォーカス枠に設けられた直進溝と、この直進溝に係合して光軸方向への相対的な移動を可能とするキー部材と、を有して構成されたものであり、上記キー部材は、フォーカスを行う際に、光軸周りに回動するように構成されたものである。
さらに、第3の発明によるズームレンズ鏡筒は、第1の枠と、ズームを行う際に上記第1の枠周りに回転するようになされた第2の枠と、上記第2の枠が回転することにより光軸方向に移動する第3の枠と、上記第3の枠に支持されていて光軸方向には該第3の枠と伴に移動し光軸周り方向には該第3の枠に対して相対的に回転可能な第4の枠と、上記第4の枠が回転することにより光軸方向に移動する第5の枠と、上記第4の枠が回転することにより光軸方向に上記第5の枠とは異なる量を移動する第6の枠と、上記第5の枠の光軸方向の移動を許容しながら光軸周り方向の回転を規制するために該第5の枠と上記第1の枠とに設けられた第1の直進手段と、上記第3の枠の上記第5の枠に対する光軸方向の移動を許容しながら光軸周り方向の回転を規制するために該第3の枠と該第5の枠とに設けられた第2の直進手段と、上記第4の枠と上記第5の枠とに設けられていて該第4の枠に対して該第5の枠を光軸方向に駆動する第1の駆動手段と、上記第4の枠と上記第6の枠とに設けられていて該第4の枠に対して該第6の枠を光軸方向に駆動する第2の駆動手段と、上記第6の枠の上記第5の枠に対する光軸方向の移動を許容しながら光軸周り方向の回転を規制するために該第6の枠と該第5の枠とに設けられた第3の直進手段と、フォーカスを行う際に上記第4の枠に対して相対的に光軸方向に移動しながら該第4の枠を光軸周り方向に回転させる第3の駆動手段と、を具備したものである。
第4の発明によるズームレンズ鏡筒は、ズームレンズを構成し、合焦も行う第一のレンズ群と、ズームレンズを構成し、合焦も行う第二のレンズ群と、上記第一のレンズ群を保持し、合焦用の第一のカム手段を有する第一の枠手段と、上記第二のレンズ群を保持し、合焦用の第二のカム手段を有する第二の枠手段と、ズームを行うために上記第一の枠手段と上記第二の枠手段を光軸方向に同時に移動させる第三のカム手段と、上記第三のカム手段により光軸方向にのみ移動させられるために円周方向に設けられた円周溝を有する第三の枠手段と、上記第一のカム手段、第二のカム手段、及び、上記円周溝それぞれに嵌合し、上記第一の枠手段と第二の枠手段を合焦のときとズームのときに光軸方向に移動させるためのカムフォロアが設けられた第四の枠手段とを有しており、ズームを行うために上記第三のカム手段が駆動されるときには上記円周溝が光軸方向に移動させられ、上記第一の枠手段と上記第二の枠手段とを光軸方向にのみ移動するように駆動させられ、合焦時には上記第四の枠部材が回転駆動させられ、上記カムフォロアを円周方向に移動させて上記第一の枠手段と第二の枠手段を光軸方向にそれぞれ異なる量を移動させる。
第5の発明によるズームレンズ鏡筒は、第4の発明によるズームレンズ鏡筒において、上記第四の枠手段は、合焦時に上記光軸まわり回転駆動される、光軸に平行に延びるキー部材によって直進案内される。
第6の発明によるズームレンズ鏡筒は、第4の発明、または、第5の発明によるズームレンズ鏡筒において、第一のカム手段と第二のカム手段とは互いに光軸に対する傾きが逆である。
本発明によれば、合焦時に複数のレンズ群を異なる量を進退移動可能であり、鏡筒の小型化も実現可能なズームレンズ鏡筒を提供することができる。
以下、本発明の実施例について図を用いて説明する。
本発明の実施例1であるレンズ鏡筒について、図1〜13を用いて説明する。
図1は、上記レンズ鏡筒のワイド状態かつ∞合焦状態における光軸上の断面図である。図2は、上記レンズ鏡筒のテレ状態かつ∞合焦状態における光軸上の断面図である。図3は、上記レンズ鏡筒を構成する外装ユニットの一部の分解斜視図であり、図4は、上記レンズ鏡筒を構成する外装ユニットの他の一部の分解斜視図である。図5は、上記レンズ鏡筒を構成する光学ユニットの一部の分解斜視図であり、図6は、上記レンズ鏡筒を構成する光学ユニットの他の一部の分解斜視図である。図7は、上記レンズ鏡筒を構成する制御ユニットを結像側(後方側)からみた斜視図である。図8は、上記制御ユニットを構成するレンズ鏡筒制御FPCの展開図である。図9は、上記制御ユニットを構成するFPC支持板の斜視図である。図10は、上記レンズ鏡筒を構成する光学ユニットの組み立て状態の斜視図である。図11は、上記外装ユニットの本枠と上記光学ユニットの固定環との後端部を結像側(後方側)からみた分解斜視図である。図12は、上記光学ユニットと上記外装ユニットとの組み立て体を結像側(後方側)からみた斜視図である。図13は、上記光学ユニットと上記外装ユニットとの組み立て体にさらに制御ユニットを装着した状態を結像側(後方側)から見た斜視図である。
なお、以下の説明において、レンズ鏡筒の光学系(撮影レンズ)の光軸をOとし、光軸Oに沿う方向をZ方向する。Z方向のレンズ鏡筒被写体側を前方(+Z方向)とし、結像側を後方(−Z方向)とする。また、各構成部材の回転方向は、被写体側から見た回転方向の時計回り、または、反時計回りで示す。また、図3〜13において、符号a1 〜an 、b1 〜bn 、c1 〜cn 、および、d1 〜dn 等、の同一符号で示した方向は、組み立て時、該当する部材が挿通、嵌合、もしくは、螺合する方向を示している。
本レンズ鏡筒10は、一眼レフタイプのカメラボディに着脱可能で、かつ、焦点調節可能なズームレンズ鏡筒であり、主に本レンズ鏡筒の外装を形成する外装ユニット1と、外装ユニット1内部に収納され、本レンズ鏡筒の光学系を内蔵する光学ユニット2と、レンズ鏡筒10の駆動制御を行うための制御ユニット3とからなる。このレンズ鏡筒10の光学系は、被写体側(前方側)からズーミング時およびフォーカシング時に進退される第一群レンズ41と第二群レンズ51、および、ズーミング時に進退される第三群レンズ61と絞り羽根67とからなる。
外装ユニット1は、図1〜4に示すように前面部に前カバー12が装着され、光学ユニット2を内包する固定枠としての本枠11と、外周にゴムリング15が装着され、焦点調節時に回動される部材であって、本枠11に回転可能に嵌合する距離環14と、本枠11の外周に固定支持され、目盛環21を回転可能に保持する表示環保持環である中枠16と、本枠11の外周と中枠16の内周との間に回転自在に保持され、合焦レンズ系の合焦位置に対応する被写界側の被写体焦点位置を表示する距離目盛表示環である目盛環21と、本枠11の外周に固定支持されるズーム台24と、外周にゴムリング29が嵌合装着され、ズーミング時に回転操作されるズーム環26と、本枠11の背面側外周に固定支持され、距離環14,中枠16,ズーム環26等の光軸O方向の移動を防止するために後端部に配置される後端部外装部材としての後カバー(後端カバー)31と、本枠11の背面部に固着されるレンズマウント36と、レンズマウント36の内周に挿入固着されるカバー後枠37とを有してなる。
光学ユニット2は、図1,2,5,6に示すように第一のレンズ群としての第一群レンズ41を内蔵する第一群枠ユニット40と、第二のレンズ群としての第二群レンズ51を内蔵する第二群枠ユニット50と、フォーカシング時に第一,二群枠ユニット40,50を進退駆動するための第四の枠手段(合焦レンズ駆動枠)としてのフォーカス環54と、第三群レンズ61,絞り羽根67を内蔵する第三群枠ユニット60と、本枠11に固定支持される光学ユニット側固定枠としての固定環81と、固定環81に回転可能に支持されるカム環85と、固定環81の後方部に回転可能に支持され、フォーカス環54を回動駆動するフォーカス駆動環87とを有してなる。
制御ユニット3は、図7に示すようにフォーカスモータ,モータPI(フォトインタラプタ),減速ギヤ列等を有する合焦レンズ駆動ユニット101と、各制御用FPC(フレキシブル基板)コネクタ,制御用IC,マウント接点等が実装されたフレキシブル基板よりなるレンズ鏡筒制御FPC(レンズ鏡筒制御基板)102とからなる。
なお、レンズ鏡筒10においては、ズーム環26の回転駆動に伴って、第一群レンズ41、第二群レンズ51、第三群レンズ61、絞り羽根67が光軸O方向に沿って進退駆動される。さらに、フォーカス駆動環87の回転駆動に伴って、第一群レンズ41、第二群レンズ51が光軸O方向に進退駆動される。
次に上述したレンズ鏡筒10の各構成部材のさらなる詳細とその組み立て手順等について、以下、説明する。
なお、レンズ鏡筒10では、先に光学ユニット2がユニットとして組み立てられ、該光学ユニット2を外装ユニット1の本枠11に組み込み後、外装ユニットの各構成部材を本枠11の外周部に順次、嵌入して組み立てられる。その後、本枠11の後方より制御ユニット3が組み込まれ、レンズマウントを装着してレンズ鏡筒10の組み立てが完了する。ただし、それらの組み立て順は、必ずしも後述する順には限定されない。
まず、光学ユニット2の各構成部材について説明すると、該光学ユニット2は、上述したように第一群枠ユニット40と、第二群枠ユニット50と、フォーカス環54と、第三群枠ユニット60と、固定環81と、カム環85と、フォーカス駆動環87とを有してなる。
第一群枠ユニット40は、図5に示すように第一の枠手段である第一群レンズ41を保持する第一群レンズ保持枠42と第一群枠48とを含み、さらに、第三の枠手段である調整枠45と、第一群移動枠44と、フィルタ環46と、飾り環47と、押さえ環49と、2枚の間隔座板57とを有してなる。
第二群枠ユニット50は、図5に示すように第二の枠手段である第二群レンズ51を保持する第二群レンズ保持枠52と第二群カム枠53とを有してなる。
第一群レンズ保持枠42は、開口部を有する円環形状枠部材であって、該開口部に複数のレンズからなる第一群レンズ41が固定されている。第一群レンズ41の後方レンズはレンズ押さえ43Cで、中間レンズはレンズ押さえ43Bで、また、前方レンズはレンズ押さえ43Aでそれぞれ押さえられ、保持される。
第一群枠48は、円筒形状の枠部材であって、前端内周部には押さえ環49が螺合可能な内周ネジ部(雌ネジ)48eが設けられ、前方円筒部に1本の直進溝(内外周を貫通する貫通溝)48gと、円筒部に3本の合焦用第一のカム手段であるカム溝(貫通溝)48hと、後方側に3つの逃げ用切り欠き部48bと、円筒外周部に光軸Oに沿った1本の有底の直進溝48fとが設けられる。カム溝48hは、円筒部の円周方向に対して反時計回り方向で+Z側に僅かに傾斜するカム溝である。
押さえ環49は、円環状の枠部材であって、外周部に外周ネジ部(雄ネジ)49bが設けられている。
第二群レンズ保持枠52は、開口部を有する円環形状枠部材であって、該開口部に複数のレンズからなる第二群レンズ51が固定されている。第二群レンズ51は、接着および、レンズ押さえ52Aで押さえられて保持される。第二群レンズ保持枠52の前方外周部には、外周ネジ部(雄ネジ)52bが設けられる。
第二群カム枠53は、円環形状枠部材であって、前端面に外周に突出する直進ガイド凸部53eと、前方内周部に第二群レンズ保持枠52の外周ネジ部52bが螺合する内周ネジ部(雌ネジ)53dとが設けられる。また、円筒部には合焦用第二のカム手段である3本のカム溝(貫通溝)53fが設けられる。カム溝53fは、円筒部の円周方向に対して反時計回り方向で−Z側に傾斜するカム溝である。
フォーカス環54は、円環状の枠部材であって、外周部に光軸O方向に延び、後述する連結腕88の先端嵌入部88aが摺動自在に嵌入する部分有底の直進溝54bと、外周部に3つのカムフォロア取り付け用ネジ穴54cが設けられる。ネジ穴54cには、3本の段付きピン55がそれぞれに螺着される。そして、段付きピン55には、光軸O側にカムフォロア56Aが回転自在に嵌入し、外側にカムフォロア56Bが回転自在に嵌入した状態でネジ穴54cに螺着される。カムフォロア56Aは、第一群枠48のカム溝48h、および、第二群カム枠53のカム溝53fに摺動自在に嵌入する。カムフォロア56Bは、調整枠45の円周溝45eに摺動自在に嵌入する。該円周溝45eは有底溝であり、組み付け状態では、カムフォロア56Bは、抜け出しが規制された状態で嵌入される。
第一群移動枠44は、円筒形状の枠部材であって、前方部鍔部外周にOリング溝44cと、前端面部に6つのビス穴44eと、後方円周部に光軸O方向に沿った2本の直進溝(貫通溝)44dとが設けられている。さらに、後方部内周に回転可能に支持される3つのカムフォロア44Aが設けられている。
調整枠45は、円筒形状の枠部材であって、その前端面の外周に突出する3つの取り付け凸部45bにビス挿通穴45cが設けられ、さらに、後方内周部に周方向に沿った1本の有底の円周溝45eと、後端部に該円周溝45eにかかる光軸Oと平行に設けられた3つの切り欠き45dとが設けられる。
フィルタ環46は、円環状の枠部材であって、前端内周部に飾り環47が螺合する内周ネジ部(雌ネジ)46bが設けられ、後方側内周に突出する取り付け部にビス挿通穴46cが設けられる。
飾り環47は、円環状の枠部材であって、外周部に外周ネジ部(雄ネジ)47bが設けられている。
間隔座板57は、円弧に沿った形状の座板であって、ビス挿通穴57a,57bとビス挿通切り欠き57cとが設けられる。この間隔座板57は、第一群移動枠44と調整枠45の間の光軸O方向の間隔を調整するための座板であり、各種の厚みのものが選択して用いられる。
上述した部材で構成される第一群枠ユニット40,第二群枠ユニット50,第一群移動枠44,フィルタ環46等からなる第一,二群組み立て機構部の組み付けは、まず、第二群カム枠53の内周部に第二群レンズ保持枠52を挿入し、ネジ部53dにネジ部52bを螺合させて第二群カム枠53と第二群レンズ保持枠52とを固着状態とする。さらに、第二群カム枠53のその内周部にフォーカス環54を挿入し、回動,摺動自在に嵌合させた状態で第一群枠48の内周部48aに前方側から挿入し、回動,摺動自在に嵌合させる。その嵌合時に第二群カム枠53の直進ガイド凸部53eを第一群枠48の直進溝48gに摺動自在に嵌入させる。従って、第一群枠48,第二群レンズ保持枠52は、互いの回動が規制された状態で光軸O方向には相対的な移動可能な状態に支持される。
第一群枠48の外周部に調整枠45を後方側から挿入し、第一群枠48の前方外周部に嵌合させる。その嵌合状態で調整枠45の切り欠き45dからカムフォロア56Aを嵌入させた段付きピン55を挿入し、第一群枠48のカム溝48h、さらに、第二群カム枠53のカム溝53fを挿通させて、フォーカス環54のネジ穴54cに螺着固定する。さらに、調整環45の切り欠き45dからカムフォロア56Bを挿入して段付きピン55の先端部に嵌入させる。そこで、フォーカス環54を回転させると、カムフォロア56Bは、調整枠45の円周溝45eに回転,摺動自在に嵌合する。なお、フォーカス環54のネジ穴54cと切り欠き45dとの位相は、各が僅かにずれて位置している。従って、3本の段付きピン55を挿入するとき、調整枠45を位相ずれ分だけ回転させながら切り欠き45dとネジ穴54cとを位置あわせして1本ずつを挿入し、螺着する。これによって組み立て作業中でのカムフォロア56Bの段付きピン55からの脱落を防ぐことができる。
さらに、第一群枠48の内周部に前方側から第一群レンズ保持枠42を挿入し、押さえ環49を第一群枠28のネジ部48eに螺着して、第一群レンズ保持枠42を第一群枠48に固定する。
上述した組み付け状態の調整枠45の外周部に後方側から第一群移動枠44の内周部44aを嵌入させる。そのとき、第一群移動枠44の前面部と調整枠45の取り付け凸部45bの裏面部の間に適切な厚みの2枚の間隔座板57を挟む。間隔座板57を挟み込んだ状態でビス7Kをビス挿通穴45c,57bを挿通させ、第一群移動枠44のビス穴44eに螺着し、第一群移動枠44と調整枠45とを固着状態とする。上述のように適切な厚みの2枚の間隔座板57を挟むことによって第一群移動枠44と調整枠45との光軸O方向の間隔が所定の離間距離に調整される。詳しくは、第一群移動枠44のカムフォロア44Aと調整枠45を介して支持されるフォーカス環54と、言い換えれば、カムフォロア44Aに対する第一群レンズ41および第二群レンズ51の各進退状態での離間距離を所定の許容される精度に保つことができる。
さらに、Oリング5Fが外周のOリング溝44cに嵌め込まれた第一群移動枠44の前面部にフィルタ環46の内周を嵌合させ、さらに、フィルタ環取り付け部を間隔座板57を挟んで当て付け、ビス7Jをビス挿通穴46c,57a,切り欠き57c等に挿通させ、第一群移動枠44のビス穴44eに螺着して、フィルタ環46を第一群移動枠44の前面部に固着する。また、第一群枠48の前端外周部と飾り環47の内周部との間に防水リング6Cを介在させた状態でフィルタ環46のネジ部46bとネジ部47bとを螺着し、飾り環47をフィルタ環46に固着する。この組み付け状態で第一群レンズ保持枠42が固着されている第一群枠48は、飾り環47の内側で第一群移動枠44や調整枠45に対して相対的に僅かな量だけ光軸O方向に進退可能に支持される。また、第二群レンズ保持枠52,第二群カム枠53は、第一群枠48に対して相対的に光軸O方向に進退可能に支持される。フォーカス環54は、調整枠45の円周溝45eとカムフォロア56Bとによって調整枠45に対して光軸O方向相対位置が定位置に保持される。すなわち、光軸O方向に関してのみ、フォーカス環54と調整枠45とは、一体的に移動可能となっている。
上述した組み立てにより第二群枠ユニット50,第一群枠ユニット40,第一群移動枠44,フィルタ環46等からなる第一,二群組み立て機構部の組立が終了する。この組み立て状態で、フォーカス環54が回動しない状態のもとであれば(ズーミング動作時)、第一群レンズ保持枠42,第一群枠48、および、第二群レンズ保持枠52と第二群カム枠53とからなる第二群枠ユニット50は、第一群移動枠44と一体の状態で進退保持される。一方、フォーカス環54が光軸Oまわりに回動駆動される場合には(フォーカシング動作時)、第一群レンズ保持枠42と第二群レンズ保持枠52とは、フォーカス環54の回転によって第一群移動枠44、および、調整枠45に対してカムフォロア56Aとカム溝48hと53fとを介して光軸O方向に沿って相対的に互いに異なる方向に進退駆動される。具体的には、フォーカシング駆動時、フォーカス環54が反時計回りに(フォーカスの∞から至近に向けて)回動駆動されると、第一群レンズ保持枠42は、−Z方向に僅かに移動し、第二群レンズ保持枠52は、第一群枠48に対して直進ガイドされながら+Z方向に移動する。
固定環81は、円筒形状の部材であって、図6,11に示すように外装ユニット1側の本枠11の内部の後端部にて固定支持される。固定環81の前側には、3箇所の逃げ用切り欠き81bが設けられ、固定環81には前方周状段部81dが設けられ、その周状段部81dに2つのビス穴81hおよびカムフォロアピン固定穴81iと、光軸O方向の3つの挿通溝81kが設けられる。また、円筒部中央に光軸Oに沿った3本の直進溝(貫通溝)81mが設けられ、円筒部後方に3つのビス穴81gが設けられる。固定環81の後方円筒部81jの後端部分に周状段部81tが設けられる。さらに、図11に示すように固定環81の内方フランジ後端面には、ビス穴81n,81p,81q,81r,81sと、切り欠き部81u等が設けられる。
固定環81の内周部81aには前方側に第一群枠ユニット40の第一群枠48が、また、後方側に第三群枠ユニット60の絞り枠64がそれぞれ進退自在に嵌入される。さらに、外周部81e,81fにカム環85が回転自在に嵌入される。カム環85は、周状段部81dと後述するストッパ部材82とにより光軸O方向の移動が規制されて保持される。後端外周部81jには、フォーカス駆動環87が回転自在に嵌入される。フォーカス駆動環87は、周状段部81tと外装ユニット1の本枠11の後部内周端面11kとによって光軸O方向の移動が規制されて保持される。
固定環81の2つのビス穴81hには、カムフォロア83が嵌入するビス7Mが螺着され、2つのカムフォロア83が固着される。このカムフォロア83は、第一群移動枠44の直進溝44dに摺動自在に嵌入する。カムフォロアピン固定穴81iには、内周側からカムフォロア84のピンが挿入され、かしめ固定される。このカムフォロア84は、第一群枠48の直進溝48fに摺動自在に嵌合する。3つのビス穴81gには、ストッパ部材82を嵌入するビス7Nが螺着され、3つのストッパ部材82が固着される。このストッパ部材82によってカム環85の光軸O方向の移動が規制される。
カム環85は、円筒形状の部材であって、図6に示すように固定環81の外周部81f,81eに回転自在に嵌入して保持され、カム環85の外周部には、第一群移動枠44が相対的に進退,回転自在に嵌入する。このカム環85には、円筒部外周前方側に前方挿入口を有し、光軸O方向に対して斜行する第三のカム手段である3本の有底のカム溝85cと、円筒部後方側に光軸O方向に対して斜行する2本のカム溝(貫通溝)85dと、後方外周に沿って周状段部にネジ穴85bとが設けられる。
フォーカス駆動環87は、リング状部材であって、図6に示すように前方に突出する係合二股部87bと、内周部87aの一部に内歯歯車部87cとが設けられ、さらに、フォーカス駆動環87には、内周部を通して光軸Oに沿って前方に向け延出するキー部材としての真直状の連結腕88が固定支持される。この連結腕88は、金属板部材であって、フォーカス駆動環87の後端面部にビス7Sにより固着される。連結腕88の前方先端部には、根元部より幅が狭く形成された先端嵌入部88aが設けられる。なお、先端嵌入部88aは、フォーカス環54の直進溝54bに光軸O方向に摺動自在に嵌入する。係合二股部87bには、外装ユニット1側の目盛環21の連結腕23の先端部23cが嵌入する。また、内歯歯車部87cには、後述する合焦レンズ駆動ユニット101の減速ギヤ列の出力ギヤ123が噛合する。
第三群枠ユニット60は、絞り枠ユニット部と第三群枠部とからなる。
絞り枠ユニット部は、図1,2,6に示すように絞り枠64と、絞り前板65と、絞り駆動板66と、複数の絞り羽根67と、ステッピングモータである絞り駆動モータ74と、絞り開放リセット位置検出用絞りPI(図示せず)と、絞り駆動モータ74および上記絞りPIに接続される絞りFPC75と、絞りFPC75を支持するためのL字状のFPC支持板76とを有してなる。
絞り枠64は、リング状部材であって、中央開口部と、絞りFPC75の絞り駆動モータ,絞りPI側端部を支持するFPC支持部(図示せず)等が設けられる。さらに、絞り枠64には、その内部に複数の絞り羽根67を回動自在に支持する複数の絞り羽根支持ピン(図示せず)と、絞り駆動モータ74を支持する支持部(図示せず)と、上記絞りPIを支持する支持部(図示せず)とが設けられる。また、絞り枠の外周部に3つのビス穴64bと、背面側開口部に第三群レンズ保持枠62が螺着される内周ネジ部(雌ネジ)64aとが設けられる。ビス穴64bには、下方部にカムフォロア68Aが回転自在に嵌入されるカムフォロア68Bを嵌入したビス7Pが螺着される。カムフォロア68Aは、固定環81の直進溝81mに回転,摺動自在に嵌入し、カムフォロア68Bは、カム環85のカム溝85dに摺動自在に嵌入する。
絞り駆動板66は、中央部に開口部を有する円板形状の部材であって、外周にギヤ部が形成されており、絞り枠64に回動自在に支持される。この絞り駆動板66は、絞り調整時に絞り駆動モータ74のピニオン74aにより上記ギヤ部を介して回転駆動される。この絞り駆動板66の回転により絞り羽根67が開閉駆動される。
第三群枠部は、第三群レンズ保持枠62と、第三群レンズ保持枠62に保持される複数のレンズからなる第三群レンズ61とを有してなる。
第三群レンズ保持枠62は、円筒状枠部材であり、内部に複数のレンズからなる第三群レンズ61が挿入され、レンズ押さえ63A,63B,63Cを第三群レンズ保持枠62に螺着して固定保持する。第三群レンズ保持枠62の前端部には外周ネジ部(雄ネジ)62aが設けられる。
第三群レンズ保持枠62は、そのネジ部62aを絞り枠64のネジ部64aに螺合して絞り枠64と一体化され、第三群枠ユニット60として組み立てられる。
固定環81に対して後述するようにカム環85と第三群枠ユニット60と、さらに、前述した第二群枠ユニット50,第一群枠ユニット40,第一群移動枠44,フィルタ環46等からなる上記第一,二群組み立て機構部を組み付けると光学ユニット2が完成する。
すなわち、固定環81の外周部81e,81fに後方側からカム環85を挿入,回転可能に嵌合させる。固定環81の内周部81aに第三群枠ユニット60を挿入し、絞り枠64を摺動可能に嵌合させる。その状態でカムフォロア68Aを嵌入させたカムフォロア68Bを直進溝81m,カム溝85dに嵌入し、そのカムフォロア68Bを挿通させてビス7Pをビス穴64bの螺着する。このビス7Pの螺着によって第三群枠ユニット60が固定環81内に摺動自在に保持される。
さらに、上記第一,二群組み立て機構部を固定環81に前方側から組み付けるが、そのとき、第一群枠48を固定環81の内周部81aに嵌合させ、同時に第一群移動枠44をカム環85の外周に挿入,嵌合させる。なお、第一群移動枠44を挿入する場合、第一群移動枠44の内周側のカムフォロア44Aを固定環81の挿通溝81kに挿通させ、その後、カムフォロア44Aをカム環85のカム溝85cに嵌入させる。
そして、カムフォロア83を第一群移動枠44の直進溝44dに嵌入させた状態でビス7Mをカムフォロア83に挿通させ、固定環81のビス穴81hに螺着して、第一群移動枠44を固定枠81の外周に摺動自在に取り付ける。カム環85を固定環81に嵌入させた状態でビス7Nをストッパ82に挿通させ、固定環81のビス部81gに螺着し、ストッパ82を固定環81に固着させる。ストッパ82によってカム環85は、光軸O方向の移動が規制される。そして、固定環81の後方外周部81jにフォーカス駆動環87を嵌合させる。そのとき、連結腕88の先端嵌入部88aをフォーカス環54の直進溝54bに摺動可能に嵌入させる。
上述した組み立てにより固定環81,カム環85,第一,二,三群ユニット40,50,60,フォーカス駆動環87等が組み込まれた光学ユニット2が完成する。
上述した組み立て状態の光学ユニット2においては、第一群移動枠44は、調整枠45とともに直進溝44dとカムフォロア83によって固定環81に対して光軸O方向に沿って直進ガイドされる。第一群枠48は、直進溝48fとカムフォロア84によって固定環81に対して光軸O方向に沿って直進ガイドされる。第二群カム枠53は、凸部53eによって第一群枠48に対して光軸O方向に沿って直進ガイドされる。第三群枠ユニット60は、固定環81の直進溝81mとカムフォロア68Aによって光軸O方向に沿って直進ガイドされる。
ズーミング動作時、フォーカス駆動環87の固定状態(非回動状態)のもとでカム環85が固定環81に対して回動駆動された場合、第一群移動枠44は、カムフォロア44Aとカム溝85cによって、第一群枠ユニット40,第二群枠ユニット50とともに一体の状態で光軸O方向のズーム位置に移動する。第三群枠ユニット60は、カムフォロア68Bとカム溝85dによって光軸O方向のズーム位置に移動する。
フォーカシング動作時、カム環85の固定状態(非回転状態)のもとでフォーカス駆動環87が固定環81に対して回動駆動された場合、第一群移動枠44,調整枠45は、進退移動せず、フォーカス環54の回転によりカムフォロア56Aとカム溝48h,53fを介して第一群枠ユニット40と第二群枠ユニット50とが互いに異なる光軸O方向の合焦位置に駆動される。
なお、上記組み立てが終了した光学ユニット2が図10の斜視図に示される。
次に、外装ユニット1の各構成部材の詳細構造とその組み付け手順を説明する。
前述したように外装ユニット1は、本枠11と、距離環14と、中枠16と、目盛環21と、ズーム環26と、後カバー(後端カバー)31と、レンズマウント36と、カバー後枠37とを有してなる。
本枠11は、軸心が光軸O方向に沿った円筒形状の部材であって、円筒前端部にフランジ状の前カバー取付部が形成され、円筒後端面部に固定環,制御ユニット,レンズマウント等を取り付るためのネジ部等が設けられる(図11)。また、本枠11の円筒部には、周方向に沿って対向する2つの駆動ピン逃げ孔11g、および、1つの連結腕逃げ孔11hと、周方向に沿った僅かな凹部で形成されるFPC装着凹部11yと、円筒部外周後部にFPC装着平面部11jおよび位置決め凹部11iと、前方の円筒部外周に後方への凸部11eが設けられる。
本枠11には、その前端外周部11bにOリング5Aを挿入した状態にて、シールリング6Aを内周部12bに挿入した状態のリング状の前カバー12を前端外周部11bに嵌合させる。本枠11のビス挿通穴11aに挿通させたビス7Aを前カバー12のビス穴12aに螺着して前カバー12を本枠11の前面部に固着する。
本枠11の円筒外周部のFPC装着部11yには、距離エンコーダFPC13が貼付される。この距離エンコーダFPC13は、距離エンコーダパターンを有し、光軸Oに沿って後方に延出するFPC延出部13bを有し、その先端にはレンズ鏡筒制御FPC102との接続用コネクタ端子13aが設けられる。
本枠11の内周部には、前述した図10に示される第一,二,三群枠ユニット40,50,60,固定環81,カム環85,フォーカス駆動環87等が組み込まれた光学ユニット2が前方側から挿入され、固定環81のビス穴81n,81p,81qに本枠11のビス挿通穴11n,11p,11qを挿通させたビス7Vを螺着して固定環81が本枠11の後端部にて固定される(図11,12)。
本枠11に固定環81を固定することによって、フォーカス駆動環87は、本枠11の後部内周端面11kと固定環81の段部端面81tとで光軸O方向の移動が規制された状態で固定環81の後方円筒部81j上を回動可能に支持される。
そこで、固定環81の後方に露呈している絞りFPC75を支持するFPC支持板76(図6)が本枠11の後端部に取り付けられる。すなわち、本枠11の後端部の凹部11l に設けられる位置決めピン11sにFPC支持板76の位置決め孔76sを挿入して位置決めし、ビス挿通穴76rに挿通させたビス7Lを本枠11のビス穴11rに螺着すると、FPC支持板76が本枠11の後端部に取り付けられる(図11,12)。
続いて、本枠11の外周にその後方から距離環14,中枠16,目盛環21,ズーム台24,ズーム環26,後カバー31の順で挿入され、組み付けられるが、それら各部材の構造の詳細と組み付け手順を説明する。
距離環14は、中央開口を有する円環部材であり、外周にゴムリング15が嵌合装着され、内周にスリット円板14Aが凹部14bで位置決めされて取り付けられる。スリット円板14Aは、薄板部材であって、中央開口を有し、ラジアル方向に沿ったスリットが周方向に配置され、外周部に距離環14の凹部14bに係合する4つの位置決め用凸部14Abが設けれる。
中枠16は、中央開口を有する円環部材であり、円環上部の周面の一部に窓部開口を有しており、その窓部開口外面には透明な窓部材17が接着固定される。中枠16の前端部に2つのPI装着用凹部16dと1つの回転止め用凹部16eが設けられ、後端面には、ズーム台24との嵌合当接部16pが設けられる。凹部16dには、距離PI用FPC18に実装された一対の距離PI(フォトインタラプタ)19が嵌入される。その距離PI19は、板バネ部材であるPI押さえ20によって押さえられ、ビス7Bを中枠16のビス穴16gに螺着することによって中枠16に固定される。
距離PI用FPC18は、一端に一対の距離PI19が実装されており、他端は光軸Oに沿って後方に延出し、その先端にレンズ鏡筒制御FPC102との接続用コネクタ端子18aが設けられている。
目盛環21は、中央開口を有する円環部材であり、中枠16の内周部16bに回転自在に嵌合する外周部21bを有する。目盛環21の上方部には光軸O方向に延出した突起部21dとこの突起部上にビス穴21cが設けられ、その内側にビス7Dを用いて距離接片22が取り付けられる。また、上方部外周には、目盛環21の回転に連動して進退移動する第二,第三群レンズ51,61(フォーカシングレンズ)のフォーカシング被写体距離を示す至近距離から無限遠までの距離標識21eが各回転位置に対応して付されている。目盛環21の円環下方部には連結腕23がビス挿通穴23bを挿通させたビス7Dにより固着される。
連結腕23は、光軸Oと平行に後方に向けて延出する真直な金属板部材であって、その先端部には内周側に折り曲げて形成された係合部23cが設けられる。
距離環14と中枠16と目盛環21とを本枠11に組み付ける場合は、予めスリット円板14Aを中枠16側の距離用PI19の検出部隙間に挿入させ、かつ、中枠16の先端部を距離環14の内周14aに回動自在に嵌入させた状態に保持して、距離環14と中枠16とを本枠11の後方側から外周前方部に挿入する。挿入時、中枠16の前方のリング溝16cにはOリング5Bを挿入しておき、Oリング5Bの外周に距離環14の内周14aを当接させる。
さらに、目盛環21を中枠16の内周に後方から挿入する。そのとき、連結腕23の係合部23cを本枠11の連結腕逃げ孔11hに挿通させ、予め本枠11内に組み込まれているフォーカス駆動環87の係合二股部87bに係合させる(図6)。
上述した距離環14と中枠16と目盛環21とが本枠11に組み付けられた状態では、中枠16は、その前端面が本枠11の外周面11fに設けられた円周方向のリブ状突部11dの光軸O方向側面に当接し、かつ、回転止め用凹部16eが本枠11の凸部11eに係合して支持されるので、本枠11に対して回転が規制され、距離環14が本枠11上で回転可能なように光軸O方向で位置決めされる。距離環14は、本枠11の鍔部外周11cおよび突部(外周)11dに径方向に嵌合して支持され、さらに、本枠11の外周11fに設けられた円周方向のリブ状突部11k1の光軸O方向における側面と摺接して、前方への移動が規制された状態にてスリット円板14Aとともに手動回動操作が可能に支持される。目盛環21は、中枠16の内周部に嵌合し、前方への移動が規制された状態でフォーカス駆動環87により回転駆動可能に支持される。
中枠16の後端の嵌合当接部16pは、後述するズーム台24の前端の嵌合当接部24pと径方向で嵌合し、軸方向では、Oリング5Cを介して当接することで中枠16および距離環14の後方への移動および径方向は規制される。目盛環21もズーム台24の嵌合当接部24pにより後方への移動が規制される。なお、ズーム台24の嵌合当接部24pの円周溝にはOリング5Cが挿入され、中枠16の嵌合当接部16pの後端面で押圧されて保持される。
距離環14を回転操作した場合には距離環14と一体的に回動するスリット円板14Aが中枠16に固定されている距離PI19の間を相対移動するので、距離環操作による距離PI19の出力が距離PI用FPC18側に伝達される。さらに、目盛環21に装着された距離接片22は、本枠11の外周上の距離エンコーダFPC13のエンコーダパターン上を摺接することから目盛環21の回転位置出力が距離エンコーダFPC13側に伝達される。なお、上記組み付け状態で距離エンコーダFPC13のコネクタ端子13a側、および、距離PI用FPC18のコネクタ端子18a側は、ともに本枠11の後方まで延出している。
ズーム台24は、軸心が光軸O方向に沿った円筒形状の部材であって、本枠11の外周11fに摺動自在に嵌入する内周部24fを有する。ズーム台24の前端部には中枠16との嵌合当接部24pと、前方鍔部24cが設けられ、また、後端部側には僅かに小径となる外周段部24mが形成されている。ズーム台24の円筒部上には、周方向に延びる2つの駆動ピン挿通長孔24gと、コネクタ逃げ用切り欠き部24jと、FPC装着用凹部24yと、FPC挿通孔24hとが設けられ、後端部内周面には回転止め用凸部24iが設けられる。
FPC装着用凹部24yには、ズームエンコーダパターンを有するズームエンコーダFPC25が貼付される。ズームエンコーダFPC25は、FPC挿通孔24hを挿通して本枠11の後方への延出する延出部25bを有しており、延出部25bの先端には、ズームエンコーダコネクタ端子25aが設けられる。
ズーム環26は、軸心が光軸O方向に沿った円筒形状の部材であって、ズーム台24の円筒外周部に挿入される円筒内周部26dを有する。そして、ズーム環26の前端部には、円筒部26aより僅かに大径の段部であって、ズーム標識26rが付される所定幅の先端外周部26qと、ズーム台24の前方鍔部24cの外周と径方向で嵌合し、光軸O方向において鍔部24cの側方と摺接する前方内周段部26cとが形成されている。また、後端部にはズーム環内周より僅かに小径となる後方内周段部26mと、後カバー31との嵌合当接部26pが形成されている。
さらに、ズーム環26の円筒部26aには、駆動ピン86が略対向して嵌入可能な光軸O方向に僅かに長い長穴である2つの駆動ピン長孔26bと、ズームエンコーダ接片27が装着される凹部26eとが設けられる。なお、円筒内周部26dとズーム台24の円筒外周部との間には、ズームエンコーダを配するために所定の隙間が設けられる。
凹部26eには、その中央部に接片露呈用開口部26fと、周方向端部に係止孔26g,26hとが設けられており、ズームエンコーダ接片27と、その背面を押圧保持する接片カバー28とが挿入される。接片カバー28には両端に係止突起28g,28hが設けられており、装着時に係止突起28g,28hを係止孔26g,26hの係止させ、上記接片,カバーの脱落が防止される。
後カバー31は、円環状の部材であって、前端部にズーム環26に嵌合摺接する嵌合摺接部31pが設けられ、後端内面に円周状の後方当接面31kが設けられている。後方当接面31k上には、ビス挿通穴31v,31wが設けられる。また、光軸O方向に短い筒状の円周部に沿って、通気孔群31bが2カ所に設けられる。該各通気孔群31bの両端と中央にカバー支持孔31cが設けられる。
各通気孔群31bの上部には、2枚の撥水シート33を載せ、これらの通気孔群31bを塞ぐように撥水シートカバー32でカバーする。撥水シートカバー32は、支持ピン32cをカバー支持孔31cに挿入して接着固定される。撥水シートカバー32と撥水シート33の間には、外気に連通する僅かな隙間が設けられている。
距離環14,中枠16,目盛環21が組み付けられた本枠11の外周にズーム台24とズーム環26と後カバー31とが順次組み付けられる。
まず、ズーム台24の凹部24yにズームエンコーダFPC25を貼付して、さらに、Oリング5Cをズーム台24の嵌合当接部24p上の前面のリング溝に挿入し、Oリング5Dを外周のリング溝24dにそれぞれ挿入する。そのズーム台24を本枠11の外周11fに後方から嵌入し、中枠16の後方の嵌合当接部16pに前方の嵌合当接部24pを嵌合当接させる。ズーム台24の後端部の凸部24iを本枠11の後端部の回転止め凹部11iに係合させてズーム台24の回転方向の位置決めを行う。
そこで、ズーム台24の外周に先端外周部26qを前側としてズーム環26を後方側から嵌入させる。すなわち、ズーム台24の鍔部24cにズーム環26の前方内周段部26cを嵌合当接させ、同時にズーム台24の段部24mの外径にズーム環26の後方内周段部26mの内径を嵌合させる。
ここで、合焦レンズ駆動ユニット101とレンズ鏡筒制御FPC102とからなる制御ユニット3の詳細な構成について、図7を用いて説明する。
合焦レンズ駆動ユニット101は、レンズ鏡筒制御FPC102にモータ121からのモータリード線125を半田付けされ、モータPI用FPC102eを介して連らなっていて、減速ギヤ列および減速出力ギヤ123を内蔵する減速ギヤボックス122と、ギヤボックス122を介して支持されるフォーカスモータ121と、フォーカスモータ121のモータ出力ギヤの回転量を検出するためのモータPI112と、取り付け板124とを有してなる。フォーカスモータ121と減速ギヤボックス122とモータPIとは、取り付け板124を介してビスで固定されている。
レンズ鏡筒制御FPC102には、その裏面部に該FPC102を鏡筒内に所定の形状維持して収納し、取り付けるためのFPC支持板103が貼付されている。このFPC支持板103は、図7,9に示すようにレンズ鏡筒制御FPC102のメインFPC部を支持する鏡筒光軸と平行な平面を有するメイン部分103eと、これに繋がり、鏡筒光軸Oと平行な線で若干の折り曲げがなされ、鏡筒円周方向に配置され鏡筒光軸Oと平行な平面である折返FPC部102aを支持する折曲部103aを有し、さらに、メイン部分103cと繋がり折り曲げられ、本枠11へ取り付けるための鏡筒光軸Oと直交する平面である取付部103bとを有している。取付部103bにはビス挿通穴103c、103dが設けられている。
レンズ鏡筒制御FPC102は、PI112を除く実装電気部品(IC105等)やコネクタ等が片面に実装されるFPCであって、図7,8に示すようにFPC支持板103のメイン部分103eの裏面に貼付されるFPC部102iと、これに連なり折り曲げ部103aの裏面に貼付されるメインFPC102aと、メインFPC102aの一端から連なり折り曲げられ折り曲げ部103aの表面に貼付され、その実装面には距離エンコーダFPC用コネクタ107,ズームエンコーダFPC用コネクタ108,絞りFPC用コネクタ109が実装されるFPC部102hと、FPC部102iに連なる部分で、一部分がメイン部分103eの表面に貼付される中継FPC部102cと、この中継FPC部102cから繋がりマウント接点部材111が実装されるFPC部102dと、FPC部102dから延出し、他の電気部品が実装された実装面とは反対面の先端にモータPI112が実装されるFPC部102eと、FPC部102iから突出して設けられるアースFPC102fとが設けられる。さらに、メインFPC部102aから突出して配置され部分で、距離PI用コネクタ110が実装されるコネクタ実装部102bが設けられる。なお、上述したFPC102の説明中の表面、裏面とは、支持板103、FPC102が鏡筒内に組みつけられたとき、鏡筒光軸Oより見たとき、見える面を表面、その裏側面を裏面とする。
マウント接点部材111には、カメラボディ側との通信用接点であるレンズマウント接点部111aが後端面に配置されている。レンズマウント接点部111aは、中継FPC部102cを介してレンズ鏡筒制御FPC102に接続されている。
固定環81と本枠11とを結合した後、後カバー31を取り付ける前であって、上記各FPCのコネクタ接続の前に、図11,12,13に示すようにフォーカスモータ121を本枠11の後方から固定環81の内部に挿入して、減速ギヤ列の出力ギヤ123をフォーカス駆動環87の内歯歯車部87cに噛合させながら、減速ギヤボックス122を本枠11の後面のギヤボックス位置決め用凹部11oにこの凹部平面に設けられた一対のピン11tで位置決めする。そして、2本のビス7Tを減速ギヤボックス122のビス挿通穴122s,122rを挿通させ(図7)、固定環81のビス穴81s,81rに螺着して減速ギヤボックス122およびフォーカスモータ121を固定環81の後端部に固着する。
さらに、レンズ鏡筒制御FPC102が一体化されたFPC支持板103を本枠11の後方から枠内に挿入し、FPC支持板103の取付部103bを図12,13に示すように本枠11の後端部の支持板取付凹部11zに装着する。ビス7Uを取付部103bのビス挿通穴103c,103dを挿通させ、本枠11のビス穴11uに螺着して取付部103bを本枠11に固定する。この取付部103bの固定によって、レンズ鏡筒制御FPC102は、本枠11の後端部に収納、固定される。すなわち、固定枠である固定環81,本枠11の内周に保持される。
後カバー31を取り付ける前の状態でレンズ鏡筒制御FPC102に実装されている各コネクタ端子にFPCコネクタ端子を接続する。すなわち、距離エンコーダFPC用コネクタ107には、距離エンコーダFPC13のコネクタ端子13aを接続する。ズームエンコーダFPC用コネクタ108にはズームエンコーダFPC25のコネクタ端子25aを接続する。絞りFPC用コネクタ109には絞りFPC75のコネクタ端子75aを接続する。距離PI用コネクタ110には距離PI用FPC18のコネクタ端子18aを接続する。
そこで、Oリング5Eを嵌合当接部31pのリング溝に装着した状態の後カバー31をズーム環26の後方の本枠11の後端部に挿入して、ズーム環26の後方の嵌合当接部26pに後カバー31の嵌合当接部31pを嵌合させ、Oリング5Eを圧縮しながらOリング5Eを介して嵌合当接部26pと嵌合当接部31pとを当接させる。そのとき、ズーム台24の後端面に後カバー31の後方当接面31kが当接する。後カバー31のビス挿通穴31v,31wに挿通させたビス7Eを本枠11のネジ孔11v,11w(図11)に螺着して後カバー31を本枠11に固着する。
後カバー31の装着後、または、装着前に駆動ピン86をズーム環26の駆動ピン長孔26bに嵌入挿通させ、さらに、ズーム台24の駆動ピン挿通長孔24gを挿通させて、予め本枠11内に組み込まれているカム環85の駆動ピン用ネジ穴85bに駆動ピン86を螺着する。また、ズーム環26の凹部26eにズームエンコーダ接片27を挿入し、接片カバー28を該接片背面上に取り付ける。その取り付け状態でゴムリング29をズーム環26の外周部に挿入する。
上述したズーム台24,ズーム環26,後カバー31の組み付け状態では、ズーム台24は、後カバー31によって後方から本枠11に対して光軸O方向に押さえられ、回転,軸方向移動がともに規制されて支持される。ズーム環26も後カバー31によって後方から本枠11に対して光軸O方向に押さえられ、軸方向の移動が規制された状態でズーム台24に対して回転自在に支持される。さらに、ズーム台24を介して中枠16と目盛環21は、光軸O方向後方への移動も規制される。
上記組み立て状態において、ズーム環26の回転操作にともなって駆動ピン86を介して光学ユニット2側のカム環85が回転駆動される。そのズーム環26の回転によりズームエンコーダ接片27がズームエンコーダFPC25のパターン上を摺動することから、実際の動作状態では、ズームエンコーダFPC25のコネクタ端子25aを介してFPC102側にズームエンコーダ信号が出力される。
その後、レンズ鏡筒制御FPC102に実装されているマウント接点部材111を後述するレンズマウント36に装着して、レンズマウント36を本枠11の後端面に取り付ける。
レンズマウント36は、図1,2,4に示すように開口部36aを有し、フランジ部の後方側に設けられるバヨネット爪部36iと、フランジ部内周にマウント接点部材装着用凹部36bと、前面側にモータ取り付け板の逃げ用凹部36cと、カメラボディに対するレンズマウントロック用係合孔36gと、ビス挿通穴36d等が設けられる。
カバー後枠37は、第三群レンズ保持枠62の外周に嵌合可能な遮光線を有する筒部37aと、逃げ用凹部37cと、マウント接点部材逃げ用切り欠き部37bと、フランジ部に設けられるビス挿通穴37eとが設けられる。
レンズマウント36を本枠11の後端面に取り付ける場合、まず、マウント接点部材111をレンズマウント36の接点装着用凹部36bに嵌め込み、レンズマウント36のビス挿通穴36fを挿通させたビス7Gをマウント接点部材111のビス穴111b(図7)に螺着してマウント接点部材111をレンズマウント36に固着する。そして、レンズマウント36のビス挿通穴36dにビス7Fを挿通させ、本枠11の後端面のビス穴11xに螺着して、レンズマウント36を本枠11および後カバー31の後端面に固定する。
レンズマウント36の取り付けの際、本枠内に組み込まれた光学ユニット2の光学系のフランジバック量を所定の距離に調整するため、適切な厚みを有する単数、または、複数枚の間隔座板(スペーサ)35を選択し、本枠11および後カバー31の後端面に載せ、間隔座板35を挟んだ状態でレンズマウント36を固定する。
さらに、レンズマウント36の取り付けの際には、レンズマウント36の外周と後カバー31の後端面段部にパッキン材であるシールリング6Bを挿入した状態でレンズマウント36を本枠11に装着する。
その後、レンズマウント36の開口部36aにカバー後枠37の筒部を挿入して、ビス7Hをビス挿通穴37eに挿通させてレンズマウント36のビス穴36eに螺着してカバー後枠37をレンズマウント36に取り付ける。
上述したレンズマウント36,カバー後枠37の装着により外装ユニット1,光学ユニット2,制御ユニット3等からなるレンズ鏡筒10の組み立て作業は、終了する。
次に、上述したレンズ鏡筒10の進退移動動作について説明する。
レンズ鏡筒10において、ズーミングを行うためにズーム環26をゴムリング29を介して回転操作した場合、カム環85の回転にともなって第一,二,三群枠ユニット40,50,60およびフォーカス環54が光軸O方向の所望のズーム位置に進退移動する。そのズーミング時のズーム環26の回転位置は、ズームエンコーダFPC25を介してレンズ鏡筒制御FPC102側に伝達され、装着されているカメラボディ側にズーム位置信号として出力される。
続いて、距離環14をゴムリング15を介して回転操作した場合、一対の距離PI19によりその回転量および回転方向が検出される。その回転量出力は、距離PI用FPC18を介してレンズ鏡筒制御FPC102側に伝達され、上記回転量出力に対応した距離に合焦するべくフォーカスモータ121が回転駆動される。一方、装着されるカメラボディ側からフォーカシング距離データがレンズマウント接点部111aを介してレンズ鏡筒制御FPC102に取り込まれた場合は、該フォーカシング距離データに基づいてフォーカスモータ121が必要な方向に所定量回転駆動される。
フォーカスモータ121が回転駆動されるとフォーカス駆動環87が回転駆動され、連結腕88を介してフォーカス環54が光軸O方向定位置で回転駆動される。その回転駆動に伴って第一群枠48のカム溝48hに沿って第一群枠48(第一群レンズ保持枠42)が進退移動し、同時に第二群カム枠53のカム溝53fに沿って第二群レンズ保持枠52が第一群枠48と異なる方向に進退移動し、第一,二群レンズ41,51がそれぞれのフォーカシング位置に移動する。
フォーカス駆動環87の回転は、連結腕23を介して目盛環21に伝達される。目盛環21の回転位置信号は、距離エンコーダFPC13を介してレンズ鏡筒制御FPC102側に伝達され、さらに、レンズマウント接点部111aを介してカメラボディ側に伝達される。同時にフォーカスモータ121の回転量は、モータPI112によって検出され、レンズ鏡筒制御FPC102側に伝達される。
レンズ鏡筒10において、絞り駆動が行われる場合は、レンズマウント接点部111aを介して絞り信号がレンズ鏡筒制御FPC102側に取り込まれ、絞り駆動モータ駆動信号に変換される。上記絞り駆動モータ駆動信号は、絞りFPC75を介して絞り駆動モータ74に伝達され、絞り駆動板66を介して絞り羽根67が回転駆動される。絞り駆動板66の全開放位置(リセット位置)信号は、上記絞りPIにより検出され、絞りFPC75を介してレンズ鏡筒制御FPC102側に取り込まれる。
次に、レンズ鏡筒10のズーミング時およびフォーカシング時におけるズーム環およびフォーカス駆動環の回転に対する各レンズ及び絞りの進退位置(すなわち、各レンズ枠及び絞枠の進退位置)について、図1,2,14等を用いて説明する。
図14は、レンズ鏡筒のワイド状態かつ∞合焦状態における固定環,カム環,第一群枠,第二群カム枠,絞り枠の一部を外周側から見た展開図である。
なお、以下の説明において、レンズ鏡筒10におけるワイド/テレのズーミング時のカム環85の回転方向TZ の時計回りを+、また、反時計回りを−とする。無限遠/至近のフォーカシング時のフォーカス駆動環87の回転方向TF の時計回りを+、また、反時計回りを−とする。
いま、レンズ鏡筒10は、図1のワイド状態にある。上記ワイド状態からテレ状態へのズーミングがなされる場合、フォーカス駆動環54は、非回転状態に保持されている。カム環85の回転方向+TZ の回転操作によって、第一群移動枠44は、固定環81のカムフォロア83によって直進ガイドされた状態でカム環85のカム溝85cにより略−Z方向に繰り込まれる。第一群移動枠44の光軸O方向の動きは、フォーカス環54のカムフォロア56B,56Aを介して第一群枠48、および、第二群カム枠53に伝達される。なお、第一群移動枠44の移動時に第一群枠48は、固定環81のカムフォロア84によって光軸O方向に直進ガイドされ、第二群カム枠53は、第一群枠48の直進溝48gによって光軸O方向に直進ガイドされている。第一群枠48に固着して支持される第一群レンズ保持枠42(第一群レンズ41)と、第二群カム枠53に固着して支持される第二群レンズ保持枠52(第二群レンズ51)とは、フォーカス環54のカムフォロア56B,56Aを介して一体的に図2に示すテレ状態の位置に繰り込まれる。
一方、絞り枠64が第三群レンズ保持枠62とともに固定環81の直進溝81mによって直進ガイドされた状態でカムフォロア68Bを介してカム環85のカム溝85dにより+Z方向に繰り出される。絞り枠64に支持される絞り羽根67および絞り枠64に固着して支持される第三群レンズ保持枠62(第三群レンズ61)とは、図2に示すテレ状態の位置に繰り出される。
なお、テレ状態からワイド状態にズーミングする場合は、カム環85の回転方向−TZ の回転操作によって上述の動作と逆方向に各枠部材が進退する。
次に、レンズ鏡筒10において、各ズーミング状態のもとでフォーカシングする場合について説明する。
いま、レンズ鏡筒10は、図1に示すワイド状態にて∞(無限遠)合焦状態にある。この状態から至近側にフォーカシングする場合、カム環85は、非回転状態に保持され、フォーカス駆動環87が回転方向−TF に回転駆動され、被写体距離に応じた回転位置に駆動される。フォーカス駆動環87の回転により連結腕88を介してフォーカス環54が光軸O方向に進退することなく一体的に回転する。フォーカス環54の回転によりカムフォロア56Bとカム溝48hを介して第一群枠48が光軸O方向に僅かな量だけ繰り込まれる。また、カムフォロア56Bとカム溝53fを介して第二群カム枠53が光軸O方向に繰り出される。第一群枠48および第二群カム枠53にそれぞれ固着される第一群レンズ保持枠42(第一群レンズ41)および第二群レンズ保持枠52(第二群レンズ51)は、それぞれ至近側合焦位置に繰り込み、または、繰り出される。
なお、図2に示すテレ状態にて∞合焦状態から至近位置方向にフォーカシングされる場合も同様の方向の進退駆動がなされる。また、各ズーム状態にて至近合焦位置から無限遠位置にフォーカシングされる場合は、フォーカス駆動環87が回転方向−TF に回転駆動され、各枠部材が上述した場合と逆方向に進退移動する。
以上説明したようにレンズ鏡筒10においては、各光学系を組み立て済みの光学ユニット2を本枠11に固定後、外装ユニット1の外観の一部を成す構成部材を含む部材である距離環14,中枠16,目盛環21,ズーム台24,ズーム環26,後カバー31を順次組み付けていくことで外装ユニット1が組み付けられるので、組み立て性がよく、生産性が向上する。
レンズ鏡筒10の各外観部材間の当接,摺動面には、上述したようにOリング5A〜5Fおよびシールリング6A,6B,防水リング6C等が弾性圧縮変形して挟持されて配され、レンズ鏡筒の防水性が十分機能する。
また、レンズ鏡筒10のズーミングによるレンズ鏡筒内の容積の変化に伴う大気圧との圧力差については、後カバー34の周方向に配された通気孔群31bと、その通気孔群31bの外面に配された撥水シート33とを通して空気が出入りすることにより、該圧力差の発生が防止される。また、水滴の侵入は撥水シート33により防止される。
カバー後枠37をレンズマウント36の内部に装着することにより各接続用FPCや制御ユニット3のFPCやリード線等が駆動部材である第三群レンズ保持枠62等の可動部材に接触することが確実に防止される。
特に本レンズ鏡筒10においては、ズーミング時には、カム環85の回動によって第一,二,三群レンズ保持枠42,52,62がそれぞれのズーム位置に進退駆動され、さらに、フォーカシング時にはフォーカス駆動環87の回動により連結腕88を介してフォーカス環54が光軸Oまわりに回動駆動され、該フォーカス環のカムフォロア56Aによって第一群枠48と第二群カム枠53がそれぞれのカム溝に沿って互いに異なる光軸O方向側に進退移動し、第一群レンズ保持枠51および第二群レンズ保持枠52がそれぞれ所望の合焦位置に移動する。このように本レンズ鏡筒10によれば、合焦時に複数のレンズ群を異なる方向、移動量進退可能であって、しかも、鏡筒の小型化も実現できる。
図15から図17は本発明の実施例2を示したものであり、図15はズーム位置がワイド端、フォーカス位置が無限遠であるときのズームレンズ鏡筒を示す光軸に沿った断面図、図16はズーム位置がテレ端、フォーカス位置が無限遠であるときのズームレンズ鏡筒を示す光軸に沿った断面図、図17は縦軸においてズーム動作時およびフォーカス動作時における各レンズ群の光軸方向への移動量の様子を示し、横軸がズーム位置を示す線図である。
なお、この実施例2においては、主として本発明に関連する部分のみを説明し、ズームレンズ鏡筒に関する一般的な構成等については適宜説明を省略する。
また、このズームレンズ鏡筒201において、被写体側(図15および図16の左側)を前側、被写体の反対側(図15および図16の右側)を後側、などということにする。
撮影光学系としての撮影レンズは、レンズL1〜L12の12枚のレンズにより構成されている。これらの内の、レンズL1〜L5により第1群レンズG1が、レンズL6〜L10により第2群レンズG2が、レンズL11,L12により第3群レンズG3が、それぞれ構成されている。さらに、第1群レンズG1を構成するレンズの内の、レンズL1が第1群レンズ前群G1Aを、レンズL2〜L5が第1群レンズ後群G1Bを、それぞれ構成している。そして、上記12枚のレンズの内の、レンズL4とレンズL10とは非球面レンズとなっている。
固定枠202は、レンズマウントによりカメラ本体に固定されるようになっている。この固定枠202には、後端側に光軸O周り方向に弧状をなす周孔202aが、前側に光軸O方向のキー溝202bが、それぞれ形成されている。
上記固定枠202の外周後側には、撮影レンズの焦点距離を変更する(ズームを行う)ためのズーム回転環203が、該固定枠202に対して回動自在となるように取り付けられている。このズーム回転環203の後端部側には、係合孔203aが設けられている。
また、固定枠202の内側には、ズーム回転枠204が、該固定枠202に対して、例えば図示しない止め輪により光軸方向移動が規制され、回動自在に取り付けられている。従って、該ズーム回転枠204は、固定枠202に対して、所定の角度範囲内で、光軸O周りに回転することができるように構成されている。
このズーム回転枠204の後端側には、ピン204cが外径方向に突出するように固着されていて、このピン204cは、上記固定枠202の周孔202a内を通って、ズーム回転環203の係合孔203aに係合している。これにより、ズーム回転環203が光軸O周りに回転すると、同じ角度だけ、ズーム回転枠204が光軸O周りに回転されることになる。このようなズーム回転枠204の内周側には、1群用カム溝204aと、2群用カム溝204bと、がそれぞれ形成されている。
これらの内の1群用カム溝204aには、ズーム1群枠205の外周側に突出するように該ズーム1群枠205に固着されたカムフォロワ205aが係合している。
このズーム1群枠205は、内周側に、光軸O周り方向の周溝205b(図15参照)と光軸O方向のキー溝205c(図16参照)とが、外周側に、光軸O方向のキー溝205d(図15参照)が、それぞれ形成されている。これらの内の内周側の周溝205bは、例えば周方向に沿った部分円弧状に形成されたものであり、雄フォーカスヘリコイド206の外周側に突設された部分凸部206aが係合している。これにより、雄フォーカスヘリコイド206は、光軸O方向へはズーム1群枠205と一体的に進退されるとともに、光軸O周りにはズーム1群枠205に対して相対的に回転されるようになっている。
上記雄フォーカスヘリコイド206は、外周前端側に雄ヘリコイド206bが、内周に1群後群枠案内カム溝206cが、内周後側に光軸O方向の直進キー溝206dが、それぞれ形成されている。
この雄フォーカスヘリコイド206の直進キー溝206dには、フォーカス連結レバー207の先端側のキー207aが、光軸O方向に相対移動可能に係合している。このフォーカス連結レバー207は、図示しないAF用モータにより、光軸O周りに回動されるようになっている。従って、フォーカス連結レバー207が光軸O周りに回動されると、雄フォーカスヘリコイド206も光軸O周りに同じ角度だけ回転される。
また、上記雄フォーカスヘリコイド206の1群後群枠案内カム溝206cには、1群後群枠208の外周から突設されたカムフォロワ208aが係合している。この1群後群枠208は、第1群レンズ後群G1Bを保持するものであり、外周前側に光軸O方向のキー溝208bが形成されている。
さらに、上記雄フォーカスヘリコイド206の雄ヘリコイド206bには、雌フォーカスヘリコイド209の内周側に設けられた雌ヘリコイド209cが螺合している。この雌フォーカスヘリコイド209は、外周円筒部209aと内周円筒部209bとを前側で有底に連結した断面略コの字状をなしており、外周円筒部209aと内周円筒部209bとの間に上記ズーム回転枠204を上記断面略コの字状部分で挟むように配置されている。そして、雌フォーカスヘリコイド209は、外周円筒部209aの後端側に光軸O方向の直進案内キー209dが、内周円筒部209bの後端側に光軸O方向の直進案内キー209eが、内周円筒部209bの内周側に上記雌ヘリコイド209cが、それぞれ設けられたものである。
これらの内の外周円筒部209aの直進案内キー209dは、上記固定枠202のキー溝202bに係合している。これにより、雌フォーカスヘリコイド209は、光軸O周りの回動を規制されながら、光軸O方向へ進退可能となっている。
また、雌フォーカスヘリコイド209の内周円筒部209bの直進案内キー209eは、上記ズーム1群枠205の外周側のキー溝205dに係合している。これにより、雌フォーカスヘリコイド209は、ズーム1群枠205に対して光軸O方向に相対的に移動可能でありながら、該ズーム1群枠205の光軸O周りの回動を規制している。
このような雌フォーカスヘリコイド209の内周側には、1群前群枠210が一体的に固定されている。この1群前群枠210は、第1群レンズ前群G1Aを保持するものであり、内周後端側に、光軸O方向の直進案内キー210aが設けられている。この直進案内キー210aは、上記1群後群枠208のキー溝208bに係合している。これにより、1群前群枠210は、1群後群枠208の光軸O方向の進退を案内しながら、該1群後群枠208の光軸O周りの回動を規制している。
また、1群前群枠210と1群後群枠208との間には、該1群前群枠210と1群後群枠208とを離間する方向に付勢するための付勢バネ211が設けられている。これにより、1群前群枠210を介して雌フォーカスヘリコイド209の雌ヘリコイド209cが雄フォーカスヘリコイド206の雄ヘリコイド206bに光軸O方向前側へ向けて当て付いてガタがとられ、同様に、1群後群枠208のカムフォロワ208aが雄フォーカスヘリコイド206の1群後群枠案内カム溝206cに光軸O方向後側へ向けて当て付いてガタがとられるようになっている。
また、上記第2群レンズG2は、2群枠212に保持されている。この2群枠212は、図16に示すように、支持枠213に一体的に取り付けられている。この支持枠213は、外周側にカムフォロワ213aが固着されるとともに、光軸O方向の直進案内キー213bが設けられている。
支持枠213のカムフォロワ213aは、上記ズーム回転枠204の2群用カム溝204bに係合している。また、支持枠213の直進案内キー213bは、上記ズーム1群枠205のキー溝205cと係合している。これにより、2群枠212、ひいては第2群レンズG2は、光軸O方向に移動可能に案内されながら、光軸O周りの回動を規制されている。
上記第3群レンズG3は、3群枠214に保持されている。この3群枠214は、上記固定枠202に固定されている。固定枠202は、上述したように、レンズマウントを介してカメラ本体等に固定されているために、第3群レンズG3は、フォーカス動作とズーム動作との何れにおいても、移動することなく固定されることになる。
次に、このようなズームレンズ鏡筒201の作用について説明する。
まず、ズーム時の作用は、以下のようになっている。
ズーム回転環203がユーザにより回動されると、ズーム回転枠204は、該ズーム回転環203と一体的に回転する。
すると、ズーム回転枠204の内周側に形成された1群用カム溝204aに沿ってズーム1群枠205が光軸O方向に進退されるとともに、2群用カム溝204bに沿って支持枠213および2群枠212が一体的に光軸O方向に進退される。このとき、ズーム1群枠205は、雌フォーカスヘリコイド209の直進案内キー209eにより光軸O周りの回動を規制されているために、回転することなく光軸O方向の移動のみが行われる。また、2群枠212も、支持枠213の直進案内キー213bとズーム1群枠205のキー溝205cとの係合により光軸O周りの回動を規制されているために、回転することなく光軸O方向の移動のみが行われる。こうして、2群枠212が光軸O方向に進退することにより、すなわち、第2群レンズ2Gが、光軸O周りの回動を規制されながら光軸O方向に進退する。
上記ズーム1群枠205が、光軸O周りの回動を規制されながら光軸O方向に進退されると、ズーム1群枠205の周溝205bと雄フォーカスヘリコイド206の部分凸部206aとの係合により、該ズーム1群枠205と同じ量だけ雄フォーカスヘリコイド206が光軸O方向に進退される。これに従って、該雄フォーカスヘリコイド206に係合している、雌フォーカスヘリコイド209および1群前群枠210と、1群後群枠208と、が、光軸O周りの回動を規制されながら、光軸O方向に進退される。これにより、第1群レンズ前群G1Aと、第1群レンズ後群G1Bと、が光軸O周りの回動を規制されながら、同じ量だけ光軸O方向へ進退される。すなわち、ズーム時には、第1群レンズ前群G1Aと第1群レンズ後群G1Bとは、一体的に光軸O方向に進退することになる。
こうして、ズーム時には、第1群レンズG1と、第2群レンズG2と、第3群レンズG3と、の何れもが、光軸O周りに回転することはなく、ズーム動作が行われる。
上述したようなズーム動作による、各レンズ群の光軸O方向への移動の様子は、図17に示すようになっている。
まず、第3群レンズG3は、3群枠214を介して固定枠202に固定されているために、直線221に示すように、光軸O方向に移動することはない。
次に、第2群レンズG2は、曲線222に示すように、ワイド端からテレ端へ向かうにつれて、前方へ単調に繰り出される。
さらに、第1群レンズG1(第1群レンズ後群G1Bおよび第1群レンズ前群G1A)は、曲線223,224に示すように、ワイド端からテレ側へズームアップを開始すると、一端、後方へ戻った後に、前方へ繰り出すように移動方向を変え、そのままテレ端まで前方へ繰り出される。
次に、フォーカス時(合焦するためにフォーカスする時)の作用は、以下のようになっている。
ユーザがカメラのシャッタボタンを半押しすると、図示しないAF用モータが回動して、フォーカス連結レバー207が光軸O周りに回動される。
これにより、雄フォーカスヘリコイド206がフォーカス連結レバー207と同じ量だけ光軸O周りに回動する。
すると、雌フォーカスヘリコイド209が、直進案内キー209dとキー溝202bとの係合により光軸O周りの回動を規制されながら、雌ヘリコイド209cと雄ヘリコイド206bとの作用により光軸O方向に進退される。これによって、1群前群枠210ひいては第1群レンズ前群G1Aが、光軸O周りの回動を規制されながら、光軸O方向に進退される。
これと同時に、1群後群枠208が、キー溝208bと直進案内キー210aとの係合により光軸O周りの回動を規制されながら、カムフォロワ208aと1群後群枠案内カム溝206cとの作用により光軸O方向に進退される。これによって、第1群レンズ後群G1Bが、光軸O周りの回動を規制されながら、光軸O方向に進退される。
また、このフォーカス時には、第2群レンズG2と第3群レンズG3とは駆動されない。従って、フォーカス時には、第1群レンズ前群G1Aと、第1群レンズ後群G1Bと、駆動されない第2群レンズG2および第3群レンズG3と、の何れもが、光軸O周りに回転することはない。
上述したようなフォーカス動作による、各レンズ群の光軸O方向への移動の様子について、図17を参照して説明する。
上述したように、第2群レンズG2と第3群レンズG3とは、フォーカス動作時には移動することはない。
次に、第1群レンズG1は、フォーカス動作時に光軸O方向に進退されるが、このときの光軸O方向の移動量は、第1群レンズ前群G1Aと第1群レンズ後群G1Bとでそれぞれ異なっている。すなわち、このズームレンズ鏡筒201は、いわゆるフローティングレンズとして構成されたものとなっている。
図17において、曲線224はフォーカス位置を無限遠にしてズーミングを行ったときの、曲線224aはフォーカス位置を至近にしてズーミングを行ったときの、曲線224bはフォーカス位置を無限遠を超える調整しろ端にしてズーミングを行ったときの、第1群レンズ前群G1Aの位置をそれぞれ示している。従って、通常、撮影時は焦点調節のために、第1群レンズ前群G1Aは曲線224と曲線224aとの間に停止する。
同様に、図17において、曲線223はフォーカス位置を無限遠にしてズーミングを行ったときの、曲線223aはフォーカス位置を至近にしてズーミングを行ったときの、曲線223bはフォーカス位置を無限遠を超える調整しろ端にしてズーミングを行ったときの、第1群レンズ後群G1Bの位置をそれぞれ示している。従って、通常、撮影時は焦点調節のために、第1群レンズ後群G1Bは曲線223と曲線223aとの間に停止する。
このような実施例2によれば、撮影レンズを構成する全てのレンズが、ズーム動作時とフォーカス動作時との何れにおいても光軸O周りに回転することはないために、非球面レンズが含まれていたとしても、光学性能の低下が発生することはない。具体的には、非球面レンズであるレンズL4を含む第1群レンズ後群G1Bは光軸O周りに回転することはなく、かつ、非球面レンズであるレンズL10を含む第2群レンズG2も光軸O周りに回転することはないために、光学性能の低下は生じない。
また、最も被写体側の第1群レンズ前群G1Aが光軸O周りに回転しないために、複雑な形状のレンズフードを取り付けたとしても、該レンズフードも回転することはなく、レンズフードとしての所与の機能を果たすことが可能となる。
こうして、このようなズームレンズ鏡筒201によれば、合焦時に複数のレンズ群を異なる方向または異なる移動量だけ進退可能なフローティング機構を採用した簡単な構成でありながら、全てのレンズが回転しないために、非球面レンズや複雑な形状のレンズフードを用いるのに適している。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
本発明によるズームレンズ鏡筒は、ズーミング時および合焦時に要求される進退移動に対応し、鏡筒の小型化も実現可能なズームレンズ鏡筒として利用できる。
本発明の実施例1であるレンズ鏡筒のワイド状態における光軸上の断面図である。 図1のレンズ鏡筒のテレ状態における光軸上の断面図である。 図1のレンズ鏡筒を構成する外装ユニットの一部の分解斜視図である。 図1のレンズ鏡筒を構成する外装ユニットの他の一部の分解斜視図である。 図1のレンズ鏡筒を構成する光学ユニットの一部の分解斜視図である。 図1のレンズ鏡筒を構成する光学ユニットの他の一部の分解斜視図である。 図1のレンズ鏡筒を構成する制御ユニットを結像側(後方側)からみた斜視図である。 図7の制御ユニットを構成するレンズ鏡筒制御FPCの展開図である。 図7の制御ユニットを構成するFPC支持板の斜視図である。 図5,6の光学ユニットの組み立て状態の斜視図である。 図1のレンズ鏡筒において、互いに固定されるべき本枠と固定環とを結像側(後方側)からみた分解斜視図である。 図3,4の外装ユニットと図10の光学ユニットとからなる組み立て体の後部を結像側(後方側)からみた斜視図である。 図12に示した光学ユニットと外装ユニットとの組み立て体の後部に制御ユニットを装着した状態を結像側(後方側)から見た斜視図である。 図1のレンズ鏡筒のワイド状態かつ∞合焦状態における固定環,カム環,第一群枠,第二群カム枠,絞り枠の一部を外周側から見た展開図である。 本発明の実施例2において、ズーム位置がワイド端、フォーカス位置が無限遠であるときのズームレンズ鏡筒を示す光軸に沿った断面図である。 上記実施例2において、ズーム位置がテレ端、フォーカス位置が無限遠であるときのズームレンズ鏡筒を示す光軸に沿った断面図である。 上記実施例2において、縦軸がズーム動作時およびフォーカス動作時における各レンズ群の光軸方向への移動量の様子を示し、横軸がズーム位置を示す線図である。
符号の説明
41 …第一群レンズ(第一のレンズ群)
45 …調整枠(第三の枠手段)
45e…円周溝
48 …第一群枠(第一の枠手段)
48h…カム溝(第一のカム手段)
51 …第二群レンズ(第二のレンズ群)
53 …第二群カム枠(第二の枠手段)
53f…カム溝(第二のカム手段)
54 …フォーカス環(第四の枠手段)
56A,56B
…カムフォロア
85c…カム溝(第三のカム手段)
88 …連結腕(キー部材)
201 …ズームレンズ鏡筒
202 …固定枠(第1の枠)
202b…キー溝(第1の直進手段)
204 …ズーム回転枠(カム枠)(第2の枠)
205 …ズーム1群枠(ズーム枠)(第3の枠)
205d…キー溝(第2の直進手段)
206 …雄フォーカスヘリコイド(フォーカス枠)(第4の枠)
206b…雄ヘリコイド(第1の駆動手段)
206c…1群後群枠案内カム溝(第2の駆動手段)
206d…直進キー溝(直進溝)
207 …フォーカス連結レバー(第3の駆動手段)
207a…キー(キー部材)
210 …1群前群枠(第1の移動枠)(第5の枠)
208 …1群後群枠(第2の移動枠)(第6の枠)
208a…カムフォロワ(第2の駆動手段)
208b…キー溝(第3の直進手段)
209d…直進案内キー(第1の直進手段)
209e…直進案内キー(第2の直進手段)
209c…雌ヘリコイド(第1の駆動手段)
210a…直進案内キー(第3の直進手段)

代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (6)

  1. 固定枠と、
    ズームを行う際に、上記固定枠周りに回転するようになされたカム枠と、
    上記カム枠が回転することにより光軸方向に移動するズーム枠と、
    上記ズーム枠に支持されていて、光軸方向には該ズーム枠と伴に移動し、光軸周り方向には該ズーム枠に対して相対的に回転可能なフォーカス枠と、
    上記フォーカス枠が回転することにより光軸方向に移動する第1の移動枠と、
    上記フォーカス枠が回転することにより光軸方向に上記第1の移動枠とは異なる量を移動する第2の移動枠と、
    上記第1の移動枠の、光軸方向の移動を許容しながら、光軸周り方向の回転を規制するために、該第1の移動枠と上記固定枠とに設けられた第1の直進手段と、
    上記ズーム枠の、上記第1の移動枠に対する光軸方向の移動を許容しながら、光軸周り方向の回転を規制するために、該ズーム枠と該第1の移動枠とに設けられた第2の直進手段と、
    上記フォーカス枠と上記第1の移動枠とに設けられていて、該フォーカス枠に対して該第1の移動枠を光軸方向に駆動する第1の駆動手段と、
    上記フォーカス枠と上記第2の移動枠とに設けられていて、該フォーカス枠に対して該第2の移動枠を光軸方向に駆動する第2の駆動手段と、
    上記第2の移動枠の、上記第1の移動枠に対する光軸方向の移動を許容しながら、光軸周り方向の回転を規制するために、該第2の移動枠と該第1の移動枠とに設けられた第3の直進手段と、
    フォーカスを行う際に、上記フォーカス枠に対して相対的に光軸方向に移動しながら該フォーカス枠を光軸周り方向に回転させる第3の駆動手段と、
    を具備したことを特徴とするズームレンズ鏡筒。
  2. 上記第3の駆動手段は、上記フォーカス枠に設けられた直進溝と、この直進溝に係合して光軸方向への相対的な移動を可能とするキー部材と、を有して構成されたものであり、
    上記キー部材は、フォーカスを行う際に、光軸周りに回動するように構成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ鏡筒。
  3. 第1の枠と、
    ズームを行う際に、上記第1の枠周りに回転するようになされた第2の枠と、
    上記第2の枠が回転することにより光軸方向に移動する第3の枠と、
    上記第3の枠に支持されていて、光軸方向には該第3の枠と伴に移動し、光軸周り方向には該第3の枠に対して相対的に回転可能な第4の枠と、
    上記第4の枠が回転することにより光軸方向に移動する第5の枠と、
    上記第4の枠が回転することにより光軸方向に上記第5の枠とは異なる量を移動する第6の枠と、
    上記第5の枠の、光軸方向の移動を許容しながら、光軸周り方向の回転を規制するために、該第5の枠と上記第1の枠とに設けられた第1の直進手段と、
    上記第3の枠の、上記第5の枠に対する光軸方向の移動を許容しながら、光軸周り方向の回転を規制するために、該第3の枠と該第5の枠とに設けられた第2の直進手段と、
    上記第4の枠と上記第5の枠とに設けられていて、該第4の枠に対して該第5の枠を光軸方向に駆動する第1の駆動手段と、
    上記第4の枠と上記第6の枠とに設けられていて、該第4の枠に対して該第6の枠を光軸方向に駆動する第2の駆動手段と、
    上記第6の枠の、上記第5の枠に対する光軸方向の移動を許容しながら、光軸周り方向の回転を規制するために、該第6の枠と該第5の枠とに設けられた第3の直進手段と、
    フォーカスを行う際に、上記第4の枠に対して相対的に光軸方向に移動しながら該第4の枠を光軸周り方向に回転させる第3の駆動手段と、
    を具備したことを特徴とするズームレンズ鏡筒。
  4. ズームレンズを構成し、合焦も行う第一のレンズ群と、
    ズームレンズを構成し、合焦も行う第二のレンズ群と、
    上記第一のレンズ群を保持し、合焦用の第一のカム手段を有する第一の枠手段と、
    上記第二のレンズ群を保持し、合焦用の第二のカム手段を有する第二の枠手段と、
    ズームを行うために上記第一の枠手段と上記第二の枠手段を光軸方向に同時に移動させる第三のカム手段と、
    上記第三のカム手段により光軸方向にのみ移動させられるために円周方向に設けられた円周溝を有する第三の枠手段と、
    上記第一のカム手段、第二のカム手段、及び、上記円周溝それぞれに嵌合し、上記第一の枠手段と第二の枠手段を合焦のときとズームのときに光軸方向に移動させるためのカムフォロアが設けられた第四の枠手段と、
    を有しており、ズームを行うために上記第三のカム手段が駆動されるときには上記円周溝が光軸方向に移動させられ、上記第一の枠手段と上記第二の枠手段とが光軸方向にのみ移動するように駆動させられ、合焦時には上記第四の枠部材が回転駆動させられ、上記カムフォロアを円周方向に移動させて上記第一の枠手段と第二の枠手段を光軸方向にそれぞれ異なる量を移動させることを特徴とするズームレンズ鏡筒。
  5. 上記第四の枠手段は、合焦時に上記光軸まわりに回転駆動される、上記光軸に平行に延びるキー部材によって直進案内されることを特徴とする請求項4に記載のズームレンズ鏡筒。
  6. 第一のカム手段と第二のカム手段とは、互いに光軸に対する傾きが逆であることを特徴とする請求項4、または、5に記載のズームレンズ鏡筒。
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