JP2014136771A - 波長変換層、及びこれを用いた波長変換フィルタ - Google Patents

波長変換層、及びこれを用いた波長変換フィルタ Download PDF

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Abstract

【課題】
輝度や光量が低下せずに、吸収した波長を変換して高波長に発光する波長変換層、およびこれを使用した波長変換フィルタを提供する。
【解決手段】
特定の波長域に最大吸収域がありかつ特定波長以上に発光極大を有する色変換材料を含んでなる波長変換層、およびこれを使用した波長変換フィルタ。
【選択図】 なし

Description

本発明は、特定の波長域に最大吸収域がありかつ特定波長以上に発光極大を有する色変換材料を含んでなる波長変換層、およびこれを使用した波長変換フィルタに関する。さらに詳しくは白色LEDを光源とした照明器具に使用できる波長変換フィルタに関する。
近年、蛍光灯等に換えて、低電力で高輝度の発光が可能な発光ダイオード(LED)素子と蛍光体とを組み合わせて白色光を出射するようにされた白色LEDを光源に用いた照明器具が普及している。
照明用の光源として用いられる白色LED発光装置に必要な要素としては、明るさの要素と、演色性の要素が上げられる。明るさの要素とは、光源としての輝度・光量や発光効率を表し、近年では、高輝度化の要求がある。一方、演色性とは太陽光と比較して物を見たときに、色の見え方を表現する言葉であり、一般的には、光源による色の再現性を表す数値として、平均演色評価数Raが用いられているが、近年、彩度の高い赤色に関する再現性の指標であるR9の改善に対する要求がある。
ところで、白色LED発光装置としては、青色LEDから放射される青色光と黄色蛍光体から放射される光を混色させて白色光を作り出す方式が知られているが、いわゆる擬似白色光であり、赤色成分の発光が不足してしまうことから、青味を帯びた白色光となってしまい、電球のようなやや赤味を帯びた白色光を得る事ができず、演色性の観点からさまざまな改良が提案されてきた。
例えば、青色LEDと黄色蛍光体に、赤色蛍光体や緑色蛍光体など複数の蛍光体によって波長変換された光をさらに混色させることで、演色性を改善した白色LED発光装置が考案され、それに用いる赤色蛍光体が提案されている。
しかしながら、光輝度化の要求に答えるために白色LED発光装置へ投入する電力を増やすと、白色LED装置自体の温度が上昇することで発光効率が低下したり、蛍光体と輝度のバランスが崩れて色ずれを起こしたり、様々な問題が発生することがある。
一方、特許文献1には、青色LEDと黄色蛍光体からなる白色光を作り出す方式において、黄色蛍光体で波長変換されなかった光をフィルタ材料により吸収する事で演色性を改善する照明器具が提案されているが、R9が低く、赤色の見え方が悪い為、食品や衣料などの商品向けの照明としては不十分であった。さらに、光を吸収する事により全光量が低下してしまうので、明るさの面でも不十分であった。
特開2004−119984号公報
本発明者が解決しようとする課題は、白色LEDを光源とした照明器具に使用可能な、輝度や光量を低下させずに演色性が改善できる波長変換フィルタを提供することにある。
本発明者らは、白色LEDを光源とした照明器具に使用できる波長変換フィルタに関し鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は
(i)波長560nm〜600nmに最大吸収域を有し、かつ波長600nm以上に発光極大を有する色変換材料を少なくとも1種含んでなる波長変換層に関し、
(ii)前記色変換材料が、ピロメテン化合物、テトラアザポルフィリン化合物及びペリレン化合物から選ばれる少なくとも1種である、上記(i)の波長変換層であり、さらに
(iii)前記(i)〜(ii)のいずれかに記載の波長変換層からなる波長変換フィルタであり、
(iv)2層以上からなり、そのうちの1層が、前記(i)〜(ii)のいずれかに記載の波長変換層であることを特徴とする波長変換フィルタである。
また、本発明は、
(V)LED照明装置用フィルタである、前記(iii)〜(iv)のいずれかに記載の波長変換フィルタに関するものである。
本発明の波長変換層、及びこれを用いた波長変換フィルタは、特定の波長域に最大吸収域がありかつ特定波長以上に発光極大を有する色変換材料を含有することで、輝度や光量を低下させずに演色性を改善することが可能になった。
以下、本発明に関し詳細に説明する。
本発明の特徴は、特定の波長域に最大吸収域がありかつ特定波長以上に発光極大を有する色変換材料を含有した波長変換層にある。
さらに、本発明者らが検討したところでは、青色LEDと黄色蛍光体からなる白色LED発光装置に、本発明に係る波長変換層を用いた波長変換フィルタを装着すると、輝度や光量を低下させずに演色性を改善することが可能なフィルタを見出したことである。
<色変換材料>
本発明に係る波長変換層に使用する色変換材料は、ピロメテン化合物、テトラアザポルフィリン化合物及びペリレン化合物が挙げられ、これらの色変換材料は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されてもよい。
なかでも、光量を下げずに演色性が改善できる波長変換層が得られることから、波長560nm〜600nmの光を吸収し、波長600nm以上の光を放出(発光)することができるピロメテン化合物、テトラアザポルフィリン化合物及びペリレン化合物が最も好ましい。
上記、ピロメテン化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、一般式(1)で表されるピロメテンホウ素錯体、及び一般式(2)で表されるベンゾピロメテンホウ素錯体が好ましい。
Figure 2014136771
(式中、R1〜R7はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基を表す)
尚、本明細書において、アリール基とは、例えば、フェニル基、ナフチル基などの炭素環式芳香族基、例えば、フリル基、チエニル基、ピリジル基などの複素環式芳香族基を表し、好ましくは、炭素環式芳香族基を表す。
一般式(1)で表される化合物において、好ましくは、R1〜R7はそれぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、臭素原子、塩素原子、シアノ基、炭素数1〜24の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数4〜30の置換または未置換のアリール基を表す。
一般式(1)における、R1〜R7の具体例としては、例えば、水素原子、フッ素原子、臭素原子、塩素原子、シアノ基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1,2−ジメチルプロピル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、4−メチル−2−ペンチル基、1,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、n−ヘプチル基、1−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、2,4−ジメチルペンチル基、シクロヘキシルメチル基、n−オクチル基、tert−オクチル基、1−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、2−プロピルペンチル基、2,5−ジメチルヘキシル基、2,5,5−トリメチルヘキシル基、n−ノニル基、2,2−ジメチルヘプチル基、2,6−ジメチル−4−ヘプチル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、n−デシル基、4−エチルオクチル基、n−ウンデシル基、1−メチルデシル基、n−ドデシル基、1,3,5,7−テトラメチルオクチル基、n−トリデシル基、1−ヘキシルヘプチル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−エイコシル基、n−トリコシル基、n−テトラコシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基などの直鎖、分岐または環状のアルキル基、
例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、3,3−ジメチルブチルオキシ基、2−エチルブチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、n−ヘプチルオキシ基、n−オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、n−ノニルオキシ基、n−デシルオキシ基、n−ウンデシルオキシ基、n−ドデシルオキシ基、n−トリデシルオキシ基、n−テトラデシルオキシ基、n−ペンタデシルオキシ基、n−ヘキサデシルオキシ基、n−ヘプタデシルオキシ基、n−オクタデシルオキシ基、n−エイコシルオキシ基、n−トリコシルオキシ基、n−テトラコシルオキシ基などの直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、
例えば、フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、3−エチルフェニル基、4−エチルフェニル基、4−n−プロピルフェニル基、4−イソプロピルフェニル基、4−n−ブチルフェニル基、4−イソブチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−n−ペンチルフェニル基、4−イソペンチルフェニル基、4−tert−ペンチルフェニル基、4−n−ヘキシルフェニル基、4−シクロヘキシルフェニル基、4−n−ヘプチルフェニル基、4−n−オクチルフェニル基、4−n−ノニルフェニル基、4−n−デシルフェニル基、4−n−ウンデシルフェニル基、4−n−ドデシルフェニル基、4−n−テトラデシルフェニル基、4−n−ヘキサデシルフェニル基、4−n−オクタデシルフェニル基、2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、3,4,5−トリメチルフェニル基、2,3,5,6−テトラメチルフェニル基、5−インダニル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−5−ナフチル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−6−ナフチル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、3−エトキシフェニル基、4−エトキシフェニル基、4−n−プロポキシフェニル基、4−イソプロポキシフェニル基、4−n−ブトキシフェニル基、4−イソブトキシフェニル基、4−n−ペンチルオキシフェニル基、4−n−ヘキシルオキシフェニル基、4−シクロヘキシルオキシフェニル基、4−n−ヘプチルオキシフェニル基、4−n−オクチルオキシフェニル基、4−n−ノニルオキシフェニル基、4−n−デシルオキシフェニル基、4−n−ウンデシルオキシフェニル基、4−n−ドデシルオキシフェニル基、4−n−テトラデシルオキシフェニル基、4−n−ヘキサデシルオキシフェニル基、4−n−オクタデシルオキシフェニル基、2,3−ジメトキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、2,5−ジメトキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル基、3,5−ジエトキシフェニル基、2−メトキシ−4−メチルフェニル基、2−メトキシ−5−メチルフェニル基、3−メトキシ−4−メチルフェニル基、2−メチル−4−メトキシフェニル基、3−メチル−4−メトキシフェニル基、3−メチル−5−メトキシフェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、2−メチル−4−クロロフェニル基、2−クロロ−4−メチルフェニル基、3−クロロ−4−メチルフェニル基、2−クロロ−4−メトキシフェニル基、3−メトキシ−4−フルオロフェニル基、
3−メトキシ−4−クロロフェニル基、3−フルオロ−4−メトキシフェニル基、4−フェニルフェニル基、3−フェニルフェニル基、2−フェニルフェニル基、4−(4’−メチルフェニル)フェニル基、4−(4’−メトキシフェニル)フェニル基、3,5−ジフェニルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、4−メチル−1−ナフチル基、4−エトキシ−1−ナフチル基、6−n−ブチル−2−ナフチル基、6−メトキシ−2−ナフチル基、7−エトキシ−2−ナフチル基、2−フリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、4−アミノフェニル基、3−アミノフェニル基、2−アミノフェニル基、4−(N−メチルアミノ)フェニル基、3−(N−メチルアミノ)フェニル基、4−(N−エチルアミノ)フェニル基、2−(N−イソプロピルアミノ)フェニル基、4−(N−n−ブチルアミノ)フェニル基、2−(N−n−ブチルアミノ)フェニル基、4−(N−n−オクチルアミノ)フェニル基、4−(N−n−ドデシルアミノ)フェニル基、4−N−ベンジルアミノフェニル基、4−N−フェニルアミノフェニル基、2−N−フェニルアミノフェニル基、4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル基、3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル基、2−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル基、4−(N,N−ジエチルアミノ)フェニル基、2−(N,N−ジエチルアミノ)フェニル基、4−(N,N−ジ−n−ブチルアミノ)フェニル基、4−(N,N−ジ−n−ヘキシルアミノ)フェニル基、4−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)フェニル基、4−(N,N−ジエチルアミノ)−1−ナフチル基、4−ピロリジノフェニル基、4−ピペリジノフェニル基、4−モルフォリノフェニル基、4−ピロリジノ−1−ナフチル基、4−(N−ベンジル−N−メチルアミノ)フェニル基、4−(N−ベンジル−N−フェニルアミノ)フェニル基、4−(N−メチル−N−フェニルアミノ)フェニル基、4−(N−エチル−N−フェニルアミノ)フェニル基、4−(N−n−ブチル−N−フェニルアミノ)フェニル基、4−(N,N−ジフェニルアミノ)フェニル基、2−(N,N−ジフェニルアミノ)フェニル基、4−〔N,N−ジ(4’−メチルフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N,N−ジ(3’−メチルフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N,N−ジ(4’−エチルフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N,N−ジ(4’−tert−ブチルフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N,N−ジ(4’−n−ヘキシルフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N,N−ジ(4’−メトキシフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N,N−ジ(4’−エトキシフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N,N−ジ(4’−n−ブトキシフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N,N−ジ(4’−n−ヘキシルオキシフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N,N−ジ(1’−ナフチル)アミノ〕フェニル基、4−〔N,N−ジ(2’−ナフチル)アミノ〕フェニル基、4−〔N−フェニル−N−(3’−メチルフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N−フェニル−N−(4’−メチルフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N−フェニル−N−(4’−オクチルフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N−フェニル−N−(4’−メトキシフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N−フェニル−N−(4’−エトキシフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N−フェニル−N−(4’−n−ヘキシルオキシフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N−フェニル−N−(4’−フルオロフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N−フェニル−N−(1’−ナフチル)アミノ〕フェニル基、4−〔N−フェニル−N−(2’−ナフチル)アミノ〕フェニル基、4−〔N−フェニル−N−(4’−フェニルフェニル)アミノ〕フェニル基、4−(N,N−ジフェニルアミノ)−1−ナフチル基、6−(N,N−ジフェニルアミノ)−2−ナフチル基、4−(N−カルバゾリイル)フェニル基、4−(N−フェノキサジイル)フェニル基などの置換または未置換のアリール基を挙げることができる。
一般式(1)で表される化合物において、より好ましくは、R1〜R7は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、炭素数1〜10の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜10の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数4〜24の置換または未置換のアリール基を表す。
Figure 2014136771
(式中、R11〜R19はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基を表す)
一般式(2)で表される化合物において、好ましくは、R11〜R19はそれぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、臭素原子、塩素原子、シアノ基、炭素数1〜24の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数4〜30の置換または未置換のアリール基を表す。
一般式(2)における、R11〜R19の具体例としては、既述の一般式(1)中のR1〜R7で表される置換基の例示と同義であり、その好ましい態様も同義である。
上記、テトラアザポルフィリン化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、一般式(3)で表される無金属テトラアザポルフィリン錯体が好ましい。
Figure 2014136771
(式中、X1〜X8はそれぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、直鎖、分岐または環状のハロゲノアルコキシ基、直鎖、分岐または環状のアルコキシアルキル基を表す。ただしX1〜X8のすべてが水素原子であることはない)
一般式(3)で表される化合物において、好ましくは、X1〜X8はそれぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、炭素数1〜24の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数4〜30の置換または未置換のアリール基、炭素数1〜24の直鎖、分岐または環状のハロゲノアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖、分岐または環状のアルコキシアルキル基を表す。
一般式(3)における、X1〜X8の具体例としては、例えば、水素原子、フッ素原子、臭素原子、塩素原子、例えば、フルオロメチル基、3−フルオロプロピル基、6−フルオロヘキシル基、8−フルオロオクチル基、トリフルオロメチル基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロエチル基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−プロピル基、1,1,3−トリヒドロ−パーフルオロ−n−プロピル基、2−ヒドロ−パーフルオロ−2−プロピル基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−ブチル基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−ペンチル基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−ヘキシル基、6−フルオロヘキシル基、4−フルオロシクロヘキシル基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−オクチル基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−デシル基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−ドデシル基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−テトラデシル基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−ヘキサデシル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロ−n−プロピル基、パーフルオロ−n−ペンチル基、パーフルオロ−n−ヘキシル基、2,2−ビス(トリフルオロメチル)プロピル基、ジクロロメチル基、2−クロロエチル基、3−クロロプロピル基、4−クロロシクロヘキシル基、7−クロロヘプチル基、8−クロロオクチル基、2,2,2−トリクロロエチル基などの直鎖、分岐または環状のハロゲノアルキル基、フルオロメチルオキシ基、3−フルオロプロピルオキシ基、6−フルオロヘキシルオキシ基、8−フルオロオクチルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロエチルオキシ基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−プロピルオキシ基、1,1,3−トリヒドロ−パーフルオロ−n−プロピルオキシ基、2−ヒドロ−パーフルオロ−2−プロピルオキシ基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−ブチルオキシ基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−ペンチルオキシ基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−ヘキシルオキシ基、6−フルオロヘキシルオキシ基、4−フルオロシクロヘキシルオキシ基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−オクチルオキシ基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−デシルオキシ基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−ドデシルオキシ基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−テトラデシルオキシ基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ−n−ヘキサデシルオキシ基、パーフルオロエチルオキシ基、パーフルオロ−n−プロピルオキシ基、パーフルオロ−n−ペンチルオキシ基、パーフルオロ−n−ヘキシルオキシ基、2,2−ビス(トリフルオロメチル)プロピルオキシ基、ジクロロメチルオキシ基、2−クロロエチルオキシ基、3−クロロプロピルオキシ基、4−クロロシクロヘキシルオキシ基、7−クロロヘプチルオキシ基、8−クロロオクチルオキシ基、2,2,2−トリクロロエチルオキシ基などの直鎖、分岐または環状のハロゲノアルコキシ基、
例えば、メトキシメチル基、エトキシメチル基、n−ブトキシメチル基、n−ペンチルオキシメチル基、n−ヘキシルオキシメチル基、(2−エチルブチルオキシ)メチル基、n−ヘプチルオキシメチル基、n−オクチルオキシメチル基、n−デシルオキシメチル基、n−ドデシルオキシメチル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−n−プロポキシエチル基、2−イソプロポキシエチル基、2−n−ブトキシエチル基、2−n−ペンチルオキシエチル基、2−n−ヘキシルオキシエチル基、2−(2’−エチルブチルオキシ)エチル基、2−n−ヘプチルオキシエチル基、2−n−オクチルオキシエチル基、2−(2’−エチルヘキシルオキシ)エチル基、2−n−デシルオキシエチル基、2−n−ドデシルオキシエチル基、2−n−テトラデシルオキシエチル基、2−シクロヘキシルオキシエチル基、2−メトキシプロピル基、3−メトキシプロピル基、3−エトキシプロピル基、3−n−プロポキシプロピル基、3−イソプロポキシプロピル基、3−n−ブトキシプロピル基、3−n−ペンチルオキシプロピル基、3−n−ヘキシルオキシプロピル基、3−(2’−エチルブトキシ)プロピル基、3−n−オクチルオキシプロピル基、3−(2’−エチルヘキシルオキシ)プロピル基、3−n−デシルオキシプロピル基、3−n−ドデシルオキシプロピル基、3−n−テトラデシルオキシプロピル基、3−シクロヘキシルオキシプロピル基、4−メトキシブチル基、4−エトキシブチル基、4−n−プロポキシブチル基、4−イソプロポキシブチル基、4−n−ブトキシブチル基、4−n−ヘキシルオキシブチル基、4−n−オクチルオキシブチル基、4−n−デシルオキシブチル基、4−n−ドデシルオキシブチル基、5−メトキシペンチル基、5−エトキシペンチル基、5−n−プロポキシペンチル基、5−n−ペンチルオキシペンチル基、6−メトキシヘキシル基、6−エトキシヘキシル基、6−イソプロポキシヘキシル基、6−n−ブトキシヘキシル基、6−n−ヘキシルオキシヘキシル基、6−n−デシルオキシヘキシル基、4−メトキシシクロヘキシル基、7−メトキシヘプチル基、7−エトキシヘプチル基、7−イソプロポキシヘプチル基、8−メトキシオクチル基、8−エトキシオクチル基、9−メトキシノニル基、9−エトキシノニル基、10−メトキシデシル基、10−エトキシデシル基、10−n−ブトキシデシル基、11−メトキシウンデシル基、11−エトキシウンデシル基、12−メトキシドデシル基、12−エトキシドデシル基、12−イソプロポキシドデシル基、14−メトキシテトラデシル基、テトラヒドロフルフリル基などの直鎖、分岐または環状のアルコキシアルキル基を挙げることができる。
なお、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基の具体例としては、既述の一般式(1)中のR1〜R7で表される置換基の例示と同義である。
一般式(3)で表される化合物において、より好ましくは、X1〜X8は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数4〜24の置換または未置換のアリール基、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のハロゲノアルコキシ基、炭素数2〜16の直鎖、分岐または環状のアルコキシアルキル基を表す。
上記、ペリレン化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、一般式(4)で表される骨格を有する、アセナフト[1’,2’:5,6]インデノ[1,2,3−cd]ベンゾ[5,6]インデノ[1’,2’,3’−lm]ペリレン誘導体、一般式(5)で表される骨格を有する、ビスフェナントレノ[9',10':6, 7]インデノ[1, 2, 3−cd:1', 2', 3'−lm]ペリレン誘導体、及び一般式(6)で表される骨格を有する、ビスベンゾ[5, 6]インデノ[1, 2, 3−cd:1', 2', 3'−lm] ペリレン誘導体が好ましい。
Figure 2014136771
(式中、Z1〜Z22はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のカルボキシル基を表す)
一般式(4)で表される化合物において、好ましくは、Z1〜Z22はそれぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、臭素原子、塩素原子、炭素数1〜24の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数4〜30の置換または未置換のアリール基、炭素数1〜24の置換または未置換のカルボキシル基を表す。
一般式(4)における、Z1〜Z22の具体例としては、例えば、水素原子、フッ素原子、臭素原子、塩素原子、例えば、カルボキシル基、メチルカルボキシル基、エチルカルボキシル基、フェニルカルボキシル基、イソプロピルカルボキシル基、1-n-ブテニルカルボキシル基などの置換または未置換のカルボキシル基を挙げることができる。
なお、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基の具体例としては、既述の一般式(1)中のR1〜R7で表される置換基の例示と同義である。
一般式(4)で表される化合物において、より好ましくは、Z1〜Z22は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数4〜24の置換または未置換のアリール基、炭素数1〜16の置換または未置換のカルボキシル基を表す。
Figure 2014136771
(式中、Z31〜Z56はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のカルボキシル基を表す)
一般式(5)で表される化合物において、好ましくは、Z31〜Z56はそれぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、臭素原子、塩素原子、炭素数1〜24の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数4〜30の置換または未置換のアリール基、炭素数1〜24の置換または未置換のカルボキシル基を表す。
一般式(5)における、Z31〜Z56の具体例としては、既述の一般式(4)中のZ1〜Z22で表される置換基の例示と同義であり、その好ましい態様も同義である。
Figure 2014136771
(式中、Z61〜Z80はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のカルボキシル基を表す)
一般式(6)で表される化合物において、好ましくは、Z61〜Z80はそれぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、臭素原子、塩素原子、炭素数1〜24の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数4〜30の置換または未置換のアリール基、炭素数1〜24の置換または未置換のカルボキシル基を表す。
一般式(6)における、Z61〜Z80の具体例としては、既述の一般式(4)中のZ1〜Z22で表される置換基の例示と同義であり、その好ましい態様も同義である。
<波長変換層>
本発明の波長変換層は、透明支持体に色変換材料が含有されていることを特徴とする。
透明支持体としては、特に限定されるものではないが、高分子材料が用いられる。例えば、熱可塑性樹脂であってもよく、熱または光硬化性樹脂であってもよく、それらの混合物であってもよい。
上記高分子材料が熱または光硬化性樹脂の場合には、該樹脂の単量体(モノマー)または重合前駆体も含むことを表す。
また、上記高分子材料は、透明(可視光線の透過率が50%以上)または半透明であることが好ましい。
高分子材料の具体例としては、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ桂皮酸ビニル等の反応性ビニル基を有する硬化性樹脂、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリパラキシレン、ポリエステル、ポリビニルアセタール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、フッ素化樹脂、シリコン樹脂、エポキシシリコーン樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、マレイン酸樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、芳香族スルホンアミド、ベンゾグアナミン樹脂、シリコン系エラストマー、環状オレフィンコポリマー等を挙げることができる。これらの樹脂は単独で使用してもよく、また、二種以上を組み合せて使用してもよい。これらの高分子材料の分子量は、通常、重量平均分子量として1000〜100000程度のものが使用可能であるが、もちろんこの範囲外の分子量の高分子材料も使用可能である。
本発明の波長変換層を作製する方法としては、従来公知のあらゆる技術を用いることができる。
特に限定されるものではないが、例えば、(a)本発明に係る色変換材料を高分子材料に混練して含有させる方法、(b)本発明に係る色変換材料と高分子材料を溶解しうる有機溶媒に溶解混合後、有機溶媒を取り去る、いわゆるキャスティング方法が挙げられる。
なお、波長変換層は、フィルム状であっても良いし、板状であっても良い。
(a)については、例えば、色変換材料と高分子材料の粉末あるいはペレットを、タンブラーやヘンシェルミキサーなどの各種混合機を使用して混合し、これを、バンバリーミキサー、加熱ロール、ブラベンダー、単軸混練押出機、二軸混練押出機、ニーダーなどの公知の溶融混練機で150〜350℃に加熱溶融混練する。なお、混練する際に可塑剤等の通常の樹脂成形に用いる添加剤を加えても良い。更に、得られた混練物を、例えば、Tダイ成型法、カレンダー成形法、圧縮成形法、トランスファー成形法、押出成形法、射出成形法などの従来公知の成膜加工により厚さ0.2〜10mmの板状に成形してもよい。
また、Tダイ成型法やカレンダー成形法などにより得られる原反を作製し、1軸及び2軸に延伸して10〜200μm厚のフィルム状にする方法等も挙げられる。
使用される高分子材料としては、層として成形した際に、透明性の高いものが好ましく、具体的にはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン6等のポリアミド、ポリイミド、トリアセチルセルロース等のセルロース樹脂、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂、ポリ塩化ビニル等のビニル化合物、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ビニル化合物の付加重合体、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸エステル、ポリ塩化ビニリデン等のビニリデン化合物、フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のビニル化合物又はフッ素系化合物の共重合体、ポリエチレンオキシド等のポリエーテル、エポキシ樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等を挙げることができる。ここでいうところの透明性の高いものとは、波長400〜700nmにおける光線透過率が40%以上を意味する。
(b)に挙げたキャスティングによる方法では、樹脂又は樹脂モノマーなどの高分子材料を含む有機溶媒に、色変換材料を添加・溶解させ、必要であれば可塑剤、重合開始剤、酸化防止剤を加え、必要とする面状態を有する金型やドラム上へ流し込み、溶剤揮発・乾燥又は重合・溶剤揮発・乾燥させることにより製造することができる。
使用される樹脂としては、脂肪族エステル系樹脂、アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン樹脂、芳香族エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、脂肪族ポリオレフィン樹脂、芳香族ポリオレフィン樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニル系変成樹脂(PVA、EVA等)或いはそれらの共重合樹脂の樹脂モノマーが挙げられる。
溶媒としては、ハロゲン系、アルコール系、ケトン系、エステル系、脂肪族炭化水素系、芳香族炭化水素系、エーテル系溶媒、或いはそれらの混合物系等が挙げられる。
高分子材料に対する色変換材料の使用量は、特に限定されるものではないが、一般に、高分子材料の重量に対して0.01〜80重量%含有することが好ましく、0.01〜60重量%含有することがより好ましい。
なお、本発明の波長変換層には、本発明に係る色変換材料以外に、本発明の所望の効果を損なわない範囲で、例えば、色調補正用の色素、酸化防止剤、燐系加工安定剤等の加工・酸化および熱安定化剤、紫外線吸収剤等の耐光性安定化剤およびシランカップリング剤を添加することができる
これら、色調補正用の色素、加工・酸化および熱安定化剤、耐光性安定化剤およびシランカップリング剤の添加量は、色調補正効果および安定化効果を示す量を添加することが好ましく、高分子材料の重量に対して通常0.1ppm〜10重量%程度使用するのが好ましい。
<波長変換フィルタ>
本発明の波長変換フィルタの構成は2層以上からなり、そのうちの1層が前述の波長変換層であることを特徴とし、他の層としては「透明基材層」「機能性透明層」などが挙げられる。
なお、「透明基材層」とは、特に限定されるものではないが、透明ガラスなどの無機材料または、前記波長変換層の説明で透明支持体として挙げた高分子材料からなる透明基材を意味する。
「機能性透明層」としては、本発明の波長変換フィルタの設置方法や要求される機能に応じて、反射防止機能、防眩機能、反射防止防眩機能、ハードコート機能(耐摩擦機能)、帯電防止機能、防汚機能、ガスバリア機能、電磁波シールド機能、赤外線カット機能、紫外線カット機能、偏光機能、調色機能のいずれか一つ以上の機能を有する。
機能性透明層は、上記の各機能を一つ以上有する機能膜そのものであっても良いし、あるいは機能膜を、上記波長変換層もしくは上記透明基材層へ、塗布法、印刷法など公知の各種成膜法により形成したものであっても良く、さらには各機能を有するもしくは機能膜を含有する支持体であっても良い。なお、機能性透明層は、上記いずれか一つ以上の機能を有するそれぞれ異なる機能性透明層が複数積層されたものであっても良い。
機能性透明層が、反射防止機能を有するものとしては、例えば、可視光域において屈折率が1.5以下のフッ素系透明高分子樹脂、フッ化マグネシウム、シリコン系樹脂、酸化珪素などの薄膜を、例えば、1/4波長の光学膜厚で単層形成したもの、あるいは屈折率の異なる金属酸化物、フッ化物、ケイ化物、ホウ化物、炭化物、窒化物、硫化物などから成る無機化合物薄膜、あるいはシリコン系樹脂やアクリル樹脂、フッ素系樹脂などから成る有機化合物薄膜を、高屈折率層、低屈折率層の順に2層以上積層したものがある。
無機化合物薄膜の成膜法としては、例えば、スパッタリング法、イオンプレーティング法、真空蒸着法、湿式塗工法などの公知の方法を適用することができる。有機化合物薄膜の成膜法としては、例えば、バーコート法、リバースコート法、グラビアコート法、ダイコート法、ロールコート法、コンマコート法などの公知の方法を適用することができる。
反射防止性を有する機能性透明層の表面の可視光線反射率は、一般に、2%以下、好ましくは、1.3%以下、より好ましくは、0.8%以下であるように調製する。
機能性透明層が、防眩機能を有するものとしては、0.1〜10μm程度の微少な凹凸の表面状態を有する可視光域に対して透明な層を設けることも良い。あるいは、樹脂中に、シリカ、有機ケイ素化合物などの無機化合物粒子、あるいはメラミン、アクリルなどの有機化合物粒子を分散させてインク化したものを、支持体上に塗布、硬化させて形成したものであっても良い。
機能性透明層が、反射防止防眩機能を有するものとしては、防眩機能を有する膜、あるいは防眩機能を有する支持体上に、反射防止膜を形成することにより調製することができる。
機能性透明層が、ハードコート機能を有するものとしては、ハードコート機能を有する樹脂層であっても良いし、あるいは支持体上にハードコート膜を形成したものであっても良い。ハードコート機能を有する樹脂層としては、例えば、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂などの熱硬化型樹脂、あるいは光硬化型樹脂などが挙げられる。ハードコート膜の厚さは、一般に、1〜100μm程度である。ハードコート膜上に反射防止膜が形成されて、機能性透明層が、反射防止機能とハードコート機能の両機能を兼ね備えていてもよい。同様に、機能性透明層が、防眩機能とハードコート機能の両機能を備えていてもよい。防眩機能とハードコート機能の両機能を備える機能性透明層は、例えば、粒子の分散などにより凹凸を有するハードコート膜の上に、反射防止膜を形成することにより調製することができる。ハードコート機能を有する機能性透明層の表面硬度は、JISK5600に従った鉛筆硬度が、少なくともH以上、好ましくは、2H以上である。
機能性透明層が、帯電防止機能を有するものとしては、例えば、ITO(Indium
Tin Oxide)などの透明導電膜、ITO超微粒子、酸化スズ超微粒子などの導電性超微粒子を分散させた導電性膜が挙げられる。また、反射防止機能、防眩機能、反射防止防眩機能、ハードコート機能のいずれか一つ以上の機能を有した機能性透明層を構成する層が導電性を有していてもよい。
機能性透明層が、防汚機能を有するものとしては、水および/または油脂に対して非濡性を有する化合物、例えば、フッ素化合物やケイ素化合物などを用いたコートあるいは樹脂層が挙げられる。
機能性透明層が、ガスバリア機能を有するものとしては、例えば、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化スズ、酸化インジウム、酸化イットリウム、酸化マグネシウムなど、またはこれらの混合物、またはこれらに他の元素を添加した金属酸化物薄膜、あるいはポリ塩化ビニリデン、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、フッ素系樹脂などの各種樹脂から成る膜を挙げることができる。また、水分に対してバリア機能を有する膜としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデンと塩化ビニル、塩化ビニリデンとアクリロニトリルの共重合物、フッ素系樹脂などの各種樹脂から成る膜を挙げることができる。
能性透明層が、電磁波シールド機能を有するものとしては、前述の帯電防止機能を有するものであっても良いし、例えば、金属メッシュ、導電性格子状パターン膜などの導電性メッシュ、金属薄膜、酸化物半導体薄膜などであっても良い。金属薄膜と高屈折率透明薄膜を積層した多層薄膜は、導電性、近赤外線カット機能、可視光線透過率に関して好ましい特性を有している。なお、電磁波シールド機能を有する層は、機能性透明層とは独立して個別の層あるいは部材として設けることも好ましい。
機能性透明層が、赤外線カット機能を有するものとしては、前述の帯電防止機能あるいは電磁波シールド機能を有する層であっても良いし、有機系近赤外線吸収色素を含有する層であっても良い。有機系近赤外線吸収色素としては、ジイモニウム系、シアニン系、フタロシアニン系、金属錯体系、ニッケルジチオレン錯体系、スクアリリウム系、ポリメチン系、アゾメチン系、アゾ系、ポリアゾ系、アミニウム系、アントラキノン系の色素などが使用できる。
機能性透明層が、紫外線カット機能を有するものとしては、紫外線を吸収する無機薄膜単層、あるいは無機薄膜多層から成る反射防止膜、または有機系紫外線吸収化合物を含有する透明膜などを用いることができる。
本発明の波長変換フィルタを作製する方法としては、従来公知のあらゆる技術を用いることができる。
特に限定されるものではないが、例えば、(c)本発明に係る波長変換層を、後記する「透明粘着層」を介して透明基材層もしくは機能性透明層に張り合わせる方法、(d)高分子樹脂または樹脂モノマーなどの高分子材料を含む有機溶媒に本発明に係る色変換材料を分散または溶解させ、透明基材層もしくは機能性透明層上に波長変換層を積層させる方法等が挙げられる。
(d)に挙げた方法としては、色変換材料を有機系溶媒及びバインダー樹脂に溶解あるいはまた混合させて塗料化する方法、もしくは未着色のアクリルエマルジョン塗料に色変換材料を微粉砕(粒径50〜500nm)したものを分散させてアクリルエマルジョン系水性塗料にする方法等が挙げられる。
使用されるバインダー樹脂としては、脂肪族エステル系樹脂、アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、芳香族エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、脂肪族ポリオレフィン樹脂、芳香族ポリオレフィン樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニル系変成樹脂(PVB、EVA等)或いはそれらの共重合樹脂等が挙げられる。
有機溶媒としては、ハロゲン系、アルコール系、ケトン系、エステル系、脂肪族炭化水素系、芳香族炭化水素系、エーテル系溶媒、或いはそれらの混合物系等が挙げられる。
アクリルエマルジョン系水系塗料の場合も、前記と同様に、未着色のアクリルエマルジョン塗料に色変換材料を微粉砕(粒径50〜500nm)したものを分散させて得られる。塗料中には、酸化防止剤等の、通常塗料に用いるような添加物を加えても良い。
上記の方法で作製した塗料は、透明基材層もしくは機能性透明層上にバーコート法、ブレードコート法、スピンコート法、リバースコート法、ダイコート法、或いはスプレー等のコーティング法等で塗膜を形成することにより、波長変換層として積層させることができる。波長変換層の厚さは、特に限定されないが、1〜50μm程度である。
「透明粘着層」としては、透明な粘着材(接着剤、粘着剤)から成る層であって、粘着材としては、例えば、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルエーテル、飽和ポリエステル、メラミン樹脂などが用いられる。
本発明の波長変換フィルタの場合、粘着材としては、透明性、接着性、耐熱性等に優れている点でアクリルポリマーを含むアクリル系粘着材であるのが好ましい。特に、アルキル基の炭素数が4〜8のアクリル酸アルキルエステルを使用すると、得られる粘着剤の粘着力、柔軟性が良好になる。また、カルボキシル基含有モノマー、ヒドロキシル基含有モノマーを共重合すると、イソシアネ−ト系架橋剤などを用いて架橋することができる。
アクリル系粘着材の硬化剤としては、イソシアネ−ト系硬化剤、エポキシ系硬化剤、金属キレ−ト硬化剤などが用いられる。
粘着材は、シート状であっても良いし、液体状であっても良い。
粘着材としてシート状の感圧型粘着材を使用する場合は、シート状粘着材を貼付け後、または接着剤の塗布後に、圧着して貼り合わせる。
粘着材として液体状のものを使用する場合は、塗布、貼り合わせ後に、室温または加熱下で熟成処理することにより、あるいは紫外線を照射することにより硬化させて貼り合わせる。
透明粘着層の厚さは、特に限定されるものではないが、一般に0.5〜500μmである。
透明粘着層が形成される面及び貼り合わされる面は、予め、易接着コートまたはコロナ放電処理などの易接着処理されていることは好ましい。さらに、透明粘着層を介して貼り合わせた後、貼り合わせ時に部材間に混入した空気を、脱泡、または粘着材に固溶させて、さらには部材間の密着力を向上させる目的で、加圧、加温条件下で処理を施すことは好ましい。
透明粘着層は、波長変換層の少なくとも一方の面に設けられ、例えば、機能性透明層と波長変換層の張り合わせ、あるいは機能性透明層と機能性透明層の貼り合わせなどに用いられる。
<LED照明装置用フィルタ>
本発明の波長変換フィルタとは、LED光源を用いた照明装置、小型ライト、広告看板やイルミネーション、自動車ヘッドライト、交通信号機など発光する機器に適用可能なフィルタである。
本発明の波長変換フィルタを、LED照明装置用に用いる場合、その構成や用法に特に制限はなく、以下の構造のいずれであっても良い。
例えば、本発明に係る波長変換層から成るフィルタ構造、本発明に係る波長変換層と透明粘着層から成るフィルタ構造、本発明に係る波長変換層と透明粘着層と機能性透明層から成るフィルタ構造が挙げられる。また、前記構造から成る任意の積層がさらに複数層組み合わされたフィルタ構造であっても良い。
前記したように、機能性透明層は複数の機能を有する複数の層であって良い。さらに、機能性透明層あるいは波長変換層は、要求される特性に従って任意の上塗り層、下塗り層を有しても良いし、反射防止処理など任意の処理を施されていても良い。
本発明の波長変換フィルタは、白色LEDの発光スペクトルを補正する特性を有する調光フィルタとして機能する。なお、白色LEDとしては、発光効率の面から青色発光LEDと黄色発光の蛍光体で構成される白色LEDが好ましい。
この白色LEDは、波長470nm近辺の青色発光と、波長570nm近辺の黄色発光の混色により白色が得られるが、波長570nm〜605nm近辺の光が多く含まれていることから、本発明の波長変換フィルム及びフィルタを用いて、光量を下げずに演色性を好ましいものに補正することができる。
これは、本発明の波長変換フィルタに少なくとも1種含まれている色変換材料が、例えば、波長580nm〜600nmの範囲の光を吸収し、波長630nm以上の光に変換することで、光量を下げずに色度を補正することができ、演色性が改善された好ましい白色光源となることによる。
ここで、白色光源の色は、JIS
Z 8726に規定された方法によって測定した平均演色評価数で表され評価される。以下、演色性、平均演色評価数、特殊演色評価数の定義や測定方法について説明する。
演色とは、照明される光源の違いによって色の見え方が異なる現象のことであり、その特性を演色性という。一般に、演色性とは、自然光と対比させた光源の性質を表すものである。演色性は、一般的には、自然光のような光を基準にして、「よい」、「わるい」と表現するが、その自然光に近い照明を基準光として、JIS
Z 8726に規定された方法で試験光を調べ、照明光の演色性を評価する。演色評価数の種類はR1からR15まであり、平均演色評価数と特殊演色評価数がある。平均演色評価数とは、試験色を、試料光源と基準光で照明したときの色ずれの大きさを数値化したもので、基準光で見た時を100とし、色ずれが大きくなるに従って数値が小さくなる。平均演色評価数(Ra)は、R1〜R8までの演色評価数値の平均値として表される。
CIE(国際照明委員会)による演色評価数の基準において、望ましい平均演色評価数は、次の通りである。
Ra≧90・・色比較・検査、臨床試験、美術館。
90>Ra≧80・・住宅、レストラン、店舗、オフィス、学校、病院など。
80>Ra≧60・・・一般的作業の工場。
特殊演色評価数とは、特殊演色評価用(R9〜R15)の試験色・赤・黄・緑・青・西洋人の女性の顔色・木の葉の緑・日本人女性の顔色など現実的な物の色を対象に評価するもので、数値も個々の試験色ごとに表示する。
更に本発明の波長変換フィルタは、耐熱性及び耐光性が高いので、LEDを用いた照明に要求される4万時間の寿命(光束自立が70%になるまでの時間)を併せ持つことができる。
本発明の波長変換フィルタを、LED照明装置に適用する場合、詳しくは、LED照明装置中の筐体の外側、あるいは内側に設けて用いる波長変換フィルタ、もしくはLEDモジュールを構成する一部として設けて用いてなる波長変換フィルタである。なお、筐体というのは、例えば、LEDチップ、LEDパッケージ、配線用プリント基板、LEDモジュール、LEDユニット及び照明器具筐体から構成されている。
LED照明器具を例に説明すると、パッケージはチップを保持し、チップから光を有効に取り出すとともに、その光を白色に変換する部材であり、モジュールはパッケージを基板上に保持した部材であり通常はユニットを構成する一部となる。筐体は、ユニットの保持やデザイン性だけでなく、電気的および物理的衝撃からユニットを保護するとともに外部へ熱を放出する役割を持っている。
本発明の波長変換フィルタは、例えば、筐体の外気側の面、筐体の内側の面に設置するなどの設置形態が可能である。なお、LEDモジュールを構成する一部として設けて用いるというのは、本発明の波長変換フィルタを、ユニットの筐体側の面及びパッケージ側の面、パッケージのユニット側の面及びチップ側の面の何れかに設置した形態でも構わない。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、全実施例及び比較例において吸収スペクトルの測定は、濃度0.01g/Lのトルエン溶液及びクロロホルム溶液を、測定機器として(株)日立製作所製、U-3500型自記分光光度計を使用し、光路長10mmで行った。平均演色評価は、コニカミノルタ センシング株式会社製、CS−2000型分光放射輝度計で測定し評価した。
[実施例1]
トルエン500重量部に、色変換材料として下記のピロメテンホウ素錯体(1a)を1重量部、高分子化合物としてポリカーボネート(光学ディスクグレード:重量平均分子量3万)100重量部とを混合し、スピンコート法により2300回転で、ポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム製、厚さ0.1mm)上に乾燥膜厚25μmとなるように塗工し、110℃のオーブン中で焼成し、乾燥させて波長変換フィルタを作製した。
なお、色変換材料の配合量は、色変換材料の吸収極大波長における波長変換フィルタの吸収透過率が、70%となるようにしたものである。
Figure 2014136771
[実施例2]
酢酸エチル/トルエン(50:50重量%)混合溶剤に、色変換材料として下記のベンゾピロメテンホウ素錯体(2a)を、濃度が0.15wt%になるように溶解させ希釈剤とした。次いで、アクリル系粘着剤(商品名PX4−IR−PT−076、日本触媒製、固形分濃度37.5%)と、この色変換材料入り希釈剤が重量比で80:20となるように混合し、バッチ式ダイコーターでポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム製、厚さ75μm)上に乾燥膜厚25μmとなるように塗工し、乾燥させて波長変換フィルタを作製した。
なお、色変換材料の配合量は、色変換材料の吸収極大波長における波長変換フィルタの吸収透過率が、70%となるようにしたものである。
Figure 2014136771
[実施例3]
ポリエチレンテレフタレートペレット(商品名1203、ユニチカ社製)に、色変換材料として下記の無金属テトラアザポルフィリン錯体(3a)を0.015重量%混合し、260〜280℃で溶融させ、押し出し機により厚み200μmの原反を作製した。この原反を2軸方向に延伸し、厚み100μmの波長変換フィルタを作製した。
なお、色変換材料の配合量は、色変換材料の吸収極大波長における波長変換フィルタの吸収透過率が、70%となるようにしたものである。
Figure 2014136771
[実施例4]
ポリメチルメタクリレート樹脂(旭化成社製:80N)1000重量部と、色変換材料として下記のアセナフト[1’,2’:5,6]インデノ[1,2,3−cd]ベンゾ[5,6]インデノ[1’,2’,3’−lm]ペリレン誘導体、(4a)0.018重量部を、タンブラーによって20分混合した後、単軸押出機によって、シリンダー設定温度260℃、スクリュー回転数56rpmの条件下で溶融・混練してペレット化した。このペレットを二軸押出機内で混合・押出し、厚さ約200μmの原反を製造した。押出しゾーン及び溶融ラインにおける温度は最高275℃、冷却ロールの温度は30℃であった。その後、この原反を2軸方向に延伸し、厚み100μmの波長変換層を作製した。
一方、メチルエチルケトン80重量部、アクリル系粘着剤(商品名PX4−IR−PT−076、日本触媒製 固形分濃度37.5%)30量部、イソシアネ−ト系硬化剤商品名L−55E、日本ポリウレタン工業製)0.057重量部、硬化促進剤(東京化成工業製ジラウリン酸ジブチルすず)0.0057重量部を加え、ホモジナイザ−で10000rpm、10分間撹拌をし、固形分濃度約10%の粘着組成物を得た。この粘着組成物を、先に作製した波長変換層に、バーコーターを用いて乾燥膜厚25μmとなるように塗布し、乾燥させた。その後、塗布面に、シリコーン離型層を形成した離型フィルムを貼り合せて、波長変換フィルタを作製した。
なお、色変換材料の配合量は、色変換材料の吸収極大波長における波長変換フィルタの吸収透過率が、70%となるようにしたものである。
Figure 2014136771
[実施例5]
メチルエチルケトン80重量部に、色変換材料として下記のビスフェナントレノ[9',10':6, 7]インデノ[1, 2, 3−cd:1', 2', 3'−lm]ペリレン誘導体(5a)0.02重量部を溶解した。この溶液に、アクリル系粘着剤(商品名PX4−IR−PT−076、日本触媒製 固形分濃度37.5%)30量部、イソシアネ−ト系硬化剤(商品名L−55E、日本ポリウレタン工業製)0.057重量部、硬化促進剤(東京化成工業製ジラウリン酸ジブチルすず)0.0057重量部を加え、ホモジナイザ−で10000rpm、10分間撹拌をし、固形分濃度約10%の粘着組成物を得た。
この粘着組成物を、バーコーターを用いてポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム製、厚さ75μm)上に乾燥膜厚25μmとなるように塗布し、90℃で2分間乾燥した。塗布面に、シリコーン離型層を形成した離型フィルムを貼り合せて、波長変換フィルタを作製した。
なお、色変換材料の配合量は、色変換材料の吸収極大波長における波長変換フィルタの吸収透過率が、70%となるようにしたものである。
Figure 2014136771
[実施例6]
ポリメチルメタクリレート樹脂(旭化成社製:80N)1000重量部と、、色変換材料として下記のビスベンゾ[5, 6]インデノ[1, 2, 3−cd:1', 2', 3'−lm] ペリレン誘導体(6a)0.02重量部とを、タンブラーによって20分混合した後、単軸押出機によって、シリンダー設定温度260℃、スクリュー回転数56rpmの条件下で溶融・混練してペレット化した。このペレットを二軸押出機内で混合・押出し、厚さ約200μmの原反を製造した。押出しゾーン及び溶融ラインにおける温度は最高275℃、冷却ロールの温度は30℃であった。その後、この原反を2軸方向に延伸し、厚み100μmの波長変換層を作製した。
一方、メチルエチルケトン80重量部、アクリル系粘着剤(商品名PX4−IR−PT−076、日本触媒製 固形分濃度37.5%)30量部、イソシアネ−ト系硬化剤商品名L−55E、日本ポリウレタン工業製)0.057重量部、硬化促進剤(東京化成工業製ジラウリン酸ジブチルすず)0.0057重量部を加え、ホモジナイザ−で10000rpm、10分間撹拌をし、固形分濃度約10%の粘着組成物を得た。この粘着組成物を、先に作製した波長変換層の表面に、バーコーターを用いて乾燥膜厚25μmとなるように塗布し、乾燥させた。その後、塗布面に、シリコーン離型層を形成した離型フィルムを貼り合せた。
次いで、波長変換層の裏面に、同様の操作で粘着組成物を塗布乾燥し、塗布面に離型フィルムを貼り合せ、波長変換フィルタAとした。
得られた波長変換フィルタAの一方の面の離型フィルムを剥いで、ポリカーボネート製ハードコートフィルム(MGCフィルシート製ユーピロン・シートMR58、厚さ0.5mm)に貼り合せて、波長変換フィルタを作製した。
なお、色変換材料の配合量は、色変換材料の吸収極大波長における波長変換フィルタの吸収透過率が、70%となるようにしたものである。
Figure 2014136771
[実施例7]
以下の操作によって波長変換フィルタを使用した場合の演色性を評価した。
実施例1〜6で作製した本発明の波長変換フィルムについて、演色性評価を実施した。この試験には、昼光色相当のLED電球(色温度は5654K、色度座標はx=0.329、y=0.3421:商品名、LDA5N、東芝ライッテック製)を用いた。演色評価数は自然光を基準(100)として分光放射輝度計(CS−2000形、コニカミノルタ センシング製)で測定し、平均演色評価数(Ra)等の測定値を表1に示す。
[実施例8]
以下の操作によって波長変換フィルタを使用した場合の演色性を評価した。
実施例1〜6で作製した本発明の波長変換フィルムについて、演色性評価を実施した。この試験には、電球色相当のLED電球(色温度は3194K、色度座標はx=0.4188、y=0.3883:商品名、LDA5L、東芝ライッテック製)を用いた。演色評価数はA光源を基準(100)として分光放射輝度計(CS−2000形、コニカミノルタ センシング製)で測定し、平均演色評価数(Ra)等の測定値を表1に示す。
[比較例1]
実施例7において、昼光色相当のLED電球(商品名、LDA5N、東芝ライッテック製)の前面に、実施例1〜6で作製した、本発明の波長変換フィルタを貼り付けない以外は実施例7と同様にして評価を行った。この結果を表1に示す。
[比較例2]
実施例8において、電球色相当のLED電球(商品名、LDA5L、東芝ライッテック製)の前面に、実施例1〜6で作製した、本発明の波長変換フィルタを貼り付けない以外は実施例8と同様にして評価を行った。この結果を表1に示す。
Figure 2014136771
表1より、実施例1〜6で得られた波長変換フィルタを設置することで、演色評価数(Ra)が改善され、赤色の見え方を示すR9の数値も高くなり、好ましい白色光源となった。
特定の波長域に最大吸収域がありかつ特定波長以上に発光極大を有する色変換材料を含んでなる波長変換層、およびこれを使用した波長変換フィルタにより、輝度や光量が低下せずに、演色性の改善がもたらされる。

Claims (5)

  1. 波長560nm〜600nmに最大吸収域を有し、かつ波長600nm以上に発光極大を有する色変換材料を少なくとも1種含んでなる波長変換層。
  2. 前記色変換材料が、ピロメテン化合物、テトラアザポルフィリン化合物、ペリレン化合物から選ばれる少なくとも1種である、請求項1の波長変換層。
  3. 請求項1〜2のいずれかに記載の波長変換層からなる波長変換フィルタ。
  4. 2層以上からなり、そのうちの1層が、請求項1〜2のいずれかに記載の波長変換フィルムである波長変換フィルタ。
  5. LED照明装置用フィルタである、請求項3〜4のいずれかに記載の波長変換フィルタ。
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